Interchange Engine 2

Owner Yoshiaki Matsubara & Ishitobi

by Tsuyoshi Ishitobi

  

2003.1.18.

572HUMMERの修復プロジェクト・ブレーキ編が終了しましたので、総括します。
元々ブレーキは通常のブレーキングでは問題なかったのですが、強く踏むとアンマ器に掛かったような振動が出ていました。納車整備済みという事と、それほど走行距離が無く、あらゆる所に手が入っているので、ブレーキもハイパホーマンス?の硬い物が入っていて、ジャターはその副作用では無いかと思っていました。しかし先日、運転席側後方にブレーキ液のおもらしがあり、キャリパーを外した所ピストンからの液漏れを確認して、オーバーホールしました。困った事にこのキャリパーには乱暴な補修歴がありこれを補修しての継続使用は危険と判断してキャリパーをアッセイで交換しました。ついでにブレーキ液の汚れが激しいので、全てを抜いて新しいブレーキ液と交換もしておきました。
気分新たにテスト走行をした所、困った事に今度は反対側のキャリパーからの液漏れを発見しました。これは恐らく元々両方とも損傷があって、たまたま最初に耐圧が低い方が漏れて、それを補修した後、全体の圧が上がって今度は少しマシな方が耐え切れずに漏り始めた様です。新たに漏れ始めた方のキャリパーは更に劣悪な補修がしてあったのでこれも交換しました。再度エア抜きを行いテスト走行を行った所、実は漏れていた所はブレーキの配管のジョイント部分で、先端の状態を見るとフレアが潰れていてフレア部分の補修が必要でした。補修工具が無いので、これも交換。3度目のエア抜きを行いテスト走行した所、液漏れはピタッと止まりましたが、ジャターは収まりませんでした。
原因究明のためもう一度整理して考えて以下の予想をたてました。ジャターの原因には以下のパーツが挙げられます。キャリパー、パッド、ローター。キャリパーは交換したのでOK、ロータは磨耗も無いし大きな傷も無い。となるとパットが原因と思いパットを点検したところ、残り量は充分ですが当たり面は片減りしてあまりいい状態でありませんでした。しかし、これがアンマ器状態になる程の物とは思えなかったのですが、新品にする事で、要因を潰せるので交換することにしました。交換したパットは純正の物ではなく社外の物でバックプレートには滑りやすいように、テフロンのようなコーティングした板を貼り付けるタイプです。困った所がこの4枚一組のパットは2枚が大きな物、残りの2枚が小ぶりな物でした。
今まで自分のHUMMERには純正を使っていたし、基本的にブレーキの修理は専門の方にお任せしていますので、この手のパッドは触った事がありません。色々ネットワークを使い、調べた所ピストン側に小さい物を付ける事にしました。理由は、シングルピストンの場合は、パッドが大きいとパッドそのものが微小にたわんで、パッドの荷重が等分布荷重にはならないので、パッド面を小さくする事で、均一な当たりに出来るようです。
結論を先に書きます。パッドを取り付けているときキャリパーを取り付けているボルト(9/1インチ六角頭)を仮止めしたとき上部のブラインドになっている方のボルトは手で簡単に入る部分が少なく、その後、工具で締めた所異常に硬く一見締め込んだと思われる所では締めこみきれていないのを発見。裏側で見えないところなので、小さいハンマ―で叩いて音を聞いても締まっていないことが確認できたので、もう一度キャリパーを外して鏡でこの部分のネジを点検したところ、驚いた事にネジが奥くまで切れていませんでした。タップを使ってネジを新たに切って取り付けて作業終了。近所を一回りした所バッチリでした。再度下回りを点検しても特に新たな異常は無いので、今日はガレージに泊まらず(本当は財布を忘れて身動きが取れないから)572HUMMERを家に持ち帰る事にし、走り出すと燃料メーターは限りなく「E」。先日の連続多発不幸が頭をヨギリましたので、ガソリンスタンドに行き、50Lだけハイオクを給油。メータを見るとなぜか「振り切りF」。訳の解らないメータである事を確信して、未だ残りがありそうな振りをしているメータを信じないで給油を行った事に満足。ランドマップに借りていた工具を返してから鶴ヶ島インターから乗ったところ、絶好調でした。財布を持っていないので不携帯なので大丈夫ですから(まさか!)チョット多目のスピードで走りましたが、ブレーキがきちんとしているので以前より安心感があります。
結局、この572HUMMERは信じられないけど、新車の時から8年間キャリパーがボルト一本で付いていた事になります。ハンドルもフロントのアライメントをいじりましたのでブレが無くなっています。グリスアップでギシギシ音も無くなって以前のようなじゃじゃ馬的な風合いが無くなっています。家までの往復で問題がなければもう大丈夫でしょう。でもあのブレーキの修理の仕方を見ると、一通り見たほうがいい気もしますが取り合えず、残りはアンダーガードの取り付けと、タイヤのエア漏れが後2本ちょースローリークしていますので、これは腰に良くないので外注に出します。

2003.1.15.

572 HUMMERの修復作業は、追いかけっこ状態です。
リアブレーキキャリパーは両方交換しました。リアのキャリパーには修復履歴があるのですが、その方法は非常に雑で、ピストンのキャップ等は、ドライバーでこじ開けられたりしていて再利用は躊躇しました。また、配管もフレアーが痛んでいて、漏れの原因になるので、切断してフレアーを作り直しの補修が必要でした。これは交換部品があったので交換しました。これでリアのキャリパーは一新、ブレーキ関係のおもらしは解消しました。
完熟走行で試走後、各部のおもらし状態を確認したところ、異常は無くなり、まずは一安心。その後ブレーキの方が気になったのでブレーキング中心の試走を行った所、以前からあった止まり間際の激しいジャターは収まらず修理前と殆ど変化無し、振動の大きさは車体を揺するほどで、震源地はリアのブレーキの模様です。元々HUMMERのブレーキは利きがいいのですが、どうも572 HUMMERのブレーキは不安があります。振動しているのがリアなのでリアが異常と考えるのがオーソドックスですが、フルタイムのHUMMERの場合はもしかするとフロントのブレーキの利きが甘い為に止まり際にリアのブレーキが頑張りすぎて容量が足らないで、ジャターを起こして居るような感じです。
以前リアーブレーキの壊れている車に乗ったことがありますが、ノーズダイブが激しく止まり際に蛇行しましたので、今回の止まり方は、フロントが大変怪しいです。来週はフロントのキャリパーのチェックとパットの当たりの確認並びに前後のパットの交換を行おうと思います。
2ピースのエア漏れは当方のガレージでは分割出来ませんでしたので、大型トラックを扱うタイヤ屋さんに分割を依頼しました。料金は1050円でしたが、運搬の方が大変でした。ホールのエア漏れの部分はガスケットの状態があまり良くなく、痩せているので、この部分にシリコンガスケットを塗布して締め込んでチェックした所エア漏れはとりあえず止まりました。他の2本もこの方法での修復が必要です。色々行ったためか、以前より全体的にスムーズになり乗りやすさは向上しました。これは、アンダーガードを取り外して干渉部分が無くなったので、異常な接触音や振動がなくなったからでしょう。これで後、エア漏れと、ブレーキが直れば・・・

2003.1.6.

