2006年3月  HUMMER ESSAY 2006年4月      

2006.4.27.    石飛 毅氏

INDYへの参加に対して、『株式会社ツインリンクもてぎ』の『土谷一正 取締役支配人』からご丁寧にもお礼状が届きました。観客数は78000人だったそうです。我々の頂いた『D席』も多少は空席がありましたけど、凄い人数ですね。手紙には今後も協力よろしくとも書いてありましたので、また来年もやるのかしら?

INDYの帰りは、松原さんのALPHAと2台で裏道(カーナビが案内してくれた道です)のお陰で渋滞も無く、水戸インターまで30分で高速に乗れました。北ゲートより南ゲートの方が水戸インターまで随分距離が短いみたいです。常磐道にのって守谷から先は渋滞しているので、我々よりショートカットした工藤さんと水戸インターまでに渋滞に巻き込まれた友野、浅井、錦さんと集合して夕食を取りました。昨夜から寝不足なので食後直ぐに解散して、当方と錦さんはガレージに向かいました。ガレージで一息ついて、加藤電気のJeepを外に出して、直ぐ柳本さんから電話が入りました。電話の内容はどうもエンジンの調子が悪いと言うものでした。柳本さんのHUMMERはエンジンがガソリンで、以前から不調な時があって色々手を打っていましたけど、常に心配だと思っていたので加藤電気を軟禁しておくのでガレージに来て貰う事にしました。ガレージに付くとアイドリングのバラツキ、エンジンを吹かすと回転が上がるとガラガラ音がします。ボンネットを開けて色々チェックしましたけど、原因不明。GASエンジンの場合は、プラグを見るのにも遮熱板を外しておこなわなければならないので、ドックハウスを開ける事にしました。症状からこの音はノッキングの様な気もするので、近所のランドマップに連絡したら電話に出ないので、ヒロシ君に電話して、現状を説明してランドマップの捜索をお願いしました。尚且つ、スカイオートには何か部品が必要になる可能性があるので、自宅で待機してもらいました。
ドックハウスを見ると、左バンクのハイテンションコードが重なっている部分で数箇所リークを発見しました。この時点では点火系が異常と思ったのでディストリビューターのキャップも外しましたが、ある程度のヤツレはありますけど、致命的ではありませんでした。心配してヒロシ君が来てくれたので、人手は十分確保出来ました。ハイテンションケーブルは柳本さんの手持ちと交換。ディストリビューターはガレージに新品がそっくりあるので、キャップとローター、そして良く壊れるイグニッションモジュール交換。この時点でECMを見ると一本配線が抜け掛かっていたので触れると、抜けてしまいました。抜けたコネクターを見るとこれは以前抜けてしまい、そのまま配線を捩って差し込んでいただけの模様。ECMのコネクターのピンは日本での入手性は悪いので、配線を抜いてしまった『誰か』がソーッと差し込んで済ませた様です。犯人探しをしても意味が無いので、ピンを抜いて加藤電機に補修してもらう事にしました。加藤電気はピンのカシメを開いて再カシメを行い、ハンダで固定して修復してくれました。
エンジンを始動して『点火タイミングを合わせ手順』を行い、再始動するとアイドリング中のミスファイヤーは無くなりアイドリングは安定しています。軽くアクセルを踏んだ状態では軽快に回ってくれたので完了と思いましたけど、強くアクセルを踏むと回転にあわせた異音が未だ聞こえます。この音は、聞きようには色々な原因が考えられます。ノッキングであれば電気的な問題がです。しかしタイミングライトで見ると進角はしているし?下に潜って音を聞くとミッションとエンジンの間から音が聞こえるので、コンバーター?とも取れる音がします。ロッカーアームとかであるとするとエンジン本体も疑えます。当方としては各部のボルトや周りの状態から、このエンジンはどうも過熱気味では無いかと取れる部分は色々ありました。先ほどの抜けていたコードはインジェクションノズルBで2個あるノズルの内の右バンク側にあるノズルなので、もし差し込んでいただけのときに接触不良だとしたら、燃料が薄めだったと考える事が出来ます。燃料が薄いということは燃料による冷却が出来ないので過熱気味になります。中々調子が上がらないので、加藤電気がノックセンサーの配線をチェックすすると、抵抗値が『ゼロ』だというので、再度当方がテストすると今度は『オープン』、そのままノックセンサーの電圧を測定すると規定の電圧があります。とりあえず、加藤電機が『さっきはショートだった』とつばを飛ばしながら言うので、一応下に潜って配線を点検。ノックセンサーの配線はノックセンサーから出て、途中でスターターソレノイドの配線と一緒の布製のチューブに入っています。このチューブを追いかけると途中に不自然にビニールテープが巻いてあるので、これを解くとなんと両方の配線の被覆が何かでケヅリ取られた様に剥けていて接触してもおかしくない状態でした。加藤電機が抵抗値を測定した時に、配線を動かしたので、その時は接触したと予想できます。この部分は個別にビニールテープで巻いて補修しました。これが原因である事を願ってエンジンを再始動しましたけど、残念な事にエンジンからの打音は収まりません。さらに配線、配管の点検を行いスキャナーを当たままエンジンの様子モニターしましたが、データー上では異常が無いけど高回転での打音は全く変わりません。何時の間にか時計は4時を回っていたので、この日は諦めて翌日に再挑戦することにし全員車中に連泊ました。
翌朝、当方が起きると、ランドマップとヒロシ君がもう来ていました。ランドマップは昨晩連絡が取れなかったお詫びにノックセンサーとスナップオンのスキャナーを持参してくれて、お手伝いと健気な奴です。特にノックセンサーの交換はエンジンブロックにねじ込みなので降り注ぐクーラントを浴びながら交換するので、出来たらやりたくない作業ですが、ランドマップが犠牲になってくれました。結局マニュアルにノックセンサーの異常テストの方法を見つけて、これをやったところ、元々付いているノックセンサーは異常無しでした。もうエンジン本体以外に触る部分は無くなってしまったので、最後にECMそのものしか触る所が無くなってしまいました。DIESEL NAもTURBOも両方ECMは在庫があるのですけど、GASのECMは持ち合わせがあません。そこでランドマップの工場にGAS用のECMがあると言うので工場に取りに行ってもらう事にしました。ランドマップの持ってきたECMは全く同じ95年式の物なので、これでも治らなければ、もうエンジン本体しか原因はありません。その場にいた全員の祈りを込めてエンジンを掛けましたけど。。。。変化なし。問題はエンジン本体にありそうです。当方のガレージでエンジン本体を触り始めると、何時終わるか判らないことと、この後のGWには倉持さんのエンジン交換が入っているので、スカイオートに入庫する事にしました。柳本さんは近所でレンタカーを借りて神戸まで帰っていきました。。。。
柳本さんと錦さんがお帰りになった後、牧野さんの94年にHIDを取り付けました。なぜか牧野さんのライトは暗いのです。物凄く暗いのです。調べませんでしたけど、以前浅井さんのライトも暗いと思ったらライトが直列だったために6Vだった事がありました。それぐらい牧野さんのライトは薄暗かったです。HIDの取り付けは手馴れていますが、配線のトリミング、ライトフレームのカット、ライトカバーの加工があるのでヒロシ君と2人で4時間程掛かりました。
 
