2006年1月  HUMMER ESSAY 2006年2月      

2006.2.28.    石飛 毅氏

ココの所問い合わせが多いです。
多くがトラブルシューティングなのですけど、実際に現車を見てみないとキチンと診断出来ません。当方の所に相談する場合の殆どが、かなり色々やって手に負えなくなってからが多いので、うかつな事を書けないので色々考えてお答えしますけど、これに結構時間が掛かります。折角返事しても、その後、治ったのか駄目なのかの返事が無いのは一番残念です。聞くだけ聞いて良いとこ取りという事なんでしょうか?大抵そのような方に限って連絡先などが書いていないケースが多いです。と、もうココで何度も書いているのですけど、中々書いてきてくれませんので残念です。また、HUMMERについてのお問い合わせ先は、当方のアドレスにお願い致します。
友野サンが色々オークションで部品を展示しておりますけど、HUMMERレプリカ用に購入された方がおられたそうです。以前からハングラー、ハンバグ、ハンジェロ等色々出てきましたけど、今度はサファリベースの登場だそうです。これらのレプリカには全く当方は興味がありませんが、売れるんでしょうか?当方だったら、程度の悪い安いHUMMERを探すか待ちます。と前振りをして、未だ、どうなるか判りませんし価格もハッキリしておりませんけど、93年式のHTでエアコン駄目、内外装それなり、トランスファー要修理のH1が出そうです。オーナーのお住まいの近所では修理が出来ず、今後維持していく事に不安を感じている模様なので、致命的な故障で不動車になり土に返る前に、可愛がって貰える方の元に嫁入りした方が良いとお勧めしました。価格は不明ですけど、93年式辺りの買い易いHUMMERは中々ありませんから、出れば他と比較して大幅に価格ランクは低いと思います。しかしこのHUMMERを高年式車の様にする目的であるならば辞めた方が良いです。先ずエアコンは93年式のパーツはありませんから、室内機の修理は不可能です。レトロフィットは93年には対応していないので、これにTOMONO-GOの様にVベルトからサーペンタインベルトに替えるには、エンジンの補器類取り付けステー冷却水パイプ、内装及びダクトなど多くの部品が必要で、価格的にはモビリオスパイク一台分に軽くなっちゃいます。内装交換や全塗装などを付加したら程度の良いH1が買えてしまいます。出来るだけスパルタンなまま乗るのでなければ後で必ず後悔します。興味のある方は連絡してください。現状渡し価格が判りましたら、メール到着順にご紹介します。モチロンその時はノークレーム、ノーリターンで、当方は全てに於いて免責でお願いします。
昨日取り外したオルタネーターの状態をチェックしてもらいました。先ず、フロントのボールベアリングは若干のガタが出ていました。リアのニードルベアリングはフロントに比べて消耗が大きい様です。ブラシの摩耗量は5分山ですが、擦れ合うリングの摩耗は殆どありませんでした。前回OHして当方のH1に取り付けたコアよりは状態は全然良好でした。このオルターは使用期間5年で走行30000Km程で丁度2/3程度の賞味期限で半分ぐらいの使用期限だった印象です。当方の使用していたコアは、元々ガンちゃんに付いていた奴で、エンジンが温まると異音が出始めていたのでガンちゃんはリビルト品に交換しました。
以前、お世話になったトラビスが当方の設計したボンネットダンパーに興味を持てくれたので、本日EMSで送りました。送料は1750gで3600円ほですから、マアマアですね。EMSは大きさに関係なく、重量で価格が決まるのでカサの張る物はお得ですね。

2006.2.27.    石飛 毅氏

本日、加藤電機が小股の切れ上がった軽快なJeepに乗って来てくださいました。
ところがヒロシと長島(バイパー係)も来て、直ぐに不幸の電話が入りました。昨日溶接をした方が畑のど真ん中で脱輪した模様です、4WDとはいえステップワゴンではちょっとした轍でも、身動きは取れないと思い、一番出やすいチェロキーに牽引ロープを積んで加藤電機とヒロシをガレージに残して出動しました。スタックしている場所はガレージから5分程の所で、スタックしている場所は直ぐに判りました。しかし道幅は狭くぬかるんでて、嫌な予感がしました。スタックした場合は入ったほうから抜くというセオリーに従ってステップワゴンにバックで近付き・・・と思ったらチェロキーも脱輪!直ぐに加藤電機に電話してWレスキュー依頼。なぜか同時に笠原さんのアストロも来ました。取り合えず加藤電機のJeepに付いているウインチで・・・・と思いましたが、ウインチは付いているのですが、なぜかモーターが無い!ウインチらしき場所にはビニール袋が被ってモーターを保護しているのかと思ったら、モーターの穴から雨が入らないようにする合羽で、これじゃウインチキです。ウインチらしき物にバッシングをすると、照れくさそうに『ちょっと前にモーターを焼いちゃったんで、今モーターを探している所なんだよね』と言い訳していました。仕方が無いので、Jeepに牽引ロープを繋いで引き出すことにしましたけど、雨あしも強く畑の道は人もやっと歩ける程度の泥濘なので、前後でフロックのJeepで何回か引いても牽引力が足らず、空転して左右にJeepが動いて路肩に落ちてトリプルスタックに成りそうなので牽引は諦めました。
そこで笠原さんがサミー(CCV石川編集長が主事しているポンコツ置き場)に向かいJeep(J53)に乗り換えて来てくれました。このJeepには以前8274(ウインチ)が付いていたのですけど、少し前に換金してしまったためにウインチレスです。何も無い分ウインチキよりマシです。しかし笠原さんのJeepにはスタックリカバリーツールが満載なので、先ず当方がハイリフトジャッキーで後輪を上げるために何度か挑戦しましたけど、路面が悪くもう少しの所で失敗。結局Jeep2台をアンカーにしてチルホールでジワジワ引き出すことにしました。この手のスタックレスキューに必要な事は鍋料理に『鍋奉行』が必要なのと同じく『スタック奉行』を決めて、その人に従う事が必要です。船頭が多いとドンドン深みにはまりますし、素人が下手に手を出すと危険で怪我をする事もあります。スタックしたオーナーも万が一誰かが怪我をしたら、お詫びのしようも無い事になります。
今回の場合は、経験の豊富な加藤電機はこの後、当方の作業をしてもらいたいので温存し、加藤電機に劣らない経験を持つ笠原さんにお願いしました。結局、この方法でステップワゴンを無事引き出し、続くチェロキーも無事引き出せました。恐らく畑のど真ん中で3時間ぐらいウロウロしていたと思います。一番最初にスタック者にスコップを渡して掘り起こした部分の現状復帰をするために、残して我々はガレージに帰還して、お客さんである加藤電機のJeepを当方がスチィームで丁寧に洗車をしました。タイヤだけでなくフェンダーの内側に付いた泥も丁寧に落とし始めたら、加藤電機が『ちょっと待った!』と言い出しました。どうやらボディは錆び穴だらけなので、丁寧に洗うと中が水浸しになるそうです。そう言えばこのJeepにはとてもアーティスチックではないアルミキッチンテープが貼られていました。
十分な休養を取って、当方のHUMMERの端子交換作業を行ないました。配線は殆ど長さに余裕が無いので、配線を足す事にしましたので大目に配線を剥いて配線の状態を見た所、思った以上に腐食が進んでいました。ケーブルの端から5cm以上カットしないと使える部分は出てきませんでした。大電流が流れる配線の結合はやったことがありませんので、加藤電機の作業方法をジックリ見ました。まず配線の両端を2cmほど剥き、剣山をつき合わせる様にお互いの芯線を突き刺し合い、広がった芯線を、別の細い配線から剥き取った芯線でキッチリ縛り上げ、この部分を埋めるようにハンダを流して固定します。ハンダゴテは当方のガレージで一番大きい100Wを使いましたが、通常は200W位のハンダゴテでサーッとハンダ流しを行なうとハンダが硬くならなくて良いそうです。端子は加藤電機がハート型になる圧着器を持ってきてくれたので、それで圧着しました。圧着後端子をバーナーでサッとアブってハンダを流し込みます。これは水の浸入を防ぎ防錆も出来ます。半田を流し込んだ後、当方が用意した防水タイプの熱収縮チューブで端子の圧着部分をシールします。この防水タイプの収縮チューブは2重構造でドライヤーを当てると内部がゲル状になって隙間を塞ぐとても便利な物です。ジャンクション部に配線に無理の無いように配線をレイアウトして完了。
これ以外の作業としては燃料ポンプのリレーが転がっているのを加藤電機が見て、ちゃんと付けろとプレッシャーを感じたので、2年振りに固定しました。エンジンを掛けると電圧は14V以上を指しておりましたので満足です。今まで加藤電機からは色々なノウハウを気前良く指導して頂いておりますけど、実際に作業方法を見ると、プロとアマの差は歴然です。作業方法だけでは無く今まで経験した裏付けのあるご意見には迫力があります。プロにとって再作業ほど無駄でプライドが傷つく事です。今まで苦労して得たノウハウを教えて頂いた事を、今後の『ガレージ標準作業法』にします。INDYには加藤電機も当方と同行していきますので、日本酒、ビール、焼酎を餌にすると、きっとエンジンルームを覗いてココはこうした方が良いとか、ココはソロソロ危ないとかの不具合の診断をしてくれると思います。残念ながら当日の作業は無理ですけど、転ばぬ先の杖を打つ事で安心感が増すと思います。
転ばぬ先の杖と言えば、艶消し黒でワイルドな雰囲気を出していた浅川さんのATがお亡くなりになった様です。以前ATが調子悪くてフィルターを交換して、好転しましたが、暫くしてまた調子が悪く、症状を聞いて、フイルターが落ちているのでは無いかとジャッジして確認してもらった所、フィルターの脱落でした。あれから2年以上経って、今度は本格的に壊れてしまったようです。一体原因は何かは判りませんけど、走行距離は短いようです。長時間動かさないのは車にとって余り良くない事です。理由は各部の油脂類が十分に回って居ない状態でドライスタートする事は各部の摩耗を呼びます。浅川さんの場合はリフトポンプ(電磁ポンプ)がイグニッションONで動作しないために手動スイッチにしていたり、とりあえずの状態で乗っている事自体が良い事では無いと思います。やはり全てがキチンと稼働していないと言う事はどこかに原因がある訳です。
当方の場合も走行に不具合があったわけではありませんが、制御を電気に頼っている場合に電圧が下がっていると言うことには、原因があって、それの程度問題で走行不能になる可能性があるので、電圧が少し下がっているという現象から考えて、転ばぬ先の杖としてオルタネーターの交換と配線の整備を行ないました。手で回すと若干音が出ているオルターを加藤電機に見せたら『良く頑張っていたね』と言ってましたので、決して良好ではなかった様です。このオルターは分解前にチェックして、分解して状態を教えてもらう事が出来ると思うので事後検証をして見ます。