年末から取り掛かっている572(9.5L)HUMMERの作業を4日から再開しました。オイルパンの増量加工しているのでオイルを買い足し、結局入ったオイルの量は15L入ったことになります。オイルフィルターはアルミのフィンが付いた特殊で高価そうな物が付いておりましたが、そんなもんの在庫はありませんのでねじ径とパッキンの位置が合っていたので、在庫のフィルターと交換しました。オイル量を確認後エンジンを始動したところ不思議なことにオイルプレッシャーが上がりません。ポルシェなんかはドライサンプでオイル交換時はエアー抜きが必要と聞いたことがあるので、572 HUMMERもオイルのラインはオイルクーラーの他に、フィルターのリロケーションキットも付いているので、アールズの配管は迷路のようなのでポルシェにちょっと似ていると判断してクランキングしてジョイントを緩めて一応エアー抜きをしました。しかしオイルプレッシャーゲージはゼロ。左バンクのカムカバーのキャップを明けると一応オイルはヘッドに溜まっているのですが、ちょっと少なめなので、ウエスでふき取り、再始動してから確認すると全くオイルが来ていない。通常オイルがきちんと回っている場合はこの部分にオイルが据え切り状に溜まるります。おそらくオイルラインが閉塞されて回っていない。オイルはたっぷり入っている。こういう場合はセオリーとして変えた部分を疑うことが解決の早道で、オイルフィルターを戻しエンジンを再始動したところ、ゲージはきっちり動作しました。原因はオイルフィルターのねじ込みのニップルが長くて、フィルターを固定しているブラケット内の流路を閉塞してしまったようです。フィルターは早急に手配します。
クーラントの漏れはホースバンドを交換しましたが、漏れは止まりませんでした。漏れている部分は、一番漏れやすいラジエーターのロアーホースが繋がっている金属製の二股パイプのサージタンクに行っている配管の繋ぎ目です。補修するには、一旦クーラントを抜いてホースを外し、パイプ部分のザビと汚れを取りテフロンシールを巻いて、ホースを慎重に差込み、しっかり丸く締まる高価なホースバンドを念のため2個使用しました。
572 HUMMERはデモカーとして全米を回って各地のオフロードコースを走っていたため、下回りにダメージを受けています。しかしさすがにオフロードアメリカだけあって、各プロテクターはキチント要所を抑えてガードが施されて居ますので、致命的な物はありません。その代わり各ガード類はボコボコで再使用するには修正が必要です。このガードは一見オリジナルのようですが全く別物のワンオフですから作り直すより修正したほうが楽なので一応油圧プレスで修正しましたが、一部プレスが入らない所があるので、ネコプレスがある所に行って修正が必要です。交換を要する部分はミッションを固定しているクロスメンバーが大きく曲がっているので交換が必要です。これはボルトオンなので交換は簡単です。そのほかのロアーアーム、スキッドプレートはそれぞれオリジナルと異なる補強があるのでばっちりです。特にスキッドプレートは1cmぐらいのデルリン(黒色の樹脂)板が張られてスキッド効果を上げているのには驚きました。各部は擦り傷があり錆が出ているのでアメリカの土を清掃後塗装して仕上げています。
デフのオイル漏れはフロントはカバーからリアはピニオンのシールから漏っています。フロントは簡単なので済ませていますが、今回はリアのピニオンシールを交換します。アンダーガードを外して本来は燃料タンクの有る所にはマフラーしかないのでぺラシャフトの取り外しは楽です。先にも申したとおり下回りは泥だらけなので、外す前に掃除、部品を塗装、つける前に掃除と言うパターンで作業を進めます。
此処で問題は一体何色で塗装しているかでこれは内緒。ぺラシャフトを外しヨークを固定しているナットを外します。この状態でオイル漏れはシールの軸部分ではなく、シールケースの方から漏っていることを確認できました。ヨークを止めているナットは脱落防止の「つぶしナット」なのでインパクトで地道にまわします。ナットを外すとインナーシールにシリコンが塗りこまれて居ることから、この部分のOHの履歴がわかります。シール抜きでケーシングをいためないようにシールを取り、清掃した所シールケースに出っ張り傷を発見。小さいものですが、これは漏れの原因になりやすいものです。このイボを取り除き。シールを打ち込みます。このシールはアウターが金属でその周りにケーシング用のシールが塗布されている物です。これをケースに打ち込むには専用の工具が必要です。直接シールを叩くとシールが変形して高い確率で再度漏れます。ヨークとシールのリップにグリスを塗り慎重にヨークをスプラインに差込み、前後運動をして馴染ませてからヨークを奥まで差し込みます。この後の組み込みはオフロードアメリカの実績を頂いて組み込みました。いい部分は邪道かなと思っても先方のほうが上手ですから、真似します。今後サイドのシールを組み込む時も使える技なので良いことを知ったと思います。(詳細は写真でわかってる人には解ります)
楽しみながらやっていますのでぺラシャフトは見事な色に塗られてしまいましたが、外からは見えないのが残念です。ピニオンのシールは漏れても、ブレーキローターにかかることは無いのでそれほど早急に行う作業ではありませんが、集中工事の時はついでですからやっておきました。おおむねOKと思い汚れたデフだまを掃除していると未だキャリパーにオイルが・・・腰が痛かったので、先日のキャリパー交換のとき直接見ていなかったのですが、反対側のキャリパーにも若干のオイル漏れ・・・サイドベアリングかと思いましたが、もれていたのはブレーキ液ですから作業はいくらか楽ですが片側がおかしかったら反対側もやるのが基本と言うことを思い知りました。折角エアー抜きしたのに・・・・
そのエアー抜きですが、今ひとつブレーキの踏み代が出ていないので納得していませんでした。Jeepレストアラーの白石さんが、丁度遊びに来てくださったので相談すると、以前XR311でいくらやってもエアーが抜けないで結局一斗カンつかってやっと抜けた経験を教えて下さり、その通り行った所5分でバッチリ!さすがです。デフオイルを入れる手段が無いので、来週この辺の用具を揃えてキャリパー交換、タイヤのエア漏れ対策が終われば何処でも走れる状態になります。
前回のミーティングにいらした北陸の方がご家族で遊びに来てくださいました。HUMMERの購入を真剣に考えているのですが、中々お気に入りが見つからないようです。どうせ実用車ではないのでしょうから、じっくり探すのも楽しみだと思います。この家族、母ちゃんは怖いけど子供たちが素直で良い子でした。みんなの感想ではあの家族で誰が一番偉いか手に取るように解るといってました。

 

2002.9.24.

