2010年1月  HUMMER ESSAY 2010年2月      

2010.2.26.    石飛 毅氏

HUMMERブランドの中国売却の話が頓挫したようですね。
ブランド自体の売却ですから、以前、SONYがロックフェラーを買い取ったのと同じで、国内の雇用を確保するって書いてあるので、HUMMERが中国製になる訳ではないのは理解できなかったのでしょうか?モットも、H1に関してはAM GneralからのOEM品ですからHUMMERブランドの親会社が何処の会社に成るかなんてどうでもいい話だったのですけど、随分色々な人に「HUMMERが中国製になるとか、既に生産されて運用している車にまで中国製」と言うのは、何かよっぽど恨みがあるのでは?と、思ってしまいます。
実際、往年の、名ブランドでも親会社がインドでも、インドで作っている訳じゃないのとか知らないのでしょうか?そんな訳で、今回、ブランドの清算に入る方が潔くて良かったと思っています。今後のパーツの供給等は問題がないとの事ですから、当面は心配ないと思いますが、国内の代理店である三井物産は新車が売れなくなるのでスッパリ辞めちゃう事がなければ良いと思いますが、実際企業は利益追求ですから、上乗せして売った責任なんて出来るだけ取らないで済む方を選んじゃっても仕方がないと思います。そうなると、今後の事を考えると、ディラー並みの設備を持った並行輸入業者の方がお客さんとのつながりを大切にするし、小回りが効いていい感じがしますね。
お気の毒なのは、ディラー物!と言って新しい内はそれほどメリットが出なくて、これから色々補修が必要になって来た段階でディラーになると、一体あの上乗せ分は実質的に差し上げた事になるんでしょうね。勿体ない事です。
さて、今回の売却中止にかんしては、中国もまともだったと思います。これからの時代を考えると、現状のHUMMERが利益を確保しながら生産を続けるのは難しいでしょう。これからの車は、益々、家電化するでしょうし、出来るだけ部品点数を減らして軽量にして行くのが流れであるのは明らかな事です。今、プリウスのアクセルペダルとか、ブレーキペダルが大問題になっていますけど、当方なんて、乗っているうちにカーペットがドンドン丸まってアクセルペダルの下に固まる事なんてしょっちゅうだし、ブレーキだってタイヤが滑ると当たり前に緩めて、車が斜めになれば反射的に逆ハンを切ります。
当方が免許を取った頃なんて、朝、エンジンを掛ける時にチョークを引いてエンジン回転が落ち着いたら半戻しとか調整をするのが当たり前だったのですけど、失敗すると、プラグがカブって再始動できないなんていう事が当たり前でした。もし、今の時代にそんな物があったら大問題になるのでしょうね。ブレーキだって、今はブースターが付いているから誰でも止める事が出来るでしょうけど、27のレビンなんてブレーキは丸太みたいで満身の力で踏まないと止まらなかったです。アレなんて、今の時代じゃ問題外ですよね。
テレビで、アクセルペダルが映し出されて、樹脂製だと言う事を言う人がいますけど、技術屋さん達がコストダウンと、機能アップの結果たどり着いた物だと思うと、一体、それの何処が悪いのか当方には理解できません。バンパーだって既に殆どが樹脂になってスタイリッシュになったし、金属で腐食によるメンテナンスとかros対応でメッキの廃液とか考えると、時代の流れである事は普通です。また、部品の共通化も工業製品としては当たり前で、如何に多くの部品を流用出来ないか?なんて、当方は仕事でのなかで毎日考えています。
この2つのニュースは、車を趣味の対象として所有するのと、足として日常で使う物であるかで、車に対する物は大きく異なり、価値観は大きく違うと思います。従って、HUMMERの消滅は当たり前と思い、TOYOTAのリコールはお気の毒に見えて仕方がありません。
因みに、浅田真央さんが金メダルを取れなかったのは納得できましたが、キム・ヨナさんとの得点差には納得が出来ません。

2010.2.25.    石飛 毅氏

スカイオートから連絡があり、工藤さんのシルバラードがソロソロ納車されるそうです。
もちろん、エンジンはDURAMAXでPCMのチューンも行い、現在、600hp出ているそうで、オリジナルの排気管を撤去して、荷台から煙突が2本どーんと突き出すタイプに交換されました。マフラーを交換したら、更にパワーがアップして凄い事になっているそうです。切り口がスラントカットなので、雨水の混入が心配なので、大丈夫なのか聞いたところ、「ホースで水を入れたら下の繋ぎ目からジャージャー出てきましたらか大丈夫なんですよ。」と言ってました。確かに差込の部分はそれほど密閉は良くないし、それ以降に排気抵抗がなければ繋ぎ目から排気漏れも少ないので、積極的に水抜きをしなくても良い気もします。早く現物を見てみたいですね。

2010.2.23.    石飛 毅氏

今月の頭から、ドイツ人の学生が我が家にホームスティしています。
名前は、どうも二クラスらしいのですが、ニコラスと聞こえるので、ニコちゃんと呼んでいます。自分がニコちゃんだと認識していますが、一個二個・・と勘定している時に不思議そうな顔をしますが、面倒なので説明していません。ニコちゃんとは、昨年オーストラリアであった奴で、そのときはパイロットになる試験を受けると聞いていたのですが、物凄い競争率を乗り越えて、秋の試験に合格した様です。この学校は、航空会社直結と言うか航空会社の養成学校なので、実質的には就職試験の様です。これから2年間、学科と実地を行い、その後、小さい飛行機から段々ステップして行くようです。ただ、ドイツの航空会社は、当方が若い頃に何人かキャビンアテンダントをしていた方と知り合いでしたが、当時の給与、待遇は、恐ろしい程よくて、当方の勤務先とは月とスッポン所ではなく、ミジンコと冥王星位の違いでした。しかし、ベルリンの壁が崩壊してからは、ドンドン下がってしまい、今では普通だそうで、知人達も辞めたり、他の航空会社(案外、途上国の航空会社の海外路線は条件が良いそうです。)に移ったりしていますので、パイロットも決して条件がいい仕事ではない様です。
因みに、彼はドイツ人ですけど、英語の勉強をしていますし、英語圏に長い間いましたから、英語とドイツ語は全く問題ありませんけど、日本語は2歳児以下です。
学校が始まるまで、宿題?かなにからしく昼間はレポートを書いたりしていると、本人は言うのですけど、当方が帰宅すると大抵Wiiでマリオカートをしています。時々、我が家の大ばか息子ともゲームをしているので、「ゲームは好きなのか?」と聞いたら、ゲームを沢山やってたお陰で、入学試験のフライトシミュレーターは一番上手く出来た。」と嘯いていました。
とりあえず奴は暇なので、ガレージに置いてあったHUMMERの自転車を持ち帰り、これでトレーニングをするようにと渡したら、早速、吉祥寺に向かい、吉祥寺で行列が出来ていたので、「試しに一時間並んだらミートボールフライが売ってた。」と言うので、見せて貰ったら、吉祥寺で有名な「さとう」のメンチカツでした。一体、奴はドンだけ暇なんだ?因みに、本日は「高尾山」に出かけて行きました。

