2006年4月  HUMMER ESSAY 2006年5月      

2006.5.30.   石飛 毅氏

加藤電機に入庫中の先生のHUMMERにACが装着しました。
ただ、MAXにしても室内循環しないで外気導入のままです。加藤電機の話では、時々室内循環になるので厄介な症状だと言ってます。先生のHUMMERにはエアコンの利きが悪かったからだと思いますけど、ヒーターにバルブが追加されていますけど、これはコントローラーからヒーターのカットバルブをキチンと制御していないのが原因ですから、コントローラーを修理しないと駄目ですね。加藤電機でも97年までのコントローラーは直ぐに壊れて随分沢山交換したみたいです。一応コントローラーを点検して、不具合が解れば修理します。エアロッカーのポンプの位置をバッテリーの隣にするようで、色々レイアウトを考えていますけど、エアロッカーの配管の太さがあまり無い5mm(4.8?)とあまり無いサイズなので、探しています。加藤電機からの上がりが解らないので、大井先生のHUMMERのリアドアロック取り付けの準備を少しだけしておきました。蝶番用のテンプレートを作成して、これをスプレー糊で蝶番に貼り付けて、ボール盤とリューターで加工しました。出来栄えはそれなりです。10年も経つと蝶番の黒アルマイトも薄くなっていますけど、塗装はお任せします。

2006.5.29.   石飛 毅氏

先週に引き続きクーリングキットの寸法取りを行ないました。
ドナーは廣田さんのHUMMERです。先週は、部品間違いとクーラントが汚すぎて、今週に順延しました。ヒロシが来ると思っていたんですけど、途中で来ない事が解って大慌てです。予定では廣田さんのが終わったら狭山ハウジングに出入りしているアストロにHIDを取り付ける予定でしたが大誤算。クーリングキットを取り付けた後は、廣田さんにセンターコンソールを自分で組んでもらおうとしたけど改造した履歴が解らないと言うので、結局先ずはアストロにHIDの取り付けを行なうまで待っててもらって、アストロの作業をやっていると、エキゾーストマニホールドの遮熱版の付け忘れが発覚して、再度ドックハウスを開ける羽目になりました。日中、柳本さんがスカイオートに入庫中のHUMMERをチェックしてから、当方のガレージに寄ってくれました。加藤電機も来る予定だったので、ワザワザ美味しいお酒も持ってきてくれたのですけど、急用で来れなくなったので、このお酒は清掃用のアルコールとして使う事にしました。
クーリングキットですけど、アールズの配管部品は良いですね〜。メッシュホースも綺麗だし、ジョイントの精度も高いです。組み付け自体はドックハウスを開けてしまえば簡単ですけど、色々な所にコツが必要な事が解りました。先ず、アールズのメッシュホースにジョイントを取り付けるのは結構面倒です。ホースも簡単にニッパでは切る事が出来ません。プレートに穴を空けてテーパータップをたてようとした所、規格が特殊な事が判り、今回は急遽勤務先の協力会社に出向いて加工をしてもらいました。コストダウンするためにキット化しましたけど、ホース作り、プレートにタップを経てる事等、当方の工数が馬鹿にならない事が解りました。従って、今回のクーリングキットの作成は5台分のパーツは手配してしまったので、タップなどを買い込んだり在庫を持つと出費が嵩んだ割りに、友野サンがオークションに出してもあまり皆さん入札がないようなので、当方が投資しても何時になったら回収できるか解らないので、今回はとりあえず、5台は必ず作成しますけど、その後は1ロット5台で希望が集まり次第、作成すると言う事にします。48個のジョイントの費用と間違えて手配した部品代を回収をしようと思いましたけど諦めます。
では、気を取り直して今日の取り付けの報告をします。取り付けた後にエンジンを始動すると、思ったより早くホースは温かくなります。最初ステンレスメッシュのホースが綺麗なので、できるだけ見えるようにしましたけど、サージタンクより高いとあまり温かくなりません。取り回しをやり直してエンジンを始動すると直ぐにホースが温かくなります。前回まで取り付けた、輸入品よりホースの内径は倍ぐらいありますが、ただ最終的にジョイントで絞っているので、さほど逃がしの流量は変わらないと思います。ただこのホースの場合は温かさを手で感じる事が出来るので、気泡がブロックに溜らないという事が体感できます。気泡がきちんと抜けていれば熱歪を押さえる事が出来ますから、クラックの予防になるというのはほぼ間違い無いと思われます。もし小さなクラックが既に入っていても、広がりを押さえる事も出来ると思います。

2006.5.27.   石飛 毅氏

4X4マガジンの見本誌が届きました。
今回のHUMMER PARKING ONRYは、麻生さんと柳本さんです。麻生さんはこの後ハブが錆だらけ、柳本さんはエンジン交換と悲しい事態がありましたけど、麻生さんはライトOH、柳本さんのもあと少しで甦ります。この他にも、INDYの記事があって、これには野澤さんの星条旗HUMMERが良く写っていますのでお楽しみに。
当方が部品の拾い出しを行ないました。リアゲートロックのキットとクーリングキットの部品が揃いました。これだけの物ですけど結構面倒で、クーリングキットは構想からもう2ヶ月以上も経過してしまいました。リアゲートの方は当方が書いたマニュアルと穴あけの型紙を添付します(来週の月曜日に完成予定)ので、工具さえあればDIYが出来ます。必要な工具はドリル、丸ヤスリ、平ヤスリ、アルミが切れるノコギリは最低必要です。この他に必要な材料は1.5〜2mmのスチールまたはアルミの板、配線材料も必要です。クーリングキットは以前作り過ぎたヒーターホースジョイント以外は全てアールズのジョイントを使用し、ホースもメッシュの耐熱耐油ホースですから組み込むと超綺麗です。冷却水の取り出し口のプレートは配布価格を抑えるために、コア交換とさせてもらいます。現在コアは3セットしかないので、一回に配布できる数量は3セットだけです。ホースバンドもABAの物を使用しておりますので、組み込み不良が無い限りは、安心して使える筈です。万一問題が出ても当方を攻めないで下さい。輸入品よりも品質を上げて、尚且つ価格を下げるために努力しました。販売は全て友野さんにお願いするつもりです。これも明日、廣田さんのHUMMERで写真を撮りながら作業をして、マニュアルの作成を致しますので、こちらはそれが上手く行ってからの販売になると思います。リアゲートキットの価格は2万円(決定)で、クーリングキットは4万円程度です。調達の工数送料が省けますので、ご希望の方は当方または友野さんに連絡下さい。
昨日、フロアマットを紹介しましたけど、同時に新しいカーゴマットも出ていたようです。これもゴム製で今までの物より厚いそうです。ワゴンの荷室でも、トラックの荷台でも使えます。

2006.5.25.-2   石飛 毅氏

本日は、加藤電機に先生のH1を監視には行きませんでしたが、連絡が無いという事は、上手く行っていると思います。
さて、先日、当方が新車の時に購入し11年間保管してたフローアマットですが、さすがに純正だけあってピッタリで気分が良かったのですけど、本日、友野さんがオークションに出した新型の純正マットを見てガッカリしました。H1のフロアーは敷居が高くて船底になっているので、泥等がドンドン溜ります。雪の時にも靴に付いた雪が溶けてマットに染込む事もあります。時々受け皿のようなゴム製のマットを敷いているH1も見かけますが、アレは良く滑るのと淵が高すぎるのと、良くズレるので使っていませんでした。今回出品しているマットは、今までの純正とは異なりゴムのモールド品です。淵の高さも低く自動マット洗い機にも入りそうです。形はH1に合わせて複雑ですが、恐らく敷くとピッタリでしょう。良く見るとHUMMERのロゴはWモールドでゴム部分は縞鋼板の柄ですけど、アクセルペダルのカカトが当たる部分は引っかからないように低くしてあります。裏面もノンスリップのエンボスが出ていますので、ズレる可能性も低いでしょう。価格的には当方が純正マットを購入した時は、『買う』と決めてから価格(前後で約$500)を聞いて度肝を抜かれました。だから中々使わないというより、使えなかったのです。あの頃より幾分可処分所得も上がったので使い始めましたけど、使い始めていきなり『これ』が出たのにはムカつきます。
友野さんからのお話ですけど、H1の部品供給は後9年間は殆どのパーツが出るそうです。先般話をした様に、H1専用のパーツ以外は今までのアメリカの自動車パーツ供給の実績から心配は無いでしょう。H1の生産中止の話はアメリカの愛好家の間でも大きな話題になっていますけど、諸説色々流れています。ここで少しですが情報が漏れてきています。英語の読める人が原文のニュースソースを見ると、先般日本で流れた内容とちょっと違う事に気が付いているようです。メンバーにも何人か英語に堪能な方がいて「原文は『中止?』『中断?』の判断が出来ないけどと希望的観測でしょうか」とメールが来ました。当方はこの辺のニアンスが解る程の語学力は無いので何ともいえませんが、この辺はホームカミングで解明できると良いと思います。当方でも判る国内ニュースの間違いを述べると、先ずH1は実質05年モデルはALFHAしかなく、生産も全くALFHAだけではなくて、フリート(別注)生産も同時に行なっているため、さほど生産量は落ちていないようです。それよりも装備が段々多くなって、当方が95年に購入した時の74000ドルでしたからALPHAはリストプライスで130000ドルと倍近くて、更にプレミアが付いているため実勢では140000ドル以上では今までより販売台数が落ちるのは当たり前です。ニュースでは具体的な燃費が出ていましたけど、このニュースが出る前に丁度当方が燃費の話題をしたばかりで、大村さんの燃費、当方の燃費、色々な条件で燃費は大きく異なるので、あの数字だけ出されてもピンと来ません。この件はもう少し時間が経つと良く判ってくると思います。