松原さんのZZ-4を先週一週間乗り回してもらい、不都合個所を出してもらいました。その結果ノッキングが出る事と、ガソリン臭いとの2点の指摘がありこれを解決するべく調整をしました。
まず点火時期はマニュアルに従うとハイコンプレッションのZZ4では遅いみたいなので少し早めにしていました。これを少しづつずらしながら一番いい位置を捜すのですが、350エンジンのディストリビュータはエンジン側からはスペースが無くて出来ません。したがって面倒でも室内の内装をはがし、ハッチを開けると調整が出来ます。でも、補記類が付いていてディストリビュータを固定しているネジをゆるめるにはストレートのレンチでは困難です。そのため、ここはハーフムーンのレンチですと見事に届きしっかり固定できます。点火時期は通常クランクプーリーのマークとエンジン側の目盛りでタイミングライトを使い調整します。ところがZZ4には圧縮上死点のマークしかないので、タイミングライトは、エンジン回転数をベースに発光時間を1度づつ遅らせる機能の付いた物を使い、その表示から現在のタイミングを知る事が出来ます。タイミングを変化させると遅い時は低速が利き早いと低速はありませんが高回転がいい感じになります。以前はHUMMERは重いので低回転重視で、アイドリングも高めにしておきましたが、今回は下を棄て高回転でのパワーに期待にもって行くようにし少しづつ点火時期を換えては試乗を繰り返し妥協点を探します。
高回転で燃料が薄いとまた、エンジンがお亡くなりになってしまうので、これ以上、上を回すのはちょっとと思う辺まででやめて、一応丸Dで5000まで回るとシフトアップします。2000まではTURBO-DIESELにかないませんが、そこから上はDIESELでは味わう事が出来ない気持ちの良い伸びです。残念なのは、調整の試乗はいちいち組み込んでは面倒なので、ハッチを開けたまま、クリーナーは外したままで行ないました。従って条件だしをした後エアクリナーを付けて走ると、さっきまでとは明らかにパワーが違います。GAS HUMMER用の良いクリーナーがあったらもっと良い感じになるのに残念です。
この他に排ガス関係の補記類もそのままですが、これらも外せば良くなりそうですが、善良な?市民としては止めておきます。昨日は高速試乗をかねて家に持ち帰りましたが572よりも最高回転の高いエンジンは小排気量のマルチシリンダーバイクのような感じで許容回転3000そこそこのDIESELエンジンとは別物です。電動ファンの助けもあって水温上昇もそれに伴うエンジンストールもなくなり排気ガスのガソリン臭さも少なくなりました。音はアイドリング、一般走行では静粛ですが、やっぱり高速ではウルセー車です。

2002.7.18.

明日は、オートギャラリーに出展した松原さんのブースに展示する 572 HUMMER を台風の雨風をよけるのに都合がいいのでガレージに格納しておいたので取りに行きました。
ガレージに着き若干ホコリを被っていたのでホコリ落しをした後、エンジンを始動するために運転席に乗り電磁ポンプのスイッチを入れて少しアクセルを開け気味にしてイグニッションスイッチを入れ快く回るスターターに「よしよし」と思いながら数秒まわしましたが、また・・・始動しません。これでエンジンが始動しなくなったのは3回目です。今回は以前とは異なり路上や倉庫では無いので早速ボンネットを開け様子を見ました。
見ただけではもちろん何も解らないのでガソリンエンジン3っつの原則をチェックします。「良い圧縮」「良い燃料」「良い火花」を順に追います。先ず燃料は先日からだったので満タンにしたばかりだし、スターターを回したあと後ろに回ると生ガス臭いので燃料はOKとしました。次に圧縮ですが8気筒もあるので先ず一度にダメになることは絶対何のとスターターを回した時に抵抗はありますのでOKとします。のこるのは火花です。先ずガレージに転がっているプラグを抜き易い1番のプラグコードを抜いてそいつに差します。
スターターを回して火花が出ればOKですが、今回は出ていません。念のためタイミングライトをつなげて見ましたが全く反応なしです。イグニッションを入れたときにMSDのコンピュータはかすかに「キーン」音がしているので一応コンピュータに電気は来ていると何となく決め付け、原因は点火系と絞りこみ順に点火系の状態を追う事にしました。
先ずコイルに電気が来ているかをチェックするためにエンジンルームを探しましたが何処にも無くあちこち探したのですが諦めてセンタートンネル内のコネクターの確認でもしようと思いコンソールボックスを外すとなんとMSDのコイルが鎮座していました。その横にイグニッションコントローラーがありましたので点火系はお金の掛かったチューンをしている事が伺えます。同時に回路図も説明書も何も無い状態で解る事から始めました。コイルは通常円筒状の物が多いのですが使われているのはヒートシンクの塊で熱放出が良さそうでした。これの電源端子にテスターを当てて電圧を測ったところ「無し!」イグニッションを入れたりスターターを回したしててみましたが何をやっても「ゼロボルト」。コイルからプラスとマイナスの端子を外して電源が来ているか、アースはちゃんと落ちているか見ましたが異常なし。デストリビューターはポイントではなくマグネット式ですから消耗しません。
デストリビューターキャップはエンジンルームの奥で点検は簡単には出来ません。横着なので簡単に出来る方法から選び、在庫してあるイグニッションコントローラーを仮止めしてテストしてみる事にしました。この時点で1人での作業は困難な部分もあるので予め声を掛けておいた「アルバイト1号」の博君が来てくれたので配線点検の効率はぐんと上がりました。イグニッションコントローラーのメイン電源はヒューズが入って居ないので、ヒューズを途中に入れて配線を仮止めで施し博君にスターターを回してもらうと半回転もしないうちぐらいあっさり始動しました。
原因解、明仮止めのユニットと車体に固定されている壊れたユニットを一旦外して内装を剥がして配線を引きなおし固定して一件落着です。飯も食っていなかったので帰りの関越三好サービスエリアでボーっとしながらカレーうどんを食べて居る時に面白い事を発見しました。「ETC」は「イーテック」と読むことに成ったそうです。折角お金を掛けたのに利用者が少ないので「道路公団」も色々対策しているようです。もう一つ以前にも書きましたが、「ETC」は「ハイウェーカード」のような明快な割引は表面的には無いが、カードを発行している「団体」によっては大幅な割引が行われています。しかしこの団体には一般人は入れませんので当方は不公平だし、装置その物もユーザー負担と言うのが気に入りません。
CCV誌の石川編集長の言葉をお借りしますが「あのJRでさえ自動改札にする時に利用者負担させなかった」のに高速の自動改札はリストラ、合理化の負担をユーザーに押し付けています。最近のJRの「スイカ・カード」も以前より高価なカードですが利用者にデポジット(500円この値段でもICカードの元値はもう少し高そう)を取っていますが基本は貸し出しです。それでも未だ「ETC」を諦められない公団はやっと「ハイカ」並みの割引を行う事にした様です。5万円と1万円を前払いするとそれぞれ58000円、10500円分の利用が出来ます。ハイカとの違いは30000円券が無いことです。パンフレットによるとこれが使えるのは複数台数でもOKなようです。これで後車載ユニットが貸し出しに成れば使ってやってもいいと思います。

