2012年6月  HUMMER ESSAY 2012年7月      

2012.7.31.    石飛 毅氏

徳島から来ている95年式GAS-HUMMER用の操作パネルに熱線スイッチを追加しました。
コンソールに直接取り付ける予定でしたが、コンソールの上の方にスペースがあったので、ココに付けることにしました。スイッチ穴の形状はちょっと複雑ですけど、パネルに四角い穴を開けるのが面倒ですから、多少変な形をしてても、それ程難易度が上がる訳ではありませんけど、四角い穴を開けるという行為そのものが面倒です。大きめの穴でしたら、名前の解らない便利な丸ノコがあるのですが、今回のように小さい穴ですと効率良く穴あけが出来ません。そこで、取り付け用のネジを買いに行くついでに何かいい道具はないかホームセンターをウロウロしていると直径が小さなチップソウがあったので、これがグラインダーに付けば綺麗に切れるんじゃないかと思い、買ってみることにしました。
ただ、チョット意外だったのはチップソウの値段が案外するもんだと思いました。ただ、良くある事ですけど価格はピンキリで桐の方はオイオイと言うぐらいの価格です。当方が買ったのは3千円弱で『丸ノコ用』って書いてあるのが気になってヨクヨク見ると、ドーナッツの穴径がグラインダーとは異なるみたいです。だけど、同じ売り場に直径を吸収するアダプターが売っていたので、これも一緒に購入。
これで小さな穴も加工できると思いワクワクしてグランダーに装着して、加工を始めるとアルミに触れたとたんハネ飛ばされてビックリ。怪我はしませんけど、この時点でもう二度とこんな目に合いたくないので、0.2秒で『危なくて使えない』という事になり、3000円が0.2秒で飛びました。時給に換算すると5400万円と言う物凄い浪費をしたことになります。手を抜こうとした事を猛反省して、結局、加工はドリルと、油圧パンチ、エアソウ、ヤスリを使うという何時もの手順で行いました。久しぶりに『急がば廻れ』を身を持って体験しました。
月末の土曜日は恒例の浜本さんの日です。だから、スカイオートにはいきませんでした。浜本さんのHUMMERの今回は、ダブルオイルフィルターの取り付けと、序にオイル交換。だけど、一番時間を取ったのは『ロンドンオリンピック』でしたけどね。ダブルオイルフィルターの取り付けは、以前ブームになり、かなりの人が付けていましたが、浜本さんはまだでした。アメリカのオイルフィルターの構造は結構簡単で、なんでこんなに種類があるのか不思議です。噂では濾過容量や詰まった時のリリーフ圧が違うらしいけど、サイクロン効果とかインパクター等の機構は入っていないので、濾過面積を上げるのはエンジンにはいいことだと思います。
ロンドンの時差のためか、やや寝坊しましたけど、工具と材料を準備してスカイオートにはお昼前に到着。早速、作業に取り掛かりました。外気温は優に30度を超えてて、尚且つ車内に入っての作業ですから、出来るだけ軽装で作業しましたけど、スカイオートが、一台しかないスポットクーラーのダクトを車内に入れてくれたので快適でした。それでも、コママメに水分補給をしたので、熱中症にも、体力消耗も最小限で済ませることが出来ました。
まず、配線の状況判断を行いましたが、実に不可解。搭載している機器はナビ、追加モニター3個、ウーハーボックス、カメラ3個。。。ナビはちょっと前のインダッシュなので、モニター、本体、地デジチューナー。センターコンソールに付いているモニターも、電源とチューナーが大きく場所を取っています。何故かビデオ信号用の分配器もあります。困ったのは、これらの配線が編み込まれているので、配線を追うことができません。さらに、アース、電源、アクセサリーの取り出しに規則性がなくて、渡で勝手に繋いでいます。さらに殆どの配線は半田付けされてビニールテープを巻いているので、外すことは一切考えていません。
したがって、整理しようにもこれらの配線が全部繋がってトリミングもされていないので長いまま編み込まれているので、結局、一つ一つ配線を追って、編みこまれている配線はカットしてそれぞれのユニットを一回掘り出して整理する事にしました。センターコンソール内の機器の電源、ACC、アースは辿ると、オリジナルのステレオのコネクターから取り出していたので、ここから分岐して、それぞれをスター型に分配してステレオ裏と助手席の2箇所に側想定される本数分の端子を付けました。配線の色もHUMMERの場合はモチロン大抵は、電源-黄色、ACC-赤、アース-黒は決まっていますのですが、このHUMMERの場合はこれがデタラメ。黒いケーブルなのに電源とか途中で色が変わっていたりで勘弁して欲しかったです。。。。これを整理するだけでも随分スッキリします。
なんで、こんな事をしているかというと、このHUMMERの配線を行った人はHUMMERのエンジンメンテナンスをする時にドックハウスを外す事なんか全く考えていないという事です。オリジナルのママでしたら、確かに配線自体はゴチャゴチャしているのですけど、ちゃんとドックハウスを外すことが可能なので、慣れた人なら気は面倒でも30分もあれば開けることができますけど、多分このHUMMERの場合は、蜘蛛の巣のような配線がネット状になっていますので何本か配線をカットする必要が出るし、また復帰させるのは至難の業でドックハウスを開けて閉めるだけで大変な工数です。
例えば、普通の車ですとデストリビューターのローター交換は数分の作業で、原因究明時間がなくて単純交換でしたら『工賃は良いですよ』程度の事ですが、このHUMMERの場合は工賃だけでも数万円になりそうです。実際は時間が掛かるだけではなく、落ち葉を拾うのと、知らない犬のうんこを拾うのは、おなじ拾うのでもヤリたくない指数はうんこの方が格段に上です。だから、このHUMMERの配線整理はうんこの浄化作戦という事になります。当方としてもこうして触ることで知らない犬のうんこじゃなくて、家の犬のうんこ化することで、嫌じゃなくなって来ます。
でも、気が重い部分があります。それは、運転席の下のゴチャゴチャした配線とスイッチ。リアのウーハーにボックスとセンターコンソールの間には意味の解らない配線が沢山あるんです。この部分はスカイオートも当方も『開けない方が良い』と思っていたのですけど、ETCの配線や車速パルス、バック信号が何故かウーハーボックスから来ているんです。車速信号なんてナビから数十センチの所にあるのに何故か、ウーハーボックスから来ています。
当然、家の犬化するためにも、この部分をどうにか解明しておかなくてはならないので、ソーっとウーハーボックスを開けてみると何も固定されていないので、簡単に御開帳したらビックリ。殆ど何も入っていません。ヒューズボックスと、アンプが結構シッカリとした出来のいい箱にチョコンと入っているだけで、左右には大きなスペースもあります。これだけのスペースがあれば、モニターのチューナーが綺麗に収まります。分解したスカイオートの話では、元々、センターコンソールの中はギチギチでチューナーは奥に押し込まれてタオルで揺れないように押させえていたそうです。と言うことで、ウーハーボックスを作った人と、モニターを付けた人は別人で、ウーハーボックスを開けていないということが判明しました。
ちゃんと見ていないので憶測ですけど、これだけ立派なウーハーが付いているシステムだと、ステレオのスピーカー配線は、オリジナルの配線は使わずに、太いケーブルで配線を引き直していますが、そこまでやっている場合はスピーカーはハイインピーダンスのコネクターを使ってアンプを繋いでいるケースが多いのですけど、現状はスピーカー直結の配線を使ってアンプは省略されていました。この中の内リアケーブルはウーハーボックス内のアンプに繋がれています。
ちょっとシステムにアンバランス感があって、仮接続したあとに音をだすと結構いい音がするんですけど、一個スピーカーがなっていませんでした。そこで、スピーカーのケーブルを辿ると、途中で切れたスピーカー配線がありました。また、やたらとヒューズボックスが立派なことから推測すると、以前はちゃんとスピーカーにもアンプが入ってて、何処かのタイミングでシステムを簡略化したか、入れ物はアンプが入るように作っておいて、後からアンプを付けようと計画してたけど、頓挫してそのままという事も考えられます。
結局、モニターの仮設置を行い配線類のチェックをしましたが、何故かDVDからの音が出ない。スピーカーが一個鳴っていないというメンドくさい状態なので、結局、日曜日は日付が変わる前に終了。家に帰り、何でETCケーブルが後ろから来ているのか?色々考えたら、ウーハーを付けた人はセンターコンソールを開けるのは嫌ってて、配線の殆どを運転席側のロッカーパネルの中に入れたんじゃないか?従って、運転席下の配線は一旦ロッカーパネルに降ろして、そのまま後席で立ち上げて背面を通してウーハーボックスの横を通してセンターコンソールに引き込んだ気がします。となると、ウーハーのスピーカー入力とコントロールケーブル以外は全てその遠回りルートで配線されていいる事になります。
それ以外にも、知らないスイッチが2個出てきていますし、訳の解らない配線もあります、そして、浜本さんのHUMMERと同じようにメーターのヒューズも切れてて、新しいのを入れても直ぐに切れるので、これの調査も必要です。と言うことは、禁断の運転席下も外さなくては家の犬にはならないという事になりました。とりあえず、次回は誰が触っても解るように配線に名札でも付けましょうか。
スカイオートにODに塗られたJ53がありました。小出さんのJeepで走行距離は1万程度で、Jeepに付き物の錆びは殆どありません。スカイオートが前に自分用に買ったそうで、もう乗らないからと言うことで小出さんに販売したそうなんですけど、こんなに綺麗なJeepがあること自体が希で、更に価格を聞いたら、40年前に、修理屋でアルバイトしてた時にJeepを探していた修理工が『Jeepは高くて、床に穴があいてる中古でも100万円なんだよ』と言ってたのを思い出して小出さんは良い買い物をしたと思いました。どうか、このまま大切に乗り続けて欲しいですね。
面白い頂き物が続いています。大量な冷凍ドライカレー、大量なペン、そして貴重品で当方には手が届かない『うなぎ』の代わりに『うなぎパン』どれも、面白い物達に爆笑でした。

