2011年4月  HUMMER ESSAY 2011年5月      

2011.5.31.    石飛 毅氏

巷の噂でお耳にしているかもしれませんが、関西ミーティングの道中に572に大変な事が起きました。
友野さんはPTAの会長なので土曜日の午前中スタンプラリーのイベントに参加してから、琵琶湖に向かいました。そして、出発してから約1時間用賀辺りで車体がフラフラするナーと思ったらハンドルが取られてボコボコボコ。。。そのまま高速の出口辺りの広いスペースにHUMMERを止めて外に出るとフロントのタイヤがペッタンコで一本はバーストしている。このままじゃどうにもならないので、スカイオートに連絡して積載車がスクランブル発進。現場に着いて、バーストしていない方のタイヤに空気を入れると、バーーーン!エアがない状態で走ってしまったのでサイドウォールに傷が入ってしまった模様です。
そのままスカイオートに持ち込んで原因を調べると、CTISの配管が溶けて穴が空いていたそうです。穴の開いた配管は、切換バルブからフロントに向かう配管であったため、フロントの両輪からエアが抜けてしまった事が判明しました。この溶けた原因は、572は通常のDIESELエンジンと異なり、エンジンルームの温度はかなり上がります。さらに、エキゾーストマニホールドから排気管の周りは特に温度が上がるため、多くの熱に弱い部分を耐熱材が巻かれています。当方は現物を見ていませんので何ともいえませんけど、オリジナルの状態ではこの配管にも断熱材は巻かれているはずなので、572にも何かが巻かれていた筈です。
友野さんに状況をインタビューした時に『アラームブザーは鳴ったでしょ?』と聞いたところ、『鳴らなかった。』との返事。スカイオートのタケさんと話をした時に、時々特定の整備工場に入った履歴のあるHUMMERにはヒューズが抜いてある事があると言ってました。
ココで、このアラームの件について説明します。元々、多くのHUMMERはハンビーでは特別装備になるCTISシステムが付いています。時々、出来るだけ販売価格を抑えるためにディーラーが余り必要のないオプションを省いたフリート生産のHUMMERがありますので、稀に装備していないHUMMERもありますが殆んどの場合は装着しています。このシステムは年式によって分類すると大分類で2種類あります。初期タイプは生産開始から95年までのタイプで、CTISのオペレートは右足の足元にあるマニュアル(メカ式)のセレクターバルブ5方弁で、前、後、両方、断、の4ポジションを選択して、タイヤゲージの横にある3ポジションのシーソースイッチでインフレート、デフレートを行います。このため、構成は簡単で、ソレノイドバルブはデフレートをする時に使う物が一個だけ装着されています。従って、コンプレッサーを動作させなくても、前後のタイヤの圧力を同圧にする事が可能です。したり分けたりが出来ます。
もう一つのタイプは、漏れの多いマニュアルのバルブから全てソレノイドバルブで流路をコントロールするタイプで、基本的に96年からALPHAまで採用されています。ソレノイドバルブは前後それぞれに備わり、セレクタースイッチでインフレート、デフレートする時にソレノイドバルブをON/OFFして流路選択します。従って、コンプレッサーを動作するか、デフレート操作している間だけソレノイドバルブが開きますので、その操作以外のときに前後のタイヤを同圧にする事ができません。
HUMMERの純正のタイヤは基本的にはランフラットまたはビードロックが装備されています。これは、パンクやタイヤの空気圧がかなり下がってもタイヤがビードを落とさないためにある装備です。パンク以外は意識的にエア圧を下げますが、下げすぎはタイヤを痛めてしまいますので、一定圧になると『空気圧の限界』を知らせるためにブザーがピーピー鳴ります。従って、今回、友野サンがブザーの音が聞こえなかったというのはこの機能が殺されている可能性があります。
ここで問題なのは、この警告ブザーが鳴り始める圧力です。当方の調査ですと大体0.7kg/cu(10psi)でアラームが鳴ります。この時のタイヤの状態はサイドウォールが潰れてて、見るからに走行できない感じになっています。もし、このアラーム圧力が通常走行可能な20-25psi位であったなら、事前に危険を知り、そのまま緊急停止を行ないタイヤを破損する事はなかったかと思います。そのまま、停止後に直ちにCTIAのバルブをOFFにして車体と切り離す事で、それ以上エアが抜ける事はありません。その後、標準装備のコイルホースを使ってタイヤにエアを補充すれば再び走行する事が出来ます。
圧力スイッチは大抵ダイヤフラムやピストンにスプリング等で与圧を与えておき、空気圧とのバランスでダイヤフラムに付いている接点がON/OFFします。当方の経験上、このての圧力スイッチには圧力の調整機構が付いている物も見かけるので、どうしても圧力スイッチの中身が見てみたくて、勤務終了後、ガレージに戻ってまだ使える圧力スイッチを思い切って分解してみました。何時ものようにHUMMERで使われているスイッチ類は防水なので、今回も確り樹脂でモールドされているので、分解イコール破壊になるので戻らなかったらそのまま出費になるので、慎重に分解しましたけど、結局、最後は破壊してしまいました。
多分、結構する部品なんだろうなー?と思いましたが、どうせこいつは駄目な奴なんだからと自分に言い聞かせて納得するまでバラバラにしましたが、残念でしたが、このスイッチは調整が出来ませんでした。
そうなると、スイッチも壊れたので新しいスイッチを探しましたが、形状的には使えそうな物が結構あるのですけど、圧力的に中々満足の出切る物がありません。一番良いと思ったのは完全OEM用なので数がまとまらないと作ってくれません。絶対に欲しいのでもう少し探してみます。
さて、572の状態を見てビビッテいる方も多いと思いますが、このような状態になる確立はそれほど高くはありません。16年間HUMMERに乗ってて2件目です。それに、共通している事は、穴の開いた配管の場所、材質、タイヤの種類です。配管の場所はどのHUMMERも同じような場所に配管がありますので、これは避けられません。材質は96年以降はウレタンのチューブからステンレスメッシュになっているので、確立はグーンと下がります。タイヤですが、前回はディックシーペックで、今回はバハのレース用。どちらもサイドウォールが柔らかくランフラットも入っていなかったのでタイヤはイチコロです。今まで古いHUMMERでこの手の材質が危ないのを承知していましたので、一成さんや柳本さんのHUMMERは、配管を交換した記憶があります。もちろん502も材質を交換していますので、今までの反省と言うか経験をちゃんと生かしていますが、身近にある572と当方のはまだやっていません。出来るだけ早くにフロント周りだけでもステンレスメッシュに交換して『2度ある事は3度ある』の当確者にはならないように早めに交換しようかと思っています。(多分、今週末)

2011.5.30.    石飛 毅氏

豪雨の中関西ミーティングに参加してきました。詳細は後ほど麻生さんから報告があります。
当方は、金曜日の夕方から早寝をして物凄く早い時間に起きて出かけました。今回は『速さよりも快適にドライブを楽しもう』と言う方針変更を行ない、速度はかなり抑えて走るように心がけて、圏央道狭山ICから関西に向けて出発しました。DURAMAXはガレージから出て、高速に乗っても水温は70℃程度だったので暫くは車線を走っているトラックの後ろに付いて先ずは暖気運転。
所が、高速の走行車線を走って気が付いたのですけど、速度制限装置の付いているトラックの速度は一定で、その後を走っているとエンジン回転も1600回転付近なので、最大トルク発生回転ですから一番燃費が良い回転です。所が、時々そのトラックより微妙に遅い車が走っているとペースがガックリ落ちてしまいイライラしてくるので、今度は空いている追い越し車線を制限速度ギリギリの100km/hを巡航速度にして追い越し車線中心に走る事にしました。
この速度ですと回転数は1800rpmでエンジン音も静かで、カーステレオも良く聞こえます。高速走行は、シフトをマニュアルにしておくと登坂車線のあるところで、6速から5速に落としてあげると速度も落ちる事がなく快適に走れます。同様に先行車に追い付いた時もシフトダウンをする事でスムーズに追い越しを掛けれます。更に、加速を求める時は、この速度であれば6から4速に2段落としも可能です。速度を落とす事で疲労感もなし、何といっても燃料系の針が落ちないので、給油もしなくて済むので、結局、多賀までノンストップで走りきってしまいました。所要時間は4時間程で400km弱を走りきったことになります。
飛ばして疲れて休みを取るのと、ストレスのない速度で休みを取らなくて済むのと殆んど時間的に変わらないし、車体にも身体にも疲れが出なくて燃費も良くてこっちの方が何かとお得だと言う事に、こんな年齢になってから気が付きました。因みに燃費は6.1km/hと、満足な燃費でした。最近の車は燃費が良いとよく言われていますけど、松原さんの話ではデリカのD5は大阪まで40Lで走りきったそうです。先日、当方もエスティマで大阪に行ったときも同じような燃費でしたから最近の車はどのメーカーにも当てはまるみたいですね。
多賀で休憩していると上口さんのHUMMERが入ってきました。多賀で朝ごはんを食べてからヤンマーマリーナに向かうと言うので、当方も朝ごはんを食べてお先に出発しました。マリーナに着くと、既に片岡さんと福井さんがテント設営の準備を始めていたので、当方も寝ぼけたままの体で邪魔にならない程度にお手伝い。その後、幹事の麻生さんが来て設置を完了したのですけど、今にも雨が落ちそうな天候ですから出足が遅れているみたいで、ミーティングの体を保てるようになったのはお昼になってからでした。
土曜日は、取り合えず小雨で済みましたので、夜のBBQとビンゴ大会まで予定通り速やかに完了できました。今回はビンゴ大王並びにビンゴ伯爵の両名が参加していませんけど、麻生さんを中心として十分盛り上がりました。特に景品の中には2万円以上もするドンペリがあったり、自転車とかスナップオンのドライバーとかゴディバのアイスとかが出てきましたけど、高価な物が余っているのなら大いに歓迎しますけど、ワザワザ買ってくるのは負担になりますのでどうかな?と思います。次回からは気軽な景品をお持ち下さい。逆に手ぶらはだめでしょう!!
ノベルティですが、最近落ち着いてきていますけど、缶バッチは麻生さんが関西ミーティングのもの、松原さんが3Dの物を作ってきてくれました。松原さんの作ってくれた奴は3Dメガネ付きで有料(500円)でしたが、これの売り上げは全て震災の『義援金』としてくれましたので、狭山ハウジングから寄付して頂いたノベルティの販売売り上げと合算して、日赤を通じて寄付(会社の募金箱)させて頂きました。日曜日は実質的には何も出来ませんでしたから、まだ沢山残っていましたので、秋のミーティングでゲットできると思います。
軽く触れたように、日曜日は前日の寝不足から出遅れて宿舎から数分の会場に向かうと、強風のためテントが飛ばされそうだったので撤収作業が始まっていました。結局、台風の直撃はありませんでしたけど雨と風が強く天候が良くなる様子もなかったので、ヤンマーマリーナで一緒に昼食を取って短い時間だけアメ車マガジンの取材を受けて解散となりました。当方は中央高速ルートの濱本さんとのんびり帰る事にして、東名まわりのスカイオートとは多賀でご飯を食べてから解散しました。
帰りは濱本さんと同行したので、走りに徹すると言うよりのんびり旅をしている感じで、速度も遅いし休憩もタップリなので、当方はとても元気でしたが、パワーのない93年の場合は、常に全開近辺であれば最高速はソコソコ行きますけど、それは平坦路と下りの話で、登りは軽トラと同じ位なので、運転のストレスは当方の数倍だし、アクセルコントロールは常に全開になるので体的には単調になるので睡魔にも襲われているみたいでした。そろそろ濱本さんの93年もDURAMAXにと、お薦めしておきました。
雨で生憎でしたけど、当方としてはミーティングその物だけではなく、みんなの顔を見れて、大好きなHUMMERに長時間運転できたと言う事でも十分楽しめたので、何時もと同じくとても楽しくて決して残念だとは思っていません。スカイオートとヒロシ君は仕事の都合で日曜日の朝にきて来て直ぐ帰るというドライブだけでしたけど、それでも来るのは偉い奴です。雨の中でしたので、余り参加者のHUMMERをジックリみる事が出来ませんでしたが、チラミした所、結構皆さん整形しているみたいで、チョッとみただけでは誰のか解らないHUMMERがチラチラしていました。次の機会にジックリ見せて貰って紹介したいと思います。じやー、次は10月15-16日に予定している那須でお逢いしましょう。

DURAMAXにコンバージョンしてから何かあったら困るので、長距離の時はTECH2を搭載させていましたが、燃料ホースの太さが細いために全開高回転時に燃料不足を起因とするトラブルコードしか出なくなったので、それほど深いトラブルコードは出ていません。一応、トラブルコードの内容確認が出来る汎用コードリーダーの世界もPLXでiPodで確認、トラブルコードの消去が出来るようになりました。その後、BUNKSのスピードブレーキを装備したので、PLXが不要になりました。
BANKSには車両本体のトラブルコードも見ることが出来ます。カラーなのとLBZ専用ソウフトなので操作も簡単で、でむしろTECH2よりも使いやすくて見易いため重宝しています。今回も3速で思いっきり引っ張ったらチェックランプが点灯しました。この時の車両の異変はエンジン回転数が2000rpm以上あがらなくなるモードに切り替わります。幸いエンジン側のトラブルなので、変速は6速まできちんと行われますので、最高速は115キロまで出せますので高速をノロノロ走る危険な状態にはなりません。この時点で『何時ものトラブルコードが出たな』と、解りますので、パーキングエリアに入って、一応、内容の確認後デター消去を行いました。
操作方法は実に簡単で、まずiQをメニュー画面にして、DIAGNOSTICSを選んで、VIHICLE DIA..を選択した後、CHECK FOR CODESを押すとスキャンが始まり、トラブルコードの一覧表が出ます。当方の場合、コンバージョンですから、接続されていないチェックランプが点灯しない軽微なコードは常時ありますので、これ以外に出ているトラブルコードを確認して、問題がなかったらCLEAR CODESを選択すると消去を行います。車載のまま時に何も出さずに一連の作業が出来るのはとてもお気軽です。もっともとっとと、燃料ホースを太くすればこんなもの必要ないんですけどね。

