2007年1月  HUMMER ESSAY 2007年2月      

2007.2.26.    石飛 毅氏

本日は、一成HUMMERの作業日報からハブのOHを開始しました。と言っても、先ずはタップリなグリスを落とす事を含めた清掃作業から行いました。グリスはマイナスドライバーとパーツクリーナー、ワイヤーブラシでひたすらゴシゴシ。フロントよりリアの方が隠れているので、汚れは酷いです。全ての部品は汚れとグリスでコーティングされているため、地肌を出すのには苦労します。途中で気が付いたんですけど、どうもこの車体もシャーシブラックが塗られていた様で、中々元々の塗装面が出ません、一通り汚れとしを済ませて、ハーフシャフトを取り外した所で、不具合発見。ハーフシャフトはハブの中でボルトで軸方向に呼び込んで抜けないようにしていますが、4箇所のうちリアの後ろだけボルトが折れていました。当然走行中にシャフトが移動していましたので、異音があった筈です。ボルト自体は在庫があるので問題ありませんが、シャフトの中に折れたボルトが残っている事です。一応抜き取り工具は数種類用意していますが、焼きの入ったボルトに穴を空けるのは普通のキリでは折れてしまって益々抜けなくなっちゃうので、秘蔵の逆回転コバルトドリルを持ち出しました。このドリルのお陰で、穴は簡単に空くので後はエキストラクターがキチンと仕事をしてくれます。この手の工具って大抵セットになっているんですけど、何時の間にか歯欠けになっているのが不思議です。緊急時に使う工具なので無いとお手上げですから、揃えておかないと。。。
これ以外のハーフシャフトは問題ありませんでした。次にタイヤを固定しているスピンドルですが、3輪の内2輪は手で回ってしまう程ヘナチョコでした。走行中、外れるのは時間の問題だったと思われます。ちなみに駄目だったのは後ろの2輪でした。スピンドルを取り外して、アウトプットシールの交換を行いました。シールのハウジングを傷つけないために、スライドハンマーを使用したところ、気持ちよく取れました。フロントの右側は補修歴があり、なぜか綺麗なグリスがタップリ塗ってありました。ココの部分は組み付け時に薄っすらと塗れば良い程度なので、グリスがオイルを妨げてシールに届かなくなっていたので、結局ココも漏っていました。一応取り外したシールを確認した所、場所によってはマダマダ使えそうでしたが、ゴージャスに全部新型ダストシール付きに交換です。
アウトプットシールは大径ですから、汎用のインストールキットの場合綺麗に押し込めませんし、打ち込んでいるときに外れてしまい変形させてしまいます。今回購入した専用のインストラーを使うと気持ちよく簡単に大径のオイルシールを変形させる事無く挿入できます。シールをインストールした後、スピンドルを仮組みした状態で今週のハブ部は終了しました。理由は、アッパーボールジョイントを友野サンに頼むのを忘れていたからです。現在、タイロッドも外れているので、ボールジョイントを交換するには、この状態のほうが楽チンだからです。タイロッドでハブの動きを規制された状態では、無理な力が掛かって、ボールジョイントのブーツを破損するので、ボールジョイントを交換する時は手を抜かないでタイロッドを外す事をお勧めします。ショックアブソーバーも2本抜けていました。とりあえず抜けているショックだけ交換しますが、後5年ぐらい乗ったら、4本とも交換したほうが乗り心地も良くなると思います。漏れていたのはフロント左とリア右です。
ちょっと前に、かなりオフローダバイクに入れ込んだ方がガレージにお見えになり、その時にコンピューター関係のお仕事だと言うので、冗談で『IT原始人のヒロシに何かありませんか?』と聞いたところ、義理堅く、本日ノートパソコンを持ってきてくれました。これで、ヒロシも原始人から脱却して時代から取り残されないで済みます。助かりました。。。。
本日の晩御飯はお友達のお誕生日会ということで、ヒロシと一緒に『焼肉』でした。ただ、誰もお酒を飲まないので、実に短時間。子供ちゃんもいたので、長々といるよりは、さっさと食べて帰ったほうが良いです。帰ってからも作業再開し、『黒バラ』が始まるころに終了しましたが、この後もう一仕事始まっちゃいました。。。
先週末に『ツインリンクもてぎ』から突然メールが来ました。何となく嫌な予感。。。何も連絡が無いので、今年は無いと決めていました。現に、すし屋に行ったとき加藤電機にも聞かれたけど、加藤電機が綺麗に並んだHUMMERの間で酒を飲んで餅を焼いていたから、もう来ないと言ったばかりでした。一応気になってはいたので、今月の始め頃にINDYのHPを軽く見たところ、何も触れていなかったので、もう無いと、当方の中では決めていました。もし参加するとしたら、またミーティングの日程を変更しなくてはならないから、今年はお断りしようと思って、HPで日程を確認した所、INDYの日はミーティングの次の週。。。と言うことは、当方は参加できないと思ってよく見ると決勝は土曜日。。。当方の予定はその翌日の日曜日に結婚式なので、その日は空いてる。一応ムゲに断るのは失礼なので、今年の予定を聞く積りで、打ち合わせの要望を受けた所3月3日に当方のガレージに『もてぎの』人と、H2 OCのメンバーが来る事になりました。
しかし、昨年のH2OCの代表で当方が一番気心を知れた田村さんは、昨年末に事情があって代表じゃ無くなっていると、知らないH2 OCの方からのメールを受けて段々不安になって来ました。しかしガレージに来るのは、黄色のハイリフトの方と書いてあったので、ちょっと安心。更に、知らない名前の人だと思っていたら、その方はタイクーンのオーナー。彼も知っている、良かった。。。ところが、丁度いい機会なので、H2 OCの方がガレージに行きたいが『何台車が停められますか』とメールが来ました。見栄を張って2-30台と言いたいところですが、直ぐにばれる嘘をついても仕方が無いから、正直に8台、しかし日中であれば狭山ハウジングの作業車はいないので、もっと来てもいですよーと、かなり大見得をきってしまいました。
その話をヒロシにすると、『3月3日って今度の土曜日じゃないですか!』『ギクッ!』『H1の人達は良いけど、こんな汚いところにH2の人達を迎えるわけにはいかないでしょ』と言い出し、取り合えず机の上を掃除を始めちゃいました。。
もう今日はクタクタなので当方はヒロシに掃除を任せてタバコを吸って見ていましたが、ヒロシは何を思ったか、まるで大掃除の様に転がっている空き缶やゴミを拾い出したり、年に一回と決めている床をほうきで掃きだし、更にアチラコチラにばら撒いてあるダンボールもたたみ始めて外に出しています。ヒロシに『こんなもんで良いよ』と言っても、『幾らなんでもこのままじゃ失礼ですよ。それに綺麗な女の人もキット来ますよ。H2の人達に小汚いオヤジだと思われて良いんですか?』確かに、H2 OCの方々は年齢層が若くて綺麗な人が沢山いたのを思い出して、当方も慌てて掃除を始めました。。。でも、所詮、付刃ですから、さほど変化はありませんが、今までに最高の仕上がりになりました。
モチロン当方基準ですから、多少のゴミは落ちています。しかし、作業場は物凄く!散らかったままです。。『ヒロシあっちはどうする?』と聞くと『シャッターを下ろして、電気を消して置けばばれませんよ。』『そーか。俺のHUMMERは汚くて良いかな?』『予め狭山ハウジングの奥に隠して停めさせてもらえば良いじゃないですか。大体、石飛さんのHUMMERの中を見たらビックリしますよ』『確かに、最近俺もきたねーなぁと思って来た』『それと手は綺麗に洗って詰めの中も綺麗にしておいた方が良いですよ』『でも、あんまり汚れが落ちないんだけどなぁ』『軍手!。作業中なので軍手で失礼しますとか言えば良いじゃないですか、クレグレも油だらけのメカニックスのグローブじゃ駄目ですよ。あれで触ると汚れますから』『ソーダなココは作業する場所だから軍手で良いな。どこかに軍手あったっけ』『そこの棚にあったじゃないですか』『買ってそのままの奴か』『良いですか。絶対に軍手の『日本一』のシールは剥がしてくださいよ』『ちょっと自信ないな。ヒロシ悪いけど今度の土曜日てくれない?』『仕事ですよ〜』『休めよ』『忙しいから駄目です』『泣くぞ』『どうぞ』
結局、作業場はそのままで、居室は冷静に見ても駄目かも。。。諦めて、汚れても良い服装で来てください。とメールしておきます。一応、記念に写真を撮りました。改めて写真を見たらプラズマテレビには、来週お見えになる方にゆかりのあるマークだったのでビックリ!でした。
そんな訳で、昨年のINDY同様、恐らく動員があるかもです。『やるなら行けるよ〜』と言う方は、メール下さい。また、昨年参加してココはこうしたら良いとか、ココが悪かったと言う事があったら、どんな事でも『もてぎ』に言いますので、ご協力お願いします。
 