2002.5.27.

先週トラビスにもガレージライフの手伝いをさせましたが、その時の写真を送ります。
奴はエンジニアなので、機械いじりはいけてます。ステップの取り付けとパワステのオイルクーラー取り付けそしてZZ4のトラブルシューティングを手伝わせましたが、難解らしく結局やつの仲間に聞いてもらう事にしました。特にMAPセンサーの動作理論とかを重点的に聞いてもらう事にしました。此処までは先週のお話です。
今週は一旦お返しをしたスキャナーをもう一度ランドマップにお借りして、再度チェックする事にしました。
スキャナー上ではMAPセンサー不良と出ていますが、センサー自体はそう簡単に壊れる物ではありませんので、もう一度インテークマニホールド周りの締め付けと、GASエンジンは熱を持ちやすいので、ゴムパイプが硬化してバキュームラインの配管の劣化が早いので、この辺にテフロンのテープを巻きつけてシッカリ漏れが無いようにする事が必要と判断しました。折角組んだのですがウォーターポンプからの大量クーラント漏れが出ていますので、この辺もシッカリまし締めが必要なので思い切って再度上部をばらす事にしました。
作業後エンジンを始動した所以前とは比べ物にならないほど滑らかになりガレージの前で走らすと以前は直ぐにチェックランプが点灯していましたが、かなり長い時間動かしても全く点灯はしません。また、排気ガスも以前はそばに居ると直ぐに軽いCO中毒になり頭が痛くなりましたがかなり低減されています。ZZ4はノーマルより圧縮比が高いので、点火時期は若干早めにしておく必要がありますが、一体どの程度にしたら良いかは解らないのでエンジンハッチをあけたまま走行して少しづつ変えながら走り一番良いと思われるところにしました。これで長い間悩んでいたZZ4も無事完了しました。
今後は、右バンクのマフラー作成が残っています・・・やっと余裕が出来て後付けのモンスーンオーディオシステムの動作確認を行おうと配線を見ると、98年式と異なりカプラ―が全く違います。98のマニュアルを探してどうにか回路図を見つけてコンビニでコピーして3人掛りで配線を引きなおし、内装を剥がす時に面倒な事が無いようにカプラ―をつけたり、カーナビの取り付けも考慮して仮配線を行い無事動作確認する事ができました。
スピーカーの配置は以前大井先生のHUMMERで行ったように各席に左右2つのスピーカが配置されていますので、音マニアではない当方でも、充分いい音である事は解ります。それと取れてしまったミラーも専用接着剤でベースを取り付けました。これは、瞬間接着剤で代用するとガラスが割れる事が有りますので、専用の物を使う事をお勧めします。長い間放置していたので、アルカリ洗剤を薄めた液で内装の掃除を行い気分良く今日は作業できましたので、少し早めに終って、アルバイト1号2号に上カルビを腹いっぱい食わせてやりました。
今日も仲のいい下田親子組みが遊びに来ました。リアーバンパーの無いHUMMERの後姿は中々格好が良いものです。しかしこれは95年までのリアー燃料タンクが無い事と、マフラーのタイコが無いためすっきりしているからでしょう。当方のHUMMERもリアにタンクがありませんのでTURBO用のマフラーと変えたら一回取ってみたいです。いいものはパクリます。でもスペア―タイヤどうしよう!?ワゴンじゃダメかも。
山陰方面の方からスターターのピニオンギア―が欠けたのでパーツがほしいとの問い合わせがありました。此処の所短期間に2セット部品を出しましたので、欠品ですが、本来そう簡単に壊れる物ではありません。この方はこの問い合わせの前にグローリレーと、グロープラグがほしいとご要望がありましたので、在庫品を送っています。
以前エンジン始動不良のHUMMERでバッテリーがドロップするまでスターターを回したためピニオンを押すソレノイドが力不足になってリングギア―にきちんとかみ合わない状態でスタータが回ってしまってなめた事があります。バッテリードロップ時はスターターはリングギア―に噛んでいる時は負荷が大きい状態ではエンジンをスタートできるほどの回転が出来なくても、ピニオンがリングギアに噛んでいない無負荷では結構勢いよく回転しますのでリングギアで削る事があります。
また、スターターを、回してエンジンが掛からなくてスターターをもどし、直ぐにまたスターターを回すと簡単にピニオンを舐めてしまいます。この方の場合は余熱不良⇒エンジン始動困難もエンジン始動困難⇒スタータ酷使⇒バッテリードロップの両方が考えられます。予防方法はスターターを再回転させる時は、スタータが完全に止まってから再度回す事。バッテリーが弱っていたらジャンプして電力を補ってから始動する事。グロープラグの不良は今までの経験では4本ぐらいNGでも始動しますが、始動直後白煙が沢山出てきますし始動直後のエンジンにバラツキが出ます。このような状態の時はプラグの交換が必要です。リレーが壊れた時にはかなり始動は困難ですから無理に始動させるとデトネーションの原因になります。デトネーションはやがてエンジンを壊しますから注意が必要です。
此処の所メディアに色々当クラブも出ています。先ず今月号のディトナ誌に松原さんの572HUMMERと我々のミィーティングの様子。カーグラフィックTVには松原さんのXR311に当方と松原さんがパレードに参加した時の映像がオンボードカメラにて出演?しました。昨日発売の4X4MAGAZINには恥ずかしながら世界一安くHUMMERを買った男と言う題目で出ています。また、本日発売のCCVビデオには我々オーナーには腹立たしい画像と、当方のエンジン交換作業の一部と CG DAY での画像が出ています。(通販のみ;問い合わせ先CCV編集部358-8691埼玉県入間市豊岡3-4-16 電話042-965-1020 Fax042-963-1363  http://homepage2.nifty.com/CCV/
おまけですが、当クラブの応援団として色々指導してくださっている、タミヤ模型の箱絵で有名な佐藤元信先生がランドローバーマガジンに特集されています。この本の販売は限られた販売ルートなので通販での購入が良いと思います。作画中の先生の姿は中々見られないのとその作画中の絵は松原さんが依頼している絵なので感動できます。(通販先:潟Tドルシューズ 045-590-3690)
この分は当方も未入手なのでご希望の方は来週末までにメール下されば、一緒に購入します。