2012.7.28.    石飛 毅氏

暑いですねぇ〜!!日中は外はサウナ状態で男でも日傘を差したい位です。でも、夕方になると風も出てきてチヨットですけど、過ごしやすくなり、仕事が終わった後にガレージに着くと思ったより快適でした。昨日の続きの作業ですが、続きとは言っても作り直しなので心機一転です。
先ずは昨日作製したプロトタイプを一度センターコンソールに取り付けて、それをベースに採寸しました。その結果、右側を8mm延ばすと丁度良い感じになりました。材料も2mmから3mmにアップ、単純にコストは1.5倍ですが、並べてみるとヤッパリ3mmの方が立派で、並べると倍ぐらいに感じます。先ずは、板取りですがプロトタイプが型紙になるので、確り下書き線も引く事が出来ます。粗取りは板が大きいので、丸ノコでチョッと大きめに直線でカットします。次に名前が解りませんけど、スライドする丸ノコで罫書き線ギリギリで精密カットします。細かいR部分もこの名前が解らない道具で粗切します。
昨日は、このなまえの解らない道具は床に置いて使っていましたけど、今日は台の上に置いて確り線と丸ノコの歯を合わせて切りました。そのお陰かカットラインが正確で外周の仕上げが要らないぐらいです。角のRはベルトサンダーを使うと綺麗に仕上がります。
さて、2つの角穴ですけど、今日は確りと罫書き線を書いて、名前の解らない道具の角度機能をふんだんに使って、一発勝負で慎重にカットしてみました。昨日は少し小さめに開けてかサンダーとヤスリで仕上げたのですけど、回りがアルミの粉だらけになるし、時間も掛かったので今日はギリギリまで責めてみました。結果としてはこの方が切り口が直線になるし、仕上がりも綺麗です。9割方完成したプレートをコンソールにあてて、固定ビス用の穴位置を決めます。
穴位置が決まったら、センターコンソールにナッターを打ち込みます。ネジサイズはM5で十分ですけど、見た目が強そうなのと、センターコンソールの芯材が案外厚みがあるので、M5だとナッターが潰しきれないため簡単に抜けてしまいそうなので、M6にしました。でも、ガレージにM6の長いビスが在庫切れなので、土日のホームセンターは混んでて嫌なんですけど明日買いに行って来ます。
ネジ位置が決まったので、短いビスがあったので借り止めしてセンターコンソールの余分な部分をカットします。余り大きくカットすると、ナッターが抜けてしまうし、剛も落ちるので切り取りはソコソコで終らせました。それでも、コレだけ大きな穴が空いたのですから、メンテナンス性は大幅にアップします。
イヨイヨ最近当方のブームであるカーボンシート貼りです。プレートを洗剤で洗って油分を落としてカーボンの目を合わせて貼り付けます。3Mのシートは貼り直しもできますから、結構大胆に貼り付けて少し引っ張りながら板を包みます。角の部分はシートが丈夫なので細かく切れ目を入れて巻き込むと上手くRに合ってきます。最後にドライヤーで熱を加えた後、R部分をゴリゴリ押し付けてシワを延ばせば完成です。
シートの在庫はタップリ有るので、ケチケチしないで大胆に貼るのが上手く仕上げるコツだと思います。余った部分は後から地道に取れば良いので貼っている途中には気にしないでシート同士が重なった場合でもそのまま進めて最後に帳尻を合わせる事が出来ます。3Mのカーボンシートは当方の中では神です。
一応完成しましたけど、まだ熱線スイッチを付けていないので、明日は先ずコレを付けてこの暑さですから当方のエアコンに電動ファンをどうしても付けたいので、スカイオートに行く準備はしたのですけど、日曜日に行く事にします。

2012.7.27.    石飛 毅氏

95年式のセンターコンソルパネルの作成を始めました。
先ず、コンソールの損傷状況の確認をします。今回は角穴の間の部分が折れてて、表皮だけで繋がっているため見た目はそれなりです。特にここに入るナビは後ろ側で固定されていないので、元々それが原因で折れたと思われいます。これはパネルで隠れる部分なので撤去してしまいます。さらに、エアコンのコントローラーの下側も骨折しています。これは、コンソールを外したときに無理をしたために折れたと思われます。この部分まではパネルで隠せませんので、裏面に薄いアルミ板を貼って補強しよう思います。
コンソールパネルで隠れる部分の表皮を剥がして大体の大きさを決めます。コンソールは微妙に曲面で出来ていますので、まっ平らなパネルは大きすぎると浮いてしまいます。また、角の部分もRが付いてて、R曲げ加工がガレージの機材では出来ないため角Rの直線部分までしかパネルにできないので、思ったより大きな面積がとれません。
制作は、まず紙で型紙を取ってから大きめにアルミ板を切り出して、コンソールに当ててみます。基準線は下端でそれ以外は直角にすることが出来ません。またコンソールの3次面とのバランスを考えて、左上端は大きなRでコンソールの中段との流れを合わせました。形状が決まりましたら断面の仕上げを行い、コンソールに当てて、裏側から大凡の角穴の位置をマーキングします。この時点で、マークした角穴は大抵曲がっているので、マーキングした位置を参考にして横方向の平行線を引いて縦方向の位置決めを行います。次に横方向の位置決めをすますが、ステレオの穴と、エアコンコントローラの穴は左右または均等割で配置をしたいのですけど、左端合せだと、ステレオの位置がおかしくなり、均等だと右端がはみ出てしまいますのでデザイン的な制約は捨てて、収まる位置に決めました。2つの角穴加工を行いましたが、何時も角穴の加工には閉口します。まして、パネルの直角部分は下端だけなので基準を取りにくいので真四角はやや真四角となってしまいます。それでも、出来としては良かったのですけど、デザインレビューの結果、オーディオ部分の角穴とパネル端面の距離が思ったより短いので、強度的に不安があります。そうそう力が掛かる部分ではありませんけど、センターコンソル自体の平面度が出ていないので、取り付けの時にネジで絞め込むと変形してしまいそうなので、作りなおしする事にしました。
新バージョンは、板厚を2mmから3mmに上げ、パネルの幅を5mm位広くします。作りなおしになったのですけど、あまりガッカリしていません。今回のように美観も重要な部品の場合は大抵一発で上手く行っ試しがないのと、型紙では解らない不具合点も出てきますから最初から試作の積もりで作成しています。試作の良いところは加工上の注意点とかも分かるので大抵仕上がりもアップします。今回の場合は表面にカーボンシートを貼る予定なので細かい傷とかも気にしないでOKですから、お気軽です。困ることは、暑さと大量のアルミ削りカスがガレージ中に散らばることです。次回は外でカットをします。

2012.7.26.-2    石飛 毅氏

今週の土曜日に放送される『めざましどようび』 http://www.fujitv.co.jp/mezamado/index.html に松原さんのタンブラーが紹介されるみたいです。この番組は名前の通り、朝6時から8時30分までという早朝番組なので、オンタイムで見れるのは友野さんぐらいかも。当方も頑張ってみますけど、念のため録画しておきます。是非、タンブラーの勇姿を見てください。PSガレージに取材に来てくれた高見さんっていう人がとても綺麗な人だったそうです。