2006.5.25.   石飛 毅氏

来月HUMMER HOMECOMING 2006に行って来ます。
このためにヒロシは積み立て貯金を行っていました。同行の牧野家の奥さんが参加者のためのイベント情報HP http://www.rickey-net.com/goofy/ を作成してくれたので、当方が日程や内容をうだうだ書くより物凄く良く書けているのでご興味のある方はごらん下さい。当方が一番楽しみにしているのは、なんと言ってもプラントツアーです。前回も行きましたけど、ココには予め登録した人間だけしか見学に行けません。以前スカイオートがアポ無しで行ったのですけど、入れてもらえませんでした。もうH1の生産が終わってしまうので、ラストチャンスです。ビデオ・写真の撮影は出来ませんので、今回はちゃんとなんだかの方法で記録してきますので、帰国後報告します。もうひとつの楽しみは、近所にあるJeepのショップですね。ココにはAM Generalの廃棄品を引き取ってストックしているので、山の様にハンビー。HUMMERのパーツがあります。廃棄品とは言っても、ココのおっさんは、倉庫の奥で廃棄品の山からハンビーを作っていました。あのハンビーも3年経っているので、もう組みあがっていると思います。イベント自体は前回とほぼ同じと思われますけど、2回目なので勝手も判っているので、以前より楽しめると思います。また、前回無かったスワップミートも楽しみです。カードが効かないから現金を沢山持って行かないと駄目だな。。。。

2006.5.24.   石飛 毅氏

販売前のHIDについて話を聞きたいと言う事で共同開発している方とお会いしました。
当方は5年程前に日本でも新車への装着率が低い時から興味がありましたけど、汎用品は『88ハウス』から販売されていましたけど高価で中々手が出ませんでした。アメリカで価格的に安価な汎用品が販売された時に輸入して3年程使用していましたけど、Hi-Loの切り替えが出来ないタイプでしたから郊外の高速道路を走行する時には困りました。その後、色々なメーカーが汎用のHIDユニットが販売されて、価格も下がり買い易くなりましたけど、粗悪品もあるようで品質、価格を満足しているレイブリックのHIDに落ち着いています。HID自体は『眩しい』『迷惑』とよく言われていますけど、市場に出始めた頃にはバーナーのカバーが無かったり、ライトそのものを理解していない取り付けがあったために出た問題で、きちんとした取り付けを行なう事でこの辺の問題は幾分回避できます。
当方が使用してお勧めしているレイブリックのHIDはH4タイプの物で、メーカーのHPではバーナー部分とバラスト部分が別売になっています。しかし、オークション等で購入した時にセットになっている場合もありますので、この辺の所はオタクデは無いので、判りません。レイブリックのお勧めポイントは防水性と、取り付けが楽な事。そしてバーナーが前後するだけでは無くて数ミリ上下しますので、光源中心はH4の電球と同じ位置になります。実際はハイビームの時に、この微妙な移動は必要かどうかは解りませんけど、真面目さは好感持てます。レイブリックの弱点としては、どんな車種にも取り付けが出来る様に、ハイロー切り替えユニットの配線が多少面倒なのでポン付けが出来ない事と、H1に取り付けるにはユニットがランプ本体から大きく出るためカバーを加工(延長)しなければなりません。バーナーを交換する時に樹脂の細い爪を外さないと交換が出来ないので、この部分の利便性が悪いと思います。それ以外は特に大きな問題は無く今まで取り付けたH1では点灯不良の問題は出ていません。また、重要なポイントですけど配線、部品が単品で販売されているので、故障時に部品購入が可能です。以前ガンちゃんのライトを取り付けている時に、仮付けで走行した時に、Hi-Lo切り替えのユニットを落としてしまいましたけど、直ぐに補用品を購入できました。ちょっと割高でも丸々買うことを考えたらお得です。
さて、今回の試作品のHIDですがH4のHi-Lo切り替えが付いていますので一番の売れ筋商品です。特徴はHi-Lo切り替えでも後方への張り出しが少ないというのが売りの様です。販売元は聞きましたけど、忘れてしまいました。とにかく後方の張り出しが少ない事で今まで装着できなかった車種に取り付けることが出来るのは大きな進歩という事です。しかし切り替えはバーナーをソレノイドで前後させるだけで上下の移動はありません。動作音はレイブリックより静かで動作も早くパッシングにも対応できます。しかし当方としてはH1は元々うるさいし、パッシング機能は付いていませんから、この部分はどうでも良い事です。試しに試作品をレイブリックのマルチリフレクターランプに装着してH1に当てて見たところ加工無しで取り付ける事が出来ましたので、この部分は大きなメリットだと思います。ただ、バーナーの形状を見てランプのゴムカバーを取り付けるの無理じゃないかと指摘したところ、開発担当に連絡すると『可能』という事なので、加藤電機がシリコングリスを塗ってゴムをグィッと入れたところカシメが緩んでバラバラになってしまいました。バラバラになったので、ついでにこの部分を観察しましたけど、この部分は防水対策は何も無いのと固定方法が甘いです。商品化に向けてこの部分は改善されると思います。商品化されたらまた連絡が来ると思いますので、その時にはまた紹介します。

2006.5.23.   石飛 毅氏

自動車税の納付期限が近づいて来ました。
当方のH1は10年を超えているので今年から割り増しになってしまい、東京都に納める額は122100円です。月に一万円ですから、自宅とガレージの両方で使っているネット代よりは安いのですけど、まとめて払うとずっしり。スパイクも今年初めてなんですけど17000円位で格安です。この外にもバイクとかワゴンRとか合計で15万円以上払う事になるのは腹が立ちます。でも、松原さんの事を考えると、当方の程度は大した事無いかもと思い、少し楽になります。

2006.5.22. -2   石飛 毅氏

大井先生のヒーターコア再生とエバポレーターの点検整備が上がってきました。
前回より物凄く納期が早いのは、段々なれて来たからと言う単純な事で、最初は何度も作り直したらしいですけど、今回は一発で決まったので正味4日でした。エバポレーターも硬化した銅パイプに熱処理をして不具合が出ないように点検、清掃してくれています。これでまた10年は大丈夫だと思います。ドックハウスを開けたので、ついでに点火系統の点検も行いましたが、HUMMERに搭載した場合に不具合の出る3点セットは、改めて不具合が出てからドックハウスを開けて交換するとその工賃で買えてしまうので、交換して貰う事にしました。良かったですよね?加藤電機の作業は来週中には終わるので、当方の所でHIDとボンネットダンパーの取付けを行います。
前回のミーティングに、飛行機に乗って参加した村上さんのACコンプレッサークラッチが駄目になったという連絡がありましたけど、クラッチのトラブルよりも大抵の場合はコンプレッサーがロックしているのでは無いかと聞いたところ、やはりロックしていた様です。ロックの原因には色々ありますけど、今回の場合はGAS漏れがあったので『禁断のGAS漏れ防止剤』(村上さんからの報告です)を2本入れたのが主原因だったようです。さて、この場合単純にコンプレッサーを交換して済むかどうかは、非常に微妙です。以前ロックしたために、倉持さんはエアコンの配管を全て洗浄するという余計な仕事を増やしてしまったと嘆いていました。一応その時は、当方の在庫している室内ユニットと型が同じだったので、当方のをお貸しして、それを使って頂き、修理が終わった後にゆっくり洗浄してもらって返却して頂きました。恐らく村上さんの場合も、ユニットの清掃が必要だと思われます。既に11年経っている車ですから、ついでにエバポレーターとヒーターコアの点検も行った方が良いと思います。この部分だけ外して加藤電機に送れば修理してもらえます。レシーバータンク、ホース、Oリングは新品と交換し、ガス漏れが無いようにシッカリ組み込むことをお勧めします。