2007.2.25.    石飛 毅氏

勤務先で、1年ほど前に採用になった社員が、加藤電機の親しい方の息子さんでした。
社員のお父さんは、創世記の4輪駆動の世界で活躍された方で、JJ(ジープジャンボリー)等を始められた方です。ですから、28年前に当方が4輪駆動車に乗り始めた頃に、お父さんは雲の上の存在でした。この方は惜しまれながら10年程前に他界されてしまい、当方はその事を4X4マガジンの記事で知った位ですから、如何に有名な方だったかお分かりいただけると思います。加藤電機にとっても先輩なので、だいぶ前からこの社員を連れて来いと言われていましたが、中々都合が付かずのびのびになっていましたけど、やっと先週連れて行くことが出来ました。
加藤電機のJeep仲間のお寿司屋さんに行きましたが、店の駐車場に加藤電機のJeepよりボロイMBが転がっていました。どう見ても自分で動く事が出来そうも無いMBですが、未だナンバーが付いています。このMBは寿司屋のマスターの持ち物で、その内、復活させるつもりらしいです。このお寿司屋さんのマスターもJeepの創世記からJeepの世界にドップリ漬かってて、4X4マガジン創刊号の表紙を飾った方です。中々凄いお寿司屋さんで、一緒に並んで寿司を摘んでいる家族連れのお父さんが、オートバイの8時間耐久レースで優勝した経験のある方だったり、奥さんがマスターと比べて異常に綺麗だったり侮れないお店でした。そうそう、このお店の8時間耐久ライダーを何処かで見た事があると思ったのですけど、相手がそれなりの人だった時に『知っていると』言うのはなんかうそ臭くて、お調子者だと思われるのが嫌だったので、バイクと言えば当方の知り合いである『ペンキ屋ライダー』の名前を出した所、この方が『知っている』と言うので、翌日ペンキ屋に『昨日、こんな人と逢った』と言ったら、『石飛さん会社の改装のときに、来ていた水道屋さんですよ〜』との返事。その瞬間一気に記憶が戻り、結構長い時間、彼と色々話をした事を思い出し、今更ながら顔から火が出るぐらい恥ずかしくなったと同時に大変申し訳無い事をしてしまったと猛反省。恐らく彼は解っていたけど、回りに気を使って話を広げなかったような気がします。出来た人です。。。現役ライダーですから応援します。それより、今度逢ったら、息子さんにHUMMERのモデルでもプレゼントしてお詫びしたいです。。。ソロソロ、認知症が出たのかな?
一成さんのHUMMERはCTISのフロント側の配管が構想どうりに出来ました。結局配管が短いので、バルブからフロントの分岐までをアールズのメッシュホースと交換して、バルブの部分も45度のエルボーのお陰で、エクゾーストパイプからも離れて熱害も上手く避けてスッキリした配管になりました。リアの部分は床下に配管をするため、手が入らず、燃料漏れの修理をするためにタンクを降ろすので、その時に設置します。フロントの配管が終わりましたので、エンジンサイドカバーを取り付け、コンプレッサーも取り付けてエンジンルーム内の作業は終了しました。ボンネットの裏を見ると、グリスがベットリしているし、ボンネットの裏が汚いと他とのバランスが悪いので綺麗にしましたけど、ムラが出てかえって汚くなったので、艶消しの黒で塗装しちゃいました。
燃料タンクを降ろすには、タイヤが付いていないとリフトの無い当ガレージでは危ないので、ハブのOH作業に移りましたが、ボールジョイントのゴムが破れててグリスを保持する事が出来ないので、ボールジョイント自体は磨耗していませんけど、現在付いているボールジョイントは一番古いタイプなので、強度が弱くその内磨耗してしまうので、10年は持たないので思い切って交換してしまいます。

H2 OCのメンバーで、H1を購入された方が、先々週ガレージにいらっしゃいました。その時は2人でしたけど。今日はお一人でお見えになりました。馴染みの修理屋さんで車検を受けるに当たって不具合点を指摘して欲しいと言うので、快諾しました。
年式は95年式のDIESELで色?は迷彩色。外観の程度はキチンと塗装されてて、綺麗な車体でした。竹やりマフラーからの排気音がけたたましくて、チョッと近所迷惑。驚いた事にこのH1は走行距離がたったの9000マイル強。12年間での距離ですから、年間1000キロチョッとです。今までの不具合はパワステのポンプ位だそうです。エンジンルームも薄っすら汚れていますけど、程度は良いです。クーラントが死んでる事ぐらいで特に問題はありません。下に潜ると、フロントハブのインプットシールからオイル漏れあり。アウトプットもチョッと怪しい。気になったので、一番酷いフトント右側のタイヤを外して、ハブのドレンを外した所、200cc程度しか出てきません。200ccでも入っていれば、少しはマシですけど、規定量の半分では良いわけありません。
このほかリアデフのサイドシールから漏れ履歴がありました。ブレーキ関係では、リアのブレーキ液の量が極端に少ないので、リアブレーキを見るとアウターとインナーの磨耗量がアンバランス。尚且つ、ローターの磨耗量も表面と裏面でアンバランスになっていました。これはキャリパーの固着か、漏れたオイルが悪さしたのか、ローターの交換が必要です。燃料タンクのゲージも不良が出ているそうで、ドレンからも燃料が滲んでいますので、タンクを降ろしてセンサーの交換とドレンプラグの交換が必要でしょう。全体的には非常に程度の良い車ですが、余りにも保管時間が長かったため、シール類のヘタリが出てしまうので、オイル漏れが出てしまうのでしょう。デフのサイドシールは現在は漏っていない様な感じもしますけど、シールの交換はしておいたほうが良いでしょう。この時点で、大切にしたいと言うのと交換部品が多いので、出来たら経験の豊富なショップでの車検整備の方が、時間的にも技術的にも安心なので、スカイオートに出す事にしました。
昨年、50周年の誕生日に当方のイラストを牧野さんの奥さんに書いてもらいました。そのデーターを携帯電話の待ちうけや、PCの壁紙に使って大喜びしています。名古屋の美人ナイスボディ・デザイナーのお友達が、このデーターを使って、名刺を作ってくれました。。。赤い車に赤いバック!実にカッチョ良い名刺です。クラブの名刺を作るのは、『入れ込み過ぎた勘違い親父』と思われるのが嫌で、自分で作るのは嫌だったのですけど、こんなカッコイイ名刺なら大歓迎です。次のホームカミング用に英文の名刺も作ってくれたので、2種類あります。それと裏面にも薄っすらとHUMMERが印刷されてて表のハデハデと対照的に渋くなっております。名刺は配られてしまうのが使命なのですが、勿体無くて誰にもあげたくない。。。と言うのはセコイですよね。。。気分の良いときにチョッとだけ配ります。この名刺には当方の熱いHUMMERに対する思を入魂してある有難い物です。ですから、名刺と言わず『お札』と呼んでください。運良く手に入れた方は室内の一番良い場所に貼るとご利益があります。(ウソですけど)

