2011年12月  HUMMER ESSAY 2012年1月      

2012.1.31.    石飛 毅氏

長いようで短いドイツの旅ですけど、明日、帰国します。
成田からは、スーツケース一人2個がハンブルクまで無料だったのにドイツからだと一人1個と言われてしまい、大量の荷物をどうしようか悩んでいますけど、オーバーバッケージ代を払うしかありません。
時差は日本より8時間遅れているんですけど、時差ボケは思ったほど酷くはありません。このパターンだと帰国時に酷い時差ぼけが来そうでチョット怖いですね。結婚式の日は雪が降ったのですけど、ハンブルクでも初雪だそうで、積雪は思ったほどありません。ただ気温は低くて朝は‐7℃まで下がりますから、かなり冷え込みます。でも、日本の北国と同じで建物の中は暖かくて半袖でも過ごせます。だから、外に出るときは気合が必要です。良くヨーロッパにはスタッドレスタイヤが無いと聞いていましたが、タイヤを見ると殆どの車がスタッドレスを履いています。ブリジストンやダンロップ、ヨコハマタイヤもあります。15年ほど前にカナダに行った時やアメリカではスタッドレスタイヤを見たことがないのですが、こちらでは常識みたいです。
車好きの当方としては走っている車が色々気になるのですけど、やはりメルセデス、BMWはゴロゴロいます。先日乗ったタクシーはBMWでしたが、その運転手が言うのはハンブルクには4〜5000台のタクシーがあるけど、BMWは5台しか無いからお前らはラッキーだと言ってました。でも、メルセデスが多いのはやはり丈夫さが桁違いだからだと現地の人が言ってます。マニュアルミッション率ですけど、ホテルの駐車場を一回りして見ると確かに日本に比べるとマニュアル率は高いです。コンパクトカーは殆どマニュアルで、チョット高級というか高そうな車でも、マニュアルがあります。涼しい国だから、エアコンは無いと言われていますけど、エアコンは日本の北国と同じで新しい車には標準装備でちゃんと付いています。
ドイツのナンバープレートはユーロナンバープレートで左端の青いユーロバンド部分にユーロマークとDマークが付いてて、その次に自動車用都市ナンバーがあって数字とアルファベットですけど桁数が色々でした。トラックの場合はこれを2段にしてて、日本と同じような形のナンバーもありました。このナンバーになってからはオーバルの国表示は不要になったため、そんなものを貼っている車はもう見かけません。ドイツ人の婿さんはまだ若いので、この辺の話をもっと詳しく聞いても知らないので余り深く余計なことを聞くと娘が怒るのでこれ以上の事はわかりません。因みにハンブルクの車はHHでブレーメンはHBだと言うことはハッキリわかりました。
日曜日は、殆どのお店がお休みです。チョットぐらいやっている店があるんじゃないかと思いましたが、飲食以外は閉まっています。その代わりアルスター川の護岸でフィッシュマーケットという市場が開催されて、そこは大賑わいでした。朝7時半から9時半ごろまでの短い時間開催されて、早起きして行ってきましたが、生きた鶏やうさぎ、鳩までがいきなり売っていたのには驚きました。鳩は5ユーロ払うと数羽閉じ込められたカゴから出してあげれるという鳩救済をさせて上げるという酷い商売でした。噂ではこの放した鳩は自由になるわけではなくて、大空に飛び立ったあとまたこのおっさんの家に戻り、翌週の商売に備えるそうです。
街中を歩いていると、とにかく古い赤レンガの建物が目に付きます。戦争や大火事でドイツにしてはこの手の赤レンガの建物は少ないそうですが、当方にはものすごい量に感じます。川添いの殆どは大昔から海運が盛んな都市ですから、倉庫で古いものは表示を信じるなら300年も経っています。これらの倉庫は倉庫としてはもう殆ど使われていないみたいで、色々他の目的で使われています。その中にあるミニチュアランドと言うところに行ってきましたが、度胆を抜かれるミニチュアパノラマを展示していました。
子供の時、交通博物館で見た鉄道模型のレイアウトに夢中になっていたとき、鉄道模型と言えばドイツのメルクリンだったので、単なる鉄道模型の展示場かと思ったら予想を大幅に上回る巨大ジオラマがこれでもか!と言うほどに展開されていました。単純に鉄道模型だけではなく、船、飛行機、自動車のミニチュアがリアルに再現されていました。人間がゴッチャリ集まっているコンサート会場なんて圧巻です。展示方法は基本的にスイス、ドイツ、オーストリア、ラスベガス等を再現してて、ラスベガスには当方が以前泊まったパリスホテルのエッフェル塔もあってチョット嬉しかったです。当方の一番感激したのは当たり前ですけど、ハンブルクエリアで、飛行場では飛行機の出発、到着インフォメーションボードに合わせて、それと同じ機体がタイムスケジュール通り離着陸しちゃいます。その時の音もちゃんと機体に合わせる小技にはドイツ人の気質を感じました。
このパノラマは一定の時間で照明をコントロールして昼と夜の風景を再現して、全く雰囲気が変わるので、同じものを二度楽しめます。全てのコントロールは集中制御されてて、この制御室は、オープンされていました。また、模型を作るファクトリーも公開する等の展示方法もマニア受けします。このミニチュアワンダーランドは2000年に作り始めて、徐々に部分展示を始めて現在8エリアまで公開しています。開始当時の計画では10個のエリアを2014年までに完成させる予定でしたが、何時も列が出来るほどの大好評で計画は2020年までに12エリアに計画拡張する事になったそうです。現在8エリアまで作成してますが、現時点でも総面積1300u、鉄道総延長距離1300m気動車930両、貨車14450両、最長列車14.51m、人口215000人、樹木22800本、制作作業時間は580000時間でこれが最終的には総面積2300uまでなるそうなので出来上がりが楽しみです。

出発日を残して最終日なので、ハンブルクばっかりではと次女が以前住んでいたブレーメンに行ってきました。ブレーメンと言えば、虐待されたり食われそうになった不幸なブタ、犬、猫、鶏が新境地を開いていくというグリム童話で有名な「ブレーメンの音楽隊」しか知りません。場所も知らないし一体ハンブルクからどれぐらいの距離かも解らないのですが、車に乗せられてアウトバーンを使って行ってきました。アウトバーン〜♫と言えば、当方の様な車好きにはたまらない響きです。速度制限がない道路なんて、夢のような道路です。実際は速度制限の無い場所は限られた部分で、しかもトレーラーもスマートも色々走っているので実際は速度差がありすぎて怖くて自重して走るのが現実でした。
面白い規制は、ブレーメンの一部は排ガス規制のユーロ4以上でないと走れないところがあります。自車の排気ガスランクがどうなっているかは車検証を見ると解ります。また外からはフロントガラスの助手席側に緑のステッカーが貼ってあればOKだと判断できます。入ってはいけない場所にはちゃんと標識が出てて、どの色のステッカーが無いとダメかも表示してあります。ブレーメンまでは婿のPOLOでは、狭いのでレンタカーでマニュアルのGOLFのワゴンを借りてきたのですけど、当方には目糞鼻くそですがメーターは260km/hまでとかなり盛っていますので期待していたのですけど実際は180km/hが限界でした。
ブレーメンに次女がいたのは、ルフトハンザのトレーニングセンターがブレーメンにあるからで、一年弱ここに住みながら次女はドイツ語の学校に行ってました。次女は交通手段が路面電車、バスそして自転車だったのですけど、お金が掛かるのでブレーメンを自転車で走り回っていたそうです。従って、ハンブルクよりブレーメンの方が詳しいし好きなようです。
先ずは、婿のトレーニングスクールに行って見学。使わなくなった飛行機が置いてあり、柵がないので至近距離で見学。触って見たけど、ヘリコプターはペコペコでしたが流石に小型とは言え飛行機は硬かったです。このあと、次女が住んでいたアパートを見学。4万円/月のアパートはペントハウスだったので、とても寒かったそうです。親としては遠く離れた所で頑張っていたのかと思うとチョット涙ぐんじゃいます。
このあと車から降りて、「ブレーメンの音楽隊の像」撮影。この像自体にどんな意味があるのか不明で、他にも色々なところにこのメンバーの像があるのですけど、一応劇中のメインエメントの4段重ねのこの像が公認像らしいです。この像の近くには何故かやたら狭い通路にスケールを小さくしたお店が立ち並んでいる小町があります。ただの小さな家ではなくドアとか窓もスケールダウンしているので当方は出入りに苦労します。この中にテディベアのお店があるというので、クマ好きの当方としてはそのまま見過ごすわけにはいきませんので、クレメンスのテディベアを調達しました。
ブレーメンの印象は路面電車がひっきりなしに走ってて交通手段としては有効ですけど、狭い道でも路面電車が走っているため、車と電車と同じ道を走る事になり、結構車で走るのは面倒です。それとハンブルクと同じく歩道が2色になってて、赤っぽい部分は自転車専用で歩いているとツイツイ赤い部分を歩いてしまい、自転車にぶつかりそうになります。それ以外は古くから栄えた街なので、酒田と同じように古いものが結構残っています。ただ、ローランド像という騎士の像なんですけど、これは世界遺産だそうですけど、これだけ見ても何処が?と思うような物でした。歴史的な思想や文化が込められているのでしょうが、予備知識のない人間にはサッパリ分かりませんでしたが、後で解ったときに写真を撮らなかったことに後悔したくないので一応撮影しておきました。