2010.2.22.    石飛 毅氏

今週は、先週からの続きでNOZAWA-GOのエアークリーナー交換。
一応、愚息にもガレージに来るように言ってあったんですけど、なかなか来ない。とりあえずアルバイトちゃんと一緒に作業を開始しましたけど、どうもクーラントの漏れ跡があちらこちらにあって、クーラントの量も減り気味。そこで、クリーナーを付けるとアクセスが悪いので、取り付け前に漏れ箇所の補修を始めました。エンジンルームを覗くと、怪しい部分は一二箇所ではないので、ラジエーターキャップテスターで15PSIまで加圧。ゲージの針はドンドン下がるし、床面にもクーラントが流れ出ています。こんな勢いで出ると、今まで何回かリザーバータンクにクーラントを補充していましたが、いつの間にか無くなるのは当然です。ラジエーターキャップは15PSIでリリーフして、エンジンが冷えるとリザーバータンクに戻されますが、今まで15PSI以下で漏れてエンジンが冷えたらリザーバーから吸引して補充していたようです。
漏れていたのは、アッパーホースのエンジン側とラジエーター側の両方、ウォーターポンプの入り口、ヒーター切り替えバルブの全部と、盛り沢山。大抵の部分は増し締めで止まりましたけど、ラジエーターホースはホースバンドのギザギザがホースに食い込んでしまい締められないのと、取り出し口が腐食して異物がコベリ付いているらしいので、一旦、ホースを外してホースの点検。ホースの内側は少し荒れていたので、本来なら交換しますが、ホースの長さに余裕があるので、とりあえず駄目な部分をカットして異物を取り除いて再接続。無事漏れは止まりました。
ゴムホースは、一旦、締め付けても段々ゴムの弾性が無くなり漏れ始めます。従って、小まめな点検と、場合によっては交換するべきパーツです。大抵漏れ始めるとホース自体も劣化していますので、時間の問題で破裂する恐れがあります。増し締めは一回が限度と思ったほうがいいですね。エアクリーナーの方はとりあえず元々のクリーナーケースのドレンを移動して修正して使う事にしました。位置的には油圧パンチの都合で少し手前にしました。入り口から入ってくるので、この方が合理的です。
問題のキノコですが、キノコの茎部分のコルクパッキンは撤去して、ボディにウルトラブルーを塗って取り付けましたが、最初ウルトラブルーをケチったので、試しに水を流すとクリーナー内に水が浸入してきました。そこで、再度、ウルトラブルーをしこたま塗布してから再組付けを行った所、無事水の浸入は止まりました。これで、クリーナーは完璧でしょう。
因みに、愚息は2時ごろ来て、尚且つ、アルバイトがあるから直ぐに帰るから駅まで送って行けなどと大きな勘違いをしていたので、浜本さんと一緒に「単なるラッキーでHUMMERに乗れていると思ったら大間違いだ!」そんな態度じゃ罰が当たるぞ!と一括。当日はアルバイトをキャンセルして、この後の浜本さんの修理は一生懸命手伝いましたが、神様はそれでは許してくれなかったみたいで、翌日。。。。。。

浜本さんが、住鉱の水中ブルトーザー用のグリスを一箱持ってきてくれました。このグリスは、カタログに出ていないらしく購入代理店が「無い」と言ってたのを「ある!」と押し切って調べさせて無理やり入手しています。当方のルートでは一切入手できませんので非常に助かります。今回は、一箱丸まるありますので、死ぬまで使えそうです。
NOZAWA-GOの修理が終わりましたので、浜本さんに「何か異常はありませんか?」と聞いたところ「最近、ラジオとCDに雑音が入るんんだけど」言うので、雑音であればフェライトコアを電源に追加する事である程度おさめることが出来るので、入庫して試聞した所、ノイズは出ていませんでした。しかし、当方の耳ではノイズどころか音がまるでゲルマラジオ並みの音域の狭さの方が大問題だと思い「これ、音が変じゃない?」と皆に聞いてもらった所、同意見。そこで、以前、当方が使っていたステレオヘッドがコネクターが同じアルパインだったので、差し替えて見たら、チャンと音がなりました。と、言う事は問題はステレオ本体?と、思いましたが、仮付けの状態ではフロントのスピーカーがなっていません。改めて配線を辿ると、ステレオのギギボシ端子はリアの左右だけで、フロントは未接続。それなのになんで?さっきまでフロントが鳴っていたのかまるで魔法?イリュウジョン配線に見なかったことにしたかったのですけど、このまま放置するわけには行きませんので、もともと付いていたステレオの本体を確認すると、3セットあるRCAに2セットのプラグが刺さっていました。
ヨクヨク見ると、リアにはサブウーハーが付いていて、どうもこのサブウーハーにさっきのRCAプラグは繋がっている感じです。更に、このサブウーハーの取説をを見ると、このウーハーの入力は、普通配線とRCA配線のどちらからでもOKで、更にウーハーに刺さっているコネクターを見るとHUMMERの純正配線で、もともとウーハー用としてではなく純正アンプに使っていた配線でした。要するに、サブウーハーの入力はステレオのフロント出力のRCAからウーハーの入力に繋がってて、RCAから出ている微弱信号がそのRCAと並列に繋がったフロントスピーカー配線を辿って、音域の狭い変な音でスピーカーを鳴らしていたようです。
そこで、ウーハーの配線はそのままで、RCAをステレオのサブウーハー端子に差し込んでフロントスピーカーの配線をカットして、そのままステレオのギボシ端子に接続しました。93年のHUMMERはステレオの過渡期で、3個のアンプを搭載していました。スピーカーも中音域と高音域の2つに分かれていましたので、構成は立派です。しかし、アンプは熱で直ぐに壊れ、スピーカーの枠は止めているネジを外すとボロボロ壊れます。
そこで、今回はスピーカには触らずに、内装を外してスピーカーにアクセスしました。低品位だと思いましたが、全ての機材はMADE IN JAPANの表示があるJVC製なのですが、使い方が悪いのでしょうか?
全ての配線が終わり、視聴しましたが、実に良い音に戻りました。浜本さん曰く「最初付けた時は良かったんだけど。。。」と言ってましたので、多分最初はフロントから音が出ていなくてサブウーハーが壊れて音が可笑しくなったのではないかと思いますけど、これ以上深く入り込んでも無駄な知識を得るだけなので、結果が良ければ全て良しと言う事にしました。

給料日前で、色々出費が重なって、ガレージの飲料物、食物の在庫が激貧状態でしたが、飲料物は狭山ハウジング、食物は藤本さんがたこ焼きとかイカ焼きの冷凍食品を送ってくれたので、気持ちに余裕が出来ました。早速、浜本さんと「たこ焼き」を頂きましたが、浜本さんが食べていると「共食い」みたいに見えるのは当方だけでしょうか?

NOZAWA-GOのクーラント漏れほど酷くはありませんでしたが、当方のHUMMERも微量ですがクーラント漏れがあり、これの補修。その後、バックランプの配線が劣化して、コレの補修。更にフロントのデフからもオイル漏れを発見し、コレの補修を行なおうとしていたら、今日もなかなかやってこないバカ息子から連絡。。。開口一番に「トーちゃん、やっちゃったよ。」。。。「どっちが悪いんだ?」と聞くと「俺みたい。」「ざまーみやがれ、俺の言ったとおりだろ。」「反省してま〜す。」とドッかで聞いたやる気の無い返事と思ったら、落ち込んでいる様子。「で、相手はどんな人?怒ってるの?」「良い人で怒ってはいない。」と一安心。「で、相手の車は?」「それがさーーーーーポルシェなんだよ。」「げーーーーーー!”」とりあえず、ガレージを閉めて現地まで急行。現場に着くと、既に現場検証は終わりコンビニの駐車場に2台並んで当方を待っててくれました。ポルシェは空冷の最後の方の奴で、コレで赤だったらNOZAWAさんと同じやん。
とりあえず相手の方は人の良さそうな方で、保険屋サンに後は任せてくれればそれで良いと言ってくれたので、一安心。被害の方はトロトロ走り始めたHUMMERで止まっていたポルシェを踏んじゃった感じで、ポルシェの方がはフェンダーが凹んだ程度でしたが、被害の大小ではなく、大切にしていると思われる車に申し訳ないことをしてしまったと言う感じです。相手の方もビビッているバカ息子に「車に乗っていれば良くある事だから、落ち込むなよ。」と声を掛けていただき、親として感謝の気持ちで一杯でした。
さて、ポルシェとお別れした後、ガレージに戻り、保険の窓口の義弟に連絡して事務処理。義弟も生まれた時からバカ息子を知っていますので、慌てる事なく、この後の処理を受けてくれましたので、ひとまず事故処理は終わり。当方からは「坊主命令」。
まぁ、当方はこれ以上言ってビビリになられても仕方がないのですが、我が家には奴にとって恐ろしいカーちゃんと姉がいますので、その処理は当方は嫌なので、帰宅後この件に付いては一切無言のままでいましたが、先程、愚息から電話があり「カーちゃんにバレタ!」と正座中に連絡をしてきました。
バレタのは、事故報告をしていた義弟が、必要書類を大ばか息子に説明しているのを、盗み聞きされたらしく、どういう事なのか根掘り葉掘り聞かれ、最後に「相手の方の車は?」と聞かれたので「カーちゃん知らない車だよ。」と答えたら「外車?」「うん」「一応言いなさい。」「ポルシェ・・・」「それ位知ってるわ・・バカだねそんなの狙って。」と大笑いしていたそうなのですが、家ではアウェーの当方が娘達を加えた3人から攻められるのは間違いないので、暫くは家に帰らないことにします。