2007.2.22.    石飛 毅氏

新しいSSTが入荷しました。
今まで、ハブのオイルシールはダストブーツとオイルシール部分が一体のオイルシールでしたが、構造上一体型のダストシールでは不十分だったのと、小さすぎて摩耗が早かったので、シールは大き目のリップになりダストシールが別体になって、耐摩耗性を向上しました。ダストシールのコンプレッションを所定の量にするためには、汎用のシールインストーラーでは、適切な寸法でオイルシールを打ち込む事が出来ませんので、新オールシール用のインストーラーが必要になりました。インプットアウトプットの両シール共、新しい物になったので、インストーラーも2種類必要になります。また、ALPHAには耐荷重の高いハブを使用しておりますので、別のインストーラーが必要です。ALPHA用は未入荷でしたが、一成さんのHUMMERの作業を進めたいので、別便で先に送ってもらいました。
この外に作業をする上で、汎用では面倒なデフのサイドシール用のインストーラーも購入しました。写真の黒いシャフトはこれらのインストーラーに共通して使えるハンドルです。これをインストーラーにねじ込んで使用します。HUMMERのSST(特殊工具)はケントムーアーの製品ですが、品質が高いのと、量が出ないため、ハラワタが煮えくり出すほど高価です。従って国内外に問わず、HUMMERのショップでも元が取れませんし、これが無くてもシールの交換は出来ますので揃えていません。しかしチャンとインストールしないと交換直後は良くてもダストシールが役立たなかったり、極端に摩耗します。昨年ホームカミングの時も、この部分は必ず専用のインストーラーを使ってくれと稔を押されていたのですが、高価なので即導入と言う訳には行きませんでしたが、10年乗るにはこの部分はしっかりやっておかないと駄目なので、今回導入しました。ちゃんとした工具で作業をするのは楽しみです。毎回申しますが、以前SSTをお貸しした所、中々返却してもらえず、挙句の果てに連絡が取れなくなった事があるので、それ以来、これらのSSTはスカイオートと、ランドマップ以外は一切貸し出しをしないことにしております。もっとも、作業対象車の多いスカイオートは当方のガレージ以上にSSTが揃っていますから、当方も借りる事があっても貸し出すことは殆どありません。正直な所、これらの工具は旋盤加工でも作成出切る物ばかりです。寸法を測らせてくれとの申し出は、費用の30%程で・・・・・。3人いれば元が取れる。。。それって違法かな?
月曜日に注文したアールズの部品は、昨日、もう届きました。何時もは、送料をケチって多めに買っちゃうのですけど、今回から無駄になるより送料が掛かっても仕方が無いと思うので、必要な部品だけ購入しています。これで、金曜日の夜に本締めをしなくて、仮止めで配管を行い、足らない部品が出たら、土曜日のお昼ぐらいまでに注文すれば、日曜日のお昼頃には届きます。先日注文した部品が正しい使い方をしているか連絡した所、クーリングキットの時に数回沢山注文したのと、名前が余り無い名前なので、先方が覚えていてくれて良い関係になっています。ちょっと前まではアールズの配管なんて夢のような話でしたが、竹ちゃんの燃料タンク移設以来、部品構造も覚えて、商品構成も理解できて、とても身近になりました。赤とブルーのジョイントとメッシュの配管はゴージャスですよねー。
当方の義弟がスキーに使っている99年式アストロは、年間2万キロ走行しております。我が家のアストロ歴はこの固体で3台目です。このアストロは外観が案外綺麗なのですけど、ココの所調子が悪く、ヒーターが効かないと言う事で、年末に加藤電機に持ち込んだところ、他にも色々あるという事で、直した方が良いと教えてもらいました。最近加藤電機に入庫している修理車の数が少ないので、今ならどんな作業でもやるだろう見込んで、アストロを入庫しました。色々見て頂いたところ、ATF、トランスファーオイルは泥の様になってて、ウォーターポンプから冷却水漏れ、オイルクーラーホースからもエンジンオイル漏れ、アイドラープーリー、テンショナーベルト、両側のアイドラーアームの全ての部品を交換しました。『後、5年持つように』と思って全て交換したけど、加藤電機の話しだと『あと5年は無理』と冷酷なお言葉を頂きました。確かに色々聞いて見ると、これから先、燃料ポンプ、ブレーキロター、クロスジョイントなど色々やらなきゃいけないことが残ってて、義弟はガッカリ。オマケにカーナビもお亡くなりになってて。。。でも、勿体無いので、カーナビは我慢して、残りの作業を行って、未だ乗ることにしました。アイドラーアームなんて全く油分がありません。車検の時に見なかったのだろうかと思って、何処で車検したのか聞いたところ『自分で持って行った』との返答。全くメンテナンスをしていない『つけ』が一気に来た事になります。一旦、部品待ちのため、本日乗って帰ったところ、今までと随分違ったらしく『やっぱメンテは必要だわ』とふざけた事を言っていました。なんで当方がメンテしないのかとお思いでしょう、当方もそう思います。
 

2007.2.21.    石飛 毅氏

4月のミーティングですけど、どうやら日程が変更になります。
理由は、昨日当方に勤務先の後輩から『結婚式』の招待状を貰った所、日程が22日の11時半からでした。この時間だと、日曜日の朝に式場に向かうには早起きしなくてはなりませんし、まさかミーティングから直行するわけにはいかないので、土曜中に帰らなくてはなりません。その旨、実行委員会に申し上げた所、当方がいなくては駄目だという事になり、日程を一週間早める事になりました。出来るだけ早く日程を決めて予定を入れないようにしてもらい、参加者に迷惑を掛けない様にしていますが、可愛がっている後輩の結婚式ですから『お休み』する訳にはいきません。勤務の都合や行楽の予定をこれに合わせていた方もいらっしゃいますでしょうが、ご理解の程よろしくお願い致します。ちなみに偶然ですが、結婚式の会場は友野さんの家から歩いていける距離なので、HUMMERを置かせてもらおうと思っています。残念ですけど、その結婚式場は諏訪神社の提携先ではありませんので、神主は違う神社です。
今年は暖冬だとはいえ、ガレージは冷え込みます。以前、工藤さんから頂いた『ハロゲンヒーター』は5シーズン目に入って突然破裂しました。その代替品として新たにカーボンヒーターをヒロシが買ってきて、更に、加藤電機からもう一台DENSO製のカーボンヒターを寄付して頂きました。しかし、作業中はこれらは使用できませんから、ツナギの下にインナーウェアーを着ていますけど、これだけでは十分ではありません。そこで、使い捨てカイロを使用した事もありますけど、動き回るとずれてしまうしテープ式ですと、一回貼ると移動したくても出来ませんので、以前、笠原さんがカイロを使っているのを見てカイロを購入しました。数年前にZIPPOのカイロが出たときに買おうとしたら売り切れだったのですが、その後、毎年ZIPPOからチョッとおしゃれな感じで出ています。ネットを調べたらZIPPOのカイロを買うと送料が商品代金に対して割高だったので、他のWEBサイトを探しているとハクキンカイロのHPでも買えて、尚且つ、1割引で10000円以上買うと送料もサービスなのでココからハクキンカイロを購入しました。実際に現物を手にしてみると案外軽量なのと思ったより薄いので衣服の下に入れてもさほど邪魔には成りません。
その後、CCVの石川編集長から聞いたところ、今カイロが静かなブームになっているそうです。特にバイクに乗る人では、使い捨てに比べて発熱量が多いのと、燃料の注入量で発熱時間を調整できる所等と、何となく使い捨てカイロより立派な道具として愛用されているようです。CCVの石川さんに紹介してもらったカイロマニアのHPを見ると、ハッキンカイロ自体は大正時代からあって、現在まで殆ど変わっていないようです。確かにキラキラしたカイロは、子供のころ母親がベンジンを入れている姿は脳裏に残ってて、その情景を思い出すと新たに入手にしたものと殆ど同じです。頭の悪い子供でしたから火が燃えていないのに何で暖かいのか不思議でしたけど、大人になってハッキンの触媒を仕事で使いだし、これがハッキンカイロの原理だと思い出して、子供の時に解決しないでそのまま忘れ去っていましたけど、その時に解決してスッキリしました。
変わらないのは本体だけではなくて、ベンジンのボトルはペットに代わっていますけど『おじさんの顔ラベル』は全く同じで、一気に過去にトリップします。30年ぐらい前はハキキンカイロを知っている人が沢山いた時に、自動車排ガス規制が始まり『触媒の原理はハクキンカイロと同じだよ』と触媒での燃焼に関して説明していましたが、あまり目にしなくなった現在ではハクキンカイロの原理は自動車の触媒と同じだよと逆の説明になっているのが妙に可笑しいです。子供の時は、母親の目を盗んでベンジンを入れて、マッチを摺って『着火』しても、火がつかねーと思って火口に炎をすり付けて真っ黒にしてしまったのですけど、今は温度を上げるだけで良い事が解っているので、炎は近づけるだけなので、火口はは綺麗なまま使えそうです。同時に小型の物を買いましたが、これはプレスの穴がハート型の所から、女性向けと思われます。残り少ない冬のガレージを暖かく乗れそうです。
本日、CCV編集長から佐藤先生と一緒に『世界最速のインディアン』と言う映画を『大泉学園』(当方の自宅近辺の地名です)まで見に行くので『地回りに挨拶をしないと礼儀を欠く』とか訳の解らない電話が掛かってきました。当方も気になっていた映画だったので、チャンスなので同行させて頂きました。映画自体はニュージランドに住んでいる叔父さんが、アメリカのレコードブレーカに挑戦する話しと言う単純な話です。でも、我々中高年には勇気を与えてくれる映画で、時計を一回も見る事無く引き込まれました。この映画はオートバイの映画と言う事で余り人気が無い様ですが、オートバイがどうのこうのと言う物ではないので、もっと評価されても良い様な気がします。最近、洋画で見たいものが物凄く少なくて、日本の映画の方が面白いと思っています。今日見た予告編の『スパイダーマン』は本来見たくなるような厳選された部分を纏めている筈なのに、ちっとも見たいと思わない映画でした。あれなら『花田少年やガバイ』の方が百倍見たです。