毎回、海外に出ると車の関係の場所には必ず出向くのですけど、今回の目的は観光ではありませんし、家族同伴ですから、意見は圧倒的多数決で却下されますので、カーショップの前さえ通っていません。それでも、どうにかアルスター川の護岸に置いてある見学用Uボートの中には入れませんでしたが傍には寄れましたし、飛行機の傍にも寄れました。でも何れも数分でした。ミニチュアワンダーランドは以前次女が行ったときに結構楽しめたので、入ることが出来ましたけどここは誰でも楽しめるから2時間程滞在できましたけど、当方だけなら4時間でも足らない位の物でした。
ドイツは地震も無いし、ハンブルクもブレーメンも港街というけれど、直接海に接している訳でもなく川をすこし上った所に港があります。従って結構立派な古い建物が残ってて、それが建築時とは異なる目的で使われています。ミニチュアワンダーランドも古い赤レンガ倉庫の中だったし、当方の泊まったホテルも元々ガスを作る工場の建物だったみたいですが、全く古さを感じないリフォームがされています、強いて言うならば部屋の中には鉄骨が剥き出しなところで、この建物の歴史を感じるぐらいです。
街の中は治安が良くて、夜一人で歩いていても日本と同じような感じで歩けます。日本でも最近は怖い外国人がウロウロしているので逆に怖いぐらいですけど、移民をちゃんと受け入れて成熟した多国籍対策は人の管理がちゃんと出来ているみたいで、違法者や無法者は少ない様です。そんなドイツでも日本人だと判ると安心した顔をします。どうも同じ顔をしている国の人達は全員ではありませんけどこの国でも傍若無人でやりたい放題みたいです。このままだとその内、日本人は間違えられて迷惑を被るので日の丸を付けて歩かないとならない時代が来そうですね。
トイレには、笑えます。扉はアメリカと違い全部閉まります。トイレットペーパーは厚めで根性があります。しかし品質が悪くてゴワゴワしているのではなく、レストランのナプキンを少し柔らかくした感じです。ウォシュレットはありません。笑えるのは男子用トイレの仕切りがないのです。それも、ピッチが狭いので脇目をしなくても、ドイツの名物が見えちゃいます。最悪だったのは、地下トンネルの出たところにあるハードロックカフェで、昔、公衆トイレであった横一列に何人でも一度に出来るタイプだったのですけど、それがコンクリートやタイルではなく、磨きのステンレスでした。当然鏡面仕上げなので、自分のだけではなく左右数人分はハッキリ確認できます。合理的で強靭な物作りをしているドイツ人が何でこんなものを作ったのでしょうか?それてもお互いに監視できる事で的を外すようなことがない様にしているのでしょうか?それにしても仕上げが良すぎて生まれて初めて正面から自分自身をハッキリ見ることが出来ました。
便器の位置も子供はどうするの?と、思うぐらい高くて、ひどい場合は着地してしまいます。これも、何か意味があるのでしょうか?それと、モールとかのトイレの入口に「番人」がいます。この番人はものすごい勢いで入ってくる人間に挨拶はしますけど、目はチップを狙っています。アメリカみたいにレストランで、当たり前の様に巻き上げるチップはドイツにはありませんけど、トイレにはこの番人がいるために、数十円器に入れなくてはなりません。折からの冬将軍真っただ中ですから、案外トイレに行く回数も自ずと増えますので、一回50円としても家族で10回行くと500円にもなってしまいます。こんな不合理な人の足元を見る卑劣な事なんですけど、殆どの人がちゃんとお金を払っていました。
ドイツならではの物を買おうとしていましたけど、どうもユーロ安はかなりお得感があると前回報告しましたけど、ここまでお得かと思うほどです。例えば、日本の婦女子に人気のメジャーブランド品は40%引き位です。更に、空港で減免手続きをすると11%返ってきますので、半額?近いです。当方も先日スカイオートとアメリカに行ったとき日本では高額なジーンズを買いましたが、中々履き心地がいいのでまた買いましたが、この時期ドイツはバーゲン期間で、アメリカで買うよりも更に安く買えて、これも減免できますので、交通費が出ちゃいます。
そのためか勢いが付いた愚妻はアレやコレや買出し、それをここで買うか?と思うようなノースフースのダウンコートまで手にして止めようと思っても、日本円に換算するとツイツイ買い物かごに入れてしまいます。買い物した量を見ると、どう考えてもスーツケースに収まりそうにもないので、スーツケースを買うことにしました。当然ドイツですからRIMOWAになるのですが、アルミのスーツケースは、愚妻には重いのでポリカーボネートの「SALSA」にしようと思い、婿に売っている場所に連れて行けと言ったところ、一番売っているのはココだと言うことで、空港のルフトハンザショップに行って品定めをした所、最近は重量がうるさくなりましたが、2012年からは一部の航空会社では大きさ制限が始まり、100Lオーバーのスーツケースはオーバーチャージを取られるそうです。
そこで、選んだのは90Lクラスの「マルチホィールキャスターSALSA XL+ルフトハンザモデル」で定価は約390ユーロ!これは国内定価が約80000ですからこの時点で半額!さらに割引が効いて更に減免すると信じられない値段で買えてしまいました。さらに、5年保証!色は赤!どうでも良いことですけど、フルトハンザのマーク入り!ANAはもう一つ空きがあるので、もう一つ買って帰りたいです。