2006.5.22.    石飛 毅氏

今週は失敗でした。
オリジナルエンジンクーリングキットの部品を手配して届いていたのですけど、昨日は自分のHUMMERの補修に追われて、開梱せずに廣田さんのHUMMERに取り付けようと思ってから開梱した所部品が違っていました。何処かで入手できないか手を尽くしましたが、諦めて来週と言う事にしました。それだからと言うわけじゃ無いのですけど、クーリングキットを取り付けるには、クーラントを抜かないと作業が出来ないので、開梱する前にクーラントを抜いたところ泥水の様でした。量的には問題は無いのですけど、購入してから交換していないそうです。寒冷地の方と違って、首都圏に住んでいる人は、どうもクーラントには無頓着な方が多いようです。クーラントは昔の不凍液と同じで、凍結しないために使っているとお考えの様です。更にクーラントはロングライフだからと思っているのですけど、一体何に対してロングライフなのか物差しの無いまま入っていればそれでOKとお考えのようです。
最近GAS HUMMERのヒーターコアの破裂が流行していますけど、加藤電機はクーラントの管理が悪いと破裂すると言ってました。じゃあ、どれぐらいでの交換がお勧めか聞いたところ『2年から3年だ』と言ってます。当方の場合は色々なトラブルがあって、偶然大体それぐらいの周期でクーラントの入れ替えをしてます。それでも、クーラントの濃度とか汚れが気になりますし、先般はエンジン内に固形物が析出しない様に精製水で希釈した物と交換している位です。精製水での希釈はやり過ぎなのは承知していますけど、長年交換しないのは問題だと思います。更に、H1の場合はドレンから抜いても全量抜くことが出来ません。エンジンブロックには概ね10L程度のクーラントが残っています。それを抜くために当方はクーラントを車体の後方を高々とリフトしてクーラントを抜いています。従って、ドレンプラグからクーラントを抜いて、そのまま注いでも12L程しか入らなくて、エンジンを掛けてヒーターにも十分回した後に3L入り合計で25Lになります。
廣田さんのクーラントは余りにも汚れていたので、クーラントの交換をしようと思ったのですけど、ガレージにクーラントの在庫が全く無いことに気が付き、当方同様に謀らずともクーラントを交換する羽目になる機会の多いCCVの石川編集長に連絡した所、在庫があり、尚且つ、配達もしてくれると言う好条件だったので作業を開始しました。最初は汚れてはいるけど、一回入れ替えれば良いと思ってドレンプラグからチョロチョロクーラントを抜き、その間にクーラント同様ハブリダクションのオイルの点検もした事が無いというので、先週に引き続き当方に怒られました。ハブリダクションのオイル交換の手順を伝授して、ついでに、罰として足回りの清掃点検も行うように指導しました。ココの所、酷いハブばかり見ているのですけど、排出したオイルはあめ色にはなっていましたけど、思いのほか綺麗なので、急ぐ事も無いので、今週はフロントだけでリアは来週自分でやってもらうことにしました。
クーラントのほうはドレンコックから出なくなった状態で、ドレンコックを締めて、サージタンクから水道水を注いで数分エンジンを回してから、ラジエーターのロアホースを取り外して水道水を排出させました。すると出てきた水道水は茶色と言うより赤っぽく、とてもこの状態ではクーラントを補給する気になれないので、再度、水道水を補給して同じようにエンジンを掛けて。。。結局この作業を5-6回繰り返しても中々納得できません。そこで、エンジンには10L程の残量があるので、来週全量抜く事に決めて今回は短期間であるので、濃度を薄めで補給し、来週この作業をクーリングキットの取り付けのついでにもう一度行う事にしました。
当方のガレージには色々な物があるのですけど、普通あるはずのちゃんとしたトイレがありません。以前、竹ちゃんがトイレを作り始めて水道の申請をしたのですが、狭○市役所は水道の許可をくれませんでした。女性の来客には狭山ハウジングのトイレをお借りしているのですけど、常時いる当方でも申し訳無いと思っているのに、たまに来る方々はもっと気を使っている事は十分承知しております。しかし、水道を許可してくれない事にはどうにもならないし、狭山ハウジングから引っ張る事も考えていましたが、そうするには途中に組み上げの設備が必要になり、土の中に軽自動車を埋めるぐらいの費用が掛かりますので、それは無理だと諦めています。
しかし、先日のミーティングの時に野澤さんから『奥さんが来た時に困るからトイレを作れ』と言う命令が出て、みんなの顔を見るとそうだという顔をしていましたけど、『じゃあ費用を出せと』当方に言われると、予想してか顔だけで誰も『そうだ』と口に出しませんでした。野澤さんは酔っていたから忘れているかもしれませんけど、確かにどうにかしようと思い、狭山ハウジングに相談して計画を再始動しました。トイレは浜本さんがウォシュレットを持って来てくれているし、トイレそのものは竹ちゃんが新品を都合してくれたので、あと一息の所まで出来ています。費用はヒロシと色々相談していましたが、最初中々いい案が出ませんでした。当方はぜひヒロシのアーリーブロンコを売ってそれを当てたいと思ったのですけど、『嫌だ』と言うので折角のいい案だったのですけど中止。ヒロシは当方のH1を売れば『金箔の便器を使った立派なトイレが出来ると』言うのですが、当方のH1を売却したらトイレを作っても、お金が余っちゃうので断りました。シーソの鍵を付けて100円入れると鍵が傾いて開くという案も出ましたけど、急を要する場合に困るので却下。この案が出てから当方のブレーザーをどうにかしようと思っていた所、売却先が見つかりましたので、とりあえずトイレ基金に3万円入金し、その外に色々かき集めて2桁万円にはなったので、これを全部1000円札にして封筒に入れ、狭山ハウジングには『これでどうにか。。。』と封筒を触らせて発注しようと思います。
狭山ハウジングは、先月横浜の正規ディラーで、そこの社長が乗っていたH2を購入しましたので、当方が見せてもらった所、お気の毒な事にフロントガラスとボンネットの間にあるワイパーが半分のめり込んでいるパネルが割れているのを発見してしまいました。買って直ぐの発見でしたが買ったばかりで乗りたくてウズウズしていたので、少し落ちついてから購入先に言ったら 「もう随分経っていますから。。。』程度の事を言われちゃったみたいです。直ぐに言わない方も悪いので先方の言い分も確かですけど、自分で洗車をしない人がオーナーだった物は、オーナーも気が付かないかも知れませんね。この件はちゃんと補修してもらえる事になったので良心的なお店かも。『何かあったら直ぐ言う』という教訓でした。
当方が毎週ガレージでHUMMERの修理をしていると、車のスペシャリストだと思うらしく、色々な相談を受けます。隣に出入りしている協力会社の営業さんは、アストロに乗っててエアコンが壊れたと当方の所に来たのでちょっと見たところ、ガスは入っているしのにクラッチが入りません。『これはコンプレッサーがおかしいね、でもその前に電装屋に見てもらったほうが良いよ』と言ったのですけど、翌週オークションでコンプレッサーを購入して持って来ました。当方は手が離せなかったので、丁度その時に加藤電機がいたので見てもらった所、色々調べて原因はコンプレッサーじゃなくて、コンプレッサーのお尻にある圧力スイッチだとジャッジしました。しかし、営業の購入したコンプレッサーには、それが付いていませのでどうすれば良いのか何処で買えるのかと聞いたところ、帰ってきた答えは『電装屋』!おまえだろ。。。。。結局その日は何も出来ないので営業はエアコン無し3週目に突入。。お気の毒だと思いましたが、さすが営業マンはへこたれません。暫くすると『有難う御座いました』と『銘酒八海山』を加藤電機に持って来ました。すると加藤電機はニャッとしたとたんに、彼のアストロの車体番号を控え始めて『じゃあ部品は石飛さんに渡しておくから〜♪』と、上機嫌。『人を動かすには物と金』、『手のひら返しは人の常』と言う教訓でした。
このアストロは、本日ガレージでこのスイッチとコンプレッサーの交換しました。その作業中、加藤電機から電話が来て『秘伝のガス補給方法』を指示してました。その後も『どうだ?』と数回電話があり、作業も終わってくつろいでいる時間にも『どうだった?』と電話があり、相当『八海山』は効果があるようです。ただ時間的に遅くなるにしたがって、ろれつが回らなく聞き取り辛くなるのは困ったもんです。

2006.5.21.    石飛 毅氏

先般ガレージに来てくれた北海道のメカニックの菅原サンからレポートが届きました。
修理の内容は、ステアリングシャフトを回すと引っかかるという物でした。某ディラーではギヤボックスと言う事でしたが、当方と菅原さんは『違うんじゃないか?』と同じ意見でじっくり調べてもらいました。また、当方のガレージでステアリングギアボックスを固定しているフレームに亀裂を発見し、補修をお勧めしておきましたので、それの補修も同時に行なったようです。以下は原文を当方がリライトして居りますが、基本的には菅原さんの報告です。今まで色々なプロのメカニックの相談を受けましたけど、この様に真面目にレポートしてくれる方はおりませんでした。ありがたく読んで下さい。

ステアリングのコラムシャフトの画像を送ります。


左の方はステアリング側で、スパイダーから先が垂れ下がっていますが、右側のギヤボックス側は、ひっかかりのある位置で止めると硬くなって垂れ下がりません。何かの加減でロックすると手でも動かないほど硬くなります。

友野さんにお願いして、シャフトAssyで、お譲りしていただいて、かなり快適なようです。

フレームの亀裂も、よく見ると結構深刻なようでしたので修理をしました。

まず、亀裂の最先端をドリルで穴を開けて、亀裂の進行を止めてから亀裂を溶接しました。そのまま溶接をしても亀裂の進行を止めるのは難しいですよね。自分はさらに亀裂をサンダー等で、掘り込みを入れてから溶接しました。

今のフロントガラスの石跳ね等のヒビのリペア等もひび割れの最先端に穴を開けて進行を止めてから特殊な樹脂製の接着剤を流し込む手法を使っていますね。

その後、補強版を製作してステアリングギヤの取り付けのカラーの入っている部分に補強しました。
気がついたことは、亀裂の先端をドリルで穴を開けて見たら、場所によりフレームの肉厚の違いがすごいです。これだけの近い距離の穴で、2ミリ位の肉厚の誤差があります。このような事も、金属疲労の起こしやすい原因かと思います。