2011.5.26.    石飛 毅氏

昨日のバッテリー切り替えスイッチの容量がわかりました。
572に付いていたので、車の用品ばかり探していたいのですが、このスイッチは船舶では良く使われている物で、今まで苦労していたのですけど案外アッサリ発見できました。船舶は、車より使用頻度も低いし、洋上でエンジン停止して電気類を使用しますので、バッテリーを使いきってしまうと帰って来れなくなりますから、この手のスイッチは必需品なんですね。従って価格も思ったより安価でした。当方の使用したスイッチの仕様は、電圧は6-32Vで、連続運転では280AまでOK。スターターなどの断続使用で350Aです。DURAMAXのスターターは12Vで2.2KWの出力ですから、効率を0.7として2200W/0.7/12V=261Aとなり、スターターだけを使う状態では容量は十分です。また、逆方向であるオルタネーターのからの発電量は最大145Aなので、これも容量は十分です。所が、消費電流の多い代表のグロープラグと、エアインテークに付いている吸気用のヒーターは消費電力が不明で、手がかりとしては、175Aという巨大なヒューズが付いています。そのまま単純に足すと431Aと膨大な電流が流れることになりますので、この切換器では容量が足らなくなります。実際は、スターターを回す時はグローが終わっているので、最大時はスターターにヒーターの分が加算されるだけなのと、今の気候だとエアヒーターは電源が入らないので、多分容量的には大丈夫だと思いますけど、ヒーターを使う冬までにはもう一回り大きい物と要交換です。
http://www.woodyshop.jp/catalog/product_info.php?products_id=734&osCsid=5ee842cb5b7b21f182e255fa41d8dc04
スカイオートがアメリカから帰ってきて面白い物を買って来ました。面白い物というよりも、使える物です。見た瞬間にイケル!と思い即座に徴収。計画停電で最近懐中電灯は品薄になっていますけど、停電の時には友野さんの持っているスンゲー高い懐中電灯も羨ましいのですけど、フラッシュライトは遠くを照らすのには使えますけど、あんまり便利じゃありません。計画停電中はそれよりもランタンが便利です。でも、ガスランタンを家の中で使うには排ガスの問題や匂いがでますから、電池式のランタンになります。ランタンの欠点は直下を照らすのが不得意で、置いた場所の直ぐ下は暗く、離れないと光が届かない物も多々あります。
また、直接光源が目に入ると案外眩しいものです。今回スカイオートが買ってきたBlack Diamondの新型オービットと言うランタンです。Black Diamondは登山家やバックカントリースキヤーのために色々な商品を出してて、当方も下北沢のお店に携わっていた頃から名前が同じと言う事から、15年前にその存在を知り、色々なアイテムをチェックしていました。登山家やバックカントリースキーヤーは携行品には性能よりも、容積、重量、耐久性は命に関わる場合もありますから、十分検討された物でなければ相手にされません。従って長年信頼されているBlack Diamondの作る物はその辺を十分検討されている物なので、安心して使う事が出来ます。
今回のランタンも軽量で、テレコピックスになっているので、使用時と収納時の容積は小さくなります。伸びた状態でも高さが15cm以下ですから決して大きくはないので、照明器具としての性能は余り期待できないのですけど、そこはさすがのBlack Diamondです。小型なのに大型並に明るく照らす事ができます。さらに、プライベートランプ的な目的なためか、明るさの割には傍に置いても眩しくありません。これは、光源を出来るだけ直接見えないように穴の奥に設置して、その光束を上にある凸型のミラーに光を当てて、その凸型のミラーが光を綺麗に広げるからです。スイッチを入れるとまるで上部に光源があるように見えるので、上から照明をしているのと同じなのでランタンの直下も照らす事が出来ます。この構造からフラッシュライトの上に凸型のミラーを置いてやると同じ事になります。従って上の蓋の部分を取ればただのフラッシュライトになるのです。だけど、それを行わない所が陳腐にしていない気がします。
結構明るいので、周りに明かりが無い所では眩しすぎる位ですし、テントでの就寝時に真っ暗になってしまうので、それの対策として光量調整も付いていますので、ホンノリ明るくする事もできます。この光量変更ですが、これも優れています。減光方法はボタンの長押しで減光をはじめ一番暗くなったののが解り辛いのですけど、瞬間LEDがマバタキをしてMIN(10ルーメン照射幅2m)である事を教えてくれます。そのまま押し続けると今度は増光し、MAX(45ルーメン照射幅4m)になるとマバタキをして教えてくれます。電池の寿命は説明書にはアルカリ乾電池4本でMAX15時間、MINで24時間と書いてあります。
設置方法はそのまま置いても良いのですけど、頭の上に折りたたみ式の吊り下げ金具が付いています。この金具は2個の湾曲した物で重ね合わせる事で、紐を通さないでも吊り下げる事が出る優れものです。
構造上、上部には殆んど光を出さないので首から提げて見ましたが、眩しくなくヘッドライトより広範囲で照らしますからライトの角度調整等の、わずらわしさがないので、釣りをする人には重宝します。ボディの色は、赤の他に緑と茶色があり、国外限定では黒と白もあります。Black Diamondは案外フェアプレー価格でアメリカでの定価が30ドルに対して、国内では3150円が定価ですから、ワザワザアメリカで購入する必要はありません。因みに会社の後輩が、千葉の方に『今なら送料無料』のお店http://item.rakuten.co.jp/yoshikip2/10020604/を発見しましたので、後輩達ともう一個追加購入。
さて、このランプを何に使うかですけど、当方はやはり車中泊でしょうか?今回、車中泊対策としては、バッテリーの切換器を使って停車中はバッテリーを片側にして、エンジン再始動不可を避けるようにしていますけど、照明に関しては室内灯のスイッチがダッシュボードにあるので遠いので、照明を点けるためにドアを開けますが、夏期はドアをあけると虫が入って来るので、HUMMERの室内の殆んどをカバーできるのでこのランタンは車中泊には便利だと思います。
そうそう、この手のランタンとか保管したり、カバンの中に入れて置いてイザ使おうとすると、電池がない場合があります。これらの殆んどの原因は何かの拍子で、スイッチが入ってしまい悔しい思いをしますけど、このランタンは収納状態の時にはスイッチをカバーしてしまいますので、誤動作防止になります。見れば見るほど良いランタンですね〜。

昨日、夕方、友野サンが、『カーナビが来てる』『液晶モニターが来てる』『カメラも2個来ている』と言ってきました。と、言う事は。。。。結局、ガレージで工具と配線材料を持って柏まで行って来ました。572に付いていたナビは既に10年以上前のDVDナビで、地図に載っていない道が沢山あります。それに、普段出歩かない友野さんは近所以外は那須と、狭山位しか道を知らないので行けません。ですから絶対にナビは必要なんですけど、中々買わない。ナビよりも高いNOSのタンクとか、アルミホィールとかメーターとか要らない物は沢山ホイホイ買っているんですけど、何故かナビは買わない。。。そこで、先日、柏に行ったときに、弟さんとナビの話をしていた時に、『どうせ長く乗らないならエアナビで十分だよね』と、色々話をしたら、今度新しいエアナビが出ることは知っててそれを買おうとしている見たいな事を言ったので、『もう売っている』と教えた時点でソワソワしていました。
土曜日に、濱本さんが来たときにも、毎回、濱本さんとはナビを交換する話をするのですけど、もう何年も同じ話なので『いい加減にしろ!』と言う事になり、関西ミィーティングに間に合わせるのが丁度いい機会だと言う事でその場で発注しました。その話を、友野さんにした所、発注したみたいです。ただ、友野さんにはシガーライターに差し込めば使えると言ってあったのですけど、どうも『来て欲しい』ビームをバンバン送ってきたので、当方としてはバックカメラを付けて欲しいと思ったので柏に行くと、なんと誰も買わないナビのオプション部品を殆んど買っていました。強いて言えば、どちらかと言うと欲しいワンセグアンテナは買っていなかったので、買った物がチグハグです。
『なんで、こんなに買うのよ。』と当方に叱られたのですけど、『カタログの下のほうに出ていたから。。。』だそうです。無駄な物はGPSアンテナ、とモニターマウントで、純正ですからかなり高価なのに、不要です。チャンと話を聞いていないので、これらの物がないと使えないと思ったみたいですけど、エアナビはアンテナは内蔵だし、マウントは付属品で付いています。折角安くて使えるナビを紹介した当方も責任を感じてしまいます。この時点で、もう一人の濱本さんも、余計な物を買っていないか?と、頭をよぎりました。
さて、ナビのほうは最新型の7インチのエアナビです。当方のお薦めはその下のサイズなんですけど、友野さんの指って物凄く太いんです。(今度見てください)恐らく当方の指の3割り増し位あるので、こんなデカイ画面なんて要らないと言おうと思ったのですけど、体の事を言っては可哀想なので飲み込みました。
先ずは、今までのナビの撤去。ナビが付いていたお陰で、電源と車速パルスは新たに配線を引く必要はありません。この他にはFM-VICSの配線だけですけど、これは窓に這わすだけなので後で友野サンに自分でやって貰います。
カメラの方は新しいモニターを購入。最近は安いモニターでも結構画像が綺麗で入力も2系統あるので、カメラを2個付けても切換器が要らないので便利です。ただ、当方は7インチをお薦めしたはずなんですけど、何か大きい。。。HUMMERの場合、案外運転席周りは狭いのでモニターも近くに置けるためあんまり大きなモニターは必要ないし、最近は余り大きな画面は画像が粗くなるので流行らないのですけど、どうも友野さんはこの辺が解っていないみたい。と、言うか世間に流されないというか、頑固。
カメラの方はCCDではなくてCMDセンサーで、暗い時に有利です。大きさは500円玉位で目立ちません。勿論、正像、鏡像の切換もできますので、バック、すれ違いの両方に使えます。今回も夜間の取り付けでしたけど、試しに付けたら外に置いてある当方のekワゴンもバッチリ見えました。もう一個のカメラは後方用ですけど、カメラの角度は170°と広角なんですけど、ワゴン以外はゲートの一番高い所に付けても車幅が全部写りませんので、位置決めに時間が掛かるのと配線を引き回すのに排気温度が高い事を考慮すると時間が掛かりそうなので、必要性が低いので次回という事にしてもらいました。これで、ミラーだけでも高速道路の合流とか、センターラインとのクリアランスを確認できますので、危険が回避出来ます。友野さんの就寝時間ギリギリに作業が終わり、帰り際に友野サンが『じゃー今度は関西で逢えるね〜、行く途中で何かあったら迎えに来てね〜ぇ』だって。。。関西ミーティングには工具も持っていかないと駄目かも。

2011.5.23. -2   石飛 毅氏

関西ミーティングの前に、やっとHUMMERの残った整備に取り掛かれました。
トランスファーのATF交換ですが、今週は572、浜本さんのを行いましたので、これで3台目です。相変わらすドレンアウトしたATFはメタリックでしたが、段々当たりが付いたのと、冬季でしたから少し少なくなって来ました。これから夏に向かって温度管理には注意します。次に、エンジンオイルも交換しようと思ったら、前回は昨年の10月でしたが、半年乗ってたったの1000マイルしか走っていませんでした。従ってオイル交換はミーティングから帰って来てからにします。
この半年間、それ程乗っていないという自覚はありませんでしたが、確かに最近バッテリーのパワーがなくて、良く充電をする機会が増えています。余りにも充電する回数が多いので、それぞれのバッテリーに充電するのが面倒でプラス側をカットして2台の充電器で一度に両方のバッテリーを充電できるように改造をしていました。左右のバッテリーを切り離すのに、今まで端子を外していたのですけど、元々強度のないバッテリー端子に負荷を掛けるのが嫌だったので、バッテリーのプラス同士を繋いでいる太いケーブルをカットして、その間にキルスイッチを入れて充電していました。
これであれば、両方のバッテリーの端子を一切触らないで充電が出来ますのでとても便利です。また、一個は車体側に繋がっているので、充電の度にナビやセキュリティーの設定をしなくても済みますので暫く満足していましたけど、様子を見るための物でしたから仮設置のままでした。従って長距離走行の振動で緩みなどが出ては困るので、その内固定しようと思っていましたが中々出来ません。固定してないのは時間がないからだけではなく、使っているキルスイッチに納得ができなくて、本当は572が使っている切り替え器が欲しかったので、どうも気が進みませんでした。ですから、同じ様なものをネットで時々探していましたけど中々見つかりませんでしたが、ひょんな所で発見しました。
それは、金曜日に友野さんのガレージに行った時、弟さんのキャンピングカーの配線を見ていたら、バッテリーボックスに572とほぼ同じ物が付いていました。
この手のキャンピングカーは車用のバッテリーの他に居住スペース用のバッテリーを備えています。これ位の大きさになるとジェネレーターも付いていますけど、夜間にエンジン音が煩いし消費電力が少ないので、エアコンを使わない時はバッテリーで運用しています。そのため、バッテリーの切り離しにこのロータリースイッチを使用していました。発見した時に『おっ!』と思いましたが、使っているものですから、羨ましさを感じただけでしたけど、実はバッテリーを使っていないと聞いた途端どうやって搾取するか、ブラックtobiモードに突入。その結果無事ゲット!
長い間欲しかった物が手に入るとウキウキしますし、直ぐに試したくなるのは子供のときと全くでしたが、土曜日は工藤さんと濱本さんの作業で出来なかったし、トランスファーのオイル交換の方が重要なので後回しになってしまい、日曜日にスカイオートからガレージに一旦戻ってから帰ろうとしましたけど、結局、そのまま切換スイッチの取り付け作業を始めてしまいました。
このスイッチは、2個のバッテリーを個別に選択して送電でも出来ますし、両方同時に送電も出来ます。また、両方同時に停電にもスイッチを回転させて行えます。また、切換の時に瞬間停止もありませんので機器類がイニシャル設定に戻る事もありません。個別切換の手段は、長期停車時に片側を切っておくことで、暗電流を一個のバッテリーで賄わせる事でバッテリーが消費してスターターが回らない場合はもう休んでいたバッテリーに切り替えれば、余程の寒さでなければ一個でも始動する事が可能です。操作はセキュリティの都合上ボンネットを一々開けなくてはなりませんが、当方のHUMMERはグリルガードが無いのでボンネットの開閉は苦になりません。
また、充電時もOFFにしないでどちらか一方を使う状態であれば2個のバッテリーを縁切りできますので、2台の充電器を同時に使えて充電時間が半分で済みます。取り付けた後フト思ったのですけど、一体このスイッチの許容容量は何アンペアーなんだろう????これから調べます。