2002.5.12.

ZZ4の方は、アイドリングでバラツキアクセルを踏むと立ち上がりでカブリが出るような感じでふけあがり、Dレンジに入れると失火して止まってしまうと言う状態でした。
新品のエンジンなので、キャブであれば調整で治ると思いますがインジェクションなので以前のエンジンから流用したセンサーの状態が良好かどうか不明なのでどうしてもスキャナーを当てないと素人の私には手が負えません。結局早く仕事を終わらせたいので、ランドマップさんから今回で最後と言う条件でスキャナーをお借りしました。
運転席下側のコネクター(DLC)にコネクターを繋ぎ、スキャナーに接続した車がHUMMERである事を認識させます。ヒューズの2Dを10秒以上抜いて車体側のPCM(コンピューター)をリセットします。ヒューズをセットしてエンジンをかけるとエンジン回転、水温等の当たり前の物から訳の分からない物まで色々表示されますが、この値は色々なセンサーの状態とエンジンの状態の表示なので適正範囲にあっても怪しい時はチャックランプが点いていなくても状態を把握できます。この時点で数秒間アイドリングさせると、トラブルがある場合は番号と内容が表示され同時にダッシュパネルのエンジンチェックランプが点灯します。
ZZ4は始動後すぐにチェックランプが点きトラブルが2項目表示されました。まず一つ目はDTC33(Diagnostic Trouble Code)Manifold Absolute Pressure (MAP) Sensor Circuitのトラブルで、MAPセンサーの配管を点検し、ユルユルになっていた接続口をバンドで固定しました。このゴムはオーバヒトートさせた時に硬化したらしく要交換です。そしてもう一つはDTC43 Knock Sensor (KS) Circuit でした。ノックセンサーの位置はスターターの裏側でウォータジャケット内にセンサーを突っ込んでいます。まず、PCMのB15番のコネクターに電圧があるか確認した所オープンでした。次にこの線がちゃんとセンサーに繋がっているか確認した所、結線はOKセンサーの状態を見るために取り外して抵抗を測るとこれがオープンでした。このノックセンサーチェックするためにエンジンから取り外すとエンジンのウォータジャケットからドバーっとクーラントが吹き出しますので、あらかじめプラグを用意していましたがセンサーを外して手際良くプラグ出来れば良いのですが、水圧も高く熱いクーラントのおかげで交換が上手く出来ずにびしょぬれになってしまいました(博君が、、)。
日ごろDIESELしかいじっていないのでGAS用のノックセンサーの予備なんてある分けないので、どうにかこれを治らないかと叩いたり掃除したりして、再度博君がクーラントシャワーを浴びながら取付け再始動しましたがやっぱり駄目でした。翌日GMの350がランドマップに転がっているのを思い出し、盗みに行こうと思いましたがちょっと寄った所で入手できましたが、ところが今日は博君が居ないので、当方がシャワーを浴びてしまいついでに昨日使って床に置いていた、デジタルテスターも水没、ツナギも洗濯。。。。トホホ・・・・・。着替えをしてPCMをリセットしてエンジンをかけると元気よくアイドリングし吹かすと気持ち良く回転が上がり絶好調に成りました。
ノックセンサーはマイクの様な物で、狭い範囲の音を拾い出しエンジンのノッキングを検知して点火時期等をコントロールして適切な状態に保ちます。外すと冷却水の出る位置に付けないで、ヘッドあたりにあれば良いのですが、ウォータジャケット内は冷却水のおかげで響かないで高周波をカットできるので都合が良いようです。
今回のトラブルシューティングは武蔵村山の戸村ガレージにお伺いして戸村社長に現状を相談して作業しました。ここの社長はチューンと言うより正しく修理をする方で、Yahooの掲示板の趣味>自動車>メンテナンス>外車のトラブル相談でPOKI11と言う名前で親切に回答している方です。初対面でしたが親切に色々アドバイスしてくれました。そのアドバイスを参考にして再度マニュアルを読むと英文でも内容が解ってくるから不思議です。
マニュアルを読むと簡単なDTC識別方法がありましたので紹介します。まずエンジンキーをOFF、DLCの6番と5番のコネクターをショートしてキーをONにします。この時エンジンは始動しません。そうするとチェックランプがパカパカ点灯します。この点灯は長短2種類あって状態を表示します。この点灯にはルールがあって、まず長い点灯を一回、続いて短い点灯2回します。これを3回繰り返した後、実際のトラブルを長短の点灯回数で表示します。最初の長い点灯は10の桁の数、短い点灯が1の桁で最初の点灯は長1短2なので、12と言う事になります。この12と言うのは、NO スパークと言う意味で(エンジンを掛けていないからです)12以外の点灯が実際のトラブルの番号です。トラブル番号を全て吐き出した後最後に12を3回繰り返して終わりです。
複数のトラブルがあった場合は12三回点灯の間に立て続けに表示しますので、メモの用意をしてからの作業を行いましょう。12の点灯の間にでたDTCを順にマニアルを参照して実際のトラブルシューテイングをします。
先日、DIESEL車で時々エンジンチェックが時々点灯すると言うトラブルがありましたが、これはバキュームスイッチの動作が不確実な状態であったためにセンサーが異常を検知してランプを点灯させたためでした。この手のトラブルは正常値に戻るとランプは消灯します。原因はエンジンが暖まったり冷えたり、バキュームの強さ(エンジン回転で変わる)でバルブのシール部が変化してリークして異常値を示した様です。その後ランプが点灯しないと聞いていますので、これにて一件落着と思われます。

2002.5.7.