2006.2.25.    石飛 毅氏

140Aオルタネーターの取り付けを金曜日に行いました。オルタネーターは塗装してあるのでブラケット固定部分の塗料を削り取り、ブラケットも綺麗にお掃除して取り付けました。お呪いとして、アース線(モチロン半田上げ済み)も作って下さったので、これも余っているM10のタップに取り付けました。エンジンを始動したところ電圧は14.8V電動ファン以外の考えられる電気機器、ライト、ワイパー等、動作しても電圧は変わりません。ただ、これにツイン電動ファンを回すと14.6Vになります。取り外したオルタネーターと、在庫の新品オルタネーターを点検しました。今まで使ってて取り外した方は『ノンリビルト』で新品だと思っていた124Aの方はリビルトでした。加藤電機にリビルト暦の判定方法を教えてもらったので、一目見ただけで、瞬間的に判別できます。これは、このまま在庫して置き、外した物は加藤電機に140Aにして貰らう『コア』として預けておきます。ただし、問題なのは当方在庫の124Aの140Aより購入価格が高いので、直ぐ欲しいと言われた場合はこちらを送ります。ソロソロ交換しようかと思われる方は140Aの方が安くて性能が良いし、現品修理以外は免責ですけど一定期間の保障も付きます。
当方のバッテリーからジャンクションボックスに行く端子、ジャンクションボックスからヒューズボックスへ行く端子を剥いてみた所、白くなっていました。当方の油圧式圧着機が未だ来ないので、是枝さんが協力会社から借りてきてくれました。しかし圧着する部分のダイス(こう呼ぶみたいです)の形状は単純に四角でそのままギューっと圧着するタイプでした。モチロン当方の購入した物も同じく四角いのですけど、加藤電機で見たのは仕上がりがハート型?に成るタイプで、HUMMERのオリジナルもハート型でした。ココでちょっと悩んでいると加藤電機の社長からタイミング良く電話があり、即、相談すると、『そこが、ミソなのよ、良く躊躇したね、日曜日に俺がやるよ』と言ってくれたので、速『よろしくお願いします』と返事をしましたけど、どうも何時もと様子が違うので『飲んでますか?』と聞いたら『モチロン!』との返答でした。まぁ初めての事なので、お言葉に甘えてお願いしたけど、飲みになっていたので、ちょっと心配でしたが、ジャンクションボックスを復帰して金曜日の作業を終わらせました。
心配が的中して、土曜日に加藤電機から『オルタネーターどうだった?』と、電話があり問題の無い事を告げると『あのさー明日行くよ』と言い出しました。やっぱり昨日の事はおぼえていないみたいで、昨日来るって約束した事を言うと『そーかい?覚えてイネーな』と暴言!どうやら飲むと忘れるみたいです。この手のタイプは飲ませてこちらの都合の良い約束して、素面の時に、『あの時言ったじゃん!』と言えば無理させる事が出来る便利なタイプです。そー言えば共通の知人の焼き鳥屋さんがそんな事言ってたのを思い出しました。
土曜日は浅井サンが当方を起こしてくれました。先週行ったボディリフトに伴う改造で、とりあえず走行に不都合が無い部分の改造と、先週は燃料が残っていたために出来なかった燃料タンクドレンからの漏れを修理しました。ボディリフトを行うとシフトレバーの位置がずれます。先週もヒロシ君が色々調整しましたけど、今回はリフト量が多いので、単純にロッドの長さ調整では吸収できませんでした。シフトレバーはボディに付いていますので、高さが大きく変わると両端の振り巾が変わってしまいます。ミッションのラッチとシフトレバーのラッチが合わないとシフトレバーのロックが硬くなり、女性にはちょっとキツイのでロッドもリフトしました。ロッドのミッション側はリンケージのピポットはロッドにねじ込んだ後、回転しないようにピンが打ち込んであります。オリジナルの状態でも横方向のオフセットを修正するためえにロッドは水平面上でZ型になっています。そこで、油圧プレスでZ型をきつくしてオフセットをオリジナルと同じにして、尚且つ、天地方向にもリフトした分、立ち上げました。そうなるとピポットが固定状態ではシフトレバーに取り付かないのでピンをボール版で揉んでピンが利かないようにして、ロックナットを使用して位置出しをした後にロッドとピポットを溶接しました。溶接はたまたま遊びに来たバイクの生産工場でスイングアームを溶接した事がある石垣さんに『CoCo壱番』のカレーをギャラを払って頼みました。書くと簡単ですけど、ボンネットダンパーと同じく位置出しは何度も付けたり外したり時間が掛かりました。しかしもう手順は判ったので次の時は簡単です。
ステアリングシャフトが車体に当たっていたので、ハンドルが重いと浅井さんは不安そうな顔をしていました。浅井さんのオーシャンブルーは、以前パワステのポンプが調子悪くて、痛い目にあっているので、再発かと思っていたようです。アンダートレーを外し、内装のパネルをカットします。ハンドルのブーツを撤去し、ブーツの取り付け穴を利用したパネルを作成しました。一枚だと十分塞げないので2枚重ねました。これも何個か作ったジャンクがあるので、次回は楽に作れます。
燃料タンクは、先週完全に空にして来るように言ったで、一応ポリタンをカットした奴を受けにしてドレンを取りましたら、ドボッドボッドボッ・・・・と予想に反して勢い良く出始め大慌て。『空にして来いって言ったろ!』と浅井さんを見るとマズイ、シマッタと言う顔をしていました。言う事聞くように!そもそもボディリフトはメイン燃料タンクを動かすので、空にして来ないと大変です。満タンだと100Kg以上ですから。動かすのに苦労します。燃料が少ないとステーを外しても落ちてきませんので、仕上がりも綺麗に成ります。
今週はショックアブソーバーの交換を控えているので、念のために物凄いでかいレバーを買いました。これであればコイル交換の時にも便利です。新しいH1もmmのネジが増えてきたので、今までインチ中心だった工具なので、mm工具を揃えないとなりません。取り合えず一般的なは揃っていますけど、1/2差込のディープソケットなんて今まで無用でしたけど、揃えないとなりませんね。。。

2006.2.24.-2    石飛 毅氏

昨日紹介したINDYレースのイベント担当者から連絡がありました。
当方達のイベント名は“アメリカンCARショー ― HUMMER Special ―”という事になりました。現在予定されている内容は以下となります。(先方からの原文)

@ インディジャパン決勝前にハマーがスーパースピードウェイをパレード(時間未定) 
A パレード後は会場内のイベントスペース「ホコテンエリア」に展示
   ※できる限り、インディジャパン決勝スタート前までは、展示会場にて 観戦のお客様への PRをお願いします。(先日ご覧いただいた『I am INDY』映像を流していただくなど)
B 1台につき、インディジャパン観戦券2枚・車両パス1枚をプレゼント
C 当日のお食事につきましては、ご参加の皆様各自でご用意いただくか、
   場内のレストランなどをご利用いただけますようお願いいたします。

要するに、手弁当で協力してくれと言う事です。それでも今回はH2 O Cと一緒にお手伝いしますので、イベントそのもよりもHUMMERミーティングと考えても楽しいのではないかと思っています。両方で同時に40台ですから。。既に参加表明も増えて、後12台枠があります。H2 O CはH2のクラブなのでハンビー、H3での参加ご希望の方は当方に連絡下さい。

大きな端子を圧着(カシメ)する油圧の圧着器を、ココで圧力を掛けたおかげで野澤さんの邪魔が入らずに落札できました。一人ライバルがいましたけど競り勝ちました。価格は2300プラス諸経費ですけど、明日到着しますので、早速加藤電機で端子を入手して今晩オルタネーターと配線の引き直しをします。オルタネーターですけど、H1の初期モデルにはチャージランプがありません。理由は判らないけど。。。そこで、先日チューンしてもらったオルターは新しいレギュレーターなので本来チャージランプを点灯させる接点はPCMに入る信号線なので、再度改造して貰う事にしました。また、オルターの本体を塗装しているので、ケースアース用の配線も作ってもらいました。

2006.2.24.    石飛 毅氏

次回のミーティングが、5月になったのには理由があります。
実は、4月に『ツインリンクもてぎ http://www.twinring.jp/ で、4月22日(土曜)に行なわれる INDY-CARレース 第3戦 http://www.indyjapan.com/ http://www.indyjapan.com/ij300/index.html が『ツインリンクもてぎ』で行なわれます。このレースはあの『インディアナポリス500マイル・レース(インディ500)』を含むシリーズ戦でオーバルをグルグル回るアメリカらしいイメージが強烈なレースです。先般『ツインリンクもてぎ』で取材をした際に、広報の方とお会いした時に、レースのイベントとして是非、HUMMERを取り込みたいので協力して貰えないかと依頼がありました。この時点では、上司には未だ提案前で、どうなるかは判りませんでした。担当者の希望は40台位並べて『アメリカらしさ』を出したいという事なので、当方だけの一存では決められませんので、A-Carsがキーになって、H2 O Cにも動員要請を行なって貰いました。現状では未だ稟議は通っていないようなのですが、恐らく実現しそうなので慌てて準備する前にミーティングの日程を変更しました。
今のところの予定としては、オーバルコースのデモラン(壊さない程度の速度)とコース外での展示です。集合時間は土曜日の早朝、終わりは土曜日の18時過ぎと、丸々一日の『お出かけ』になりますけど、オーバルコースは自費で走ろうとすると噂では1時間40万円らしいですから、とても記念になるイベントになると思います。また、INDYはアメリカでも大変人気のあるレースですから全米にTV放送もされますので、本国のHUMMERマニアにも極東の島国でも『ちゃんとおいら達はやってるよ』とアピールするチャンスでもあります。モチロン雑誌取材もあります。ところがH2 O Cは直ぐに20台以上を集める事が出来るでしょうが、H1の方は20台集めるのはどうも自信がありません。ですから、是非都合を付けてINDYに参加して頂けたらと思っています。入場券は台数の2倍支給しますが、交通費、食事は自己負担になります。『ツインリンクもてぎ』は丸々一日居ても子供ちゃんの遊び場も、自動車マニアにはたまらない博物館もありますので、レース以外にも色々楽しめます。このイベントに参加可能な方は当方にご遠慮なく連絡してください。先着順に受け付けます。一応20台で締め切りです。なんて強気な事を言っておきます。まだ、口頭で周りのメンバーにしか言っておりませんので、現在参加希望者は赤ワゴン2台、銀スラントバック1台、銀ワゴン1台(商談中なので変更の可能性あり)オーシャンブルー1台、不明1台(色々あってどれで行くか決まっていない)そして山車1台の計7台です。

2006.2.23.    石飛 毅氏

CCVの石川編集長が、群馬の取材先に『こんなの見つけました』と現地から電話があり、写真を送ってくださいました。以前も紹介しましたけど、この車庫はアバンギャルド下田家自作です。実物を未だ見た事が無いのですけど、実に良く出来ているデザインだと思います。
本日、オルタネーターにっついて色々調査しました。オルタネーターの種類は92-93年用、GAS用、94-95 NA−DIESEL用、96以降NAおよびターボ用の4種類があります。今、これらの共通コアを創作中なので現状はターボ用以外はちょっと待っててください。