2011.5.23.    石飛 毅氏

先週、502のロアパイプを作り直して、取り付けてみたところ、位置関係は良好でした。しかし、やはりドレンボルトの位置はバルクヘッドと干渉してしまいますので、572と同じようにブッシュを作って再溶接が必要です。
夕方、浅井さんから連絡があり、93年式にピットブルタイヤを入れる際にタイヤが大きくなるのでフロントにスペーサーを入れて車高を上げてタイヤが干渉しないようにするので、預かっているコイルスペーサーをスカイートに送って欲しいと言われたのですが、ヒロシ君と美味しいものを食べようという事になり、作業を早めに切り上げてスカイオートに持参する事にしました。丁度、工藤さんから連絡があったので、お誘いした所乗ってくれたので、3人でチャレンジャーに乗ってスカイオートに出かけました。
スカイオートに行くと、入れ替わり立ち代り色々なHUMMERが入庫しています。最近は修理の方が忙しいみたいですけど、ALPHAには売約済みの札が掛かっていたし、納車前整備中のHUMMERもありました。第二工場に酷いHUMMERが置いてあるというのと、コンバージョンエンジンが到着したというので興味本位で見に行きました。先ず、新型のDURAMAXエンジンを拝まさせていただきました。今回のコンバージョンは今までのLBZではなく、最新のLMMがチョイスされています。LBZに比較して、エンジンコントロールも細かくなりシリンダーブロックも強化され、さらに排ガス対策も一歩進んだエンジンです。当方がコンバージョンするときもこのエンジンがありましたけど、価格的に3桁近い差があって手が出なかったというのが本音です。しかし、エンジンパワーは後でチューンアップするし、ミッションも6速なので、LBZにしました。
今回も予定ではLBZの筈でしたが、本国のプレデタから『絶対にLMMの方が良いから』と、押し切られたみたいです。見積もりはLBZだったので、スカイオート曰く『失敗した』と苦虫を潰した顔をしていましたけど、客さんは超ラッキーですね。スカイオートとしては今後もシルバラードとかシェラのLMM搭載車を扱いますので、良い勉強にはなるけどコンバージョンは勉強ばかりで。。。と寂しそうでした。まぁ、実際、コンバージョンには沢山のノウハウが詰っていますので、HUMMERにコンバージョンしようとしてどうにもならなくなっている人がいると聞いていますので、既に当方のも含めて2台は元気良く走っているので、今後も勉強を続けて欲しい所です。
因みに、スカイオートはやる気満々で、もうワンセットLMMのコンバージョンの基本キットを既に入手しているそうなので、後は年式別の細かいパーツを揃えるだけで直にコンバージョン出きる様なので、興味のある方は問い合わせてみたら如何でしょうか?
さて、現物を見ると、、、悔しい事にドンドン進化しています。まずエンジン本体は一見同じように見えますが、DURAMAXに見慣れた当方には違う部分が盛りだくさんです。当方的には全然違います。先ずエンジンが綺麗。当方のはブロックとか塗装されていましたけど、今回のエンジンは酷使されていない模様です。当方の時は色々な部分に手作り感が漂っていたのですけど、配管類も綺麗に処理されています。トランスファーもフルタイムが最初からキットかされているので、オイルクーラーの配管もまるでオリジナルのように配管されています。その他、ラジエーターも綺麗に梱包されて凹みや傷もなくて、、一応、ラジエーターとインタークーラーは装着前に圧力テストを行うそうです。燃料配管も、当方の場合、オリジナルを使っていましたが、急加速時に燃料が足らなくなるのですが、前回、シルバラードと同じ太さにした所、問題は解決しているそうです。
以前、マフラーは一体化された物が来ていましたが、HUMMERの場合は個体差があるので、分割で納入してもらった様です。そのために新しい溶接機や液晶の『面』の設備を揃えてました。横にコンバージョンを待つ車体は綺麗なのですが、これはあくまでもオーナーの手入れが良いからですね。ただ、エンジンルームを開けてもらったらビックリ!エンジンがもう無い!と思うほどエンジンルームがガラガラ。。良く見ると、ヘッドが剥がされて布が掛けられていただけでした。このチェックだけでも結構工数が掛かっているので、最初からコンバージョンするよりかなり遠回りしている様子です。その隙間からチョッと覗いて見たらフレーム類はそれなりの汚れや劣化もあるので大変な作業になるのですけど、エクストラチャージを払ってもフレーム全体のメンテナンスと塗装をした方が良いと思いますね。
一通り指を咥えて羨ましく思った後に、酷いHUMMERを見て愕然。外見はそれなりのHUMMERなのですけど、ドアを開けると室内が野ざらしになっていたような状態です。『津波で被災したの?』と聞いたら、そうではなく、理由を聞くとノーマルのNA-DIESELエンジンが壊れてターボエンジンと交換しようと思ったらしく志半ばで挫折したHUMMERでした。そのエンジンもHUMMER用ではなく、シルバラードか何かのエンジンを使おうと思ったようです。確かにスペック上は同じエンジンなので誰しも交換できると思いがちで、実際、当方もそう思ってエンジンまで入手した事があるのですけど、実際、エンジンを見れば直に無理だと解る筈で、当方も即決で諦めてHUMMER用のエンジンと交換しました。そのターボ用のエンジンとのコンバージョンと一口で言っても、そう簡単な事ではなくて、物凄い数の配線の拾い出しや、物理的に押し込むのは至難の業と妥協の繰り返しです。
今、6.5ターボエンジンとDURAMAXの両方の体験をした当方も、例えHUMMER用の6.5ターボエンジンであってもコンバージョンはやりたくない作業です。実際このHUMMERは内部は当方のガレージにある事故車みたいに室内はごちゃごちゃで、見てて悲しくなってきました。安易な気持ちと出費を抑えた結果、一台のHUMMERがゴミになってしまいそうなのを見て、辛くて涙がでそうです。年式は94年式で、バックドアが跳ね上げ式の希少車なので、勿体ないとしか言いようがありません。同じ白いHUMMERですけど、方やDURAMAXにコンバージョンされて、これから第二の新しい前途洋々な人生が始まるのと、マイナスからのスタートをしなくてはならない天国と地獄を見た気がします。

スカイオートに震災のポスターがありました。スカイオートが作ったポスターなんですけど、一体どんな事を考えて作ったのか解りませんけど、当方の勝手な予想では、あの震災の現場を見て普段の生活に戻っても『被災した方々の事を忘れるな!』というメッセージをポスターにしたのではないかと思います。このポスターですが、写真は、あのミッキーマウスの写真を使っています。ミッキーマウスといえば、浮かれているとは言いませんが、現実離れした幸せの象徴の代表的な存在で、そのミッキーマウスが被災地のど真ん中で薄汚れて横たわっている写真は、『これが現実だ!』と被災の悲しさをとても良く表現できていると思うドキッとする写真です。スカイオートは60枚作って、仲間内に配布して、出きるだけ人目に付く所に貼って貰いたいみたいで、当方も3枚貰って来ました。一枚はガレージに撮影された本人(ミッキマウス)と一緒に貼って、残りは会社の掲示板に無断で張ろうと思っています。ご希望の方はスカイオートにお問い合わせください。

2011.5.22.    石飛 毅氏

金曜日は省エネ用品の『よしず』を松戸の実家に届けてから、隣町である友野さんのお宅に出向きました。友野さんはPTAの会長で、この日も会議があったのですけど、実家でチョッとだけですけど滞在したので丁度良い時間にお伺いする事が出来ました。
今回出かけたのは、先週トランスファーのセンサーのネジがおかしかったので、センサーなしで帰ってもらいましたが、どうもゲージの針が動かないのが我慢できないらし、当方と同じ取り付け方法に変更するパーツを教えた所、即刻入手して準備万端になっていたからです。
先週、既にドレンボルトは穴付きに換えてあるので、今回使用したパーツは全てアールズの市販品です。今の所、トランスファーに穴を開けて良い場所がまだ解らないので、配管の途中にセンサーを入れています。これは概ね572のオリジナルも同じで、ポンプを回していないと実際の温度は低めに出ます。従って、チョッと熱くなっていそうだと思ったらポンプを回さなくてはなりません。今後mできるだけ早いうちにトランスファーに直接センサーを付けれる場所を探したいと思います。
572の作業中は元より、到着した時点でガレージの前には山のようなキャンピングカーが止まっていました。これは、友野サンの弟さんが最近買ったキャンピングカーで、ベースはフォードエコのラインでバブルの余韻がまだある頃の物です。この頃、モビリティパーク等のオートキャンプブームが始まり、福利厚生でキャンピングカーを経費で購入するのがブームで、結構な台数が入ってきました。従って、中古市場でも時々目にしますけど、殆ど使われない走行距離が短買い物ばかりで、憧れで買っても結局使わないでグルグル人手を渡って放置されているのを良く見ます。リアはダブルタイヤで排気量は7.4L時代にはHUMMER以上逆らっています。。。
当時、アストロのキャンピングカーやコンバージョンでも7-800万円していましたから、多分このキャンピングカーは軽く1000万円オーバーだったはずです。でも、今は誰も買わないから格安で出ていますので、被災地や原発の作業をしている方の宿にでもすればいいと思います。
友野サンの弟さんは、このキャンピングカーを手に入れて中を整理整頓しようと考えてて、前オーナー達が色々な設備を付けたのが気に入らないためか、バサバサ配線をカットしてしまったり、ETCとかは配線がいい加減なので、動作が不安定になっていたりグチャグチャだったので、一応、ETCとモニターが使えるかどうかのテストまでは行い、もし何か希望があるなら勝手な事をしないで、ガレージに持ち込む様にお薦めしました。この間、早寝早起きの友野さんは母屋に戻ってご就寝。