昨日、加藤電気から、浜本さんのエアコンの修理でコンプレッサーのバックブラケットをとめるエキマニと共締めのボルトが折れているらしく、『ブラケットを止めるネジが折れてて前に誰かが取ろうと思って穴が開いているけど、これが中心に空いていないので、穴を空け直そうとしてもドリルがその穴に引っ張られて上手く穴を開ける事が出来ないから折れたボルトが取れないんだよ』と連絡がありました。話の中で、INDYの時に当方が野澤さんのお友達に、歯科技工用の『エンジン』が欲しいという気持ちが良く判ってくれたようです。『エンジン』があれば、折れてでこぼこになってしまった細いボルトの断面にドリルのガイドになるような溝を作れるので、ポンチが効かない固いボルトに綺麗に穴を空けることが出来ます。そんな弱気な事じゃ困ると激を飛ばし、もう酒を持っていかないと脅すと『もし外れてもガスケットが無いでしょ』と言うので『有る』と断言しましたけど、ちょっと自信が無いので小さい声で『たぶん。。。』と付け足しておきました。その外にマフラーとの接続口のリングも必要なので、本日ガレージに取りに行ってきました。幸い両方ともガレージに在庫があったので、そのまま加藤電機に配達しました。加藤電機に行くとニコニコしながら外れたボルトを見せてくれました。物凄く嬉しそうな顔を見ると相当苦労したのが判ります。

加藤電機にいる間にスカイオートから連絡が入り、スカイオートでも色々やっても当方と同じく低回転は良いけど、高回転はNGなのでプロペラシャフトを外してオイルパンをあらわにして、オイルのドレンボルトを見たら『キャバクラ嬢並みのラメ』が出てきた様です。このエンジンの異音はメタルが流れてしまったための様です。メタルが駄目になる理由は高負荷、デトネーション、オーバーヒート、オイル切れ等色々考える事が出来ます。高負荷とオーバーヒートはGAS HUMMERの場合、車重とエンジンパワーが見合っていないので、アクセル開度が大きく引張り気味になるので、ある程度は仕方が無い部分です。デトネーション、オーバーヒートが原因であったとしたら、インジェクションノズルの片方が動いていない事も原因だと思われます。しかしノズルが片方動いていない場合は、かなりエンジンのパワーが落ちるので、今回の場合は動かない時間と動いている時間比率は動いている方が長かった様です。原因は、はっきりする事は先ず不可能ですけど、修復にはエンジンの腰下のOHが必要です。再発防止としては、エンジンルームの熱気を貯めない対策をする。エンジンにストレスを与えないようにするため連続高速運転をしない。最大トルク発生回転数近辺で走る様にし、加速時は速度に合わせたアクセルワークにすると良いと思います。モチロン、パワーアップが一番手っ取り早いですけど当方にはカマロとかコルベットのエンジンをECMごと交換した場合にミッションとの整合とかが判りません。ECMをモーテックで行えばこれらは解決できますけど、モーテックの場合はセッティング能力が無いと出来ません。一番良いのは『タホ、サバーバン』に搭載されているボルテック(ボーテック)の移植が一番確実だと思います。国内でナンバーが付いている車体に乗っていたエンジンであれば、原動機積替え申請も楽です。

2006.4.22.    石飛 毅氏

当方のINDYは金曜日から始まりました。
会社を休んで、先週から続いて自分のH1のメンテナンスを行いました。エンジンオイルの交換は去年の8月以来で、その間の走行距離は3000マイル。距離のインターバルは適正ですけど半年以上なので後2月ほど早くても良かったと思います。その他には、回らなかったリアエアコンのファンの修理、鳴らなかったリアスピーカーの修理、そしてLED室内灯の取り付けを行いました。エアコンとスピーカーは先週センターコンソールを外した時に結線を忘れていただけでした。LEDの室内灯の取り付けは明るい時に行ったので、今までの電球に比較して特に明るいとは感じません。ただソケットが焦げているのを見ると熱を持たないのと、消費電力が少ないというメリットと思うしかない感じでした。しかし、薄暗くなってから点灯させるととても明るい事に気が付きます。理由を色々考えたのですけど、原因は色にあるようです。
昼間は太陽から出ている光は紫外線から赤外線まで広範囲の波長の光が出ています。これに対して電球はフィラメントが赤熱しているので長い波長(赤方向)の光が出ているので昼間は存在感があるからです。そして発光している部分も3mm程のフィラメントですから点光源になるので、昼間でも点いているのが良く判ります。それに比べてLEDは白く発行しているので昼間はさほど明るく感じません。所が暗くなると立場が逆転してしまいます。LED光束が真っ直ぐと思われる方も多いのですが、これは輝度が低いLEDしか作れなかった頃は先端をレンズにして光を直進方向に絞ってたためで、現在は輝度も上がっているので広い範囲に配光しても暗くならない高輝度LEDが作られています。
今回購入したLEDも普段目にしている自動たこ焼器で焼いたたこ焼みたいな形ではなくて、5mm角位で真ん中にコンタクトレンズを伏せたような物が付いています。これを10数個並べた物なので点発光から面発光に近いので影も少ない感じです。とりあえず3箇所の室内灯は全てLEDに交換しましたので満足です。購入した後に下拵えをして置くと取り付けは数分です。これで一晩点け忘れてもバッテリには殆ど影響は無いでしょうね。
錦さんがH2のホィールに塗装をした後に黄色の枠ブチを手書きして来ました。今までの物とは一風変わった雰囲気でした。工藤さんがコーディネートしてこれに40インチのMTRを組み込んで、当方のガレージで取り付けをしました。装着した状態は中々カッコ良くなりました。ミーティングに名古屋から参加すると申しておりましたので、ご参考にしてください。錦サンが取り外した2ピース・スチィールホィールに山のタップリ残っているMTが付いたセットを何方かにお譲りしてもいいと言ってガレージに保管しております。ご希望の方はご連絡ださい。

