2006年2月  HUMMER ESSAY 2006年3月      

2006.3. 30.   石飛 毅氏

先日、2インチのボディリフトを行いましたが、2点気になるところがありました。
先ず、今回大きなタイヤを装着しているためかフロントとリアーのフェンダークリアランスが大きく違います。渡部さんの場合はフェンダークリアランスを覆うようにオーバーフェンダーが装着してありますので、リアは丁度良い感じですけどフロントはタイヤが苦しそうで後5cmほど足らない様に見えます。元々H1はスタティックな状態での前後荷重は、ほぼ50:50なのでが、コイルスプリングのバネ乗数はフロントの方が少なく経時変化を受け易いようで、フロント下がりになり易いです。現在入手できるコイルは5種あって、分類としてソフト、エクストラロングソウフト、ミディアム、ハード、スパーハードです。全長はソフト以外は14インチで自由長は全て同じです。従って固い順に車高は上がるはずです。以前フロントが落ちている94年式でコイルを交換しても、殆ど変化が無かった事がありますけど、これはコイルの選択ミスでしょう。
ちなみに当方と浜本さんの93年もフロントが下がっておりましたので、ソフトからミディアムに交換しましたので、2台共現在の車体はほぼ水平です。ちなみにTOMONO-GOにはハードが付いていますけど、やはり前下がりです。友野サンに測定してもらった所、その差はデフを支えているクロスメンバーで前後に約6cmの差があります。TOMONO-GOの場合はサスの構成がノーマルとは異なりますが、ぜひ修正をしたいです。この前下がりの修正手段は、コイルスプリングを30mm程延長で良いと思います。延長の手段としてはコイルの交換とコイルスペーサーがありますけど、おそらくこれ以上延長するとサスペンションアームとボールジョイントの角度がキツくなるので、ボールジョイントをおこすテーパーシムも必要になります。しかしショックアブソーバーの伸び側の余裕が無ければ、スプリングが固くなるだけで車高は変わりません。TOMONO-GOの姿勢変更には現状を再度調査しないと、簡単には解決しません。
TOMONO-GOはひとまず置いて、渡部さんのフロントをどのようにしたら良いかもう一度考えると、現在装着しているミディアムをハードに交換する方法が一番簡単ですけど、これは必要なリフト量が見込めるかは装着して見ないと判りません。そこでコイルを交換しないでスペーサーを入れる方法も検討しましたけど、この場合先ほどの様にショックアブソーバーの余裕が判らないと計算道りに行くかは判りません。メリットは部品を買って取り替えれば済むので楽なのと、乗り心地が変わらないと言う事です。デメリットはスペーサーを入れていると、さりげなくない事、スペーサーセットが高価なことです。そこで、当方の今のところベストと言う考えは、フロントのコイルを押さえているアッパブラケットをダウンさせて車高を稼ぐと言う方法です。メリットはショックアアブソーバーの上部固定部も一緒に移動するのでのショックの長さはそのままでOK。乗り心地は変わらない。リフトアップ量は計算できる。安価。と言う事です。もちろんボールジョイントの固定部分にはテーパーシムを入れたほうが良いと思います。問題はコイルブラケットの再加工に溶接が必要。作図をしてコイルに無理が無いように角度や位置をキチンと図面化してサスペンションの軌跡を抑える事です。しかし溶接は渡部さんのお得意な部分ですし、図面は当方の仕事ですから、思うよりも確実な気がします。これの手順としては、先ず作図。ガレージに在庫しているアッパブラケットを改造して装着することになります。一応、今週末フロントサスペンションの寸法取りを行います。
もう一点、気になるのはシフトレバーです。昨日報告したように、シフトレバーのリンケージの動きは扇形の軌跡を描きます。シフトレバーには機械的なインデックスが合ってレバーを動かすとカチカチするのはレバーの付け根にある溝にコマが入る音です。ミッションの方も円軌跡になるので、シフトレバーとミッションが離れると、シフトレバーの角変化による移動量が変わってしまいます。特にシフトレバーの端の方が駄目になります。判り易く言うと、シフトレバーのNで合わせた場合にはR、Dは良好ですがPの位置に換えてもミッションはPに入りません。そこでロッドを延長しますとNの位置が大きくずれます。これもやはり位置を計測してリンクのレバー比を変換しての改良がベストだと思います。

2006.3. 29.   石飛 毅氏

業務終了後に、昨日デジカメを忘れていたので、加藤電機にバラバラになったエアコンの写真を撮りにいってきました。
エアコンのユニットは車体から降ろされて内部が見えるようにケースが剥がされて、内部は綺麗に掃除してありましたので、中が良く見えるようになっていました。加藤電機の話では、エバポレーターとヒーターコアが一体になっている構造は、エアコンに対する基本的な考えが日本の車と異なっているようです。そこで、加藤電機の計画ではこの部分に入るヒーターコアを探して、それぞれ分離するそうです。93年式の室内ユニットはケースがアルミなので、これ以降のモデルの様に樹脂製とは異なので経時変化して欠けたり割れたりしないので、中身さえシッカリしていれば性能維持が出来ると思います。93年の場合一番の問題はコンプレッサーだと思います。理由は、コンプレッサーのステーの信頼性が低くコンプレッサー本体にもストレスが掛かるので、ガス漏れの原因になるからです。
当方のH1が現在抱えている問題一つあります。先日、車体の下に潜って点検した時にエンジンの右バンク側にある遮熱板が脱落していたのを発見しました。H1のエンジンは右側にオフセットしているのでエンジンルームの横壁までの距離が左右で大きく異なります。従って、左側には何も遮熱する物が装着されていませんが、右側にはEXマニホールドを包むように遮熱板が装着されています。DIESELエンジンなので、GASほど温度は上がりませんけど、やはりあるべき物が無いのは気になりますので、スカイオートに無いか聞いたところ『有る』というので分けてもらうことにしました。先日渡部さんのHUMMERの部品を取りに来た時に頂いたのですけど、これも当方のと同じように固定部分が損傷しておりました。
その話を渡部さんにした所、作成して頂けると言うのでお言葉に甘えて少しでも強度が高く軽い構造を考えました。純正の部品を購入しても良いのですが、高率で損傷しているので(気が付いていない人が多いです)新たに作るメリットが有ると思います。材質は鉄より熱伝導の悪いステンレスにし、板圧はt1.5からt1.0にして、固定部分だけt1.5にしました。一部t1.0と1.5が重なる部分を作る事で固有振動数が変わるので、取り付けて様子を見ます。
設備投資の波は未だ続いています。コードリールは後2セット、嵯峨電機のライトも2個追加しました。今までの2個は溶接しましたけど、今度のは移動可能にするつもりです。それとガレージジャッキも、もう一台買うことにしました。現在、ガレージジャッキは長崎ジャッキの3tと色々なメーカーの1.5〜2tの物が4台有ります。しかし、細かい上下をさせるには長崎の3tの方が扱いが良いです。特に、当方のガレージは色々な人が出入りをするので、操作が楽なものが向いています。先日もボディリフトの時にジャッキを降ろしてもらうのに『物凄く慎重に』と言いましたけど、ドカンと降ろされて当方が痛い目に合いました。小さいジャッキは大抵シリンダーが小さくて、尚且つ、降ろす時に捻るシャフトが太いので操作に慣れていないとキチンと操作でき無いので仕方がありません。従ってジャッキの導入に踏み切りました。ターゲットは長崎のエアージャッキの3tで現在見積もり中です。

2006.3. 28.-2   石飛 毅氏

友野さんは、日ごろ我々にパーツを供給してくれています。
調達する上で時々誤入荷してしまう事もあります。今回は、何かの手違いでドアのパッキンを間違えて500フィート入荷してしまいました。間違えたおかげで大量入荷で送料の負担が減って一台当たりのコストが下がりましたので、ぜひこの機会にドアパッキン(車体側)の交換を行い汚れた空気を遮断してください。それと、メンテナンスマニュアルCDも先方からの依頼で、大量に購入したそうです。日常メンテナンスから、重整備まで見ていても飽きない楽しいCDです。安価ですから乗るだけではなく、一体、中はどうなっているんだろう?と想像するよりCDで見たほうがいいと思います。バージョンは。。。解りません。どちらもYahooのオークションにも出ています。
もう一件、誰か当方または友野さんにナンバープレート用ランプを注文された方はいらっしゃいますか?お心当たりの方は友野さんに連絡してください。
今回、取り付けしたプレデターのマフラーは、昨日報告した通り単純にボルトオンになっていませんので、早速プレデターにクレームを付けましたので、次回は対策された物が入ってくると思います。

