Suspension 1 ( Brakes, LSD, Shock Absorber, Coil Spring, Power Steering etc.) |
友野さんのHUMMERの足回り変更のためガレージに入庫しています。 変更箇所はキャンバー角変更を簡単にできる最新のモデルと同じブラケットに交換すること、硬さを調整できるショックアブソーバーに交換します。 友野さんのHUMMERは93年式で初期のモデルですが今まで十分なメンテナンスをしていますが、先ずタイヤを外して色々点検しましたところ、一箇所だけハブリダクションのタイヤ側からオイル漏れがありました。その他は全体的に約8年間のホコリと泥が蓄積されていてこれを落とすのが一番大変です。マフラーも穴があくほどではありませんが錆も浮いている所もありましたのでワイヤブラシでこすった後、耐熱のフラットブラック(ストーブ塗装用)塗料を買ってきて塗りなおしをしました。 タイヤで隠れている部分もワイヤブラシとパーツクリーナで汚れを落としシャーシーブラックで塗装しました。 交換の工程は以前に紹介しましたので省きますが、さすがに足回り交換の作業も3回目になるとアルバイトの博君も手際よくばらして行きます。例のショックアブソバーのネジもぴったりの工具がそろっていますので本当に楽です。但し部品の重さは相変わらずなので作業は重労働です。特に今回はすでに自由長の長いスプリングに交換しているのでスプリングコンプレッサーが必要なほどではありませんがちょいとてこずりました。 ハブのオイルシールの交換は未だ紹介していませんので以下に紹介します。 今回はすでにアッパーアームを外していますが外す必要はありません。先ず位置決めをしているタイロッドアームのボールジョイントを外します。次にCTISのホースを外しハブの中からオイルを抜きます。4本のボルトで止まっているタイロッドの付いていたベースがハブの裏側のカバーになっていますのでこれを外します。このカバーの奥には小さいスナップリングで固定されているオイルシールが入っています。どうせ外したのでこれもスナップリングと一緒に交換します。ハブを閉めているクランプナットのロックボルトを6角レンチで緩めて外します。ハブはこのナットを緩めると簡単に抜けます。 外側のシールは10cm以上もあるので、消耗は早い感じがします。シールはハウジングに傷をつけない様にシール抜きを使ってきれいにはがします。シールのハウジングは傷が無いか確認してグリスをたっぷり塗りこみます。次にシールの外側にもグリスを塗りインストーラを使ってシールを打ち込みます。 次にシールの内側にもハブにもグリスを塗りハブを静かに挿入します。クランプナットをハブにガタがなくなるまで締め付けでロックナットを締めます。小さい方のシールはスナップリングを外してシールを取り出します。シールの打ち込みは先のシールと同じでたっぷりとグリスを塗って行います。カバーをして出来上がりです。 HUMMERの場合は普通の車と違ってハブの中はグリスではなくオイルです。中のギア−がオイルをかき揚げて潤滑をしています。グリス潤滑は浸透性流動性で潤滑性能はオイルに劣りますが、オイルのほうが寿命が短いのと管理が大変です。
2001/03/07 Am 3:46 本文
先日、書きました様に足回りの交換は左右交互に行なうという合理的な方法を取りましたが、大きな落とし穴がありました。それは右側に移った所で発覚、右側の後ろの足回りをほぼ交換し最後にシュックアブソーバーを取り付けた所どうやってもとりつきません。まさかと思い左側を見るとほんの少し形が違う事が解りどうやら前後同じ物と思われたショックアブソーバーは前後でリザーバータンクの取り出し位置が異なり、後ろ用は少しだけ高い所に付いていて左側のフロントにリヤー用を取り付けてしまったようです。 確かに左側のフロントを見ると未だ固定していないリザーバータンクの取り出し口は固定の時に問題がありそうな位置でした。