最終の2日間は、私はZZ4の作業を続けましたが、どうも調子がいまいちです。2年間タンクにあった燃料がいけないのかと思い全てタンクから抜き、お笑いアルバイト1号はコスモ石油のツナギを着ているので、アルバイト2号に特性ラジオフライヤーを自転車で牽引させて買ってきてもらいエンジン始動を試みましましたが、10Lではタンクから吸いきれないでハンチングしてしまうので、もう10L(金属性タンクが10Lの物しかないので10Lづつしか買いにいけない)アルバイト1号に今度は買いに行ってもらいました。ラジオフライヤーを自転車で引くと子供から中々の人気だそうです。
ZZ4はエンジン始動直後は良いのですが、直ぐにエンジンチェックランプが付いてブスブスいってしまします。セフティーモードになるようです。注文中のエンジスキャナーが来ないとモニターできないので、これ以上やって焼きついても困るので、しばらく中断してその他の作業を薦める事にしました。
オフロードアメリカのクーリングキットをつけたのですが、パワステのクーラーがボンネットにぶつかって仕舞う事が判明して、これを小型のターボ用のものと換えて取り付けることにしました。フアンの配線は説明書がいんちきで、回路をもう一度確認して配線しなおして良好になりました。エンジン不調の4輪バギーはあっさり直ってしまいました。近所の河原を走りましたが速くて危ない!ウィリーしそうです。作業は深夜までやっています。(写真はガレージ全景)
当方のガレージは掃除するのが嫌いな横着者とか何でも持ち込み過ぎて、足の踏み場も無いので整頓しました。サービスマニュアルも床において読んでいる様ではいけないと、アルバイト2号がカートに読書台と棚とスプレーとか、ネジロック剤とかを置くマルチホルダーを作ってくれました。その間1号はラジオフライヤーの改造をしてました。
下田さんの息子さんがHUMMERのリアバンパーを外して来ました。中々すっきりとしていて、いい感じです。加工もキレイで好感が持てます。マフラーも中古品のネットをきれいに張りなおしきっちり作ってきました。本人は取りあえずの作業だと言ってましたが、全てに於いて器用で腕は良いようです。ついでに茶棚にHUMMERのシートを張ってもらいました。貼る面積が狭いので斜めにしましたがガレージの中がそれらしくなってきました。
とここまではよかったのですが、突然リアのキャンバーの調整をすると言い出しアルバイト1号が休みで貴重なアルバイト2号を占拠されてしまいました。タイヤを外し作業内容を説明した所なんとハーフシャフトから飛び散ったグリスが飛び散りブレーキローターにはデフオイルがにじみ出ていました。ハーフシャフトはブーツ交換で修理可能で今の所問題無いのですが、片側が破れたと言う事は反対側も時間の問題なのと、ブーツが無かったので、中古品と交換しました。ハーフシャフトを外したのでシールの交換はついでに新品と交換しました。これで連休は終わりです。

.2002.5.5.

ZZ4積み替えも中盤を迎えています。
エンジンを車体に載せてから色々問題が出てきています。細かい問題は先日お仕事が終った後に高崎から野沢さんがワザワザクルマを見せにきて下さいましたので殆ど解決しました。しかし大きな問題が数点ありました。
先ず一番でかい問題はエグゾーストマニホールドとマフラーが素直に付かない事です。ヘッドの大きさがオリジナルエンジンと違うためエクゾーストマニホールドの出口が素直に出ている右バンクはいいのですが左バンクはフレームに当たるし、合わせ目もどうやっても接合できません。これは完全に新たにYパイプを作成しなければなりません。そこでとりあえずエンジン始動に問題がないようにちゃんと付く右バンク側を残して左側をすっぱりカットして、クネクネした部分を切ったり溶接してカットした部分は若干大きいパイプを買ってきてカットし、それをカラーとして外側に石綿を巻き付けてどうにか急場を凌ぎました。接合部のインナーは片方しかなかったので、アルミで削りだして作りました。
次のもう一つの問題は、TBIユニットを取り付け、ダクトも付けてしまった後にレギュレータを取り付けようと場所を探しましたが見当たらず、別のエンジンのTBIを分解した所なんとユニットの中にありました。オリジナルは写真では金色に見えるものですがこれを、アルミ製の調整式の物と交換しなければなりませんでした。それを知らずに組んでしまったので再度ばらす事にしました。
そこでさらに問題が発生しました。このレギュレータは燃圧を調整する物なので、調整は目の子でやるわけには行きません。しかし調整は毎回TBIを分解し無ければなりません。これでは調整がえらく大変です。色々考えましたが仕方ないので少しでも面倒な事を減らすためにエアーであらかじめ概ねの設定(13.5PSI)を行ってから組立て、さらに調整部分が全てバラバラにしなくてもいいように調整ビスのアクセスホールをあけておきました。空気圧での調整はレギュレータを使用すればいいのですが、こんな精密な設定が出来るレギュレータが無いので、タイヤに所定の空気圧の空気を入れて、CTISの配管にTBIを付けて調整しました。厳密には空気とガソリンではCV値が同じ時に流れる量が変わるので正しい設定ではありませんが、何もしないよりはましと思います。燃料圧は後でゲージを付けて、カットアンドトライを繰り返すつもりです。
ガレージメイトの所有しているスーパースワンパーを下田さんにお譲りしましたが、先日息子さんが、手際よくアルミの板で簡易的なオーバフエンダーを作って見せに来ました。この後、計画ではカッコ良いのを作る予定です。出来たら紹介します。
メンバーの方が先日遊びにいらして、エンジンチェックランプが付いたので、リセットした所バイパーアラームシステムが働いてしまい夜中にピヨピヨ音がして近所迷惑なので、そのまま当方のHUMMERに乗って帰って頂きました。翌日、早めに作業を切り上げ交換しに行きました。その日は先方に止めて頂きお仲間のクルマ屋さんでうだうだした後、4輪バギーを2台持っていらっしゃるので、一台を当方のガレージにレンタルしてくださりました。その移動方法ですが、先ずファーゴにバギーをミチイタで載せ、そのまま積載車にファーゴを乗せてHUMMERのルーフキャリアに載せました。そのままタイダウンベルトで締め上げて運びました。当方のガレージにはフォークリフトがあるのでそのままフレームに差し込んで下ろしました。そのうち自力でラックに載せる方法を考えます。
友野さんが連休も終盤になってやっと時間が取れてガレージにやって来ました。例によって色々また輸入した物をもって来ました。今回の持参品はダンボール一杯のオートメター。ラッキーな事にその中に燃圧計があったので、ZZ4用に譲ってもらいました。その他に大物は予備のアルミ製燃料タンク(これは後で詳細に紹介します)その他諸々で盛り沢山です。
色々やる事は多いのでどれからやるか何時も悩みますが、今回は燃料タンクの仮付けと組み込みの算段をしました。それとフロントハブのシールがまた漏れていたので、再作業しました。今度また漏れたらハブのベアリングがダメだと思いますので、その時は交換が必要でしょう。写真は本日のお笑い大賞の写真です。このウインカーは一日働くと1万円です、仕事を出してください。