2012.7.26.    石飛 毅氏

先週末お手伝いしているエアコンのコンバージョンですが、何しろ95年式で触ると大変なことになってしまう部分が多々あります。
当然、オーダーはエアコン交換なのでそれをやるだけで良いんですけど、そうもいかない部分はあります。また、想定していない部品が賞味期限ギリギリであったり、外すと壊れてしまう物もあります。今回の場合、それが当てはまるのはエアコンホースです。HUMMERの場合、エアコンの効きが悪いとガスの漏れを疑ってジョイントの増し締めを行なっているケースが多々あります。エアコンホースのジョイントはネジ部分がアルミで、シールをしているのはOリングなので、もし漏れていたらOリング交換するのが常識です。これを、単純に増し締めで済ませてしまい、『漏れが止まった』と言うのは修理とは言えません。結局、増し締め行為はOリングの当たり面を変形させてしまって、Oリングを交換しても元には戻らずにホース交換しなくてはなりません。さらに、パイプ部分を変形させてしまっていることも目にします。
今までの経験だと、締めこむなら一旦緩めてから適正なトルクで締めるべきで、この増し締めでパイプを変形させた時点でアルミのパイプは強度がガックリ落ちて振動とかで切れてしまいます。このHUMMERの場合も配管を触る前に既にパイプが変形していたり、ジョントが緩んでしまっている部分もあり、触っただけで破損しました。恐らくエアコンの効きが悪くて、交換しやすいホースは交換してありましたけど、奥の方にある面倒な配管はそのまま増し締めで終わらせていたようです。
結局、このホースは形が特殊なので本国手配になりましたが、納期が確約できませんのでスカイオートのネットワークでエアコンホースを作れる所があったので、作成を依頼したところ、キッチリしたものが納品されました。実はHUMMERの場合は、年式によってエアコンのホースの長さが違います。全部交換の場合はどれでも良いのですけど、一部交換の場合は長すぎたり短すぎたりすることが多々あります。
また、HUMMERの場合はエアコン修理歴が多いのでその場しのぎでホースを付けてしまうので、年式だけではホースのパーツ番号を決めるのは困難です。オーダー品は価格的には輸入と変わらないのですけど、そのHUMMERにピッタリのサイズがオーダーできるので無駄が省けます。
エアコンのハード自体はこれで全て揃いましたので、後は組み付けなので先が見えてきました。所が、次の問題をどうするか、スカイオートと相談をしていました。次の問題はセンターコンソルカバーです。エアコンの操作パネルは、94、95年式の場合は電気式の蛍光表示管式ディズプレーでこれを撤去して、新しいものにしますけど、大きさが異なりますのでセンターコンソールの穴を拡大しなくてはなりません。所が、リアの熱線スイッチがあるためにスイッチを移設します。この事自体は大きな問題ではありませんけど、新しいエアコンスイッチのパネルはこの熱線スイッチ跡を隠すほど大きくないため、不細工になります。
また、オーディオの1DINの穴と、スイッチの穴の間部分は度重なる過労で芯が折れています。95年式までのセンターコンソールの設計思想は、ステレオやエアコンのコントローラーは直接取り付けられています。従ってメンテナンスする場合に手前に引き出そうとしても無理です。ステレオはどうにか引っ張り出せても、コネクターが中に落ちたらまず引き出すことはできないでしょう。そこで、この手の作業をする場合はセンターコンソールを外してメンテナンスをすることになりますけど、配線が沢山繋がっているため、外すと言うよりもズラしてメンテすることになります。ズラしてもセンターコンソールは巨大ですから邪魔になるし、取り付けも全てを接続してから、元の位置に戻すために、お客が突然来て押入れに何でもかんでも突っこんでしまうのと同じ状態になります。そこで、以前スカイオートで柳本さんの95年式でオーディオとエアコンのコントロラーをパネル式にした事があるので、『あの方法でやるしかないな』と提案したら、スカイオートが『後々を考えると、それが良いですね〜』と賛同して、すぐ、『じゃーお願いしま〜す』と当方に振ってきました。
週末に、スカイオートでやってやれないことはないんですけど、出来るだけ良いものを作るには使い慣れた当方のガレージの方がいいので、『やってもいいけどガレージじゃないと出来ないなぁ〜』と、すこしゴネたら早速に昨日、コンソールを外してガレージまで持ってきてくれちゃいました。素早いと思ったのですけど、実は他にも要件があったからで、工藤さんがコストコに行ったところ、以前当方が現品限りで購入した工具箱が、『また売ってたよ〜』と連絡があったみたいで、押さえてもらい、それの引き取りをする予定の序だったみたいです。
仕事が終わった後に、ガレージで待っていると、工藤さんがシエナに工具箱を積んで到着、暫くするとスカイオートがタンドラでやってきました。直ぐに積み替えれば良いのは分かっているんですけど、男の癖に3人集まるとかしましくて、べちゃべちゃ話をしているうちに『やるか!』と腰をあげたら既に周りは真っ暗になってて、反省。だけど、今!ガレージには『最強の照明車』がありますので、まるで日中のような明るさで安全に作業できました。
工藤さんの話では、残り3台あるというので『全部買う』と告げて在庫を再度確認したら2台しかなく、さらに一台には傷が入っていたので、『お詫びに値引きします』と好条件で購入出来たというので、領収書を見せてもらったら、完品は45000円で傷物は4万円を切っていました!実に羨ましくて軽く落ち込んでたら、差額でご飯と言うことになって3人で晩ご飯に行ってきました。でも、3人で『霜降り』をガンガン食べたら、支払額は差額の3倍以上!なんか申し訳なかったです。

2012.7.23.    石飛 毅氏

土曜日は、ジックリ電動ファンの取り付けを行なうために、アーダコーダやっていましたが、フト見るとパワステのオイルクーラーがタイラップで固定されている。確か、とりあえずと言うことで仮ドメのまま3年経過していました。そこで、これの固定金具をまず作成することにしました。どうせならズーッと使えるものにしたいので、何個か試作をしているうちに、夕方になってスカイオート復帰祝いBBQに工藤さんと久々にヒロシ君と一緒に出かけました。
BBQの方は急に決まったのに、越谷ちびっこギャング組みとH.O.C.Jは常駐の桧谷さんと八島さんが参加。面白かったのは腕相撲大会で、当方は50肩、スカイオートは病み上がりですから不参加でしたが、思いの外桧谷さんが並みいるマチョマンを押しのけて決勝まで進んでしまいビックリ。評論家の周平先生の評価は、「細いので、相手が油断するのと、案外『瞬発力』があるし、それよりも『負けん気の』強さですね〜」との事でした。
今回の目的は、BBQの他に関西ミーティングで初めてお会いした方のHUMMERがエアコン交換で入ってきていました。そのHUMMERのチェックも兼ねていました。このHUMMER、外観はソコソコピカピカで内装も結構確り作りなおしがされていますが、それは表面的な部分だけで、中の配線を見ると絶句。95年式のGAS-HUMMERですから、社歴は17年でその間に色々な人が色々リペアされていたのがあちらコチラに伺えます。ただ、それぞれがそれぞれの勝手にそれぞれの基準で作業をしているので、後の人の事は全く考えていない作業されています。
従って、今回のような大きな作業をしていると、それらのツケが全て関わってきます。従って、レトロフィットの交換作業を上回る補修と整理が必要で、当方だったら触りたくない状態ですが仕事でやっている方は大変です。作業的にはこの時点までレトロフィット取り付けの一番面倒なボディの加工は全て終わっていたので、本来なら明日終わる状態でしたが、もう一ナビやモニター、ウーハー等のオーディオ類の整理をしないと、とてもじゃないけど他に不具合がでそうです。電源、アースの取り方はここから取っちゃダメでしょう?という感じだし。。。エアコンは今までに色々な人が触った感じです。コンプレッサーは他の部品に比べて、程度が良いので、新車の時からのものではなさそう。この時にコンプレッサーとコンデンサーの配管は交換した模様。ただ、その他の配管は新車の時のままなので、交換が必要な物が何本かあります。
色々ダメ出しをしていたら、普通よりも大変な事になるねと言っているうちに、結局、日曜日に作業のお手伝いをすることになってしまいました。オーナーからも宜しくと言われていましたけど、スカイオートに入庫しているHUMMERを当方が触るのはどうかな?と思いますけど、何しろ病み上がりで、10kg以上の物は持てませんので、レーバーとして手を貸すことにしました。
日曜日はスカイオートが始まるのは9時ですけど、ミーティングがあるでしょうから10時過ぎに訪問して作業開始。先ずは、全体的な点検を行いましたが、手入れがかなり悪かった感じです。古いエアコンキット本体は既に撤去されていますので、残された古い配線ハーネスの撤去。所がこのハーネスに何故かやたらとタイラップやビニールテープで他の配線を縛り付けているため、まるで化石の発掘みたいに少しずつ配線の束から引っ張り出す感じです。特にビニールテープはベトベトで、、、、これを撤去して、室内機の周りはスッキリしたので、新しく取り付ける室内機の状態を確認し、まずは車内に押し込んで仮止めした状態で固定用金具の墨付けを行います。通常は指定のテンプレートで予め固定金具を位置を決めて金具を先に付けるるのですが、今までの経験上、それだと室内機に無理が掛かったり、思うような位置に固定できなくなります。そこで、一旦、室内機を理想の位置に仮止めして、室内機を支えながらマーキングします。この時に室内機の位置を決める時に押さえる場所が数箇所ありますが、このポイントをちゃんと合わせないと後で大変な事になります。
室内機を一旦取り出して、配線と配管の室内とエンジンルームの間に穴を開けたりレイアウトを決めてから、室内機を固定します。この後、室内の配線と配管を行いますが、改めて良く見ると配線が一山あります。スカイオートの話だと、先日作業した戦闘竜のHUMMERも凄いことになってて、整理した結果、バケツ一杯の配線を捨てたそうです。このHUMMERもそれに近い状態で、電源の取り方など、本腰を入れてやり直しが必要です。
エアコン取り付けに、もう一個問題が発生しました。このHUMMERはキノコが取り付けてあるため、バキュームラインの負圧が足りません。普通は吸入抵抗があるためにスロットルボディのマップセンサーの取り出し口でも十分負圧があるのですけど、逆に余った燃料が出てきてしまうほどです。これでは、室内機のアクチュエーターを動かす力が出ませんので、これはインテークマニホールドに穴を開けるか、当方の様にバキュームポンプを取り付けるかの方法しかありません。当方としてはバキュームポンプの追加の方がお薦めです。
そんな訳で、このクリーナーのためにエンジンのマネージメントをしているマップセンサーはチャント働いていないらしくアイドリングの時はガスが濃いため、排気が臭くてたまりません。恐らくエンジン回転が上がればそれなりに機能しているのでしょうが、少なくとプラグは被り気味だと思います。そんな折、オーナから連絡が入ったようで、『全体的に点検』という、何時ものオーダーが出たようです。これって言うのはオーナーが自分を安心させるためにチョクチョクスカイオートが頼まれるみたいで、当方としてはそうなるとかなりの時間と交換する部品は山になってしまいます。特にこのHUMMERの様に電気の端子は外すと全て錆びてて、何時接触不良になってもおかしくない状態なんて、どーするのか?と、思います。
当然、費用だって嵩むだろうし、一体どうするのか聞いたところ、今までトラブルの多い場所と、機能していない部分をリペアしたりするそうです。当方の様に一つ一つ錆びている部分を交換したり磨いたりしていたら、キリがないですからね。来週も当方の仕掛かり部分が残っているので、自分の使いやすい工具とパーツを持ってスカイオートに行くつもりですけど、放置したままの自分のHUMMERを見ていると複雑な気持ちです。