一瞬ブルーになりましたそれはショックアブソーバーに取り付けたステーは全てFL、FR、RL、RRの位置指定の刻印がありショックアブソーバーにそのステーはプレスで押し込む形で取りつけてからHUMMERに取り付けるようになっており、この圧入したステーを取り外す事は不可能だったからです。 もしかしたら給料1ッヶ月分の高価なショックを弁償しなければならなくなり、手伝い人と呆然としてしまい愕然としてしまい泣き出しそうな手伝い人と、どうにか抜き取る方法を考え最悪ステーの溶接を剥がして取り替える事まで考えましたが、もう一度良く考えるとHUMMERのロアーアームは対角線上で共通なはずでステーも共通なはず、但し取り付けの時に間違えない様に個別に名前を付けているだけではないかと思い、右リヤーのショックを恐る恐る前に持っていくと、ピッタリ!!そのまま取り付きました。 その代わりステーの刻印はRRですがこんな所誰にも見えないので気にしない事にしました。 フロントの右側を組んだ所でまた問題が発生、ショックのステーとショックの下端を止めているボルトを締め込んでいる時なかなか締め込めないので緩めてみるとボルトが一部なめていてナットに入って行かない事が発覚。 原因は先程触れたブッシュはコの字型のステーの両側から圧入して、ショック下端を挟み込みボルトで固定しています。このステーのコの字部分が並行でないとボルトはきちんと入りません。ボルトとブッシュの隙間は殆ど隙間の無い軽圧入なので他の所もボルトはすんなりと入りませんでしたが、インパクトレンチで締め込むと問題なく入ったので、最後の一本も同様に作業しましたが、ボルトを抜いた後のブッシュを見ると平面なはずのブッシュはボルトに依って削られたためネットの様にネジ跡が付いていました。このボルトは特種サイズで同じ物を国内入手をする事は無理、まして土曜日までには絶対に無理。どうにかしなければならないので良くボルトを見るとなめているのは先端のだけで、ナットを締め込んだ際には出っ張る部分で力が掛からないので潰れた部分を丹念にヤスリで目立てを行ない、どうにかボルトを復活させました。更に原因であるステーのそりを万力で挟んだ状態でねじ込む事ですんなりと組めました。 もう一つ、先日はどうしても緩まないショックアブソーバーの上端を止めているナットをサンダーで切り落としましたが、残りの部分もサンダーで切るのは敗北感があるため今回はガスバーナーを買ってきて数分あぶった後で緩めると、魔法のようなうそのように簡単に取る事が出来、また一つ利口になりました。 フロントには標準でスタビライザーが付いていますがスプリングのレートを固くしないでロールを押さえるために強化型の物と交換しました。取り外しはアンダープロテクターが邪魔なため難儀をしましたが何も問題なく取り付き、標準の物より太いので、ハンドリングはオーバーステアーになるはずです。HUMMERは元々ニュートラルステアー近辺なのでこれに依って尻が振り易くなるかもしれません。 ボンネットのボディリフトも特に問題なく作業を進めましたが、フロント左にはボンネットの支えがあるため、締める時にショックのリザーバータンク配管が当たってしまうためタンクの取付け位置には苦労しました(この作業はJEEPレストアラーの白石さんがやってくれました)。 タイヤを全て付けてジャッキを下ろすと車高が10cmぐらい上がっていて中々精悍な車になっています。ダンダン完成に近づくと元気が出てきます。取りあえず足回りに関しては土曜日に間に合いそうです。しかしまだまだやる事は沢山あります。 写真は フロント組み替え後の写真、コイルの比較、ショックの比較、標準のスタビライザー、交換したスタビライザー、ボンネットボディーリフトブロック、車高比較(改造後)、車高比較(遊びに来た浜本さんのHUMMER)置いてある木の高さで違いが分かる。