2012.1.29.    石飛 毅氏

次女の結婚式が無事に終わりました。
ハンブルグの街は戦争で焼けていないためか、古い建物が沢山残っています。結婚式が行われた場所もそんな感じの古い建物の役所でした。海外の結婚式だから、てっきり教会でやるのかと思いましたが、宗教的な物は一切無くて婚姻届を出す手続が大げさだという感じです。大きなテーブルに証人の友達が新郎と新婦を挟んで並んび、向き合った位置に座った係の人が、結婚とはどういうものか?とか色々質問したり教えを説いてチューして終わりと言ういたってシンプルなものでした。あっけないイベントで、その後、その場でやるのは乾杯位ですがこれは任意でその場で何をやってもやらなくても良いみたいです。
そこからは、デコレーションした車数台で、少人数のお食事会をして自宅に40人ぐらい集まってホームパーティを開くという感じで、これまたシンプルですが、このパーティは深夜まで続くので、結局、日本の普通の披露宴よりも長い耐久レースみたいなパーティです。ただ、これは結婚式があったお祝いで、暫く先に何処かの会場で披露宴的な物を行うそうですが、これまた出し物とかスピーチなんか全くない耐久宴会だそうです。従って費用的には日本とは比べ物にならないローコストで、最近、日本でも流行りだした「なし婚」の先取りみたいです。
日本でも最近は年間で30万組みしか結婚式をしないそうですが、そもそもドイツは結婚そのものをしない風潮だそうです。相手がいて妊娠してても結婚はしないし、するつもりもないというカップルが今回出てくれたお友達にも2組みいました。福祉の発達しているドイツでは結婚しなくても生活が出来ますし、ろくに働かない旦那がいる方が邪魔らしいです。それに離婚するには労力もお金も掛かるからしないという理由も言ってましたけど、何れにしても結婚自体が余り重要ではないらしく、日本のように両親の涙を流す様な披露宴は全くありません。まぁ「花嫁からの手紙」が来たら絶対に泣いちゃいますから、助かったような物足りないような不思議な一日でした。
当然、当方の家族以外は外人ばかりでコミニュケーションを取らなくてはならないので困ったと思っていましたが、ドイツ人の殆どが英語を喋ってくれます。旦那のジジババも英語で会話してくれて、尚且つ、ゆっくり話すし、話の展開が遅いので、ジジババが一番コミニュケーション取れたのが良かったです。それと、ドイツは移民が多くパーティにはドイツ人、イタリア人、ポーランド人等盛りだくさんで、尚且つ、差別感がありません。アメリカでは色々な場面で差別を感じますけど、ドイツでは余りそういう場面には合っていません。これは日本に近いかもしれません。従って、東洋人の我々に差別がなく、逆に「働き者の日本人は凄い」と思ってくれてて、かなりの人に「休みは取れたのか?」と聞かれました。また、カフェのおばちゃんには、長身の当方に対して顔は日本人だけど背が高いからどこのハーフ?と聞かれたりで、色々な人種ががっちり混ざり合っています。
島国で一時期鎖国をしていた日本と、陸続きで色々な国との交流があった国々との違いを今回は身にしみて感じたし、もっと若い内に海外に出るべきだったっとちょっと後悔して、語学力をもっと持たないと折角海外に行っても楽しさは半減以下だと身にしみました。

2012.1.27.    石飛 毅氏

水曜日に、ドイツに出発しました。
当方、初めてのヨーロッパです。どうも、ヨーロッパよりもアメリカが好きなので、自分の意思でヨーロッパなんて行きたいと思わなかったので、一般人としては海外には行っている方だと思いますが、初ヨーロッパでチョット緊張しています。昨年末からのユーロ安で一時期は96円まで下がったので、早めに両替しておきたかったのですけど時間がなくて、高いのは承知で成田で換金しました。何時もは全く気にしないで適当に両替していたのですけど、前回のアメリカ行きの時にスカイオートが同じ成田空港内でもレートが違うと言ってたので、スカイオートに指示された場所で両替したのですけど余り気にしていませんでしたが、今回は結婚式の資金も持っていくので例え1円でも違うとバカにできない額になるので、チョッとレートを見てから何処が良いか電話して、指示された場所は当方が最初に見た所より3円も違っていました。更に、その後、他の場所を見るとそれよりも1円高いところもあったので、最大4円も違いがありました。もし1億円両替したら400万円も違うって言うことですからデカイ!
当方の最終目的地はハンブルクですが、今は直行便がないため先ずはフランクフルトに行って、ここで国内線に乗り換えなければなりません。初めてのフランクフルトなんですけど、正直な所、アメリカより空港の案内はちゃんとしていましたし、アメリカの国内線と違って席もちゃんと指定されていました。どちらかというと日本と同じような感じで、客室乗務員もちゃんとしてました。でも、フランクフルトで搭乗口が変更になったインフォメーションは全くなくて不親切です。ただ、当方にとってラッキーだったのは、ちゃんと喫煙所が空港内にあったことです。以前はシカゴの空港にはあったのですけど、今はもうありません。
成田で最後の一服をしたら、今度はいつ吸えるかと不安でしたけど感激です。ヨーロッパ主導のF1で随分前からスポンサーを認められていなかったので、ドイツは極度の嫌煙国だと思ったら日本より緩くて流石に建物内はダメですけど、外ではOK。それも、歩きタバコも全くOKです。一応、ハンブルクはドイツでも2番目に大きな都市で歴史もあるし、文化遺産も街中にゴロゴロあるのですけど、外ならOKです。もっと驚いたのは、地下鉄もバスも結構本数が多いのですけど、一日券を買うと全部フリーで改札は一切ありません。その一日券も一人用の他は5人までの複数用の2種類です。と言うことは、簡単にタダ乗りが出来ちゃうという事です。勿論定期もありますけど、その定期券も時間が決められている時間区分のある定期券だそうです。でも、改札もないのにどうやってチェックするのか心配になって聞いたら、時々チェックする人が乗ってきて定期やチケットの検察をするそうです。その時に何も持っていないと40ユーロの罰金になるそうです。
もう一つ驚いたのは、聞いた話でヨーロッパは「自転車も電車に乗れる」とテレビで見たことがありますけど、それは郊外での話だと思っていましたけど、実は都心でも地下鉄に自転車と一緒に乗っても良いそうで、実際一番最初に乗った電車で本当に見ました。犬もそのままカゴに入れないでOKで、椅子に一緒に座らせて乗っているのも見ました。犬もノーリードで散歩するのが普通で、ウンコしてもそのままなのはモンゴルと一緒ですから、余り良くないですね。トイレも噂通りに有料と決まっている訳ではないのですけど、見張り番や掃除をしている人が居て「チップを入れろ〜」と、威圧したりニコニコしたりと色々な方法でお金を集めていましたが、これも入れない人もいましたけど、小心者の当方は入れちゃいました。浮浪者系の人が公衆トイレの入口で仁王立ちして入口を塞いて取り立てていることもあったのですけど、あれじゃー誰も入らないですね。
車の方ですが、路上駐車が普通なので縦列駐車されている所にスマートは横に止めたり段差を乗り越えたりして停めてて、聞いた話ではスマートは「何処でも停めれるから便利」だそうです。ドイツの面積は日本と同じぐらいですけど、見渡す限り山がなくて利用価値の高い土地は日本の数倍と言うか数十倍は有りそうで、道路も歩道も広くて、歩道には人様と自転車用があって赤い路面が自転車用になっています。車の話でよく聞くのは、マニュアルやDIESELがいという話で、確かに音を聞いたり、停っている車を覗くとてマニュアルは沢山走っています。ただ、DIESELは言われている程多くはない様な気がしますが、引き続き調査します。そうそう、普通のポルシェは流石に多いですけど、カイエンは東京都内の方が沢山走っています。まだ2日目ですけど色々文化が違う事が沢山あって結構楽しめています。