2012.7.20.    石飛 毅氏

プーリー脱落でオーバーヒートが心配だった片岡さんのHUMMERですが、連絡したところ今の所、問題は出ていないようなので、一安心しました。
ベルトが外れて、ウォーターポンプが回らなくなると冷却水の循環不良が起こり、一番温度の上がるシリンダー周りの冷却水が沸騰し始めて、気層部分が多くなり圧力が上がります。圧力が上がりすぎると一番弱いヘッドガスケットが抜けてしまいますので、圧力を逃がすためにサージタンクのラジエーターキャップには圧力を逃がすために弁が付いています。従ってオーバーヒートをすると、水蒸気の様な物が上がるのは大抵この弁が逃げた冷却水です。これの御陰で配管類の破裂を守られるので水蒸気が吹き出した位の事では、元に戻せば何事もありません。所が、このまま走行を続けると温度が上がりすぎてしまい、設計者が期待しているピストンとシリンダーの膨張率の違いから隙間が想定外になってしまい、抵抗が上がり局所的な温度上昇に伴って、焼き付いてしまうこともあります。
特にDIESELの場合は、ガソリンエンジンより圧縮比が高いので、エンジンロックの可能性が高くなります。一方では回転が低いし、燃焼温度が低いので、熱自体の発生量はガソリンエンジンより少なく、エンジンオイルによる潤滑も期待できますので、トータル的にはオーバーヒートで壊れるまでには時間が掛かるため、総合的にはガソリンエンジンよりオーバーヒートには強いと思って良いと思います。
この事から、今回の片岡さんのHUMMERの予想をしてみると、冷却水は全量25Lの内10L弱補給しましたので、冷却水が半分は残っていた事になりますので、シリンダーがロックするような温度には上がっていません。現に修理後エンジンはちゃんと回っていました。次に心配なのはガスケットの吹き抜けですが、シリンダー内の高圧がウォータージャケット内に混入すると圧力が上がりますので、ラジエーターキャップから吹き出します。この混入も程度問題で、みるみる吹き出す場合と徐々に吹き出す問題があります。これはラジエーターキャップテスターで圧力を掛ける事で発見できますし、更に軽程度の物はサージタンク内の気層部分を吸入して試験液に通すと漏れの発見ができます。今の所、冷却水の吹き出しはありませんので、キャップテストとガステストを行って良好であれば、オーバーヒートによる損傷はないと判断できます。
因みに、エンジンオイルに水が入っていたら論外です。速攻で軽ければヘッドガスケット交換、ちょっと厳しいときはヘッド交換、最悪はエンジン交換という道が開かれてしまいますので注意して下さい。

2012.7.18.    石飛 毅氏

工藤さんの倉庫が移転になるため、保管していたTOMONO-GOを移動するために、動かす準備は完了してて、期限ギリギリである先週の3連休に移動しようと思っていましたけど、度重なる色々でそれも叶わず、昨日は前日の疲労でやる気が出なかったので、本日やっと移動が完了しました。
3週間ほど放置していましたけど、タイヤの空気も抜けずに、エンジンも無事掛かったみたいで、工藤さんがTOMONO-GOを外に出しておいてくれました。久々のTOMONO-GOは埃も無く、倉庫に仕舞った時と全く変わりなく保存されていました。屋根付きでラップされていたので最高の保管状態だったとことが良く解ります。
早速、次の係留地であるガレージまでの数キロを運転しましたけど、異音や不調な部分はなく快調でした。ただ、エアコンの方は相変わらずで熱風しかでないので、5点式シートベルトで身動きが取れない当方を気使って工藤さんが窓を全部開けてくれたので、ガレージまで暑さで気を失うことにはなりませんでした。取敢えず、暫く安住の場所を確保するまでは、ここが定位地になりますので、保管方法を何か考えなくてはなりません。一成さんみたいにグルグル巻きにして置くか、屋根を付けるか・・・・・・。とりあえず、狭山ハウジングに相談してみましょう。

2012.7.17.    石飛 毅氏

自分のHUMMERに触れない日々が続いていましたが、やっと触れます。
何しろ、関西ミーティングから帰ってきて洗車機でシャワーしたのと、エアコンのガスを入れた記憶が微かにあります。しかし、洗車の方も洗車機の勢いもダメダメで、虫の死骸が取れていません。エアコンの方も連日の猛暑でフロントは余り効かないので、リア頼りでしたけど、突然リアのファンが止まってしまい、温室状態で悲惨。関西若手と『つくし』に行った足はエアコンが良く効くekワゴン4人乗車で行った位です。
関西組みが帰った後、一応何処が悪いのか駄目な箇所を特定したかったので、シャワーを浴びて、晩御飯を食べた後に点検開始。とりあえずヒューズの確認ですが、切れていません。そこで、今度は下流からテスターを片手に点検しました。電源が駄目な時はアース不良も考えられますので、コネクターを一つ一つ抜いて確認。コネクターはピン側だけでなく、裏側にもテスター棒を突っ込んで確認します。これはコネクターのピンが接触不良を起している事も多々あります。
特に電流の大きい場合は、何故かピンの色が変わる位の絶縁皮膜が出来ています。当方の予想では接触抵抗で熱が上がって、酸化皮膜が出来易いのかと勝手に考えています。今回もリアエアコンの電源ライン(スイッチ裏のピンク)を辿って行ったコネクターのピンの色が他とは異なっていました。案の定、ピン側では0ボルトですけど、裏側の配線には14Vが来ていました。
リアのエアコンファンの原因は特定できましたけど、夜でも暑いためかフロントエアコンの効きは今一です。当方のエアコンはレトロフィットキットですし、ヒーターコアを交換したときに色々ありましたけど、エバポレーターは是好調な筈です。ただ、このエアコンの効きが悪いのは、止まっている時で、走行中は快適です。という事はコンデンサーの冷えが悪いのではないかと思い、エアコンを入れた後にコンデンサーを触ると直に熱くなります。そこで、コンデンサーに水を掛けると、噴出し口からの冷気は十分満足できる冷たさです。
こうなると、ガスがどうのこうのではなくてコンデンサーを如何に冷やすかが問題です。今一度エンジンを掛けてラジエーター周りの空気の流れを見ると、ラジエーターの次がオイルクーラーですが、ノーマルのATクーラーをカットしてエンジンオイルクーラーをATクーラとして使っています。そのため、その上に乗っているコンデンサーの方が大きくてもエンジンのファンが幾ら引っ張っても横からエアを吸い込んでしまいますので、コンデンサーを通るエアは殆どない事が解ります。
そこで、以前、ノーマルターボエンジンの時に付けていた、電動ファンを引っ張り出してきました。エンジン自体はオーバーヒートするような温度にまで上がりませんので、エアコン専用に電動ファンを付けてみようと思いラジエーターの上に載せてみたところ、ボンネットが閉まりません。今まで使っていた取付金具のママでは無理なので作り直しが必要です。
そう思いながら、翌朝起きてから涼しい内に作業を初めて一息ついてfacebookをみたら、ガレージからの帰路に問題が発生していました。
そこで、片岡さんに電話をしましたけど、でられなかったので、同行していた藤本さんに連絡をした所、状況は伊勢長島ICの手前で突然パワステが効かなくなったので、そのまま走り続けて路肩に寄せ易い場所に止めたそうです。ボンネットを開けてみるとパワステポンプのプーリーが飛んだためにベルトも外れて、一気に補機類が停止してしまいました。ここからJAFを呼んでパーキングエリアまでHUMMERを積載車で運んでもらったそうです。
JAFの人の話では、パワステポンプ本体は大丈夫だろうとの事だったのですが、プーリーもありませんので取敢えずそこのパーキングエリアに置いて一旦帰宅した様です。一応、先日福井さんが積載車を購入したので移動は出来ますが、そこからまた修理が必要になります。一応、スカイオートに連絡したところ、既に連絡が入ってて『どれぐらい走ったかに寄るけど、水温計が振り切れていたのでヘッドガスケットが心配です』との事。
どれぐらいの回転数でどれぐらい走ったか解りませんけど、取敢えずプリーの修理をしないとそれすら解りませんので、プリーを送れば良いかと思いましたが、プリーは専用のSSTがあって、尚且つラジエーターが付いたままだとインパクトが使えませんので、少しづづたぐりながら外さなくてはなりません。もう一度プリーだけがダメなのかを藤本さんに連絡したところ、プリーを取り付ければ良さそうな感じがしたので、一応、狭山からどれぐらいの距離か聞いいたところ『300キロ位ですよ』と言うので、交換しに行くことにしました。
本来なら、この日は工藤さんの倉庫からTOMONO-GOを引っ張り出す予定だったので、工藤さんに連絡したところ、笑ってました。スカイオートも『行きましょうか?』と言ってくれましたけど、まだ療養中なので無理はさせてはいけないので、単独で行くことにしました。でも、HUMMERは電動ファンの取り付け途中で出動出来ません。となると足はekワゴンしかありません。
ekワゴンは最近ナビのアップデートもしたので知らない場所に安心して行けるし、シートはレカロでから長距離でもお尻が痛くなりません。更に燃料代、高速代も安いの経費削減にもなるのでベストチョイスだと思いました。準備としては工具の他にパーツクリーナー、ウエス、毛布、水、ATF、念のためグランダーまでをekワゴンに詰め込みました。リアゲートですと荷重分布が悪くなる(ガチャガチャ煩くなる)ので、リアシートに載せました。
目的地は西なので、先ずは狭山から高速に乗り、再び藤本さんに正確な場所を聞きながらナビに入力をすると『目的地まで370km。。。。』との表示。もう既に10km以上は走っていましたので、『300km位じゃなくて400km位』と言うべきです。電話で藤本さんを怒鳴り飛ばしたところで距離は変わりませんし、今更『遠いから、行くのは止めたと言うわけには行かないので、そのまま引き返さずに目的地に向かいました。
運転しながらもう一度忘れ物がないか考えたのですけど、色々工具は完璧でした。所が、肝心なプリーを載せた記憶がないことに気がつき、軽くパニック。在庫の確認をした記憶後のプリーをどうしたかの記憶がありません。それに気が付いた次点で、もう諏訪湖まで来ていますので、もし忘れていたら、引き返すのは大変ですから『今日の予定は終了』となってしまい、折角ここまで来たのに台なしです。慌ててPAに停めて荷物を確認したところ、グラインダーと一緒に載せてありました。
当方の様な誇大妄想でお調子者は、何かがあると色々余計な事も思いついてしまい、アーダコーダと色々なことを考えている内、そっちに気を取られて一番大切な本来の目的を忘れてしまいます。
良くスカイオートが、中央道は走り辛いと言いますが、当方はそれの意味が分かりませんでした。東名に比べて空いているので、どちらかというと中央の方が好きな位です。しかし、今回は物凄くその意味が分かりました。ekワゴンは3ATのNAエンジンです。このパワートレーンでエアコンを入れて談合坂を走ると段々速度が落ちて終わりかけには60km/h位まで速度が落ちてしまいます。DURAMAXだったら、、、、、
そして、下りになると速度的には満足できるのですが、3ATの最高回転まで達してしまうと下りでベタ踏みでもエンジンブレーキが掛かったような感じになります。更にカーブも多いし交通量の少ない地域では舗装も繋ぎ目だらけです。
諏訪湖で片岡さんに連絡をしたところ、福井さんと連絡が取れて積載車で現地に向かっているので、一旦積載車に載せて、向こうからこちらに向かってくれると言うので少しは距離が短縮できそう。所が、しばらく経っても連絡がないので、こちらから連絡すると『HUMMERの側まで行ったんですけど、鍵を忘れてしまいました〜』。。。。あいつもお調子者みたいです。
結局、長島SAに17時半頃に当方が先に到着。荷物を降ろして作業を始めようと思い、グリルガードのピンを抜くときに、セキュリティーのサイレンが。。。。。これじゃー触れません。暫くすると福井さんの積載車に2人が乗ってきました。福井さんの積載車は大型で、HUMMERが楽々乗ります。だけど、高速代が高いです。
作業の方はまず、残されたプーリーのボス部分をポンプから抜き取ります。結構力も要りますし、沢山ナットを回さないとボスは外れません。そこで、プロペラシャフトを外して下と上から地道にプリーを抜き取ります。この抜き取り作業には1時間以上掛かりました。そして、今度はインストールですが、ポンプのシャフトに切ってあるネジは大抵サビが進んでてSSTが入らないことが多いので、タップでネジ部分をサライ直してから工具を装着します。装着の方は30分ぐらいだったでしょうか。必要な力も小さくて済みます。プリーが入った後はプロペラシャフトを取り付けて、その後ベルトを掛けて終了です。
冷却水の温度が結構上がったというのと、フレームにクーラントの跡があることから冷却水が結構吹き出したと思いサージタンクを開けてみると空っぽ。そこで準備した純水をドクドクいれるとほぼ10L入りました。仕様ではHUMMERの冷却水総量は25Lですから、結構抜けてしまっています。
冷却水を入れて、それなりのエア抜きをしてからエンジンを掛けると、特に問題となりそうな部位はないのですが、冷却水が吹き出しているので、もしオーバーヒートさせてしまっているとプリーだけの問題ではなくなってきます。また、冷却水系は水温が上がらないと症状が出ないものもありますから、エンジンが掛かっただけではまだ問題が全て解決したことにはなりません。暫く様子を見る必要があります。
やれやれと思って時計を見ると21時になっていました。時間が経つのが早いです。このまま直ぐに帰るつもりでしたが、一人だとこのまま何も食べないで走りきってしまいそうなので、皆と一緒にキシメンと餃子を食べてから自宅に向かいました。軽自動車はガソリンタンクが小さいため、頻繁に給油が必要です。今回も帰りの高速走行中に警告灯が点いても残量も給油所までの距離も分からず焦りました。
帰りは桧谷さんから、東名が大渋滞を起こしているとの情報があったのですが、車に乗るとツイツイアクセルを強めに踏んでしまうので、ペースは合法速度上限を保って走ってしまいます。当方が通過する予定時刻は夜中の1時を回っているので解消していると思ったら、情報通りの渋滞。厚木から自宅まで2時間近く掛かってしまい、到着は2時半。走行距離約800kmで運転時間11時間、燃費は上下の幅が広くて11〜15km/hで東明の方が平均速度が高いためか燃費が悪かったです。