夕方、当方は加藤電気を乗せて、工藤さんと、友野さんの家によって浅井さんとも合流して『もてぎ』に向かいました、当方が茂木に到着すると、続々と集まり、先ずはキャンプエリアに集合。元々、キャンプエリアはチケットが必要なのですけど、事前入手(前日に入る台数を把握できなかった為)が出来なかったので、どうにか裏から回って入り込もうと思っていましたけど、イベントディレクターが予め警備の方に連絡を取っていてくれたので、大人の交渉は必要ありませんでした。テントを2張り建て、準備の良い工藤さんが発電機と自立タープを用意してくれていたので、快適に過ごせました。ただ。。。とても寒かったのと、翌日は時間が早いので車中にて早々に就寝。

翌日は、ちょっと遅刻した方も数人いましたけど、H1チームは全員パレード前に集合できました。パレードは3チームに分かれてH1が16台とH2が23台の約50台でコースインしました。コースに入るとアララ・・・・スタンドに観客はパラパラ。良く考えるとレースまで数時間あるのに、この時間からスタンドにいる人はよっぽどのマニアじゃないでしょうか?もっとも満員のお客さんの前でしたら素人の我々は舞い上がってしまうので丁度良いかもという感じでした。そうは言っても滅多に走ることが出来ないコースですから、皆さん良い思い出になると思ったらしく、殆どの人は走りながら写真をバチバチ撮っていました。コースを2週した後に、3グループに分かれたまま、先導車に誘導されて移動。展示スペースにはガムテープできっちり区画されて仕切りのおばちゃんがいて、このおばちゃんは物凄いパワーで一台に数人の誘導者を付けて怒鳴りながら指示し路面に張られたテープに添ってきっちり並べさせられました。全部のHUMMERを展示するまで小一時間掛けて、終った後には路面のガムテープを回収たので駐車場の雰囲気は無くシッカリHUMMERはディスプレーされたという感じです。展示の方はパレードとは異なり、大盛況でビックリ!H2の方はデカイの低いの、キラキラ、ドンドコ色々盛り沢山。H1の方も野澤さんが星条旗仕様、渡部さんも屋根の前面に大きなオリジナルステッカーを貼ってノリノリでした。しかし当方は展示中にもFSDリロケーションキットの取り付け作業を行いました。

予定では、解散は7時まででしたが5時半の状態で、早めるために各方面の許可を取っていると連絡があったので、撤収準備に掛かり、6時ちょっと過ぎに帰路につきました。
INDYへの参加はこのように無事終了しました。実はやっと終わったと言う感じです。2月から当方と一緒に色々準備を行ったH2 OCの田村さんは、当クラブの参加者より多い分大変だったと思います。彼は『もてぎ』との打ち合わせの回数は当方の数倍で当方としては意見の数だけややこしくなるので、すべて田村さんにお任せしており、『決まったことはちゃんと守る』方針でした。そのお陰で、無事にイベントが終わった事で大変感謝しております。『もてぎ』としては何が何でも『安全第一』ですから、あの展示場所も何度も作図して、やっと落ち着いたと思ったら、つい先日、田村さんから『H1の駐車エリアを後20cmづつ詰めてくさい』とリクエストにはビックリしました。増減する参加者に苦労していたようです。当方達が主催のイベントであれば、事情に合わせた個別の都合に合わせることが出来ますけど、お任せした事ですし、色々な締め付けの中で行われていた事を考えると、個々にはご不満もあったとも思いますが、事故も無く終れた事に感謝いたします。しかし、無事に終ったのは数名の参加者以外で、我々にはこの後試練が待っていました。それは次回報告します。

2006.4.22.    友野 京氏

2006.4.22. INDY JAPAN 300
Twin Rink Motegi

2006.4.20.    石飛 毅氏

マガジンボックス社(A-Cars)から『HUMMER H2 ULTIMATE GUIDE』が発売されます。毎年発売されていて今年は第3弾となります。第一弾の時はほぼH2で占められていた記事も、第2弾でH1も仲間入りして、第3弾はH3も仲間入りして題名はH2となっておりますけど、『オールHUMMER』のガイドになっております。第一弾は出版不況と言われる最近には珍しく好評で、更に発行する度に部数が伸びるらしく、今回も一歩突っ込んだ記事も見ることが出来ます。

いよいよ今週末はINDYレースです。遠方の方々には既に駐車券と資料をお送りしてありますので未だ届いていない方は連絡下さい。土曜日は集合時間が早いのと、地元の人からの情報では『どんな小さなレースでも渋滞する』そうなので、当方は金曜日夜から『もてぎ』に入ります。当方のH1の修理も未だ終わっていないので、今週も金曜日は休暇をゲットしました。『もてぎ』から我々に与えられている駐車場の横はキャンプエリアなので、当方はテント持参で行きます。近所にコンビにはありますけど、前日から来られる方は自分用の飲み物、食べ物そして椅子は準備して下さい。

当方の携帯電話はAUの防水モデルです。乱暴者なので普通の携帯では直ぐに壊してしまうので、ズーッとこの携帯です。何時もカラビナで腰に下げているので、時々同じ携帯の人から『そのライン良いですね』と好評です。勤務先でも同じ携帯を持っているスタッフにも作ってあげています。これって最初のデザインと寸法合わせが面倒でしたけど、一度寸法が決まってしまうと作るのは簡単ですが、エンジンが掛かるとドドドド・・・とやるのですけど、中々腰が重くて当方の携帯も『H1』の文字が一部剥がれて来ていました。そこで、本日、やっと重い腰を上げて作成しました。ついでに会社の後輩用に『H2』も作りました。