2010.2.19.    石飛 毅氏

アメリカでは、HUMMERをオフロードでガンガンやる人が多く、ハーフシャフトを破損したり、デフを壊したり、タイロッドが抜けたりと、色々壊しています。
その中に、スピンドルナットの破損というのもあります。スピンドルナットというのは、タイヤの軸にあたる物で、ハブリダクションの中でテーパーベアリングのガタ調整を兼ねてスピンドルを抜けないようにしています。ベアリングの調整は、ギンギンに締めこむのではなく、規定のトルクで締め込み、タイヤを回してベアリングを馴染ませて、最終的に規定の値で締めこみます。
その締め込みトルクは案外小さく、そのままではナットが緩んでしまいますので、周り止めが必要となります。普通の自動車では、このナットは多角形を用いて、ワッシャーを折り曲げてナットの周り止めをしていますが、HUMMERの場合は、ナット自体が円形で一部分カットされたC型のナットを使い、Cの切れ目の小さなボルトで締めこむ事で、ゆるみ止めとしていますので、ナット自体がクランプの様になっています。コレのメリトは、通常の場合は再組み付けの時に、曲げたワッシャーを交換する必要がありますが、この場合は消耗品がなく、固定する位置も何処でも良くなるために、締め付け後に位置合せの必要もありません。また、締め付け時に若干締めこんでおく事で、ネジの精度が悪くても与圧が掛けられるので、ネジ精度が締め込みトルクの誤差にならない事です。
しかし、問題としては、円形のナットなので、工具を掛けるために切欠きを作り、工具も特殊な物が必要となります。また、ナットに切り欠き部分があり、ここに応力が掛かって破断する可能性がでたり、最終的な強度が小さなネジの強度に依存する事になるので、このネジのトルク管理や劣化は命取りになります。興味のある方は、友野さんまで、お問い合わせください。
このナットが緩むと、テーパーベアリングなので、チョッとの緩みでも軸にブレが出て、タイヤにガタが出てアウトプットシールからもオイルが出てきますので、予知する事が出来ます。ただ、破損の場合は、コレが短時間で襲ってきますから、おかしいと思ったら、すぐに点検が必要です。当然、このパーツの強化を考えている人がいて、随分前にココで紹介しましたが、形状が同じで材質をステンレスに変えた物を作っている会社がありました。しかし、形状が同じなので、あまりアドバンテージがありませんので、あまり広まりませんでした。
当方も、このナットが壊れるのを知っていましたので、ガレージには補用品として在庫して、アウトプットシールの交換時には点検をしていますが、まだクラックが入ったり割れている固体は見たことがありません。ただ、工具が無いためか、タガネ等で締めこんだ履歴がある場合は大抵締めこみすぎているケースが殆どで、スピンドルが硬い事があります。往々にしてこの手の部分は規定の締め込みトルクでは不安になる位の軽さですから、マニュアルが無かったり、工具がないと締め込みトルクオーバーなケースが多いです。
スピンドルナットは要注意と思いながら今までいましたが、友野さんから「こんなのあるよ〜!」と写真が送られてきました。このパーツは、ブルーハマーが作成したパーツで、ナットはオーソドックスな六角で、周り止めは内側はスピンドルのキー溝に入れて、外側のギザギザにナットの形状をしたプレートを入れるタイプです。最後は、ナットの溝にC型留め輪を入れてプレートが抜けないようにしています。構造的には複雑になりますが、ナットの強度抜け止めの確実さは数段上でしょう。大きなタイヤを付けている場合、負荷が大きいし、もしナットが緩んでも元々ブルブルしているので解らないでしょうから、この手のバージョンアップはお薦めですね。タイヤが抜けてからでは遅すぎます。
もともと、どんな車でも車輪の回転中心にはベアリングが入っています。当然、ベアリングには潤滑が必要で、殆どの場合はグリスが使われています。グリスの良い点は流れ出る事がありません。しかし、粘度が高いため低温時には潤滑して欲しい部分に油分が届かなかったり、劣化が一部分に集中するので、ベアリングの寿命を短くします。HUMMERの場合は、ハブリダクションがあるため、車輪を支えるベアリングはハブの中にあり、スピンドルの潤滑とハブ内の歯車の潤滑も兼ねています。そのお陰で、潤滑性能も高く、今までハブ内の摩耗や欠損の事例はありません。ただし、オイルの漏れはそのまま歯車やベアリングを痛めますが、ハブの構造上、もしアウトプットシールからオイルが漏れても、下部にオイル貯めがありますので、オイル漏れがあっても無潤滑にならない程度のオイルは確保されています。ただ、その量は決して十分ではありませんので、そのまま長期間使用する事は良いことではありません。オイル漏れを発見した場合は、迅速な修理が必要です。特に、このハブリダクション機構は殆ど見る事が出来ませんので、経験の無い修理屋さん等で車検を依頼しても、交換していない可能性がありますので、注意が必要です。

2010.2.18.-2    石飛 毅氏

完成した当方のHUMMERですが、パワーとか乗り易さには全く問題はありません。
先日、エアコンの外気導入もマニュアルにしたし、ブロアモーターも一応注油をしたので、冷間時には、クオンクオン・・・・・と音が出ますけど、ある程度暖まると音も無くなり、運転席もヌクヌクになり快適さも満足です。因みに、DURAMAXはアルミラジエーターのお陰か、効率が良いためか高速では200度付近になりますが、渋滞路では170-180度で安定しています。6.5-TURBOの時より針2本分位低いと思います。
現在は始動性も高く、グローランプが点灯するのも数秒です。始動直後もインタークラーの後に大容量のヒーターが付いてて、吸入エアを暖めているので、燃焼状態は良好です。ただ、排気音が異常にうるさいのが気になります。始動直後はレシプロエンジンの排気音というよりジェットエンジンの様なシューーと言う音です。以前報告した様に、暖気しててもさほど水温が上がりませんので、近所迷惑になるので数分の暖気をしてエンジンオイルが温まったなと思った時点で走り出しますが、走り出すと先ほどの音にタービンのヒュルヒュル音が重なり、まるで飛行機の離陸の様な排気温です。
3-4km走って水温が160度位になると、排気音は実用には問題がない位まで落ちます。ただ、この状態でアクセルを踏み込んで2000回転を越えたあたりで、今度は高周波から低周波のバリバリ音を排気管から放ちだします。この状態で一応車検には通っていますし、もともとストレートなので乗っているうちに消音器の消音材が無くなって、次第に排気音が大きくなる事がないので、継続車検にも問題は無いのですけど、大抵の人にコレで車検を通っているのか?と疑惑を持たれる音なので、どうにかしたいと常日頃から考えていました。
そこで、次回の車検や整備不良違反になっては困ると考えて、排気管の途中に市販されているマフラーを追加する検討を始めました。今の状態は、排気管の直径は4インチで、タービンの出口からダウンチューブが下がり、ミッションを避けながらフレームに沿って配管されています。トランスファーは横に張り出しているため、フレームとの隙間が狭く、排気管はトランスファーの上を跨いでいます。しかし、この部分の上の隙間が狭いため、振動で排気管がトランスファーとフレームに干渉しないようにトランスファーのボルトを利用してステーを出して、排気管を固定しています。そこからはスペースがあるのですが、排気管はフレームに沿っているため、フレームとの隙間は指一本程度です。更に、排気管が曲げられているので、通常市販のマフラーは直線配置なので、入り口と出口の角度が異なると、マフラーの出入り口に角度を付ける加工が必要になります。マフラー自体はステンレス製にしたいので、加工の難易度が高いのとフレームとの距離が短いためマフラー本体がフレームと干渉してしまいます。本当はココが一番スッキリするのですが、断念しました。
次の候補地は、タイヤハウスの中です。排気管はフレームの内側から外に出る位置に繋ぎ目があり、そのままタイヤハウスに沿って立ち上がり、水平になったった部分にも繋ぎ目があり、そこから7-80cmストレートに延びてタイヤを交わした辺りで下向きになりそ90度ひねって排気口になります。このタイヤハウスのストレート部分にマフラーが丁度入りそうなので、市販マフラーのカタログを見ながら選定をはじめました。海外のマフラーメーカーは数え切れないほどありますが、その殆どはGASエンジン用の細い物が多く、4インチでタイコ部分が小さい物は限られた数しかありません。その中で、マグナフローにタイコ部分の直径が7インチで長さが20インチの物を発見。取り付けも差し込み式なので片側はそのままで、反対側だけ排気管をカットすれば簡単に取り付けることが出来そうです。
現在、排気管の2箇所の差込部分はTIG溶接で仮付けしていますが、572や502で使っている様なクランプで固定しようと思い、カタログを見ると、直径4インチで幅の狭いのと広いクランプを探しました。溶接構造ですと、メンテナンスの時に面倒だし、フランジタイプは熱でボルトが錆び付く事が多いので、差込式のまま、クランプで占めこむ方が何かと応用が利いて面倒がありません。更に、排気口の固定のアンカーとしても使えそうなので、少し多目に買っておこうと思います。
ココまで、色々計画している途中に、柳本さんのHUMMERはどうしようかと大きなお世話を考えてしまい、柳本さんに連絡をして事情を話した所「同じ物を手配して〜♪」と言われて、さらに2セット購入しようと思いましたが、発注の最終段階でマグナフローの構造を再度見たところ、あの膨大な排気音をコレでどれだけ消音出来るのかと悩み始めてしまい、とりあえず当方ので確かめてからでも遅くないと思い、今回は当方の分だけ購入して様子を見ることにしました。来月の上旬に到着予定のメールが来ましたので、到着次第、取り付けしようと思います。