 

2002.4.30.

連休に入りましてお客さんが毎日何方かがお見えになっていますが、ZZ4作業中なので余りおかまい出来ませんので申し分けない事をしています。
その中で96年のGAS HUMMERにお乗りの方がお見えになり車体番号を見た所、現在エンジン載せ替え進行のHUMMERと車体番号が8番違いでした。積み替えをマニュアルと予想で組んでいる状態なのでお手本として色々見せて頂きました。また、ソフトトップの下田さんが当方のガレージメイト所有のスワンパーを購入し履き替えました。履いてきたタイヤを荷台に積めるかどうか解りませんでしたが、積んでみた所ピッタリ4本積む事が出来ました。
さて、課題のエンジン積み替えの進行状況ですが色々問題は出ています。エンジン本体の補器類の組み込みは、先のお手本HUMMERと比較した所ほぼ間違いなく組めていました。ところがヘッドの形が違うのでエンジン本体に追加のタップをさらに施しました。アルバイトと通りすがりのメンバーでエンジン積み込みを例によって隣りの狭山ハウジングエンジン積み替え専用フォークリフトを使用して行いました。DIESELよりエンジンが小さいので多少は楽ですがいつもこの作業は面倒です。どうにか積み込み、ミッションにあわせる直前に片側のガイドピンがエンジンとミッションの両側に付いていて中断。状態の悪いミッション側のピンを打ち抜いて無事ミッションとエンジンとあわせしっかりボルトで固定した後、今度はリングギア-が小さくコンバーターに付かないい事が判明。折角あわせたエンジンをまた抜いて、リングギア-を交換しました。再び載せて終了。
コンバーターの取り付けのネジはDIESELと違うのでもしかするとコンバータが違うかもしれません。低速トルクが無いので若干ハイストールのものかもしれませんので後で調べてみます。後は部品さえ揃って居れば時間の問題です。プロペラシャフト、スターター、ミッションカバー、スタビライザーの取り付け各配線、配管を手当たり次第に進め、マフラーの取り付けをしていると合わない事が判明。どうもヘッドの形が違うらしくここで本日は終了。着替えも底をついたので帰宅しました。
この他にも不明なところが数ヶ所あるので、図々しいのは承知で昨日お見えになった方にお手本HUMMERを見せて頂きたく連絡した所、ご親切にも明日来てくださることになりましたので、作業を中断する事無く続ける事が出来そうです。マフラーは悩んでいても仕方が無いのでぶった切って、ベンダーで曲げてスリーブでつなぐ事にします。スリーブはスリットを入れてバンドで止めその後溶接とします。先日寒かったのでちょいとヒーターを入れたところリアーのエアコンユニットから煙がモクモク。。。。どうやらクーラントが漏れている模様、ヒーターを止めるとおさまっているので時間が無いのでそのままにしています。
尚、先日捜索願の出ていたLEDライトですが発見できましたのでご報告いたします。どこに有ったかは内緒です。
連休中は基本的にガレージに居るのですが、家族からの評判(特に妻)が悪くヒンシュクをかっていますので急に居ない事があります。お見えになるときは連絡をしてからお見えになった方が無駄足にならないと思います。メールは携帯メールにお願いします。ついでにですが、泊まる方は寝袋を持参してください。まだ朝晩は少し冷えます。

2002.4.23.

昨日、報告したようにZZ4エンジンのエクゾーストマニホールドに取り付ける遮熱版の寸法を取り図面にして業者に持っていったところ、難しいので作るのが大変なので時間と費用がかかると言って断わられました。仕方が無いので材料を実費で分けてもらいカナバサミを借りて自分で作る事にしました。
道具はハンマーと角パイプぐらいしかないので、中学の技術家庭科でチリトリを作った時以来の大物金属加工作業を行いました。先ず、必要な大きさにボンデ鋼鈑を金バサミで切って現物合わせで切り抜きます。カナバサミは貸してくれる位のものなのでいまいち切れ味が良くないので苦労しました。曲げ加工はプラスチックハンマーで行い角パイプの角を利用して少しづつ曲げますが、三次曲面は金槌の頭を利用してたたき出します。
右バンクは前の部分は既成のカバーが付いていますが、これに片側をつなげてもう一方はマニホールドにタップを切って固定しました。反対側は燃焼温度の低いDIESELでさえ遮熱版が付いているのに何もついていません。一度に覆うタイプは作るのが大変なので、2分割にしました。後ろ半分を作って前を作り始めましたが、腹が減って集中出来なくなりそこだけ不十分な出来でしたが、カナバサミを握りすぎて豆も出来たので後日にする事にしました。内装もほぼ出来上がり以前の状態を考えると、まるで何事も無かったようなようにひっそりと仕上がっています。色々外されたドナーエンジンは寂しそうにガレージの片隅にたたずんでいます。まだまだ本体はNEWなので、ガムテープで色々な穴を塞いでおきました。
走行中に振動でボンネットがボコボコ音がするので、市販のボンネットキャッチと交換しました。以前友野さんのHUMMERのも交換したのですが、固定のボルトはナット止めでしたが当方のHUMMERは立てこみナットでした。効果はてきめんで音がしなくなりました。オリジナルは無垢の硬めのゴムですが、交換したものは潰れ易いようになっています。ボンネットはシッカリ固定すると言うより、衝撃を吸収する方法を取って音を無くしています。
ホーンの音が眠くなりそうな音なので、以前から音色が好きなクラクソンのストリートホーンを買いに行きましたが売っていなかったのでメーカーに問い合わせた所、箱無しでよければ幾つか残っているので、ショップに事情を話して注文してくれと言われたので注文しておきました。入荷の知らせがあって引き取りましたが価格は定価でした。このホーンは一時期ポルシェの純正品でしたが価格は6000円程度でしたが、客注というリスクが少ないのに倍の値段を言われましたが気に入っているホーンなので何も言わずに買ってきました。最近のタイプは渦巻き型ですが、このホーンはラッパ型です。一見エアーホーンの様ですが電気式です。また、保安基準にも適合しています。渦巻き型と違ってエンジンルームの小さい最近の車両には取り付けが難しいですが、ノーマルホーンを外してパワステのポンプの上に雨水が入らないように付けるとピッタリでした。こんなもんドウでもいいのですが、なぜか歴代の車はズーッとこのホーンです。馬鹿みたい?!