2006.4.19.    石飛 毅氏

当方のH1の燃圧が下がっている原因として、3年間交換していない燃料フィルターも影響しているのでは無いかと思い、プライマリーポンプを交換する前に交換してみました。
取り外すと案外真っ黒なのにビックリ!一応エア抜きをしてから燃圧計を取り付けてみましたけど、殆ど変化が無いのでフィルターの詰まりは殆ど無かったと思われます。次に、プライマリーポンプですけど、新品に交換するのはどうも勿体無いので、ガレージに転がっていた物と交換して燃圧計を接続したら、今までのものより圧力が低くガッカリ。やっぱり交換は新品が良い様です。それでもエンジンに大きな不調が出ないので、そのままにして時間が出来たら交換します。
折角、センターコンソールを外したので、配線のトリミングを行いました。当方が現在追加している電装品を改めて並べると、意外と多いのを改めて驚きました。先ず、カーナビ、モニター2台、アンテナブースター、ETC、ステレオ、ウーハー、スピーカ信号変換機、Ipodアダプター、オーディオアンプ、ELパネル、レーダー探知機、ACアダプター、CCDカメラ2台、無線機です。これらの機器は単純に電源だけでは無く、アンテナやセンサー等、一台で数本配線が出ているので、センターコンソール内部は配線だらけになっています。またオーディオを2DINにしたため、ACのコントローラーはエアコンユニットに近い場所にしているので、余った配線とバキュームホースがセンターコンソールにのた打ち回っています。そこで、これらの配線を機器別に纏めて尚且つバキュームホースも短くカットしました。
結局時間切れで、ATレバーの復帰は未だやっていません。土曜日からは伊豆のサイクルスポーツセンターで行われる『CG スプリングミート』に出かけるため、金曜日はそのまま伊豆に向かい、現地で車中泊することにしました。当方の車中泊方法はリアシートの片側にクッション等を乗せて、センターの床と同じ高さかやや高くします。そちらを頭にして車に対して横になって寝ています。冬は着衣のまま寝袋に入って足元に毛布を乗せれば快適に熟睡できます。185cmの当方が体を伸ばして横に寝ることが出来るのはH1ならではでは無いでしょうか?
土日に行われた、CGスプリングミートは、今まで『としまえん』で行われていましたが、西武系列のゴタゴタの影響なのか、開催場所が変更になりました。新しい場所の『サイクルスポーツセンター』は競輪学校がある事で有名で、広大な敷地には自転車競技用の5kmの舗装コースやホテル、プール、温泉、小学生ぐらいまでは十分に楽しめる遊園地も併設しています。施設その物はあまり新しい施設ではありませんけど、設立当時には豊富な資金力を誇っていたらしく、ゆったりとしています。ただ折角の施設ですけど、補修が間に合わないためか、ちょっとバッチイかなという感じです。今年は当方と工藤さんの2台の展示協力をしました。この外に4輪駆動車はピンツガウワーの6輪、タイ製のハイラックス、2ドア レンジローバー、そして水陸両用のダットン・マリーナが展示されました。
としまえんでは、インドア施設がありましたので、天候が多少悪くても楽しみ方がありましたけど、今回は天候の影響をモロに受けます。交通の便も悪いので、ちょっと見に行くかという気持ちでは行けないというのも大きな違いです。その代わりのメリットとしては、今まで見るだけでした珍しい車も5kmコースを利用して疾走する本来の車の姿を見ることが出来ます。これは一番のメリットで、F 50や40、エンッオ等のフェラーリ、カウンタック、ディアブロが疾走する姿を一度に見る事ができます。今まで単に『凄い車だなぁ〜』としか思っていなかった松原さんのブガッティも疾走している姿を見て『乗ってみてー』と思い、殆どが走っている姿を見る機会が少ないので、注目されていると『あっ・あれねー オイラの友達のですから』と言いたくなっちゃいました。
土曜の天候は良かったのですけど、強風が吹き荒れて春だというのにとても寒く、運動会テントのお店や展示コーナーは必死に商品などを押さえていました。我々4輪駆動チームはピンツガウワーのホロを降ろして荷台(後部客室?)にコタツとホットカーペットを設置してヌクヌクしていました。土曜日はそのまま併設のホテルに宿泊しましたけど、このホテルの名前はサイクルスポーツセンターのホテルだから『サイテル』という非常にベタな名前なので覚え易かったです。夜に仕事が終わったままのツナギ姿で加藤電機が合流しましたけど、別にあのボロJeepを展示するためでは無く、誰もお客さんが来なかったら可愛そうだという優しさです。確かに『としまえん』の時は、CCVの石川さんにベンチャラするために来てくれる人が沢山いたのですけど、今回は全く来ませんでした。当方の所に来た山川さんも、ECUの交換するためでしたし(お土産有難うございました)3年間H1を買いたくてムズムズしているという方も、ココに来たらたまたま当方がいたという偶然です。まぁ、この方にとっては一石二鳥だった様で、当方に騙されてH1オーナーになる日も近いと思います。
長島さんのダットンはかなり注目を集めていました。その中でCG TVの取材を受けましたが、かれはかなりテレ屋の様なので、カメラの後ろから色々やって気持ちをほぐしてあげました。更に取材中に車の後ろを通行人として通ったりもして上げました。この奇行を当方と工藤さんがやるのは納得できますけど、CCV編集長もやっていました。当方はそのまま通行人Aとしてでしたけど、編集長は何か小芝居しておりました。あんな人だとは思っていなかったのでプチビックリ。写真の↓がエキストラ達です。
最近の伊豆は、観光客離れが激しいのでしょうか?夕方の混みそうな時間でしたが、全く渋滞はありません。そのお陰でターンパイクをカウンタックに煽られて何時も激走してしまいましたので、工藤ちゃんのH1にちょっと不都合が発生。このカウンタックと同じイベントに出てて同じ帰り道の言わば同胞の車を下りのターンパイクで煽るのって『馬鹿じゃねーか』と思います。車に見合った腕があるなら簡単に抜けると思う速度なのに何で抜かないんでしょう?白い線ですから、邪魔だとご自身が思うのであれば、ブラインドコーナーでも突っ込んでくれば危ないからどいてあげるのに、中途半端なんですよねー。もし怒った当方が道を塞いで文句を言った時に言い逃れが出来る程度に煽るというのは案外小心者?単純に考えるとスーパーカーで箱根のターンパイクの下りをボロJeepとHUMMERを抜けなかったなんんて。。。いい笑いものですね。だから煽ってなんかいないと言い張りそう。この方、本気で調べりゃ誰だか判るのに、おつむの悪さと下品さにビックリです。知っている人がいたら注意して置いて下さい。ココに書かれて文句があるなら何時でもお話をするともお伝え下さい。このイベントに手弁当で協力しているのは、何時も同じ車好きという変わり者が、色々確度で集まって楽しいからなので、今回はガッカリでした。フェードを起こした工藤ちゃんのH1はガレージに帰って点検した所、ローター、パッド共に異常無し、ただローターを固定しているボルトが若干緩んでいたので90度程の増し締を施行。リアのキャリパーの動きが悪かったのが原因の一助かも知れません。その内キャリパーピンのOHをします。