濱本さんのHUMMERは、前回出来なかったトランスファーのオイル交換と後ろ半分のグリスアップをしに大量の支援物資と共にやってきました。前回、ハーフシャフトのブーツ破れというか紛失状態であったので、今回は特別な事はないだろうということで、色々雑談。濱本さんはチョッと前までは会社の駐車場が広かったので、自前で色々やれたのですが、引越しをした後、HUMMERを置くスペースがないので余りHUMMERをかまっていませんでしたが、ここの所、色々触っているうちに、目覚めたものが起き出して、遂に、10年以上使っていたカーナビを新型のエアナビと入れ替えました。お手ごろでナビとしての機能は十分ですから、これからの時代はナビも完全二極化しますが、ホータブルがマーケットを圧巻しそうです。
お昼に、工藤さんが予定通りにBANKSのスピードブレーキの取り付けに来ました。もう、回路というか取り付けの段取りは暗記していますので、ドンドン進める事ができますので、当然、前回よりキッチリ取り付けが出来ます。当方が取り付けをしている間に工藤さんがガンガンガレージの掃除を始めてくれて、ドンドン綺麗になって、挙句の果てには『ゴミ箱が足んねー』と言い出して事務所にあるゴミ箱を濱本さんと取りに行ってくれました。
取り付けは残りモニターの場所だけになった頃、2人が戻り、HUMMERには大きなゴミ箱と小振りが2個。缶とペットボトル用のゴミ箱を濱本さんが用意してくれたみたいです。今回、スピードブレーキのモニターは視界の邪魔にならない運転席の上の方に取り付けました。動作状況ですが、当方はシェラに付けたときには、ブーストとかが表示されると思っていたのですけど、シェラの場合と当方のと表示項目は一緒で、ブーストの表示はありませんでした。従って、当方のHUMMERの場合はスピードブレーキ機能だけが使えないという事になりました。次回、柳本さんのHUMMERに取り付けた場合はどうなるかが楽しみです。
シェラの作業が終わりましたので、濱本さんのHUMMERをガレージに入れて、先ずは、トランスファーのATF交換。濱本さんは自分で出きるので工具とか廃油受けの準備だけして当方は休憩していると。。。『やばいですよ、、、前回交換したハーフシャフトの辺りが緑色のグリスが飛び散っています。。』と色が黒いから解り辛いはずなんですけど、青くなっていました。青くなったのは当方も同じで、取りえず状況を聞くと、ブーツは原形を留めている。ブーツを止めているバンドはちゃんと所定の場所にある。となると、ブーツの破損以外は考えられません。たったの2週間で破れるなんて。。。と思い凹みます。
ハーフシャフトは前回も書きましたが、標準車体の場合93年までと、それ以降のハーフシャフトの形状が異なります。HDフレームの場合はシャフトの形状が異なりますがココでは一般車両な話で進めます。なお、ABS付きはアウタージョイントにセンサー用のギザギザが付いるだけの違いです。94年まではブーツの材質は俗に言うゴムで伸び縮みしますが、それ以降のブーツは殆ど伸び縮みしない硬質ウレタン性のブーツが使われています。また、94年以降のハーフシャフトはジョイントの大きさが小振りでCVジョイント部分の太さが異なります。
ここで、問題なのは、94年式のブーツは良く破れます。今まで当方の所に来ている話では台数の少ない割には『破れた』という話は沢山聞きます。当初、このゴムのブーツは純正部品として入手は可能で、ブーツ交換を何度か行いましたが、それはごく初期でブーツを頼むとウレタンのブーツが来る様になってしまいました。ところがCVジョイントの大きさが違うためにウレタンのブーツは使う事が出来ませんので、現状では94年式ブーツが破れたらそれで終わりという事になってしまいます。当方が業務でしたら必死に探すのですけど、面倒なので大抵手持ちのハーフシャフトを気前良く譲ったり、在庫の繰り回しをしています。
今回、濱本さんが交換したハーフシャフトは元々はウレタンが付いていた太いハーフシャフトですが、リビルト品のためかゴムのブーツが付いていました。在庫は箱の中に入れたままなので、出して初めて『ゴムだ』と思ったのですけど、返すわけには行きませんし、ブーツの形状も純正のブーツよりウレタンに近いヒダの数が多いタイプなので『まぁ良いか』と思って取り付けました。その後の手配品は『ウレタン!』と確り伝えたので、もう大丈夫だと思います。
従って、濱本さんから『グリスが洩れている』と言われたのはショックでしたけど想定内でした。そこで、またハーフシャフトを交換するとなると、濱本さんは今月同じ場所のハーフシャフトを2本買うという非常にお気の毒な事になります。ただ、一番お金が掛からず、輸入した人も余り落ち込まない方法としてはウレタンブーツとの交換。。。があります。当方は今までに何度かブーツ交換をした事があるのですけど、大量のうんこ見たいなグリスを扱うと手は汚れるし、つなぎは汚れるし、そこいらじゅうグリスまみれになって後の事を考えると余りいい印象はありません。
出来たらやりたくない作業だし、『ブーツ交換は出来ない』宣言をしています。ですから、TOMONO-GOのブーツが外れた時も飛び散らないように処理だけして業者さんにお任せしました。でも、自分の時が来たら仕方がないと思って一応ブーツとCVジョントグリスは用意してあります。でも、やりたくない。。。のでしたが、濱本さんが当方の弱点を突く武器を持ち出したり、東北で当方がミッキーマウスを救済する時にバカにした祟りで申し訳ないと言うのでミッキーマウスに謝っていたので、重い腰を上げてブーツ交換に取り掛かりました。因みに車が壊れたり、空き巣に入られるという祟りに逢いたくない人は早めにミッキーマウスに誤りに来た方が良いと思います。因みに、工藤さんもやばいと思ったらしく掃除の前に机の上で転がっていたミッキーマウスをそーっと良い場所に座らせて帰って行きましたし、ガレージの中も見違えるほど綺麗にしてくれたので、多分もう大丈夫でしょう。
ブーツ交換は素人が試しにやって見ようなんて思わないほうが良いです。バンドの固定方法が色々で、カシメタイプは専用の工具が必要ですし、ノウハウはあります。今回も濱本さんと2人で力を合わせていましたし、『失敗しても怒らないでね』と約束した上で作業をしました。
作業は、まず狭山ハウジングに新聞紙を2日分頂いてきます。新聞紙は2枚重ねで見開き2つ分位の広さがお薦めです。これは使っている工具もグリスだらけになるので、床に置くと後が大変なのと広げすぎると力を入れた時に新聞紙の上だと滑るからです。破損した部分は蛇腹の底の部分で、これは組み付け時に傷を付けたか引っ張りすぎたためではないかと思います。ゴムの場合、分解しないでコーンを使って細い方を信じられないぐらいに目一杯広げて太い方をくぐらせて、無理やり入れたり、張り合わせたりの手抜き交換方法もありますので、傷を付けてしまうことも考えられます。また、ゴムの成型方法は実に原始的で、ゴムの塊を型に挟んで鯛焼きの様に作るため、偏肉や穴開きは良くあることです。汚いから良く見ていませんけど、材料がショートしていた可能性もあります。
HUMMERの場合はアウター側とインナー側のブーツは破損していなくても同時交換が原則です。特にアウター側が破損した場合はインナーも一旦外さなくてはならないので、ブーツバンドの再利用はお勧めできませんので、同時交換しましょう。
無事、ハーフシャフトが組みあがった後、飛び散ったグリスの処理です。フェンダーの中、ハブ周り、マフラー、バンパー、そして一番厄介なのはタイヤにビッチリ付いたグリスはアルカリ洗剤とブラシで洗い落としてからスチームで洗浄。作業が終わった時は日付けも変わっていたので、24時間営業の『南京亭』に試乗を兼ねて超遅い晩御飯を食べに行ってきました。濱本さんのHUMMERはノーマルスプリングなので元々ハーフシャフトの倒れ角度も少なくリアですからブーツに掛かるストレスは余り大きくないので、外れる事はないと思いますが、祟りがまだ浄化されていないと思わぬことがありますので、暫くは注意して貰う事にしました。あーーー今日も長い一日でした。

2011.5.18.    石飛 毅氏

HUMMERのクーラント用のリザーバータンクの構成ですが、大きく分けて3種類あります。
細かく分けると、もう少し多いのですけどそれは後ほど説明します。まず、ALPHA以外はDIESEL用とGAS用が有ります。ALPHAはラジエターの傍に有って、容量はかなり大きくて膨張した時の容量を吸収する空気層部分が沢山あります。中身はピンクのスーパークーラントであるデキシクールが標準です。DIESEL用はリザーバータンク単体で、冷却路の高さより高くするためか液レベルが高くて空気層部分は僅かです。GAS用はDIESELのリザーバータンクの他にバッテリートレイに樹脂のリザーバータンクが追加されています。従って、液量は元もとのリザーバータンクには満水がデフォルトになります。
リザーバータンクの機能としては、単純に考えると熱上昇に伴ってクーラントが膨張しますけど、膨張率は微々たる物ですが密閉された冷却路はクーラント内の温度が上がると、含まれている空気や沸騰による気泡が膨張して見かけの体積が増えて圧力が上がります。このままでは冷却路が破裂してしまいますので、冷却路の圧力が一定以上になるとラジエーターキャップがリリーフして圧力を下げます。HUMMERの場合は15PSIでリリーフするとキャップに書いてあります。
放出されるのは、空気だけではなくクーラントも一緒に排出される事もあるため、ラジエーターキャップのベースに付いているホースからクーラントが出ている場合は、冷却炉内にクーラントが十分満たされていないか、水温がとても高くなった事があるという事です。GAS HUMMERの場合はこのブリードホースはもう一個のリザーバータンクに繋がれていて、ココをクーラントのトラップにしています。従って、エンジンが冷えた時に冷却炉路が負圧になるとラジエーターキャップが開いてココに溜まったクーラントを流路内に戻す事が出来ます。DIESELの場合は、燃焼温度が低いのでGAS HUMMERよりヒートしませんので、ここからクーラントが漏れる確立は低いのですが、クーラントを規定の位置まで入れると必ず一定量のクーラントが排出されますけど、そのまま放置していると段々クーラントが減ってきて、ブリードするのは空気だけになり、落ち着きますが、その落ち着いたクーラントのレベルがリザーバータンクの半分位になっても、冷却路の最高レベルより高ければ問題はありませんが、それより低い位置で落ち着いている場合は冷却路に空気が溜まりますので、改善が必要になります。
話はちょっとそれますが、99年中盤までのDIESELエンジンのブロック割れの時、冷却路にシリンダーから排気が入りますので、圧力が上がりリザーバータンクのクーラントがドンドン排出されますので、レベルが下がり、クーラントローのランプが付きますし、クーラント温度のゲージがフラフラします。ですから、日常、定常状態のクーラントレベルは掴んでおいた方が良いと思います。
さて、この事を念頭に置いて当方のHUMMERの状態を見ると困った事にこの定常状態のリザーバータンクレベルは殆んどゼロ。原因はオリジナルのリザーバータンクに比べて容量が半分位なため、レベル一杯にクーラントを入れてもリザーバータンク内のクーラントは殆んど排出されてしまいます。実際、リザーバータンクの周りは乾燥したクーラントの粉が沢山散らばっています。基本的に内燃機関は問題がなければ出来るだけ高い温度で燃焼させた方が効率は良くなるので、DURAMAXは効率が良いので、通常のDIESELに比べて燃焼温度が高いという逆論理が成り立ちます。それによる弊害として、気泡の発生が多いのは十分納得が出来ます。そこで、同じエンジンを使っているシルバラードを観察すると、リザーバータンクはシングルですが空気層は予想以上にタップリあります。ALPHAの場合も同じで、でしゃばりすぎな位ドデカイリザーバータンクにタップリというか邪魔になる位の空気層があります。APLHAはリザーバータンクの位置が低いのですが、冷却水循環用の電動ポンプも備えていますのでリザーバータンクの位置が低いのが豪華装備で解決しています。
そこで、当方のHUMMERをもう一度見てみると、ボディリフトをしていますので、リザーバータンクのそこに溜まったクーラントの高さでもエンジンやラジエーターの高さよりも若干上回っているので実用上の問題はないと思われますが、やはりタンクの中に殆んどクーラントが入っていないというのは気分が悪いので、対策を以前から考えていました。
対策の方法として一番手っ取り早いのはリザーバータンクの増量なのですけど、オリジナルのリザーバータンクはインテークパイプが邪魔をして入りません。直径方向は問題ないのですけど、長さ方向が収まらないので、新たに作るしかありません。ラジエーターキャップベース等の部材はキノクニで購入する事が出来ますが、金額的な問題が生じますのでそう簡単には作れません。そこで、価格的にもリーズナブルな方法としてはGAS-HUMMERの様なリザーバータンクの増設を考え、色々な部材を探しました。仕様として一番大事なのは格好がいい事、容量は出来るだけ大きい方が良いけど最低でも1L以上である事、中身が見えることを条件に色々部材を探していましたけど、一番機能に関係ない格好が良い事という部分で中々探す事が出来ませんでした。
そんな事を考えたのはもう半年以上前の事だったのですけど、先日、572を見たときに、オイルキャッチタンクを別流用してブローバイガスのミストセパレーターとして取り付けましたが、結構カッコよく付いていたのを見て、当方のガレージにゴロゴロ転がっている高圧ボンベをリザーバータンクとして流用する事を思いつきました。この高圧ボンベは高価なガスを入れるボンベでアルミ製です。容量は0.7Lで予定より容量は少ないですが、黙認。中身も見えないのですけど、これは昭和30年代のレベル計と同じ透明チューブ方式で我慢。ボンベを手にして色々考えた結果『行けそうな気がする』と思い立ち、作成開始。
まず、HUMMERのボンネットを開けてボンベを手にしなら場所探し。出来るだけリザーバータンクの近くに置きたいので、百人が探して全員ココだと思うバッテリーの上に設置することにしました。ただ、ココの場合は直立は不可能なので、斜めに寝かせて設置することにしました。ボンベにはアルミ製の高価なバルブが付いているのですけど、容赦なく破壊して撤去。このバルブはメタルバルブなので、単品でも1万円以上するバルブらしいのです。因みにガスを入れると20万円位らしいですが、会社が引越しの時にゴミ箱に転がっていたのを拾って来ましたので無料。
ボンベのビンの口サイズは平行ネジですが、大体3/8位だと思ってPT3/8のタップを押し込んだら綺麗に入り込んだので、そのまま使いやすいテーパーネジにしてココをリザーバーの入り口としました。入り口はホース用の竹の子ジョイントにビンの底まで届くストローをつけて、溜まったクーラントを冷えた時にリザーバータンクが吸い込めるようにしています。排気口は出来るだけ高い位置にして、クーラントを出来るだけビンの中に溜めて置ける構造とします。ビンの中のクーラントチェック用に透明のPFAチューブを取り付けおおよその溜まった量を見る事ができます。
取り付け板は、3ミリのアルミ板をカットして作成し、バッテリートレーとヘリコプターフックの間に挟みこんで固定しました。リザーバータンクとビンの接続は網目入りのビニールホースを使っていますが、これの耐熱はたったの60℃。オリジナルで使われているホースは大抵ゴムが硬化してプラスチックのようになっていることから、かなり温度が高いのが解るので、耐熱温度が高い物と交換する予定です。
まだ、走行テストをしていませんが、空っぽ状態のメインのリザーバータンクにクーラントを満たしましたので、何度か水温の上下を繰り返せば適正な良に自己判断してくれるはずです。