2007.2.19.    石飛 毅氏

CTIS配管は思いの外苦戦しています。
マニュアル式CTISの切換バルブは、運転席足元にありますので、丁度オイルフィルターの上辺りにあるので、先日、新しいフィルターに交換しましたけど、一旦外します。オイルフィルターは新品ですけど、数日間の間に、エンジン内に短時間で抜けなかったオイルがフィルターに溜まります。不覚にも、フィルターラインを交換しているのとフィルターを外してから結構放置していましたから、フィルターを緩めてもオイルが漏れないと思って不用意に緩めたら、汚いオイルがタラーーーーー。着替えが必要になりました。気を取り直してフィルターベースから、またオイルが漏れない様にウエスを詰め込んでバルブにアクセス出来る様にしました。
バルブの裏側の写真をご覧下さい。コンプレッサーからの配管で一番右側がコンプレッサーから、上段の左がフロント用、下の左側に向かっているのがリア用の配管です。細い配管はゲージに繋がっています。写真では見辛いですけど、バルブの本体は右側のブロックで、方弁になっています。コンプレッサーからの配管がコモンで、中はL型の穴が開いているので、コモンとフロントだけ、リアだけ、両方、何処にも繋がらないという、4ポジションの設定が出来ます。コンクレッサーに行く配管の途中にT字配管されれ、排気用電磁弁が備わっています。排気弁の先には排気音をさげるために、アルミ地肌の円筒形をしたマフラーが付いています。これが無いと排気音は高周波なので非常に嫌な音がします。コンプレッサーに向かう配管の途中にはコンプレッサー側に圧力が逃げないように一方通行にする逆止弁と、高圧になった時にコンプレッサーに負荷を減らすのと、エアを入れすぎないように一定の圧になると大気開放をするリリーフバルブが付いています。このリリーフバルブはスプリングで、蓋をしてて、圧力が高くなるとバネの荷重が負けて配管内のエアが蓋を押し開いて大気開放します。
コンプレッサーのスイッチを切り忘れた時に”パンパン。。。”と音がするのは大気開放した時の排気音です。ゲージ用の配管は、途中に圧力スイッチが付いています。この圧力スイッチはフロント、リアのそれぞれに付いています。これは圧力が下がるとアラームブザーを鳴らすために付いております。96〜97年式はマニュアル切換バルブから、フロント、リアそれぞれに電磁弁を設けて、切換をスイッチで回路を作って切り替えています。98年式以降は上記の全てのユニットを1つのブロックに蟻の巣のような穴を空けて、一体化しております。
ついでに、タイヤのエア圧の話をしますと、空気圧はタイヤの銘柄で異なると思います。当方がMTを装着していた時は、購入当初は一般道では25-30PSI、泥んこ道を走行する時は15-25PSIで走行していました。ただこの場合、タイヤのサイドが早い段階で摩耗してきたので、その後一般走行は35PSI程度にしていました。そのお陰で摩耗の早いMTでも、7年間(確か5万キロ)使用しました。(但し、タイヤを交換した時にはスリックタイヤのようで、雨の日は物凄く滑りました。2002年にMTRに履き替えてからは、タイヤの摩耗状態を見ながら35PSIを中心に多少調整しながら使用しております。現在、5年間4万キロ程走行して、タイヤの山は4部山ですけど、均一に摩耗しているため走行には全く問題はありません。ただ、見た目は非常に貧乏臭いです。
作業の続きですが、このH1はエア漏れがあると言うので、色々調べて概ねココだと言う所を見つけましたが、オーナーからの折角新品があるのだからと言う事で強く希望されたので、オーダーを受けました。バルブは2本のボルトで止まっているので、内装があるので恐らくスタッドが立っていると思ったのですけど、実際はボルトとナットで固定されていました。と、言う事は、内装を剥がさないと駄目なので渋々運転席を外している時に、浅井さんが突然遊びに来ました。何がラッキーかと言うと、助手がいないと幾ら当方が大柄でも運転席のボルトとエンジンルーム内のナットを押さえる事が不可能なので、助手がいる事で出来ない作業が出来るからです。運転席のシートを外し内装を剥がして、バルブは無事取り外すことが出来ました。バルブに付いているTジョイントを一旦外して、シールをやり直して、ついでにお掃除。次に排気バルブと一体になった逆止弁のユニットを取り外し、バルブのOHとマタマタお掃除。このユニットからコンプレッサーまでの配管も傷んでいたので、これを交換しようと思ったら、コンプレサーが邪魔なので、コンプレサーを緩めてどかそうとしたら、コンプレッサーの防振ゴムが一個破損している事を発見。
こうなると、一旦コンプレッサーを下ろさないと駄目なので、コンプレッサーを下ろしたら、コンプレッサーの固定具が腐食していたので、簡単に塗装。しかしコンプレッサーも塗装がはげてみっともないので、これもマスキングして塗装。コンプレサーをどかしたら、下の部分に泥が溜まっていたので掃除しし始めると汚れがウォッシャータンクの下まで続いているので、ウォッシャータンクを取り外そうとしたら、タンクを固定しているビスにタッチペイントがしてある。恐らく腐食して来たのでオーナーが気にしてタッチペイントをしてていた模様。そのままという訳には行かないので、サンドブラスターを掛けて塗装。色々外している内に、ドンドンお掃除範囲が広がってしまうので、清掃はエンジンルーム内までと決めました。
配管の方は、色々支給された配管と在庫の配管を弄り回しましたけど、やはりちゃんと合わせた方が良いと言う事になり、やっつけ仕事は諦めてジョイントを発注しました。恐らくジョイントは来週入荷になると思うので作業が進められる部分から配管を行う事にしました。コンプレサーから逆止弁までと、逆止弁から切換バルブまでの配管はエクゾーストマニホールドに近いので、これをアールズの配管で作りました。出来上がりは実に綺麗!
塗装の乾燥待ちの間に、ボンネットのキャッチを防振タイプの物と交換しました。ボンネットキャッチはALPHAになるまで、ハンビーと同じマンマなので、障害物を越えたときとか100km/h近傍で走行中にでる共振点でボンネットが暴れるのを防ぎます。当方の周りのH1の殆どが交換済みですが、93年までは、この取り付けがボルトナットなため運転席は取り外しができますけど、助手席はエアコンのコンプレッサーが邪魔で、手が入りません。そこで、助手席側はサンダーでカットして、ナッターを打ち込みました。キャッチは両端とセンターの合計3個ですが、ココにもグリスマニアの片鱗が見えました。白くなっているのは、乳化してか、元々白いウレア系のグリスか解りませんが、タップリです。この部分はシリコングリスを薄っすら塗ればOKですから。。。

先日、ココで紹介した佐藤先生がお見えになったので、新聞と一緒に記念写真を撮りました。ご本人は、写真は嫌だと言いましたが『もう遊んであげない』と脅して撮影しました。佐藤先生は我々が幼少の頃、少ないお小遣で必死に買っていたプラモデルの箱絵を描いていました。見方によると『健気な子供から搾取していた一味』ですけど、今更虐めても何も得になりませんから、大人になった今は仲良くしています。佐藤先生はメカに対する知識だけでは無く、歴史や時事に詳しく、独自にも研究をしてて問題点を色々な角度で考察しています。ココでは似合いませんが、例えば最近の話題である六カ国協議の話で『なぜ日本はエネルギー負担をしないのか?』なんて聞こう物なら、『イシトビ、先ずは1960年にアメリカ軍のプエブロ号事件を知らなくては駄目だ。。ココからアメリカと北朝鮮の。。。』から始まり、ドンドン話しは広がり、日本のボーリング技術のすばらしさ、エネルギー問題。。。。等延々と話が続きます。
本日の佐藤学級は浅井さんも参加しましたけど、間抜けな2人に解り易く説明してくれて、少し利口になった気がします。この手の難しい話し以外にも、先生と意見が合う事が多く、先生の義兄がプリウスを購入し、その凄さを素直に認めるし、DIESELエンジンがコモンレールと電子制御を得た事で凄い事になったというのは全く同じ意見です。例の室内用ヘリコプターを見せたら『お前の所にあるより、このヘリコプターは俺が使った方が幸せだ』と子供のような事を言い出します。ただ違うのは先生の場合は理論的に理解している所で、当方の様にル・マンでDIESELエンジン車が優勝したり、550馬力ALPHAに乗ってブッタマゲたから、実体験でやっとワカルと言うところです。更に当方と違うのは、『ガソリン エンジンは消耗品だ!』等と、言い切っちゃう所です。これも自動車工学の歴史的な背景を持っているからで、色々な角度から見て判断しているので、反論されても相手をちゃんと説得できる事です。ただ、相手が基本的なことを知らずに釈迦に説法的な事を言うと黙っちゃうので、いい話が聞けなくなっちゃいます。昭和30年代の中学生の時に『ポピュラーサイエンス誌』を穴が開くほど見ていた人は一味違います。
ヒロシが面白い懐中電灯を持って来ました。LEDの懐中電灯ですけど、メインスイッチを入れて、切換ボタンを押すと10色位色が変化します。実は、週末加藤電機でこれと同じような物を見ました。ただ、加藤電機で見たものは基盤状でしたけど、これはちゃんとフラッシュライトで、尚且つ価格が2000円をちょっと超えただけです。それも、もう一本LEDフラッシュライトと自転車のハンドルに固定できる部品も同梱されての価格です。恐らく一個のチップに波長の異なる(色が違う)チップを4個入れてそれぞれ周期的に発光させているようです。当方の仕事ではブロードに出た光を分光して(基本的な原理はプリズム)分析計に使用しますけど、それの逆をやっているみたいです。それも、分光は物凄いコストが掛かるのに逆はたったの2000円・・・但し、物珍しさはあっても一体何に使ったら良いか今の所思い浮かびません。。。