補強前にステアリングを左右に振ると、フレームの肉薄部分で昔のエンジンラッパ (オイルを注すやつ) みたいに若干ペコペコと動いていました。ちょっと表現が古すぎでしょうか?。。。今はそんなのないですよね。


以下、石飛
ステアリングシャフトのスパイダー部分の固着の原因は、恐らくグリス切れでニードルが動かなくなり、そのまま使い続けている内に、硬いニードルがシャフトかカップを磨耗させてしまったと思われます。この部分は分解可能なので、チャンスがあったら観察したいですね。フレームの亀裂はアメリカのサイトでは結構有名な話で、補修用の部品も販売されています。何時も入庫したH1は必ず見るようにしていましたが今までこの部分に亀裂が入っているH1はありませんでした。今回亀裂の入っているH1を見たのは初めてという事になります。亀裂とは言ってもスッパリ入っている訳では無く、前側下のボスの周りにミミズが這った様に錆が入っているだけです。ですから表面的にはあまり気にならない程度の物ですが、実はアンダーグラウンドではこのボスが取れる程の事になっています。フレームの作成方法は鉄板をプレスしてコの字型を作り張り合わせて溶接しています。したがって、プレスで曲げる時にコーナー部分は力ずくで引っ張られて絞られるので、肉厚が薄く成ります。鋼の場合は伸びた量の約1/3(ポアソン比)薄くなると言われていますので、6mm延びると2mm薄くなると言う事だと思いますね。プレスした時の温度とか圧力の掛かり方型への食いつき方で多少誤差はありますけど、どんな状態でも元の板厚より薄くなることは避けられません。今回は亀裂の最終部分に穴を空けて応力を逃がしたと言う処理は、得策です。更に溶接代を取るたにグラインダでカイサキを取る事で溶接強度は上がるでしょう。勿論亀裂が入ったと言う事はこの部分の板厚が薄いと言う証明ですから、当て板をして補強する事で、再発防止になります。
ココの所ハブリダクションのオイル管理の悪い個体を見すぎているので、本日、当方のも点検しました。結果は助手席側前後共に良好。まるで新油の状態で、ドレンのマグネットにも黒い粉が薄っすらと付いているだけでした。インプット、アウトプットシールからの漏れも無く、量的にも給油口にピッタリでしたから、CTISの配管への混入も皆無という事になります。午後に大学の同級生が4人で遊びに来てくれたので、運転席側のハブは明日に持越しです。大学の同級生は同じテーマの卒業論文(2サイクルエンジン)を行なったメンバーですけど、結局、誰も現在自動車関係の仕事には就いていません。一人だけ以前ホイールメーカーで取締役になった者もいますけど、現在はコンサルティング会社を立ち上げて軌道に乗り始めた様です。この中には当方を4年で卒業させてくれた奴(要するに試験の時に脇の下を持ち上げてくれていたと言う事です)もいて、改めて御礼を言いました。

2006.5.18.    石飛 毅氏

お預かりしている大井先生のHUMMERを、本日、加藤電機に搬送しました。
久しぶりに乗り、色々発見しました。先ず、助手席後ろのドアのロックのアクチェータの動きが悪いですね。これはモーターの位置の変更で治ると思います。オーディオは変更されたのですね。デッキでウーハーをカットしたり色々触りましたらちゃんと鳴っていましたよ。ヘッドセットの設定が悪かったんじゃないのかと思います。移動は夜間で雨でしたから、やはりヘッドライトは暗いですね。それと虫除けは雨の日には乱反射して、都内ではすれ違いの時に邪魔です。これは友野サンのベンチレーターみたいに可倒式に出来たら良いですね。加藤電機でヒーターコアの修理が終わりましたら、ボンネットダンパーとヘッドライトの交換を行います。

先生のヒーターコアが取り出せたというので、見に行ってきました。出てきたコアは前回同様、全く同じように膨らんでいました。これは早速コア交換を行い、補強金具の追加もします。加藤電機はエアコンのユニットの取り外しは、手馴れた物で、何度か行なっているうちに段取りが良く取れています。H1のエアコンユニットは、リベットと、ブチルゴムで形成されていますので、分解する時にはヒートガンで暖めながら行なっています。バラシた部品だけを見ると、何が何だかさっぱり判りません。一通り部品を見た後、エアコンのコンデンサーも多少痛んでいそうなので、圧力テストとエキスパンションバルブの清掃も行なってもらいます。クーラーホースも一部ダメージを受けています。これは補修で駄目な部分だけ交換してもらいます。ACユニットを取り外した室内の裏側を見ると、コーキング剤がべっとり塗られていました。これは新車の時からなんでしょうか?雨漏り対策として塗られている感じです。
このほかの部分で加藤電機から指摘された部分としては、エアーロッカーのコンプレッサーは防水(防滴)ではありませんので、現在の取り付け位置または方法はコンプレッサーを壊す原因になるそうです。現在付いているコンプレッサーが新しいので、加藤電機の予測では既に壊れて交換したのではないか?でした。大井先生のHUMMERには色々な電装品が付いていますけど、バッテリー周りが酷すぎます。一部は腐食していますので、動作不良も時間の問題ですね。これも、トリミングしてもらいます。それと、現在の電動ファンの稼動ロジックはあまり芳しくないのと、ラジエーターのアッパーホースにブルドン管を差し込んでいるのは、あまりお勧めできませんので、エンジンブロックに温度センサーを取り付けて、その信号とエアコンのレシーバータンクに圧力計を取り付けて、両方のセンサーのどちらかがONになったら電動ファンが回りだすという方法にします。温度センサーは176度FでON、166度FでOFFのセンサーです。これが現在の状況です。
柳本さんのオルタネーターが加藤電機に届いていました。テストの結果、今すぐ駄目と言うわけではありませんけど、『ソロソロかな?』と言う感じです。GAS HUMMERのオルターのベアリングは、大きさが一回り小さいので、DEISELと同じ大きいものにして、リア側も同様にボールからニードルに変更します。丁度、加藤電機にいる間に顧客からACデルコのオルタネーターの修理依頼が到着して中を見せてもらった所、プーリーを見ると使った形跡がありませんでした。新品(リンク品)に交換して、いきなり壊れていたようです。このような事は時々あるそうなので、海外からのリンク品は本国に返品できませんから、国内での修理を当方はお勧めします。

2006.5.16.    石飛 毅氏

上口さんのオルターネターの故障原因を見てきました。
加藤電機に行くと既にテストベンチに掛けて分解されていました。発電不良の原因は、ブラシの動きが悪くなりリングとの間にスパークが出ていたようです、写真の綺麗に当たっている部分と、当たっている部分が少し広くなって脇が黒くなっている部分は、ブラシの当りが悪くてスパークしていた跡があります。ベアリングも、触ってきましたけど、ゴロゴロしていました。後ろ側のベアリングもグリスが炭化してシャフトが荒れています。上口さんに連絡を頂きました所、エンジンからの異音はテンションプーリーが原因でした。このプーリーにはNTNのベアリングが入っていまして、グリス切れで異音がしてきます。グリスを詰め替えるのも宜しいですけど、ベアリングごとの交換をお勧めします。

2006.5.15. -3    石飛 毅氏

以前、当方のH1のリアーゲートにドアロックを取り付けました。(詳細は2005年4月のエッセイを参照下さい)
この時には事故車から部品をピックアップしたので、特に部品のリストアップは行なっていませんでした。GWに北海道から見えた方のH1も当方同様リアゲートにロックの無い年式なので、一々あのセコイ鍵での開け閉めに苦労をしているので、取り付けたいとの宿題を貰っていましたけど、ミーティング前は何かと忙しく、やっと本日部品番号の拾い出しを行ないました。当方の勝手な予想では、部品の価格はトータルでも案外お安いのですけど、車体側のハーネスは含みません。本来車体側には、リアドアロックのモジュールがあるのですけど、これの価格は高いのと配線が大変です。このモジュールの機能は、リアドアを開けたままロックした時にリアドアは通電していませんから何も動作は行ないません。したがってそのまま閉めるとリアドアは施錠しないままになってしまいます。そこでこのドアモジュールが付いていると、閉めた瞬間にドアをロックするロジックを行ないます。後付でその辺の事を理解して置けば、ドアモジュールは要らないと思います。ただ、この取り付けには多少の加工が必要です。先ず、車体に小判型に穴あけ、ドアにアクチュエーター用金具の取り付けと小判型の穴あけ、ヒンジの追加工(面取り)が必要です。また配線も右ドアからリアゲートまでロック用の配線を引き回す事が必要なので、工具が無い場合は取り付けは無理です。採寸用のテンプレートの作成は近日中に行ないますので、一応採寸は楽に出来る様にしておきますので、ご入用の方は友野さんに『リアドアロックキット希望』とオーダーしてください。
ミーティングの後に、廣田さんがガレージに寄って未だタイヤが使えるのに、17インチのタイヤに交換しようとしたので、96年のクラック注意車体なんだから、その前にやる事があるだろと一喝しました。廣田さんには、もう一度一体エンジンの中でどうなっているかとクーリングキットの必要性をガッチリ説明して、クラック予防の重要性を叩き込みました。それが利き過ぎたのか、成り行きで来週末廣田さんのH1でお試しする事になってしまい、慌てて部品選定と手配を行ないました。そのおかげでクラブオリジナルのエンジンクラック防止用のクーリングキットの準備も出来ちゃいました。これは96-99年前期までのH1には必須、それ以外にも、以前当方が説明したように、H1のDIESELエンジンには長い目で見ると必要な部品です。輸入品の場合はどうしても高価になるし、補修も面倒なので当方が部品選定を行い加工をした物を友野さんに販売してもらう事にしました。
当方を含めて当方がもたもたしていたため価格的に高い輸入品を購入された方には申し訳無いのですが、この部品はH1のDIESELに絶対必要な重要部品なので価格を下げて皆さんに付けて頂きたいのでお許し下さい。当方はこのクーリングキットの計画はかなり前から計画しており既に48個も作られてしまったホースジョイントやサイズ違いのジョイントを大量に購入して、誰よりも無駄遣いしているのですから、それよりはマシだと思ってください。取り付けの方法のマニュアルも週末に廣田さんのH1を実験台にして、看板の上がっている修理屋なら何処でも出来る様にした物を当方が作ります。この部品はパクリですけど、当方のボンネットダンパーもアメリカでパクられていますので、お互い様です。エンジンにクラックが入ってしまったために当方が『エンジンがお亡くなりになりました』とオーナーに告げるのは大変辛い物です。今後この手の相談を受ける時には『クーリングキットは付いていますか?』と質問する事にします。。という事はどういう事か良く考えてくださいね。