2011.5.16.    石飛 毅氏

土曜日は、朝から友野さんが572で来るというので早起きして待ち構えていました。
クーラントの交換がメインの作業ですが、毎回緑色からスーパークーラントに交換するのは大変なので502で下調べした所、エンジンブロックにプラグがダイレクトに触れる所にあったので、楽に交換できると思い、これなら楽勝です。572を触ると、502作業の参考になるので楽しみな所も沢山あります。
友野さんが到着して、クーラントが冷めるまでの間に本日の予定を聞くと、ラジエーターロアパイプの交換とホースの交換、その序にクーラントの交換、ハブリダクションのオイル交換、トランスファーのATF交換、マフラーの位置変更、CTISの漏れ止めと、盛り沢山な作業をやりたいそうなので、先ずはCTISの調査。友野さんが怪しいと思っているCTISの前後圧力センサーとメーターの分岐するジョイントが怪しいらしく、信頼性の低い袋ナット式から、ワンタッチジョイントがいいのではないかと部品を用意していました。袋ナット式はそろばん球(オリーブ)が斜めに入る事が多く設計通りに潰れている物を見た事がありません。大抵洩れの点検の時にドンドン締まるので、大抵締め付け過ぎが原因で変形してしまいます。
とりあえず、ジョントを交換して、先日使ったクイックリリースバルブのテスト器具を使って、洩れの場所を特定しました。洩れの原因になる可能性の高いゲージ側と車体側と前後に分けてテストした所、フロントの車体側から洩れていました。そこで、スピンドルシールを疑ってスピンドルの左右を外して閉塞して漏れテストをすると、スピンドルのシールの良否が解ります。今回メクラブタの部品を用意していなかったので、急遽作製しました。テストの結果、残念な事にスピンドルを通さない状態でも漏れがあってスピンドルのシールは健全でした。こうなると切り替えバルブからフロントの配管が怪しいのですけど、本格的にやるにはチョッと時間が掛かるので、とりあえず洩れの量も超微量なので、とりあえず今回はパス。
クーラントは目論見が外れて、502にあるドレンプラグがなくガッカリ。しかし、今回はここで、またCTISの漏れテスト器の登場で作業の効率がアップしました。ドレンプラグから単純にクーラントを抜くと小一時間掛かるので、通常はラジエーターのロアパイプを抜くのですけど、水遊び状態になるので、ドレンプラグを緩めてからキャップテスターを使って加圧しました。しかし、この方法は体力が必要なのと、クーラントが抜けてくると圧が足らなくなって常にそばにいてシュコシュコしなくてはならないので、レギュレーターを繋いで冷却路の圧を一定にすることで自動排出が可能にしました。これで、約20Lの冷却水を10分程度で排出する事ができますから、時間短縮が可能です。
ラジエーターのステンレスパイプは、502で苦戦した部分で、まだ結論が出ていませんでした。そこで、572のスチィール製と交換するので、見てみたい部分です。友野さんからは、予めドレンボルトの位置が変更になっているので、事前に送ってきてあったので、何時ものように仕事でお世話になっているインダストリアにお願いして位置の変更は済んでいました。これの取り付けを行おうと思ってイザ取り付ける段階で、素直にステンレスパイプが収まりません。502と全く同じでウォーターポンプからのホースを通り越して、エンジンブロックに接続口が来てしまいます。そこで『これだ!』と思い、元々572に付いていたスチィールの物と比べると途中に溶接の跡を発見。どうやら、パイプをカットして短くしている事が解りました。
これで、502がスッキリしなかったのは納得できたのですけど、一体どうするか?です。そこで、インダストリアに連絡すると、今週は土曜日が休みで溶接は出来ません。そこで、他の心当たりにも当たりましたが、結局今週はお休みです。それに、このことに気が付いたのは夜の7時ですから時間切れ。。。そこで、ヒロシに電話すると、シルバラードの車検のためにスカイオートにいました。多分『つくし』に行くのではないかと思いましたけど、今日中に終わらせなくてはならないので請願して来てもらいました。
ステンレスのパイプは、約5cm程カットして溶接しますが、丸いものなので位置出しが結構大変ですけど、ヒロシは使い道が解っているので、適当にやっている訳ではなく一発で位置が出ましたし、水漏れもありませんでした。そこで、502の方も当然やりたいのですが、後になると忘れてしまいますから、ヒロシには明日やってもらう事にしました。一応これで、部材が揃ったので作業に取り掛かりましたが、友野さんはちゃんとABAのホースバンドを用意していたのですけど、最近はABAのステンレスホースバンドが流行っていると言った所、ステンレスが良い。。。という事でステンレスに変更しました。所が、数が足らないので、一部はスチィールのままで、後で交換する事にしました。エンジンがDIESELよりもビッグブロックは前に来てしまうのと、ボディリフトをしているために、サージタンクのホースの長さはギリギリです。付いていたホースも最初は色々な逃げのためにパーマネントで微妙な曲がりをしていたらしいのですけど、感電したうなぎみたいに伸び切っていました。マフラーの下がりは、以前、点火コイルがお亡くなりになったとき大爆発音と共にタイコが膨らんでしまいましたので、交換してありました。その時にセットした状態から馴染みと共に動いてしまったらしく、タイヤにタイコが当ってしまい保温カバーが擦れていました。そこで、マウントを緩めて、再度マウントを調整して完了。たいした事じゃないのですけど、友野さんは大喜び。
ハブリダクションのオイルは4輪の内フロント右だけ異様に汚れていましたけど、あとは全く問題ありません。何か問題を抱えていると困るので、今後はフロントの右は要注意項目です。トランスファーのATFもクーラーが付いてて温度管理をちゃんとやっているためか、状態は良好。ただ、トランスファーのドレンボルトに付いている温度計と温度スイッチが付いている部分に問題がありました。この部分は溶接して付いているのですけど、温度スイッチの方はネジのサイズが合っていなくて、誤魔化して付いていました。このため、狭山基準ではそのままにしては置けませんので、この部分は後日、当方と同じ手法で温度センサーを付ける事にしました。従って、在庫の追加工済みのドレンボルトとアールズのアダプターを使って、温度センサーなしにとりあえずしました。オイルクーラーは使えるので、暫くは感で温度管理をしてもらうしかありません。
572で羨ましかったのは、ラグナット(ホィールナット)です。先週は浜本さんのHUMMERでナットが伸びててタップでさらいましたけど、以前から何台もネジさらいをしています。先日スカイオートでタイヤ交換したNOZAWA-GOも数本駄目になってて、ナットを分けてもらいました。余りにもこんな事が多いので、当方のタップセットのこのサイズだけボロボロです。572はゴリラのDUPLEXを使っていました。このナットは以前に最近顔を見ていない渡辺さんがこれどうですか?と聞かれたのですけど、こんなもの何でも同じだと思っていたので、あまり興味を持たなかったのですけど、今回しげしげとこのナットを見たところ大変感動しました。ラグナットは通常先端が60°のテーパーになってて、ホィールのテーパーとぴったり合わせて締めこんだ後にホィールがガタガタしない様になっています。所がホィールを痛めないために、ナットのテーパー部分はホィールのテーパーより長くて、ナットを締めこむとホィールの穴からテーパーの先端が落っこちてしまいます。ナットのテーパーの先はとても薄くて、大きなトルクで締めこむとこの部分が変形してしまいます。
この変形は、中にカットされているネジ部分も一緒に変形させてしまいますので、ネジピッチが微妙に変わってしまい、ラグナットを手で締め込めなくなります。所がゴリラのナットはテーパーの先端にはネジがカットされていません。要するにテーパーの先端が変形してもネジが無いからネジ部分が変形と道連れにならないようになっています。もう一つはこのナットは普通の6角頭ではなくて、花びらのような形をしています。従って、ナットを緩めたり締めたりするには、当方の大嫌いなアダプターが必要です。インパクトレンチに確り固定されないのが嫌で、ポロポロ落としてしまうのでイライラします。しかし、伸びたナットを緩める嫌な気持ちよりこの方がマシな気がします。
だけど、このアダプターを使うメリットもあります。それはナット全体をアダプターが包み込むので、長いナット全部に力が掛かるため、ナットに傷が付きませんし、ナット全体が荷重を受けるので機械的な強度も分散されるので金属組織にも悪くはないでしょう。そもそも、このナットは、最近流行のナットがホィールの中にめり込むタイプ用に小径ナットとして販売されています。このタイプのホィールは普通のソケットでは穴に入らなくて、手も足も出せません。そこで、薄肉のソケットを使いますが、その場合はソケットの強度が落ちます。そこで、6角よりも小径でナットとのソケットの勘合部分を長くとる事で高トルクに対応するために作られたナットで、見た目のデザインのためにこんな形になっている訳ではありません。色々調べた所、頭が6角の種類もあるので、当方の場合はナットが全部露出しているので、この形のナットである必要はないのですけど、当方以外の所で、タイヤを緩めた時に普通のソケットで作業すると、ナットの途中にソケットの傷が付いてそれが原因で錆びてしまいますので、(他でも良く見かけます。)このタイプでキチンと作業してもらった方が良いかもと、思います。
気になるのは、先日このナットを使っている小堀さんのHUMMERで、一本脱落してて、他の脱落していないボルトも手で簡単に回ったのを見て少し駄目かと思いましたけど、小堀さんの話では地元の整備工場で締めたと言うので、ちゃんとトルク管理をしていない整備工場だったのかもしれませんけど、友野さんも今回トルクレンチを買ってきましたが、オーナー自身もナットがなくなってしまってから気が付くよりも、安いので大丈夫ですからトルクレンチを用意して自己管理はしたほうがいいと思います。因みに、締め付けトルクはHUMMERのマニュアルでは純正のテッチンホィールで190N-mです。純正のアルミは149N-mです。良く使うH2純正ホィールはH2のサービスマニュアルには170N-mが指定されています。この締め付けトルクはホィールによっても異なりますので、社外品の場合はこの限りではありません。また、ブッシュナットの場合は、オーダーが結構違いますので、余りこの数値を参考にしないで下さい。
このままでは、ゴリラのナットを買うしかなくなるので、一旦深呼吸をして、当方のナットはどうだろう?と思い、HUMMERの所に行ってナットを一本外して先端を観察すると、ちゃんと先端がゴリラみたいになっていました。当方のナットはトルク管理が確りしているからではなくて、ナットの出来が良かったからだった様です。しかし、ソケットの傷は確り付いていますので、アレが良いという気持ちには変わりはありません。ですけど、あのアダプターがイライラするのも嫌なので、イライラを取り除く良い解決策がないかと考えましたが、最終的にはアダプターを8個買って、予めナットに入れて使えばソケットに付けたり外したりしなくても済む、という方法しか思いつかないので買うときは当方の分とNOZAWA-GOの分の2台分プラス、アダプター8個になると思います。因みに、最近メッキ以外にも『黒』が発売されたみたいです。
572の作業は一日でよくココまで出来たと思うぐらいの盛りだくさんで、作業時間は朝の8時から夜中の1時ですから、17時間作業でしたけど、色々な発見があって楽しかったです。

忘れないうちに、502のロアパイプの作製を行いました。先ず、既に途中まで取り付けて挫折した502のロアパイプを外すと、やはり追加工されていましたが、上手く付かなかったので、これは加工ミスなので駄目だったようです。とりあえず、溶接をしているのは錆びの問題がでますから、ヒロシと相談して、このロアパイプを更に加工するのは辞めて、NOZAWA-GOに付属で付いてきた(感謝!)新品のステンレスロアパイプを翼から借りて、これを加工する事にしました。長さ的には、572と同じなので、とりあえずカットを行い、502に仮付けすると、長さはピッタリ。
大体の角度を決めて、仮付けをした後に何度か位置合わせを行なってから本溶接をしました。その結果は3本を並べて比べると違いが解ります。まず汚いのは572に付いていたもの。綺麗なのは502キットに入っていたもの。ステンレスが今回作製したものです。長さは全て同じですが、角度が微妙に違います。572の物は、ベルトに擦れそうなロケーションでしたが、今回、572に作ったものは1cm以上の隙間が出来ましたので、この角度は微妙な角度でした。502用の物は、兎に角取り付けられないのでステーを取って付け直すしかありませんでした。そして502用は現物合せですから全てにパーフェクトです。ウォーターポンプとこのパイプの距離は20cm程しかありませんので、この微妙な角度で随分違いが出ます。

春のミーティングが延期になりましたが、回数と経過年数の数字的な同期が取れないのが嫌なので、春のミーティングと今回の関西ミーティングと共催という事になりましたが、準備は全て関西メンバーにお願いしています。そんな訳で、松原さんがバッチを作って来てくれるかどうかは不明です。バッチ集めをしている方はコンプリートは出来ないかもしれませんのであしからず。通常のミーティングはどなたでも自由参加ですが、関西ミーティングの場合はお借りする場所の都合で予め来場車数の把握が必要なので、参加を見込んでいる方は幹事の麻生さんに連絡を入れてください。また、参加には特にこれといって必要な資格はありませんが、常識を逸脱しすぎる行為や公共の福祉を大きく乱さない自信があれば、どなたでも参加は自由です。余りにも酷い場合は1時間とか2時間の退場という場合もありますが、その場合は速やかに従ってください。
今回は、災害支援物資としてとして狭山ハウジングさんが、以前作製したノベルティ品を出してくれたのですが、クラブノベルティを被災地に持っていくのもお門違いかと思いましたので、ミーティングで格安販売して義捐金にしたいと思いますので、完売を目指しております。どうかご協力お願いします。あと、2週間です。関東方面の方は長距離ドライブになりますのでHUMMERの整備を怠らないで下さい。東京から450kmと、遠方なのでチョッと躊躇しちゃいそうですけど、当方も数回参加して段々慣れてきたためか、然程遠いとは思わなくなってきました。どうしようかと思っている方は是非参加してノベルティを沢山買ってください。(なん不純かな?)
そんな訳で、浜本さんや友野さんも長距離に備えてHUMMERの整備に来たのですが、両方とも想定外の色々があって準備を早めにしておいてよかったです。当然、当方もちゃんと準備をしなくてはならないのですけど、当方の場合は、先ず、掃除をしないととてもミーティングに行って皆さんにさらす事が出来ませんので、室内の掃除と整理整頓を行いました。
今回は、土曜日の朝方に出るか金曜日の夜に出るかまだ決めていません。一応、来週洗車までは終わらせて、その後、ガレージに保管して置くので、何もなければ金曜日に出る事ができます。しょっちゅう、気軽に京都往復をしている桧谷サンとは異なり、当方の場合は関西ミーティングはたまの長距離なので長くHUMMERに乗れるので結構ワクワクしています。今まで一緒に行った事がある同行者の友野さんはPTA会長の行事のため、土曜日の午後出てくる予定。スカイオートも同じく土曜日に結婚式があると言うので土曜日の深夜出発。翼は日程を間違えてアルバイトのシフトを入れてしまい、お休み。従って、今回の往路は寂しいですけど気ままに行く事にしました。そのため、チョットルートを変えてみようかと思っています。
毎回、トラックの少ない中央道を走って行くのですけど、天気が良かったら北陸周りで行こうかと思っていますけど、結局、夜中に走るであれば、景色なんて見れませんから中央道を超ゆっくり省エネ運転でのんびり行くのも良いかな〜と思っています。掃除をしながら色々考えたのですけど、そもそもHUMMERに自己満足な音響設備を付けたり、乗り心地を改善したのに、それらを十分生かせていないのは、そもそも子育てが終わりHUMMERに乗るのは95%一人で、余り長距離運転をする機会が減っているからだと気が付きました。一人で乗っている時は車の音とか面白い事がないかと周りをキョロキョロしているので、あんまりテレビを見たり音楽を聴いていることも少ない事に気が付きだしました。
そんな訳で、整理整頓をしていると収納が少ないからリアのシートなんて要らないとか、考え出しています。しかし、カーゴルームに一杯荷物が乗って要るので、車中泊でリアシートに寝る時にシートがないと不便ですから、『そうも行かないなぁ〜』と考えながら大好きなHUMMERでの旅を楽しみにしながら乗る機会が減ったため、念のためバッテリーを充電したりして、準備を進めています。イズレにしても、土曜日の朝には『やんまー』にいますので、皆さんよろしくお願いします。

2011.5.15.    石飛 毅氏

関西ミーティングの再度のお知らせです。
メールアドレスの不備?で、連絡が取れない事故があり、連絡が取れない方がおられる見たいので、再度、告知します。
第5回 関西ミーティングのお知らせ。 