今回のプリー破損事故の検証をします。
破断面を見ると波状痕がありますので、教科書通りの疲労破壊です。ただ、破断面は大きく2つに分かれていますので、一気に破損したと言うわけではありません。このプーリーの構造はボスにプリーが溶接されて一体になっています。破断した部分は断面積が一番小さいし構造上も一番ストレスが溜まります。特に溶接部分のビードに浮き上がりも見えませんので、単純に使いすぎと言うことになります。
今までの経験上、このプリー自体が破損した話は聞いたことがなく、パワステポンプの方が先にお亡くなりになりますので、今回の破損に対してさほど気にする必要はないと思いますが、費用的にはさほど高価なものではありませんので、パワステポンプのトラブルが発生して修理等をした場合は寿命と考えて交換する事で防止にはなるでしょう。
実際、片岡さんのHUMMERを例にすると、このHUMMERの実走行は不明です。CARFAXでの確認が全てという訳ではないのですが、アバンギャルドな輸入業者は調べれば解るCARFAXを無視して走行距離を変更する事も多々ありますので、一度、CARFAXでご自身のHUMMERを調べるのも一考だと思います。前にも報告しましたが、スカイオートに下取りに入って来HUMMERを調べたら、メーター走行距離よりも大幅な削減がしてあり、とても下取れないとお断りしたら持ってきた人が怒ったり、どうにか許せる範囲の実装走だった場合、下取り価格が思ったより安いと言われる事があるそうです。
そこで、スカイオートにこの部分の点検はどうしているのか聞いたところ、プリー自体が破損したことはないけど、シャフトが抜けたことがあるそうです。それ以降、車検の時には一応ハンマーでコンコン叩いて音で判断はしているそうです。確かにボルトの緩みとか部品の破れば、叩いた音は素人にも分かるほど違いがあります。
パワステのプリーの破損自体はパーツがあれば路上でも3時間ほどで交換できますし、その後、普通に走れますが、このトラブルが発生した時の対処で数千円の部品代だけでは済まなくなります。それは、ベルトが外れた御陰で、パワステ以外の部分にも影響が出ます。一番大きいのはウォーターポンプの駆動が止まってしまい冷却水が循環しなくなる事です。当然、フアンも停止しますのでラジエーターも冷やすことができません。
発電停止やエアコンはベルトさえもどれば別になんにも広がりは持ちませんので安心してください。エンジンの冷却系統はほぼ停止してしまいますので、ハンドルが重くなったら基本は『即停止』です。エンジンを停止するとキーロックが掛かってしまいハンドル操作ができなくなると困るので、まず、ハザードを出して、ブレーキも効きませんので、アクセルオフ状態でスローダウンをさせながら車体を路肩に寄せて止めます。その後、直ちにエンジン停止して3角表示板を出して車の中に留まらずに、安全な場所で助けを待ってください。
この時にエンジンルーム内では、クランクプリーは回転していますが、丸いものなので安全です。一番怖いファンはベルトが外れた次点で回転が止まりますので、ベルトがアチラコチラにムチのようにモンドリ打ったり、絡みつくようなことはありませんので安心して下さい。
これに気がつかず、そのまま走れるからといって走り続けることは無謀です。ただ、命に係わるような場合や他車が事故を起こすような原因になりそうな場合は、もう諦めて走るしかありません。自身や他人に大きな迷惑を掛けて自分の人生を掛けるほどの事ではありませんので、そのまま走っちゃいましょう。その場合、最悪な場合でもエンジン交換、軽い場合はヘッドガスケット交換程度で済みますので、人の命や怪我、物損事故に比べれば大したことはありません。
この辺は臨機応変に対応してください。HUMMERを安全な場所に停めた後の処理は、ご自身のネットワークや今までのお付き合いでどうにかしましょう。因みに、今回は当方のガレージからの帰りと言うことで路上修理をしましたけど、路上修理は天候、季節、場所等、色々な条件によって可否がありますので、基本的には出来ないと思ってください。当方に頼まれても、もう手持ちの部品がありませんので無理です。

2012.7.16.    石飛 毅氏

土曜日から、藤本さん、片岡さん御夫婦がお見えになりました。
片岡さんに先日アルミのオイルパンを譲って、それの取り付けとピットマンアーム、アイドラーアームの交換が目的。藤本さんは先日購入した工具箱の天板は木製で、淵が無いので物がボロボロ落ちるためそれを付けるために時間が取れたので、来てくれましたので大歓迎。
色々改造案を出し合って、何時もの様にH2に乗っている材木屋に電話したら、直に来てくれたので藤本さんとプロ同士で話をしてもらい、材料を選んで貰いました。この材木屋が凄いのは、材木をプロボックスに付いたルーフキャリアに乗せて来てくれたんですけど、ロープも何も掛けないで持ってきました。近所とは言え流石にプロですね。
新しい工具箱には左右と奥に壁を付けててもらい、奥にはスプレー缶が2列並ぶようにしてもらいました。表面は一度磨いた後にクリヤーを塗って、その後に磨いてもらい、もう一度クリヤーを吹いたので、表面はツルツルです。余った材料が出たので、序に他の工具箱の天板も作って貰い、作業場の工具箱に統一性が出来ました。この材料はそれ程硬い物ではありませんので、この上でドンドンとやる様な作業は出来ませんけど、見た目が良くなりました。
何時もの様に、淡々と作業してくれるのは流石で、当方も思った物が出来たのでご機嫌です。今回は片岡さんの奥さんも来たので、土曜日は夕方に作業を終わらせて、『つくし』に行ってきました。昨日、ビックサイトで桧谷サンの長男が展示会に出展するために、上京していたのでスカイオートで修行をしていたので、桧谷親子、そして休養から復帰したスカイオートも加わって『つくし』の創作料理を堪能しました。