初日は部品の検品を行ない作業の段取りを組みましたが、この中に1インチのボディリフトも組み込まれ、更にスタビライザーの交換、マウラーの交換と項目はかなりあり、とても一人では不可能なので初日と2日目は助っ人1人、3日目は更にもう一人助っ人を追加しました。 初日は検品が終わった後、先ず、運転席側のサスペンションの分解から始めました。同時に両側を行なわないのは、これだけの内容なのに一切の説明所が無く、どうやらこの商品はプロ思考の強いかなり尖がっている物で、この程度の物で取説が必要なら止めてしまえと言う感じで、万が一現状が解らなくなるとお手上げになってしますので、効率が悪いのを承知で片側交互に改装する事にしました。これが後々大正解である事が解りました。 先ずリアーの説明ですが、交換する物は上下のボールジョイント、コイルスプリング、ショックアブソーバーです。手順は先ず上下のボールジョイントのテーパー部分ボルトを緩めテーパーを抜きます。通常はボールジョイントのプラーを使用しますが、こんな巨大なプラーは高価なので、テーパーの噛み合っている部分の横っ腹を2ポンド程度のハンマーでひっぱだきます。これを数回行なうとテーパーを抜く事が出来ます。次にそれぞれのボールジョイントを固定しているボルトを4本ずつ緩め取らずにおきます。ジャッキーをロアーアームに掛けジャッキで少し押し上げます。次にもう一台ジャッキをアッパーアームに掛け徐々に上げますそうしますと先ずアッパージョイントが抜けますので、先程緩めていた4本のボルトを緩めます。更にロアーアームを持ち上げると簡単にボールジョイントは取り外す事が出来ます。 この状態で新しいボールジョイントを付けましたが、取付け穴よりもジョイント本体が大きくてどう考えても入りません、仕方が無く純生と取付けが異なるのでは無いかと思い色々試しましたが、結局ボールジョイントをバラシテ取付けながら組み立てる事で解決しました。ブーツは純正と異なりジャバラ式でこのジャバラを外れない様に止めて居るスプリングバンドが取り付けている内に何度も外れその都度もう一度初めからやり直しを数回繰り返してやっと組み込みました。 アッパーアームのジャッキーを外し今度はハブリダクションの部分に掛け少しづつ持ち上げます。ロアーアームの下に付いているショックアブソーバーの下側のステーを外し上部のボルトを取るとショックアブソーバーが下から抜けます。さらにコイルはフレームとロアーアームに付いていますので、ロアーアームに掛けたジャッキを下ろすとコイルがフリーになります。更にロアーアームを力任せに下げるとコイルが簡単に取り外す事が出来るはずでしたが、ここで又問題。 ショックアブソーバーの下側を固定しているボルトは簡単に取れましたが、上部のボルトは対辺が1.5インチもあり、これ似合う工具は手持ちにありません。バーコのかなり大きいモンキーレンチはありますが、ナットが落とし込まれている様な所なので、ボックスでなければだめです。 ランドマップさんに聞いても手持ちが無く、結局翌日発注する事でにして、日付が変わりそうなのでこの日の作業は終了。私がリアーをやっている間フロントをばらしていた助っ人を食事に誘って帰路に付きました。 翌日は、川越えのスナップオンのディーラーに問い合わせた所、そんな大きなボックスは在庫に無いので、注文になり入荷は金曜日になると言うので、在庫品はあると便利とかいっていつも不要な物を買わせるくせに、困っている時にそんな呑気な事をいう事は間違っていると指示し、日本国内に無くて作るのなら仕方が無いが日本の何処かにある物ならどうにかするのが筋である事を更に要望した所、火曜日に直送して頂けました。今後も川越のスナップオンディラーを贔屓にしようと思います。 月曜日は仕方が無いのでサスペンションはそのままで、ボディーリフトを行なう事にしました。ボディはフレームに6個所で止められていますが、僅か1インチなので片側づつやることにしました。片側3本の内後ろ2本は小学生でも緩められますが、前の1本は左右どちらも難儀します。エンジンルームに一人HUMMERの下に一人とコンビネーション良く行なわないと、いらいらします。 