2012.1.25.    石飛 毅氏

関東地方南部は、久々の積雪があり右往左往しています。
酒田では雪かきもしないような積雪量ですが、この辺の住民は雪は異常と認識していますので、雪対策は殆どしていません。その結果、酷いことになりました。当方は仕事が終わり会社を出たときは雨でしたが、ガレージに荷物を取りに行って走り出すと雨が雪に代わり、数キロ走っているうちにドンドン積もり出してアッという間に道路は真っ白になってしまいました。
突発的な積雪だったため、走っている車は軒並みノロノロ運転。。。。当方の通勤スペシャルのekワゴンはFFなのと軽量ですから慣性力は小さいので、走行も停止も雨天時程度で走れましたので、イライラです。ただ夏タイヤのですから、発進時にタイヤは空転しますけど、ブレーキを踏んで空転を抑えると直ぐにトコトコ走り出します。雪にハンドルも取られますけど、それとてアクセルを踏みすぎてグリップが落ちるからでアクセルを抜いてやると直ぐに姿勢を元に戻せます。ただ、坂道は面倒で、ちょっとでも斜面があるとタイヤがガンガン空転します。それでも、軽いのでどうにかなります。
それなりに注意して走ればどうにかなるのですけど、雪国ならバーさんでもちゃんと走っているというのに関東の人間はアホが多くて、あちらこちらに面白いほど事故を起こしていますし、立ち往生している車もいます。坂道でどうにもならなくて泣きそうな顔をしている人の車を押してあげたり、バックする車を誘導したり余計な事が多かったので、結局、何時もだったら40分で帰れますけど、倍以上の時間が掛かってしまいました。工藤さんも降りはじめにスカイオートにいたのですが、スカイオートからの帰りに高速を下ろされて3時間も掛かったそうです。
週末は、デフの組立をして組み込む予定でしたが、用意したベアリングの規格が違っていました。ALPHAはこんな所までパーツが違うみたいです。サイズ的には、一見同じように見えるのですけど、ノーマルの方が大きくてALPHAの方が小さいベアリングを使っています。仕方がないのでデフの作業はベアリングが入り次第スカイオートに引き継いで貰うことにしました。もし、当方がドイツから帰ってもまだバラバラでしたら、当方がやります。
ココの所、頻繁にスカイオートに行ってますけど、その間、AT修理、噴射ポンプ交換等、淡々とこなしていますけけど、ドンドンHUMMERの修理が入ってきます。不思議なことに、インフルエンザみたいに故障にも流行があって、ちょっと前はAT、その後エンジン不調、そして先週はヒーターコアの破裂です。同じ修理が複数入って、それが終わると暫くは何もないという感じです。ちょっと前にハンビーをスカイオートが仕入れたのは報告しましたけど、先週は山口からハンビーが入庫していました。ベース自体は古いモデルですけど、キッチリレストアしてあるハンビーでした。
日曜日は、久々に当方のHUMMERを点検しました。エンジンオイルは昨年の7月に行い、半年経過で走行距離は2500マイルになっていたので交換。前からメタリックになるトランスファーもオイルクーラーを付けてからだいぶ良くなってきた感じですけど、たったの2.5L程度ですから、交換しました。ブレーキパッドの残量、グリスアップ等、軽度の整備ですけど下回りをウエスを持って何かおかしいところはないかと見るだけでも、安心できます。とりあえず、NOZAWA-GOが元気になったので、ココの所、当方のHUMMERを酷使していましたので、暫くガレージで休憩させておくことにします。
先日壊れたパワーウィンドウユニットの壊れた部分を検証るるために分解しました。症状としては、急に途中で止まってしまい、そのままガンとして動かなくなりました。考えられるのは、モーターの不調、レール、スライダーの不具合が考えられますので、慎重に分解しました。念の為、一度モーターに給電しましたけど、一応モーターは痙攣していますが全く動きません。先ずは、モーターユニットの分離ですが、このユニットはリベット止で非分解になっています。従ってこのユニットのモーター交換等の修理は想定してません。
パワーウインドウの構造は外観から、モーターの回転をウォームギヤで減速して密着スプリングの角度に合わせたギヤでタグル事で上下させています。従って、密着バネのスライダーはねじれ方向には逃げがありますので、窓ガラスが精密なレールでなくても無理な力が掛からないで上下させることができます。まずモーターとギヤヘッドを取り外すと、スライダーを送る刃先が尖ったウォームホィールが出てきます。外した状態で再び電源を入れましたが、やはり回転はしません。レールの方を手で出したり入れたりした所、スムーズに動きましたので、問題はモーターかギヤヘッドになります。
次にギヤヘッドを分解すると、予想通りウォームギヤで減速していました。ウォームギヤーを外して電源を入れると、モーターは問題なく回り始めましたので、原因はギヤヘッドになります。ウオームギヤは平歯車に比べて減速比が大きいので、ちょっとした2つの軸の制度が悪くなると回転不良をおこします。そこで、歯当たりの部分を見るとホィールに亀裂があり、大きな力がかかると歯車のピッチが変わってしまい、歯車が乗り越えてロックしてしまっていました。この部品は修理不可能なので諦めがつきましたので、案外高価なパワーウィンドウユニットですが、思い残すところなく廃棄できます。

2012.1.17.-2    石飛 毅氏

実は、ココの所我が家のHUMMERに災難が続いています。
まず、NOZAWA-GOですが、日頃のメンテナンスが良いのでエンジン、ミッションを含めた駆動系は全く問題もなく、翼がビビリなので燃費も良く絶好調なんですけど、何故か下らない部分に異常が出ていました。まず、ホーンが鳴らない。エアコンのブロアーが回らない。ヘッドライトのハイ/ロー切り替えが出来ない。スターターが周りっぱなしになる!と、悲惨な状態でした。スターターとホーンは車検の時にスカイオートで発生して、この部分はスカイオーディオの社長が原因を探してくれて修復しましたが、これ以外は当方が気がついて修復を始めました。結局、これらの原因はアース不良で、これを見つけるまではもう大変で、デフの作業もありましたので、実は年末から今週までビッチリ掛かってしまいました。
デフの作業は部品が来ら組み上げないとなりませんから、土日では足らないので仕事が終わったらスカイオートに直行しようと思ってHUMMERで通勤する途中にタバコを吸うため窓ガラスを10cm程下げて、吸い終わって締めようとしたら、パワーウインドウが微動だにしなくなりました。何度か試したあと、スイッチを入れながら手で引っ張ったり押し込んだりしましたけど、多少モーターが回ろうとしている気持ちはあるみたいですけど、モーターは何をやっても頑として動かないことにしたみたいです。
このままでは、ここの所、自宅に置いているので窓ガラスが閉まらないのはセキュリテーィ上問題がありますからスカイオートに連絡して仕事が終わったあとにガレージで修理することにしました。HUMMERは元々マニュアルレギュレーターだった物を強引にパワーウィンドウにしていますので、パワーウィンドウのレールの調整でモーターの負荷が変わります。従って調子の良いパワーウィンドウは開閉速度が早く、調整が取れていない物は牛速です。この原因は上記した様にパワーウィンドウが強引に付けらているため、ユニットを無理やりドアに押し込むのでレールが変形するので、固定するときに出来るだけ元の形矯正が必要だからです。
この日は関東地方は最低気温でしたが、ガレージの中には不動状態のNOZAWA-GO様が鎮座されているので、作業は外です。先ずは内装を外して、ユニットの調整を行いますが、中々上手くいきません。ガラスを外して負荷をゼロにしてみましたけど、17年間上げ下げを繰り返した運転席のウインドウは人間で言ったら100歳を超えているので老衰のようでした。仕方がないので、在庫のパワーウィンドウのユニットと交換をすることにしてユニットを取り外そうとしましたけど、これがまた難産で中々出てきません。もう、要らない物ですから多少乱暴にしてもいいんですけど、それにしても頑張っています。一番厄介なはレールの中で移動しているボールチェーンみたいな奴を守っているチューブが強情でこいつがドアの穴から抜けません。本当は一番下げにしてこのチューブの中にチェーンが残っていない状態にするともう少し温厚になるのですけど、もう動く気配がないのでこのチューブをカットしてやっと抜くことが出来ました。
在庫と言ってもそんな体裁のイイものではなくて、事故車からの剥ぎ取りです。パワーウィンドウのユニットは左右は異なりますけど、前後は共通で事故車の運転席側から取り出しました。このウィンドウは年齢は加算していますけど1年チョットしか活動していませんので、マダ毛が生えたばかりの若造なので、とりあえずガラスを外してユニットを固定しているネジを外し、バッテリー直結で「一番下げ」にしてから外しましたので、当方のHUMMERか外すのに掛かった時間の1/10の時間で外せました。
下げになったユニットは本当は少し動かしてグリスをリパックしたりモーターの慣らしもしたい所ですけど、作業しているのは「外」ですからサッサと終わりにしたいので、今回は「閉まること」だけを優先して作業をしましたので調整もザットで済ませたため、現在動きは牛速です。後はシリコンオイルをレールに塗れば、すこしは良くなると思いますけど、今度もう一度やり直そうと思います。
窓が締まり寒い思いをしないで済むと思ったら中々室内が暖かくなりません。またエアコンの切り替えバルブにトラブルかと思ってフロントの吹き出し口からはそれなりに暖かい空気が出ています。元々フロントのエアコンはリアと比べて能力が低いのですけど、それなりに暖かい空気が出ているので、切り替えバルブの問題ではないと思い、何気なくリアヒーターの吹き出し口に手を当てたら、全く空気が出ていません。リアブロアーのスイッチを何度かそうさしましたけど、全く動きません。また、入庫です。
まず、リアブロアーのヒューズを確認すると、ヒューズは見た目無事。しかし、以前見た目は切れていなくても端の方で切れていたことがあるので、テスターでも確認しましたが問題ありませんでした。そこで、スイッチを外して電源を確認すると、コネクターまでは電源が来ていました。そうなると原因はスイッチなんですけど、スイッチは数年前に交換していますので、寿命としたら短すぎます。テスターでスイッチの導通をテストするとこれも問題がありませんでした。そこで、もう一度スイッチをコネクターに差し込んでスイッチを操作すると、何事もなく動作しました。原因はコネクターでの接触不良ということになります。
よく、日本の気候は輸入車に合わないとか聞きますけど、コネクター類は日本でもアメリカの物を結構使っているので、今回の接触不良が輸入車だからという一言では片付けたくないことですけど、実際抜き差しで復活したのは事実です。昨年末からこの手の接触不良に振り回されました。もし、同じような症状があるかたは一度コネクター類の抜き差しをお薦めします。