2006.5.15. -2    石飛 毅氏

今朝のニュースで、遂にH1の生産中止が発表されました。
時代の流れに乗り切れず、販売が落ち込み年間生産台数が極端に減ったのが原因らしいです。ただ米軍への調達契約が07年まで続くので、パーツの心配はしなくても安心です。それが終わっても車に関する環境はアメリカと日本では大きく違いますので、当方はあまり心配しておりません。例えば、エンジン本体は07年までは問題無いし、米国内にリンク品が沢山出回っておりますので心配は無いと思います。しかし、どうしても将来新品エンジンが欲しいと言う方は早めに購入しておいても良いかもしれませんね。ミッションはGMのトラック用ですから、全く問題ありません。よっぽどじゃない限りは生産中止が問題になる事はありません。
じゃあ一体何が心配かと言うと、やはり外装品ですね。ボンネット、ボディはハンビーと共通ですが、ドア、ルーフ、リアゲート、は生産中止の影響を受けそうです。ガラス関係は暫く大丈夫でしょうが熱線入りは要注意ですね。上にボカシのあるタイプもやがて無くなるでしょうが、板ガラスなので透明ガラスでよければ特に問題ないでしょう。これから10年単位で乗るために、これから何を準備するか、当方なりに考えました。
先ず、エンジンハーネスですね。エンジンハーネスキットは現在特に問題なく入手できます。しかし将来的には減少傾向。配線そのものは引きなおす事は出来ますけど、コネクターは再利用するケースが多いので、接触不良の原因になりますから、これはぜひ手元においておきたい一品です。車内のハーネスは案外長持ちしますので、この部分はPCMのコネクターと、ケントムーアーの配線パーツキットを準備しておけば交換は補修で問題は無いと思います。もっとも室内の配線ハーネスの交換は地獄の作業ですから、これは補修が良いですね。しかし、この部分には問題があります。以前このケントムーアーの補修キットを当方が購入しようと思った時に、あまりにも高額なので諦めました。このキットを使わなくても良い部分と絶対このキットを使わないと駄目か分類した所、必要なのはPCMのコネクターだけでした。それでも、この部分のトラブルは今までも数件なので、購入を諦めました。ちなみに93年には必要ありません。
メーター類はオートメーターが全て利用可能ですから心配ありません。スターターは最近始めたオルターのリンクと同様に加藤電機に必要な部品を即リストアップしてもらうので、コイルを焼いちゃわない限りは新品同様に戻りますのでご安心下さい。当方のスターターは未だ問題はありませんけど、交換して置きますので当方の外したスターターをリンクベースにして、もしもの時は直ぐにデリバリー出来る様に準備はします。ハブですが、シール類は工業規格品ですから特に問題も無いでしょう。スピンドルもハンビーと共通ですからこれも安心ですね。
こう考えるとハンドメイド故にこれが無いから駄目だ!と言う部分は思ったより少ないです。ACのホースも加藤電機で作り直しが出来ますから部品価格の上昇は一部のパーツだけでしょう。一応、友野さんと相談しますけど、現在友野さんは在庫過多なので、絶対に交換する事が決まっているようなラジエーターホースなどは皆さん手元に置いて下さい。それが処分された分で、欠品しそうな部品を在庫して貰うようにします。これからも安心してH1を乗り続ける努力をしますので、良いとこ取りは許しませんよ!笑

2006.5.15.     石飛 毅氏

ミーティング参加の皆様無事帰宅できていますか?
今回参加できなかった皆さんも、次回お会いできる事を楽しみにしております。土曜日に、前泊の松原さんと工藤さんの3台で出発した時は、未だ雨は降っていませんでしたが、途中から弱い雨が降り出してちょっと心配でした。今回は、佐野パーキングエリアから、特別ゲストをお乗せする予定でしたので天気が持ってくれればと思いましたけど、小雨は無情にも降り続けてました。佐野に到着すると、既に、メンバーが沢山集まってて、錦さんが既にボランティアの方にコンタクトを済ませてくれていたので、当方は気持ち良く乗って頂くために、先ず車の中のゴミ捨てを行こなってからゲストのご家族の所へご挨拶に行きました。ご家族やボランティアの方に身に余るほどのお礼を頂きましたが、照れくさくて如何して良いのか解らなくなってしまいます。佐野まで来られた車はワンボックスのハイルーフ車で、車椅子2台と10人分の座席がレイアウトされて使い易そうな車でした。ご家族はこの車で日本国中に出かけているそうです。モチロン車椅子の昇降は電動油圧ポンプで、これまた見た目も機構も中々優れています。
車椅子に乗っているご兄弟の状態は、当方の予想より遥かに良さそうでしたが、そこは素人の浅はかさで、体の姿勢の微妙な位置で呼吸がしづらかったり、体が痛かったりで、シート形状とお兄さんの楽な姿勢が合わなかったために、残念ながらHUMMERに乗ることが出来ませんでした。弟さん(今回のメインゲスト)は当方のHUMMERのレカロシートの形に上手くフィットしてくれて、そのままお母さんとボランティアの方も同乗して、4人でスタートしました。普段は決してお行儀の良い運転を心がけてはいるのですけど、ツイツイアクセルを強めに踏んでしまう当方も、今日ばかりは出来るだけゆっくり走りました。実は、同乗したお母さんとボランティアの方は、お二人とも当方と同級生だったので、最初どんな会話をしたら良いか困ったのですけど、3分でもう馴染んでしまいました。ゲストは随分前から当HPをブックマークしているそうで、当クラブのメンバーの名前から車体まで良くご存知でした。順番にメンバーが当方のHUMMERを抜いていくととても嬉しそうな顔をしてくれます。姿勢を変える事は大変そうでしたが、言葉はハッキリしていますし、段々障害があることを忘れて、速度も段々上昇して、何時の間にか車線変更や追越まで初めてしまいインチキボランティは直ぐに馬脚が出てしまいます。。。。
最初の予定では、全てのパーキングやサービスエリアに立ち寄って何かあったら同行のドクターに診察を受ける予定でしたが、ご本人からは全くクレームも無く、結局『PSガレージ』まで一気に走りきってしまいました。何かお手伝いしたくても、乗降はただ見ているだけで、結局何も出来ませんで、大した事じゃないのにご丁寧なお礼を言われてしまうと逆に恥ずかして、逃げ出したくなります。その後、ご家族でお楽しみいただくためと情け無いのですけど、ご両親が気を使って下さるので気恥ずかしさが上回ってしまいますので当方はご遠慮させて頂きました。マダマダ修行が足りません。松原さんも当方と同じらしく、自分で言わないでスタッフに『ディアブロのドアを開けて着席させてあげて』と言ってたの聞いてちょっと安心しました。凄いのは、大村さんで、ズーッと陰を隠しながら同行してくれて、一部説明をしてくれました。こうして皆さんも温かい目で見守って頂き、当方が勝手に受けたタスクを皆さんで遂行してくださった事に大変感謝します。ボランティアの方から『クラブ宛に感謝状の送付を・・・』と言われましたが、この程度の事でおくがましいので『トンでもないと』辞退しました。
今回の参加車両は、延べで34台瞬間最大では25台です。H2 OCからも4台、それ以外で1台のH2を確認しました。GW中に当方が係わった、倉持さん、麻生さん、浅井さんのHUMMERは全車『絶好調!』で参加してきました。遠方参加者は自走では青森。飛行機&レンタカーで九州からも参加されました。ノベルティはスカイオートがTシャツと、HUMMER専用者検証ケース、そしてキャタライザーのバイパスパイプを出品してくれました。そこその数が売れたみたいなので、ちょっと安心。また次回もよろしくお願いします。友野商店は今回アクセサリー系よりもホース、オイルシール等の、ロングレンジ消耗品を物凄く沢山持って来ました、ですから、売り上げはあまりありませでしたが、これだけの在庫を持っているんだ!と言うアピールにはなったと思います。クラブ員には『あれだけあれば安心』としか受けていないと思いますけど。。。

ミーティングは2日間行うため、毎回貸し別荘を借りて雑魚寝しています。ココ数回は宴会の王様である野澤さんが楽しませてくれています。今回は10人ちょっとしかいないのですが、わざわざビンゴゲームを持ち込んで『大人のビンゴ大会』を主催してくれました。実に楽しい方です。。。
当方のHUMMERですが、何時もよりアクセルの踏み込み量が少なかったためか、390k走行で70Lしか軽油を消費しませんでした。しかし、大村さんは長野から那須まで7.2k/lで来たそうです。H1でホントかよと思う燃費ですけど、彼は常に最大トルク発生件数の1800rpmをキープしてATがロックアプするタイミングをはかりながらアクセルをコントロールしているそうです。参りました!