 

2002.4.22.

この週末3日間でZZ4積み替え作戦かなり進展しました。
その前に、先日のミーティングで平野さんのHUMMERの下を見るときLEDライトを使ったのですが、その後何処かへ行ってしましました。どなたかご存知無いでしょうか?黒くてでかいライトで先っぽにLEDがごっそり付いている奴です。
それではZZ4作戦の報告します。先ず、モンスーンオーディオシステムについては元々の内装とパネルが違っていますが、それだけではなくて、車体そのものも違っていました。今回の元HUMMERは96年式でヘッドコンソールはCDチェンジャーが付いていましたのでこの辺のステーと後方の何かアンカーになるものがあってポン付けと思っていましたが、屋根に溶接でシッカリフレームが付いていました。屋根に穴を開ける訳にも行かないし、溶接したら塗装をしなければならないので結局アルミ材で専用のフレームを作成しました。
オバーヘッドコンソールにはスピ-カが付きますのでかなりしっかりした物で作成しませんとビビリ音が出ます。臨時と常用のアルバイター2人(本業=ボード屋、金属加工業)の力作は中々の出来で内装で塞いでしまうのは惜しいぐらいです。
私はもっぱらエンジン周りに執心しておりました。部品が揃いましたので仮組みしていたZZ4に揃った部品を仮組みして、レイアウト、ボルト類の確認を一通り行い一旦バラバラにします。ます、インテークマニホールドのガスケットを入れ、Vバンクの境目にシリコンパッキンを入れて本締めします。締める順番は中心から順番に外側に広がるように締めます。ヘッドがアルミなので噛みこみに注意が必要です。12本のネジを締めますがこのネジと利用して取り付けるステーもありますので、種類の違うネジなので工具は3種類必要です。できるだけARPのボルトを使用しましたので中々キレイです。
鉄部分はヒートサイクルと湿分で直ぐ表面が赤錆になってしまうので腐食防止のために、エンジンブロック、とエクゾーストマニホールドには耐熱の塗装を行いました。エンジンは既に黒塗装がしてありましたが、今までの経験上直ぐに錆びているので、念のため塗装しました。エクゾーストマニホールドは新品でしたがもう真っ赤になって居たのでワイヤーブラシでサビ落しをしてから塗装しました。その内落ちると思いますが何もしないよりはマシと思います。
TBIユニット各センサーの取り付け、ディストルビューターの取り付け、ワイヤーハーネスを順に取り付けますが、この辺はマニュアルでも明確に書かれていないので何度も付けたり外したりして完成しました。組みあがった後に気付いたのですが、デスビをとりあえず差し込んだだけだったので、プラグを全て抜いて一番の圧縮上死点を探し、その時のローターの位置がデスビの一番プラグコードの所に来る場所に来るように差し込みなおし、始動間近なのでプラグ穴からオイルを注ぎ込みピストンとシリンダーの油切れの無いようにしておきまして完了。これで積み込みの準備がほぼ完了しました。残りは、オリジナルでは左バンクのエクゾーストパイプに遮熱版が無いので、作成し取り付けたいと思います。
本来積む前にボディーリフトをしたいのですが、オーナーがエレガントに乗ると言うので、積み込みの時にボディマウントを外してボディをもち上げて行います。今まで経験の無いGASエンジンですが基本的にはDIESELと同じ部分が多く配線の色もほぼ同じでしたからそれほど面倒な部分は無いと思います。上手く行けば連休前には始動し始める事が出来そうです。
ZZ4に付いて少々書きますが元々の350エンジンのヘッドをアルミヘッドにしたGMから出ているチューンエンジンです。詳しい事は解らないのですが、早い話が高回転型のエンジンで、ノーマルとエンジンそのものの許容回転が高いので572のようなトルク型ではなく高回転重視のエンジンの様です。車に詳しいアメリカ人に聞くと誰もがZZ4の評判が良いので、今の時点では良いエンジンと判断するしかありません。
今回は積み替えと同時にコンピュータのチップ交換もしました。内容はシフトタイミングの変更と許容回転リミットの変更が中心です。使用する燃料噴射はキャブではなくて、信頼性重視のためTBIをそのまま使用しています。本来キャブ用のエンジンですがキャブの調整の煩わしさを考えると多少本来の性能を発揮できないかもしれません。GAS HUMMERオーナーには気になるコンピュータのチューンですが今回のチップはカスタムメイドのZZ4用ですからそのままでは使えません。恐らくノーマル350エンジンでもカスタムでチューンアップチップを作る事はできると思います。または、ランドマップのランクルに積んでいるボルテックエンジンとのコンバージョンも中々魅力的では無いかと思います。

2002.2.11.

松原さんのGAS-HUMMERエンジン積み替え作戦が再開されました。現在、エンジンの外されたHUMMERは未だその時は今のガレージが無かったので修理屋さんで降ろしてもらったのですが何時までもそこにあると、中々終らないのでガレージに運ぶ事にしました。そもそも当時は積み替えの能力も無かったのですが、その間の修行でかなり腕を上げたので、全て自力でやる事にしました。
取り合えず運ぶに当たって、ミッションがぶらぶらでは仕方が無いので先日降ろしたDIESELエンジンをヘッドを外したショートエンジンの状態にして仮にそいつを乗せて運ぶ事にします。そのために今日はエンジンバラシと色々な準備をアルバイトの博君と一緒にやりました。そもそもこのバラしたエンジンは6000マイルしか使って居ないので、噴射ノズルとか各センサーは大切に在庫として保管しておきます。