2006.3. 28.   石飛 毅氏

当方が設計したCTISカバー、ボンネットダンパーの製作は、勤務先の協力会社で今までは作成して頂いておりましたが、仕事とプライベートの部分で当方にとって借りになるのは不本意でした。
最近は、昨年末にオーナーになられた方の会社では高度な金属加工を一部で行なっていると言う事で、加工を引き受けて下さっている事は先般報告致しました。お名前は渡部さんです。購入後3ヶ月の不具合点をスカイオートで済ませた後、いよいよ自分好みするためスカイオートが当方のガレージに入庫しました。モチロン御本人も金曜日から寝袋持参でお見えになりました。
入庫されたH1には、ホィールが20インチと大径でタイヤもトラクサスの39.5インチが装着されているので巨大に見えます。尚且つ、それを覆うように、大型のオーバーフェンダーが装着されているのでシャコタンの様に見えてしまいます。実はオーナーもこのタイヤを装着した状態を見るのが初めてで、あまりにも少ないフェンダークリアランスを見て、ハンドルを切ると『当たるんじゃないの?』と言うと『当たります!』とスカイオートは即答しておりました。当たると言っても実際は据え切りをした時に軽くインナーフェンダーに軽く当たっている程度ですが、このままではタイヤを痛めます。元々、今回の一番の目的はこのタイヤをキチンと納めるために2インチのボディリフトをするためです。その他にはハイフローマフラー、FSDの移動、そしてご自信が作成したボンネットダンパーの取り付けで、一般整備はスカイオートが行ってからの入庫なので、当方があら捜しをする必要はありません。
ボディリフトは、今年になって3回目ですから要領も良くなって段々早くなっています。3台とも年式が新しいので、ネジの固着が無いのとキットも同じなのでスムースに行えます。今回は、先週に引き続き『4X4マガジン』の取材がありましたけど、丁度名古屋から遊びに来た本田君と是枝君も助っ人になってくれたので、作業時間は前回より4時間以上は短縮できました。取材をしながらなので、この2名の手助けは助かりました。ボディリフトが終ったHUMMERは、フエンダークリアランスも十分で、来た時より明らかにスッキリしました。ただフロントにウインチが付いている事も加わって、コイルスプリングがヘタっているらしくフロントが下がっています。この部分は以前浜本さんの装着したフロントコイルスプリングとの交換で改善されると思います。土曜日に時間が早く終わったので、マフラーの取り付けも開始しました。マフラーは今までのハイフローマフラーとは構造が異なっています。今までは、オリジナルのタイコより少し小さめですけどタイコが付いておりましたけど、ALPHA同様タイコレスになっています。触媒の後に少し外径を大きくして90°曲げてタイヤハウス上部に引き回して、バンパーの所でエンドパイプが出るレイアウトです。
外観上は従来のハイフローマフラーと同じに見えます。排気音は低音でALPHAに近い排気音でした。このマフラー取り付けは従来型に比べてとても面倒です。面倒な理由は、先ず、3分割されたパイプの差込みクリアランスが大きくスリットが入っていないので付属のUボルトで幾ら締めこんでもシッカリ固定が出来ません。また、製品も形が悪くて取り付けステーに無理があります。だましだまし取り付けてこんな感じかな?と思った状態だとブレーキホースと触媒が緩衝します。更に、タイコが無くなったので、遮熱板の固定が出来なくなります。対策としてパイプの差込み部分の太い方にグラインダーで切り込みを入れて締め込んで見ましたけどグラグラして納得が出来ません。遮熱板はステーを追加して固定しました。ステーは当方の加工力では振動すると思われるので、この部分の補強はオーナーの会社でステーの追加をお願いしました。ブレーキ配管は、レイアウトを変更すする事で解決しました。色々やっているうちに『銭湯タイム』になったので土曜日はこれにて終了。
土曜日は、例によってヒロシ君にヘリコプターフックの延長をお願いして、当方はステアリングシャフトが貫通しているボディーの穴を塞ぐ作業を先ず行いました。この部分は型紙がありますけど、個体差があるので何度も付けたり外したりして現物合わせで作ります。手加工なので、大体3枚ぐらい作るとどうにか納得が出来る物が出来ます。FSDクーリングキットの取り付けも99年式以降の物はコンプレッサーが邪魔なので、ウォッシャータンクの上に取り付けステーを現物合わせで作成します。延長ケーブルが錦さんの時には足りたのに、今回はホンの少し足らないので配線の継ぎ足しを行いました。
昨日からの納得できないマフラーの固定ですが、ツナギ目部分を点付け溶接をした所シッカリ固定できたので、この部分もオーナーが会社でキチンと溶接して頂く事にしました。一番の問題はシフトレバーです。一応調整をしましたが、テストドライブをした後にヅレが出て何度も調節しましたが、これも中々納得できません。シフトノブリンケージは扇型に動く円運動を直線運動に変換して、それを中継リンケージで円運動にして、それをまた直線運動にしてミッションのレバー(円運動)に変換します。リンクの支点は合計4箇所です。ボディリフトによって、この円運動している部分が離れるので、シフトレバーの『P』と『1』の位置は無理が出ます。修正方法はリンケージの長さと向きを変えて、良い場所を探さないとなりません。これは一回で行くときと何度もやり直す事もあり、根気の要る作業です。
ガレージに新設備が導入されました。TIG溶接機です。渡部さんがガレージに付属品と一式寄付して下さった物で、ほぼ新品の高級機です。ヒロシが渡部さんにステンレスとアルミの溶接方法をご教授を頂きましたが、ヒロシは中々筋が良いようです。溶接機が一台増えた事で、設備がまたレベルアップしました。
本日、加藤電機に入庫している浜本さんのエアコンの修理状況を見てきました。エアコンの修理にはホースのカシメ機が必要なので、ランドマップにも同行してもらいました。ランドマップと加藤電機は初対面なのですけど、実はGAS HUMMERで困っている事があったので、経験の豊富な加藤電機に色々教えてもらうためにランドマップと引き合わせました。加藤電機から色々ご教授願うにはセオリーがあって手土産に当方に対する『バナナ』に相当する『酒』が必要です。今回は渡部さんから頂いた、高級酒を転用させて頂き、先ずそれを渡してご機嫌な状態に持って行くことで、色々と教えて頂けます。クレグレも電話での問い合わせや、何も勉強しないでいく事は更に失礼に当たります。今回は『酒』と『圧着機』のWですから、GAS HUMMERのエンジン不調に対する解決策を2個教えて頂けました。これをランドマップが直ぐに取り掛かると思いますので、結果が出ましたら報告します。GAS HUMMERの台数も増えて、今までもトラブルの多い部分のノウハウは幾らか持っていますけど、今後積極的に『酒』を奉納して情報収集を行いますので、お楽しみにしてください。この他、加藤電機にはTOMONO-GO用のオルタネーター、ACコンプレッサーのパーツも渡してきました。浜本さんのエアコンは、加藤電機の今までのノウハウを入れ込んで内部を大改造するそうなので、後日報告を行います。
静岡のH1オーナーがガレージ見学にいらっしゃいました。お若い方で、お仕事は広田さんと同業です。可愛いお子さんとご夫婦でお見えになったのですけど、作業が遅れ気味だったので、あまりお構い出来ませんでしたが、本日メールを頂き、入会希望をされていたので、幾らか楽しめたようなので安心しました。
今週も色々荷物が届きました。錦さんから救援食材、上口さんから大量のタイラップとドリルのキリが届きました。どちらも必要な消耗品なので助かります。上口さんからは、更に延長ヘリコプターフックの試作品が届きました。最近のボディリフトキットには延長部品が入っていますけど、当方のH1を初めとして今までボディリフトを行ったH1はボンネットから殆どヘリコプターフックが出ていません。継続入手できるか未定ですけど、近いうちに当方のH1に取り付けてみます。

2006.3. 24.   石飛 毅氏

工具ですけど、ご存知の様にスナップオンを中心に色々使っています。
しかし、全てがスナップオンかというとそうでもありません。スナップオン以外でも実際使ってみて、生き残っている物もあります。例えばニッパーですけど、当方の利用目的にはクニペックスとバーコが良くて、最初クニペックスが行方不明になった後、バーコを使い始めましたが、特に差はありませんでしたが、バーコが行方不明になった後、スナップオンのニッパーを使ったら不満でした。歯の形が違うのとカットするターゲットが異なるらしいけど、どう考えても大きな差があります。最近スナップオンからもバーコと同じ様なモデルが出ましたが、手に馴染んだバーコを今後も使うと思います。スナップオンのハンドライトを随分前に購入してありました。これは電源コードが付いていなくて、コードリールに使用するタイプです。防滴構造で堅牢そうなのでコードリールを買ったら使おうと思い大切に保管していましたが、
この度、コードリールを設置したので意気揚々と取り付けたところ、3日で使うのを諦めました。先ず、ライト本体にスイッチが無いので、コードリールにつけたまま使用出来ません。ライトを消す時はコードリールから抜かないと駄目なので、使う度に抜いたり差したりしなければなりません。また、当方のコードリールのコンセントの形ではこのライトに固定が出来ませんでした。固定していないと、作業中にちょっとライトを動かしただけでコンセントが抜けます。作業に集中している時にライトが消えると物凄いストレスになります。何か良い物は無いかとネットで色々探したところ『嵯峨電気』のスーパーストロングライト(購入価格14000円)を見つけました。これの良い所は、先ず、スイッチがあり、少し短めのケーブルが付いている事です。このちょっと短いケーブルは実際に使うととても便利です。ハンダ付けの時やヒシチューブを収縮させる時に半田ごてやドライヤーに付いているケーブルは大抵短いので、今まではコンセントからテーブルタップを使って延長しないと使えませんでしたけど、ライトからちょっと離れた辺りにコンセントが来るのでとても使い易くなりました。サービスコンセントが近すぎると使いづらいのですけど、程よい長さでした。フックも自由に動くので、ライトを逆さまにして吊り下げも出来るので、インバーターの部分が邪魔になりません。スイッチの出っ張りも小さいので、無意識にスイッチを切ってしまうこともありません。形状も四角いので転がりづらく『置きライト』した時に照射範囲が変わることもありません。当方の使い方としてはコードリールのコンセントに差し込んだまま、必用十分な強度のリード線で縛り付けて、常時取り付け状態で使っています。両者を比較して使う人の気持ちを沢山取り込んで工夫のある『嵯峨電気』が圧倒的勝利です。もう一個のコードリールにも必要なので、同じ嵯峨電気を買うか、もう少し違うのを買うか検討中です。使い道の無くなったスナップオンのハンドライトはドイトで売っている980円の固定蛍光灯でも十分な作業台用常設灯になりそうです。
高圧洗車機のホースを長い物に交換しました。価格は11000円です。以前見積もった時には3万円!でしたが半額以下です。これで、ホースが短くて届かないと車を移動して居ましたけど、そのままの状態で使えて便利です。
昨日掲載を忘れた錦さんのHIDヘッドライトの配線模様です。参考にしてください。