2006.4.18.    石飛 毅氏

クーリングユニットについて問い合わせが多いので、個別に回答するには効率が悪いので、ココで現在当方が考えている事を報告します。まだ、確信が持てない部分も多いので、後で変わることもありますけど、ブロックのウォータージャケットの構造を見て考察しておりますので、間違いがあった場合はご勘弁願いたいです。
先ず、エンジン内のウォータージャケットの構造を簡単に説明します。H1のエンジンは冷却水の入り口はエンジンブロックの下側で、出口はシリンダーヘッドのインテークマニホールドの一番手前にあります。従って入り口から出口まで一番近い所はシリンダーの高さまでしかありません。冷却水は、一応ウォーターポンプで循環されておりますが、ポンプとはいえ注射器の様な容積式では無く、遠心ポンプなので量は取れますけど圧力は取れません。従って密閉系内では思っているほど冷却水をガンガン回しているわけではありません。 ウォーターポンプに押された冷却水はシリンダーブロックに入り、熱を受けて軽くなった冷却水はエンジン上部に上がり、サーモスタットを通ってラジエーター上部に移動します。そこで冷やされた冷却水はラジエーター下部に移動して、またウォーターポンプによってエンジンブロックに押し込まれます。これが一連の冷却水の流れです。
具体的には、寒い朝エンジンを始動した時にはサーモスタットが開いていませんので、冷却水はラジエーターを通らないでインテークマニホールドの直径20mm程の短いホースでバイパスされます。
上記から、エンジンの中の冷却水は単純考えて下は冷たく上は熱い。ハマーの冷却水は、前の下から入って前の上から出て行く流れはさほど激流ではない。この事からエンジンブロックの後方の上部は熱的には一番高温になる可能性が高いのです。そこで、この部分からも冷却水を抜くことで出来るだけ他のシリンダーと同じ状態にしようと言うのがクーリングキットです。また、ポンプの翼端でキャビテーション等で発生する気泡もヘッド上部に溜まり易いので、ココからも抜いてやろうと言う算段です。プレデターのクーリングキットの配管は非常に太く内径は10mm程あり、戻りはサーモスタットのハウジングです。設計思想としては、ヘッドの両側からドーンと熱いやつを抜いてやろうと言う考えで、もう一方のトラビス型は、内径は4mm程の小径でヒーターのホースに戻っています。こちらはメーカーの冷却システムを大きく変えない補足程度で十分と考えてコストと取り付けの簡便さを考えているのでしょう。その結果戻り配管も施行が、誰でも出来るヒーターホースに戻しています。価格もプレデターの半分以下なので、当方はこれを使いました。
現在は取り付けただけなので、流れとかはちゃんと調べておりませんので、一度流量計を繋いで測ってみたいと思っています。エアコンのガスは、ポンプは容積式で液体が気体に変わるので密閉系でも大きな流れがある事が判りますけど、冷却水流路は密閉系で、尚且つ蒸発するわけでもないため、冷却路内の流れはさほどの量が取れるわけではありません。常識的に考えるとエンジンに付いているウォーターポンプも、開放系ではかなりの流量を取れているはずですけど、プールの中でおしっこをするのと同じで、密閉系では直ぐに減衰してしまうと思います。クーリングユニットを取り付けると、暖気時間が長いのでは無いかという質問ですが、結局ヒーターホースの戻りもウォーターポンプの吸引側の直ぐそばなので、暖気中の稼働冷却水量は同じなので、暖気時間は殆ど変わらないと思います。
ちょっと続けますと、暖気運転を続けてヘッドから出てきた冷却水の温度が87℃(記憶で書いているので正確じゃないかも)近辺で、サーモスタットが徐々に開きます。そうすると暖められた冷却水はラジエーターに向かいウオーターポンプには冷えた冷却水が供給されます。冷えた冷却水が入り、サーモスタットの近辺の水温が下がると、サーモスタットは再び締まります。従ってサーモスタットの開き具合で冷却水の温度は管理されて、水温が一定になっているわけです。ココでは、これらのシーケンスがきっちりしているように書いていますけど、実際はサーモスタットも、決してキチンとシールしてて温度が上がらないと一滴も通さないわけではなく、スローリークしていますし、動きもさほど俊足ではあありません。またラジエーターの下側に到っては最悪で、何もゲートは無く、常時ウォーターポンプと繋がっています。水温系の動きがあまり無いのは、これらのシーケンスは反応が鈍く、さらにヒステリスも大きいので、温度変化も機敏ではありません。今回、取りつけてから水温計の動きが大きいのは、ある意味クーリングユニットが機能していると考えても差し支えないと思っています。