バーベキューや宿泊について予約を確定しますので、5月19日までに、次のアドレス( h1meeting@highest-one.com )まで返答をお願いします。

●5月28日(土) バーベキュー 18時? 21時頃
参加人数(大人、子供)をお知らせください。
※ヤンマーマリーナ内でBBQを行います。
※食材の都合上、事前申し込みのない方は参加できません。必ず事前申し込みをお願いします。

●5月28日(土) 宿泊場所:ホテル琵琶湖プラザ
ヤンマーマリーナの斜め向かいにあるシティホテルに12名が宿泊出来る和室部屋を確保しました。
1泊素泊まり\3500? \4000程度です。男性のみの宿泊を受け付けます。既に数名の予約を頂きましたので、ご希望の方は早めにお返事をお願いします。
※ご夫婦などでお越しの際はツインやダブルの部屋もあります。ご予約は各自でお願いします。

ビンゴ大会
昼間にビンゴ大会を行います。各自商品をご提供いただけると有り難いです。昨年も数多くの商品提供があり、数回ビンゴが出来て盛り上がりました。ご協力をお願いします。

HOCJ関西ミーティング代表:麻生
h1meeting@highest-one.com

2011.5.12.    石飛 毅氏

28-29日行われる関西ミーティングの準備のため、土曜日に友野サンが572の長距離準備に来ます。
単純なオイル交換などはご自身でやられているのですけど、今回は禁断のクーラント交換です。それも、ブームのスーパークーラントを準備しているので、エンジンブロックからもドレンアウトしなくてはならない可能性があります。恐らくクーラントのシャワーを浴びる事になりそうなのですけど、天気は良さそうなので、まぁ良いかな〜って言う感じです。序にホースとかも交換すると言ってましたので、502の参考になるのでチョッと見せて貰おうと思っています。
そこで、当方もとても寒い時期にACのガスを入れたので量が足りているか心配だったので、エアコンのテストを行ないました。最初、吹き出し口からは余り冷たい風が出てこなかったので、ゲージマニホールドを付けて圧力を見ると、高圧側が余り上がっていないので噴出し口の温度を見ながら、ガスの補充をしました。作業した日は気温が30℃近い日だったので、少しづつ様子を見ながら補充した所、噴出し口温度が一定の補充した時点からグングン下がって20℃ぐらいになったので、補充を完了としました。補充したのは100g位だったのでキット適正量になったので良く冷えるようになったと勝手に理解して完了としました。
友野サンが来るとなると花壇の手入れをしないと怒られるし、もう楽しい植物を植えてもらえないと困るので、急に延びだした雑草を抜こうと思ったのですけど、ツイツイ忘れてしまいそのまま放置。一応、友野サンが来てからガッカリされると困るので、先に写真を送って懺悔を完了しておきました。

2011.5.11.    石飛 毅氏

BANKSの部品がまだ届かないので、工藤さんにお返しできません。
4月29日には成田まで来ているのですけど、ここの所、輸入品の課税方法が変わったらしくて個人輸入で20万円以上の場合は、個人で使うという書類の提出が必要になったみたいです。東北の被災地にボランティアに行っている間にその書類が必要だという郵便が来ていたのは家族から連絡があったのですが、見れなかったので東北から帰ってからその書類が必要な事を知ったので慌てて出しました。個人消費の場合は課税対象額が変わるので、この手続きは、UPSPで送られてきた荷物は国内では日本郵便が請け負っているので、この辺りの書類提出は代行してくれますので、書類自体の作成は楽チンでした。所が、その後インターネットのHP上で荷物のステータスを見て待っていたのですけどいっこうに進展がないので、連絡してみた所、意外な事になっていました。
税関が当方の名前をインターネットで調べてこのHPにたどり着いたらしくて、日本郵便に『この石飛って言う奴はHUMMER OWNERS CLUB JAPANの石飛か?この団体は商売じゃないのか?調べろって』言ってきたそうです。当然、商売ではないし、同じ住所と名前で沢山特許の資料だって出てくれば、当方がサラリーマンだって言う事が解る筈ですけど、恐らく、さらーっと見ただけみたいです。そんな面倒な事をするなら、直接電話して来ればいいし、何のために書類を書いたのか意味ありません。そんな訳で、当方の人物確認のために荷物が止まっていました。これから、UPSPを使って結構な額を個人輸入される方は、こんな事があると知っておくと良いと思います。

NOZAWA-GOのリアタイヤの空気圧が下がっていたため、新型のCTISクイックコネクターに交換しましたが、まだ漏れます。今度はフロントからの漏れを発見。漏れ方はリアに比べて1/10以下のスピードで漏れていたため、発見が遅れていました。今回のCTISの漏れ調査方法は放置法です。放置法は96年式前と後ではチョッと異なります。NOZAWA-GOは96年式ですから同じシステムの場合は参考にして下さい。まず、全てのクイックコネクターを車体から切り離します。ソレノイドの切換をBOTHにして、コンプレッサーの電源を一瞬入れるとゲージが一定の圧力を指します。これは車体側のシステムから漏れていないかのテストになります。数時間放置してもゲージが下がらない場合は車体側には問題がない事になります。車体は配管部分だけなので、空気のボリュームは少ないので微量の漏れがあったら、直ぐにゲージは下がります。
今回は、数時間放置しても全く漏れがなかったので、車体側には問題がありませんでした。車体側の漏れだと、スピンドルシールとかソレノイドバルブとか色々面倒なので一安心です。今回は車体側に全く問題がなかったので話を次に進めます。ソレノイド切換スイッチをBOTHにして片側の前後タイヤのクイックリリースだけを接続し、コンプレッサーで両方のタイヤを同じ所定の圧力にします。当方は35psiにしました。この時点で前後共に同じ圧力ですが、赤と緑の針に違いがある場合がありますけど、それはゲージの実力で精度が悪いからなので余り気にしなくても良いと思います。それぞれの針が指した値を書き留めるかデジカメで撮影しておきます。
そのまま、一日以上放置した後、ゲージの針の位置を確認します。この時に針が動いていなければ、そちら側の前後タイヤは合格です。次に反対側も同じ事をしますが、NOZAWA-GOはこの時点で検査中ではない切り離している方のフロントのタイヤが凹み気味なのを発見。このタイヤにはなんだかのトラブルがありそうです。そのままの状態で検査済みのタイヤからクイックリリースバルブを切り離して、反対側のクイックリリースバルブを繋ぎます。このままの状態でまた、ゲージの位置をメモリーして一日以上放置します。
このまま放置してゲージに変化がない場合は、凹んだタイヤはクイックリリースを外した状態の時だけ漏れる事が判明しますので、クイックリリースの不良です。接続してても外していた時と同じように漏れる場合はクイックリリースバルブの不良か、タイヤの組み込み不良、またはタイヤ側のCTISの配管からの漏れと判断できます。タイヤの漏れとかはタイヤを外さないと点検出来ませんので、面倒だったので半分の確立ですが、新しいクイックリリースバルブと交換してしまうのも手です。ただ、今回は当方の手元にあるオリジナルの新品クイックリリースバルブは大切に保管しておきたいので、取り合えず整備済みのクイックリリースバルブと交換しました。
クイックリリースバルブの整備は、イチカバチカなので、一応検査用のシステムを以前作りましたので、一気に在庫の古いCTISバルブを整備して検査して繰り回しています。何しろ高価ですから。。。新車で購入して暫くして、エア漏れがあってダマシダマシ使っていましたが、アメリカに行った時にこんな真鍮のバルブですからそう高くはないと思って『予備を含めて5個!下さい。』と言った所、レシートを見てビックリ!片手で握れる真鍮の固まりが5個で当時のレートで10万円近いのですから、驚かないわけがありません。しかし、当時はHUMMERのパーツなんて日本に在庫がありませんでしたから仕方がありません。浜本さんは、常時クイックリリースを切り離して運用していますけど、当方はどうしてもHUMMERの特徴であるCTISは生かせておきたいので、整備て繰り回しています。
クイックリリースバルブの価格が高い事に不満を持っているのはアメリカも同じで、アメリカではスターターやオルタネーターみたいに、リビルト品も売っていますが、それでも高価です。そこで、オリジナルを無視した安価な新型のクイックリリースが販売されたのは当然の成り行きだと思います。NOZAWA-GOにはオリジナルに拘っていましたけど、付いていたクイックリリースバルブが信じられない位漏れていたのと、今後はこれが主流になりそうなので、テストのために取り付けて見ました。万が一、エア漏れをしてもシール部分の部品は個別に購入できそうだったので、探し当てて試しに幾つか買ってみましたので、現在手元にゴロゴロありますので、新型で漏れ始めたら交換してみます。
話を元に戻して、NOZAWA-GOは物凄いゆっくりなスローリークだったのでクイックリリースバルブを外して、テスターで検査してみたらスルスルゲージが落ちてきました。エア漏れが酷い場合はバルブ本体が油まみれになったり、バルブをグイグイ煽るとエアが漏れる場所があるので発見できますが、今回はその両方の簡易診断でも発見できませんでしたので、発見が遅れた原因です。因みに、石鹸水等でテストしても今回の漏れは発見できない微量のリークだったので、テスターを作ったのは正解でした。現在はエアをタイヤにタップリ入れて放置中なので修理が完了しているかどうかは2-3日後に解ります。
クイックリリースバルブテスターは以前作って使っている物で、構成は以下になります。ワッタッチコネクターのオスをバルブに取り付けバルブをゲージ付きのレギュレーターに取り付けます。レギュレーターの出口から配管を伸ばして先端にクイックリリースバルブを取り付けます。エアをつないで、所定の圧力にレギュレーターを設定してボールバルブを締めます。エア配管を外して、ゲージの針の動きを観察するか、バケツに水を張って放り込んで漏れを確認します。クイックリースバルブをバケツの中で揉みくちゃに動かしても気泡が出ない事が重要です。

2011.5.8.    石飛 毅氏

一成さんは、ガレージ泊、浜本さんは仕事があるのでNOZAWA-GOで帰宅。一成さんと遅い朝を迎えて、先ずは一成さんがどうしてもオイル交換をしたいというので浜本さんのHUMMERと入れ替えてオイル交換。同じ93年式のライバル浜本さんが、ハンドルを交換していたのを見て羨ましくなったらしくて『俺も四角いハンドルに交換したい』と分けのワカラナい事を言い出したのですけど、四角いハンドルとは何だ?と思って良く聞くと、ハンドルで下の部分が平になっているタイプのハンドルの事を言っているのが解って、当方が以前付けていたコマンド2がそのタイプだったので、それを取り付けてあげて、関西ミーティングまで貸し出すことにしました。運転席に座っては『いーなーいなー』とまるで子供みたいな事をいっているので、煩くて仕方がありません。当方は浜本さんの作業をしなくてはならないので、早く帰るように言って追っ払いました。
さて、浜本さんのHUMMERのドライブシャフトは、ブーツが破損してから随分時間が経っているみたいでしたが、思いの他グリスは飛び散っていませんが、やはり汚いので、先ずは、外に出してスチーム洗車機で足回りを洗浄。ガレージに入れて取り合えずブーツが破れたシャフトを取り外して、ガレージの在庫の中古品を探したら、一本中古品があったのでこれが使えると思ったら残念ながらブーツが劣化してて、破れるのは時間の問題です。そこで、他のはないかと探した所、中古品は全て破損したものばかり。出来るだけお金を賭けたくないのですけど、後は当方の所にあるのはリビルト上がりのシャフトしかありませんので、一応浜本さんに中古がないのでリビルト品になる旨を伝えると了解してくれたので取り付け準備を始めました。
先ずはスチィームで落ちきれないグリスを拭き取ってパーツクリーナーで洗浄。このHUMMER、色々な所からオイルが漏れているとまでは行きませんけどにじみが多くて、これは一気にやらないと駄目だなという感じ。取り合えず滲みはそのままにしてハーフシャフトを交換して、フロントの駆動系のオイルを交換し始めましたが、フロントも漏れている訳ではありませんけど、にじみが多くてチョッと手を出すのに躊躇。取り合えず運転席側のハブを抜くと出てきたオイルの量はチョロチョロ。。。インプットシールからの漏れであれば、ココまで減る事がないので、アウトプットシールを点検すると。。。オイルシールが半分出ていました。
この位置だとスピンドルの研磨面でない部分がオイルシールのリップが当たるので、恐らく随分前から滲み出た様子。こうなるとアウトプットシールの交換が必要なのと、反対側も心配。グリスのリパックも必要と思われるので、腹を決めて両輪を外してスチームで足回りを洗浄。乾燥するまで休憩をしていると、浜本さんが大量の飲料品と共に戻ってきました。アウトプットシールの交換が必要なのを説明した後、作業開始。オイルが減っていた割にはベアリングのアウターレース内部には傷も焼けもなく一安心。順調に組み付けて最後のロックナットを締め付けるロックスクリューが規定トルク以下で破損。良く見ると違うサイズのボルトが入っていました。この部分のボルトはインチサイズで、規定トルクで締め込むのですけど案外小さいトルクなのでトルクレンチで締め込んで折れるというのは前の整備に不備があったと思われます。このロックナットは以前アメリカで破損する事があると聞いたので、ガレージには多めに在庫していますので、部品はあったのですけど、肝心なロックボルトが付いていませんでした。
こんなに小さいサイズのボルトは在庫していませんし、強度的に問題があるのでステンレスは使えません。そこで、友野さんには手配の連絡を入れてから事故車から拝借。ただココでまた問題。新品のロックナットを使ったのは初めてなので、ロックボルトを規定トルクで締めこんでもナットのたわみが小さくて確認のために122ニュートンで緩み確認をするとナットが回ってしまいます。そこで、仕方がないので何度もロックナットを強く締め込んでは緩みテストをするのを何度か繰り返してやっと緩まなくなり、一件落着。この辺りの組み立てはチャンとスペック通りの作業をしないと不味いです。今回、浜本さんのHUMMERは危ない直前が2箇所あった事になります。浜本さんも会社が引越しした後、HUMMERを点検する場所がなくなってしまい、ここの所、何もしていなかったみたいなので、心を入れ替える様に指導しました。
HUMMERも販売が終わって暫くたつので、中古車が沢山出回っていますけど、是非整備は確りマニュアルに沿って整備している所で行なう事を勧めます。
さて、ハーフシャフトですが日本ではドライブシャフトと呼ばれています。デフを中心として半分のシャフトなのでハーフシャフトとアメリカでは言っていますけど、日本ではドライブシャフトです。英国は日本と同じ感じです。因みにHUMMERのマニュアルはハーフシャフトで、プロペラシャフトはプロップシャフトです。ただココでは、ハーフシャフトの方が良く使っているのでハーフシャフトにしていますけど、プロップシャフトはプロペラシャフトにしていますが大意はありません。因みに、どちらも大きな区切りではドライブシャフトです。
色々作業項目が増えたので、晩御飯はラーメンを希望しましたが、浜本さんが健康に良くないと言うので、『がってん』で鱈腹頂きました。ガレージに戻って、やっと東北ツアーの汚れを落とす洗車を行ない、ひとまず終了。近い内にリアのグリスアップもしに来るみたいです。