アルミのオイルパンの取り付けは久し振りです。4E80用のアルミオイルパンは数種類ありますが、今回のは初期型です。初期型は、クロスメンバーに当たりません。ただポン付けだと思ったら大きな間違えて、作業しながら色々思い出しました。先ずは、フランジ部分の厚みが増えたので取り付けボルトは長い物と交換。これはメトリックなので、ホームセンターでステンレスのキャップスクリューで入手可能です。次の問題はミッションマウントにオイルパンがあたるため、一部グラインダーで逃げを取りました。一番面倒だったのは、シフトレバーのリンケージのアンカーが下がるために、リンケージの調整をしなくてはなりません。
この作業のためにフロントのペラシャフトを外しましたが、これの取り外しの時にクロスジョイントのキャップを抜いてしまい、ニードルがボロボロ落ちてしまい、コレに気が付かないでオーナーが固定してしまい、チョッと難儀をしてしまいました。
今回、アルミのオイルパンは厚みがあるので、センサーを取り付けるのが簡単なのでATの温度計を取り付けました。温度計はチョッと価格が高いのですけど、信頼性が高いブリッツにしました。訳の解らない物の倍ですけど、頻繁に面倒を見てあげる事が出来ませんから、結局は安い物になると思います。また、メーターの追加の配線もコネクターで繋げれば簡単なので、拡張性もあります。
ピットマンアームの交換は、2台連続で行いました。人手もありますので、横着しないでスタビを外してからセンターリンクに付いたまま交換しました。藤本さんの方はかなり固着していたので、ピットマンは油圧プレスで抜きましたが、結局、この方が単純作業なので楽ですし早いです。また、取り外す事で普段触れない部分のメンテナンスも出来ます。
遠方からの来ガレージなので、出来るだけ早く終わらせたいのですけど、焦るとろくな事がないですし、少し時間を持て余していた片岡さんの奥さんも、夕方、鈴木さん家族と当方の長女が来て、時間を潰せていたので作業に集中出来ました。鈴木さんも、先日片岡さんに色々手伝って貰ったお返しに、一生懸命HUMMERを磨いていました。中々感心な若者です。奥さんと我が長女は我々の遣っている事に理解がなく、鈴木さんもガレージで作業の時に履いていた靴が『汚い』と捨てられてしまったようです。
気が付いたらお昼ご飯もまともに食べずに頑張りましたけど、終ったのは9時チョッと前でした。長いような短いような充実した時間を過ごせました。

2012.7.9.    石飛 毅氏

今週の作業はホームグランドではなくアウェー戦だったので効率が悪くて迷惑を掛けました。
自分のガレージだと何処に何があるか解るし、急遽、必要になった物なども聞かなくても解りますが、イチイチ聞かなくてはなりませんので、迷惑を掛けてしまいます。試合終了時間は遅くなったのですけど、桧谷さんと楽しみにしてた『ご褒美』は欠かせませんので、先週『フカヒレ』を食べたお店に今週も出向いて『アワビ』を食べてきました。まぁ頑張った自分達にセルフで『ご褒美』です。
土日はアウェー戦だったために、TOMONO-GO収納計画の準備が全く出来ませんでした。来週末の3連休には持ち込みますから平日もすこし整理整頓をしないとなりません。それよりも当方にとっての問題は、車検が切れていると思っていたのですけど、実は年末まで残っていますので納税しなくてはなりません。TOMONO-GOは3ナンバーで、尚且つ10年を超えているので税額はグリーン税制込で何と!122100円。かき集めて全額納入して来ました。
取敢えず、TOMONO-GOは今後誰かに乗ってもらうにしても、リアのハーフシャフトに無理が掛かっているので、ある程度の距離を走ったりすると、ハーフシャフトのブーツが切れたり、CVジョイントが壊れるので、これの対策をしなくてはなりません。取敢えずガレージに入れたら、作戦をたてないと。。。。
今週末は片岡さんがオイルパンをアルミに交換しに来ます。序に、ATの温度計も取り付け希望なので、ATFと実績のあるブリッツの温度計をネットで購入。ATFは新しい入れ物になってから初めて買いますけど、値上がりしていました。ブリッツのメーターは、楽天で最安値だったお店から買いましたが、購入前にショップのHPで会社概要を調べたら、先ず、所在地が『日本テレビタワー21階』とゴージャス。なので、逆に怪しい。。。でも、取締役とか物凄い人数で、尚且つ、、元NTTだとかの出身者とかで只者じゃありません。アレ?と思ってもう一度良く見るとこのショップはナビの地図で有名な『ゼンリングループ』でした。http://www.rakuten.ne.jp/gold/zenrin-ds/index.html
従業員も150名以上いますから、かなり手広くやっているみたいで、取扱商品も種々雑多。マニアックだったり、通好みの商品もあります。車種別に専用商品を選べることが出来ますので、まるでSUMMITのHPみたいです。この商品量で、無店舗、更に安価となると、イヨイヨネット販売も個人経営では太刀打ち出来なくなりそうです。タイヤなんかどうするのかと思ったら、全国に協力店もありますから、外したタイヤの処分とか交換作業とかの問題もありません。ただ、高額商品のカーナビは売っていません。ポータブルとかオプション部品、バージョンアップのロムはあるんですけど、サイバーナビみたいなのは売っていません。恐らくカーナビの地図を売っているゼンリンとしては各メーカーに気を使っているのか、この辺の商品を扱うには取り付けとかの、ハードルが残っているのかも?ただ、面白いのはゼンリンから地図を買ってくれていないパイオニアのナビ用オプションは大量に販売しています。
このまま、こんな大手が無店舗で通販を組織的に始めると、オートバックス、イエローハット等のお店はウカウカしていられないでしょうね。今後が楽しみです。

2012.7.6.    石飛 毅氏

平日作業が終わったのですけど、水曜日は一斉退社日なので、そのままガレージに行ってひたすら掃除と整理を行いました。
性格的に作業中は手を修理や整備を進めたくなってしまい、掃除をしながらとか片付けをしながら作業をすることが出来ません。誰か助手がいる時は良いのですけど、一人でやっている時は特に酷くて、同じサイズの工具が見当たらないと、また工具箱から新しいのを出してきてその内特定サイズの工具がなくなってしまう事が多々あります。今回は使いやすい工具箱も来たのでもう少し効率も良くなると思います。
実は、工藤さんの倉庫がアパート建設のため引越しになってしまいました。工藤さんの倉庫にはTOMONO-GOが安置されてて、移動しなくてはならなくなりました。工藤さんが先週まで一杯一杯だったので頃合を見て早めに言ってくれたのでバタバタしなくて済みました。工藤さんからは、リアタイヤが凹んでて、ATFが漏れている、バッテリーは上がっているという情報を貰ったので、先ずはバッテリーが上がっていると、どうにもならないのでオプチマ用の充電器を2個持って倉庫に向かいました。
倉庫の片隅にブルーシートが掛けられたTOMONO-GOは兎に角デカイ。ブルーシートをめくり上げると、一年ぶりに見た勇姿はとても綺麗。ドアを開けると中も埃一つなく、昨日まで乗っていたと言われても納得できるぐらいです。あまり出入りのない倉庫でブルートも風で煽られることがなかったので保管場所としては最高の場所でした。取敢えずドアを開けてキルスイッチを入れるとLEDは点灯しましたので、バッテリー自体はどうにか復帰できそうな予感がします。ATFは時々工藤さんが拭き取りをしてくれていたので、当方が見た感じでは余り広がっていませんでした。漏れた箇所はゲージの穴からだと思うので、恐らく多くても2L位ではないかと思われます。
TOMONO-GOは取敢えずバッテリーをどうにかしなくてはならないので、そのまま放置して明日確認することにしました。工藤さんは倉庫の引越しを行わなくてはならないため荷物を整理していたところ、色々お宝が出てきました。以前、工藤さんがHUMMERに乗っていた時の部品とか、沖縄に一緒に行った時に買ったパーツで、当方にはお宝ですから、引き取らさせて頂きました。元々、米軍の放出品ですからレストアが必要ですけど欠品しているわけではないので社会復帰は簡単です。
さて、TOMONO-GOですが、取敢えずガレージに移動。車検がまだ残っているので税金を払わないとなりません。3ナンバーだから。。。12万円。。。辛いですけど仕方がありません。これは、週明けの月曜日に払います。現在、ガレージ内はスペースは一台分しかないので、先ずはガレージの整理整頓を行い、もう一台入るようにしなくてはなりませんがどう頑張ってもそんなスペースは無理なので、502の作業を再開。取敢えずフレームをもう一度塗装する予定なので、それの準備と、ボディを移動するためのドーリーを作成しなくてはなりません。502にボディが乗ればスペースが開きますので、ガレージ内に2台収納できますので、もう一度、計画を立て直します。

TOMONO-GOは無事復活しました。充電器は両方とも完了になっていましたけど、一個の方は少し元気がありませんでしたが、一応、12Vはあったので良しとしました。運転席に登り(本当に登る感じです)先ずはグロープラグで十分に予熱して、スターターを回すとアッという間にエンジン始動。この辺は流石DIESELエンジンです。そのまま、タイヤセレクターをBOTHにしてコンプレッサーを起動させると、リアタイヤが徐々に膨らんできます。流石ビードロックホィールです。タイヤにたっぷりっ空気が入るまでエンジンを掛けておきましたが、特に不調もなくそのまま走れそうです。漏れたATFの補充をしましたが、レベルゲージがガタガタでした。恐らく振動でサポートステーが破損したためでしょう。これが原因で、ATにレベルゲージが刺さっているところからATFが漏れた原因だと思います。
一応、ATをシフトして前後に少し動かしましたところ、無事タイムラグもなくシフトされていましたので、問題無く走行できると思います。このまま、一旦倉庫に保管して、短距離なので来週末にガレージに自走で移動します。作業の順番としては、先ず、リアの車高を落として、ハーフシャフトに負担が掛からないようにします。そうすれば車検の残っている間は何処にでも自走が可能です。その後の502にボディが乗ったらガレージ内保管になるでしょう。