2006.4.17.    石飛 毅氏

今週からイベント続きなので、金曜日は休暇を取って、当方のH1の修理を色々しました。
項目は色々あったのですけど、優先順位の高い順に作業を行いました。先ずは渡部さんが作ってくださった遮熱板の取り付けと、ドックハウスを外すのでついでにクーリングキットの取り付けを行いました。ドックハウスを空けて落っこちた遮熱板を引っ張り出して点検すると、エクゾーストマニホールドに固定している部分が割れていました。遮熱板はエンジンの右バンクの奥に付いているためエンジンルームから見ても状態はわかりません。下から見た場合もスターターが邪魔をしているので意識的に見ないと発見する事は難しいです。
当方の場合はスターターの端子を作業している時に偶然発見し、渡部さんのH1もボディリフトをしている時に発見しました。オリジナルは鉄製のプレス加工品で取り付け部の強度中心に作られているので案外重量があります。今回渡部さんにお願いして作成してもらった物は、ステンレスで作成しましたので鉄より熱伝導が低いので遮熱効果を上げる事が出来ます。更に固定部分と遮熱をする部分を別々に作成して2つの部品を重ねて溶接する事で板の固有振動数を上げる事が出来ましたので、強度的には飛躍的な上昇を見込めます。遮熱板の交換はドックハウスを空けること以外に、あの重たいスターターを取り外さないと取り付ける事が出来ません。スターターは何度も脱着した事がああるのですが、まるでベンチプレスの様で腕の筋肉にタップリ尿酸が溜まるので何時も憂鬱になる作業です。それでも今回はキラキラした遮熱板を見るとワクワクするので何時もよりは楽しかったかも。。。スターターを外したついでに、ピニオンとリングギアの点検を行いましけど、状態は良好なので良い気分です。
遮熱板交換で事件が発生。タービンのカバーを外すと、カバーの内側とタービンがススで真っ黒!原因はタービンの出口と排気管の間に隙間があって、そこから出てきた排気がエンジンルームに回っていたからです。その原因は以前オフロードを走った時に排気管のクロスパイプをぶつけてしまい、フレームに排気管が当るぐらい曲げていました。このお陰でフレームに添って配管されているブリーダーホースが溶けてしまい、ココからAT、ハブ、デフから出てきたオイルのベーパーが凝縮してフレームに垂れていたし、フレームに触れている排気管の熱で高負荷で走行した後はオイルの焼ける匂いが何時もしていました。
排気管を曲げたリスクはこれだけで、体制に影響は無かったので放置していましたが、まさかタービンとの接合口に隙間が出来ているとは思いも因りませんでした。このパイプは既に調達済みなので交換するつもりでしかたから、交換すればどうにかなると思い、新しいマフラーを出してきて当ててみると。。。合わない!『どうして!なんで?』と色々観察するとエンジンが傾いていました。前から見て時計回りにズレていたのです。エンジントルクの反力でしたらこの状態とは反対側に回るので、今回は明らかにマフラーをぶつけた時にマワッチャッタ様です。あららと思いましたけど、エンジンの位置決めは左右のエンジンマウントとミッションのオケツの3点で固定されてて、ミッションのオケツはゴムマウントなので左右のエンジンマウントを緩めればどうにかなるので案外簡単に修正できます。エンジンマウントは平ではなく左右がV型に配置されてその上にエンジンが乗っているので、エンジンは一定の角度で回転する事が出来ます。
固定しているボルトを緩めてエンジンが反時計回りになるように与圧を掛けてエイッ!とマウントをバールでこじると簡単に元の位置に収まりました。本当はマフラーを新品に交換するべきですが、貧乏性の当方は錆びて穴が開いた訳ではないので(多分穴が開いたら溶接で塞ぐと思いますけど。。)プレスで曲がりを修正してそのまま使いました。遮熱板を固定するボルトはエクゾーストマニホールドと共締めです。大抵このボルトは熱サイクルを受けて固着している事が多いのですけど、エンジンを積替えたときにカジリ防止の『お薬』を塗布していたので、常識的なトルクで緩める事が可能でした。遮熱板の固定はこのボルト以外に後方でタービンを覆っているカバーと合わせるのですが、さすが渡部さんの作品は微妙な確度がバッチリできていました。渡部さんのH1も遮熱板の交換をしなくてはならないので、先ずは当方ので削ったり曲げたりして試着のつもりで作成しましたけど、一切の追加工無しで装着できました。これで量産OKです!
話の流れで、一気に遮熱板の話を終わらせましたけど、実はこの作業の間にクーリングユニットの装着も行いました。クーリングユニットの装着はドックハウスを開けなくても出来るかと甘い考えを持っていましたけど無理ですね。7、8番シリンダーに付いている盲蓋にはシッカリガスケットがこびり付いているので、これを綺麗に取る事は無理です。クーリングユニットその物は単純ですけど、冷却水は10L程抜く必用があります。ドレンからはチョロチョロしか出て来ないので、サージタンクをラジエーターテルターで加圧してやると良い勢いで出てきます。概ね取り付けに特別な技量は要りませんが、固着したガスケットの撤去は根気と時間が必要です。モチロン冷却水を充填してドックハウスを閉める前にラジエーターチェッカーで加圧して、漏れの点検を忘れないで下さい。さてクーリングユニットの効果ですが、今回、修善寺まで往復して気が付いた事は、水温計の動きが多くなった事です。従来ですと、ほぼ一定だったのですけど、サーモスタットの開閉が判る位良く動きます。例えば、従来ですと水温が上がるとフアンのカップリングがロックしてファンの音が大きくなって水温が下がるのですけど、水温が上がるとファンがロックする前に水温が10F下がります。この事から判るのは、サーモが開いてエンジンに冷たい冷却水が入って冷却水が下がった事をシビアに反応しているという事だと思われます。
当方が金曜日に行ったH1の作業はマダマダ続きます。けど本日はココまで。

2006.4.13.    石飛 毅氏

ATのリンケージ、LEDの室内灯、クールキットのホースアダプターを入手して、金曜日に行う作業用のパーツが全て揃いました。
ATのリンケージは折れたものを誤魔化しているので、交換してボディリフトの時にシフトレバーの位置を補正するレバーの寸法取りを行います。LED室内灯はド省電力なので、ドアを開けっ放しにしても気にならないので取り付けます。明るさその物は感覚的なものなので一番の採用理由は省電力化と『趣味』ですね。実はクールユニットのホースアダプターはアメリカからちょっとマシな物が送られてきましたけど、腐食の点と強度の点で使いたくないと思ったので、ステンレスで作ってもらいました。しかし、ココで問題発生。依頼先には試作で2-3個で最終的には20個ぐらいだと説明してあったのですけど、仕入れた材料を全部使って48個も作ってしまったと聞かされてビックリ!作ってくれた方は旋盤の段取りとかを考えて、一気に作ったほうが効率的が良いので必要な分以外は在庫して必要な分だけ売ってくれると言うのですけど、こんな特注部品を持ってても結局時々しか買わないのと、仕入れた材料代にもならないのでは申し訳ないので、全て買い取りました。品物はキットに入っている物とは大違いで良い品物です。当方のガレージで取り付ける方には2個並べて、どっちが良いか選択してもらって地道に回収します。