2010.2.18.    石飛 毅氏

NOZAWA-GOのエアークリーナーが、床下浸水で腐食したエアクリーナーをそのまま使うのは心情的に耐えられませんので、交換したいのですけど、GSA用の純正品は結構高価なので、現在、コンバージョン中のYANAGIMOTO-GOに当方のDIESEL用のエアクリーナーを供出しましたので、バーターで頂く事になっていましたが、パーツが必要な時は「今!」とか「直ぐ!」なんですけど、当方にはなかなか来ないので、取りに行ってきました。スカイオートは、現在渡米中なので、タケさんの所に直接行きましたが、第二工場の方はエンジン交換とかミッション交換とかの重整備が入って、更に、HUMMERの新品エンジンも交換準備段階に入っていました。タケちゃん曰く「HUMMERの方が他の車より慣れている分、気分が楽です。」で、リンカーンの壊れたプラグとロッカーアームを見せてくれました。
ロッカーアームは、ローラー部分が摩耗してバルブを開けきれていなかったようです。原因は、オイル管理不良です。ただ、ロッカーアームの方はルーティーンワークですが、プラグの方は先端部分がインローになっているため、先端が熱で膨らんで外れなくなるみたいです。コレを取るのが一苦労で、かなり大変だったようです。プラグ穴に残っていればいいですけど、中に落とすとヘッドを外さないと取れませんね。
タケさんにエアクリーナーを出してもらって、現品確認。柳本さんの話では、クリーナーは「交換したばかり」で、現物も殆ど新品でした。クリーナーケースも、以前、当方がレストアをしましたので、バリ物ですが?なんとクリーナーケースにドレンがありません。NOZAWA-GOは96年式で、YANAGIMOTO-GOは95年式と、年式が違うと細かい部分が異なっているようです。確かに、先日の事例でエンジン内部まで、水没したHUMMERは95年式でした。従って、エンジンにクリーナーから雨水を注ぎ込んだ可能性も浮上して来ました。こうなると、95年式のGAS−HUMMERは、今からHUMMERの所に行って、エアクリーナの最下部にドリルで穴を開けた方がいいと思いますね。かと言って、96年式は安心かと言うと、エンジンまでには水は回らなくとも、ドレン口は床下浸水以上にならないと排水しませんので、エアクリーナーを軽く水没させてしまいますので、取り合えず最下部に穴を開けることをお薦めします。

2010.2.17.    石飛 毅氏

ベビーブームです。
工藤さんと牧野さんの所で、立て続けにお子さんが誕生されました。両方とも男の子で、和伸君と士雄君です。おめでとうございます。工藤さんの子はそのままカズノブで良いと思うんですけど、牧野さんのところは・・・・読めない。そこで、問い合わせたらなんと「ショーン!」君でした。写真を頂いたので掲載しますが、お父さんに似ないでスッキリした子が工藤家で、どっしりしている子が牧野家の御長男です。どちらも生まれたばかりだというのに確りしてて、年長者としては一安心です。

2010.2.15.    石飛 毅氏

年末に、K&Nのエアクリーナーを洗浄して、その後、乾燥、油の塗布を行い、余分な油分を切るために放置して置きました。
その間はノーマルのエアクリーナーを装着していましたが、その間にPCMの交換等を行なったため、その差は良く解りませんでした。しかし、今回は一通りのエンジンセッティングが終わりましたので、エアクリーナーをK&Nのものと交換してみました。
K&Nのクリーナーは、ノーマルのエアクリーナーが高価なので、洗浄できるし抜けも良いので、新車で購入した時から使用しています。その効果の程はNA時代にには吸気抵抗が小さくなって吹け上がりが良くなった気がしましたけど、おぉぉぉ・・・って言うほどの体感できませんでした。その後、TURBOエンジンに積み替えてからは、発進時とか高回転時に体感できますので、お薦め品です。
さて、今回、DURAMAXでの効果ですが、ノーマルではフル加速時に3000回転以上の高回転域でエンジン回転が鈍り始める事があり、シフトアップポイントは3000回転付近で行なっていましたが、K&Nの場合は3200回転位まで気持ち良くふけてくれます。また、回転タレが無いため、フル加速でのシフトアップがスムーズになります。K&N等のウエットタイプのエアクリーナーは含浸している油分がエアフローメーターの熱素子に付着して悪さをするという話を聞いた事がありますので、様子を見たいと思います。因みに、以前出ていたマスフローセンサーのエラーはセンサーの角度を変えて空気の流れに沿うようにした所、皆無になりました。今までセンサーの取り付け位置がエアダクトのコーナー直後にあったため、ヒーターを保護するプレートが空気の流れを遮っていたので異常値がでていたようです。
社外品のテールランプを使用していましたが、電球の熱で一部が溶けてしまったのと、材質が悪いためか経時変化でレンズの色が飛んでしまい、赤だったのですけど、ピンク色になってしまいました。さらに、このランプは湿度の高い日には中が曇りますので、ノーマルに戻しました。テール用のべゼルはカットしていたのと、外しておいたテールランプが一部破損していたので、スカイオートが必要な部品と物々交換して、中古品をゲットしてきました。中身もスモールとブレーキの輝度差が大きい方が良いのでLEDは使わずに電球にしました。