スカイオートの入院について沢山聞かれますけど、当方はあまり詳しく解らなかったのですけど、昨日、TOMONO-GOにバッテリーをセットアップして帰る途中のテレビでその疾病に関しての放送をしていました。放送によると物凄い数の患者さんがいるみたいで、この治療方法は今大変注目されているみたいです。その疾病を得意としている病院として出ていたのがスカイオートが入院していた山王病院で、テレビに出ていた権威である先生はスカイオートを担当されていた方でした。時代を先取りして流行に敏感なスカイオートですが、こんな事まで敏感になる必要はありませんよね。
大井先生を始め沢山ドクターがいるのに素人の当方が説明するのは何か照れくさいですけど、皆の心配が少しでも薄らぐと思いますので、わかる範囲で説明します。数年前からスカイオートは頭痛とか肩こりとか不調が続き、一時期は10日ほど寝込んだことがあります。マッサージに行ったり薬を飲んだりしていましたけど、波があるにしても不調が続いていました。本人はかなり面倒なのと仕事が忙しくて余り積極的に病院には行っていませんでしたが、困った奥さんが色々検討した結果、山王病院に無理やり連れて言ったところ、原因が判明しました。
原因は病気というよりも、怪我による後遺症で、外的な衝撃から髄液のコントロールが上手く行かないで色々な症状が出るようです。テレビにでていた人の中には交通事故やサッカーボールが頭に当たってからこの症状がでて、起きれなかったり、やる気が出なかったりと辛いんですけど、周りからは『怠け者』と見られたりで肉体的にも精神的にも辛い様で、そのまま、心が折れてしまい違う病気になってしまいます。
スカイオートの場合は、昔からスノーボードやモトクロスでピョンピョン飛び回っていたので痛い思いをした経験は山ほどあるし、車で信号待ちしていたら、物凄い勢いで突っ込まれて廃車になった様なすごい事故にも数回合っているので、一体どれがそれの原因だったか特定するのはとても無理だし、積み重なりだったかもしれません。どんな治療をしたのか聞いても理解できないんですけど、腰と首の下をチョコチョコっとするみたいです。
この後、安静にするというのがこの治療のシーケンスですが、そのまま、本人の意思に任せると折角の治療が台無しになるので、現在は周りも強く言うことで軟禁状態にしています。本人も今回ばかりは車も取り上げれられているし大人しく言うことを聞いているみたいです。従って、現在の安静は決して動けないとか命に係わる重病ではなく、治療のシーケンスとしての安静なので、この期間が解ければ何事もなかったように元気な姿を見せることが出来るので、それを楽しみにして少々お持ちください。

2012.7.4.    石飛 毅氏

ガレージのツールチェイスト(工具ボックス)はワークベンチタイプ1台、ロールキャビネット4台、トップチェイスト3台、ツールワゴン3台あります。ワークベンチは上にも棚があるので、主の扱い方は工具入れというよりも部品用で、書類とかも入れています。ロールキャビネットの一台も細かいバーツと工具が入ってて、残り3台はハンドツール用2台、電気部品工具用1台となっています。これらのキャビネットはブルーポイントの1台を除いて全てスナップオンです。作業場には、常用のハンドツール用と電気工具類の入った物を置いていますけど、ハンドツール用は既に工具で溢れています、従って、必要な工具があるとガラガラ掻き回して探し出すために、面倒な上、時間も掛り最終的にはイライラしてしまいます。
工具自体は殆ど揃えてあるつもりですけど、バックアップ用で同じものや殆ど使わない物もありますが、常用工具は着実に増えてしまっています。今回のライトレストア作業で、工具を探している時間というのは2割以上を割いて、更に、工具を取りに行く時間を合わせると、作業時間の4割は使ってて、その他、掃除とか準備等の間接時間を入れたら恐らく実際の作業に費やす時間は4割程度で、この他に部品を取りに行ったり手を洗ったりなんて言う時間を考えたら、実際に作業をしている時間なんて2-3割ではないかと思います。
しかし、これらの中でも『息抜き』になる時間は無駄だとは思いませんけど、工具探しは物凄くストレスが溜まります。これはどうにかしなくてはならないと思い、少し大きな方のロールキャビネットと入れ替えも考えていましたが、画期的な拡大にはならないので、その内どうにかしようと頭のスミに留めておきましたが、昨日、これを一気に改善するアイテムを入手しました。それはコストコに会社の後輩と買い物に行った時に、後輩が『これ良いですねぇ〜』と言うので足を止めたところ、ステンレス製のツールチェストが置いてありました。
コストコには今までロールキャビネットの上にトップチェストを置いたセットがよく置いてありましたけど、あまりピンと来ませんでした。色も赤と黒でスナップオンが『買えないから。。。』みたいな感じで余り欲しくないという高慢な気持ちもあったと思います。ところがこのチェストは天板が木製で、本体はステンレスです。笹本さんがダルトンで売っている工具箱と同じで見た感じは清潔感タップリです。以前、スナップオンがスナップオンの木製天板は上でハンマーを叩いても割れないと言ってましたけど、この天板も厚さがタップリあるので、当方がハンマーで叩いて割れたら、恐らくテレビに出れたり『一撃で板を割る男』としてギネスに登録できると思います。
幅が1800あるので、結構高額かと思ったら、後輩が『46000円です』『現品限りです』と追い打ちを掛けて来るので買う気満々。もう一つ魅力的なのは、奥行が結構短いくて、ローコストモデルに多いのですけど引き出しのストロークが短いので、引き出しを全開にしてもスペースを取りません。コストコは時々展示品を割引して販売することがあるので、この価格が通常価格であるのか割引価格であるのかは解りませんけど、自分が安いと思えばそれで良いので、コスト的にはクリヤー。次の問題は置く場所です。色々考えた結果、一番適正なのは現在グラグラだったので補強をして使っている場所があるので、これと入れ替える事が出来きます。ドンドン問題がクリヤーされるのですが、一体どうやって持って帰るのかが問題。
そう思っている間に後輩が係の人を探し出し色々交渉。ハイエースに積めるかどうか話しているなかで、一回の大型荷物引渡し口に人がいるので車には載せてくれるというので取敢えず、乗らなかったら狭山ハウジングのトラックを借りて取りに来ればいいやと思って購入決定。心配していた運搬も、ハイエースの200系は優秀でリアシートを一番前にして背もたれを畳んだだけで、問題なく乗りました。
ガレージで降ろして、工具を移動したら今までの難民キャンプ状態からフロリダの別荘地みたいに余裕を持って収納することができました。これで、作業性が大幅にアップすること間違いなしです。この工具箱は今回エンジンを売却した資金で購入したので、この工具箱は『すずき君』と呼びます。因みに『鈴木君』は一成さんで、テスターの呼び名になっています。