2006.2.22.    石飛 毅氏

昨日に引き続き電気の話です。
当方のH1の電装がへたり始めた時からオルターネターの交換を行おうと思って、随分前から新品のオルターネターを購入してストックしております。新品を準備しているのは、HUMMERに使用しているオルターネータはACデルコですけど、国内に輸入されている他のGM車には使われていないらしく、国内で販売されているのを見た事がありません。ですからオルターが壊れたら、輸入するしか無いのですけど、リードタイムが読めません。そこで自分だけでは無く、もしクラブ員で壊れた時に出来るだけ早く供給できるように新品をストックしております。モチロン中古も保管してありますけど、ちゃんと使えるかどうか判らない中古品を他人に分けてしまうと、性能的に責任が持てませんので、予備品として新品を調達して置いたのです。
話を戻しますけど、当方の今の所ちゃんと動いているオルタネーターに見切りを付けて交換するにはどうも勿体無く感じて、交換に踏み切るのは結構勇気が要ります。もう一方では電装関係が段々と劣化しているのは明らかなので、人に迷惑と言うより自分が困る前に電装の要であるオルター交換しようという気持ちが募っています。HUMMERのオルタネーターは94年以降のモデルには124Aのオルタネーターが標準で装備されています。エンジンの違いによって容量は変わりません。スターターの容量がDEISELの6馬力に対してGASは1.7馬力と大きく異なり、尚且つDEISELの場合はグローもあるので、バッテリーは2個になりますけど、オルターは同じです。走行中はDIESELの方が電気の消耗が少ないので、バッテリーが一番必要なのはエンジン始動時だと言う事が良く判ります。ちなみに94年以前の場合は124Aより小さい物が標準でオプションでハイアウトプットの設定もあり、恐らく120A程度だったと記憶しております。
通常オルタネーターが壊れたときには、先日のワゴンRの様に新品ではなくてリビルト品を使用するのが世界中の常識ですが、先日、当方はワゴンRでリビルト品を使って酷い目にあったので、リビルト品のイメージは良くありませんでしたが、加藤電機で色々見た聞いたりし、最近はグレードの高いリビルト品を使う事は大きな問題ではない事が良く判って来ました。しかしそれは、あくまでもグレードの高いリビルト品の話であって我々エンドユーザーにはリビルト品のグレードを知る事は中々出来ません。特に国内で販売しているACデルコの場合は輸入品ですから、その業者の実力で販売価格が異なるので、ACデルコのリビルトグレード(4種類あるそうです)を価格で判断する事は極めて難しいと思われます。もしかすると当方が新品だと思っている在庫品も実はハイグレードのリビルド品である可能性があります。こうなると一体どうしたら良いのか判らなくなってきます。更に、加藤電機の話では、正規ディラーで入っているメルセデスやBMWは日本向けはオルタネーターを140Aにアップしてしているのに、我々みたいにナビとかモニター、照明を追加しているHUMMERに124Aではギリギリだと言われました。
当方の場合は最近電動ファンも追加しているので、真夏にエアコンをガンガン付けてファンを回していたら間違いなく足らないね、と助言されました。当方のオルタネーターはエンジンと一緒に交換したのですけど、いろいろな所の接触不良が未だ残っている状態を修復する上で、オルタネーターが間違い無く大切なので、交換候補を先日テストベンチに掛けて頂き、これは暫く使えそうなので、こいつと交換しようと思っていました。そんな折、加藤電機からもしかすると124Aを140Aにチューン出来るかもしれないから、見てみたいのでコアがあったら持って来いと言うので、先日テストしたオルタネーターを交換しないでそのまま持って行きました。どうせバラスから色でも塗るか?というこちらの気持ちを良く判ってくれてて、お言葉にも甘えて、『赤でお願いします』と即答しました。本日どうやら140A作戦が旨く行ったらしく、弾んだ声で加藤電機から連絡が入ったので早速引き取りに行きました。加藤電機に行くと誇らしげにオルタネーターがカウンターに置かれていました。ボディは希望の赤、コイルは白、ファンは黄色く塗装されてとても綺麗に出来上がっていました。
早速、これに当方が持参した『140AforHUMMER』のステッカーと加藤電機のお守りステッカーを貼り付けました。今回はケース以外は全てACデルコの純正パーツに交換されています。モチロン組み付け後はテストベンチでテストや測定を行い、性能確認を済ませてあります。テストの結果、オルターネターの回転(エンジン回転じゃ有りません)が3000rpmで140A出ているそうです。エンジン回転に換算して1000回転ちょっとです。
140Aのオルターの必要性は単に何かみたいにデカケレば良いという事ではありません。日本の道路事情は渋滞や信号待ちの時間が多く更に移動距離が短い。車両の装備は大体フル装備で、常時消費している電力は比例して多くなっています。従って常にバッテリーがフル充電されない状態で乗っているケースが多く、止めている間もセキュリティ等のバックアップで暗電流として消費されているので、数週間放置した程度でスターターの回りが悪くなったり、エンジンが掛からない事があるそうです。オルターの容量が大きい事でフル充電の時間は短く、アイドリング時の発電量も多くなります。しかし『オイラの車で使っている電気機器のワット数を単純に積算してもせいぜい80Aだぜ』という意見も当然ありますが、物事には効率という物があって、充電効率や送電ロス等でオルターの発電した電力が全てバッテリーに叩き込めるわけではありません。従って発電量と消費量には当然差が出ます。モチロンバッテリーがフル充電している間はオルタネーーターはその時点で消費されている分しか発電しないのでちゃんと怠けています。従って一旦フル充電した後に走行している間は、オルターの容量差が無いのでエンジンのパワーロスは殆どありません。要するにちびちび充電するか、どかんーと充電するか、アイドリングではバッテリーの電気がジリジリ減るかドンドン減るのかの差です。
こう考えるとこのオルタネーターのチューンは、DEISELより電動ファンを追加したGASエンジン車に一番必要と思います。当方としては、140Aがどうのこうのより腕の良い加藤電機がちゃんと組んでくれたオルターにしたという安心感だけでもメリットです。綺麗にリビルトされたオルターを携帯メールに写真を添付して友野さんに自慢したところ、その場で気に入って友野さんは注文をしちゃいました。友野サンのHUMMERは電灯車で、尚且つ、あまり乗らないので必需品でしょう。加藤電機にはコアを当方が供出して置きますので、欲しい人は直接注文して下さって結構です。但し、ベアリングがグチャグチャに壊れてケースが駄目に成っていたり、落下させた物、自分で治そうと思ってケースを抉ったりしたオルターはコアとして使えないので駄目です。ただ注文は面倒です。加藤電機は地元に密着した業者ですから、いきなり電話しても居留守を使われちゃいますので、『HUMMERクラブのHPを見た』と言ってから話を進めてください。塗装はサービスなので当方の様に好きな色を塗ってほしい方は、自分で選んだスプレーを渡すかスプレー代を払ってください。色は部品毎の色換えはOKですが迷彩等は勘弁して欲しいそうです。新しいオルタネーターと交換したら、今まで付いていた物をコアとして渡して下さい。そのコアは再利用されます。コア返却が出来ない方は注文できません。価格はちゃんと決まっていますがココに書くと色々問題があるので直接聞いて下さい。加藤電機も業販価格でと言われると価格設定を高くしないとならないので、当方を含めてワンプライスにする事で設定しています。従って価格の目安は当方が装着したワゴンR用のオルタネーターより2万円弱プラスになっています。この外に消費税と送る場合は送料、加藤電機でHUMMERに取り付ける場合は取り付け工賃は掛かります。業者にお願いした場合は商習慣として代金に上乗せがありますけど、自分でやらない人には仕方が無いことです。今日はスナップオンの日だったので、このオルタネーターを見せて価格を言った所安くて驚いていましたので、嬉しかったです。
CTISのカバーが明日入荷します。カバーをお待ちの方にご迷惑をおかけしました。CTISのカバーのステッカーはデフォルトでは色がクロです、もし違う色をご希望の方は明日までにご連絡下さい。

2006.2.21.    石飛 毅氏

浅井さんのオーシャンブルーのボディリフトをプレデターのキットをで行ないました。
車高が上がって、見た目の変化もありますけど、大きいサイズのタイヤが装着できます。しかし当方がお勧めする一番の目的は、整備性の向上があるからです。元々、NAーDIESELで設計されたエンジンルームは、GASエンジンを搭載した時点では、そのまま積み込まれましたが、TURBO-DIESELエンジンを搭載された時点で15mm程のスペーサーでボディリフトが行なわれました。理由はエンジンを搭載したままではインテークマニホールドのクロスパイプの取り外しが不可能だったからの様です。しかし、実際はこれだけのボディリフトでは十分ではなく、インテークマニホールドのクロスパイプを取り外すには工具の振り回しや抜き代が少なく整備性は最悪です。これはTURBO-DIESELだけでは無く、GASエンジンのクリーナーボックスの取り外しは至難の業です。今回使用したボディリフトは2インチアップでエンジンルムに大きな余裕がでます。特に浅井サンのオーシャンブルーはインタークラーキットが取り付けてありましたが、これを取り付けた柏の『スズキ輪店』サンには頭が下がります。当方でしたら、ボディリフトを行ってからじゃ無ければ断りします。
ちなみに、当方はできるだけボディリフトの量を減らしたいので、1.5インチ(スペサー無し)を使用しております。部品の箱を開けて、先ずはパーツの検品を行った所、今までに見た事が無いパーツが入っておりました。一体何に使うのかは不明でしたが、マニュアルを読むとヘリコプターフックの延長部品でした。ボディリフトの作業で一番面倒なのは燃料タンクのドロップダウンです。今回も結局サポート金具の作り直しを行ないました。付属の部品はどう見ても2インチ分の延長量より不足しており、強引にこの金具を使用すると燃料タンクにプロペラシャフトが当たってしまいます。元々のサポート金具とリフトアップ量を考えて付属の部品をカットして、他の鉄板を継ぎ足して対応しました。二番目に面倒なのは、両フロントのブロックの挿入です。この部分はインパクトレンチが使えないので、脱獄囚が少しづつ鉄格子を切る位のような感じでボルトを緩めます。ボディリフトに伴って、調整する部分はステアリングシャフトの穴位置加工、シフトレバーの位置調整が必用です。浅井さんも山川さんも好評のボンネットダンパーの取り付けも行ないましたが、同じ量のボディリフトだったので、取り付けの時間は段々早くなってきました。
最初にも触れたように、浅井さんのH1にはインタークーラーが取り付けられています。従ってインタークーラーのパイプはエンジンの上に横たわっていますが、このパイプの接合部はシリコンゴムのチューブをホースバンドで締め付けられています。ところが、このホースはホンの少し短くてホースバンドがズッコケて空気漏れをおこしていました。これは先週の工藤さんのH1も同じ現象で空気漏れをしていたので、土曜日に、日曜日に配達可能かを確かめてから通信販売で購入しました。先週は、近所の量販店巡りをしても何処にも無く諦めましたけど、通信販売であればかなりの部品が翌日調達可能なので便利です。ヘリコプターフックの延長は初めてです。先ず、エンストレスエアーソーでカットして指込で仮止めをします。ボンネットを閉めて緩衝しない事を確認して、位置を修正します。溶接でずれない様に点付けをして、先ず上の部分とカラーをしっかり溶接します。サンドブラストで塗装を落として本体側に差し込んで溶接、塗装で完了です。ボンネットを閉めるともうすこし出てても良いかと思いますけど、これ以上延長するとボンネットに干渉してしまいます。
この外に、FSDのリロケーションキットの装着を行い、ご一泊、二日で希望を終了する事ができました。本当は電動フアンの取り付けも希望されていましたけど、それは次回と言う事にします。
今まで気が付かなかったのですけど、山川さんのH1には竹やり煙突マフラーが両側に着いています。しゃんと下で繋がってて、両方ともライブなのには驚きました。
日曜日にH2 O Cのお二人がガレージに遊びに来ました。H2組みでスノーボードに行ったようです。お一人の方のH2は購入時より低速でハンドルを回すと異音がするため、購入店でボールジョイントの交換を行なったそうですが、治らないので見て欲しいと言われたので、近所を試乗した所当方の所見では駆動系とかではなくてステアリングシャフトからの異音では無いかと思いました。理由は、低速走行中という事でしたが、停止時でもホンの少し異音がする事と、ハンドルを切ってからの振動と音にタイムラグが無くて遊びの状態でも、かすかにハンドルに異常を感じます、音源もバルクヘッド辺りでステアリングギアボックスより近い辺りで、バルクヘッドに足を当ててハンドルを切ると振動はフレームではなくて、ボディ部が鳴っていたからです。どうやらこの方のH2はステアリング系統に『異音がする』と言うクレームの対象車だそうなので、これがクレームの症状だと推測できます。当方はクレームの内容を確認しておりませんけど、オーナーの話では『異音』だけだと言うので、このまま乗ってても問題無いと判って安心していた様です。
電装品の話しばかりが続きますが、ためになるのでもう少しお付き合い下さい。当方のHPを愛読して下さっている、三鷹の加藤電気さんより、昨日の報告に対して更なる改善方法を教えて頂けました。車両に沢山使われている圧着端子はワッカの部分の接触不良も問題ですけど、根本的な対策ではありませんでした。実は圧着端子の潰してある部分は外皮を剥いた数本の細い銅線をパイプ部分に差し込んで小さい物は、ハンド圧着器。大きい物は油圧の圧着器で加工します。新しいうちは特に問題はありませんけど、長時間エンジンルームに裸のままサラサレて水分が入り込むと毛細管現象で芯線の間に水分が留まり腐食をさせてしまうそうです。特にエンジンを良く洗っている当方の場合は腐食の進行は早くなるそうです。そこで、できるだけ新しいうちに太い配線と裸端子(アース部に多い)にはハンダを流し込んで水の浸入を防ぐ事が必用だそうです。この処置はあくまでも新しい状態で行なわないと意味が無いので、当方のH1の様に車齢10年を超えている場合は端子の交換が必要です。
加藤電気の話では、古い車の殆どがこの事に気が付かなく、電装品の電圧降下で調子が悪く折角良い車を持っていても嫌になって手放す事が多いようです。確かにCCVの石川編集長もボロッチイ2ドアレンジローバーのハーネスを作り治して乗り続けております。ハーネスの張替えはとてもじゃないけど面倒なので先が思いやられると思いましたけど、H1の場合は小さい端子は殆どが防水端子を使用しているので、良く考えると防水対策を必要とする部分は、太い部分はスターター、ジャックションボックス(電源スタッド)の6本位と細い危ない部分は、インテークのアースが3本ぐらいと、案外少ないのでスッカリやる気になっています。ところが丸型端子をカットするので、微妙に配線が短くなって届かない恐れも出てきます。しかし、このままでは突然やって来る接触不良にビビッているのは嫌なので準備を始めました。先ずは、半田の種類ですけど、勤務先の電気設計のスタッフに目的に適う『良いハンダ』を分けてもらいました。しかし次が問題です。大きな端子は『油圧カシメ機』が必要で、これの価格は約10万円!それにカシメ部分の『ダイス』も購入しないと使えません。このダイスは消耗品でハナクソ見たいな物なのに、1個5000円以上もします。車載のままカシメるには、泉精機S/Sの9H-60は小型で使い易そうです。加藤電気さんも、これを愛用しているようです。『新品は高くて買えない。そんな時にはオークション!』早速、検索すると『あった!安い!』速入札です。この工具は当方が持っていると皆さんのためになるので、お願いですから絶対に誰も入札しないで下さい。当方も時々確認しますけど、万が一誰かが入札した事が気が付いたら連絡してください。