2011.5.7.    石飛 毅氏

GWも後半に入りガレージライフなんですけど、余り作業は進んでいません。
やりたいことは沢山あるのですけど、マニュアルをジックリ読まないとならない作業なので集中したいのですけど、中々集中する時間が取れません。木曜日にやっと集中する時間が取れると思ったのですけど、義弟がバックランプが暗いというので、調べるとバックランプが点いていませんでした。お尻を上げてチェックすると、アース不良。これで良いだろうと思ったらもっと明るいのにして欲しいというので、ガレージに転がっていたドライビングとフォグの一体になったドデカイランプがあったので、まさかこれを付けるとは思わなかったので、『こんなのしかないよ』と言うと、『それがいい』と意外な答え。どうだろうと思いながら取り付けましたけど、余りにも大きいので半分隠してバンパーの下にチョロッと出して完了。
これで、やっと当方のHUMMERを触れると思い、色々内装を外した所でバカンスに出かけているスカイオートから連絡。
美味い魚が取れたとでも言う電話かと思ったら、『空き巣にやられちゃいました!』と意外なというか、また新たな伝説を作ったと思ったのですけど、お気の毒というかあれだけの良い事をした後だというのに一体お天道様は何を見ているんでしょうね〜。やっと片付けが終わった所だったそうですが、大変だったようです。因みに桧谷さんが片付けのお手伝いをしたみたいです。どうりで今日は静かだと思った。その電話で、麻生さんが東北方面に被災地観光に行ってて、越谷に向かっていると聞いたのですけど、やっと自分のHUMMERの作業が出来ると思ったので、取り合えず、お悔やみを言った後、電話を切りましたが、麻生さんには関西ミーティングで逢えるから良いかと思ったのですけど、先日、子供たちがお世話になったのと何か越谷方面から呼ばれている感じがしたので、バラバラにした内装を組み直して越谷に向かいました。
当方が着いた時には支援物資集積センターとして使っていた倉庫で、スカイオート、桧谷親子、ちびっ子ギャングのヨシカワさんで現状復帰を完了していました。そのまま、『つくし』で軽く打ち上げ、麻生さんはまだ上河内なので到着まではまだ時間があるのですが、スカイオートは事件の後で家族がまだ興奮状態ですから先に帰ってもらい、麻生さんの受け入れは当方が代行する事にしました。
麻生さんは、風来坊の旅なので泊まるところは決めていませんので、その日は先日当方が東北に行く前に宿泊した、やたら広い(建坪85坪)の迎賓館に宿泊する事になっていました。麻生さんはバイクで旅をしているので、多分体が冷えているのでお風呂を沸かして待機。親切そうですけど、当方もこのまま帰ったら入間の湯は終わっていますので、自分が入りたいから沸かして待っていただけの事です。ストーブも点火して一服して待っていると、一旦、ゴミ捨てに行った桧谷さんと麻生さんが一緒に到着。コンビニで偶然逢ったみたいです。
麻生さんは迎賓館の広さというかオドオドしさに、『何か出ませんよね?』と言うので、ありのままの話をしたのですけど、信じたくなさそうでした。暫く歓談したた後、ビビッている麻生さんを一人残して解散。翌日、麻生さんがガレージに寄ってくれましたけど、浜本さんに『あそこに泊まったの?どうだった?』と聞かれたら、結構怖かったみたいです。
浜本さんの93年式HUMMERは、全行程1400kmの東北までの旅から無事帰ってきたのですが、ホーンの取り付けとオイル交換をしたいということでガレージに来ました。今日は、夕方に一成さんも来るので、自分のHUMMERの作業は諦めていましたので、東北で浜本さんのHUMMERに乗せてもらった時に、柳本さんのHUMMERの様にもう少し使いやすくした方が良いな〜と思っていたので、センターコンソールにポケットを付けることを提案しました。浜本さんも93年式は余りにも収納スペースがないのと、センターコンソールにアクセスする場合は、センターコンソールを全て外さなくてはならないので不便だった様ですが、10年以上そのままでいたのは我慢強いと思います。同じ93年でもTOMONO-GOもISSEI-GOもアクセスホールを空けています。
先ず、センターコンソールに小穴を空けて内部の様子を観察し穴の位置を決めましたけど、浜本さんが出来るだけ大きくというので、94年以降に付いているグローボックスよりも大きな穴を空けました。この穴に合わせてアルミの板を芸術的にカットしたり曲げてオーナーの満足行くポケットになりましたけど、作る方は結構大変で、結構時間が掛かりました。大きなポケットにしても、抜き差が出来ないとアクセスホールにはならないので、この点は要注意。また、余りにも確り作ると元々精度の悪いセンターコンソールなので、柔軟性も必要です。
概ね完成した所で満足していたら、ステレオのお尻が当たってしまい、途中で計画変更となってしまい、軽く絶望。アルミ板を更にグニョグニョ曲げて、一応完成しました。ポケットなので蓋は無いのですけど、中々便利そうです。この後、浜本さんには柳本さんのHUMMERを参考にしてもう少しグレードアップしてもらいます。結構時間が掛かったので、一成さんが来ガレージ。自分のHUMMERが調子が良いからなんでしょうが、作業している間にあーだこーだと煩いし作業の邪魔をするし、その内『腹が減った〜』とか、『暖かいものが食いたい』と、まるで子供。そこで、支払いは一成さんならという事で、シャブシャブ屋へISSEI-GOで出かけましたが、浜本さんと当方は早く作業をしたいので、テキパキ食べているのですけど、一成さんは。。。マイペース。喋りながら食べるから更に遅くて、もう当方と浜本さんはご馳走様状態なのに、『ご飯が食べたいなぁ』と、このままでは徹夜になりそうなので、強制終了。
ガレージに帰る途中でも、いきなり『浅井は静岡に来ると言ってたけど、こねーんだよ。あいつは固いものが食えないから、おでんを食べさせようと思っているんだけど、どう思う?』等と、分けのわけのわからない会話でもうメンドクサイ。。。。ガレージに戻り内装を組み上げて、最後にオイル交換をして終わりにしようと思ったら、今度は浜本さんが『ハブとかデフとかのオイルは5年位見ていないんですけど。。。』時計を見るともう12時を回っているのに。。。。。しかし、再来週には、関西ミーティングに行くので東北に続いてまた中距離なのは心配なので、リアのハブの様子を見て考えようと言う事になり、タイヤを外そうとしたら、よくあるパターンのナットの締め過ぎが原因で延びてしまい、簡単には緩みません。『ナット伸びているね〜』と言うと『前にも石飛さんに言われたんですよね〜』と軽く反省しているのですけど、ナットにはCTISのバルブから漏れたオイルが付着しているのか、ナットを外してもソケットにこびりついて出てきません。もしかしてナットを外すのも5年ぶり?
リアのハブオイルを交換して、リアデフのオイルを抜いている最中にキャリパーが汚れているので、何処からかと思って良く見ると。。。。ハーフシャフトのブーツーが。。。破れているというか、一部は千切れて何処かに行ってしまってなくなっています。この状態で良く東北往復が出来たというか、壊れた時の事を考えるとゾーッとします。交換で触るには余りにもグリスが飛び散っているので、一旦洗ってからじゃないと触れないので一気に脱力して、作業は翌日にして貰いました。。辛い。。

2011.5.5.    石飛 毅氏

もう少し活動中の写真がありましたので送ります。
HUMMERに乗ったお年寄りはとっても喜んでいました。手前味噌ですけど、非被災者の方々には、今までも同様な事があったけど一番沢山あって品揃えがも良かったと、本当に喜んで貰えました。確かに企業や送るだけの場合は画一的な物になってしまうのは仕方がないことでしょう。我々の場合は沢山の人が持ち寄った心のこもった物ですから、当然です!

我々の現地での生活は基本的に宿泊設備は使わずに、車中かテントでの生活。食事は、自炊の積りでしたけど、数回は避難所でご馳走になったりで、実際自炊したのは豚汁を一回作っただけでした。でも、その豚汁は激うまの絶品で、店で出せるぐらいだけど、コストと手間はタップリ掛かっている気がします。
釜石市内の被災状況ですけど、海岸から数百メーター以外は正直な所、とても津波が来た被災地だとは思えません。皆さん普通に生活しているし、コンビにも大型ショッピングセンターも残っています。ただ、釜石の中心街は海から近いため、建物こそ残っていますけどその殆どが破壊され、道路の両側には瓦礫が山積みになっていたり、車がころころ転がっています。この荒廃した町並みも、ほんの少し高い所になると、全く普通の町並みが保たれています。これらの状況から察すると、地震による被害は殆どなく、全て津波の影響で、水が来た所と来なかった所はまさに天国と地獄です。
我々は、釜石の隣町である大槌町に足を向けました。大槌町は役場が流されて多くの役人が流されて、一時期行政が全く機能しなくなった事で有名になった町です。海岸沿いを通って向かいしましたけど、途中の防波堤は破壊されて、殆どの建物は流されてしまい、残っているのは鉄筋か鉄骨の建物がポツリポツリありますけど、鉄骨は曲がっていたりで原形は留めていません。この町で有名になったのは、建物の上に観光船が乗ったままになっているのが有名で、我々もこの観光船を見に行って来ました。この観光船は10年チョッと前に釜石市が観光用に取得した観光船で、大槌のドックで点検を受けるために、被災の3時間前にドックに上げたそうです。綺麗に乗った船は何か我々に語りかけているようで、オドオドしさを感じ、余り良い気持ちではありませんでした。
更に、海水は引いてはいましたけど、海水が上がったためか海の匂いが非常にきつく、更に火災もあったらしく、なんとも言えない匂いには活性炭入りのマスクが必須でした。既に、一度来ているスカイオートと桧谷サンの話では、大分片付いているそうですけど、この辺りは復興とかどうしたら良いのか全く考えられません。
あの船は一体どうするんだろう?と思いながらベースキャンプでボーっとタバコを吸いながら目の前の看板を見ていたら、双胴船の観光船の看板で、双胴船?そうか!と思い昨日撮った写真を拡大して見ると、あの船の名前と一致。何とその看板はあの船の案内看板で、『双胴船だったからあんなに綺麗に乗っかっていたのか』と納得しました。ベースキャンプ場はあの船の発着所だったようです。何か縁を感じました。
2日目には、先行隊の案内で少し南下して見ました。まず、行ったのは大船渡市三陸町で、役場や信用金庫があったのでこの町のダウンタウンだった様です。先行隊の話では、ココもかなり片付いているそうですが、当方達にしてみると、一体何処が?という感じです。ココには全く生活臭がなく、信用金庫の建物が全くなくなっているのに、頑丈に作られた金庫だけが残っているのが印象に残っています。実は、スカイートが先行隊としてココに来た時、瓦礫の中に横たわったミッキーマウスの写真がとても印象的で、被災地の写真を沢山見せて頂きましたけど津波の被災を一番表現していたベストショットだと思っていました。そこで、スカイオートに『ミッキーマウスは何処にいたの?』と聞くと、おおよその場所は解ったのですけど、既にこの辺りも捜索のためか瓦礫を動かしているので、もう何処かに行ってしまったみたいでしたが、あんなボロボロになったミッキーマウスを持っていく奴なんていないと思い捜索した所、瓦礫の中に発見。なんか、古い友達にあった気がして、どうしてもそのままにしておくのが可愛そうになってしまい、周りの『ゲッ!』という顔を無視してレスキューしました。
次に行ったのは、陸前高田でココは津波以外にも地震の影響で地盤沈下をしていました。地震と津波のダブルパンチの被災地は、それまでに見た景色とはまた少し違っていたのと、今まで人がにぎわっていたと思われるショッピングセンターもスッカリ荒廃して全く人影も無く、全くのゴーストタウンです。この頃になると、コロコロ転がっている車とか潰れた家を見慣れてしまい、少し神経がおかしくなった感じでした。
出発の日には、当方の運転して帰るトラックは速度制限装置が付いているので、他のメンバーの車とは速度差があるので、当方と高橋さんは、釜石港に打ち上げられた大きな貨物船を見学して、山田方面に見学するメンバーと別れて先に出発しました。2時半に出て、結局、蓮田で皆に追いつかれて、そのままスカイオートの倉庫で借りたトラックの掃除と洗車を行い、結局、ガレージに帰ってきたのは夜中の2時半でした。
そうそう、レスキューしたミッキーマウスは当方の手厚い看護で、今は元気になってガレージで余生を送らせることにしました。大船渡が復興してこいつがまた大船渡に帰れたら良いですよね〜。