2006.5.15.    牧野 岩氏

[NEWS]
AM GENERAL & GM   : HUMMER H1 の生産を6月で停止するとのことです。(May 12,2006)
http://www.amgeneral.com/corporate_news.php/nID/22 

2006.5.13.    石飛 毅氏

土、日はいよいよミーティングですね。
当クラブのミーティング開催場所の『那須PSガレージ』はレストランですから、ミーティング中も通常通り営業を行なっています。したがって当クラブのミーティングを覗いて見たい方はどうぞご自由においで下さい。無料で場所をお借りしておりますので、飲食は『那須PSガレージ』をご利用下さい。
本日、A-carsの原稿を書いた後に加藤電機に行ってきました。GASハマーの破裂したヒーターコアを見に行ったのですけど。現物を見てビックリ、見るからに破裂です。他のHUMMERはココまで壊れているかは解りませんけど、オリジナルはかなり強度が低いようです。今回は外枠は再利用しておりますが、コア部分は全て交換しております。コアは3層にして利きは良くしてありますし、補強のために梁を一本追加しております。これで、少しは圧力が高くても開かない様になっています。来週には大井先生のHUMMERもこの部分をばらしますので、漏れ箇所の特定は出来ると思います。それではミーティングでお会いしましょう。

2006.5.12.    松原義明氏

いよいよ明日、ミーティングですね!
宿泊の件ですが、いつも利用させていただいている那須ビレッジさんを今回も予約してあります。
とくに事前に宿泊の希望を募っておりませんが、いつも定員をオーバーすることがありませんので、まず皆さん泊まれるでしょう。
また、土曜日の夕食ですが、これもいつも通りガレージで用意させていただいてます。
那須に到着した際のエントリー時(参加の缶バッチを受け取る時)に、夕食の希望をとりますのでよろしくお願いします。

では、皆さん那須でお会いしましょう!くれぐれも道中お気をつけていらしてください。

2006.5.12.    石飛 毅氏

大井先生のヒーターコアからのクーラント漏れの話を聞いてから、加藤電機に入庫している95年式GAS HUMMERも同じようにクーラントが漏っていました。
このH1は以前オーバーヒートでエンジンを壊した履歴があって、ヒーターコアが膨らんで漏れていました。一年ほど前にもヒーターコアが破れたという話を聞きました。そして本日ももう一台。。。95-6年のH1はソロソロヒーターコアが駄目になる時期なんでしょうか?しかし今までヒーターコアが漏れたと言う話はこの年式のGASエンジン以外では聞いたことがありません。93年式で実働しているのは3台ありますけど、漏れた話は聞いていません。10年以上経っているTOMONO-GOや当方のヒータはレトロフィットキットと交換しておりますので参考になりませんが、少なくてもDIESELエンジン車では未だ聞いた事がありません。大井先生のH1のコアを外したときに一体何処から漏れているのか調査して報告します。
一昨日上口さんから走行中電圧が下がって調べた所、オルターから異音がしていると言う事で加藤電機が140Aにしたオルターネーターを昨日発送して下さいました。もう上口さんの手元に届きました。国内でオルター即日発送は大変助かります。取り外したオルターは返送して頂いて、リンク品として、また活用するので加藤電機に返送してもらいますので、引き取り後、何処が悪いのか原因調査をして報告をして貰う事にしました。確かに交換すれば直るのですけど、何処が悪かったのか理由が判った方が、交換した事に対して納得出来ると思います。H1にはチャージランプがありません。そこで、加藤電機でリビルトした時に配線をすれば、チャージランプが付くようにしてもらっています。しかし当方が繁忙のためこの配線を未だ調べていませんので、今のところ未結線です。近いうちに、オルターの異常を知らせるチャージランプの配線キットを作りますのでお楽しみにしてください。

2006.5.11.    石飛 毅氏

INDYの帰りに不調になった柳本さんのHUMMERはスカイオートに運ばれて、原因を調査した所、クランクのメタルが駄目でした。GWが明けて作業が再開しましたので、途中経過を見に行きました。
もう10年経過している車体ですから、エンジンを下ろすついでに色々交換してリフレッシュに丁度良いと思いました。普段見えないゴム関係の部品は未だ使えそうですけど、組み込んでからの交換には手間が掛かるのでチャンスですね。良い感じに見えても、ジョイントやボルト類は腐食や固着が軽いうちに緩めてスレッドコンパウンドを塗って締めるだけで、いざと言う時にボルトを折ったり舐めたりしません。早い話がエンジン周りの軽いレストアと言う感じですね。駄目になったメタルが作業台の上に置いてあったので、写真に取りましたけど、当方にはバラされた状態では良いか悪いかのジャッジは出来ません。ただ、新品の時には内側にもっとホワイトメタルが厚くなっている事から、メタルがかなり流れている事は分かります。新品の時はクランクと、メタルのクリアランスはプラスチックの細い紐を挟んでつぶして、その広がり巾でチェックする事を考えると、この状態では基準値を大きく外していると思われました。
このエンジンの修理をするより今後の事を考ええて、エンジンは新品を組み込む予定です、一応新しく組み込むエンジンも見せてもらいました。あたらしいエンジンは、ロングエンジンの状態です。リンクエンジンではなく間違いなく新品でした。
ココ数ヶ月感じているのですけど、H1に第2次ブームが来ている様な気がします。先ず第一次ブームは北海道にHUMMER JAPANが出来た時で、雑誌などの媒体にも沢山でていました。それまでのNA DIESELエンジン、GASエンジンに加えてターボエンジンが出て、パワー不足が解消されたのもブームの一助でした。最近、当方の所に来る『お問い合わせメール』も結構具体的な質問が内容が多いです。スカイオートの村上さんも自分用に所有していたシルバーのH1も在庫不足から販売してしまいました。元々あのH1はエンジンにクラックが入ってしまいコンプリートエンジンと交換してあり、村上さんも色々手を入れておりましたので、購入された方はラッキーだと思います。本日、スカイオートに出向いた時にレカロの取り付けのために入庫していたこのH1をオーナーが引き取りに来たのでお会いしました。以前メール交換はしておりましたけど、初対面で非常に丁寧なご挨拶を頂きました。ご本人も購入後色々と手を入れている事が段々判り満足しておられました。スカイオートの村上さんは次の所有するH1の手配は付いていると言うので、そのままメンバーにしておいてあげる事にしました。考えようによっては、販売店には負担が多いですけど、展示しているより適度に動かして駄目出しを行い、手を入れた状態であれば買う人には都合が良い様な気がします。
スカイオートにTOYOTAのFJクルーザーが入荷しておりました。異論はああるでしょうけど、当方は発表の時から気になっていた車です。このFJクルーザーはハイラックスサーフがベースで国内(日野自動車)で生産されて輸出されていますので、逆輸入車という事になります。室内は対照的なデザインなので、右ハンドルが国内で販売されそうな雰囲気があります。写真では大きく見えますけど、実車は案外コンパクトで乗りやすそうです。日本の場合は左ハンドルよりも2ドアであることが一番のネックの様な気がします。価格は、乗り出しで600万円を楽に切っていますのでH3より100万円位安い事になりますね。

スカイオートにクラックが入って降ろしたエンジンが2個転がっていたので、エンジンの製造年月日が書いてある部分の写真を撮ってきました。K046は 1996年11月4日生産のエンジンです。1999年6月1日生産から対策エンジンに置き換わっていますのでこのエンジンはクラックする番号ですね。このエンジン生産月日は車体の製造年月日とシンクロしていませんので、この番号を見ないと判らないと今まで思っていました。しかし、この番号を確認するにはドックハウスを開けてタービンの遮熱板を外さないと見ることが出来ません。そこで、先般降ろした倉持さんの古いエンジンと新しいエンジンをヒロシと観察して、対策済みエンジンのひと目で判る違いを発見しました。中古平行輸入車では、既にアメリカ国内で積替えている可能性がああるので、年式だけでは判断できない事があります。ひと目で判るこの方法は、ミーティングの時にヒロシに依頼するとチェックしてもらえます。一回800円で調べるとか言ってました。対策エンジンだから絶対大丈夫というわけではありませんが、未対策エンジンのクラック発生率(20-30%と言われていますが、もっと多い様な気がします)が低くなるだけですから大切に使かいましょう。ちなみにスカイオートに展示されているH1のチェックをしたら全部対策済みエンジンでした。