2006.4.10.    石飛 毅氏

今週もクーリングユニットの取り付けが出来ませんでした。理由は・・・忙しいからです。でも、今週は楽しい事が沢山ありました。先ずは、長い間ガレージに居座っていたバイパーの調整が終わってガレージから旅立ちました。元々、バイパーはとても馬力があって、腕の無い当方にはとても扱えるような代物ではないのですが、ボルトオンで付くからと依頼されてスパーチャージャーの取り付けを引き受けました。しかし、このスパーチャージャは本格的なもので、ノーマルのコンピューターのほかにサブコンピューターを追加して、インジェクターの交換まで行い、更に学習もさせなければ成らない厄介な代物でした。取り付けた当初は上手く行ってたのですけど、燃超が今一で、サブコンを一度アメリカに送り返して、再度調整をして貰うつもりだったので十分に性能を発揮しておりませんでした。その状態でショーに貸し出したのが失敗で、絶対に自走はしないで、積載車で運んでくれと強く言って置いたのに、自走されてしまいました。当方も自走しない理由をちゃんと言わなかったのが悪かったのですけど、その後ガレージに戻って来た時には、酷い状態で帰ってきました。
その後、何度かサブコンのリセットを掛けても手の付けようの無い状態だったので、ジックリ時間を掛けて修復するつもりでした。しかし、HUMMERの作業がドンドン入って来る状態では、そんな時間も無く放置常態が続いていたのでですが、当方の大学の後輩がジックリ見直しを、今年に入って始めてくれました。見る人が変われば進展があると思ったのですけど、症状は殆ど変化無く大丈夫かと思ったのですけど、以前、当方が経験したのと同じく、サブコンが原因ではないかと疑い、再度、サブコンをアメリカに送りなおして仕切りなおしをしました。この後輩はこの手の改造を行っている業者との繋がりも多く、スパーチャージャを取り付けたバイパーがエンジンを壊してしまった情報を入手して、それ以降、色々な負荷条件でのテストをして調整を行っていました。先週、アイドリングのバラツキ以外は一通り終わり、先が見えてきました。
最後のアイドリング不良はプラグを点検すると、熱価が低いためカーボンが多いしこう負荷で溶けそうだったので、加藤電機ご推薦であるデンソウのイリジュウムプラグと交換しました。このプラグ価格は2100円/本でバイパーは10気筒ですから、プラグ交換だけで2万円を超えます。このプラグあまり売れないらしくて、一軒のお店で10本揃いませんでした。このプラグの効果はてきめんで、あれほど暴れていたアイドリングが収まりました。当方は命がおしいので試乗は一切行っておりませんので、高回転時の状態はわかりませんが、後輩の話では『悪いわけ無い』そうです。後輩の話ではスーパーチャージャーを取り付けた状態で一番怖いのはノッキングだそうです。低回転からガバーッと踏んだり、スタートで面白がってゼロ加速をすると簡単に壊してしまうようです。キット化されているからと知恵も無く取り付けると、後で痛い目に合うという事です。今回は様子を見るためにアクセルにリミッターを取り付けました。万が一誰かが踏むなというのに踏んだ場合、ちゃんと履歴が残るようにしました。もっとも全開にするよりハイギヤーで低速から踏まれる方が怖いんですけど・・・。
山形の渡部さんから荷物が届きました。2種類届いたのですけど、1つはエグソーストマニホールドの遮熱板。もう1つはバブリダクションから出ているCTISホースのカバーです。このカバーは95年まではリアにだけ取り付いて居ましたので、以前ステンレスの物を作った事があります。しかし在庫が全て無くなり、見本が一個だけ残っていたのを渡部さんが自分用に作成するとおっしゃり、どうせなら・・・・と言って前回を上回る物を作成しました。レーザー加工のメリットを大いに生かした出来はさすがで、細い線もシッカリ綺麗に残っています。モチロン文字がちゃんと見えるように左右別々ですからそれぞれ1枚で1セットになります。リアにも付ける場合は一台に2セット必要となります。早速当方のH1にも取り付けましたが、中々『いい感じです』。早々松原さんに見せた所、子供の様に喜んでセット『お持ち帰り』しました。数量は残り20セットです!収益はクラブの設備投資のために有効利用します。ご希望の方はお早めに・・・

友野サンから、喉から手が出るほど欲しかった燃圧計が届きました。ココ最近、当方のH1は発進時に息付をします。更に一度だけですけど、アイドリング中にエンジンが止まってしまった事がありました。燃料フィルターも、リフトポンプも何時交換したか忘れてしまったぐらい昔だったので、燃圧が足らないのでは無いかと思っていたので、リフトポンプの状態を知ることが出来ます。時間が無かったのですけど、一応燃圧を測ると・・・・4〜5psiしか上がりません。確か新品は15psiだったと記憶していたのでびっくり。しかし時間が無いので、とりあえず動いているのでそのままです。来週はCGのイベントで修善寺のサイクルスポーツセンターに行くのでどうにかしないと駄目です。遮熱板も落ちたまま、燃料ポンプもNGイベントに行っている場合じゃ無いのですけど、時間を作ってどうにかします。

土曜日に『H2 OC』の田村さんと『ツインリンクもてぎ』のスタッフがINDY最終打ち合わせのためにガレージに来て下さいました。その時にINDYの詳細が決まりましたので、申し込みされた方には書類を郵送します。発送は、たぶん水曜日になります。田村さんは『INDY』のために物凄い投資をしてH2のリフトアップをしているそうなので、今回は代車でお見えになりました。当方のガレージと地続きの狭山ハウジングが、この度、黄色のH2を購入したので、田村さんのH2を見せて上げようと思ったのですけど、シビックなので狭山ハウジングはがっかりでした。狭山ハウジングがH2を買ったということは、今後、当方はH2の『何か?』をしなければならなくなるのかしら?でもH2は全国にスペシャルなショップがあるし、特に埼玉近辺は熱心な『88ハウス』もあるので、当方の出る幕は無いでしょう。

かなり長い間放置していたブロアモーターのOHが完了しました。リアのフェルトにタップリグリスをしみ込ませて、ケースにはグリスを打ち込み易くするために穴を空けました。リアベアリングを止めるリテーナーの爪を苛めてベアリングをしっかり固定させて、分割したケースをリベットで止めて完成です。電気を入れた所、音も無く回転もスムーズでしす。一応回転計で調べると無負荷で4200回転ありました。これはちゃんとビニールに入れて在庫にします。いくつかガレージに不動品が転がっているので調子に乗って全部OHします。

エアコン修理で加藤電機に入庫している浜本さんのH1の様子を見てきました。ホースはフレアータイプから信頼性の高いOリング式に変換されたて完成しておりましたが、ヒーターコアとエバポレーターは『作成中』で見れませんでした。従って、エアコン修理には大きな進展が無かったのですけど、他の部分で小技を効かせておりました。H1のルームランプは電球のワット数が大きいので熱をかなり持ち長時間点灯すると熱くて触れませんし、段々暗くなってきます。その影響でレンズ部分が溶け気味になっていたり、変色している場合もあります。特に93年式のフロント側のルームランプは不思議な事にレンズが乳白色です。中途半端な半透明じゃなくてどう見ても白いプラスチックですからちっとも明るくありません。その対策として加藤電機が中身をLEDにして、尚且つ、半透明のカバーを作成しました。加藤電機も色々考えて完成したらしいルームランプを、当方に『これで良いか?』と自慢気味に見せるのでOKを出しました。93年式は少ないので、この努力はあまり報われないのがちょっと気の毒です。しかしリアは別です。93年のリアは他の高年式で前後、荷室に使われている物と同じですから、リア用のLEDを探してくれたのはありがたいです。このLEDルームランプは市販されている物で、何処でも手に入るのですけど、バルブを入れ替えるだけの物よりLEDの数が多くて明るいのがメリットです。従って、大きさ、電源の取り出し方法が車種によって異なりますので、市販されているものは物凄い種類があります。この中からピッタリの物を探すのは骨の折れる事なので、加藤電機に悪いので何用がピッタリ付くのかは内緒にして置きます。LEDのメリットとしては、消費電力が低いので長時間の点灯が可能で2日ぐらい点けっ放しでもバッテリーが上がらないし、あまり熱を持ちません。当方にLEDルームランプを取り付けるときに消費電流を実測してみます。加藤電機は電装屋なのにハーフシャフトのブーツ交換をしていました。不思議な電装屋です。