当方の作業をしている間、NOZAWA−GOはガレージから出して作業をしていました。この日の天気は生憎の小雨で、今まで雨にあてた事がなかったので、当方のHUMMERと入れ替えて、エンジンに及ぼす雨害の状況を観察しました。アイドリングのまま放置していると、次第にボンネットの隙間から水蒸気が上がります。そのままの状態でボンネットを開けると、予想通りインジェクションボックスの上には雨が溜まっています。屋根から伝わってきた雨水は、フロントガラスを伝わり、エンジンルームに流れてインジェクションボックスやエキゾーストマニホールドに容赦無く流れ落ちて、インジェクションボックスは常時水が溜まり、エクゾーストからは水蒸気が立ち込めます。
インジェクションボックスは2分割で、一応、ゴムパッキンで合わせ目は水対策をしていますが、このパッキンは既に硬化してて、もう使用限界に来ている感じです。ただ、この部分はまだ立ち上がっていますので、大量の浸水は避けていますが、インジェクションボックスを止めているボルト穴をシールしているゴムは水溜りの底になりますので、もしこのゴムが劣化していたら、恐ろしいほどの水が入り込むと思われます。
水蒸気がモクモク出ているエキゾーストマニホールドも、熱々なのに水が掛かるというのは決して良い事ではありません。以前、YANAGIMOTO-GOも、先日スカイオートで見たGAS-HUMMERも、この部分はマニホールドが割れたり、マニホールドを固定しているスダッドボルトが折れたり緩んだりと凄い事になっていました。一応、NOZAWA−GOは雨天走行が少なく、この辺はまだ被害状況を受けていません。インジェクションボックスのゴムも、それほど劣化していませんが、早急に雨水対策を行なおうと思います。
一応、当方のHUMMERもエアクリーナーを交換したので、念のためNOZAWA-GOのエアクリーナーを点検するため、エアクリーナーの蓋を開けたら。。。。。。。凄い事になっていました。先ず、エアクリーナーケースの蓋は裏側は全体的に白い粉を吹いて、下のほうは赤い錆びが浮かんでいます。クリーナー本体は蓋を開けた状態で見える範囲は下のほうが少し赤錆が浮いている程度でしたが、ケースから引き出すと、その変貌に一体何が起きたのか状況を掴むまで数秒時間が止まってしまいました。。。。。クリーナーは、全体に錆びが覆いかぶさり、まるで素揚げしたような感じです。ケースの内部も外部の美しさから想像出来ないぐらいの状態です。
更に、状況を冷静に見ると、その腐食の状態は長年掛けた腐食ではなく、かといってこの数ヶ月で出来たほど新しい腐食でも無く、錆びの深さは簡単に取れる程度でした。勿論、ケースそのものを駄目にする程のものではありません。とりあえず、この錆びの原因を突き止めるために、エアインテークのキノコを頭だけを外すと、インテークの中に水の流れた跡があります。しかし、雨水の跡はキノコの茎の部分には無く、差し込まれた樹脂のエルボウの境目から流れが始まっています。DIESELの場合は、マニホールドはゴム製のエルボウで、キノコの茎とはホースバンドで固定されていますが、GASエンジンの場合は、茎を外すと樹脂のエルボウに刺さっているだけでした。更に観察すると、樹脂のエルボウは硬いため、茎の刺さる部分にスリットが入ってています。この状態でもう一度水をキノコの周りに流すと、信じられない量の水が浸入してきます。
流れ込む原因は、茎を固定しているフランジ部分のガスケットが縮んでて、車体と茎のフランジ部分に隙間を作り、縮んだガスケットがガイドになってしまいエアクリーナーに水を注ぎ込んでいました。
従って、助手席側のエアクリーナーにはドンドン水が入り込んでしまい、エアクリーナーに溜まってしまいます。実はエアクリーナーにはある程度の水が入る事は想定内なので、大抵のクリーナーケースには水抜きが付いています。勿論、GAS−HUMMER にも付いていますが、その位置が問題です。大抵水抜きというのは一番低い位置に付いているはずですが、GAS-HUMMERの場合は、少し高い位置にあるため、クリーナーケースには多く見て1/5程度の水が溜まってしまいます。この溜まった水がケースの中でガンガン蒸発してサウナ状態を作ってしまい、クリーナー内を腐食させたようです。
幸い、エンジン内部への進入と運転席側のクリーナーは無事でしたので、助手席側のクリーナー内部をサンドブラスターで掃除して、内部を塗装しました。まだ乾燥していないので組み付けは行なっていませんので、組み付け時にドレンの位置を適切な位置に変更します。

今回の事で、今まで起きた事例の検証をします。

その1 エンジン不調で持ち込まれて点火系統を点検して調子を戻して客先に渡すと、暫くしてエンジン不調になったHUMMERが何度も入退院を繰り返して、スカイオートに話が持ち込まれ、当方も引き取りの時に現地に同行しましたが、駐車場に置かれたHUMMERの傍に赤錆びた(今回の物より酷い状態)エアクリーナが転がっていました。コレが始めて見た時は一体どういうことなのか解りませんでしたが、今回の事でキノコの根元から水が浸入したと予想できます。更に、スカイオートに持ち込んだ状態でエンジンオイルを抜いた所、ペール管3本分のオイル?がエンジンから排出されて、その中身の殆どは水でした。これは、インジェクションボックスからの雨水が進入したと思われます。このHUMMERは、その後エンジン内部を洗浄して客先に無事納車されましたが、その後、連絡が無いので解りませんが、一応、インジェクションボックスの浸水対策と、キノコ部分の差込には注意をしていましたので、元気になっていると思われます。

その2 スカイオートに持ち込まれたGAS-HUMMERは何故か?エアクリーナーがボロボロで、ガムテープで補強というか目張りをしてありました。全体に腐食の進んだ車体だったので、経時的な腐食と思っていましたが、恐らくこのHUMMERも前出のHUMMERと同じく、エアクリーナー内に雨水が浸入して溜め込んでいたため、クリーナーケースがボロボロになってしまったと思われます。腐食が激しいとクリーナーの通過面積が減少して、エンジン不調の原因にはなりえます。この車体に関しては、エクゾーストマニホールドをエンジンに止めているボルトが折れていたり、マフラーに穴が開いてエキマニの腐食もかなり進行していましたので、雨水によるエキマニの焼入れが行なわれていたと予想できます。
また、雨水がインジェクションボックスに落ちて、その水が後方に回ると、そこにはデスビがあります。従って、ココに雨水が掛かると失火の原因となります。

これらの事例から、当方なりの対策を考えると、先ず、エアインテークのキノコの茎の部分のフランジは固形ガスケットから形状変化の無い液体ガスケットにする。樹脂のエルボウとのつなぎ目にもシーリングを行なう。エアクリーナーケースの排水口を一番下に移設する。
次に、インジェクションボックスのシールを定期的に交換する。特に、固定ボルトのシールはゴム面に液体ガスケットを塗布し、締め込み時にケースを変形させると、窪みになり水が溜まりやすくなるので注意する事。
ボディリフトしてある場合は、インジェクションボックスと車体の隙間があるので、その間にU型の雨どいを付けて進入した雨水をエグゾーストマニホールドから避けた位置で排出する。

2010.2.12.    大村 敏氏

こんにちは

HUMMER の燃油指定を、バイオディーゼル併用とする申請手続きを行なってきました。

少し前の法改正で、現在は 植物性油燃料併用 の表記ではなく、バイオディーゼル100%燃料併用の表記となりました。
現在はこの表記しか無いそうです。

市場では
5%バイオディーゼルと、100%バイオディーゼル燃料が 公道走行用として販売されています。 (他の中間値のバイオディーゼル燃料は現在は特別に許可を受けた実験を除いて公道走行に使用出来ません。)
しかし今回の申請では、現在は100%の表記のみになったとの談ですので、もしかしたら5%燃油は特別申請は必要ないのかも知れません。

添付資料の中には、5%バイオディーゼル燃料は軽油と同じ扱いとの旨の記載もありますので、おそらくその様な事だとは思いますけれども、これに関しては後程確認をします。

検査証(車検証)への追記申請ですので、自分でやればいい様なものなのですけれども、軟弱者の自分は、行政書士さんに代行を御願いしました。

数回のメールにて必要とされる書類を確認し、直接事務所に持参しました。
手続きに掛かった時間は1時間強です。

手続きを御願いした行政書士さんは、長野陸運支局に隣接して事務所を構えています。

初めてお会いして手続きを御願いしたのですけれども、この行政書士さん・・・実は大のバイク弄り好き!
しかも単に弄ったり乗ったりするだけではなく、レストア大好き!!錆付いた旧車をビカビカにレストアして、お客さんに納めるそうです。

現在も1台レストア中でした。

バイオディーゼル関連の申請代行は初めて行なったそうですけれども、これらバイクレストア関連のお話が盛り上がってしまいました。

その中で、中性でサビ(酸化鉄?)を除去するアメリカ製の薬剤のお話もしました。500cc単位で販売されている物を使用しているそうです。
自分の勤務先では、同じ様な水性中性のサビ除去剤を用いてます。
業務用ですので2Lポリ容器かな?
 