2006.3. 23.   石飛 毅氏

先ずは、ボディリフトの残り作業であるヘリコプターフックの延長をヒロシに任せて、当方はショックアブソーバーの配線配管とバックカメラの取り付けを行いました。
ワゴンの場合バックカメラは後方全体を見渡すには、やはりリアゲートの上に取り付けるのが王道だと思います。しかしながら、ココに取り付けると配線を雨どいに這わせてリアーゲートの隙間から配線を取り込むと案外キッチリ締まるリアゲートに配線を挟んでリアゲートのチリがずれたり、配線を圧断してしまう事があります。そこで最近は思い切って、穴を空けています。こうする事で配線にはやさしく美観も損ないません。この部分の外板はアルミなので、腐食する心配も少ないのでお勧めです。ただし、この部分は色々な構造物が入り組んでいるので、場所を間違えるととんでもない事になります。写真を参考にしながら十分測位して穴を空ける必要があります。今回使ったグロメットの大きさは加工穴直径16mmです。錦さんのナビは高級品なので、色々な機能が付いててバックカメラの表示方法とか良く判りませんでした。最近のナビは単純に音楽を聴いたりDVDを見たりナビを使うだけの物でも十分だと思います。高級品はまるでパソコン並みの機能を持っています。当方も以前は上位モデルをターゲットにしていましたけど、最近は使いやすさ優先で選定しています。
松原さんも、最初は『格落ち』の楽ナビに怒っていましたけど、最近は『これで十分』から『これが良い』に当方同様変わっています。以前は楽ナビも安っぽかったけど、他社製品に遅れを取ってしまうので、ちょっと高そうになっています。そもそもモニターの枠部分が小さくなっているので、見た目の差別化は難しくなっているとも思えます。ちなみに当方は遂にパナソニックにしましたけど、使いやすいのでお気に入りでしたけど、どうも頭が悪い(ナビのです)らしく一番使う娘から出ている大クレームの処理中です。クレーム内容は新青梅街道で環八を横切るのに、一旦環八を左折して環八の分離帯でUターンして又新青梅街道を左折する案内をするそうです。当方も現場に行きましたが、確かに直進するのに問題は無い道ですが、ナビは左折、Uターンを指示します。Uターンする辺りにタイアップしている店舗でもあるのかと思うほど、明らかにおかしな遠回りをします。何度かナビを無視して走ると自動的に真っ直ぐになるらしいので、これから毎日娘に内緒で新青梅街道に行ってナビを教育します。バックカメラですけど、画素数に惑わされて安い物を買うのは無駄です。パナソニック、SONY、パイオニア等のメーカー物と、聞いた事が無いブランド物では大きな違いがあります。視野角、夜間の明るさ等に優劣があるので、購入の際は誰かのを見せてもらってから購入する事をお勧めします。
コンピューターコントロールのショックアブソーバの必要性は良く判りません。ただ、錦さんのH1はショックがオイル漏れしているので、交換は必要だと思います。乗り心地と言うよりサスペンションの動きを吸収しないと、旋回性能劣化や車線変更で横方向の荷重移動時にリバウンドが大きくなって危険です。今回取り付けたショックはGT Inc.製でショックの下に減衰力調整ダイヤルが付いています。本来はとまっているときに、手でこのダイヤルを回して減衰力を調整しますが、このダイヤル部分をエアジョイントに交換して、ココに掛かる圧力を手元で調整できるようにした物は以前から市販されています。今回はこの調整部分は従来の圧力計を見ながら手動でコントロールするのでは無く、スイッチを押す回数で段階的に減衰力を変化させる事が出来ます。実際は、未だマニュアルを十分読んでいませんので本当の使い方は良く判りません。時間が無いのでとりあえず取り付けて機能的な評価は行っていません。
コントローラーは運転席の手の届く部分に置くので、何処でも取り付きますけど、コンプレッサーとソレノイドバルブの置き場に困りました。エンジンルームは雨風が入り込むので、大気を直接吸い込むポンプを置きたくないので、運転席側のリアシートの下が本来あるはずのモンスーンオーディオシステム用ウーハーが何故か無いので、この部分に設置しました。取り付けはアルミの板を椅子の足を止めているナットと共締めしてこのアルミ板にポンプとソレノイドバルブを取り付けました。配管はコントローラーまではセンタートンネルのサイドパネルに押し込んで、外用のチューブは荷室手前の細い床をめくって、そこに穴を空けてグロメットを使ってチューブを外に出しました。この部分は床面が高いので水が進入する可能性は低いでしょう。水といえばどうやらこのH1は助手席側の雨漏りが酷く沢山の水が床に溜っておりました。ドアの形と車体の形状が合わなくドアの上部が車体から離れています。一体どの程度の修復を行ったのかは解りませんけど、少なくてもフロントガラスとサイドガラスの製造番号や日付が異なるのでガラスを交換しています。座席を取り付けているボルトも異様に腐食していたり、内装を剥がすと水が流れた後も出てきました。オーナーはこれらの状態を厳粛に受け止めて、手を入れて段々良くしていく気構えなので好感が持てます。
土曜日に松原さんがガンちゃんをお迎えに来ました。松原さんから、その場でドアの取っ手のペイントと、アンテナ交換の依頼されたので、晩御飯とトレードで作業しました。錦さんのH1は燃料キャップに使っているネジ類が錆びていたのでステンレスのネジと交換しました。ガンちゃんも同じものが付いているので改めて見ると、腐食が始まっていたので交換しました。交換はネジを外してそのままM4のタップを通せばmmサイズのネジが使えます。
20日は愚息の試合があるためにガレージはお休み、試合は逆転勝ちしたので気分は良かったのですけど、2日間の12時間づつ労働が響いて頭がガンガン痛くて、丁度来た是枝君に錦さんをお任せして9時には就寝。そのおかげで翌朝は絶好調でした。4X4マガジンも朝一番で取材に来て結局当方の作業をズーット見てお帰りは夜中の12時でした。取材内容はHIDの取り付けで、もう10台近くレイブリックのHIDの取り付けを行っていますが、色々進化し続けていますが、今回の錦さんのH1への取り付けでやっと満足できたので、これが最終形です。内容は次号の4X4マガジンで確認してください。最新号の4X4マガジンの『ハマーパーキングオンリー』は友野さんです。車体というより友野さんの人物を中心とした紹介だそうです。中には『これがTOMONO−GOか』と思わせるような素朴な写真も掲載されています。ちなみに、来週も渡部さんのボディリフトの取材にお見えになる予定です。錦さんのが無事お帰りになった後、当方のATFホースバンドを交換して家に帰りましたが、なんとワゴンRの鍵を忘れてしまいました。仕方が無くもう一度ガレージに戻って鍵の捜索をした所、錦さんがガレージにいる間、常に掃除をしてくれていたので改めてガレージを見ると物凄く綺麗でした。それと、その時、気が付いたんですけど取り付けた部品の箱や余剰部品を全て持ち帰っていました。文句ばかり言ってましたが、今までちゃんとゴミや要らなくなった部品を持ち帰った方は皆無です。置きっぱなしの量が酷い奴のために当方が専用の棚を作ってしまったケースもあります。皆さん今後、錦さんを真似してゴミの持ち帰り、飲みっぱなし、食いっぱなしに注意して下さい。当方は掃除が下手なのでゴミは貯まる一方です。
ハーフシャフトのブーツからグリスも飛び出ていました。年式が新しいのに破れるのは早すぎるので、高圧洗車機で洗浄して見ると、カシメが甘くてそこから出ている模様なので、以前購入した『ブース専用カシメ機』の初登板です。追い締めしたところ、潰れた手答えがあったので、更にエクステンションを付けて追々カシメをしました。この部分は様子を見てもらう事にしました。
先日、またスパイクで問題が発生しました。タイヤホィール交換をして貰いましたけど、作業に出てきた若い人達を見るとイマイチ『やる気』を感じません。心配でお兄ちゃんを見ていたら、なんとなくナットを入れる手つき、締めこむときの十字レンチの回り方が変だったので、軽く『そのナットあってるの?』と聞いたところ、本人も周りのスタッフが一丸となって『大丈夫です!』というので、まぁいいかと思って事務所でお茶を頂きながら何となく外を見ると不穏な動きを感じたので、様子を見に行くと、新しいナットの箱が出ててナットのピッチが違っていた模様。当然何時ものように積んであるタイヤを一つづつブン投げながら『ひと暴れ』しちゃいました。(ブン投げたのは誇張です)『だから、大丈夫か?って言ったんじゃねーか』と言われたお兄ちゃんは、下を向いたまま。。反対側をやっていたお兄ちゃんに向かって『そっちはどーなのよ?』と聞くと震えながら『未だ手で締めただけです』とか細い声で返答。いきなりインパクトで締めていないだけ良かったけど。強く締めた方を見るとホィールにはキャバクラのお姉ちゃんでもやらないだろうと思うぐらいのラメがキラキラしていたので、この分のスタッドを交換してもらう事で、決着しました。当方は車関係の所では、出来るだけ車が趣味である事を出さないので、おかしいと思った時に手を出さなかったのですけど、あの時ちょっと貸せと言って当方が締めれば良かったです。
元々ガレージを始めたのは、信頼の置ける人以外の仕事は納得できませんし、自分で納得してやった事は諦めが付くからだった事を再度認識しました。ココの所オルタネーターから始まって今回のタイヤ。。皆それでメシ食っているのに”甘いよ!”