要領は、片側のボディマウントのボルトを緩め、キットの長いボルトに交換しナットを軽く締めておきます。次にボディーをジャッキで並行に持ち上げ追加するスペーサーの厚みより少し大き目の隙間が出来たらソーッとボルトを抜いてスペーサーを入れボルトを再度入れ直し、またナットを仮止めします。片側全て行なった後ボディーを下ろしナットを本締めします。 左側はこれだけですが、右側はボディに固定されている燃料があるため手順が異なります。燃料タンクはプロペラシャフトの下側に回り込んでいるため、先ずタンクを釣り下げているボルトを緩めます。その後運転席側と同じ手順を行ないます。タンクの上には1インチ分のスペーサーが付属していますが、ボルトは1インチ分の余裕が無いので、これは長い物との交換が必要です。ボンネットは締めた状態で先端の蝶番の下にかさあげ分のスペーサーを挿入します。 このボディーリフトは分離タンク付きのショックアブソーバー配管の取り回しのために行なったのですが、以下の事にも良い結果がありました。先ず、窓枠の下側と後づけインタークーラー配管の隙間が増えた事と、多少サージタンクの位置が上がったのでオーバーヒート対策にも効果があります。 あっ!!電動ファンの部品も買ってあったのを今思い出しました・・・・どうしよう時間が無い。今日は工具が揃いリアサスをくみ上げました。フロントはジグソウが無いので未だ組みあがっていません。タイヤを付けてみた所結構車高が上がっています。もう3時なので今日はこの辺で終わりにします。また明日続きを行ないますが、明日は更なる助っ人とユンケルが必要です。
本当は新品が良いのでお勧めしましたが出来るだけお安くするためリサイクル部品にしました。と言うのは建前でギャボックスを前に外そうと思いましたが、案外大変で面倒なので以前ジムニーのギヤボックスよりも安かったのでアメリカに見積もりを取った所、前回は間違いだったそうで今回の見積もりは2桁万円を越えていましたし、納期もかかりますので、やはり解体車から取り外す事にしました。 ギャボックスの取り外しは、ブレーキマスターの取り外し、配管を取り外しギヤボックスにたどり着くまでの方が時間がかかります。ギャボックスを止めているボルトは3本で、ステアリングシャフトを止めているボルトを抜きます。その後ステアリングーアム先端をリレーロッドの腹をハンマーで叩いてテーパーを抜きます。 ステアリングシャフトを抜きながら下からギヤボックスを抜いて作業は終了です。外観は錆びていますが動作も問題ありませんでした。走行10000Km以下の部品ですからしばらくは使えるでしょう。 友野さんから、駆動系の部品一式を交換されたレポートが来ましたので、報告します。 リアーのアッパーボールジョイントやっぱりいっちゃっていました。'95 HUMMERの場合アッパージョイントにはグリスニップルが付いていて、ロアーボールジョイントにはグリスニップルが付いていませんでした。感覚的にはロアーのジョイントはなに考えてんだと言う感じがしましたがロアーのジョイントはアッパーのそれより丈夫だった様です。HUMMERの足回りは荷重が掛かるのはロアーアームでアッパーアームは添えているだけで大きな力は掛からない様に思えるのですが、横Gが掛かったりして結構活躍していたんですね。取りあえず交換するまではおとなしく走るしかありません。ボールジョイントその物の交換は案外簡単で一番大変なのはタイヤの脱着です。2ピースにランフラットが付くと65Kgですから、一人でやるのは大変です。今度ガレージにタイヤを載せる代車を造ろうと思います。構想はタイヤを立てたまま固定して、回転が出来るようなローラーを付けて少し上下できる物が有ればかなり楽にタイヤ交換が出来ると思います。 走行距離が5万キロ近くになりましたので、ハブリダキクションのオイルを交換しようと思いオイルを1ケース購入しました。