今回、HUMMER と HILUX の2台をバイオディーゼル100%燃料併用としました。 実際に HUMMER に100%燃料を入れる事は考えていませんけれども、HILUX には交換用燃料系統部品(ゴム系)をリストアップした後に、使用実験を行ないます

HUMMER の車検証コピー
税務署の見解
燃油の法的な分類
業務で使用しているサビ落とし薬剤の資料を添付します。
 
このほかにも、税制上の扱いの分類が判り易い資料があったのですけれども、どこかに紛れてしまいました。見つけたらお送りします。

税務署の見解は
大村の地域を管轄する部署からの回答です。回答を得るまで1週間以上掛かりました。(中間時点で回答準備中の連絡がありました。)
厳格に回答して、必要の無い責任を被らないようにしたものと思います。

県によっては、燃料切替時に、いちいち税務官が立ち会う としているところもありました。

                                                       大村 敏

資料DOC

資料PDF1

資料PDF2

資料TEXT

2010.2.9.    石飛 毅氏

映画に行ってきました。「オーシャンズ」です。
この手の映画を観たと言うと、頭がいいと思われるんじゃないかと言うのが半分で、撮影機材に物凄くお金を掛けていると聞いたので、観てみたいと言うのが半分でした。ただ、一人で映画館に行くのは寂しいので、上手い事言って小林君一家をお誘いして、入間にあるシネコンに行って来ました。
所が、最近、ハイビジョンの明るい画面というか綺麗な画面を見慣れているためか映画館の画質にチョッとガッカリで、映画ってこんな程度?と言う感じでした。スクリーンは案外ボヤーっとしてて、折角の美しいだろうと思われる映像が生かしきれていない感じです。確かに撮影機材とか撮影に工夫をしているため、「どうやって撮ったんだろう?」という構図とかは凄いと言う感じはしましたけど、ドキメント映画ですから、一緒に行った子供ちゃんはポップコーンが無くなった時点で、睡魔が襲ってきた感じても仕方が無いでしょう。子供は「500円」と言うキャンペーンをしていましたので、子供も飽きない内容だと期待はしていたのは当方の勝手な予想で、現実は子供ちゃんには良く眠れる映画ですね。
当方と小林君のお父さんは、荒波でも水平を保っている映像とかマクロ撮影とか、魚と同じ速度でカメラが追いかける映像に「スゲー!」と感じて見入っていましたけど、普通に見ている人は、その価値は見出せないと思います。もしかすると、映画館が悪かったのかもしれませんが、この映画は映画館で見るよりも、BDでフルハイビジョンテレビに再生して観たほうがいいような気がします。
一成さんが、ベンツからデリカに乗り換える間に、以前、当方が乗ってたワゴンRを使っていましたけど、デリカが納車され不用になったので、返却に来ました。デリカは、お母さんが簡単に乗れるように電動椅子が付いていて、ドアを開けると座席がニョロニョロ出てくるそうです。

当方のHUMMERはとても元気です。燃費の方も時々狂ったように加速させますけど5km/L以上をキープしていますので、もう少し落ち着けば6km/L代も夢じゃないですね。トランスファーの角度を変えて、高速道路の振動は激減したし、エンジンのパワーも出ていますから、気が付くと制限速度を超えてしまいそうになります。制限速度内では、エンジン回転も最大トルク発生回転近辺だし、機械的な損失は激減していますので、関西ミーティングの時にまだ調子の出ていない時に(2WD)に記録した7km/Lも超えそうな感じです。
先日、雪の中を野澤さんの所にお伺いした時に問題だった空調関係を改造しました。内容的には温度スイッチをレシーバーのプレッシャースイッチとシリーズに入れて、寒い時にコンプレッサーが回らないようにして、外気導入口をマニュアルで開閉できるようにしました。温度スイッチは、元々付いていた物を元に戻しただけで、コネクター類はそのまま使えます。外気導入は、バキュームアクチュエーターでダンパーを動かすだけなので、このバキュームラインのメイン配管を分岐してソレノイドを入れて、アクチュエーターの配管をソレノイドに接続しました。この時、操作パネル側は配管を熱して閉塞させておかないと、MAXにしたときバキュームが漏れて、他のアクチュエーターが誤動作します。
この状態でエンジンを掛けて噴出し、温度を測定しようと思いましたが、以前にも書いたとおり、この時期アイドリングでは中々水温が上がりません。3-4km位走行すると、やっと160°Fに成り噴出し口から温風が出始めます。これで雪の中でもフロントガラスが曇らないでOKだと思ったら、ファンがMAX以外、動いていない事が解り、ファンの電圧を測るとチャンと電圧が来ているのにファンが回りません。そこでテスターを止めて、電球でチェックした所MAX以外では電球は光りません。
そこで、ファンの電圧を変えているレジスターを外して抵抗値を計りましたが、コレも正常。ただ、温度ヒューズの代わりに入れた銅線が腐食していたので、コレを綺麗に掃除してみた所、ファンはMAX以外でも回るようになりました。要するに、接点抵抗が増えて大きい電流は流れないと言う単純な事でした。年数が経っていると、見た目では問題が無くて接点部分の抵抗が上がってライト類が暗くなあったり、動作不良を起す様です。
悪い事は重なる物で、日曜日はタケちゃんのお父さんがお亡くなりになってお通夜があるため、土曜日の深夜に帰宅したのですが、自宅の近くで右のウインカーが点灯しないのを発覚し、このまま帰宅するか、ガレージに戻るか悩んだのですが、深夜であれば交通量も少なく危険度が低いと判断して、自宅前でUターン。ガレージに向かう途中で何故かまたエアコンのブロアーが回らず、再発?と思いMAXにしましたが、MAXでも回らずリアヒーターだけでガレージまで戻りましたが、深夜の寒い中に作業をするのは嫌なので、そのままシェルターに潜り込んで朝を待つ事にしました。
朝になり、先ずはウインカーの点検をしましたが、ウインカーの配線をジャンクションボックスから取り出すと、チャンと点灯します。色々な配線を動かして見ると、またウインカーが点灯しなくなるので、コレも接触不良がトラブルの原因の様です。問題の接触不良部分は、新車の時に国内法規に合わせるために使った配線分岐用のコネクター(泥棒コネクター)でした。このコネクターは、今までにも何度か電流容量不足で解けたり、接触部分が不完全でトラブル多発部品なので、当方は使っていませんが、改善時に幾つかまだ使われています。とりあえず、コネクターをグニュグニュ動かしたら復帰したので、補修は後日と言う事にしました。
ブロアーの方は、コネクターの差込強度より配線が伸びようとする力が勝っていたので、抜けてしまった様です。コレもとりあえず配線をタイラップで動かないようにして応急処置だけしておき、恒久対策は後ほどにしました。
購入後15年目で、走行距離も長いので、電気関係はこれから色々出てきても仕方がないみたいです。お通夜の後、中野で浜本さんと一緒にご飯を食べに行って、30年経っているCJ-7では同じような事が多発している様で、現在、再び加藤電気に入庫しているそうです。電気配線のトラブルの多くは接点部分で、スイッチ内やコネクター部分で多く見られます。接点は大きな電流でも小さな電流でも、微妙にスパークが飛び、コレが積もり積もると酸化皮膜ができたり、接点が焼け落ちてしまって接触不良なりますし、酸化皮膜で通電が悪くなると余計に熱を持ってしまうこともあります。それ以外にも、HUMMERのサイドマーカーで良くあることなんですけど、取り付け用の複数のボルトのうち、アースを取っている部分のボルトだけ、錆びています。コレは、接触部分の材質が異なるために起きるようで、大気中でも電食が起きているためです。コレを防ぐには、空気に触れないようにコーキングをするか、油分を塗っておくといい様です。
因みに、先日分解したダッジのライトスイッチの中には、タップリグリスが塗布されてて、スパークによる酸化を防いでいましたが、接点に塗るグリスは専用の物がありますので、何でも良い訳じゃないと思います。これらの酸化皮膜は曲者ですから、一番沢山電流が流れるバッテリー端子なんかは、問題が無くても、たまには外して表面の状態を見るもの良いと思います。