2006.2.20.    石飛 毅氏

先日購入したモビリオスパイクは走行300kを少し超えた状態で、電柱の洗礼を浴びて、ドア、リアーフエンダー、ロッカーアーム、サイドスカートをグッチョリやってくれました。犯人はメールで『ごめんなさ〜い』と言ってきましたが、昨日より卒業旅行に出かけて、他の家族からの攻撃をかわしてしまいました。当方が免許取立ての時に車を擦って来た時は、メチャクチャ怒られて修理もして貰えなかったのですけど、いかんせん新車と言う事で腕の良さで有名な板金屋さんに預けて来ました。この場合、怒った方が良いのか、イイヨイイヨで済ませるのか悩みましたけど、回りからは『萎縮して乗らなくなるからアンマリ怒っちゃだめだよ』とか『形のあるものは何時か壊れる』とかどちらかと言うと当方を宥めているのでは無いかという意見が多く、結局は、『電柱でよかったけど、今後は十分注意をするように』と左折時巻き込み防止の注意点を指導し、『電柱に謝っておきなさい』しか言えませんでした。

当方のHUMMERの電気系統は、ほぼ同年式のワゴンR同様、何となく今一信頼性が低くなっています。
不具合な部分を列記します。

1 電圧計の針が常時14V以上を指してる。
2 リモコンの効く距離が短く、反応が悪くなった。
3 スターターが時々回らなく、何度かトライすると元気良くスタータが回りだす。
4 カーナビの『設置状況』の画面での電圧が12Vを楽に切っている。

この中で、1番は一時期針が壊れてい居たので交換しましたが、その後常時14Vを越えて14,5Vを指している事もありました。
2番は単なる劣化と思って、近くでは動作するので放置しておりました。
3番はイグニッションスイッチの交換で一時期は良好でしたが、最近また始動不良が起きていました。
4番はACC、電源のジャンピングポイントの電圧とほぼ同じなので、ナビ本体は壊れていない事は判っていました。
今回、4番の原因究明を行なうために、電気部の総点検を行なう事にして、色々探って見ました。先ず、バッテリーから順番に配線を辿って電圧と抵抗値を計り、何処から電圧がドロップしているのかを調査しました。先ず、バッテリーの+端子からはスターター、オルタネーター、電源スタッド(エンジンルーム内運転席側にあります)の3本のルートがあります。先ずはこの3点を測定します。当方の場合は、スターター、オルタネーター、スタッドまでは特に電圧降下はありませんでした。次に電源スタッドから室内のヒューズボックスの各ヒューズの電圧を測ると(マイナスはバッテリーに常時直結で測定しました)大体どれも1.5V程電圧が下がっていました。色々な電装品の電源を測ると、更に0.2V程度電圧が降下して、酷い物は0.5Vも下がっていました。次にアースの抵抗値を測定すると、ワゴンR程ではありませんでしたが、5Ω程度の抵抗値があり、スタッドとシガーライターの端子の間も悲惨で、ナビを動かしている時に、シガーライターの外周(マイナス)とバッテリー端子を直結すると電圧が0.5Vも上昇しました。これは明らかに色々な所で接触不良を起こしているとしか考えがえられません。
そこで、とりあえずバッテリーを初めとして、太い線の端子のつながっている場所を、全て外してワイヤーブラシで擦る事にしました。先ずは一番汚れている電源スタッドを外すと、一番太い端子と室内に導かれているやや太い配線の端子は、表面が曇っていて何となく接触抵抗が落ちている雰囲気が漂っていたので、メッキが取れない程度に擦り菊座もサービスしてやりました。マイナスも同様に行い、ついでにスターターにつながっている配線も全てピカピカに磨いて再接続しました。その結果ナビが表示する電圧は見事に13Vまで復帰しました。その後エンジンを始動して掛けた直後は14Vを指していたのですけど、暫くすると電圧計は12.5V位になりました。もちろんスターターも毎回必ず回るようになりました。副産物として、当方のリモコンは買った時には50mぐらい離れててもリモコンが反応したのに、最近は車の横でもちゃんと動作しないほどおバカなのでした。それでも期待を込めて、開錠する時には、車が見え始めると歩きながら先ずリモコンを一押し、反応が無いと、2,3歩近づいてまた一押し。反応が無いと更に2,3歩近づき一押しと、『昔の様に遠くでも開け』と半ば諦めながら何回もリモコンを押しながら近づいて、調子の良い時は5m位で開く時もあるけど、大体はドアの横に来てやっと反応するほどでした。酷い時は車にへばり着き、受信機にリモコンを向けて力一杯(意味は無いのは判っています)スイッチを何回も押して、やっと開く時もありました。ところが今日は10m以上も離れているのに、バッチリ動作する様になりました。
結論、バッテリーからオルタネーター、スターター本体までは問題無し。室内の電装品は全て定格より低い電圧で動いていた。特に、スターターソレノイドへの給電はソレノイドを動かす電圧がそもそも低い上に、スターターが回ろうとした瞬間に電圧が下がり、ソレノイドがへこたれてスターターのピニオンを押し出せなかったと想像できます。
じゃあ、なんで電圧計が下がったのかは判りません。励磁の電圧が低いからオルタネーターが回りっぱなしだったのが、オルターもちゃんと電圧管理が出来て休んでいるのか?これは正直良く判りません。ガンちゃんは毎週エンジンを掛けて、時々乗っているので、当方のH1と同じような頻度で稼働しています。ですから、比較し易いので改めてガンちゃんを観察すると、エンジン始動時にはナビの電圧は14V以上あるし、電圧計は今日からの当方のと同じように常時12.5Vを指しています。当方のH1は時間が無いので横着をして、ナビを始めとして色々な機器をギボシの渡りで繋いでいる事が多いです。自分の以外で何かの取り付けを依頼された時は、後で誰かに見られたら恥ずかしいので、ギボシの渡りはしませんし、『泥棒コネクター』も使っていません。
TOMONO-GOなんて端子台にキチンと配線を分岐し、各電装品に一本づつ配線しています。先日行なった工藤さんや柳本さんのも端子台こそ使いませんけど、ちゃんと中継圧着端子で一気に分岐して渡り配線をしないようにしております。ギボシ端子も甘く見ていましたけど、時間と共に接触抵抗が増して電圧降下を起こすことが良く判りました。ギボシを全て金メッキにすれば、そんな事は無いと思いますけど、そうもいきませんので、近い内にコンソール内の配線の引き直しを真剣に行ないます。10年近く経っているH1オーナーは端子磨きだけでもやって見る事をお勧めします。以上は金曜日の作業でした。
土日は柏組みの作戦にハマって、なぜか予定が大乱れでした。そもそも今週末の予定は、工藤さんが購入したタンドラに『ユピテル670it』を取り付けて、当方のH1の配線確認作業を行なうつもりで、日曜日は、ガンちゃんに使っていた230馬力コンピューターを購入した山川さん(元沢野さんのH1)がボンネットダンパーの取り付けに来る予定と、ガンちゃんのクーラントちびり(本当に少しだけなので原因究明が中々出来ない)を行なう予定でした。ところが、柏組みの作戦は、先々週の金曜日に何時もは送りつけて来るはずの部品を友野さんがなぜか配達をしてきて、結局は当方の気になっていた車速パルスを見せて貰ったさい、なぜか不自然に当方の目に付く所にモニターを置いてあり、結局はこのモニターの取り付けをやってしまいました。更に本当は錦さんと、渡部さんのパーツだけだったはずなのに、知らない間に、浅井さんのパーツも入っていました。大きい作業を伴うパーツの手配と取り付けは予め言ってくれとキツクいったばかりなのと、浅井さんは仕事で中国と韓国に出張ばかりで忙しいと聞いていたので、これの取り付けはズーーーーーと先だと思い込んでいました。ところが今週の頭に友野さんから『浅井ちゃん今週末行くからって言っておいてと言われました』とメールが来て、何それ?と思いながら読み続けると『浅井ちゃんは今中国で連絡は取れませ〜ん』と書いてありました。。。結局、工藤さんは土曜日に来たけど空振りさせてしまい、取り付けは日曜の夕方になってしまいました。モチロン浅井さんは、布団持参でガレージ泊、日曜日に山川さんが、『海の幸』持参で来てくれても十分なオモテナシも出来ませんでした。錦さんからは熱烈な依頼をされているのを伸ばしているのに(というよりボディリフト作業は力仕事なので中々やる気が出ません)当方の立場は無くなってしまいます。そこで柏組みにはペナルティとして、作業効率の上がる機器をガレージに奉納させることにしました。
最近、作業場としてのメインである第8ピット(第1は事故車、第2はボール盤、油圧プレス、第3は502パーツ、第4は502および『おくつろぎ空間』第5はパッカード第6はハレートライク、第8はバイパー置き場になっています)が作業の中心になっていますけど、元々はココは車両の保管場所として使う予定だったので、エア配管もコンセントも設備しておりません。そのため作業中にエア配管電線が床をのた打ち回っているので、クッパーのタイヤが乗り越える事が出来ずに、ブレーキが掛かってしまいます。作業中にこれらに乗ってしまうとニッチもサッチモ行かず、作業効率がガックリ落ちてしまいます。そこでヒロシと天井からのエアと電気のリールを付けないと駄目だなと以前から話しておりましたけど、中々実現しておりませんでした。そこで、悪徳柏組みに罪滅ぼしとして、これを言い渡しました。モチロン従わない場合は、『出入り禁止』にします。今度は本気ですから覚悟して下さい。