2006.5.8.    石飛 毅氏

北海道からお見えになった方は、3年前にH2が発売されて直ぐに購入されたのですが、1年半経ってH1を増車されたそうです。
同行のメカニックの方の手入れが良いので、程度は良好でした。ただ、当方が何時もの調子でエンジンを掛けると、ストールしました。多分グローの調子が悪い感じなので、後ほど点検する事にしました。今回の目的は、ボディリフトとクーリングキットの取り付けでしたが、試乗するとハンドルのニュートラル近辺で引っ掛かりがあるので、アイドラーアームを点検すると強度の低い初期モデルが未だ付いていました。最近、初期モデルを見る機会が少なかったので、3世代目のアイドラーアームと久しぶりに比較すると随分と大きさが違います。交換する前にメカニックの方にも動きを見てもらいましたけど、本来平面的にしか動いてはいけないのに、3次元的に動いていたアイドラーを見て、当方が交換を薦める事に納得して頂けました。
しかし、タイヤのアライメントはキャンバーを付けているので全体的なハンドルの重さは当方のと比較して重いです。アライメントに関してはメカニックの方が色々やれているのでお任せしました。当方としてはキャンバーは出来るだけ『ゼロ』にしたい所です。タイヤの偏磨耗が気になるそうですけど、フロントのコイルを交換してあるので、ブレーキングの時にノースダイブが少なくなるので、さほど気にならなくなると思います。元々装着しているタイヤがGSA(左右非対称で何故か溝の深さも左右で違う)なので、余計偏磨耗しているように見えちゃうのが一番の問題ですね。大井先生も以前気が付いたら急にパターンが繋がって大慌てした事がありましたよね。機能的には問題は無くても気分的には嫌なのは良く判ります。当方のキャンバーは『ゼロ』ですけど、今まで一回位しかローテーションしていませんけど装着しているMTRはほぼ均等に磨耗しているように見えます。
前の晩に麻生さんのハブを見て酷かったので、念のために点検を行うと一輪だけ思ったより汚れていました。オイルの量は十分で、汚れていましたけど水分量は内部を腐食するほど含んでいませんでしたから、丁度変え時でした。ハブの水分が混入する理由ですけど、ハブに雨漏りしている訳ではありません。ハブは走行していると結構温度が上昇します。寒い時期に停止するとハブのケースが外気で冷やされ熱容量の大きいオイルやハブ内部との温度差が出て壁面に結露します。これが次の走行時にオイルと混じってエマルジョンになります。これを何度か繰り返していると、水分量が多くなって内部を腐食させます。よく、適正量のオイルを入れてあるはずなのに、ハブの注入口を開けるとドバーッとオイルが出ますけどこれは粘土の高いオイルを入れた時に多少内部で山になっているし、注入ノズルが注入口を上に上げているのが原因ですけど、それにしても多いと思う場合は水分で増量されているからです。これをか金属製の燃料タンクでもこれと同じ事がありますけど、あまり乗らない車だとタンクに溜って腐食させますけど、大抵燃料タンクの場合はドンドン新しい燃料が入ってくるので問題ありません。もっともH1の燃料タンクは樹脂ですから錆びないし水抜き際はガソリンスタンド等と友好関係を保つために入れる物だと思って結構です。これを防ぐには、ブリーザーの入り口にシリカゲル等の乾燥剤を取り付けて、ハブ(AT、トランスファー、デフにも繋がっています)に除湿した空気が行くようにすれば水分の混入を結構防げます。メカニックの方が昨年の8月にハブのオイルを交換したと言われていましたが、極寒の北海道を一冬過ごした事を考えると、ドレンしたオイルの状態は決して悪くは無いと思います。今後は毎春の交換が長持ちの秘訣ですね。
このH1の作業をしている最中、当方への来訪者からのお土産である『お酒』を消費先の加藤電機がニコニコしながら取りに来ました。作業中だったので挨拶もそこそこにしてご無礼でしたが、頂きっぱなしでは申し訳無いと思ったのか、その内『DENSO』のツナギに着替えて作業応援をしてくれました。
全般的に色々点検を行いましたが、エンジン始動に少し問題が未だ抱えている感じがします。購入直後に販売店が、オプチカルセンサーの交換(センサーだけでの部品は出ないので、ポンプのアッセイ交換)を行ったそうですけど、症状的にはオプチカルセンサー不良に近く、エンジンが始動すると調子が良いので、FSDの異常では無いでしょう。コンプレッション不足だとしてもパワー的には他車と比べても見劣りしませんので、それが問題になるほどではないと思います。今回はオーナーからもこの点についてはオーダーが無かったので、真剣に調べていませんけど気になるようでしたら、燃圧、噴射タイミング、コンプレッションの測定、PCM用の温度センサーの点検をお勧めします。それとエアクリーナーのチェックも行いたい所です。
クーリングユニットの取り付けのためにドックハウスのカバーを開け、エンジンブロックの番号を見ることは出来ませんでした。しかしブロックの点検をすると『旧タイプ』エンジンなのでクーリングユニットは必須です。今回は時間も限られていましたし、初めて見る個体なので、今になって色々気が付く部分もありますけど、同行されたプロのメカニックの方にお任せします。写真も殆ど撮ることが出来ませんでした。

二番目の子供も一人暮らしをしたいというので、本当は土曜、日曜は引越しの予定でしたが、どうにかなると思って行きませんでした。。。。。後で聞きましたけど、アテにならないおやじに頼らないで、一番下の息子を手下にして自分で引越しをしたのですが、一番上の子に続き新車のスパイクをぶつけて帰ってきました。(涙 必然的にぶつけたのは当方がガレージで遊んでて引越しを手伝わなかったのがいけない事になり、修理代数十万円は当方が負担する事になった上、さらにお詫びとして液晶テレビも買って。。。。GWは大赤字です。GWに当方が作業をしたオーナーは、せめて西東京方面に足を向けて寝る事が無いようにしてください。

土曜日の朝起きると、浅井さんと倉持さんがもう到着していました。倉持さんは、先日取り外したエンジンの引取りと、タンクステーの交換です。リフトアップキットに入っているタンクステーは何処のメーカーもイマイチです。プロペラシャフトとのクリアランスが小さく、振動や横モーメントでタンクが動くと干渉する可能性がでます。そんな中で倉持さんの場合は、今までに無いぐらいの5mmも余裕があったので、これで良いと思ったのですけどだめでした。北海道の方の場合は、最初から完全に当たってしまうので、最初から作り直しをしました。

浅井さんのオーシャンブルーは先般ボディリフトをしたときにATレバーが動かなくなると言う症状が出ていました。調整の時にヒロシと浅井サンが色々やってて壊したと思って、頭に来てロッドの調整を行って、どうにか動くようにしましたけど、それでもやっぱり駄目だと持ち込まれました。
症状としては、ATのセレクターレバーのボタンが下りないという物で、インターロックケーブルかレバーその物の異常と思い、先ずはコラムを点検しました。コラムの点検には、コラムカバーを外しただけではインターロックワイヤーの分解は出来ません。当方のH1でこの作業をしたときは、CTISのコントロールパネルの横にアクセスホールを空けてしまいましたけど、他人のですからそうも行かずにステアリングコラムを落としました。このコラムを落とすのは、物凄く面倒です。時間的にはたいした事が無いのですが、犬の散歩でウンコを拾うのと同じで短時間でもやりたくない事ってあります。だから自分のは穴を空けちゃいました。
コラムの中を見ると多少は擦っている部分はありましたけど、特にこれと言う部分は見当たりません。こうなるとATのレバーの点検をしなくてはなりません。ATのセレクターレバーの取り外しもたった3本のボルトを抜くだけですが、アクセスが悪くて、更に、インターロックワイヤー、パーキングスイッチ、ニュートラルスイッチの配線があって、これらが皆短くレバーの裏側にあるゴムの袋でカバーされています。このカバーは大抵破れている事が多く、当方のH1も5年位前から破れています。でも、そのままにしているのは、面倒だからです。肥溜めでちょっと顔を出している1000円札を拾うぐらい嫌です。10000円なら拾いますけど。。もしゴムが破れていたならソーッと広げて内部を点検しちゃうのですが浅井さんのゴムには蟻の一穴すらありません。暫く下にもぐって何度も『黙って破っちゃおう』と思いましたけど、その内破れているのを見つけて『交換してくれ』と言われるのも面倒なので結局取り外しました。
内部を点検すると、多少ピンに変形がありますけど、機能的に問題はありません。そこで、分解したままで、もう一度動作を確認すすると、通常ブレーキを踏むとインターロックが解除されるのに、解除されていません。しかしボディリフトするまでは全く問題が無かったと言い切られると原因はボディリフトと思うのが人情ですけど、あえてその発言を無視して最初からインターロックのロジックを追う事にしました。配線図を見ながら、一番疑いの掛かっているブレーキスイッチの配線を点検。ブレーキの配線は国内の保安基準に合わせるために、輸入した時に配線を変更していますので、この部分でのトラブルがあるのではないかと一番最初に見たら、これが大当たり。ブレーキスイッチから出ている配線はスイッチの直近でスッパリ切られて、スイッチからランプにダイレクトに配線されていました。と言う事はブレーキのインターロックには一切配線はされていません。これらの配線を修復して動作確認をした所、セレクターレバーは何事も無く動作しました。と、言う事は最初からおかしかった事になります。ボディリフトを行った事でセレクターレバーの調整をヒロシがした状態でレバーが正常に戻って、この配線の不具合が露呈しただけで、改善屋のミスです。お昼過ぎたら改善屋を一時間程問い詰めてみようと思います。まぁ改善屋も木製のバンパーを作ったりして頑張ったので基本的には許しますけど、ひとまずこれでGWの作業が終わり、日曜日の朝CCVに寄ってから、自宅に向かうと2番目から電話があり『何処に居るの?』『東大和です』『吉祥寺に着く10分前に電話して』その後、当方に取ってGW最大の忙しさとショックが待っていました。。
このGWに当方のH1はヒロシが丁寧に洗車をしてくれました。当方が唯一自分のH1を触ったのは、新車の時に購入した純正のカーペットを引っ張り出して引いた事です。新車を購入した時にあまりにも高くて、引くのに躊躇してそのまま忘れていた物です。形はとてもよく出来てて「HUMMER」と刺繍してあります。運転席以外は敷いてみるとピッタリでしたが、NA用なのでアクセルペダルの部分が当たってしまい、運転席用はカットしました。ショックなのは切り口を見ると中の接着剤がもう硬化してて剥がれはじめていました。