2010.2.2.-2    石飛 毅氏

気が早いというわけではありませんが、ミーティングの記念ステッカーの注文が入りましたので、製作を開始しました。
一部の方には既に配布しました所、好評です。プレーンの単色は沢山作りましたが、反射の希望も多いので、材料を追加手配しました。従って白、黒、グレー、銀反射、赤反射を基本色としますので、ご希望の方はメールを下さい。

2010.2.2.    石飛 毅氏

関東地方にも昨日の夕方から雪が降りました。
昨日、当方は野澤さんの所に歯の治療があったので、群馬まで行く予定で雪なのでekワゴンでは辛いと思い、先日、完璧になったHUMMERで行くことにして、チョッと楽しみにしていました。ところが野澤さんから「大雪警報が出ているから予約キャンセルします?」とやさしい連絡が入りました。当方としては雪の中をHUMMERで走る気満々だったので、「予定道り行きます。」と即答しました。しかし、大雪で野澤さんの所に勤務している方々(技工士さんもいますから、結構沢山います。)の帰りの心配だったので、チョッと早めに出ることにしました。
普段は、野澤さんの所までは、大泉ICを利用して関越自動車道に乗りますが、今回はHUMMERに乗り換えるため、一旦、自宅に帰りましたので、所沢ICから乗りました。所沢ICに乗ったときはまだ雪にはなっていませんでしたが、川越IC辺りから段々ヘッドライトに映し出された雨粒が白くなり始めて、ミゾレ状態になり、フロントガラスに段々付着して来ましたが、東松山辺りからはワイパーで擦っている部分以外は雪だらけです。
実は、当方のHUMMERはデフロスターを入れるとヒーターが効きません。で、逆にエアコンが入ります。これは、以前、大井先生のお母様の葬儀にHUMMERで行った時にデフロスターを入れるとエアコンが効き始めて、震え上がったのを報告した事があると思いますが、夏のエアコンの効きをよくするために、レシーバータンクのスイッチに入っている温度センサーを抜いているためで、真冬でもエアコンが入ってしまいます。最新型のエアコンはデフロストにすると、除湿をするためなのでしょうか?エアコンの作動命令が出るため、夏の雨の日のフロントガラスの曇り止めと同じ状態になってしまいます。従って、フロントウインドウを温めることが出来ないため、フロントガラスに付着した雪は解けずにドンドン積もってしまいます。
仕方が無いので、デフロストを止めると温風が出てくるのですけど、直ぐにフロントガラスが雲り始めます。埼玉から群馬に入り降雪量が増えてくると、段々ワイパーが積もった雪に負けて視界はドンドン狭くなります。一旦、SAで止めて雪下ろしをすればいいのですが、先を急ぐので、そのままフロントガラスに顔を近付けて視界を確保しながら、どうにか藤岡ICのETCレーンに入るとバーが開かず激突寸前で停止。ETCレーンのスピーカーで係りの人が何か言っているんですけど、スピーカーは右側にしかなくて、更にエンジン音が煩いので、一体何を言ってるのか聞こえず、そのまま立ち往生。やっと係りがきて、バーを空けてゲートの先でETCカードを渡して、ナンバー確認をすると、ナンバーは雪で全く見えません。原因はナンバー読み取り不良で、どうも降雪したばかりなのでETCレーンを「雪モード」にまだ変えていない様でした。
どうにか、野澤さんの所に到着して治療開始。今回も贅沢なセラミックを入れていただきました。治療が終わり、とりあえず、ヒーターバルブの配管を抜いてメクラブタをして、ヒーターは常時効く様にしましたので、デフロスターにしても温風が出るはずなんですけど。。。。フロントはとても温風とは言えない風が出てきます。リアはガンガンに温風が出るので、ヒーターバルブはチャンとなっているはずなので、そのまま関越に乗ると、今度はドンドンフロントガラスが湿ってきます。曇るというよりガラスが濡れてくる感じです。原因は、ヒーターバルブは抜いたけど、コンプレッサーは回っているため、ヒーターとエアコンが同時に効いているためでした。そこで、一旦HUMMERを止めてレシーバータンクのスイッチをカットして、再出発。さっきより幾分噴出し口からの温風も温かくなった気がしますが、曇りはあまり変わらないというか、さっきより酷くなっている感じです。色々考えてみると、デフロストモードは外気導入になっているため、冷たい湿った外気をヒーターコアが暖める事が出来ずにフロントガラスに吹き付けているため、外気と室内温度に差でドンドン湿っているようです。丁度、夏場に冷たい飲み物をコップに入れた状態ですから、タオルで拭き取るしか方法がありません。
おばかな新型のエアコンですけど、実はこのエアコンが付いている年式はフロントガラスに熱線が入っていますので、コレと併用すると今回のような事は起きません。実は、以前、大井先生のところからの帰りに同じ事がありましたから、外気導入を任意で止めるスイッチを付けようと計画して加藤電気からバキューム様のソレノイドバルブを頂いたのですが、関東近辺で乗っている限りはあまり必要無いので、あれから数年間放置したままでした。ガラスの雲りは安全運転に影響が出ますから、早速、温度スイッチと室内循環バルブを取り付けたいと思います。
因みに、96-97前期までのエアコンには室内循環スイッチとエアコンのスイッチが任意で入れることが出来ますから、当方のような間抜けな事にはならないはずなんですけど、現実はヒーターの容量が足らないので、少しはマシな程度です。それ以前の93-95までのエアエコンは、デフロストの風量が少なくてヒョロヒョロでした。

関西の方で、ターボエンジンのパワーが無くなったという連絡を麻生さんから頂き、当方にも相談がありましたが、現物を見ていないので電話口からの情報だけであまり役に立てませんでした。既に、ターボブーストコントローラーやウエストゲートアクチュエーターは交換済みで、バキュームホースの抜けもなくチャンと動作しているけど、黒煙がモクモク出ているというものでした。黒煙の原因は明らかに燃料過多ですから、単純に考えて加給圧が上がっていないという事になります。そこで、ブーストコントローラーやアクチュエーターに着眼していたのだと思います。ただ、該当車はブーストゲージがないため、どれ位の加給圧が上がっているのか解らないので、とりあえず、今後のためにもブースト計の装着を行なってから、また連絡をもらえるようにしました。その後、ブースト計の装着やタービンの取り外しをしてウエストゲートバルブの状態を見たりしましたけど、症状は治まりませんでした。
できたら、慣れている業者さんに見せたほうが言いとお薦めして、関西なのでラッツさんに入庫しました。結局、原因は触媒の詰まりで、その破片を送ってもらいました。破片の状態は入り口側にカーボンというかススが触媒の目を塞いでおり、排気が抜けていないために触媒がウエストゲートになっていた事になります。触媒の機能としては自己再生なので、ココまでススが詰まる事は無いのですが、恐らく、今回交換した何れかのパーツに不具合があり、黒煙を出していたため、触媒の温度が上がらないためススがそのまま残っていたと思われます。
コレを除去して試乗したときに、オーナーは「HUMMERはこんなにパワーがあったんですね。」と感激していたそうです。恐らく、購入した時から不調で、その不具合がドンドン積み重なって不具合だと認知できた様です。オーナーが購入したのは数ヶ月前だそうで、売主は不調になったので売却したのかも知れません。今回は、この程度で済みましたが、好調な状態を知らないと多少の不具合は「こんな物だ」と思い込んでしまう可能性がありますので、購入は慎重に行ないましょう。
因みに、触媒の詰まりですが、当方も14万km程乗っていましたけど、普通に運用できました。エンジンが正常であれば決してメンテナンスが必要ではありませんが、エンジンの異常なのを放置していると、今回のような事になりえますので、日頃から加給圧とか排気の色とかチェックしておく事も大切です。補修ですが、詰まった場合は掃除は無理だと思います。詰まりではなく触媒の表面に不純物が付着して機能を満たさない場合は、洗浄を行なう事で機能回復を行なえます。しかし、今回のような場合でも、少なけれは触媒の温度さえ上がればその内無くなると思いますが、今回のように殆どが塞がっている場合は再生出来ないと思います。
スカイオートにも今までこのような事例があるか聞いた所、「GASエンジンでは時々あるけど、HUMMERに関しては殆ど無い。」との事でした。スカイオートにもこの件で麻生さんから問い合わせがあって、「ココまで色々やってて駄目なら、あとは触媒の詰まりしかない。」と話をしたそうです。