2006.2.17.    石飛 毅氏

何時も使っているABAのホースバンドですけど、購入先を聞かれましたけど、何時も明確な答えをしていませんけど、当方は勤務先の納入業者から現金購入しております。
柳本さんが総輸入代理店を調べてくれたので、当方も連絡してみました。この会社は大手の商社でしたが、電話の対応は物凄く良かったです。商品や流通経路もちゃんと理解して、最終的な結論は出ませんでしたが、ちゃんと上司と相談して後日回答をしてくれるそうです。当方はABAのスタートキット(数種類のホースバンドと専用工具入り)を購入して、それ以降はランドマップにお願いして購入しておりました。ココの所持ち込まれる車両も高齢になりホースの劣化が進み、ホースバンドの交換頻度が上がっています。大抵入庫したH1の殆どに数個のホースバンドを交換しております。

オリンピックで夜更かしが続いております。女子モーグルの上村さんは以前直接お会いした(写真を当HPに載せました2003年11月)ので、メチャクチャ応援しておりましたので、とても残念でした。未だ若いので次回頑張って欲しいと思います。
当方の義弟も3月のパラリンピックに出ます。種目はアルペンスキーの滑降とスーパーGに出ます。本当はトリノに行くつもりでしたが、チケットが取れなかったので行く事を諦めました。オリンピックに比べて地味ですが、長野パラリンピックから、パラリンピックの認知度も注目度も上がり、以前より選手達は大分助かって来ましたが、まだまだオリンピックに比べると個人負担比率が高く、皆さん競技以上に苦労されています。そこでココのHPをごらんに成られた方にお願いがあります。 
http://www.j-energy.co.jp/cp/society/click_tp.phpココのHPを見て一回クリックすると自動的にジャパンエナジーがNPO法人日本パラリンピック支援機構に寄付をしてくれます。一回1円で、一日に一回しかクリックできませんけど、ご好意が積み重なると大きな力になりますので、どうかよろしくお願いします。ココだけの話ですけど、オリンピックでは日本は苦戦していますけどパラリンピックは世界級通用する選手が沢山います。当方はその理由は良く判らないのですけど、義弟の種目で使用するチェアースキー(椅子の部分)を見ると世界屈指のKYB(カヤバ工業)が専用のサスペンションを作っていたり、新素材を多く使って機能美に溢れています。この辺のハードウエアの技術は海外より一歩進んでいるのが日本選手にアドバンテージになってもいるようです。(写真は義弟です)http://www.paraphoto.org/2002/daigo/chair.html

2006.2.15.    石飛 毅氏

エンジン不調のH1が数日前から入庫しておりました。
エンジンチェックも点灯していたので、当方のTECH2をお貸しして対処をしておりましたが、原因が判明したのでTECH2を引き取りに行きました。
不調の症状は朝一番の始動困難は毎回あって、この外に走行中にパワー不足、エンジンのアイドリングが不調など、色々な症状が出ます。この手の症状が出た時には大抵燃料系のトラブルと言っても色々な部位がありますので、調査はには手が掛かります。燃料のフローを書くと、以下の様になります。燃料タンク(メイン・サブ)→タンク切り替えバルブ→リフトポンプ(ソレノイドorプライマリーポンプ)→逆止弁→燃料フィルター→点検用バルブ→噴射ポンプ→噴射ノズル→燃料タンクと繋がっております。燃料タンクの吸い口にはスチールの袋が付いています。タンク切り替えバルブはサブタンクがある96年式から装備されています。リフトポンプは燃料タンクから燃料を吸い上げる事の出来る自給式の電磁式吸引ポンプです。逆止弁は電磁ポンプが停止した時に燃料がタンクに戻らないようにするための物です。燃料フィルターは燃料の水分を燃料の分子は通すけど水の分子を通さないフィルター紙を利用して水分とゴミを分離します。ココには冷間時にエンジン始動中には燃料中のパラフィンが結晶しないようにヒーターが入っています。また水分が溜まるとドレンを促すために水分センサーも付いています。ドレンバルブは運転席フェンダー内にあります。95年まではねじ込みバルブで、96年以降はワンタッチバルブです。なお、ケースは透明ではありませんので、フィルター交換は定期的に行なった方が宜しいでしょう。当方は2万5000キロ毎に交換しております。点検用のバルブはリフトポンプからフィルターまでの燃圧を測定するためのポートで、燃料配管のエア抜きにも利用できます。噴射ポンプは分配式のポンプで内部のポンプで昇圧した燃料をエンジンの半分の回転で回った分配板で各気筒に分配します。NA-DIESELは噴射量の制御を機械式に行い、TURBOは電気的に制御しております。メカ式の噴射ポンプは内部の燃料調整部をアジャストする事で多少の噴射量のアップが出来ます。電気式はPCMで燃料噴射量の制御を変えて出力アップをする事が出来ます。噴射ノズルは通常強いバルブで塞がれていて、一定の圧力の燃圧で開きます。噴射ポンプの圧力はサインカーブになるのですけどノズルで低圧分をカットして勢い良く噴射します。低圧分はノズルに付いているリターンホースで燃料タンクに戻されます。
今回のトラブルは、色々な症状から間違い無く燃料系だと言う事が判ったのですけど、エンジンルーム内の各ユニットには問題が無く、リフトポンプ手前に問題があると判定して調査した所、燃料パイプが損傷してココから微量の空気を吸っていたために燃料切れと同じ症状をしていた様です。良くこんな所の損傷を発見したと感心してしまうような位置でした。周りにココまでパイプを損傷する要因になりそうな稼働部分は全く無いので、なぜこんな所を損傷したのかは判りません。だだ、本当に偶然ですけど、先週末に工藤さんのタービン交換の時にエクゾーストマニホールドのカバーを止めているボルトを、この燃料配管が邪魔をして工具のアクセス悪くてこのボルト一本のために長時間費やしました。結局上手く締めこむ事ができないので、最終的にこの時に配管を少し曲げて締めこみました。これは工藤さんのH1はボディリフトをしているので、燃料配管が邪魔になったと思ったのですけど、この写真を見ると、配管を曲げる事でこのボルトを逃げているようにも見えます。ただ未だ新しい車体ですから、この部分のボルトを外すようなメンテナンスをしていないとしたら、新車の時に曲げたのでしょうか?
実際、新車の組み立ての時にはエンジンはボディ搭載以前のベアシャーシ状態ですから燃料配管はボディを載せるときに曲がられた可能性しかありません。何れにしても、この固体の履歴は判らないので、本当の理由は判りません。この損傷部分はセンタートンネルの床面であったために、エンジン停止状態では問題ありませんでしたが、これより低い位置でしたらタンクに入っている燃料は全て流れ出していたでしょう。そのほうが早く問題が判ったかも知れませんけど。。。ココの工場で良い物を教えてもらいました。燃圧計です。これはとても便利そうで、職人さんの手作りだそうです。落としたときのためにか、メーターにはスポンジが張ってありました。ボンネットから下げると運転席からも見ることが出来るので、イグニッションをONにしたときにリフトポンプが動いた時、エンジンを始動した時の燃料圧力を見ることが出来ます。簡単に入手できそうなパーツですから点検要素を増やす事でトラブルシューティングの早期解決に役立ちそうです。

2006.2.13.-2    石飛 毅氏

ワゴンRのオルターネーターパニックは無事終了したと思ったら、今度はH1が充電不足になっている様な感じです。
ココの所、充電不足でスターターが回らない事もあります。とりあえず、オルター交換の準備段階として三鷹の加藤電機商会にストックのオルターネターを持ち込んでテストベンチに掛けてもらいました。テストベンチに掛けると電圧が上がりません。これの理由は長時間放置しているとローターの磁気が飛んでいるので、磁化するまでの時間は発電量は少ないみたいです。ブラシの当たりが悪いのかと思いましたけど、そんな理由があるんですね。ほんの少しだけ回すとオルターは元気良く発電します。電圧も14V近辺で負荷を掛けるとアイドリングちょいと上で120Aの電流を流しています。近いうちにこれと交換して様子を見ようと思います。
ココの所オルターネターの話題が続いて加藤電機に色々教えていただいて、段々詳しくなってきます。H1の古いタイプのメーターパネルには充電が足らない時に点灯する『チャージランプがありません』オルターにもB端子の他に配線が1本だけです。2001年のH1を見るとメーターパネルにはチャージランプがあるのでオルタネーターの配線を見るとB端子の他に2本の配線があります。オルターのコネクターには色々な機能があるのですけど、全てを使っている訳じゃないようです。そこで、端子の種類を教えて貰いましたので、近いうちに『チャージランプ』を付けてみようと思います。オルタネーターのコイルはエナメル線なので、エンジンが冷えているときには電気が良く通るので発電量は多くなり、加熱すると電気の通りが悪くなります。電熱ヒーターも赤くなると電気の通りが悪くなって燃え尽きる事無くズーッと赤くなり続けます。これもそれが理由です。
今日は、この他に、ACクーラークラッチの事とか色々聞きました。とても勉強になります。そうそう、HUMMERに使っているオルターをOHする時にはベアリングのグレードを上げないと直ぐに壊れるそうです。ベアリングは規格品ですけど、グレードがあります。勤務先でも何も知らない購買課の担当者が価格が安いという理由で『同じ規格』のベアリングと交換してしまったために、トラブルが発生しました。有名メーカーが作っていても、それはあくまでも寸法が同じだというだけで、許容回転数と耐荷重等が異なります。大抵は注文になるので、簡単に購入できない事が多いようです。以前、バイクのスターターモーターが壊れて分解した所、水分が混入してベアリングが固着しておりました。ミツバ電子の物で、ベアリングの寸法を測って見たところ規格外でした。市販されていないサイズを使うなんて『儲け主義』で酷いと思いましたけど、勝手に変なものを入れられたくないとも取れます。ニードルベアリングの場合は接触が線なので軸の精度が悪いと直ぐ駄目になります。スターターの場合はDCモーターですから使用条件は結構厳しいので新品交換がベストなのでしょうか?