2006.3. 19.   石飛 毅氏

土曜日から名古屋から錦さんがお見えになるので、金曜日には当方のメンテナンスをしました。
ATFが漏れていたホースを交換して、スターターソレノイドの配線の端子を交換しました。その時にちょっとエンジンを見たら、エクゾーストマニホールドの遮熱板が脱落しておりました。パーツが無いのでスカイオートに来週持ってきてもらう事にしました。
今回、錦さんのHUMMERの作業内容は盛りだくさんです。とりあえず列記しますと、@ボディリフト Aショック&コンピューターSET交換 Bボンネット振動ゴム Cボンネットガスダンパー DH2のホイール交換 EMOMOハンドル&ボス交換 FHIDライト/レイブリック Gバックカメラ Hその他 *石飛さんが気になる所を全般的に!という物でちょっと大変でした。タイヤは急遽購入できましたが、ホィールは錦さんが塗装を依頼していましたけど、未だ出来ていないので次回という事になりました。
作業は一番ヘビィなボディリフトから行いました。ボディリフトに関しては、つい最近浅井サンのをやったばかりなのと、作業環境が向上しているので作業時間を随分短縮できました。燃料タンクを『空にして来るように』とあれほど言っても、一目盛りほど残して来ましたので、雷を落としておきました。ボディリフトの作業には、単純に時間と共に流れる作業と、手が掛かるわりに作業が進まない部分が箇所あります。先ずは、フロント助手席側のボディマウントで、これはリア用ACの配管がナットを塞いでいるので工具が入りません。しかし、今回、錦さんが、オフセットのレンチを持っていたので、今回は短時間で終了。運転席側のボディマウントは、エアツールが入らない上に工具が振れないので面倒です。最後の面倒な部分は、燃料タンクをダウンして固定する部分です。今回はキットをそのまま使う事を最初から諦めて、プロペラシャフトのクロスジョイント側を落として素直にスティを溶接して延長しましたので、何時もより格段に早くなりました。ステアリングシャフトのカバーも型紙を作っていたので、これも簡単に作成出来て仕上がりも上々です。朝9時半から作業を始めて、夜の10時前には @(ヘリフックを除く)BCは終わりました。明日は、次の大きな山であるコンピューターコントロール ショックアブソーバーの交換を先ず行います。

2006.3. 17.   石飛 毅氏

先週末持ち帰ったブロアーモーターはリアのブッシュが固着して、シャフトが抜けなくなっていました。当方は構造を知りませんので、加藤電機に持ち込んだ所、無事抜いてくれました。ブッシュの形状はオリーブの実のような形で、モーターハウジングの凹みに入れてバネ鋼で出来たフランジで押し付け、ハウジングの爪で固定されています。今回シャフトを抜く際にバネが多少変形してしまったので、爪を起こしてブッシュを取り外した所、本来はブッシュの内側とシャフトで回転するはずですけど、シャフトが固着しているので、本来動いてはいけないブッシュの外側が回っていたため、ブッシュの外側は削れていました。
再組み立ての際には、フランジのバネを強くして、ブッシュを逆さまにして組めば、このままでも使用できると思います。分解して部品を観察すると、本来グリスがしみ込んでいるフエルトに油分は全くありません。内部の状態も摩耗の割には腐食している事から、ドレン不良で水没した事が明らかです。加藤電機でローターのシャフトとブラシが当たる部分を磨いて頂いたので、後は組み立てれば完了です。しかし、このままではオリジナルと変わらないので、このブッシュの変わりにボールベアリングを入れて耐久性を上げてみようと思い、一応ベアリングを保持できるようにベアリングケースの図面は書いておきました。このモーターには未だブッシュのままで組んでベアリングケースが出来るまで予備品として保管しておきます。最初からボールベアリングにしておけば耐久性は上がるのですけど、ブロアモーターはヒーターコアで暖められた温風を吸い込むので、モーターは物凄く高温になります。そこでボールベアリング化のためにはモーターのお尻の部分に穴を空けて冷えるようにします。もう少しグレードを上げるとするには外側からベアリングの交換が出来るようにするとブラシが無くなるまで使えると思います。
当方の装着しているレトロフィットのエアコンには『内気循環』を任意にする事ができません。大型トラックの後ろや、砂埃の多いところを走る場合に室内循環に出来ないととても不便です。エアコンのコントローラーを見ると外の空気が風向切り替えのダンパーがバキューム駆動なので、これの断続をすれば出来るんじゃ無いかと勝手に考えて、加藤電機に何か良い方法がないか相談したら、今日良い物を頂きました。今週は忙しいので、時間が取れたら装着して報告します。
MTRの40インチの手配が出来ました。何時も頼んでいる販売店から欠品と言われましたけど、8本探し出してくれました。一応4本は代金を支払って購入し、残りは予約して置きました。ショップの話では現在国内在庫品が終わると、次回のロットは価格が上がるそうです。アメリカ本国ではタイヤの価格が高騰しており、アメリカの流通量(ちゃんと更新されて居る)の多いHPを見ると、37インチで6万円弱40インチは7万円を軽く超えていますので、確かに価格は高騰しております。16.5インチのMTは軍需に回されてて、プレミアムと、とても買える価格では無いと言ってました。GSAの16.5インチの生産は現在行なっていないそうです。
今まで、H1用のMTRは日本グッドイヤーのカタログには一切載っておりません。じゃあ何で今まで入手出来たかというと、4輪駆動車が好きな仕入れ担当社員の方が、独断で数ロットだけ本国にオーダーしていたからです。残念なことにその方は退職されてしまったので、今後MTRを日本グッドイヤーが輸入する可能性が低くなってしまいます。当方のお付き合いのある販売店は、国内調達できない物は、独自に輸入しております。例えばH2用のTOYOタイヤとかはアメリカから輸入して国内のタイヤ屋さんに卸しています。37/12.5/16.5のMTは軍用という事で、日本グッドイヤーは販売できませんので、今までこの販売店が個別輸入しておりました。(MTの国内在庫は1本だけだそうです)販売店としては個別輸入より保証の問題とか価格面でも日本グッドイヤーが販売した方が皆が幸せになると考えてくれています。そこでメーカーの方に顧客の意見を聞かせるというつもりなのか?
本日、当方の所に日本グッドイヤーの社員を連れてきました。モチロン当方も日本グッドイヤーに輸入してもらった方が良いので、調子に乗ってしまい、長い時間を掛けて現状国内に有るH1の状況と、MTRがH1の純正に使用されていること、MTに比較して断然性能が良いのでMTRにシフトしてきている事を説明して、MTRの潜在需要はこれから沢山ある事を説明しました。国内で他のタイヤのチョイスとしてはBF GoodrichのMudterrain.Baja T/A.Krawler T/A、スワンパーがあるけど、耐摩耗性や高速走行時のバランスの点で問題があるので、オーナーに『タイヤは何が良いか』と聞かれたら、37のMTRしか薦めないと伝えました。話をしている内に調子に乗ってスパイク用のタイヤとホィール(16インチです)も注文してしまいました。
この販売店に聞いたところ、H2用のデカイホィールの価格も段々競争が激しく、更にハリアー等の国産車にも装着する方々が増えて、一時期の様な高値から下がって来ているそうです。今まで価格的に高すぎだと思っていましたけど、24インチのホィールでも10万円を切るそうです。『如何ですか』と言われましたけど、耐加重が2400lbらしいので、H1には足らないと思います。もし格安(それでも高いです)大径ホィールでも足りても当方には似合いません。ちなみにスパイクのタイヤホィールセットは4本で、このホィール1本分程度です。