2006.4.7.    石飛 毅氏

エンジンクラック防止用のクーリングキットの問い合わせが多いのですけど、時間が無くて中々評価が出来ません。
現在プレデターの物と、もう一種類手元にあります。プレデターの物はシリコンゴムホース(インタークーラーに使用している高耐圧、高耐熱の物)で、左右のバランスを取るためにチャンバーも付いており、サーモスタットの付いているクロスバーも交換する本格的な物です。もう一方はフレキシブルなステンレスホースを使用して、両バンクからの取り出しはプレデターの物と同じです。ただ戻り部分はヒーターホースに戻します。従ってこちらのほうが安価で取り付け作業も簡単です。効果の度合いの差がどれ位あるのか判りませんが、ヘッド部の温度分布の補正の原因は気泡だと思うので、細い奴で十分だと予想できます。最も、全く無い物より確実に効果がありますのでターボ車には必須と思います。上手くいくと、今週末お試し可能と思いますので、お楽しみにしてください。

2006.4.5.    石飛 毅氏

INDYの参加ですが、当初20台と大きく出ていたのですけど、段々尻つぼみになって16台と言う事になっています。一応、先着順で受け付けました。今のところ参加できなかった方々には申し訳ございません。ただ、先日呼びかけましたけど、いだナンバー等を送って来ない方が沢山居ますので、参加者名に上がっていない方も一応ナンバー等を送ってください。一両日中に何も送ってこない方は申し訳ございませんけど、機械的にメンバーを入れ替えちゃいます。
新たにエア駆動のガレージジャッキを導入しました。エアで上げれるというのはとても楽チンです。これで大型のガレージジャッキが2丁ある事で、一台を繰り回す必要も無く高率アップ間違い無しです。エアと電源のリールも追加しました。前回は梁に溶接しましたけど、やはり使ってみると移動できる方が良い事が判ったので、今回は鉄骨をくわえ込む金具を調達しました。ただ取り付ける前に、この金具のを見た瞬間『あれ?』と思ったのですけど、一応あわせるつもりでフォークリフトを引っ張り出して合わせた所やっぱり選定ミスでした。ライトも2個増やしたので、これで一応設備増強予算を全て使い果たしました。
土曜日に、倉持さんがお見えになり、当方のH1からオイルの漏れを発見してくれました。触ってみるとATF。こんな所になんでATF?と思い気になりましたが、土曜日は工藤さんのタンドラに電動ステップを取り付けていたので、後回し。更に、左後輪のタイヤからはエア漏れがあり、これも修理が必要。タンドラの作業が終わった後、バイパーのスロットルワーヤーが引っかかるので同調レバーを加工して、あまりにもパワーがああり過ぎるので、アクセルが軽いと低速でシビアになりすぎるので、アクセルペダルのリターンスプリングを強化しました。その内、松原さんが来て試乗。物凄いパワーに満足して貰えたので、やっと当方のH1の修理。先ず、タイヤの空気漏れの捜査ですけど、当方の使用しているホィールは純正の2ピースアルミですから、殆どの場合はリムの合わせ目からの漏れが定番です。今回はタイヤをちょっと見ただけで漏れの部位を特定する事が出来ました。CTISのエアはハブの中を通ってくるのでタイヤに入っているエアには若干のギアオイルがベーパーになって混入しています。従って一晩でエアが半分になる位の漏れですと、エアコンのガス漏れ同様、オイルが滲み出して来ます。タイヤを外して追い締めするとトルクレンチを使うまでも無いほど緩んでいました。車にとってタイヤ・ホィールは重要なパーツですけど、この2ピースホィールを止めているナットのトルクは案外小さめです。近い将来タイヤ交換をしますので大きく緩んでいる部分の追い締めをして終わりにしました。これで、暫く様子を見ます。様子を見ると言えば、錦さんのハーフシャフトからのグリス漏れは止まったと連絡がありました。一安心です。
オイル漏れはエアクリーナーBOXの下でATFの漏れです。この部分にATFが来る可能性は、96年辺りまでのトランスファー内のATFクーラーにクラックが入ってトランスファーへ大量のATFが流れ込んでトランスファーのブリーダーホースからオバーフローする事例が沢山あります。アメリカでは、これを『吸血鬼現象』と言ってます。トランスファーのブリーダーホースの出口はエアクリーナーの後ろにあるので、ココからATFが出て来ると言うのは重大な故障です。一応ATFのレベルを見ると量は十分あるので、もし『吸血鬼』だったとしたら未だ軽傷?と思いながら恐る恐るエアクリーナー下のカバーを外すと一安心しました。オイルが出てきたのはエアクリーナーボックスからです。理由は、少し前にK&Nのエアクリーナーをリフレッシュした時に大目にオイルをしみ込ませてから十分にオイルを落とさないでエアクリーナーボックスに装着したので、クリーナーから余ったオイルが流れ出したのが原因です。K&Nのクリーナーのメンテナンスキットには、洗浄剤とオイルが入っています。これを『専用クリーナー』と言う先入観で見ると、特別な物として見えちゃいますけど、今回の様にオイル漏れとして触って匂いを嗅ぐと実はATFだと言う事が判ります。クリーナーもそうです。当方は専用洗浄剤を大きなガロンボトルで買いましたけど、中身は18L缶で買っているピンクがかったアルカリ洗剤でした。小分けにして売ると良い商売が出来ますね。

2006.4.3.    石飛 毅氏

来週末は、修善寺のサイクルスポーツセンターでCGクラブ主催によるイベントに、工藤さんと当方のH1を展示します。その次の週は、いよいよINDY-JAPANになります。立て続けですが、ご協力頂くメンバーに於いては、宜しくお願いします。さて、そのINDYですが、今週末に『H2 OC』の代表と『ツインリンクモテギ』のご担当が当方のガレージにお見えになり、最終打ち合わせを行います。その時点で名簿の提出がありますので、参加される方は、下記の内容を当方宛てにメール下さい。
『名前(フルネーム)ナンバー。色』一応現在当方で把握している参加者は以下です。(松原、友野、浅井、工藤、野澤、下田、下田、田鍋、渡辺、渡部、柳本、錦、内山、松本、スカイオート)打ち合わせは、8日なのでそれまでにご連絡下さい。

 

 2006年3月