2012.1.17.    石飛 毅氏

土曜日にオートサロンに行ってきました。
昨年同様、中々盛況で若者の車離れとか車が売れないとかがまるで嘘のようです。モーターショーと異なりドレスアップした車両が展示してありますので、メーカーのブースも見ごたえがあります。驚いたのは乗用車のメーカーではないHINOがデコトと言うかオシャレにしたトラックを展示していたのには驚きました。悲しいのはアメ車の展示が少なかった事でしたが、そんな中、HUMMER JAPANが車両提供をしているブースがありました。コイルスプリングを抜いてエアバックを入れて物凄いローダウンからノーマル車高までエアで上下させててボンネットもエアシリーンダーで開閉させていました。実際はその状態で走るとハーフシャフトに無理が掛かりますので、やらない方がいいですし、エアシリンダーでのボンネトの開閉はTOMONO-GOと当方ので行いましたけど、実用には遅くて面倒でした。塗装も凝っててボンネットの裏まで塗装していました、雨の日には汚れちゃうけどショーカーですから、問題ないでしょう。細かいところにも手が込んでいますけど、折角ボンネットを開閉して見えるエンジンルームは殆ど手が入っていないので、チョット寂しいです。ちょこっとホース類がキラキラしてたけどチープでしたから、あれならやらない方がいいかも。なんて、自分のHUMMERを棚に置いて言っちゃいましたけど、HUMMERがあったのは嬉しかったです。
相変わらずこのショーにも車じゃなくてコンパニオン?の写真を必死になって撮影している奴らが沢山来ています。人の趣味をドウノコウノ云えた立場ではないですけど、どの人も高価なカメラを片手に”はぁはぁ”しながら撮っているのは、高級工具を買ってガレージでHUMMERに”はぁはぁ”している当方も普通の人から見たら同じなんでしょうか?4輪駆動車は今旬なのはFJクルーザーで、沢山出ています。昨年は一箇所に纏められていたましたけど、今回は散らばっていました。当方の昨年より進化してて、スペアタイヤを斜めに背負っているのと、でっかいブリスターフェンダーにしているFJがカッコよかったです。
スーパーカーもたくさん出ています。ゴールドと言うか金ピカの奴が多い中、つや消しの黒で内装も明細の奴が男気を感じてカッコ良かったのですけど、スカイオートの話では、カーボンだけかと思っていたら、それ以外の殆どが塗装ではなくラッピングらしいです。最近のフィルムは安いし直ぐに元に戻せるのが一番のメリットだそうです。そう聞くと、確かに同じような金ピカが散在していました。
スカイオートが車両を提供して、カスタム屋さんがドレスアップしたレクサス版のランクルが出品されていました。元々マフラーを作っている方で一度御会いしたことがあります。この方はマフラーを作る腕は抜群で、それ以外にも、海外ラリーに参戦する車を作ったりで、見掛けだけのドレスアップとは違うみたいです。
正直な所、昨年も展示していましたけど素通りだったラジコンのブースは昨年と打って変わって目を皿のようにして見学しました。ドリフトラジコンが当方の周りでは「旬」ですけど、世の中もそれなりに流行しているみたいで、ブースには沢山のお客さんが来ていました。見るだけではなく即売会で小さなロック・クローリング用のラジコンが販売されててスカイオート、桧谷さんと一緒に衝動買いしてしまいました。これって、物凄い走破性が高くて、布団の上でも小1時間やっても飽きない物です。スカイオートに戻って早速工具の山を走らせましたけど、箱庭を走るような感じで山積みされた工具の上を走らせて遊んでいたら、さっそく当方のだけネジが緩んで壊れました。

オートサロンからスカイオートに戻り、デフ作業の再開。デフの分解にデフを広げるSSTを借りてきましたけど、サイズが合わずデフを広げることが出来ません。しかしデフの中身を出さなくてはならないのですが、強引に出してもこの部分はキッチリと言うか少し押し気味になっていますので、抜けても入れることが出来ません。そこで、もう一度振り返って考え直すと、そもそもSSTはデフを車載したまま作業するための物で、デフが降りている場合は上下方向をプレスで潰すとデフは開くことを思い出して、プレス機にデフを載せてデフを潰したら、200kg程度の圧力で簡単にデフ玉が出てきました。
次の問題はベアリングの撤去です。デフ玉の左右にはテーパーベアリングが付いてて、デフ玉を分解するには、片側のベアリングを外さなくてはなりません。ところがテーパーベアリングはインナーレースに比べてローラーベアリング部分の直径が大きく、尚且つ、リテーナーはヤワヤワなプレス板ですから簡単に変形してしまいます。もっとも、ベアリングは一度抜いたら交換というのが常識ですから、今回もバラバラにしてインナーレースだけの状態にしてから抜き取りました。ところがここでまたまた問題がでて、ベアリングを抜くプーラーが合わない事が発覚、このまま、また中断かと思いましたが、ATの積み替え作業中のスカイオートが、あちらこちらの仲間に連絡しましたが、どこもこのサイズのプラーを持っていないため、結局、新規購入しました。
ベアリングを外して、ソレノイドを見ると回転防止のピンが折れてて、デフの中をもう一度捜すとマグネットに折れたピンが残っていました。本来はこのピンでソレノイドリングを回転しないようにしていたのですけど、これが折れて配線がチギれた様です。折れた跡を見るともう少し確り付いてても良いよな気がします。
ここまでの結論としては、フロントデフのロックが原因なので、デフロックの機能を撤去する事にします。まずはマグネットリング、スラストベアリング、ロックピン、ギヤを押し付けているスプリングも取りました。これを取ることで完全にフロントのデフはオープンデフになります。ALPHA以外のHUMMERはフロントにはトルセンのLSDが入っていますが、これは普通のLSDとは異なりルーツ歯車の抵抗でLSD効果を出しているもので、余り大きな効果はありません。メリットはディスク式のLSDと比べて消耗部品がない事、デフオィルが普通のギヤオイルで良いことです。ALPHAのデフは少し違ってて、LSD効果はデフの片側のアウトプット傘歯車をバネで押し付けてクラッチ板で行なっています。ロックはその反対側の歯車の裏側にピンを差し込む事でデフをロックしています。今回はこのロック部分を撤去して、将来的に異音が出るLSDの押しつけバネも撤去して完全にオープンデフにしようと考えていますが、もう少し現品を見て考えようと思っています。