2006.2.13.    石飛 毅氏

今週末は、忙しかったです。
まず、金曜日に友野サンが久しぶりにガレージにお見えになりました。マフラー、ショック、ボディーリフトキット(3セット!)も注文が入ったらしく、送るより持ってきたほうが効率が良いので自分で運んで来ました。ついでに、以前から気になっていた車速パルスの不調修理と、お嬢さんのために大きめにモニターを付けに来ました。そもそも93年式のTOMONO-GOはメカニカル噴射ポンプ、メカニカルミッションなので、通常車速センサーはありませんが、オリジナルのメーターからAUTO−METERに変更する際、スピードメーターを電気式に交換しているので、この信号を使ってカーナビの車速ケーブルを接続できます。AUTO-METERのセンサー(センダー)は汎用品なので、トランスファーのスピードメーターケーブル接続口にねじ込んで、+12V。E。Sの3本の配線を繋ぎます。オリジナルのメーターを使う時は、このアダプターにケーブルが接続できますので、オリジナルメーターのままでも車速信号を取る事ができます。一成さんや浅井さんの92、93年式でも実績があります。今回のTOMONO-GOの車速は単純な話で車速のケーブルが抜けていただけでした。しかしその抜けた原因には驚かされました。
前回のミーティングの時に走行中にメーターが全て動かなくなるトラブルがありました。動かない理由はヒューズ切れでしたけどヒューズが切れた原因は不明のままでした。今回車速の配線が外れているのは判りましたけど、なぜ配線が抜けたのか深く考えないで、友野サンをお見送りしたのですけど、直ぐに『メーターが動かない』と戻ってきました。再びガレージの中に入れて、調査を開始しました。このような場合は、今日触った所を先ず調べるのが常套手段なので、車速を調べるために外したメーターの配線を調べなおしました。しかし怪しい場所は全く無く、調べている間にタコメーター(大きすぎて入らないので後ろはPC板がむき出し)のコンデンサーを曲げてしまうと言う仕事を増やしてしまう失敗も重ねてしまいました。コンデンサーは足が残っていたので、再度ハンダ付けを行いついでに危ない所は樹脂でモールドしちゃいました。このヒューズが切れるのは一番面倒な切れたり切れなかったり気まぐれです。テスターで当たって問題が無いのでメーターを戻すとまた切れる。メーターに振動を与えたり配線を少し引いたり緩めたりしての変化がありません。ヒューズが勿体無いのでブレーカ付きのパワープローブで点検してOKでヒューズを入れると切れる。
これを何度も繰り返しているうちに飛ばした5Aのヒューズは10個を超えて残りは後一個になった時点で、運転席のアンダートレーを剥がして配線の点検をすると、思いっきり引きちぎれた配線が3本垂れていました。この配線は先ほど修復したスピードメーターなので、まるでオカルト状態です。ヒューズが飛んだ理由はこの配線がステアリングシャフトに触れたあめで、ハンドルを触ると微妙に触れたり離れたりしていました。メーター周りの点検ですから、無意識のうちにハンドルに手が触れて居たので、トラブル現象に規則性が無かった訳です。そこで、なぜ配線が引きちぎられていたのかというと、理由は、足元のカバーをした時にステアリングシャフトのグリスニップルが配線に引っかかり、そのまま釣具のリールの様に巻き込んでしまったからです。車速の配線はこの近辺でギボシ端子にしてあったため、配線が切断する前にギボシ端子が抜けたと推測できました。
カーナビのGPSとETCのアンテナは、フロントウインドウの内側に置いてありますけど、TOMONO-GOはフロントウインドウの上にリーゼントの先っぽみたいな『ヒサシ』が付いているので、受信感度が悪いのでGPSアンテナを外に出しました。外に配線を出す場合は雨の進入と配線の引き回しの都合上、メーターパネルの裏側に穴を開けて通しています。ココでしたら雨水の浸入が少ないのでお勧めです。作業が終わって友野サンが帰った時には外で朝刊を配達するオートバイの音がしていました。
土曜日は、大阪から柳本さんがお見えになりました。ボンネットダンパーの取り付けと、ユピテルの670itの取り付けです。最近このレーダー探知機を『オマワリ発見器』と言う人がいますけど、これは安全運転をするためのデバイスです。特に難易度の高い作業ではありませんが、当方のH1同様11年目を迎えておりますので、色々な所に不都合がありました。差し当たって走行に問題の在りそうなAT横のホースにオイル漏れがあってホースバンドが締め過ぎ(漏れていたのでドンドン締めたのが原因です)で食い込んでいました。先日牧野さんのH1も殆どのホースバンドが食い込んでいましたので、全てABAのホースバンドと交換しました。一度、この辺のホースは近いうちに全交換したほうが良いようです。
GASエンジンは、DIESELに比べて排気温度が高いためマフラーの近傍で多数の熱害が起きています。柳本さんの場合はO2センサーが熱で溶けて断線しておりました。O2センサーの在庫が無いので、ボンネットダンパーの引取りと、スパイクピン打ち込み機をスカイオートが持って来る予定でしたので、O2センサーの断線を伝えた所、部品を持って来ました。そのままスカイオートが見たところ、配線の途中が溶けて切れているので、この部分の配線を『耐熱ケーブル』で補修して、断熱材を巻きつけて遮熱対策をしました。この修理は効果が高く、柳本さんの報告では帰りの燃費が3割以上良くなって、燃料を入れる回数が少なかったとの報告がありました。
以前、広島にいたメンバーも一番最初にミーティングに来た時は、物凄く燃費が良くて最後に来た時は、劣悪だったと言う記憶がありました。あのGAS H1も同じトラブルに掛かっていたのかもしれませんね。それと、排気ガスの匂いも目が痛くなるような匂いでしたが、臭くなくなったそうです。熱害はO2センサーだけでは無く、ブレーキラインの保護スプリングの腐食も助長しているようでした。H1は、元々燃焼温度の低いDEISELエンジンで設計をされているので、排気管は他の車と異なりフレームの中に押し込まれています。フレームの巾は車体の割りに巾が狭く排気管自体の冷却は見込めません。先日バイパーの排気管を外しましたけど、適切な空燃費を外れてしまって排気管の温度が上がった後は悲惨です。O2センサーが壊れて排気管が高温になったのか最初から断熱に対して甘かったのか判りませんので、GAS H1のオーナーはこの辺を念頭に入れて時々下回りの点検をして下さい。作業が終わった時にはオリンピック女子モーグルの予選が終わったのと同じ頃でした。
2日間、あまり睡眠時間は多くは取れませんでしたけど、日曜日の朝はすっきり目が覚めました。昨日からガレージに工藤さんのスラントバックが、ハイフロータービンとの交換のために来ています。取りあえずボンネットを開けて見ると、セキュリティがピコピコと鳴りだして、やる気喪失。ヒロシが来るのを待つことにしました。しかしヒロシが中々来ないので、先日、すこし紹介した『インディーレース』の打ち合わせのために新座にある『88ハウス』のショールームに行きました。何で『88ハウス』かというと、先日A-car'sの取材で『ツインリンクもてぎ』に行った時に、『ツインリンクもてぎ』の広報担当者からA-car'sにインディーレースに協力要請がありました。『ツインリンクもてぎ』のリクエストはHUMMERの展示とオーバルコースでのパレードをしたいと言う事でした。現状、HUMMERはH1だけでは無いので、H2 O Cにも声を掛けて12日にはA-car'sがH2 O Cの取材があるので、そこで4者が集まって『お話』する事になっていました。予定ではお昼過ぎと言う事でしたが、とても大切な用件があったのでそこに立ち寄ってから『88ハウス』に行く予定でしたけど、途中でA-car'sの編集から電話があって『早く来て!』と言われちゃいましたので、先に『88ハウス』に行きました。
『88ハウス』のショールームは埼玉県の新座市ですから当方の自宅の隣町です。と言うより、当方の自宅駐車場は新座市にあります。『88ハウス』はH2用に自社開発のアフターパーツを出していますので、今後のマーケットを期待してHUMMER専用のショールームを作ったようです。中にはH2用のタイヤ・ホィール・ビレットパーツと展示の予想ができるパーツの他に、HUMMER STUFFの商品も並んでいました。その中に以前買いそびれた、フリースのHUMMER毛布が売ってたので、速ゲットしました。
『88ハウス』10台以上のH2 O Cのメンバーが集まって来ると聞いていたので、その中に一人で行くといじめられちゃうと思いましたけど、皆さん大人で紳士的だったので、そんな心配は無用だと思い始めた頃、突然レイザーラモン HGのコスプレをした方が出てきて、ビックリしました。インディの時にあの乗りに勝つには、みんなの前でウンコするしか無いと思いました。
H2も何台か見せてもらいました。どの車も一言で言うと『派手』です。メッキやビレットパーツがキラキラしてて、眩しくて直視できない位です。H2素人の当方としては一見同じように見えますけど、良く見ると『人と違う』ための工夫をしているのが判ります。気が小さい当方は入り口近くのH2しか見れませんでしたけど、愛想のとても良い方がオーナーのリフトアップしたH2はメカ的に面白いので、一番ジックリ見せてもらいました。リフトアップしている分、見えちゃうところが多いので、まだまだ楽しめそうです。フロントグリルがスッカリ違うH2はエアロパーツも面を強くしている造りなので、違う車見たいでした。未だ一部のメンバーの顔と名前が一致しませんけど『88ハウス』結構面白かったです。
そうそう、H2オーナーにH1オーナーがH2に対して偏見を持っていますかと聞かれたので、モチロン自分の車が一番いいと思っているから、小さな括りで見ればH1のがいいと思っているのは間違いは無いと思います。しかし『もし強烈な偏見があるならH2のホィールを加工してH1に履くと思います?』と返事をしておきました。大きな括りで見れば『無い』なのでご心配なく。モチロンH3にも価格以外に不満はありません。
ガレージに戻ると、工藤さんのタービン交換作業は始まっていました。今回も定番のハイフロータービンとの交換です。今までに何度もやっているのですが、良く考えるとタービンだけの交換前と交換後の乗り比べを殆どした事はありませんでした。何時も何かと同時に交換しているので、殆ど変わらないと思っていました。工藤さんのスラントバックには案外乗る機会が多く、当方のH1と比べて40インチのタイヤを回しきれていないと言う印象でした。ところが今回は交換後に出足のモタツキが無くストレスを感じ無いフィーリングになりました。これなら40インチのタイヤに交換しても良いかなと思いますね。
インディの予定と現時点での内容は後日報告します。