2007.2.17.    石飛 毅氏

CTISのホースは、95年式まではATFやパワステポンプ用のゴムホースと同じものを可動部に動かない部分はウレタンチューブを使用しております。96年式以降は、ステンレスメッシュのホースを使用しております。
見た目が良いので、このホースをメッシュに交換したいと思う気持ちは良く判ります。。。実質的には折れ曲がりに関してはステンレスの方が柔らかくてよさそうです。ゴムの場合は太いので曲げるのには力が要ります。しかし実際はパワステを回すのと、さほど大きな曲がりはありませんから、あまりアドバンテージは感じません。ゴムホースのジョイント部分はホースバンドで締め付けるためゴムは信頼性が低く回転方向に対してはリジットである為、ねじれ方向の逃げはありません。一方ステンレスホースは可動ジョイントなので回転方向のストレスはありません、しかしこの部分のシール不良が出てエア漏れが時々発生します。現在、当方はフロント用のステンレスメッシュをかなりの本数を在庫しています。もう一つステンレスメッシュの利点はエンジンの横の部分に使用する場合は、ウレタンチューブの耐熱性が低いのでアドバンテージがあります。
さて、今回のホース交換ですが、一成さんが調達したステンレスメッシュは96年式以降のものなので、基本的にはホースのレイアウトが異なります。従って、これを旧タイプ使用するにはホースの長さが微妙に異なり苦戦しています。95年以前はタイヤ切り替えは手動のバルブで、96年以降はソレノイドバルブなので、距離が足りません。逆にリアからのホースは余る事になります。そこで、短いホースは在庫品を使って延長しますけど、今度は長すぎて収まりが悪くなります。とりあえず突っ張っても良いので、仮に配管を行う事にして、どうしても距離が足りない場合は、アールズのに注文して延長する事にします。それにしてもグリスには閉口しています。対策としてボールジョイントにウエスを巻きつけて包んで触らないようにしました。所が、一成さんから連絡があって、もしかするとこのボールジョイントも交換。。。と言う話も来ています。ボールジョイントは4年ほど前に交換したらしいのですけど、業者が取り付けのときにブーツを破ってしまったようです。どうして破ったのかは不思議ですが、4個交換して全て破ったそうなので、何か作業方法に問題があったんじゃないかと思います。

2007.2.15.    石飛 毅氏

本日、柳本さんから支援物資が届きました。
先日は資金的な問題もあって設備投資は低めでしたが、今回の武器は高機能品で、尚且つ色が『赤』ですから大変気に入りました。落下しても良いようにハードケースも一緒に送ってくださいました。『半年で壊す人だからバックアップが必要でしょう』と言って支援してくださり、なんか一気にデジカメ長者になった気分です。2台を同時に使うことは無いので、先日購入した物をガレージ専用設備として汚い手で触っても良い様にし、新しいデジカメは、見栄えが良いので携行用とします。モチロン手に馴染ますために、お得意のステッカーチューンを施しましたが、時の色を変える必要が無いので楽でした。今日は朝からニヤニヤして持ち歩るいております。
一成さんのHUMMERのトランスファーからオイル漏れがあり、何処から漏っているかデジカメだけを車体の隙間に押し込んで撮影を行ったところ、セレクターレバーのシャフトとベント部分が特に怪しく、これの補修の手立てをマニュアルで確認した所、セレクターのシャフトのシールはOリングなので、レバーを取り外してレイテーナが抜ければ外側から取り外しができる可能性があります。在庫のトランスファーで確認して、もし外から取れるのであれば交換すれば、今回はトランスファーのOHは必要無いと思います。この部分からオイルが漏れている事例は多いので、チャレンジする価値は大きいと思います。ベント口(くち)からの漏れであれば、増し締めを行う事で殆ど解決します。ちょっと、不安なのはオイルクーラーの配管の付け根からの漏れであるとちょっと厄介です。いずれにしてもマニュアルと暫く仲良くして、解決の糸口を見つけたいと思います。

2007.2.14.    石飛 毅氏

ランドマップから壊れたスターターを有効利用するからと言う正論で巻き上げて来ました。
壊れている事は間違い無いのですが、一体何処がどうなっているのか解らないので、加藤電機に持ち込んで調べてもらいました。その前に、朝、ワゴンRのオルタネーターのベルトがブチ切れました。加速中に何かを巻き込んだ音がして、メーターパネルを見るとチャージランプが点灯したので、直ぐにベルト切れだと解りました。原因は、在庫のベルトに丁度良い物がなくて、小さめのベルトを無理やり押し込んで使用していたためで、加藤電機からは一回り長いベルトを渡されてていましたが、時間が無かったので交換していませんでしたので、ある意味良くココまで持ったなと言う感じでした。充電しないのでバッテリーに溜まっている電気だけで加藤電機にたどり着き、そのまま入庫。夕方修理が終り、スターターもバラバラになっていました。一成さんのスターターより内部摩耗は少ないのですが、どうやら無理をしたみたいで、内部のフィールドコイルは加熱してボロボロになってて、ピニオンギヤのワンウェイクラッチ、先端のブッシュがお亡くなりになっていました。これに反して、電気的なブラシや接点の摩耗は微量でした。
加藤電機の予想では、バッテリーが弱っていたのに無理やり回したか、エンジンが掛からないので長時間回しっぱなしにしたのでは無いかと言う事です。スターターの価格は重量が重いので送料込で購入の仕方にもよりますけど、新品は20万円以上する事は間違ないでしょう。内部の消耗部品を購入して、このコアを使って再生したらどれ位のコストで仕上がるか、今回試してみようと思います。ただし、フィールドコイルが焦げているけど、これの部品が出ないことです。ただ加藤電機の話では、これの巻きなおしが出来るそうなので中身のベアリングとか細々した部品を買って組み込み工賃を入れて、どれ位のコストで出来るかが積算してみてから挑戦してストックしておこうかと思います。加藤電機の話では先の様に弱ったバッテリーでの無理な駆動や、エンジンが掛からない時に無理やり長時間回すのは禁物です。バッテリーが弱っていた時は素直にジャンプしたり、寒くて始動性が悪かった時には、エンジンブロックヒーターでエンジンを温めたり、グローを数回する事で無理にスターターを回すのを止めましょう。一成さんの様に壊れない状態でのHOであれば、交換部品が無いので、安価で使用し続けることが出来ます。