2010.2.1.    石飛 毅氏

GAS-HUMMERが我が家に来てから2ヶ月目に入っています。
この間、色々整備をしていたので燃費計測はしていませんでしたが、1000km走行しましたので燃費を計算してみました。走行距離が230kmで給油量は49Lなので、4.69km/Lとなります。使用状況は、市街地は交通の流れに乗り、高速道路は法定速度をキープしていますので、急発進、急ブレーキは殆どありません。愚息と、当方と、ほぼ同じぐらい乗っていますので、愚息が信号の変わるタイミングや、前を走る車に追いついた時のブレーキによる減速を減らせば、もう少し伸びそうな気がします。因みに、高速道路の比率は60%位です。
GAS-HUMMERは、エンジンオイルを交換してからまだ500km程しか走行していませんが、前回汚れが酷かったので、前回交換したオイルはフラッシングと考えて今週もオイル交換をしました。使用オイルはTOYOTA純正の10W-30で、グレードはSHです。大切に乗りたいので、今回も倉持さんから頂いた添加剤をお守り代わりに注入してみました。オイルの量は6Lチョッとで、ゲージの上の方まで来ましたのでDIESELより1-2L量は少なめです。ちなみに、パワステオイルもタンクの分を抜いて新油を追加しました。
フロントのブッシュガードを太目の物と交換してみたいと言うので、チョッと変形していますが、以前、当方の使っていた新しいタイプの純正ブッシュガードと交換しました。ただ、以前から気になっていたのですが、ボディリフトをしているとグリルガードが下がっているので、フロントが眠そうな感じがします。このガードはボンネットを開ける時に、おじぎをしますが、この回転中心がフロントバンパーの下に食い込んでいるので、そのまま単純にボディリフトした量と同じだけブッシュガードをアップする事ができません。どうも気になるので、色々観察した所、頑張れば3cm程は行けそうな感じなので、時間が出来たらやってみようと思います。土曜日は、愚息もガレージに来て手伝いましたけど、まだ全然役に立たないので、外にも色々やっていたら、当方のトランスファー作業を始めれませんでしたが、ターボベーンセンサーを入手していますので、これの交換を行い試乗をしました。
ターボベーンセンサーは、ターボのケースに付いた羽でエンジン付加に応じて、角度を変えてタービンの効率を変化させた時にPCMからの要求量に対して、ちゃんとベーンが所定の位置にあるかどうかを測定して、PCMにフィードバックさせるセンサーで、これが壊れたためにエンジンを掛けてからイニシャライズしてベーンの位置を割り出そうとしても、何処にベーンがあるのか解らないため、一生懸命ベーンを動かしているため、アイドリングの時に排気音がシューポー、ボボボボ、シューポー、ボボボボ・・・と繰り返していました。これの影響は当然あり、エンジンの付加に応じた過給圧が取れませんので、シフトダウンした時や、加速中にシフトアップした時に段付きが出ました。
交換後に、試乗した結果は良好で、以前はエンジン回転に比例させながらアクセルを踏まないとベストな加速をしませんでしたが、交換後はどんなアクセルの踏み方をしても、元気良く走る様になりました。これが原因で発生していたトラブルコードもなくなり、久々にチェックランプを消灯して走れるようになり、繋ぎっ放しだったTECH2も外す事ができました。これで、DURAMAXコンバージョンのエンジンセッティングは完了です。
エンジンが完了しましたので、残りのトランスファーの角度を変える作業を行えば全て完了となりますが、先週はとんだ邪魔が入りましたので、中々開始できなかったので、イライラしていたくせに、エンジンが終って安心してしまったのか、日曜日はどえらい寝坊をしてしまいました。寝坊のいいわけは、夜中に目が覚めてしまい、テレビを観ながらウトウトしていたのですけど、このまま起きてしまおうかと思ったのですが、月曜日に野澤さんの所に歯の治療に行くので、寝不足状態と言う訳にはいきませんので、2度寝したらスッカリ寝坊をしてしまいました。
当然、当方が目を覚ましたときには、ヒロシはもうガレージに来てて、トラックのピラーメーターを取り付けていました。とりあえず、来週からは502の作業を始めますので、トランスファーの作業を始めようと思いましたが、体が起きていなかったので、ヒロシとテレビを観たり美味しい物を食べてモタモタして中々始められません。結局、作業を始めたのは3時チョッと前でした。
トランスファーの交換は、前後のプロペラシャアフトを抜いて、トランスファー内のATFをドレンアウトして、センサー、シフトリンケージを外し、トランスミッションにジャッキを当ててから、クロスメンバーを外して、トランスファーを降ろします。ここで、問題なのはトランスファーを止めている6個のナットの内、2個がどうしても手が入らず2個外すのに1時間以上も掛かってしまいました。ココまでの作業は一人でも出来ますが、ここから先のトランスファーを降ろした後、再度積むのには、一人でやるのは危険です。逆に、2人だと、本当に簡単に下ろす事が出来ます。もう一本手があったら一人で出来ますが、それ以外の生活が大変なので、これだけのために手が欲しいとは思わないです。トランスファーが降りた時点で「笑点」が始まっていました。
プレデターが用意してくれたアダプターは、トランスファーとミッションの間に板を一枚入れて角度を変換します。既に、このアダプターは、現在、コンバージョン中の柳本さんのHUMMERには付いています。この作業の必要性は、トランスファーの位置が下がる事で、フロントのプロペラシャフトが下がり、途中のプロペラシャフトを固定しているベアリングセンターと角度を持ってしまい、そこからフロントのデフまでにあるクロスジョイント部分を押し上げてしまい、プロペラシャフトが大きく曲がって「へ」の字になってしまいます。プロペラシャフトに角度がつくと、クロスジョイントは等速ジョイントではありませんので、鞭打ち状態になり、振動が大きくなりますし、フロントタイヤの角速度差が増えてしまいます。従って、トランスファーの角度をオリジナルと同じにする事で、振動も角速度も円に近くなる事でタイヤの回転がスムーズになります。因みに、ALPHAは、プロペラシャフトにWカルダンジョイントを使っていますので、DURAMAXを搭載することでプロペラシャフトの角度が付いても、今回、当方が行った事と同じ効果があります。因みに、ハーフシャフトの両端に付いている等速ジョイントと言うのは、角度を付けても角速度が均一なジョイントの事です。
トランスファーの角度が変わった事で、マフラーを固定しているステーに多少問題がありましたけど、スペーサーのお陰で、リアのプロペラシャフトのスプラインの差込量が増えて、フロントのプロペラシャフトに干渉していたシフトリンケージも避ける事ができて、全般的な完成度が高まりました。
テストドライブを行った所、振動は激減し、加速時と減速時の騒音に差がなくなりました。アクセルを踏みながら曲がると、足元でバタバタした感じがなくなり、ガレージの前にある橋で信号待ちから左折しながらの発進も元気良く出来る様になりました。高速でも車体が小刻みに揺れる事もなくなり、改造車にありがちな異常な振動とか異音がしなくなりましたので、一歩ALPHAに近づいた気がします。

 2010年1月