2006.2.8.    石飛 毅氏

今回、ワゴンRでとても良い経験をしましたので報告します。
今年で12年目を迎えるワゴンRは、昨年の9月まで新車の時から使っているオルタネーターが駄目になりました。駄目な理由は充電電圧の低下です。走行距離は85000km程度でした。このため忙しかったので修理屋さんで修理を行ないました。電圧降下はオルタネーターの電圧調整を行っているレギュレーターの不良と判断されて、リンク品(使用済みの物に消耗品を交換して再利用するもの。スターター、ECU等の新品での単価の高い部品の補修には常識です)と交換しました。このリンク品は交換後10日程でダウンしてしまいました。通常日本ではリンク品の品質は高く殆ど交換して直ぐに壊れる物では無いので、当方も含めて修理屋さんも電装やサンも車体が悪いと思い込みました。
先ずこれが間違いの第一歩で、再度オルターを交換しても電圧は思ったほど上がらないので色々電流量を測定してみると、電動ファンの消費電流が多いのでもしかすると消耗して消費電流が多くなってオルターネターの発電量が間に合わないと判断して電動ファンの交換もしました。それからもう少しで半年と言う先週の金曜日に発電しなくなってしまいました。当方としてもこの時にカーナビの電装も触っていたので、当方が何かやってしまったのでは無いかと思い、色々点検しました。オルターに接続している配線はエンジンが動いている時には測定が出来ないのでチェック用の配線を作成して、いつでも点検が出来るようにして、原因究明を本格的に出来るように対策してエンジンを掛けてみると、なぜか発電を再開しました。オルターのコネクターにはギボシ端子を差し込んでいたので、もしかしてこの部位の接触不良かなと思っており、その後ガレージ内でウロウロしている間中発電はきちんとしていました。そして日曜日に帰るためにガレージを出て加速をした時にヘッドライトが消えました。ガレージに持ち帰って点検るとライトのバルブが切れていました。どうにか対策をして帰宅して、昨日、会社は休みを取って懇意にして貰っている三鷹の電装屋さんに行きました。
ところがこの電装屋さんは大変込み合ってて、飛び込みの仕事をやれるほど余裕がありません。そこで日曜日に積み込んでいた自前の工具を持ち出してオルターネターを取り外しました。電装屋さんに出入りしている部品屋さんや、当方の顔を知っている取引先の人は何でココで当方が作業しているのか不思議そうでした。ワゴンRは横置きのFFでオルタネーターはエンジンの裏側にあるため、基本的に取り外すにはエンジンマウントを緩めてエンジンを持ち上げて隙間を作らないと取り外しが出来ません。不慣れな当方は電装屋さんに手を貸してもらい、どうにか無事にオルタネーターの取り外しに成功しました。この電装屋さんは凄い人で取り外したオルタネーターをひと目見ただけで、これは駄目だ!と瞬時に判断しました。『うちじゃこの手のリンク品は使わないよ』と言いながら何処がだめか、丁寧に教えてくれました。正直な所その内容はマニアックで、オルタネーターの隙間から見える内部の部品を見て、ここにミツビシのマークが入っていないとか、リンクした会社のステッカーが貼っていないので、このオルタネーターはB級だと判断したようです。
この電装屋さんの所にもこれと同じ様に格安リンク品の売込みがあって、少しは取り扱ったらしいけど、あまりにも不良品が多いので、地元に40年以上商売を続けている老舗ですから、そんな信用を失うようなパーツは使えない様です。乗用車ならさほど使用頻度が少ないけど、タクシーや長距離トラックなどクレームに対応したら膨大な費用が掛かってしまう恐れがあるので、いい加減な物が使えるわけが無いと言われました。現に社屋の中を見ると、2CV、デフェンダー110、現金輸送車、そしてH1(本当です!)等の面倒な車が沢山入庫しています。
この時点で外したワゴンRのオルターは発電をしていたので、早速テストベンチに掛けてテストしてもらいました。このテストベンチはどんな形状のオルタネーターにも対応してベルトを介してモーターでオルタネーターを回して電圧、電流を測定する事が出来ます。これだけのためにかなり大きなモーターと負荷装置(B端子とアース間にとてつもない抵抗を繋がれていると思われます)が必用なのでかなり大型です。オルタネーターをバイスで挟んでベルトを張りモーターを回し、回転を上げた瞬間に電圧は20V程まで上がり1秒ほどで一気に0Vに落ちてしまいました。これは当方がガレージから出た時の症状が再現された事になります。電圧調整が出来なくなり過電圧が掛かって一番弱いライトのフィラメントが切れたようです。この電圧上昇は一瞬だったので、カーナビとかステレオには影響が無かった様で一安心です。結局オルタネーターの不良はハッキリしましたけど交換する物がありません。三鷹の電装屋さんは『通常リンク品には保証が付いているのでこのオルターを返して交換してもらったほうが良いよ』と助言してくれたのですが、2回も壊れた所のリンク品なんか使う意味が無いので、三鷹の電装屋さんご推薦の中身が純正部品を使ったリンク品をお願いしました。
修理屋と電装屋に.外したオルタネーターを見せて『ココが悪い』と説明するために車体の横っ腹にどデカ『DENSO』と書いてある軽ワンボックスを代車に借りて修理屋さんに行きました。修理屋に着くと社長は神妙にK電装屋さんと話しこんでいます。そのヨコで当方は『一体何処のリビルト屋で仕入れたんだ』と騒ぐと『○○○電気産業』と言う返事があったので、それを三鷹の電装屋さんに電話で伝えると『やっぱりそうかと』言い、すこし落胆していました。『オタクでは何処の奴?』と聞くと、なぜか同じ所から買っている事が判りました。『同じ所から買ってたらまた壊れるじゃねーか』と当方が進むべき道を絶たれてしまいました。ただ三鷹の電装屋さんは中身は純正部品を使っているのと、社外品を使っている事は大きな違いだと説明してくれました。この時点では修理屋もK電装屋もこの違いを理解していないようで『○○○電気産業』の物は間違いが無いと言い続けていました。
本日、K電装屋に仕入先が同じなので『○○○電気産業の純正部品』を使ったオルターと差額を払うから入れ替えてくれと電話しました。この時点でもK電装屋は皆同じと思わせるような返答でしたが、かなり当方に対して詫びを言い続けていました。暫くするとK電装から電話があり『○○○電気産業』に2種類あるみたいです。との返事が来ました。K電装は『○○○電気産業』は殿様商売で小規模な電装屋さんとは直接取引はしないで、ココと取引のある部品やから仕入れなくてはならないので、この部品屋さんに自分の仕入れたオルターが2回も壊れて頭に来たお客さんが三鷹に持ち込んで。。。。と話した所、部品屋さんが『そのお客さんを三鷹で見たよ』と返事をし、話は早く付いたようです。この部品屋さんは三鷹とK電気の両方と取引があるので、昨日、当方がオルターを外している時に会った部品屋さんで、そもそも当方のワゴンRのオルターを2回納めた方でした。この部品屋さんが三鷹に直接新しいオルターを運んでくれたので、本日交換が出来ました。もちろんオルターを取り付ける前に、昨日指摘された判別部分のミツビシのマークの確認とリビルト会社のステッカーも貼ってありました。ココまで来ると甘えついでにテストベンチに掛けてもらい性能テストもしてもらいました。K電装は自分で取り付け作業をしたい気持ちが山々でしたが、大人の事情で三鷹にはこれないので三鷹の電装屋サンが代わりに取り付けをしてくれました。機械物ですから絶対はあり得ませんが、それぞれの方々が一生懸命動いてくれて無事ワゴンRは復帰しました。
しかしココまで上手く行ったのは三鷹の電装屋さんのお陰です。ノウハウや知識や経験はそうたやすく身に付ける事は出来ませんが、この手の評価を普段は判り難いですね。しかし今回の様なトラブルの時には実に頼もしい存在です。実はこの電装屋さんの社長は『○○○電気産業』の創業メンバーで、尚且つ協力会みたいな組織の幹部もやっているみたいです。ですから、本当は一瞬でそこの物と判ったらしいく、ココで全て終わらせる事も出来たでしょう。しかし身内の様な会社をかばう事無く、外部のK電装や修理屋に駄目な所をさらして『○○○電気産業』を良い会社にしたいという親心があるようです。最終的に納得の行く解決が出来たので、当方は大満足で良い勉強になりました。今回色々やって頂いた方に対する真のお礼は、口先だけでは無くて末永くワゴンRを乗る事だと思います。3月に車検ですけどこれで乗り変えたらぶっ飛ばされちゃいますね。

そこで、当方のような失敗をしないために、注意事項をまとめます。
後半年ぐらいでその車を手放すか、悪徳中古車販売業者であればB級品で十分だと思います。長く乗る人や、ちゃんと商品説明が出来る修理屋さんは、多少高くても純正部品を使用したリンク品を使いましょう。後、原価も回避できるし、お客さんの信用も得ることが出来ます。部品が高いというお客さんが他店に流れても、そんなお客さんは何れにしても自店のメリットにはならないでしょう。HUMMERであれば当方だけしか乗らないし、常に予備のオルタネーターを積んでいますので問題ありませんけど、多数の人間が乗る『家の車』だと簡単に壊れては困ります。

おまけ 電装屋さんに、以前持ち込まれたH1のヘッドライトソケットがトラブルで壊れてしまった奴を見せてもらいました。コネクターの差込み不良か何かで接触抵抗が上がり、加熱して解けてしまったようです。案外簡単に解けるそうなので、バルブにはキチンと差し込みましょう!