2007.2.13.    石飛 毅氏

本日の作業は、パワステポンプの低圧配管交換作業から開始しました。
ホースは友野さんから預かっているホースを在庫していますが、ピッタリサイズのABBAホースバンドが在庫切れだったので、ランドマップに連絡すると、在庫があると言うので取りに行きました。このサイズは、この後、ミッションの方にも使うので26個分捕りました。以前ランドマップで車検をした時に、一部ABBAのホースを使っているのと、キチンと締まるので、今後全てのホースバンドをABBAにします。そういえば、ALPHAも重要な所はABBAのホースバンドを使っていましたので、結構有名なんでしょうね。難点は価格が高い事です。本日購入した(写真参照)4900円ですから、他のホースバンドの1.5倍ぐらいでしょうか。
作用はホースバンドの交換の一言ですが、パワステポンプ、ステアリングギアボックスまで、油分でコーティングされているので、これらの清掃の方が大変です。ワイヤーブラシで擦って、パーツクリーナーで洗い流し、擦り残しをまたワイヤーブラシで擦ってパーツクリーナーで洗い流して油分が取れたところで塗装。色々なパーツを外すとドンドン次から次へと油の衣が付いたパーツが出てくるので、中々終わりが見えません。
95年式まではパワステオイルクーラーはラジエーターの先端にあるので3M程使用します。この配管をしている時にラジエーターの下辺りでブレーキホースとCTISのホースジョイントが干渉しているのと、そのジョイントから油分が出ているのを発見しました。この年式のCTISの配管は、樹脂の配管と、ゴムホースで行っており、このゴムホースの部分から油分が出ていました。CTIS配管には構造上ハブリダクションのオイルシールから、若干油分が染み出ますから、CTISの配管内には案外オイルが混入しているので、エア漏れ箇所は大抵はみ出た油分で発見できます。ジョイント部分を手で触るとゴムホースがクルクル回ったので、ココからエアが出ていたと推測できます。
困った事にこのゴムホースは、先に交換したオイルクーラーのホースと同じで在庫がありません。ちょっと先っぽをカットして押し込もうにも既に長さが足らなくて、ブレーキホースに干渉しているのでそれも出来ません。実は一成さんは今回のオーダーにCTISの配管交換も入っていたのですけど、CTISの配管交換はボディの下側を通っていますので、交換となると結構面倒なので、勘弁してもらっていました。しかし、ゴムホースがあった所で、交換しなくてはならないので、結局CTISのホースをメッシュホースと交換する事にしました。
とりあえず部品を点検してみると、友野さんから購入している配管セットは98年式らしく現在のレイアウトとは少し違うみたいです。まぁ、いずれにしてもやると決めたからにはやるのですけど、実は一成さんは大のグリスアップマニアなので、下回りは泥や錆は殆ど無いのですけど、余ったグリスが色々な所にこびりついています。ですから、普通下から手を入れて行っても袖口が汚れる事が無いような所でも、べったりグリスが付いてしまいます。ですから先ずは、このグリス落しから始めないとツナギの洗濯が間に合いません。アイドラーアームのグリスはセンターリンクやスタビライザーまでグリスコーテイングがされてて、プロペラシャフトのジョイント部分なんてまるで鍾乳洞の壁のように飛び散っています。まず、ドライバーで掻き落としてウエスで拭いてパーツクリーナーで落とす。これを全てのグリスアップポイントで行わなくてはなりません。確かにグリスアップが足らなくて壊すよりはマシしですけど、物には限度と言うものが。。。。。。
グリスを落としている時に、スターターの配線が終わっていないのを発見。そういえば昨日ヒロシが『スターターの配線を止めているナットが錆びているので、どうしますか?』と言っていたのを思い出して、一旦清掃作業を中断して配線を行いました。93年式の場合はバッテリーが助手席の下にあるので、スターターの後方から電源が来て、フロント側からウインチの配線も来ます。従って、スターターの下は、高年式と違ってにぎやかです。おまけにゴムのキャップも付いててチョッと羨ましいです。ただ、今回はこのゴムキャップに水がたまって、ナットが錆び付いていましたから、一概にこれが良いとも思えません。
また、昼ごはんを食べるのが面倒になって、昨日頂いたイチゴと、ラスクで欧米のおやつみたいな物でごまかしていたら、ピザーラのお兄ちゃんがバイクでチラシ配りをしに来て、注文してくれというので、『一人だから最低注文価格に届かない』と言うと、限度額ギリギリのセットを進めるので、普段は少ないと悪いと思ったのですが、どうやらピザーラのアルバイトサン達は車好きらしく、彼が言うには『皆、このガレージが不思議なので来たがっていますから限度額ギリギリでも喜んで来ますよ』と、中々営業が上手い奴です。しかし、土曜日に松原ちゃんがピザを奢ってくれた時は、配達の兄ちゃんは、途中から『場所がわかりません』と電話してきたので、『土曜の奴はココを知らなかったぜ』と突っ込むと、『それはピザハットじゃないですか?どんなメニューでした?』とすかさず反論。ギクッとしては当方は小さな声で『ソーセージの入った生地の。。。。』『それはピサハットです』と勝ち誇ったように言うので、かっこ悪いから偉そうに『じゃあ直ぐもってこいよ』と言って、彼のお勧めメニューを注文しました。。。数分後出前に来た彼は、今度遊びに来て良いですか?と愛想よく言うので快諾しました。ガストの出前のアルバイトもすっかりナツイているし、これから一人でもご飯がチャンと食べれそうです。
ご飯も食べて、おやつには昨日頂いたバレンタインチョコレートを頂き、後半戦に突入しました。今後の作業展開を検討するために掃除をしながら、清掃を行い同じ事ばかりやっていると飽きちゃうし、達成感が無いので、気分転換のために油だらけのブレーキマスターを根性をいれて磨き上げました。汚れている状態の写真を撮り忘れたのが残念です。

2007.2.12.    石飛 毅氏

ヤッテしまいました。。。昨年の8月の終わり頃に購入したデジカメが、お亡くなりになって仕舞いました。
H2OCのメンバーのお二人がH2からH1に乗り換えて、H2OCのクラブ員でもある野澤さんがエスコートしてガレージを訪問してくれました。その方のリアゲートのチリがあっていなかったので、親切心で修正して上げようとして、ストッパーの位置を調整しました。とても綺麗なH1なので、調整中に工具を車の中に置くのは不味いし、工具を持ったままリアゲートの開閉をして、万が一ドアに工具をブツけてはいけないと思って、ドアを閉める時に工具をポケットに入れて上手く行かないのでまたドアをあけて、工具をポケットから取り出すときに同じポケットの中に入れていたデジカメが工具に引っかかって、ポケットから飛び出してそのまま落下させてしまいました。。。
今までこの程度の落下は数え切れない程体験していますので、あまり気にしないで、またポケットにしまってこの方々が帰るときに、記念写真をと思ってシャッターを切ろうとしたら。。。良く見るとケースの一部が開いてて内臓が一部飛び出していました。単純にケースが外れただけと思いケースを分解してみたら。。。シャッターのフレキシブルPC板がちぎれていました。。。短い間でしたが、とても使いやすくて重宝していたので残念でしたが、そのままバッテリーとメモリーステックを抜いてゴミ箱に埋葬しました。デジカメが無いと途中経過とか、分解前に写真を撮って現状復帰させる時に困るので、そのままオープンして間もないヤマダ電機狭山店に直行。バッテリーとメモリースリックの事を考えると、同じバッテリーが使えれば予備になるので、必然的にSONYのデジカメを買った方がお得なので、同じような物を買おうと決めていました。
しかし、実際売り場に行くと、決めてても、目移りしてしまいます。熱心に係りの人に聞いている人がいるので、決めてはいるもののついつい情報収集のためそばで聞いていると、何となく当方のそばから離れます。盗み聞きしているのがいけないのかと思って、自分で色々手にして見始めました。色々見ていると何となく人の気配がするので回りを見渡すと、当方から一定の距離を保って係りの人がディスプレーされたデジカメを並びなおしたり、クロスで磨いています。違う棚に行ってもその人が一定の距離を保って付いて来ます。チョッと嫌な気がしたので、フェイントを掛けてリバースギアにシフトしてみたら、係りの人が『わぁ!』と叫んで後ずさりしていました。さすがにヤマダ電機の販売員は、本当は驚いたくせに『お探しのものはどのような物でしょう』と上手くかわしました。どうも当方は汚いツナギのままだし、色々いじりまわしている手は朝から一度も洗っていない油だらけで、なおかつちゃんと爪の中も黒くなっていたので、ディスプレーを触っていると、どうも皆油だらけになっていたため、係りの人は当方が触って汚れたサンプルを当方の後をつけて、掃除をしていたようです。
確かに綺麗な店舗の中では不審者と思われても仕方が無い風体なので、誤解されていると直ぐに判断できたので、『買うから心配しないでよ』と言って財布(お馴染みの黄色いビニール袋です)を出して現金を見せたら余計に引いてしまいました。『今は作業中でデジカメを壊してしまったので直ぐに必要で出来たら、今まで使っていたT-5 のバッテリーが使える奴が良い』とリクエストしたら同価格で2機種紹介してくれました。一つはタッチパネルで画面が今までより大きい奴で新製品らしい。もう一つは後継機の2種類で、どちらにしようか悩んいると『タッチパネルは汚い手で触ると汚れますよ』と適切なアドバイスをしてくれたので、瞬時に後継モデルをチョイスしました。次に色を選ぶのですけど、このモデルには『赤』が有りませんので、どの色にするかちょっと悩んでいると、係りの人が『黒が一番汚れが目立たないですよ』と当方の手を見ながらアドバイスをしてくれました。その後、『メモリーは持ってますよね』と言い、そのままレジにとっとと歩いて行っちゃいました。普通ヤマダ電機は『5年間の保証があるんですけどどうします?』と聞くはずなのに、聞いてくれないので『5年間の保証の。。。。』と言いかけたら『落下は駄目です』と即答されました。お金を払って帰る時にデジカメ売り場を通りかかったら、掃除のおばさんが一生懸命床を掃除していました。
本日は一成さんもお友達と一緒に、陣中見舞いというより当方の作業の進展を確認しに来ました。松原さんも舌を噛みそうな名前のランボルギーニで来ました。その他にも当方のお友達がきて、、朝から当方を含めて総勢11名の大盛況でした。
作業は、日中、当方は作業をサボっていたので、その間ヒロシがスターターの取り付け等を行い、夕方から当方は作業開始になってしまいました。とりあえず、ヒロシが明日は来れないので、2人でやったほうが効率の良いオイルクーラーの配管を行いました。オリジナルはナイロンコード入りのゴムホースですが、価格は高いのですけど、インチサイズが入手しやすいのと、高品位で見た目が綺麗なアールズのホースを使用しました。ジョイントはホースとカシメではなくアールズと同じ差し込み式のタイプなので、そのまま使用できます。オリジナルは本来柔らかいはずですが、ゴムが可塑化して硬化して弾力が落ちていました。弾力が無くなると弱くなるので、丁度替え時だったような感じです。明日からはパワステポンプのゴムホース、CTISのジョイントの増し締めから作業をしようと思います。