なお森本さんは電子顕微鏡当を使って解析したり、メーカーの方ともかなり懇意にされていて、情報収集し、自分の車を実験台にして研究しています。 通常修理工場等で使われているグリスは決していい物ではありません。単にグリスと言ってもあれは耐久性は短く、残存性も低くよくありません。 色々能書きを聞きましたが聞き漏らした事もあって私のボロが出るといけないので結論を申し上げます。 HUMMERの場合ハブはオイルバスなので関係ありませんが、ハブやリンク類には入手性の良さからウレア系のグリスがいいそうです。耐熱も150〜60℃で熱の持つ所に向いています。これだけではここに書いた意味がありません、実は凄いグリスがあるのです。 このグリスはコマツの水中ブルトーザー専用に作られたリチウムコンプレックスのグリスでメーカは住友鉱産(スミコ)HD1号グリスです。これはベース油が合成でまるでミズアメのようにベタベタしていて密着力が並みの物とは大違いです。2.5Kgの缶入りと、カートリッジ式の2種類ありますが、缶入りはグリスガンに詰めるのが大変なので、カートリッジ式の方が良いのでこの方が扱い易いと思います。 グリスはそもそもCVジョイントにはモリブデングリスとかその利用方法に依って色々作られてきました。もちろんまがい物も多く、適した所に、適した物を使うのが耐久性を大きく左右します。また、そのベースオイルの性能が大きく左右しますので、しっかりしたメーカーの物を使わないといけません。一時期ハブにモリブデングリスを使うとベアリングが減ると言う噂がありましたが、これも誰かがいいかげんなモリブデングリスを使ったために起こった事で、決してそんな事はありません。 スミコのHDグリスの1号の1は粘度を現す物で近いからと言って0番とか2番を買うと意味がありませんので注意してください。このグリスの欠点は最小購入サイズと、価格が一番の問題ですが、私や友野さんのようにあんなにこまめにグリスアップしていてもリンケージを交換する事を考えるととても安い物です。 先日ミーテイングのときランドマップさんの使っていたワコーズのグリスもリチウム系の結構いい物でいたのでご安心ください。ただし、使用頻度の高い方、雨天走行、水中走行の多い方は注意してください。購入しましたら購入先、価格等お教えしますのでここを見ている業者の方も採用してください。 貼付の写真は森本さんからサンプルとして頂いた数種類のグリスです。左端からワコーズウレア系1800円、昭和シェル石油モリブデン、ウレア系の各グリスです。ちなみに背景の赤いのは買ったばかりの3tフロアージャッキです。(自慢)これでHUMMERを600mm持ち上げる事が出来ます。価格は5万円もしましたが安心して持ち上げることができます 当方のガレージには先日から蛍光灯が付きましたので夜間作業も楽になりました。外装はカッテイングシートで当ホームページのアドレスとか、Tomono's HUMMER とか色々彼が考えたステカーを張りめぐりました。CTISの配管はオールステンレスの配管でHUMMERに合うように長さを指定して工場で作ってもらいました。取り付けには3時間ほどで終了しました。 友野さんの93年式HUMMERの足回りのヤレを修正するためと、タイヤを大きくするために足周りの負担を考えて、主要なパーツを交換したレポートが入りましたので、私も現車を見せて頂き多少試乗しましたので彼の報告書を参考にして報告します。
先日の比留間さんのドライブシャフトの続報です。どうやらハーフシャフトは色々調べると初期の物はCVジョイントメス側の太さが違い、ブーツのヒダヒダも少ない物でした。比留間さんのハーフシャフトは以前に壊した事が有って古い車から移植したものだったので年式で注文した為に違う寸法の物が来たようです。旧型の物は直径が87.2mmで新しい物は91mm程でした。比留間さんは今回のミーィテイングに間に合わせる為に、職人さんに大急ぎでどうにかしててもらう事にしましたが、無理矢理径の合わない物の締め付けてもだめなので、考えた結果、金属でリングを作りそれをはめ込んで径をあげる事が一番と考えました。