いよいよ今週はミーティングです。東京方面の方は例によって佐野で一旦休憩しますので、遠方の方はココで一夜を明かすと丁度良いと思います。そこで佐野に集まる方にちょっとお願いがあります。
先般ボランティア団体の方からメールが来ました。この手の物には如何わしい物があるので、調べた所、とても真面目な団体だったので一安心。おそらく先方も当方に対して慎重になっていたと思います。まぁお互いに初対面ですから仕方が無いです。この団体は体の不自由な子供達の夢をかなえて上げるという目的で、沢山のボランティアの方が働いているようです。今回は車椅子で生活を余儀なくされている車好きな少年が『HUMMER H1に乗って見たい』(お目が高い!)というリクエストがあって、ボランティアの方がそれを叶えるために調査され、当方のところにたどり着いたようです。当方としてはどうしたら良いか判らないので、車椅子の義弟に相談した所、短時間であれば特に問題が無いだろうと言う事だったので、一安心。そうなったら、そんなに車が好きなら当方のが一台あるより沢山のHUMMERや貴重な車が見る事が出来る、我々のミーティングの時の方が良いだろうと思い、ミーティングにお誘いしました。先方は早速PSガレージの調査も行われた様で、車椅子スロープ、車椅子トイレの完備したPSガレージの設備の良さに感銘してミーティングに来る事になりました。
更に、どうせ乗せるのであればPSガレージの近所をグルグルするだけでは勿体無いので、佐野から同乗する事にしました。少年は体を支えておけば良いのでTOMONO-GOにお願いします。当方のには、少し介護が必要なおにいちゃんを乗せます。朝寝坊な当方が間に合わなかった時は、佐野に先に着いた方は対応願います。彼らに対しては特別な事は必要無いと思います。また、過度に気を使う事も不自然です。普通でいいんです。。。大人の対応をしてください。

2006.5.5.    石飛 毅氏

連休も後2日残すのみです。
先ず最初にいきなりエンジン交換作業です。交換の理由はエンジンのクラックの初期状態です。冷却水の減りが早く、エンジンオイルにもクーラントが混入しておりました。倉持さんは輸入されたエンジンを乗せる前に、ご自分でエンジンに防錆塗装を施して、トレーラーに乗せて息子さんと一緒にお見えになりました。持ち込まれたH1は、予め運転席以外のシートやグリルガード等邪魔な部分を前準備として外して来ています。これで作業性は高くなります。第一日目は、先ず、エンジンを下ろしてから2インチのボディリフトを行いました。ボディリフトはエンジンが無いとフロントのマウントがむき出しになるので楽です。またエンジンを載せるときにもボディリフトをしてあると、とても楽です。ボディリフトの他にもクーリングユニットの取り付けも行いました。
翌日は、当方は一人だけなので、第一日目は頑張ってエンジンの搭載までは行い、2日目には配線や配管等の細かい仕事を行い、夜にヒロシ追加工したウォーターポンプを持って来てくれたので、液体ガスケットを固めておきたいので、ウォーターポンプの交換を行いました。3日目はラジエーターの取り付けを行い、抜いてしまったエンジンオイル、ATF、クーラントを入れてエンジンを始動。一発でエンジンは始動しました。この後、ACのガスを入れてひとまず完了です。試乗した所、エンジンは見違える程快調になりオーナーは大満足です。新しい仕様のエンジンは、フリクションロスが少なく、スペック上のパワーも従来の物よりハイパワーなので、これから気分よく乗り続けることが出来るでしょう。
今回使用したボディリフトキットは4X4ラバーダック製の物で、今までのプレデターの物と少し異なります。プレデターの物は、リアブロックはスチィール製ですけど、ラバーダックは樹脂なので腐食には強いと思います。しかし、センターとフロントのブロックには逃げが無いので、追加工が必要です。ヘリコプターフックはプレデターはカラーで延長しますけど。ラバーダックは、交換タイプです。この部分は両方とも溶接なので、ご自分で取り付ける場合は知合いに鉄工所があると良いですね。燃料タンクのステーは出来の良さはラバーダックです。しかし両方とも燃料タンクの後ろ側のステーはプロペラシャフトはギリギリなので場合によっては干渉しますので、両者とも加工が必要です。
3日間で、一応お帰りになれましたけど、作業は毎日深夜ですから労働基準法違反ですね。
倉持さんのH1に塗装したH2のホィールが付いていました。錦さんも塗装していましたが好みで塗装するのも面白いです。

エンジン積み替えが終わった翌日、麻生さんに起こされました。外に出ると錦さんのタンドラも一緒でした。麻生さんがガレージにお見えになるのは初めてです。麻生さんのH1もエンジンクラック対象車なので、エンジンに付いては非常にナーバスになっているので、いち早くクーリングキットを購入しておりましたので、それの組み付けと、ボンネットダンパーの取り付けに来ました。この程度の内容でしたら一日で終わるのですけど、麻生さんのH1には色々な電装品が付いているので、ドックハウスの取り外しは手間が掛かります。一通り下回りを見ましたけど、麻生さんには申し訳無いですけど、内容的にはもう少し手を入れたほうが良いのでは無いかと思う状態でした。整備は専門の業者に任せているそうですけど、致命的な物はありませんけどこのまま乗り続けたらガタガタになりそうな状態です。
先ず、ハブリダクションのシールからのオイル漏れが2箇所。トランスファーのホースは明日破裂してもおかしくない状態でした。トランスファーのホースは、クリップ式から締りの良いホースバンドと交換しました。このホースは耐圧耐油ホースなので、高価ですけど定期的に交換することをお勧めします。
さて、一番の問題はハブリダクションのオイルでした。インプットシール交換はオイルを抜かなくても出来ますけど折角剥き出しにしているのですから、オイルを抜くとオイルの量も少なく錆と水分でチョコレートになっていました。中をパーツクリーナーや灯油で清掃しましたけど、イマイチ納得が出来ません。実はこの時点で、ギヤオイルの在庫が無い事が発覚して、急遽ランドマップに電話して持ってきてもらいました。洗浄した後でもハブを回すと未だザラザラしているので、結局ベアリングを抜いて清掃しました。ベアリングにモリブデングリスを押し込みハブに装着して回すと綺麗に回り始めました。次回のオイル交換は早目が良いですね。他のハブも量的には少なく汚れも酷い状態でしたけど、先のハブ程ではありませんでしたので、そのまま洗浄してオイルを注入しました。
ココまで来ると、このH1は一切整備をしていないと考えるのは誰でも思いつく事です。トランスファー、前後デフ等一通りチェックしましたけど、予想道理全部駄目でした。汚れだけではなく量が少ないと言うのは長期間交換はおろか点検もしていなかったと言う事が解ります。麻生さんには、次回からは信頼の置ける工場での整備をお勧めします。しかし悪い話ばかりではなく、下回りを点検しているときに遮熱板が無し、エンジンの配線の取り回しが適当だったり、その他にも『おかしい』部分が沢山あったで、もしかと思いブロックの形を見るとこれも違っていました。そこで、エンジンのキャスト番号を点検して解読したところ、搭載されているエンジンが『クラックしないエンジン番号』でした。
先日、修善寺でお会いした3年間H1購入を考え続けている方がお見えになりました。近い内に購入する事をお決めになった様で、その前に当方のガレージを調査?しに来たようです。暫く見学されて、名残惜しそうでしたけど遠方なので仕方なく後ろ髪を引かれる思いでお帰りになりました。
夜も深まった頃、黒いH1が入って来ました。予定より一日早く北海道のオーナーが何時もメンテナンスを依頼しているメカニックの方とお見えになりました。この日は結局5人がガレージ泊となりました。
翌朝、麻生さんのデフオイルの交換やホースを交換するために、抜いたATFの注入を行いセンターコンソール内の配線のトリミングはご自分で行ってもらい、当方とヒロシは北海道の方のH1に取り掛かりました。

 

 2006年4月