2012.1.10.    石飛 毅氏

先日、スカイオートの仲間達と一緒に食事をした際、同席のメンバーが一時期健康を害していたのですけど、摂生のおかげで健康を取り戻し、それを起爆剤となって健康の話題になり、その日の結論としては暖かくなったら先生の所にゾロゾロ連ねて健康診断に行こうということになりました。具体的には何も決まっていませんけど、彼らも健康を気にする年齢なんですね。決まりましたら追って連絡致します。
とんでもないことになったALPHAのデフですが、再度オーナーに問題が起きる前の症状を聞くために連絡しました。色々聞いて見たところ、車庫入れの際にハンドルが切れないことが度々あったと言うので、今回の原因はフロントのE-LOCERの不具合と言うのは確定です。不具合内容は分解してみないと解りませんが、これはALPHA特有の問題なので、それ以外のHUMMERのオーナーは一安心してください。
E-LOCKERが壊れたら、本来なら安全側の「ロックしない」になって欲しいのですけど、このALPHAの場合は配線が切れたらロック状態に成っていました。もしかすると、壊れたら安全サイドのオープンデフになっていて、その後、更に壊れてロックになったのかもしれません。これは、後ほど分解すれば判明すると思います。もう少しオーナーがALPAHに慣れていたら初期の段階で解ってここまでのトラブルにはならなかったかもしれません。そうなるとALPHAのオーナーはビビリますよね。
そこで、お薦めしたいのは一度路面が砂利の所でフロントのデフをロックしてハンドルを切らないで数メーター動かして見てください。すこしハンドルが変でタイヤの空気が抜けているのと似たような感じになると思います。一旦停止してハンドルを一杯まで切って発進しようとしてください。タイヤがザクザクと音を出してHUMMERが嫌がります。舗装だともっとこの現象が顕著に出ますので、これがフロントデフがロックした状態だと体に叩き込んで下さい。勿論、ハンドルが切れないとかおかしい原因はステアリング機構本体の問題もありますけど、デフも疑って下さい。ロックしているかどうかは、フロントを上げてタイヤを回せば上記の通り同じ方向に回っていればロック、反対側が回っていればオープン。その状態でフロントデフのスイッチを入れたら同じ方向に回り出したらE‐LOCKERは正常です。リアの場合はもっと解り辛いのですけど、走ってて何時もよりアンダーステアだったり、カーブでリアタイヤからスキッド音がでたらロックしてます。

2012.1.9.    石飛 毅氏

正月明けでいきなり3連休ですが、ガレージには前のりしないで、自宅からお昼少し前にガレージに向かいました。
年末色々トラブルが出たNOZAWA-GOの修理を始めて、配線を追いかけているうちに結局バラバラです。昼間に桧谷サンから連絡があってブレーキパッドがなくなったのに気が付かずバックプレートで止まっていたためにローター交換が必要になったと連絡がありました。と言ってもスカイオートにオイル交換しに行った時に発見してもらったようで、ディスクを交換するなら溝付きにしたいので、当方が在庫しているローターを回してもらおうと連絡がりました。しかし、スカイオートに在庫があったので結局当方の在庫は使わずに済みました。
実際作業をして見ると、リヤキャリパーからブレーキフルードの漏れ、インプットシールからのオイル漏れ、ハーフシャフトのブーツ破損と、盛り沢山だったようです。様子を見るために暗くなってからスカイオートに顔を出しましたが、スカイオートには重整備のHUMMERが沢山入庫しています。先ず、年末にフロントデフが酷い目にあった福井さんの修理や、ATの修理が入ってて、もう一台はエンジンクラックらしいのでエンジン交換があります。そこで、ココの所借りが多いので、たまには返さないとならないので日曜日にATを下ろす作業を手伝う事にしました。
ATを下ろすのは数時間でできるので、日曜日は、とりあえずNOZAWA-GOの修理を午前中行い、午後2番でスカイオートに向かいました。スカイオートに着くと照井さんと八島さん親子が来てて、10日も経っているのですけど皆さんに新年のご挨拶。当方はスッカリAT下ろしをする気でいましたが、ATを下ろすのはスカイオートと桧谷サンが行い、当方には福井さんのデフを下ろす作業を言い渡されました。ATの方はチョッと前にOHをしたらしいのですけど、まだオイルが漏れているらしいので油だらけになりそうなので、デフの方が良いと思ったし、大体今回下ろすミションはOHしたとき見せてもらったのですけど、ATがヘドロ状態でメタルもタップリ出てて動作不良を起して修理をしているので、当方的にはそんなミッションはOHしてもまともな状態に戻るとは思っていなかったのですけど、スカイオートとしては中々ミッション交換と言うのは言い辛いみたいで、とりあえずOHしたみたいです。
リフトに収まりっぱなしのFUKUI-GOですけど、クリスマス休暇のためまだ部品は来てませんが、デフを下ろしてまだ必要な部品があると困るので、下ろす事にしたみたいです。作業を始めるとスカイオートとでは身長差があるのでリフトの高さが合わないので、当方がデフ下ろしの作業をするのは都合が良かったですし、HUMMERラジコンを見に来た八島親子も一人で当方がやっているのを見て工具の受け渡しやボルトの管理とか色々お手伝いしてくれたので、物凄く助かりました。
さて、デフの方ですが、まずアンダーガードの取り外しを行い、割れたデフのブラケットを外しました。次にハーフシャフトを緩め、プロペラシャフトを取り外して、、のはずでしたが、リフトに乗っているとシャフトが突き上げてしまいますので、無理に外すのは嫌だったので、とりあえずデフのピニオン側の取り付け板を外してデフをフリーにして、リフトを下げてハーフシャフトを抜き取りデフを下ろしました。と書くと簡単ですけど、実際は壊れたときに積載車の上に乗ったFUKUI-GOを見たときこんなにグリスが飛び散って掃除する奴が可愛そうに〜と思っていましたけど、結局、掃除しているのは当方になりました。飛び散ったグリスは見えない所にもあって、不用意に手を突っ込んで作業着の袖口にべっとりグリスが付いてしまい、思いっきりブルー!!そのとき、八島さんの父上も『あーーーっ!』っと叫んだので、父上を見ると同じようにグリスがべっとり。。。
当方は作業着ですからいいのですけど、父上は私服。。。思わずスカイオートの顔を見ると物凄く申し訳なさそうな顔をしていましたけど、どうにもなりません。まぁ怪我と汚れは自分持ちという当方のガレージルールをここでも適用させて頂きました。さて、ココまでの状態での破損状況は、デフのブラケット3個は見事に破断。キャリパーブラケットは左右共に破損、ブレーキ配管も片方は破断していますが、片方は破断まで行ってません。キャリパーは傷は付いているので、強打していると思いますが、大きな外観上の破損はありません。
そこで、肝心なデフですが、一応、異音もなく回転しています。手で回す分にはスムーズなので、ギヤ等の部品は破損していない模様。そこで、デフを作業台に移して、デフカバーを外した所、なんとE-LOCKERの2本の配線が切れていました。そこで、改めてデフを回して見るとスピンドルの回転が同じ方向に回ってデフがロックしています。でてきたオイルは汚れてはいますけど、十分に粘度はありましたから、エンジンオイルやATとは違いますからオイルには問題はなかったと思います。ただ、この配線が切れたためにデフがロックしてしまったのか?デフが暴れまくって配線が切れたのかはこの時点では解りません。ただ、デフがロックしてしまい、無理な力が掛かってしまったためにデフにその負担が掛かってしまったため、デフがこねくり回された結果、こんな事になった可能性は物凄くあります。ただ、デフがロックしている場合、案外高速よりも低速の車庫入れ等にタイヤがギュウギュウ音がしたりハンドルが重くなったりします。直進性も落ちるなぁ〜、まぁコレはあくまでも想像で、それが原因でココまで酷くなるかは解りません。
当方がデフを下ろしたと同時にスカイオート組のATも下ろしてオイルが漏れている部分は解りましたけど、漏れている原因はトルクコンバーターのシャフトの表面が余りいい状態ではなかったので、トルクコンバーターを交換すればいい様に思われましたけど、念のためにオイルパンを剥がしたらATFは綺麗でしたけど、前と同じ様にメタルも出ています。要するにOH前の状態がOHに足らない状態だったと当方の予想は当っていました。これ以上このコアを使っても同じ事の繰り返しですから、これはファクトリーリビルト(新品は部品としては出ません)と交換するしかありませんね。更に、このATを詳しく見ると、このATは複数回の修理暦、またはトランスファーだけの脱着履歴がありました。新車の時にはトランスファーのガスケットはジャム見たいな物を使っていますし、大体トランスファーに塗装なんてしていません。塗装は下から塗ったのであれば上の方まで塗る事は出来ません。
もう一台のエンジン不調というか、クーラント流出HUMMERはバッテリーも上がっていたのですけど、粉が吹いているし充電も出来ない状態で、決して管理がいい固体だとは思えません。どうにかエンジンを掛けたのですけど、リザーバータンクからボコボコクーラントが吹き出ます。良く見ると車体のアチラコチラにもクーラントの跡が残ってて、ココまでになるまで気が付かなかったのかしら?と思ったら、クーラントを継ぎ足しながら乗っていたそうです。もっともこの年式ですから、エンジンクラックは付き物ですし症状が軽くても結局エンジン交換が必要なので、どうでもいい事です。
さて、話は戻ってFUKUI-GOですけど、これ以外にもデフを固定しているバルクヘッドもデフが暴れため穴がでかく広がっていました。バルクヘッド交換となると、トンでもない作業になりますから、この部分は当て板溶接して所定の位置でデフを固定できるようにすればいいと思います。破損した物は全て交換ですが、破損していませんけどブレーキチューブも交換したほうがいいですね。ブレーキキャリパーの再利用は掛けになります。ローターは円周方向に傷がありますけど、パッドが当る面には傷がないので、バリを取れば再利用できそうです。配線がブチ切れているE-LOCKERですが、コレは中身の交換が必要でしょう。当方的にはABSと同じく『要らない物』だと思うので出来たら撤去してしまう方が良いと思いますけど、オーナーがどう思うか解りませんし、取ってしまってオープンデフにして良いのかどうかは、デフの中身をバラして見ないと解りませんね。
どうも、バラした成り行きでコレの担当は当方になりそうなので、明日、デフを広げるSSTをランドマップに借りてデフをバラして見ようと思います。だから、NOZAWA-GOはチョッと放置になってしまいます。
こうならないためのチェックポイントですが、ATの場合は定期的なATF交換とフィルター交換が必要です。また、走行中にセレクトレバーでシフトダウンは4-3速位はいいけど、それ以上は止まっているか、大きなトルクが掛かりそうな時は止めた方がいいです。以前、ブレーキパッドが減るのが勿体ないからとか、ブレーキを踏むのに罪悪感とか下手糞だと思われるのが嫌だという古い考えの人がシフトダウンを積極的に行って(その内の一人は桧谷サン)寿命を縮めた事があります。ただ、この場合は消耗品の磨耗ですが、今回の様にATF、フィルターの交換を怠ったりしているとそのツケは大きいです。また、寒い時にATFの温度が上がっていない時にガンガン走るのは止めた方がいいです。ノロノロ走っているとその内温度が上がりスムーズなシフトチェンジをしますので、アクセルを踏み込んでも中々シフトアップしないのはTCMは温度管理していますので、『温まっていないからまだ思いっきり走っちゃ駄目』と言っているので、女性を扱うようにやさしく接してください。因みに、当方のATはDURAMAXにコンバージョンするまでの10万キロ以上、全くトラブルはありませんでしたので、当方の言っている事は間違いないです。