2006.3. 13.   石飛 毅氏

大井先生がINDYに来れないのはとても残念です。
次回?あるかどうか判りませんけど、その時には参加してください。INDYについてですけど、今月の初めに『現地にて打ち合わせを』と主催者から言われていましたけど、この土曜日まで連絡が無かったので、当方は予定がドンドン入ってしまい、結局H2 O Cの事務局さんに現地に行って貰う事にしました。それによって色々決まると思いますので詳細はもう少しお待ち下さい。イベントにありがちな事ですけど、当初20台の参加台数でしたが、15〜6台に変更されました。
土曜日に久しぶりに浜本さんとお会いしました。浜本さんには、当方が色々お願いをしているので、お礼整備のために時間を作って貰いました。浜本さんの93年も当方のH1同様電気的に色々不都合が出ていました。致命的な不具合では無く、時々出てくるもなので、原因特定は難しいです。従って、原因が明確でない場合はオーソドックスな補修を行い『様子を見る』という方法しかありません。自動車には、色々な電気回路が氾濫していますけど、今まで案外と電子関係の故障は少なく、原始的な部分が原因での不具合が殆どです。浜本さんのH1も14年経過している車体ですから、配線の点検補修はこれから必須です。補修するにも、コネクター内の接触不良は新品状態にするには専用のピンが必要になるので、手っ取り早いのは友野サンの様にエンジンハーネス一式を部品が出るうちに準備して置いた方が、長く乗るための準備としてはベストだと思います。
浜本さんのH1の具体的な問題は、当方同様スターターが時々回らないと言う物です。先ずはテスターで各部の点検を開始しました。テスターで測るのは電圧と抵抗が殆どで、測定目的に応じてバッテリー端子を外したり、負荷を掛けた状態で測定を行い診断します。しかし、テスターが万能かと言うとそんな事はありません。テスターで導通があっても、電流が間違いなく流れると言う訳ではありません。細い配線一本でもつながっていれば抵抗値はOKになりますので、不良部位の発見は目視と勘も必要です。当方のH1で導通の悪かったジャンクションボックスの端子が悪いと目論んでいましたけど、予想を裏切って状態が良好でした。しかしスターター部分は加藤電機が見たら激怒する様な酷い状態でした。一応先日購入した油圧圧着器と、買ったばかりの『ハート型になる』ダイスを使って補修を開始しました。念のため明言して置きますけど、決して買ったばかりの工具を使いたかったから作業をした訳ではありません。配線の突合せは既に『朝練』を行なっていたので概ね上手く行きましたが、車の下に寝転んで上向きでの作業は重力が反対になるので、溶けた半田が当方に向かって垂れて来ます。特に袖口に入ってしまった時には車の下で大声を出してのた打ち回わってしまいます。
オリジナルのアース線はゴム被覆のキャプタイヤーケーブルは見かけ倒しで、切り口から少しづつ被覆を剥いても中々綺麗な芯線になりません。元々、芯線に処理をしているのか、被服呼吸?して腐食しているのか判りませんけど、完璧にするには配線を引き直さないと駄目では無いかと思います。引き直しは大変なので、この部分はある程度剥いた所で妥協して、芯線をワイヤーブラシでブラッシングしてから突合せました。スターターソレノイドの配線は外観上被覆がかなり劣化していましたけど、こちらの方は中身はシッカリしていました。配線も長さに余裕があるので端子交換だけで済みました。
補修後、何度かエンジン始動をして見ましたけど、特に不具合現象が出なかったのでバッテリを一個外し、更にライト等を点けて5分位放電した後に、エンジンをスタートしても不具合が出なかったので、一応完了としました。これで完璧と思うと案外また症状が出たりする事は多々ありますので、引き続き様子を見る事が必要だと思っています。また現象が出たら検証し経験値を上げたいと思います。
夕方、加藤電機が先日スタックした車の引きの時に故障中で使えなかったウインチキを修理するための部品を取りに来ました。ちょうど浜本さんのエアコンが故障しているので、色々見ている最中だったので、加藤電気で修理してもらう事にしました。また、6.2Lエンジン用のオルタネーターをコアとして献上しましたので、これでGASエンジン以外に140Aにチューンしたオルタネーターを加藤電機から供給してもらう事が可能です。オルタネーターの納期は色を塗らなければ即日発送、色塗りが必要な場合は2日後には発送できますので、強い見方です。
土曜日の朝は、浅井さんに起こしてもらいました。目的は『出入り禁止解除参り』と言ってましたけど、最近韓国や中国出張が多いしので、単にH1に乗りたかっただけじゃ無いかと思われます。でも、お昼ごはんの買出しとかは助かります。どうも当方は横着なのか集中力が有ると言うか、作業の集中していると食べ物を殆ど食べません。カップ麺のお湯を沸かすのも面倒で、そんな事する位なら食べない方がマシと思っちゃいます。この土曜日も当方が『何か食べようか』とその日初めての食事をしようとした時はもう夜の8時を過ぎて居ました。一番良くガレージに来てくれる工藤さんは、そんな当方の事を良く知っているので、必ず給食当番をしてくれますので助かります。作業してお腹がすいたなと思うと工藤さんを思い出します。こんな当方には昼ごはんの宅急便が有ったら便利なんですけどねぇ。ちなみにヒロシも当方と同じで、あまりお腹がすいたと言いません。ですから日曜日の昼食は浅井さんが買ってきてくれたモスバーガーで、晩御飯は野澤さんが持って来てくれた、美味しいスイートポテトでで終わりです。これから気温が上がってくると体力を使うので、ちゃんと食べる様にします。
 ガンちゃんのクーラント漏れがやっと治っていよいよガレージから発進出来るように成りました。長い間ガレージの主として君臨していましたので自分の車のようです。別れを惜しんで、洗車して色々再確認しているとまずい部分が目に付きます。その中でもバックランプの位置が駄目だったり、ボンネットのフックを止めているネジが赤く錆びてたり、リアバンパーが未塗装だったり納得できない部分は修正する事にしました。先ずは高圧洗車機でホコリを取って乾燥後、バンパーの塗装。一応4回以上重ね塗りをしました。この部分はランドマップの担当部分でしたから一応電話でイヤミを一言。バンパーの下の更に下のピントルフックにステーについて出っ張っているバックランプは、バンパーにステーを溶接して位置を上げました。ボンネットのフックは今までに見た事が無いほど以上に錆びて、下田ケンに指摘されてムカつきました。この部分は当方が行った作業ではな無かったので、そのままにしてありました。でも、当方のガレージにあると、周りからは全部当方が行った事と思われるので、仕方がありません。
ガンちゃんは塗装から帰ってきた時点で、車体に使っているネジ類は殆どステンレスに交換されてありましたが、この部分だけスチールでした。ビス交換担当もランドマップだったので、もう一度イヤミの電話をすると、その部分は塗装を行なったショップの分担だったと言うので『言い過ぎてごめん』と謝罪。
ガレージ在庫の六角穴付きボルトと交換するために、工具を錆びた六角穴付きボルトに当てるとインチサイズのアーレンキーがしっくりしません。念のためミリのアーレンキーを入れるとピッタリ。当方のH1で同じ部分を確認すると、この部分は黒い塗装された普通の六角ボルトなので、塗装屋さんが材質を考えないで形だけ合わせて交換した様です。スチールの六角穴付きボルトは強度の高い部分に使うので、市販されている物は、熱処理をシッカリしているし、防錆のための表面処理は省いてあります。従って屋外で使用するとスグに錆びちゃいます。一通り出せる状態になりましたので、これでガンちゃんとはお別れです。もう一台のバイパーもサブコンの修理が終わり、近い内にエンジン調整が始まるので、出庫が見えてきました。
ガンちゃんの塗装を乾燥させている間に、設備の充実を行ないました。オークションで手配したエアホースリールと電源コードリールの取り付けです。最初梁にネジ止めしようと思い、狭山ハウジングからデカイ脚立を黙って借りてきましたけど、高所恐怖症の当方は不安定な脚立に乗って長時間電ドルを握るのは耐えられないし、電ドルのコードがとても短く当方が電ドルを使っている間、中途半端な高さでコードリールを持ち続けるヒロシが可愛そうなので、脚立の変わりにフォークリフトを高所作業車にすると言うグッドアイディアが浮かんだので、フォークリフトの準備をしました。しかし電ドルで穴を空けるのが面倒なので、絶対に外さないと決めて取り付けは溶接にしちゃいました。コードリールは素人のガレージだし、まさか奴隷の様に作業をさせられると思ってはいなかったので、安価なリールを使っていました。今まで付いているコードリールは使い勝手が良くないので、使うメリットが無いと思っていました。しかし、最近良く行く優良工場には従業員の数よりもリールの方が多い位アチラコチラに設置してあるのを見ていると、真似したくなって、『人は裏切るけど工具は裏切らない』と思い導入しました。
今まで、出費を抑えるために物があればいいと思うものは、中途半端な安い物を買う事がありますけどと結局壊れてしまう事が多く、同じ事を繰り返さ無いように代替として品質の良い物を買うケースが良くあります。トータルの出費としては安い物の分無駄になるので、良いのもが買えるまでは我慢する事にしています。ですから、今回は一流品を安い価格で購入しました。取り付けてみて一番の違いは動作音でした。安い奴は引き出しの時にガマガエルのように『ゲロゲロ・・・・・』と言う嫌な音を出します。しかし、今回購入した物は、引き出し音は天使の囁き位の静かさです。更に、引き込み速度も穏やかで毎回キチンと最後まで綺麗に引き込みます。安物の時は収納したいと思っても中々引き込まないので、ガチャガチャやると急勢い良く引き込んでホースにビンタを食らう事があり、たまにこれ以上入れるなよという感じで収納をしていないのに止まってしまいます。これを車の両側に2セット取り付けましたので、作業効率が上がります。
最新版のACブロアモーターは斜めについているためとドレン不良で水没しやすいため、直ぐに異音が出はじめます。軸受けにグリスを入れると治る事もあるのですけど、非分解構造なので上手く行かない事もあります。加藤電機に見せたとろこ実はリベットで止まっているので、分解は可能でシャフトを抜いて掃除してグリスを入れる事が出来ると教わりました。早速分解してみるとフロント側は簡単に抜けましたけど、ローターは壊れない程度に引っ張っても抜けません。無理して壊すと勿体無いので、これは加藤電機に責任を取ってもらう事にします。