しかしリングを作には時間がかかり、間に合いそうにも無かったので、私の方で大急ぎでリングを作る事にしました。今日の夕方に図面を書き旋盤をあけてもらい作ることにしました。手持ちの材料の都合でステンレス(SUS304)を使い、内径は87.15mmで仕上げて、装着はヤキバメで 固定する事にしました。材料は95mmの丸棒からの削り出しでしたが大きい旋盤を使用したので粗削りは早いのですが出来上がりの肉厚が薄いので仕上げは少しづつしか削れないので2時間ほどで内径87.12mm外径91mm長さ25mm外側にゴムを固定する4mmの溝付きのリングが完成しました。仕上がりは見えない所に使うには勿体無いぐらいの美しさでした。そのまま職人さんの所に届けた所、あまりにも早い出来上がりに驚いていました。早速当ててみると寸法はピッタリでした。明日には比留間さんのHUMMERも数ヶ月ぶりに復活します。ミィーテイングの時に力作を見て下さい。 95mmの丸棒から削り出しました 美しい完成品 年度末の忙しい時期ですが、慢性的な寝不足と、他人のHUMMERばかりで自分のHUMMERの面倒をしばらく見ていなかったので、本日は休暇を取りやろうやろうと思っていた、ドラッグアームの交換をする事にしました。わたしのHUMMERを保管している車庫は狭い為すえ切りが多いのでどうやらここに負担が掛かったみたいでタイヤをゆするとかなりガタガタになっています。HUMMERのパワステは強力なのですえきりのし過ぎには注意が必要です。これに依る体感できる症状は普段の走行では問題はないので解らないのですが、高速で100Km/hを超えてから振動が凄くなります。交換は先ず、助手席側のタイヤが浮くまでジャッキで持ち上げます。次にテーパーシャフトの割ピンを外しナットを緩め外します。エンジンを掛けハンドルを左一杯に切りエンジンを止めます。テーパーシャフトはしっかり食いついていますので、穴の側面をハンマー等で叩くとテーパーが緩み抜けます。HUMMERのドラッグアーム周辺は込み入ってて叩きずらいのでフロント側から1mほどの鉄棒をリンクの腹に当て棒の端をハンマーで叩きました。テーパーが抜けた後、アーム本体をフレームに固定しているボルトを緩めます。このボルトはフレームを貫通していて長いので緩める時は瞬間に力を入れて緩めないとボルトがトーションバーになってしまいボルトをいためてしますので注意が必要です。又ナットは立て込みでは有りません。2本のボルトを外し新しいアームと交換します。先ずテパーシャフトを入れ仮止めします。フレーム取り付け用のボルトは入れずらいので、タイヤをあおりながら入れると楽です。2本のボルトをしっかり締め込み固定します。HUMMERのフレームは閉角断面(ボックス型)なのでボルトが取る穴にはパイプを通して溶接して有り強く締め込んでもフレームが潰れない様になっています。テパーシャフトのナットをしっかり締め込み、緩み止めに新しい割ピンを入れます。最後に新品の部品にはグリスが入ってい無いので、グリスを挿して完了です。HUMMERは20個所ほどグリスポイントが有ります。グリスの管理は思ったよりインターバルが短いので、(得に足回りとステアリングリンケージ)ぜひマイグリスガンを購入する事をお勧めします。グリスは別に高い物で無くても結構ですがまめに挿す事の方が大切です。直ぐに試走しましたが心なしか良い感じになりました。面倒ですが各ネジには、さび付きに依る固着防止の為、協和興材のMMCを使用しました。これは耐熱が1260℃もありエグゾーストマニホールド、マフラーのネジに使用すると効果が有ります。一缶の量が多いので、仲間内で分ければ安い物でしょう。又、カタログにはシール効果も有ると書いてありますので今度CTISのネジに使って確かめてみます。本当にシール性と固着、結着防止効果が有ればCTISには理想的です。