2007.2.10.    石飛 毅氏

一成さんの、スターターとオルターネターが出来上がったので、加藤電機に引き取りに行ってきました。
小汚いスターターもオルタネーターもピカピカです。オルタネーターは過充電防止ユニットを取り付けるための配線付きで、容量を140Aになっていますので、端子のボルトのサイズを一回り大きくしてあります。端子も交換し10年使えるように半田メッキを行いました。ファンは15年の汚れで黒くなっていたので、スチィームで洗浄。アンダーガードも移動のたびに手で持つとグリスだらけになるので、これもスチィームで洗浄。右側はオイルクーラーの配管を交換するつもりなので、配管の交換が終わってからにします。
オイルクーラーの配管を外すために、エンジンルームのカバーを外すとエアコンのホースからガス漏れでもあったのか、ホースのカシメをばらしてホースバンドに交換されていました。エアコンのホースは当方での作業が終わった後、加藤電機にて、この辺は交換するつもりなので一応このままにしておきます。近いうちにエアコンのユニットと配管は加藤電機が取り外しに来る予定です。
一成さんのH1にはウインチが付いています。これって邪魔。。。純正のウインチは重量も重くて大きいので、フロント回りの作業をする時には本当に邪魔。。。つけるならマイルマーカーの方が好きです。
ガレージで放置状態になっているヒロシのGTRがリジットラックを使っていたので、『足回りの作業が効率よく出来ないから早くGTRの修理を終わらせろ』と通告しましたら、修理を終わらせるのではなく、リジットラックを買ってきました。GTRはこのままゴミになるんじゃないか心配です。
そんなわけで、タイヤを外してリジットラックの上に乗せましたので、これからオイルクラー配管、ATF配管交換、そして駆動系の作業を行います。
松原さんがALPHAで遊びに来ました。絶好調だそうです。羨ましい。。。H1のサイドミラーは3種類あります。アーリーモデルのマニュアル、縦長の電動モデル、そして最新版は横長のモデル(ミッキーマウスタイプ)があります。当方が購入当初は、助手席側のミラーが平面だと死角が多くてどうにかしたく、色々なトラックのミラーを購入して流用を試みましたが中々ピッタリの物を探す事が出来ませんでしたが、プレデターからコンベックスミラーが発売されてからは安価なので、これを使っています。所が、最新版のミッキー用のコンベックスミラーはプレデターでは発売されていません。そこでミッキータイプを使っている麻生さんが専門業者を探して、型代を麻生さんが自腹を切って作成してもらいました。しかしこの業者は形状的に強度が取れないという理由からか突然作るのを辞めてしまいました。一応ミッキータイプには小さいコンベックスミラーがサブに付いていますけど、小さすぎて使い物になりません。
松原さんはALPHAに乗り始めて、このサイドミラーで何度か怖い思いをしたらしく、サイドにCCDカメラを付けたいと相談されました。CCDカメラをつけるとなると、もう一つモニターも必要になるので、費用も嵩むので、縦型のミラーと交換しても良いと言われましたけど、既に縦型のミラーは本国でも生産中止で、縦型を注文してもミッキーが来ます。そこで、以前当方が買い集めた国産トラック用のミラーをミッキーに当てたところ偶然サイズがピッタリだったのでミラーの後ろをカットして取り付けて見ました。ミッキーの小さいミラーの枠が出っ張っているので、この部分はカットして出来るだけ平面にして接着しました。松原さんが帰宅後『物凄く良くなった』と報告がありました。このミラーは10年近く前に購入したので、現在新規で購入できるか解りませんけど、試しに注文してみます。

2007.2.7.    石飛 毅氏

一成さんのスターターの修理ですが、スタッドボルトの固着は加藤電機がキチンと処理してくれたので問題ありませんでした。
しかし、それ以上にスターターは問題を抱えていたようです。一成さんは暫く乗らないで久しぶりにエンジンを掛けた所、スターターの回りが悪くなっったので、数年使ったバッテリーを交換したそうです。しかし、バッテリーを交換した後も、暫く乗らないとスターターの回転が今一だったのでスッキリしていなかったようです。今回、加藤電機がスターターをOHしたところ、その原因と思われる部分がありました。それはスターターのブラシの一つが引っかかって動かなくなっていたようです。
ブラシはプラスとマイナスが2ペアで配置されています。ブラシはバネで押し付けられてて、磨耗しても常にローターに押し付けられる構造です。従って、ブラシが固着していると磨耗した分だけローターとのギャップが出ると電圧が低いのでスパークもしませんから電気が流れません。従って、一成さんのスターターは単純計算で半分の力で回っていた事になります。実際はバランスの問題もあるので、半分以下だったと考えられるので、バッテリーの電圧が多少下がっている時に回転できなかったり、ヨロヨロとしか回らなかった事があったのだと思われます。
実際、昨年末に一成さんからお古のバッテリーを頂戴しましたけど、OPUTIMA専用バッテリー充電器で充電した所、充電後2日で電圧を測定したところ、12.4V有りました。その後2月近く放置してテストしておりますけど、未だに12.2V程度の電圧を保っています。当方の判断では、このバッテリーは『生きている』と判断できましたので、時々充電を行い非常用電源として使うことにします。さて、このブラシのほかにスターターの消耗部品はソレノイド内の接点端子があります。この端子はスターターの電源をON-OFFするものなので、大電流が流れるので(スターターは6馬ですから6X750W/12の電流が流れる?)スパークが飛んだりするため、摩耗します。この部分はスポット跡が沢山付いていました。スターターを全て分解した結果、特に交換を必用としている消耗部品はないし、内部に浸水跡も腐食も無く、ワンウェークラッチも先端のブッシュもピニオンも全く問題が無いので洗浄、接点研磨、接点調整(これが難しい)清掃を行えば、そのまま後10年使うには全く問題は無いという結論が出ました。
加藤電機と現品を見ての感想ですが、HUMMERのスターターは大変オーバースペックであるため、摩耗と言う点では長期間使用することが出来そうだということが解りました。今回、ブラシが固着したのは、固着したブラシの位置に問題があって、ブラシが摩耗したカスがそのブラシのブラケットに溜まってしまうのが固着の理由であって、10年経ったら分解清掃を行う事が長持ちの秘訣では無いかと意見があいました。
先般、麻生さんから聞いた話ですが、麻生さんの知り合いの整備工場にスターターが丸焦げになったH1が入庫していたそうです。原因は水没ではないかとの事でしたが、そうなる前にスターターの回りが悪いなと思ったら、OHをする事で延命できたと思います。結局K-2500の6.5LターボDIESELのスターターは安価なので(それでも高額です)オリジナルのスターター(もっと高価です)を諦めて流用したそうです。しかし先般加藤電機にH2のリダクション型のスターターの修理が入った時に聞きましたが、GMの使用しているスターターは弱いそうです。アメリカで売られているサードパーティーのスターターは日立製のスターターを日本で改造し輸出した物なので(国内での販売は無い模様)これの場合パーツの入手性が良いようです。今までスターターのトラブルは先ほどの麻生さんのお話と、バッテリーが弱っていた時に無理やりスターターを回してリングギヤとのかみ合いが悪くてピニオンギアーを舐めてしまった2件だけです。とりあえずスターターの回りが悪いなと思った方は早めのOHをお勧めします。車体を持ち込める方は直接、遠方の方はスターターを外して加藤電機に送りつけてください。ちなみに加藤電機は業者価格とクラブ員価格は同じですからご安心下さい。
過充電防止ユニットの作成が終りました。テストの結果、現在の設定は15.5Vで充電停止、(警告等点等)11Vまで下がったら充電開始、再び15.5Vまで下がったら充電再開(警告等消灯)となります。断続する部分は励磁用の配線の場合、レギュレーターの壊れ方によっては充電停止をする事が出来ませんから、加藤電機がオルタネーターの改造をした時に配線を追加してくれます。過充電防止ユニットの電圧の設定値は可変なので自由に変更が出来ますので、最終的には加藤電機と相談し実験をして決めたいと思います。更にオリジナルのオルタネーターには励磁用の配線しかありませんが、オルタネーターにはチャージランプの端子が備わっています。この配線を足す事で、オルタネーターが充電していない時にランプを点等させる事ができます。これで、オルタネータートラブルによる電圧上昇から電子機器の保護が出来ます。
今回のスターターは、GASエンジンとアルファーはスターターが異なりますので、様子がちょっと異なります。GASエンジンは同じ6馬力ですすけど、DIESELのPRESTLINE製MMO型とは異なり小型のDELCO-REMYのSD非防水型です。アルファーは音を聞いてリダクション型とは解っていますけどメーカは解りません(多分日本製?)