2006.2.6.    石飛 毅氏

ココの所、ナビの車速が取れないケースが多いので、当方専用になったワゴンRで車速パルスの動作原理と言うと少し大げさですけど、ちょっと色々お勉強しました。
そもそもワゴンRのカーナビは子供が海に行くために今まで付いていなかったのですけど、松原さんにHDDナビをお借りして取り付けていました。この時は車速無しでしたが、その後これまた松原さんに頂いたDVDナビと交換した時に車速パルスを接続しました。ところがこのナビは停まっててもドンドン進んでしまうのです。走り出すと正常な速度を表示しますけど停まっていても結構いい速度でナビの自車位置が進んじゃいます。今回、研究と修理をする良い機会でした。
ワゴンRの車速は、資料によるとECUの配線から取る事になっているけど当方のワゴンRには各当する配線がありませんでした。パイオニアに聞いたら『車の販売店で聞いてくれ』と言われちゃいました。こうなると自力で探さないと駄目なので、スズキに以前勤めていた友人に聞くと、メーターパネルから取れると聞きメーターを外して車速を配線しました。ところが、結果は前記となってしまいました。ガレージに持ち込んで、ワゴンRのフロントタイヤをジャッキで上げてタイヤを空転させる事で擬似走行をして各配線の電圧、抵抗を測りました。ちなみにパイオニア製ナビの車速はアナログ、デジタルを自動判別します。ワゴンRはどちらかは判りません。色々考えながら測定した所、以下の事がわかりました。
先ず、カーナビの車速の配線からは約+5V。ECUからも約+5V出ています。メーターからの配線は常時0Vでしたけどタイヤを回転させて抵抗値を測るとオープン(∞Ω)とクローズ(0Ω)を繰り返します。従ってワゴンRの車速はデジタルパルスという事がわかりました。アナログですとテスターでの原因究明は大変だと思っていたので、少し安心しました。どうせならメーターのパルスをどうやって出しているのか興味があったのと、11年目を迎えたワゴンRのメーターの内部は静電気で内面が汚れていたので掃除も兼ねて分解してみました。メーターをバラしてみると案外簡単でスピードメーターケーブルに接続している円盤にマグネットが付いてて、そのマグネットがリードスイッチをON−OFFするだけの事でした。リードスイッチはガラス管に封じ込められた接点が磁気によって付いたり離れたりする無接触メカスイッチです。大電流は流す事が出来ないけど、真空(何かガスが入っているかもしれませんけど)なのと動きが小さいので結構耐久性はあります。理論的にはECUとナビから出てきた同じ電圧を繋ぐと同電位になるので、電位の移動が無く、これに繋がったリードスイッチが閉になるとアースに落とされて電気が流れて信号として検出する様です。
しかし、ここで問題なのは、アース不良によってECUとナビの電圧に差があると電流が流れてしまい、それをナビが測定してアナログ車速と判断してしまいます。そこでECUの配線とナビの配線の間にテスターを当てて電圧を測ると、数百mVですが電流が流れていました。これをネットで調べるとどんぴしゃな物はありませんでしたけど、アナログ車速として結構な速度と判断してしまうようでした。そこで、出来るだけ電源とアースを同位にする事で電圧のバラツキを減らすために、アースと電源を同じ所から取るように配線を変えたところ、殆ど電位差が無くなり停止した状態でナビが進む事は無くなりました。ちなみにメーターのリードスイッチにはメーターのフレキシブルPC板から直接配線にしました。
これで一件落着と思ったら、また、ワゴンRの持病が出てしまいました。なんとまたオルタネーターが充電をしていません。困った事で泣きたくなってしまいます。ワゴンRのオルタネーターの配線は3本です。一本は発電した電気をバッテリーに供給する配線でB端子に繋がっています。これは結構太い配線です。そのほかに細い線が2本で一本は励磁用の配線でもう一本は良く判りません。この2本は一緒のコネクターでオルターに差し込まれています。(H1の場合は励磁用の配線だけです)この配線が駄目なのかと思い、ジャンパー線を作ってオルターに繋がっている配線を全てモニターできる様にして観察してみました。オルターのベルトもキチンと張り直してエンジンを掛けると、電圧は11V程度で発電はしていません。B端子も、励磁用、訳の判らない配線の全て同じ電圧ですした。恐らくオルターに供給している電圧は正常と思われます。色々弄くっていると突然オルターが発電を始めました。これと言って効果的な事もして居ないのにしっかり14V位の電圧を発生して居り、その後何度エンジンを掛けなおしても、しっかり発電しています。自然治癒?まさかです。しかし、これ以上やるにはもっと本格的に調べないと素人には無理と判断して、とりあえずこれでいいやと言う事にして作業終了。
ガンちゃんのクーラント漏れ対策(後述)をヒロシと行い『ガキの使い』の時間になったので帰宅する事にしました。ヒロシも今日はH2のアルミの追加加工が12本もなったので、軽トラを借りて来たので二人とも軽に乗って帰りました。。。ところがガレージから出て50mぐらい走ると突然ヘッドライトが消灯。スイッチをあれこれ弄っても点灯はしません。ハイビームはOKでした。仕方なくUターンするとヒロシの軽トラのテールランプが小さくなって行くのが見えました。ガレージに戻りガンちゃんを出してとりあえず入庫しました。両方一辺に切れたので、先ずは、ヒューズの確認。”切れて無ぁーい!”エアクリーナーを外してライトの端子を見ると電圧はきているけど点灯しません。電球の抵抗を測ると『オープン』タマ切れです。それも一気に両方。『おかしい、なんかおかしい』そう思ってバッテリー電圧を測ると、また、オルターが発電しておりません。夏から3個も交換しているのに、どこかに大きな原因があるはずです。しかし、今日は帰りたいので一応色々悪あがきをしてみましたけど、反応はありません。さて、バッテリーだけで家まで帰れるかどうか疑問です。JAF会員証は先月末に切れたばかり、保険屋の電話番号は家に帰らないと判らない。当方の保険は義弟が当方の自宅で保険の代理店をしているので、実は保険の証書を今まで見た事が有りません。何かあった時は義弟に電話して任せちゃいますけど、ここの所家にいないので家族に聞くとワールドカップに行っているようで連絡が取れません。仕方が無く使えそうな工具を車に積んで、尚且つブースター用のバッテリーパックも積んで帰宅する事にしました。
ライトはどうせ点かないので、さほど電気を使うことが無いので案外持つ事を期待してガレージを後にしまいた。下道で帰るか高速で帰るか色々悩みましたけどライトが点かないので、高速のほうが安全と考えて川越インターに向かいました。この時点での電圧は10.5V。以前9Vまで落ちたけど走れたので、電圧である程度の危険を察知する事が出来ます。対向車が無いとは言え、全くの無灯火では危ないので、先行者がいない時には、チョコチョコハイビームを点灯しながら電圧計をにらみながら走行していると、三好の手前で10Vを切ってしまいました。途中で止まるとやばいと思って三好PAに入りました。エンジンを止めると面倒なので、物凄く頭を使った結果バッテリーパックを繋いで走ることにしました。ボンネットを開けてバッテリーパックを繋ぐ訳には行かないので、シガーライターの穴にバッテリーパックを繋いで電気供給を試した所11Vまで回復しました。そのまま無事高速を降りて暫く走ると新座辺りで突然電圧が急上昇!オルターが復活しました。修理の特定としては、これはアンマリ喜ばしい事ではありません。修理で一番困るのは壊れたり治ったりと言うのが一番面倒だからです。しかし帰宅と言う現在の目的に於いては、オルターの復活はありがたい事で早速ヒーターを入れて、ライトも点けました。音楽も聴いちゃいました。実に困った車です。明日会社を休んでプロの所に持って行くことにします。
久々に倉持さんがお見えになりました。日光サーキットも『D1』ブームで忙しかったようです。倉持さんがOBDUのトラブルコードリーダーをお買いになって見せてくれました。トラブルコード一覧表も付いているので『チャックランプ』が点灯した時の対応が楽になります。価格は2万円以下だったようです。
バイパー修理係がガソリン車は引火し易いのでバイパーの作業中に万が一の事があったときのために消火器を持ってきてくれました。現在では生産禁止になっているはずの『ハロン消火器』でどうやら小分けの場合は規制対象外らしいそうです。楽天でも売っていました。普通の消火器は殆どが粉末消火器ですから火が出て使用すると後が大変です。ハロンの場合は空気の閉じ込めと言うより化学反応で消火するそうです。しかし、使用すると『ハロンはオゾンを破壊する』と言われていますので、微妙ですね。しかしZIPPOのオイルを灰皿で燃やして、キャップにちょっと吹いて、それを灰皿の上に注ぐとあっと言う間に消火します。無色透明な気体なので、まるで手品かパントマイムを見ているようでビックリです。一応バイパーの横に置いてあります。ハロン消火器の扱いの規制が良く判らないのですけど、現時点では火が出た時に『規制品らしいから』と言って使わないわけにはいかねーだローなぁ。

2006.2.3.    石飛 毅氏

バイパーのマフラー交換を行い、バッテリーもクライスラーに注文しましたけど、形状が特殊らしく国内に在庫が無いので納期は2週間価格は18000円と案外良心的なお値段です。ガレージの中でバッテリーパックを使用して始動したエンジンの音は地響きの様にすさまじいし排気も直ぐに死ねそうな匂い。排気を外に出す工夫が要るかも。
先週末は、モビリオ・スパイクが納車されたので、こいつにカーナビの取り付けを行ないました。カーナビは、今まで、パイオニアが中心だったのですけど、家族が使うので使い易さだけを考えて三鷹の電気屋さんご推薦のパナソニックにしてみました。先日パイオニアのお客さま相談室に電話した時に、こちらの質問に答えられない自分の知識不足に、知りませんじゃなくて『それは機密です』と、あまりにも失礼だったので(多分、担当者全員じゃなくて外れに当たったと思います)15年以上の前に販売した暖房器具にでも責任を取る会社の姿勢が気に入ってパナソニックにしました。しかし、メーカーのお客さま相談室って何であんなに酷いんでしょう?今回パイオニアに聞いたのは、HUMMERの車速パルスが今まで接続していたD/Aの変換機に取り付けたところ、車速が上手く取れないので、ナビの許容周波数と電圧を教えてもらうために電話しました。電話に出た人は途中で誰かに聞くために一旦電話を外して電圧は教えてくれましたけど、その意味が良く判っていないようなので、回答の仕方はぎこちなくて変でした。恐らくこの人は周波数と言う言葉を知らなかったみたいなので、『あなたは周波数って知っているの?関東の電気の周波数は何Hz?』と聞いたら『そのご質問にはお答えできません』とキッパリ言われちゃいました。しらないと言う事を隠し通しているので会話がちぐはぐで、こちらの聞きたいことが判らないので電話は切りましたけど、『HUMMERみたいな特殊な車には』というけど、あの変換機は落ちぶれたとはいえ世界一のGMの部品で、アストロ、タホにも使われている物ですから決して特殊ではないのに(変換率は違うけど)何も知らない奴に特殊だから諦めろと言われたくないです。腹が立つので、もう2度とパイオニアを買わないと言う事を心に決めて、パナソニックにしました。
今まで、車をディラーで普通に買った事が無いので初めての体験をしました。ディラーに行くと、社内には当方の名前を書いた『札』が下がっていました。(この札は記念に貰ってガレージに張りました)シートにはビニールが被っています。一通り車の説明を受けて、花束を持って記念写真まで撮ります。普通に車を買うとこんな事するんですね。何事も経験なので、言われるがままにしましたが何となく滑稽でした。でも、自動車業界のお客さんと直接接する販売店も大変ですね。今回のスパイクはガレージに良く来る方の紹介(この人はHONDAの狭山工場勤務)で購入したので、ナビの取り付けを手伝いに来てくれました。内装の取り外しとか手馴れてて助かりました。本当はETCは後から取り付けるつもりでしたが、内装の取り外しをまたやることを考えると面倒なので、イエローハットでETCを買ってきて取り付けちゃいました。ナビと同じパナソニックのETCを付けたので、料金の案内もナビで確認できます。とても便利。。。。
ガスダンパーですけど3セット地方発送しまいた。その内、北海道の方はもう取り付けたと報告がありました。一応『取り付けマニュアル』を作成したので、案外簡単だったそうで、1時間ほどで取り付けたそうです。取り付けマニュアルは現在Ver1.1ですけど。取り付け例を充実させていくつもりです。自分はボンネットを開けないから不要と言う人がいましたけど、そんな人は当方の所にきたら重いですから自分で開閉をしてください。
ガンちゃんがお漏らしをしています。どうやらウォーターポンプからの様です。エンジンは新品ですけどウォーターポンプは流用なので、一挙に新品と交換するべきだったかと思います。今週末はこの辺の作業をします。
8番シリンダーエンジンクラックの典型的な写真を紹介します。○で囲んだ部分がクラックですけど円周上に割れ目が良く判ります。これの原因は冷却水の泡が溜まってシリンダーの冷却分布が悪く熱歪が出て割れると言われています。この部分の冷却水の泡を取去るためにプレデターからも専用のキットが出ていますけど、スカイオートでもオリジナルでこれを作成した様です。配管はアールズのホースを使っているので高級品です。これでシリンダーのエアがキチンと抜ければエンジンクラックを殆ど防げるので、有効な対策でしょう。当方のエンジンは対策済みですけど、ドックハウスを開ける時に付けたいです。

 2006年1月