94年式のワゴンに乗っている方から連絡が有り、ハーフシャフトのブーツが破れて交換した所、バンドが外れてグリスが飛び散って困っていると連絡が有りました、手持ちが無かったので、良く行くショップの在庫を分けて頂きお持ちして確認した所、ブーツを止めているバンドが外れていてグリスが飛び散っていました。この方は以前にもブーツが破れてそのまま走行し続けてシャフトを壊して交換した前歴が有る為、今回は慎重になり昨年の12月末から乗っていないという事でした。ブーツのバンドは、カシメ式で再利用不可の一発物で、旨くカシメないとブーツが新品で硬いうちはあっけなく外れる事が有ります。(古くなると柔らかい為針金でも外れない)おそらく交換したショップできちんとカシメをしていなかったのが原因だと思います。ショップの言い分はブーツが有っていないので部品が来るまで待ってくれと言ったきりで、それからもう3ヶ月間放置されています。温厚なオーナもそんな対応にいいかげん「キレ」てしまい私に連絡してきました。シャフトを外してリビルトシャフト屋にブーツ交換とグリス交換のOHを依頼する様伝えましたが、ハーフシャフトの外し方を聞かれたので、口頭で説明しましたがそのままの成り行きでなぜか私が外す事になってしまいました、いいかげんな修理屋の尻拭いをするのは腹だたしのですが、困っているオナーの気持ちは痛いほど分かるので引き受け交換する事にしました。交換はそれほど特殊な事では有りませんが、工具はきちんとした物を使う事が重要です。先ずトラブルの有るタイヤと反対側のCTISのバルブをカットします。次にトラブルの有るシャフトのタイヤのCTISホースを根元の6角の所ををスパナで緩め外します。タイヤを止めているナット8個全てを少し緩めてジャッキを掛け、タイヤを浮かせてから全て緩めナットを外しタイヤを外します。ウマが無いので万が一の為にタイヤをHUMMERの下に入れておきます。イグニッションキーをONにしてミッションをニュートラルにします。タイヤの付いていたフランジの裏側のハブリダクションケースに直径5cmほどで四角い穴の空いたキャップを小さいラチェットレンチを直接入れて緩め外します。外した穴の奥にボルトが見えます、このボルトを緩めます。このボルトにはワッシャーが付いていますので、ボルトを抜く時にハブリダクションケースの中にワッシャーを落とさない様に注意してきださい。次にハーフシャフトのブレーキ側のボルト6本を外します。このボルトはブレーキの熱と、錆で固着していますのでメガネレンチを使い助手にブレーキを踏んでもらい緩めます。今回は「ケリ」を入れて緩めました。全ボルトを少しずつ緩めないである程度緩めてしまうとボルトの頭がキヤリパーに当たり回らなくなってしましますので。少し緩めた後は随時ボルトを抜きます。ボルトを外した後、シャフトにショックを与えるとシャフトは外れますのでタイヤ側のスプラインを抜くと、完全にシャフトが外れます。この後のバンドのカシメには自信が有りませんので、専門家にお任せして頂く事にします。シャフトの修理が終わった後又取り付けにお伺いする事にしました。家に帰ったのは12時を回っていましたけど、楽しい1日でした。モリブデングリス高価なCVジョイントには不可欠で。CVジョイントに普通のグリスを使うと直ぐに駄目になってしまう程です。ブーツはこのグリスをしっかり保持する為に重要な役割を果たしていますが、消耗品です。フエンダー内に黒いグリスが飛び散っているのを確認したら直ぐに大事になる前にブーツを確認して下さい。もし少しでも破れていたら遠心力でどんどん放出していますので、ブーツの交換だけではなくハーフシャフトのOHをする事をお勧めします。何処でやるの?と疑問でしょう。実は私も知りませんが、通勤中時々会社の近くでハーフシャフト屋の車(車にハーフシャフトの絵が書いてある)に会いますので今度呼び止めるか、イエローページで直ちに調べてみます。 外したアーム
ハブリダクションのキャップと奥のボルトの頭
ハーフシャフトのブレーキ側のボルト
奥のボルト
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