2006.3. 11.   石飛 毅氏

ミーティングの日程が、恒例の4月から5月へと延期になっておりますけど、スカイオートがノベルティーの試作をしました。多くのH1オーナーの車検証はあまり大切に保管されていない事が多いので、専用の車検証入れが欲しいと思われている方が多いので作成した様です。以前スナップオンの車検証入れを購入しましたけど、サイズが小さくて出し入れが非常に面倒だったので、すこし大きめにしてあります。これは早ければINDYの時に販売可能だと思いますのでお楽しみにして下さい。
今週から作業は立て続けです。先ずはガンちゃんのクーラント漏れと、トランスファーの穴埋め、!そして浜本さんの配線点検とボンネットダンパー補正、当方のトランスファーの穴埋めを終わらせて、来週からは、ボディリフトを立て続けに2台行います。最近ヒロシが忙しいと言っておりますので、工数低減と作業環境改善のために、結局巻き取り式エアホースリールと、巻き取り式電源コードリールを2セット購入しました。作業をしているときに電源コードとエアホースが入り乱れて何時もコードに足が絡まったり寝板のキャスターの邪魔になり、イライラしますのでこれを解消するためです。本来柏組みからの奉納の予定でしたが、全く音沙汰が無いので、ココの所便利に使っているオークションで購入しました。一応違いは判りませんけど、使用頻度が高いのでホースリールは三協、コードリールは嵯峨電機の物を購入しました。定価では120900円ですからとても手が出ませんが、オークションでは半額なので助かります。この時点で柏組みは出入り禁止となりました!

2006.3. 10.   石飛 毅氏

エンジンクールキットの紹介です。
2種類が今売られております。さし当たって高級品と廉価版と言う感じですけど、廉価版とはいえアールズの配管部品を使用しておりますのである意味高級品です。これをエンジンの7番と8番シリンダーの上部にある蓋からエアを積極的に抜こうと言う物です。現在高級品のほうは手に入れたのですけど、廉価版は未だです。高級品の方はサージタンクを設けて両バンクの圧力を均一にしています。
先般お知らせしたSMAは完全に倒産しました。ビジネスは右肩上がりだった様ですけど、大きな工場に移転してから色々あったみたいです。現在、会社はもぬけの空で、入り口には張り紙が貼られていて、入る事が出来無いようです。全く会社は止まっているので、日本で言う所の会社更生法による会社更生は無いみたいです。工場の中には未だ新車のH3とか色々なパーツは残っているそうです。これから債権管理人が債務処理を行う様ですけど、GMのステッカーの入ったH2のビレットパーツが処分品としてマーケットに出る可能性は低いでしょうね。
本日、MTRの国内在庫を調査しました。37は十分あるようですけど、40インチは欠品です。入荷の予定も未定です。注文が無いと輸入しないと言うので、注文を入れて待つことにしました。37の方は結構売れているそうです。

2006.3. 8.   石飛 毅氏

本日はスナップオンの日です。
購入工具は1年前に買ったニッパ(バーコ社製)と一月ほど前に買ったドライバーです。この2点は紛失したための補充です。どちらも手に馴染んでいるので、無いと何かしっくり来ないのです。特にニッパは切れ味が格段に違うので、この2週間配線作業はイライラします。どなたか当方のガレージに入庫された方はお知らせ下さい。この2点で5000円強ですから、紛失は非常に辛いです。基本的にスナップオンは使用不能になった場合は交換(全てではありませんけど)してくれるので一生物なので最終的には『お得』ですけど、無くしたら他より高いので大損です。何時でも良いので、持って来てください。期待しております。と書いても整理整頓が出来ない当方ですから、何処からかポロッと出来る可能性は大有りです。
先日のクーラント内にエアが溜まる原因の推理を色々な方から聞いています。先ず、確かにエアが発生する要因として、ガスケットからのスローリークも考える事ができるそうです。完璧にシールをする事は案外大変でホンの少しシリンダーから漏れる事があるそうです。また、クーラントの管理が悪いと、ガスケットの隙間が段々腐食してシール面の実質的な沿面距離が少なくなってリークが始まる事もあるそうです。これはやがてガスケット抜けとしてガスケット交換が必要になりますけど、腐食して凹んだ部分を盛り上げしないと単純にガスケットを交換しただけでは治りません。
ウォータージャケットの不良。これには色々な起因があります。先ず基本的に設計が悪い。クーラントの循環が悪くて部分的に沸騰して気泡が出る。鋳物のバリ等製造上の問題で発生する様です。当方としては前者の設計が悪いじゃ無いかと思います。現実として各所にブリーダーが付いているのは、エアが溜まり易いからと思えるし、ターボのエンジンクラックは明らかにウォータージャケットの設計不良です。これらを防ぐには現在友野サンに手配中の廉価版エアブリーダーを取り付けるしかないですね。これでエアを抜くことでクーラントの押出が出来ます。