2012.1.5.    石飛 毅氏

昨日に引き続き、ライトバーの配線作業を行いました。
単純に配線をするならあまり手が掛からないのですけど、一応オーナーと一緒に作業していますので、懇切丁寧に作業をしましたから時間はタップリ掛かりました。ライトバーは取り外した時に所々カットされていた部分もありましたが、殆ど流用出来る様に配線を外してくれていたので、ライトバーの中に配線を通す作業はやらないで済みました。ライトバー内の配線は全て個別に引いてありましたし、配線の太さも十分でした。ただ、配線の端末は普通のギボシ端子だったのでコレは防水タイプと交換し、端末処理もやり直ししました。
リレー、ヒューズボックス、点灯スイッチは近所のイエローハットで調達しましたが、最近の配線部品は中々おしゃれになっています。リレーの設置場所はジャンクション端子台の近くに付けた方がスイッチ配線の取り回しと電源アースの取り出しに都合が良いので運転席側に取り付けることにしました。ライトバーの左右から配線は出ていましたが、以前もこの位置にリレーを付けていたらしく助手席から出ている配線は長めで、ピッタリでした。
藤本さんのHUMMERはバッテリーから沢山配線を引いていた事で予想をしていましたけど、ジャンクションボックスからは一本配線を引き出していませんでした。ですから、配線が殆どないので電源とアースの引き出しは楽チンでした。ライトは外外、内内をペアにして回路は2回路に分けました。LEDライトなのでリレーを入れなくても良いぐらいの消費電力なのですけど、スイッチ自体の容量はギリギリなので、耐久性を考えるとリレーは必要です。
スイッチは、パイロットランプ付きのシーソースイッチで動作表示と常時点灯のどちらかが選べますが、今回はイルミネーションと同期にしました。また、ライト自体もイルミネーション点灯時だけに点灯するようにしましたので、スイッチ用の電源はゲージに配線されているイルミネーションからジャンプしましたので、スイッチ周りの配線はアチラコチラから引き回さないで済みました。今回は2回路分の配線しか行いませんが、将来的に増設が予想されますので、スイッチ配線は6芯のキャプターヤーケーブルを使用してエンジンルームから室内の配線を一まとめにして、スイッチの配線も行っておきました。
スイッチは色々考えた結果、スイッチパネルをアルミ板で作製し、その上にバーボン調シートを貼りました。元々パネルにはカーボンシートが張ってありましたので、違和感がなく自然な感じです。取り付けた場所は左側のコンビネーションゲージの下で、丁度ウインカースイッチの裏側に配置されますので、チョッと指を伸ばせば簡単に操作できます。配線は上から見えない場所に大きな穴を空けて、一応スイッチパネルは全てギボシ端子で接続しましたので、取り外しも簡単です。今ままでも色々スイッチを付けましたけど、転々バラバラに取り付けると何がなんだか解らなくなってしまいますので、TOMONO-GOとまではやらなくても、こんな感じで纏めて表示も行えば、車検などに出した時に初めて乗っても解り易くて良いと思います。今後、何かスイッチを付ける時にはこの場所で行こうと思います。
最近配線を行う時に、ちょっとした工夫で配線がわかり易くなる方法を使っています。タイラップ(結束バンド)でコルゲートチューブを縛るとチューブが潰れてしまうのと、トラブルの時に配線を目で追うのに苦労します。そこで、コルゲートチューブを束ねる時にタイラップを一旦緩くまとめ締めをした後にコルゲートチューブの間にタイラップを通して締め上げます。こうする事でコルゲートチューブが電車のレールみたいに交差しないで目で追う事が出来ますし、とても綺麗です。タイラップの消費量は膨大になりますけど、先日山のように仕入れましたので今は気にしないでバンバン使っています。
さて、LED補助灯は以前片岡さんのHUMMERに取り付けて2台めで、その明るさには驚きましたが、今回もその明るさを再認識しました。今回のLEDランプの消費電力は2灯で6A弱とHIDも省エネでしたが、LEDは更に上を行ってます。コレだけの明るさで合計12A(144W)はハロゲン電球3個分となります。LEDの数は17個/灯ですから4灯の合計は68個で片岡さんの個数には及びませんが、視覚的にはも明るすぎて、並べないとその差は解りません。ただ、問題なのは照射角は余り大きくなくて、光源も点光源でレンズカットがありませんので円錐状に広がるために、とてもじゃないですけど走行中には使用できません。恐らくこのライトは自動車用として開発された物ではなく、作業用の照明器具の流用品だと思います。LEDの場合はHIDと比べてスイッチを入れた途端に明るさがMAXになるのも利点で、最近の高級車のヘッドライトにも結構採用されていますので、この手の汎用品でも自動車用の配光を考えた物がその内出てくると思います。そうなるともう高熱光源系のランプはドンドン移行すのは時間の問題でしょう。因みに今回藤本さんが購入したLEDランプは15000円/個だそうで、この他にも色々サイズがあり、一番小さいものはバックランプや、ロービームの手前を照らすのに使えそうなので、今度一個手に入れてジックリ照射角や消費電流とか調べて見たいと思います。