2007.2.5.    石飛 毅氏

一成さんの作業は、ヒロシが来たので随分進みました。
ステンレス製のラジエーターロアーパイプと交換するために既存のパイプを取り外しました。今まで何台か交換したりレストアしましたけど、当方のも含めて一番綺麗でした。一成さんの日頃の手入れの良さが解ります。このまま使えるかと思うほど綺麗でしたが、多少腐食が始まっているため、漏れもあったし、これから10年間持たすにはステンレスと交換しておけば安心です。このパイプを外すのはラジエーターの下にあるステーで固定されています。このボルトは、直接手が入らないのでちょっと厄介です。また、このボルトが外れてもフレームから取り出すのは知恵の輪の様にあれこれ動かさないと抜けないので、取れないのでは無いかと思いますけど、工夫をすると必ず抜けますから諦めないで下さい。時間は掛かりますけど、ちょっと器用な方ならDIYで交換できます。ただし、クーラントが必ず残っているため、顔や衣服に垂れて不快な思いをしまが、ご自分の車なら我慢できる範囲です。
本日、当方は大量のクーラントを頂きましたので、明日の排便が気になります。一晩寝て、やはり噴射ポンプからの燃料が漏っているのを放置しても、漏れが酷くなったら当方がまた同じ作業をする事になるので、原因を追究して解決させる事にしました。原因は噴射ポンプ本体から漏れている場合は、費用的にも工数的にも負担が大きくなります。方や配管のジョイントからの漏れでしたら、増し締めをするだけで治ります。ただ噴射ポンプの分配部からの漏れですと、スパナでチョイチョイと言う訳にはいきません。内装を剥がしてみると配線の少なさは助かります。ただ、エアコンのダクトが物凄く場所を占めているのと、エアコン本体が邪魔をして、これも外さないとドックハウスを開けることが出来ません。
ドックハウスを外してCCDカメラで確認すると、噴射ポンプから各気筒に分配する8個ある配管のうち2本から燃料が滲んでいました。恐らくココと信じてクローフットを使って締め込んだ所、どれも緩んでいました。勿論インジェクションポンプ本体も確認しましたけど、ポンプ本体からは漏れは確認できませんでしたから、これで燃料漏れは止まるでしょう。次にエンジンハーネスの交換を行いました。エンジンハーネスはエンジンのセンサー、グロー配線、エアコンクラッチ、オルタネーター、レシーバータンク、ホーン、インジェクションポンプのカットオフソレノイド等殆どの配線が新品になります。実際に交換すると92年式と93年式では多少配線のレイアウトが違っていましたけど、使用しているセンサー類は殆ど同じなので無加工で取り付きます。作業は古いMILのコネクターを外し、ココに新しいハーネスを取り付けて順番に古いハーネスと交換して行きました。MILのコネクターから直ぐに、燃料フィルターのセンサープライマリーポンプのリレー、ヒューズ、ポンプコネクターと続き、マニホールドの手前でオイルプレッシャーSW、次のエンジンアースとミッションのセンサーに別れる所が93年式とは異なっていました。
エンジンブロックのアースポイントが右バンクから左バンクに変っていたので、アースのタップが腐食していたので、タップをさらい直して、ボルトに金属系の導電グリスを塗りこんでアースを落としました。配線はこの後マニホールドを迂回してグロープラグリレー・・・・結構量が多いですが、これでエンジン周りの電気的な心配が無くなるのはメリットがあります。この作業も個人で出来ると思いますが、力とセンス、そして記憶力が必要ですね。グロープラグの交換もしました。取り外したプラグは断線も膨張もありませんでした。抵抗値を測ると数個だけ抵抗値が大きくなっていましたけど、どれもまだ使えます。これも今まで、半分位は駄目になっている事が多く、当方もエンジンの掛が悪くて大体5年毎に交換しています。93年はバッテリーが遠いので、電圧が下がってプラグに行くうちに電圧が下がっているので負荷が小さいかも?(多分違うと思います)
配線作業の途中で問題が発生。一成さんのH1にはウインチが付いています。ウインチの配線はスターターの端子を中継端子として使っているため、端子にカバーが付いています。このカバーは上向きに付いているので、ここに水分が溜まって固定ナットが腐食して固着していました。ラスペネを塗りこんで回しましたけど、スターターのスタッドが回ってしまうので、スターターを何度かOHした事がある加藤電機に即電話すると、このままでは壊してしまう恐れがあるので、今回交換する使用しない配線をカットして、加藤電機に持ち込むことにしました。こんな事は初めてです。
ロアーパイプを取り付けて、ゴムホースを洗浄して、昨日組み立てて塗装をして置いたウォーターポンプを取り付けてバイパスパイプも固定しました。この時点で本日の作業時間が12時間を越えたので休憩を取っていると、工藤さんが最近飼い始めた『ピットブル』と言う子犬を連れてきました。動物病院で耳をカットしてきたそうです。この犬は大人になると30Kg位になってしまうだけでは無く、獰猛で、荒い性格になるらしいです。だからもう少ししたら傷害保険に入るそうです。こんな犬と暮らしたら寝ている間に噛まれちゃうんじゃ無いかと心配で眠れなくなっちゃいそうです。
作業も終わり、お湯を沸かして手を洗いましたけど、幾ら洗っても落ちません。オマケにシャツの袖が。。。家に着て帰ったら大変なことになりそうなので、廃棄。。。。

2007.2.3.    石飛 毅氏

風邪も殆ど治って、絶好調です。
一成さんの92年式の整備を先週は体に負担の少ない作業でしたが、今週は本格的に開始しました。まず、ウォーターポンプの交換を開始。92年式なので何と14年間使っていたので、良く今まで使い続けたと感心します。Vベルトを使用しているため、ウォーターポンプをエンジンに固定しているボルトに辿り付くためには、ACコンプレッサー、オルタネーター、パワステポンプを取り外さなくてはならないのですけど、94年式のサーペンタインベルトを使っているエンジンに比べて、外すボルトの数が大幅に多いです。ACコンプレッサーとパワステポンプは油だらけになるのが嫌なので、配管を交換する可能性があるけど、とりあえず配管を外さずに作業を行う事にしました。
ウォーターポンプの交換ですから、クーラントを抜き取り、ファンをカップリングごと外します。チョッと知恵の輪状態になりますけど、色々位置を変えると必ず取れます。Vベルトのプーリーは共締めです。クーラントを抜いている間にエンジン回りを点検していると、Vバンクの間が湿っているので、点検のためにバイパスパイプも取り外す事にしました。匂いからして燃料が漏れているようなのですけど、ポンプと配管を見るにはタコの足のようなインテークマニホールドを外す必要があります。ポンプの本体からの燃料漏れだと、ウォーターポンプを交換しなくてはなりません。ドックハウスを外すのが面倒なので、CCDカメラで見ましたけど、漏れているのは微量です。しかし、漏れた燃料がオルタネーターの裏側辺りからオイルパン辺りまで流れた跡が残っているので気になるのですけど、ポンプ交換となると大事になるので、この燃料漏れを放置するか、修理するか現在悩み中。一応、配管の増し締めで修復する可能性もあるので、ドックハウスを外して室内から点検してから決めます。
ドレンアウトしたクーラントは、水しか補給していなかったらしく、比重を計ると殆ど上がりません。汚れは思ったより少ないので、定期的に交換していたようです。ウォーターポンプを取り外して分解すると、腐食も全く無く、エンジン内部もスラッジも無く良好です。キチンとオイル交換を行っていた事がわかります。エンジンブロックに残っているクーラントをバイパスホースが付いていた穴から水を入れて洗浄します。エンジンブロックに溜まっているクーラントは、ブロックのドレンから出ますが、スターターを外さないとドレンプラグが抜けません。バッテリーケーブルも交換しろと言われているので、スターターを後で外しますので、ブロックのドレンプラグをその時に外します。今までの経験でその時に必ずドバーッと流れ出して浴びるので、クーラントを浴びると後が大変なので、どうせ浴びるなら水道水の方がマシなので、入れ替えておきました。
友野さんから、ステンレス製のロアーパイプが送られてきました。このパイプは従来鉄に塗装だったため、腐食してディンプルが出来てしまい漏れの原因でした。これの交換もありますけど、他にも色々やるので、アンダーガードを外す事にしました。このアンダーガードは多少はフレームの補強に貢献してそうですけど、こと、整備性に関しては要らない物です。ちょっとした事をしようとしても邪魔なので、やる気を削ぐので、オフロードをやらないなら外す事をお勧めします。デジカメのメモリーを忘れたので、写真はデジカメ本体のメモリーに入っています。ガレージではデジカメとPCが直接接続が出来ないので写真は後日掲載します。


 

 2007年1月