2006.3. 6.   石飛 毅氏

97年NA-DIESELという珍しいH1が入庫して来ました。
今までに2台だけしか見たことが無いので、色々観察も出来て良かったです。入庫の理由は、クーラントの噴出しで最初年式しか聞いていなかったので、てっきり例の8番シリンダークラックかと思い『お気の毒ですが、その症状はエンジンの・・・』と何時もの回答をしましたけど、返信にNAと書かれていて、目が点になってしまいました。今までターボのクラックは多発しておりましたけど、NAでクーラントの噴出しは当方の前のエンジン以来2台目なので、クラックじゃなくてガスケットかも?と思い調査のためえに色々アメリカのWEBサイトやマニュアルを調べました。今回のクラックとは関係ないのですけど、アメリカのサイトでターボエンジンの場合ボディリフトをすることで、エンジンクラックを高い割合で回避できると書いてありました。それはエンジンルーム内の気流の流れが良くなり、エンジンルーム内の一番奥に熱溜りが出来ないそうです。実際振り返って見ると、クラックの入ったケースは皆ボディリフト無し!危ない年式真っ只中(97年はかなり高率だそうです)の工藤さんのも怪しかったのですけど、未だ元気です。更に7番と8番のシリンダーヘッドからバイパスをするクーリングユニットを取り付けると、更に回避できる可能性が高いようです。このクラックの原因は一時期鋳物をGMで作っていた時期の物が駄目で、その後エンジンの生産がGMからAM Gneralに移行してからは良好らしいです。エンジンのクラックの原因は熱歪なので、確かにボディリフトとかシリンダーヘッドクーリングユニットは効果がありそうな感じがします。ボディリフトは、単純に見た目の改造で行うケースが多いですが整備性も向上するので、更にお勧めです。
さて、入庫するH1ですが、来てから作業をするには見落としがあると困るので、原因究明の手順を予めシュミレーションしておきました。先ず、各シリンダーのコンプレッションの状態を調べる、冷却水を加圧してシリンダーへの進入を調べる、排ガスのチェッカーでクーラントに混入したCOを測る。作業をするためにドックハッチは開ける、出来たらコンプレッションの測定で『クロ』があったらヘッドを開ける、その時左バンクだったら一日、右バンクだったら預かる様です。
この作業を当方一人の作業量としては多すぎるので、一泊覚悟の予定をたてました。ヒロシがいれば、それでも気が楽なんですけど、こんな時に日曜日はGTRでの走行会なので来ないので、万が一エンジンを開けるような事になったらどうしようと気が重かったです。土曜日の朝起きて色々考えながら金曜日の夜にやっていた当方の配線引き直し作業の続きをしていると・・・アバンギャルド下田のケンちゃんが大好物のラスクを片手にニコニコしながら遊びに来ましたので速拉致。こいつは朝から縁起が良いです。その後、直ぐに該当のH1、勤務先の元筆頭株主(現在2番)と立て続けに来たので、先ずははらごしらえするために、元筆頭株主のおごりで、シャブシャブ屋に直行です。今日は今朝からWラッキーなので、いい事がありそうな予感。
エンジンは熱歪の場合は冷たい時が一番開いているので、先ずは内装を剥がしてドックハウスを開き、グロープラグを抜き取ります。グロープラグを外すのには、手探りで作業するよりドックハウスを空けた方が効率は良いと思います。また、これぐらいの年式ですと、他にも何があるか判らないので点検も兼ねて開けました。グロープラグはダンボールの上にシリンダー順に並べて、状態を点検します。異常燃焼はグローの焼け方でも判る事があります。当然グローの生死判別のために抵抗値を測定したらば8本中3本がお亡くなりになっていました。エンジンが人肌になったので念のためコンプレッション測定を行いました。コンプレッションゲージは、ダミーのグロープラグをグローの取り付け穴に入れて蓄圧式のゲージを繋ぎます。噴射ポンプの燃料カットソレノイドの配線を抜いてスターターを回すと、すこしづつ圧力が上がり、上がりきるまでスターターを回します。これでシリンダー内の最大圧力が測れます。そのまま数分間圧力計を付けたまま放置して圧力の下がり方もチェックします。人肌温度下での測定結果は、8番と5番は2200kpaでそれ以外は2600〜2800位の圧力が保てています。困りました。『マニュアルでは2000kpaあるか確認しろ』数分間放置しても殆ど下がらないので、リングの状態も良好ですクラックやヘッドガスケットが抜けていたらこんなに上がらないはずです。原因究明には、この時点である程度の変調をと絞り込めないと、原因究明の難易度が高くなります。
もっとエンジンの温度を下げてからじゃないと駄目なのかと思いクーラントを加圧して更に放置と思ったら、冷却ホースの色々な所から水芸の様にお漏らし多発。ホースバンドを増し締めしたり交換して、どうにか止まりましたけど、温水切り替えバルブは15psiを超えると漏れ出しますので、要交換です。冷却放置している間、気になる部分を点検しようと思い、一番最初にトランスファーを点検しましたが、驚いた事にトランスファーのATFが殆どと言うより全く入っていませんでした。以前、大井先生のと、加藤電機で修理している壊れたトランスファーを見ましたけど、どちらも焦げ臭くて中があめ色に変色していました。今回は匂いも変色も無いのでどうにか保っていました。これはまずいと慌てて給油しましたけど、動いていないので慌てる必要は無いんですけど、今までATF無しでけなげに働いていた歯車やベアリングに早く新しいATFにトップリ浸けてあげたいと思っちゃうんです。
ATFが無くなる原因は、トランスファーをバラす時にピンを抜くために設けられたアクセスホールを塞ぐゴム栓が何かの原因で吹っ飛んでしまっていました。このゴムの逃亡件数は物凄く多くて、それも突然逃亡するので、定期点検した翌日でも安心できません。そうは言ってもしょっちゅう見ながら走るわけに行かないので、今回はこの穴にタップを経ててボルトをねじ込む恒久(高級)対策を施しました。タップは狭いので作用は一か八かになり失敗すると、もっと酷くなります。今回はオーナには悪いけど試しにやってみて上手く行ったので、来週は当方のもやります。穴の深さが無いので、タップは組みタップで順番にやったほうが良いです。この部分がゴム栓、シーラントで塞いで有る方はトランスファーがお亡くなりになると、原付バイクの新車が楽に買えますので早めの対策をしてください。タップ加工を失敗すると面倒です、失敗してからどうにかしてくれと言われて最終的に苦労するのは当方ですから、ガレージに来た時にお飲み物1ケース(ATFは実費)で請け負います。
話を戻します。クーラントを加圧して、グロープラグを抜いたままエンジンを回すと漏れている場合はグローの穴から何かが出てくるのですけど特に異変はありません。エンジンも冷えたので、再度コンプレッションを測ると結果は『人肌』と殆ど変わりません。クーラントに混入しているガスも測定しましたけど燃焼ガスの混入はありませんでした。エンジンもバラツキも異音も無く、排気ガスの匂いも正常です。そこで、色々試した結果から推測して、当方のジャッジは『シロ』です。なぜクーラントが減って来るのかと言うと、問題はエンジンのレイアウトに問題があります。エンジン内のクーラントは決して全てが液体と言うわけではありません。ウォーターポンプでのキャビテーション、部分的な沸騰で気泡が沢山出来ます。この気泡がNAエンジンの場合サーモスタットの部分が一番高くて、そこからラジエーターまで一旦下がります。従ってかなりのエアが一番高いアッパーホースに溜まりまり、更に温度が上がって膨張してサージタンク無いのクーラントを押し上げてしまいます。冷えると元に戻るのですが、このルーチンを何回か繰り返すとやがてサージタンク内のクーラントが無くなります。レイアウトが悪いと言う理由はサージタンクがこのサーモスタットの入っている部分より低いと言う事です。93年までのNAはサーモからサージタンクまでバイパスホースが付いていました。これが94年で6.5Lになってブリードバルブに変更しています。当方もNAの時に良くブリードバルブからエア抜きをしていました。更に思い出すと95年式のユニットと交換しているTOMONO-GOもクーラントが時々噴出しているとクレームが付いていましたので対策するつもりでした。天地の狭いエンジンルームに押し込んでいる弊害でこのような事になります。
オーナーは当方のガレージに来る前にH1を買ったショップに持ち込んで、数ヶ月預けてクーラントの交換程度しかやっていないで(ホースの締め込みすらやっていない)多額の修理代を払って、尚且つ修理は完了しないで治すには3桁万円掛かるけど治らないかもしれないと言われたようです。ちょっと前に大きな病気をされて落ち込んでいたので、孝行な息子さんが当方に連絡をしてきて、今回色々なテストを行い『シロ』である事が判り大変喜ばれておりました。息子さんも当方と同じ機械系の技術者なので、各テストを一緒に行い、直接エンジンを開ける事無くジャッジした事に納得して貰えました。
今回、良く判ったのですけど結局当方はオーナーの気持ちが良く判ります、多額の修理代もですが、大切なHUMMERが駄目になったと思うととても気分も沈みます。特に家族の反対を押し切って購入した方は立場が無くなっちゃいますね。全てがあてはまる訳ではありませんが、厄介な修理依頼に対して、お店は多額な修理代を見積書に書く事で『お断り見積もり』を出せばそれで回避できます。ところが商売では無い当方は逃げる手立てがありません。さらにオーナー立会いの元でガラス張りでの修理は、どれだけ大変な事かプロの修理さんに聞いてみて下さい。殆どが『やり憎くてしょうがなねー』と答える筈です。限られた時間で原動機、変速機、駆動系、電気、電子等多岐に渡って集中的に作業を行なうために色々な機材、油脂、部品を整えて置かなければなりません。色々な装飾系の部品の取り付けを依頼されますけど、それよりも車のためになる事を先ず、心がけて頂きたいです。
当方は、オーナーのためを思って、ココで色々な情報を惜しげもなく公開しておりますので、この情報を参考にして頂いて『転ばぬ先の杖』(事前対策)をきちんとして頂きたいと思います。モチロン失敗も有るし間違えも有るのですけど最終的に放置状態にする事無くひとつひとつ解決しております。これに対して滅多に有りませんけど大変失礼な方もいて、文句を言って来た方もいました。モチロン絶縁させて頂きましたけど、その方のH1は修理屋にもう2年以上入ったままです。ザマアミロとは思いませんが、人に物を頼むのに頼み方という物があると思います。HUMMERが生産されて14年経って、今まではいい加減な整備でも、どうにかなっていても賞味期限が切れて来ると、ゴマカシは段々効かなくなります。これからもマダマダ判らない事が沢山でて来ると思いますが『一緒に苦労していく事が当方のガレージとクラブの意義』(これは加藤電機が当方のガレージを見て言った事です)だと思っております。
当方のH1の配線リニュアルが完了しました。ナビとかステレオ等の電装品用の配線を全て引き直ししました。多くの後付電装品は『電源』『ACC』『アース』『イルミネーション』が共通なので、これらを機能別に色分けした配線で行いました。電源とアースはエンジンルーム内のジャンクション端子から太い線で引き込んで、ACC電源もリレーを使って車体側のACCに負担を掛け無いようにしました。これらを一旦4Pのハモニカ端子を室内のジャンクションボックスにして各電装品の全てはココから配線しました。TOMONO-GOでは既にこの方法をとり、前回工藤さんのH1でもこれに近い方法をとりました。先日TOMONO-GOでナビの不都合を点検する際も、回路を追うのに判り易く配線の色を標準化することで、配線した場所を一々覚えて覚えていなくても良いのでとても便利です。
スナップオンのHPに通信販売のページが出来たので、買ってみました。買ったのはキーホルダー、ワッペンとジャンパーです。梱包は丁寧ですけど、送料は幾ら買っても取られますから、小物を買うのは損です。これじゃお気軽に買う人はいないでしょうね。在庫が出ているのでどれぐらい売れたかバレチャイマス。ディラーから買う方が断然お得だと思います。