2011.5.4.    石飛 毅氏

スカイオートや参加者のブログには色々書かれると思いますが、ココのHPをご覧になり、ご協力頂いた皆様にいる方々へ今回の支援活動が無事に終わった事と、皆さんのご好意は全て有効利用され、先方の方々にとても喜んで貰えた事をご報告申し上げます。
今回の活動報告は皆さんも同行された気持ちになるように時系列でご報告しますが、一部というか殆ど当方の目線で書かせていただきますので、ご了承並びにご理解ください。
GW開始前最終日は前日までに集まった救援物資をNOZAWA-GOに乗せて出社し、会社に集まっている物資を載せて勤務終了後にガレージに集まった物資を加え、ガレージで翼と待ち合わせてスカイオートに出向きました。スカイオートに着くと既に10人近くの人が集まってて最終の仕分けとトラックへの積み込みの2手に分かれて効率よく作業を行っていました。見慣れた顔ぶれですが何時もと違って真剣で熱気はムンムン。完全に出遅れてしまった当方と翼も慌てて作業に参加。既に、3tのアルミパネルのトラックにはまるで大阪城の石垣の様に隙間無くビッチリ段ボール箱が押し込まれていました。
それでも、集まった荷物の半分程度は積めたので、後は大型トラックに軽自動車を2台積み込んだ後、余ったスペースに押し込んだり、浜本さん、桧谷サンのHUMMER、越谷木曜会メンバー、工藤さんとヒロシ君の3台のピックアップが来るので、どうにかなりそうという事で作業は終了して『つくし』で前夜祭。当方以外の遠征メンバーは一旦家に帰り、翌日集積センターに集まる事にしましたが、集合時間は。。あいまい。まぁ、それが力を入れすぎていない無理のない支援活動っていう部分が当方には気楽で居心地が良い部分なので余り気にしません。
当方は、集積センターの大きな家に一人で宿泊。この家は恐らく建坪が100坪位の信じられないぐらいの大きさで、トイレも8畳位あるし、スカイオートから勧められた部屋は20畳以上ある洋間で、そこに一人で泊まるのはチョッと怖かったのですけど、一度は見てみたいと思っていた者が見れるかもと思い、チャレジ精神が恐怖心を上回って一人で就寝。
翌朝、先ず桧谷さんが息子さんと一緒に到着。その後、続々と遠征メンバーと遠征には参加できない木曜会メンバーと朝井さんも積み込みに手を貸しに来てくれました。できるだけ沢山の荷物を少ない台数で持って行きたいので、大型トラックに載せる軽自動車にも荷物を積み込み、大型トラックに載せる段階で、既にギッチリ荷物を積んだ3tアルミパネルトラックをスカイオートが積み込んだ場所から外に出す時、チョッとの段差でトラックは大揺れ!タイヤの凹みやサスペンションの沈み方からすると決して過積載ではないのですが、重量のバランスが悪くて頭がユラユラしてしまい、とてもこれから700km走っていくのは危険すぎるので作戦に変更が生じました。その間に、現地から、『中古自転車を5台位、都合付きませんか?』と連絡が入り、直にスカイオートが出入りしているサイクルランドさんに連絡すると、生憎中古の在庫がなく色々考えましたが策はなく断念しようと思った時に、再度サイクルランドさんから3台ならあると言うので、早速取りに行ったのですが、そのメンバーから『大変です。用意してくれた自転車は新車なんですけど、どうしましょう?。。。』と連絡が入り、スカイオートが『そんな無理をしちゃ駄目でしょう。』とサイクルランドに向かいましたが、結局、3台の新車が届いてしまいました。丁重にお断りしたら『これは中古です。』と言い張るし、同席した『つくし』のマスターがせめてと財布をだすと『そんなのは受け取れない。』と頑なに拒否したそうです。皆さんご立派です。
大型トラックには、軽自動車を2台積み込見込みましたが、荷台にタイヤは乗っていますけど長さが20cmほど足らなくて、リアゲートが閉まりません。そこで、仕方がなく半開きで行く事にしましたけど、軽の排気管がゲートに当るので、排気管をカットしてゲートを危なくない角度にして完了。
自転車が増えたのですが、嵩の割りに軽いので3tに積んだダンボールを一段分軽量化して、そこに自転車を積み込めばトラックのユラユラは止まると見込んで、軽自動車の左右に出来た隙間にダンボールを入れましたけど、カバーがないため思った以上に積む事が出来ず、2台のピックアップに余った分を山積みにして、どうにか3tの分は積み込めましたが、残りがまだあって、結局、HUMMERは浜本さんと、桧谷サンの2台で行こうと思いましたけど、ルーフキャリアの付いたスカイオートのHUMMERも出す事にしましたけど、大型の助手がいなくなるので、急遽スカイオートの高橋さんも動員。本当は交通費削減のため、できるだけ台数は減らしたかったのですけど、一部始終を見ていた『つくし』のマスターが一台分の交通費をカンパしてくれたので心置きなく増車できました。
この時点で、大型トラック、3tトラック、HUMMER3台、ピックアップ2台に支援物資の積み込み完了。我々の現地でのキャンプ道具を積んだピックアップを含めると合計8台の大所帯になりました。3tの運転手が来るまでの時間に暫く入れないので入浴を済ませて、渋滞情報では福島トンネル辺りで渋滞しているので、柳本さんから差し入れて貰ったサバ寿司と鯛の押し寿司でおなかを満たし、出発を少し遅らせて22時ごろでした。
東北道は交通量は多くても渋滞はありませんでした。しかし大型トラックは速度制限装置が付いている上に、アルミホィールにした際、タイヤの外径が小さくなっているので、実際の最高速は92-3km/h程なので他の同行車とはペースが会わず、先行されてしまうため、当方が到着すると先行車休憩が終わり、直出発するという感じで、当方はトイレと給油程度でしたが、そもそも大型はほぼ新車なので乗り心地も居住性も高く快適なので然程疲れもなく、何事もなく早朝釜石市に到着。これから2泊3日の活動を始めます。
支援物資の受け渡しには、色々な情報があって、我々の持ってきた物資の多くは衣料品で、半数は新品ではありません。しかし、我々の知人から集めた物は中古衣料品といっても程度の高いものや一度も手を通していない物もあります。仕分けの時も、間違えて入ったと思われるような物は持って行きませんでしたが、その比率は1%にも満たず、ダンボール一箱にも満たない量でした。無造作に収められた物資の中には、自分達でも使えそうな物が多く、現地が思ったより寒かったので、当方もその中の一部をお借りしたほどです。メディアでは、多くの自治体では古着がゴミになっていると言われていますが、それはただ集めるだけでは駄目なんです。ちゃんと性別、年齢別、品目別に仕分けする事で、ゴミと思われる山はちゃんと有効利用する事が出来るんです。
そのため、我々も何度もスカイオートの集積センターに足を運んで仕分けを行っていましたが、ある意味、現地での活動よりもこちらの方が大変でした。実際に現地での活動方法は、ビニールシートを引いてテキパキと置く場所も仕分けて見やすい様にしました所、初日に回った3箇所の避難所には毎回沢山の方々が集まり、ドンドン荷物は減っていました。この場所に限った事かもしれませんが、こんなに沢山でちゃんとしたものが来た事ないと言われましたし、楽しいイベントでもあったようです。特に、朝井さんの商品は女子高校生の間で噂になり、情報メールが飛び交っていました。
初日は4箇所の避難所で開催する予定でしたけど、最後の一箇所は雨のためキャンセルになり、2日目は作戦を変えて、開催場所には一箇所にして、来てもらう事にしました。しかし、ココまでの足がないのでベースキャンプにあった九州の自治体のバスがあったので借りたかったのですけど、チョッと難しく、結局途中合流したマサボボのHUMMERも加わって3台のHUMMERとローダウンのエスティマ、C300で避難所に迎えにしました。年齢の高い方がは普段見慣れない車に乗れて大喜びで、乗っている間大騒ぎだったのと、実は被災後、一度も釜石市内を見ていない方もいて、荒れ果てた市内を見て驚いていたそうです。
けど、この盛況振りには釜石市の職員の方々もヤリガイを感じてくれて、我々の宿泊するベースキャンプの場所も確保してくれましたし、ちゃんと食事の準備はしていきましたので、当然、遠慮はしたのですけど数箇所の避難所でいつの間にか食事を用意して頂いたり、朝寝坊の我々におにぎりを作って下さり助かりました。中日に被災地の視察から帰ると、夕方ベースキャンプに戻るとテーブルの上に『お礼』が置かれていたり、個別にも缶詰とか飲み物を頂き、我々がとても歓迎されていたのが解りました。
良い事ばかりでしたが、我々にも試練があってチョッと苦しい場面もありました。どんな商売でも完売という事はありません。予定が終わった時点で、余った物資をどうするかです。基本的には持ち帰る事が一番現地にはローインパクトなのですが、我々の物資は本当に良い物が多いので自分達で言うのも可笑しいのですけど、もっと有効利用できると確信がありました。避難所にもよりますが、余り荷物を増やせない所もあるため、本当に最低限しか持ち帰れない方もいましたので、厚物は絶対に必要になるのは解ってても持ち帰らないケースもあります。逆に被災された後、民間のアパートとかに移った方は沢山持ち帰れますけど、そんなケースの方は限られています。
釜石市の職員の方々も本当に良い方々で、一緒に悩んでくれましたが、我々も東京に戻ったら自分達の生活があるし、決して忘れてはいけませんが、ケジメはつけなくてはなりません。そこで、皆さんの心がこもった物を廃棄するのは心苦しかったのですけど、捨てられる品物も被災者の方々に『選ぶ楽しさ』を演出した事で全く無駄ではなかったという事になり、4月に完成した焼却所に持っていく事にしました。
最後に大型に積み込んだ量を見ると持ってきた量の1/3程度でしたから、かなりの物資が有効利用されました。重い空気になってクリーンセンターに行くと、周りの荒廃した市内とは異なり全く震災を感じさせない立派なセンターが建っていました。ここは、津波も数メーター手前まで来ていましたが、ギリギリで被災されず、これからの復興には大きな働きが期待できそうでした。
ここのセンターの方に荷物を受けて貰いましたが、休日なのでそのまま焼却せずに一旦スロープの下に置くように言われ、案内された場所に行くと、自衛隊の燃料が保管された場所でした。案外ぶっきら棒な方で、空きダンボールはそこ、物資はそこに置いてシートを被せてくださいと淡々と言われ、我々も指示通りに動きましたけど、どうもそういう方には敵対心を持っちゃう奴が殆どなので、雑に荷物を扱うため中身がボロボロ出て、新品のスタジアムジャンパーが荷崩れすると、さっきまでぶっきら棒だった方が、『ちゃんとしたものなんですね〜』と興味を持ってくれたので、何かチャンスがあるかと思い市役所の方と色々説明した所、数点中身を見ながら『明日からお風呂が始まるのですけど、そこに展示できる場所があるので、焼却しないでそこで、配りましょう。』と言ってくれたので、思わず拍手が巻き起こり小躍りしてしまいました。。。そうなると現金な奴らばかりですから品物の扱いは全然異なり崩れないように丁寧に扱い、屋根はありますけど、雨が吹き込んでも良い様に確りシートを掛けて、別れ際には『よろしくお願いします〜♪』と最敬礼して帰ってきました。
ベースキャンプに残ったメンバーにもその旨を伝えると皆に笑顔が戻り、物資を出してくれた皆さんにも胸を張って、『無事届けました。』と報告が出来る事になりました。
最終日、前回もこちらに来ているパーマやサンのメンバーが自分の店の店長を連れてきて2人で避難所のた方々に白髪染めとかカットとかの支援を行いました。さらに、前出の自転車屋さんが軽のワンボックスに自称『中古の自転車』を更に5台載せて登場!皆凄い人たちだ。
以上の様に、無謀だと思われる支援活動でしたが、沢山の方々の協力でスカイオートを中心とした支援活動は一先ず完了しました。被災した方は沢山いますので、地域による違いも沢山あるので、全ての地域で同じ事が出来るとは限りません。また、時間が経つに連れて必要な物もドンドン変わってきます。例えば、今、当初数が足らなかった毛布、カイロなんて全く要りません。食料もインスタントから調理したものに変わって行くので、調理器具や食器も喜ばれました。要するに現場の声をすばやく聞いてすばやい対応が必要なんです。
テレビだって、今回スカイオートが現場からの要望で大画面テレビを買っていきましたけど、確かに避難所には小さなテレビが街頭テレビ化して群がっていましたけど、これで離れた場所で見る事が出来るでしょう。逆にインターネットが出きる避難所もあります。工藤さんが洗濯機を買ってきましたけど、これも一台しかなかったのですが、避難所では早速使われていました。このように避難所の元々の設備によって異なりますので、これから仮設住宅など住居確保が終わり避難所閉鎖が出きるまでの期間は行政は家族的なきめ細かいサービスが必要でしょう。
今回はその支援としてはタイムリーな物が多く、とても有効な支援が出来た達成感は一杯で、遠くて大変だったけど参加できた事はとても誇りに感じています。当然、それは大小に係わらず支えて下さった皆さんの力がなければ出来ない事で、直接遠征に参加しなくてもどうか同じ思いを感じて頂きたいと思います。

2011.5.3.    石飛 毅氏

関西ミーティングの幹事から連絡がありましたので、ご連絡いたします。幹事の労力低減のため早めにご連絡願います。

バーベキューや宿泊について相手方に予約を入れなければならず、取りまとめを行いますので、早めのご返答をお願いします。
5月28日(土) バーベキュー 18時〜21時頃
参加人数(大人、子供)をお知らせください。
※ヤンマーマリーナ内でBBQを行います。
※食材の都合上、事前申し込みのない方は参加できません。必ず事前申し込みをお願いします。

5月28日(土) 宿泊場所:ホテル琵琶湖プラザ
ヤンマーマリーナの斜め向かいにあるシティホテルに12名が宿泊出来る和室部屋を確保しました。
1泊素泊まり\3500〜\4000程度です。男性のみの宿泊を受け付けます。既に数名の予約を頂きましたので、ご希望の方は早めにお返事をお願いします。
※ご夫婦などでお越しの際はツインやダブルの部屋もあります。ご予約は各自でお願いします。

ビンゴ大会
昼間にビンゴ大会を行います。各自商品をご提供いただけると有り難いです。昨年も数多くの商品提供があり、数回ビンゴが出来て盛り上がりました。ご協力をお願いします。

すでにミーティングへの参加連絡を頂いている方は、上記の回答を再度、お知らせください。
参加される方は、ご一報いただけると助かります。
宜しくお願いします。
関西ミーティング代表:麻生

 2011年4月