2012.1.4.    石飛 毅氏

明けましておめでとうございます。
旧年中は色々皆様のお力から添えで無事クラブも13年目を迎える事が出来ました。当方も38歳の時に購入したHUMMERも今年17年目を向かえて益々楽しんでいます。HUMMERを購入した時には小学校の低学年だった次女が急遽結婚する事になり、年末から現在一時帰国中です。急遽結婚する理由は当方にとって一番喜ばしい子供。。。ではなく、ドイツに長い間いるとビザの期限がどうのこうのと色々と面倒な事もあって、先方のお母様から、どうせならもう良いだろうと薦められて、結婚を決めたようです。
当方には、スカイオートでラジコンをしている時にスカイプ使って『アナタノ・・オジョウサンヲ・・・・・』と片言の日本語で挨拶されて、なんか複雑な気持ちでしたが、当方も好きなようにやっていますので、次女のやりたい事を止める資格なんて持ち合わせていませんので、快諾です。ただ問題なのは日本と異なり結婚届を出すと、その場で役所の施設で結婚式というか承認式のような事を行い、その後、身内でパーティをするというのが一般的らしく、急遽ドイツに行かなくてはならない事と、旦那になる奴は現在資格取得中の研修生なので、ほぼ無給。資格が取れるまでの生活費は次女が3月に受けるドイツ語のランク決めの試験に合格すると、働く資格を得れるので、それで、食い繋ぐみたいです。
この2人が日本に来ているため、年末は何時もの様にガレージにも、恒例の工藤さんの所での『美味しい忘年会』も行けず、ズーッと在宅でしたが、本日よりやっとガレージライフスタートです。まぁ自主的にスタートが出来ませんが12月の頭から藤本さんが『正月に行く』と宣言してくれていたので、ガレージに来る正当な理由がありましたので助かりました。
藤本さんのリクエストはライトバーの取り付けという事でしたけど、ボンネットを開けるとバッテリーが剥き出し、どうしてプラスチックのカバーがないのか聞いた所、『割れた』と簡単な返事。ライトバーよりもエンジンルームに跳ね上げた泥水がエンジンルームに入るので、緊急性も必要性もこっちです。とりあえず今回取り付けるライトバーはスカイオートでゲットした中古品だったので各部の補修やボルトの錆落としが必要なので、先ずコレを行い塗料が乾燥するまで、バッテリートレー様子を見ると悲惨な状態でした。どんな感じに悲惨かと言うと、バッテリートレーの中は進入した小石や泥が一杯。何故か、バッテリーの周りはベトベトな液体でコーティングされていました。
オリジナルのバッテリーケースのカバーはカイダック板をブロー成型したもので、衝撃には案外強いのですけど、経時変化により可塑化して脆くなり割れてしまいます。割れてもアルミの板とかを貼り付けても良いのですけど、今回のように撤去、廃棄されてしまいますと部品を取り寄せるか、作らなくてはなりません。藤本さんの顔を覗くと新品を買う素振りは一切持たず、作る気満々なので、トレーカバーを作成する事にしました。
カバーを作るのは2回目で、最初の時は色々考えながらでしたけど、今回は面倒なカットと採寸は藤本さんが得意なのでお任せして、当方は設計と曲げを行えばいいので楽勝です。材料も武田さんから支援して貰っていますから、潤沢です。ただ問題なのは、ベンダーで新たに入手したベンダーも完全に割れてしまい使い物にならなくなってしまいました。そこで、先日補修した片岡さんが探してくれたベンダーが復活。部分的に曲げて最後は万力に挟んでゴムハンマーでポコポコ叩いて作製しました。一応強度的には十分でオリジナルはボディリフトしているとボンネットとの隙間がありますから、泥水の浸入を抑える事が出来ませんので、オリジナルより機能アップします。
まず、バッテリーケーブルを外すと、全てではありませんけど端子が腐食していました。更に挟み込んでいる後付の端子はサイズが合っていない物を開いて付けているので端子も緩んでいました。これらの端子でいいわけないので、全部丸型端子と交換しました。
この辺りにリレーを沢山付けている人もいますが、このカバーは剛性がありませんから走行中は想像を絶する程振動していますので、お薦めできません。今回もやってましたけど、サイドのバッテリー端子に端子を挟み込んで電源を取っているのも良く見かけますけど、挟み込む端子の限界は一個までで、これ以上の端子を挟み込むのは、ボルトの締め込み初期に不適切なネジ込みになる可能性がありますので止めましょう。どうしてもバッテリーから電源、アースを取り出したい場合は、柳本さんの様にバッテリーをオプチマにして、トップのポールから取り出す方法が賢明です。
まさか、急にドイツに行く事になるなんて夢にも思っていなかったので、年末に油断して工具を買ってしまいました。購入したのはスナップオンの電動ドリルと、ドレメルのリューターです。電動ドリルは、上口さんから頂いたマキタの方が断然使い易いので消耗品のバッテリーを買い換えながら使っていますが、スナップオンのドリルは電動インパクトとバッテリーが共通でした。所がスナップオンのバッテリーは新型になって、バッテリーが駄目になって買いなおすと同じ物は買えなくなりました。ただ、新型のバッテリーはアダプターを使うと古い電動ドリルでも一応使えますが、このアダプターも結構高くて一個しか買っていないため、手持ちの充電器に入れるときにもアダプターが必要で折角複数のバッテリーがあってもやりくり出来ません。
それでも我慢して旧型のバッテリーと新型のバッテリーを使っていましたけど、遂に旧型のバッテリーが一つを残してお亡くなりになり、代替にもう一個新型のバッテリーを買うとアダプターも増やさないとなりませんが結構な額になります。そこで、スナップオンに相談すると現行の電動ドライバーのセットを買うと、バッテリーが2個と充電器とが付いてて、後からそれらを買うより断然お得というのでそのまま購入した訳ですが、コレってドンドンドリル本体の数が増えてしまう事になってて、結局ドリル本体はスナップオン3個マキタ1個体制になってしまいました。複数あるのはそれなりに便利な部分もあって、下穴を空けてサイズアップしてタップを立てる時も一々付け直さなくても良いので効率は良くなります。でも、4個もいらないですよねぇ〜。。。
ドレメルは現在使っているドレメルはAC電源ですけど、最遅回転にしても回転が高すぎて細い穴あけをすると、高価な1mm以下のドリルをポキポキ折ってしまい、研磨には良いけど穴あけにはには向きませんので、充電式の物を買いました。でも、1mm以下の穴なんて年に何個空けるのか???って思い出したら買わなかったかも。。。

 2011年12月