2006.3. 3.   石飛 毅氏

来月号の4X4マガジンの『HUMMER PARKING ONLY』にTOMONO-GOが出るそうです。
昨日は所要で町田まで行きましたけど、すれ違ったH2の台数は4〜5台、路駐も2台、H2が複数台数置いてある中古屋サンが2件そして、町田から横浜インターに行く途中にはデカイ『HUMMER』の看板を掲げたディラーを発見しました。更に、ダルトンのパイロットショップのお隣の中古屋さんにもH2がドーンと並んでいました。更にトドメは雨が小降りになったので、犬の散歩に行くと、近所のマンションの駐車場に05年(最近はチョッとだけ年式の判別が出来る様になりました)モデルの白いH2を発見、半年ぐらい前から自宅そばの通勤路に白のH2が止まっていたのですけど最近見ないので、こちらに移動して来たのでしょうか?それとも別物?当方の自宅があある西東京市ひばりが丘近辺は非常に道が狭く、自宅にたどり着くのに苦労しそうなロケーションなので、オーナーの心中をお察し致します。1日ウロウロしただけでこれだけの台数に遭遇すると、一体何台のH2が国内に入ってきているのか気になります。
今までアメリカ製フルサイズのSUVで正規に輸入された4輪駆動車は、ヤナセがK-5ブレーザーを販売していたのしか記憶がありません。並行輸入が多いと思いますけど、やはり三井物産が正規輸入していると言う影響が大きいのでしょうか?

2006.3. 1.-3   石飛 毅氏

昨日連絡したHUMMER専門アフターパーツ最大手『SMA』は倒産したみたいです。
米国の関連しているディラーにも何も連絡が無く、先週突然の倒産だったようなので、日本国内のディラーにも当然連絡は無かったと思います。ビレットパーツなどGMのオーサライズされたサプライヤーで、国内のH2オーナーにはブランドにもなっていたのですけど残念です。友野サンがライアンに連絡をしたところ、これからライアンの所に集中するので、SMAから何人かのスタッフを招き入れて、プレデターも需要に対応しているようです。国内のH1用パーツではSMAより有名でしたが、H2用の場合はSMAの方がHUMMERディラーで売っているから買いやすいので、日本には沢山持ち込まれて有名だったので『プレデター』の知名度は低かったですね。

2006.3. 1.-2   石飛 毅氏

HUMMERのアフターマーケットパーツで有名な『SMA』が営業を辞めたようです。
倒産か、もう嫌になったのか判りませんけど、米国内のHUMMERのメーリングリストで話題になっています。実は友野サンも今その渦中に巻き込まれています。1月18日に注文したパーツ代が18日にチャージされて今月の請求に入っていましたが、商品が届いておりません。当方に相談があったので速カード会社に連絡をさせました。友野サンの分のジャッジは明日です。オークションを見るとSMAに日本から結構注文している方が多いと思いますのでSMAから購入してて、未到着の部品等がありましたら直ちにカードのチャージ等をチェックして早めの対応が必要だと思います。もし何かの間違いで連絡が取れていなかったとしても、やっておいて損の無い事だと思います。
SMAとのお付き合いも、10年近く『スティンガー』の頃からで、HPの写真にはTOMONO-GOが出ていました。友野サンの特注も快く受けてくれていました。前回のホームカミングでも結構大きくスポンサーもしており、最近のH2、H3用のアフターパーツも豊富で商品にはGMの認証も取得していましたので、連絡が急に取れなくなるような危ない会社だとは思わなかったので、少し驚いています。何かの間違えだと良いのですけど。。。心配です。
日本国内では、SMAと我らがライアンのプレデターとではSMAの方が有名ですけど、我々がH1に乗り始めたころのアフターメーカーは、ステインガー、MAC、プレデター、オフロードアメリカ(ORA)の4社があって、曲げ物中心のパーツ、インテリアのパーツ、化け物改造会社など、それぞれ特徴が有りました、当時一番手広かったのはORAだったと思います。H2発売以前にはそれぞれの会社が勝手にノビノビAM Generalと上手やっててAM GeneralのオプションカタログにORAの502コンバージョンなんかも出ていたし、ORAのパーツはどれもカッコの良い品質の高い物ばかりでとても良い時代でした。しかし、AM GeneralがGM傘下になりH2発売された頃に大きな変化が訪れました。
先ずスティンガーとMACが合併してGMとビッタリくっ付いてアフターマーケットのメジャーになり、H1の世界では、一番有名であったORAはGMの意向に馴染まなかったのか、あっさり廃業してしまいました。松原さんの持っている572 HUMMERはこのORAが作成したスーパーH1で当時アメリカで一番有名だったH1です。だけど当時副業的で趣味の延長だった小さなライアンは何も変わらず、サンディエゴで地道に営業をしていました。この当時のプレデターの売り上げは当クラブ員の売り上げがかなり大きな比率でした。しかし、プレデターも時代の流れに乗ったH2パーツが成功して何時の間にか立派な会社になってしまいました。それでも、プレデターは当クラブとの関係を大切にしてくれてて、社屋には当クラブのポスター、Tシャツが展示してあるそうです。ライアンはSMAに比べてメカ関係にはかなり力を入れて一時期のORAに近づいて、エンジンコンバージョンにも挑戦しています。今後SMAが無くなるとライアンのプレデターはもっと大きくなるでしょう。
昔、全米でオフロードパーツサプライヤーとして一番有名だったディックシーペックも別にブームが去った訳でもないのに突然営業を辞めちゃった事がありました。その時、いったいなんで辞めたのか理解できませんでたが、今回、SMAの廃業が本当だったらアメリカって不思議な国だとまた思ちゃいます。ライアンにビジネスチャンスで当方としても嬉しいのですけど、一社独占というのはどんな場合も良くありませんね。H1は数が少ないのですけど、H2は比較的マーケットが大きいのでコピー上手(元より良くなるという意味じゃ中国の比ではありません)な日本ですから、その内誰かが作り始めても良いいかなと思っています。

2006.3.1.    石飛 毅氏

昨日紹介した93年式で売却希望のHUMMERの写真が届きました。
ボディはWAGONでしたね。良く知らないで書いてしまいました。現状渡しで、おおよその価格はターボ付き軽自動車の新車とほぼ同じぐらいと言うのは、とりあえずH1が欲しいという方には宜しいかと思います。走行することは可能ですが、継続的に乗るためにトランスファーのOHが必要だそうです。トランスファーのOHキットの価格は以前10万円程で、工賃は積み下ろしと分解組み立て工賃が必要です。修理業の方がご自分で乗ったりサービスカーとして使用するには宜しいかと思います。ナンバーは1ナンバーなので初年度登録によってはNOx/PM法に触れますので首都圏への乗り入れは不可能です。HUMMER用のDPFは聞いたことがありませんが、もし存在すると規制値内でも車検を取る事ができます。車体は北海道にあります。

最近ガレージの運営に余裕が出来ましたので、早速色々工具を購入しております。先般は油圧圧着機、本日はスナップオンのインパクト用のミリサイズ1/2ソケットを購入しました。今までミリサイズのインパクトは必要無かったのですけど、最近のアメリカ車もインチサイズからmmサイズに移行してきてH1もALPHAから大幅にmmサイズになっています。そこでインパクトのディープが無かったので注文していた所、モデルチェンジ前の物があったので安くして貰いました。それとガレージに入庫したシートに当方のコ汚いツナギで乗るには忍びないので、シートのカバーも購入しました。以前もあったのですけど、布製は引っかかって破れてしまうので、今回は滑りの良い素材の物を購入しました。当方は夢中になると着ている物を気にしないので、何時もツナギは汚れています。最近は下回りをやる時は汚れ気味のツナギ。室内をやる時は綺麗めのツナギ。そして寝るときも寝相が悪いのでツナギをパジャマにしております。ツナギの洗濯はガレージで行なっております。2度洗いしていますけど、染み付いた汚れは中々取れません。アルカリ洗剤で洗った事がありますけど、洗濯機の中がやたらと綺麗になっただけで、それほど差がありませんでした。そんな折会社の先輩から『洗剤革命』と言うテレビショッピングで購入した洗剤を頂きましたので週末使ってみます。『テレビでは油汚れがすごく落ちてた』と言ってますけど、この手の物は・・・・。試してみます。
新しいリークテスターを入手しました。LAにある勤務先の取引会社の方が送ってくれました。CTISのエアリークは、洗剤を掛けたり、粘度の低い『スヌープ』を使っていましたけど、今回入手した物は水あめの粘度を少し下げたような物なので流れる事がありませんので、使用量は少なくて済みます。

 2006年2月