2012.7.2.    石飛 毅氏

ひとまず、スカイオートにHUMMERを持ち込みましたので、一段落です。
今週は体を休めますと、大人みたいなことを言ってますけど、実は肉体的には余り疲労がありません。恐らく当方の年代は運動不足なので、体は軽くなっています。ただ、頭の中には信州一しか入っていませんけど、それなりに色々考える事が多いので、頭の中は疲れています。
大きな作業が終わり、今週末は細かい作業を行いました。オーナーは左ハンドルに慣れていないのと、あると絶対に便利なサイドカメラと、バックカメラの取り付けを行いました。HUMMERの場合は助手席のミラーが遠くて更に鏡面が小さいのでちゃんと視界を確保するには、トラックの様なデカイミラーを先端に付けるか(付けている数人います)、カーブミラーでも付けなければ、後方、側面、至近距離の併走車の確認は出来ませんし、幅が広くなって余計走りづらくなりますので、カメラをお薦めします。特に初心者の場合は、HUMMERの操作にも慣れていませんし、予測運転の『間』も会得していませんから、合流や車線変更はドキドキ物です。初心者じゃなくても、結構危険な思いをした事がありますので、ベテランにも視覚で確認出来るデバイスとしてカメラは必須だと思います。
取り付けた場所は、サイドミラーの下側で、塗装に出すのとオーナーの好みがありますから、とりあえず中強度の両面テープで取り付けました。このカメラの利点は配線で、カメラ本体からは一本だけで、先端がピンジャックになっています。このピンジャックが細くてドアミラーのモーター用配線が通っている穴を通すことが出来ます。このピンジャックに配線を差し込む相手から電源、信号線が分岐されます。
縦型の電動ミラーは、前のオーナーが『ワイルドだったために、結構コスリ傷があったのと、全体的にヤレていたので外して塗装しました。関西方面での流行りは横型のミラーですが、関東方面は縦型が主流です。どちらが良いか悪いかは好みの問題ですけど、このHUMMERオーナーも関西系で、その話をした所、毎日色々なHUMMERに乗っている人に『辞めたほうが良いよ』と言われて頭を抱えていました。この方の話では、やはり小さなコンベックス部分が見たいところが隠れてて邪魔なのと、遠近両用みたいな感じで、とっさの時に焦点が合わない様です。実際にガラスを出して説明してくれましたけど、ガラス面積は殆ど同じで、コンベックス部分がない分、縦型の方が広く感じます。結局、カーブミラーを持ってこなければ、どちらが良い悪いの結論は出ませんね。
モニターは、使わなくなったナビのモニターを後輩から巻き上げましたが、当方が使っているのと同じもの。当時のナビは高額だけあって耐久性も高く画面も良いので、ノイズもなく映像が綺麗です。このモニターはアナログチューナー部分もあるため『別箱』もありますけど、利点としてはカメラ入力が3個もある事です。どうしても、自信がない場合はすれ違いカメラの追加も出来ます。
サイドカメラの配線は、ドアの内張りを剥がして、助手席のダッシュパッドの裏側を通します。ドアの内張りを剥がすときに気が付いたのですけど、殆どのHUMMERの場合、スイッチのベゼルが欠けているのですけど、このHUMMERのベゼルは完品でした。余程扱いが良いのか?と思いましたが、ドアハンドルは交換してありましたので扱いが良かったとは思えません。これは奇跡です。
リアのカメラはリアゲートの上に取り付けました。ケーブルは思い切ってボディに穴を開けて通します。この方が配線の痛みもありませんし、美しいです。ただ、穴を開けっ放しと言うわけにはいきませんからグロメットを取り付けます。配線はゲートの上を通して、荷室の床に這わせて後部座席のセンタートンネルの内張りの下を通してリアエアコンのカバーに通します。
電源は、消費電流も少ないので、オーディオから分岐して電源、ACC、アースを夫々4口追加。ケーブルの色はルール通りに分けていますけど、一応、誰かが触ることを想定してワイヤーマークを付けておきました。将来的にナビの取り付けも想定して、車速パルスの配線も出しておきました。
土曜日の昼に仮ナンバーが届いたので、とりあえず試乗なんですけど、欲張りなので高速も走りたくて、オーナーの所まで乗っていきました。試乗で気が付いたのは、駆動系の唸りがありました、デフの音の様な気もしますけど、デフにはバックラッシュもありませんのでセンターベアリングの音かもしれません。後、ブーストの上がりが悪いです。もう少しパワーがある筈ですが、これは大した原因ではないと思いますので、とりあえずナンバーを取得した後に細かい調整とブラッシュアップを行いたいです。それ以外は全体的にスムーズで調子は良いです。
オーナーの所に自走で行った所、とても喜んでいました。あのバラバラな状態から動くまでになったのですから感激するでしょうね。購入に反対だった、奥さんを乗せて一回りしました。感想は『インディージョーンスに乗っているみたい』でしたが、当方はこの10年以上ディズニーランドには行ったことがないので、何のことだか解らないのでしたが、雰囲気に呑まれて『そーでしょ〜』と話を合わせておきました。この奥さん、購入に反対して我々の手を煩わせた張本人なのに、こんなに喜んでいるのを見ているうちに『一回謝って欲しい』と言いましたが、『なんでぇ〜』と、まるで反省なしです。一番協力的だった母上の感想は『想像と違ってカッコ良くてよかったわー』と、心から安心していました、一体どんな物を予想していたのでしょう?やっぱり重機系ですかね。
とりあえず、オーナーには夜に運転できることを約束してガレージに戻りました。実は、このHUMMERは変な所が一箇所あります。ガレージに持ち込んだ時に照井さんが『ワイパーが逆ですね』と可笑しな事を何時も言うので何のことだと思って見たけど、解らない。『普通と逆です』ワイパーが逆と言うと下から出ているか上から出ているかぐらいしか思い付かなかったのですけど、『とまり方ですよ』と言われて改めてみると、運転席側で止まってて確かに逆。こんな細かい事によく気が付いたと関心してそっちのほうが驚きです。
一体何で、そうなったのか?凄く不思議です。ワザワザ逆にする意味は無いので、恐らく誰かが間違えて付けた以外には考えられません。でも、何でそんな作業をしたのかも解りません。ワイパーモーターも機械ですから壊れても可笑しくないのですが、まだ、壊れたと言う話は聞いた事がありません。それと、酷いのはワイパーブレードが左右違ってて、ワイパーがグラグラしています。グラグラの原因は、ACデルコのワイパーは取り付けの穴が大小2個あって、HUMMERの場合は小さい穴を使うのですが、大きな穴に間違えて差していました。
カメラの作業中に荷台を見ると、ワイパーブレードの箱が転がっていたので、確認すると一本は新品が入ったまま、一本は古いワイパーブレードが入っていました。恐らく、ワイパーブレードは買ったんだけど、片側交換したところ不器用なためか構造が理解できないためか上手く外せず、取り付けもメチャクチャなので途中で嫌になって辞めたみたいです。そのワイパーブレードの補修と交換を行いアームも塗装して取り付けました。でも、ワイパーの停止位置の修正はしないで、そのまま。人と違ってて『味』があるからこのままでも良いと自分に言い聞かせていました。
それとHIDライトの取り付けも、必要だと思いますけど、『後でやる』と決めてもいました。それよりも重要度が高いハブ、トランスファー、デフの作業を、丁度やってきた浜本さんに手伝ってもらって開始。ハブのオイルフィラーを外すと、何故か、ドバドバオイルが出てきます。なんで?としばし呆然。恐らくハーフシャフトの固定ボルト用の穴から入れたみたいです。フロント周りの作業中にオーナーが来て3人で作業再開。オーナーはひたすら、汚い部分の掃除。サイドマーカーのケースが酷かったので、マトモなのを選んだら4個中2個しか使えず、リアのサイドマーカーは暫くお休みして貰う事にしました。ただ、この二人髪型が同じなので、2人で作業をしていると、最近旬の団体が修行しているみたいで、怖いです。そういえはあの団体も2台HUMMERを持っていたのですけど、どこに行ったんでしょうね。
一通り作業が終わり、晩御飯を食べに行く序にオーナーに運転をさせて上げました。遂に待望の初運転で多少緊張はしていましたが、夜の狭山は空いてて、特に工業団地の中は誰もいませんので、30分ぐらいHUMMERに慣れてもらいました。本人は自信がないと言ってましたが、運動神経はよさそうなので、基本的な事は問題ないでしょう。後はなれと『右折大回り、左折はコンパクトに!』の鉄則が体に染み付けば直ぐにウリウリ言わせて乗れそうです。

日曜日は、ブーストが上がらない調査をしようと思いましたが、万が一、大掛かりになると、借りている仮ナンバーが日曜日までなので、また借りなければならないので、この際試乗が自由に出来る登録が済んだ後にするということで、時間が読める作業を行いました。先ずは、今まで嫌がっていたワイパー位置の修正です。ストックがあるので、先ずはそれで機構の勉強すると、モーターの回転は一方回転で単純にクランクになっていました。このクランクの位置はデフォルトではモーター側になっていて、モーター軸はセレーションを切ってあるテーパーでした。従ってネジを外さないで、緩めた状態で、浮かせるとフリーになります。
手順はワイパーカバーの取り外しからですけど、CDチェンジャーも外さないとカバーが取れません。CDチェンジャーは純正ではなくて社外品が付いていました。取り付けは外すことを考えてか偶然かは解りませんけど、面倒ではありません。カバーを外して固定している3本のボルトを外すとモーターが浮き上がります。この時点でクランクの向きを見るとモーターと反対側を向いていたので、これは間違って付いていたことになります。
隙間からスパナを入れてナットを緩め、土曜日に買ったばかりのレバーを差し込むと簡単にクランクは外れます。ただ、ワイパーがガラスに付いていると付加が大きいので、ガラスから浮かせてクランクを調整。ただ、ナットを締めこむとモーターの軸が動いてしまうので、とりあえず仮止めをして、試運転。一回目は、再起動すると一旦反対側に動いてから戻ってくるような感じになったので、クランクの角度を再調整。作業自体は難しくない事なんですけど、作業姿勢の難易度が高く全ての筋肉が必要で乳酸が溜まると休憩する感じです。特にCDチェンジャーの取り付けは技術的に『イナバウワー』も必要です。
ワイパーモーターの作業は万が一、色々なパーツが落ちると面倒なことになりますので、モーターの取り外しはナットを外す方法がベストで、欲をかいて先端のクリップを外すには指の関節がもう一個必要になります。
次は、HIDヘッドライトです。このHUMMERには新車の時から使っていると思われる右側通行用のシールドタイプのハロゲンヘッドライトが付いていました。もう15年も使い続けているので夜は行灯の様に暗くて、色もオレンジ色っぽくなっています。スカイオートがヘッドライトとHIDを持って来てくれていたので、これの取り付けを行いました。レンズは好評のトヨタ純正のガラス製なので加工は一切要りません。HIDは中華パイパイです、耐久性は大分良くなって国産のアフターパーツメーカーの物と比べるとマダマダでしょうけど、価格がこれだけ差があるとこちらの方に行ってしまいますね。
中華パイパイの良いところは、簡単な構造だということです。国産のは点灯方式がメーカーによって異なるために全てに適合させるため、構造が複雑です。その点、中華パイパイはバーナー、安定器とスターター、ハイ/ロー切り替え内臓リレーの3ユニットです。基本的に配線とアースを追加するだけなのと、HUMMERのライト幅と付属の配線の長さがピッタリなので、配線の延長が必要ありません。ただ、HUMMERの場合は乗用車とは異なり、ライトの裏側が全て見えてしまいますので、トリミングが必要です。
リレーはボンネット裏のジャンクションボックスの中に入れて、安定器等はボンネット裏にネジで固定しました。HUMMERに付けるための特別な事はヘッドライトの裏側を塞ぐ板と、ジャンクションボックスに水が入らないようにするグロメットの穴を開ける必要があります。
この他にも、このHUMMERには不思議があります。ドアの鍵とメインキーが違うとかリモコンがなくて翼のリモコンを一個ガメテ、これをこのHUMMERに登録しました。リモコンの登録は久しぶりです、最近はセキュリティがついている人が多いのでこのタイプのリモコンユーザーは減りましたね。登録が終わり動作を確認し、良好に動作していました。でも、スカイオートに着いたら動作不良。リモコンバッテリーが駄目か接触不良なんでしょうか?フロントガラスの熱線のコネクターがー左右で違ってるし片方は断線。多分熱線は使わないと思うし車体側のコネクターを壊すと、ガラスを交換したときにコネクターに刺さらなくなるのでのでそのままにしておきました。
本人のとりあえずの希望は純正の太いグリルガードと四角いヘリコプターフック。それ以外はこれと言う物は決まっていないみたいです。一緒にスカイオートに行ってHUMMERを止めると目の前に太いグリルガードが。。。高橋さんに聞くと小出さんが外して置いてあるそうなので、小出さんに連絡すると。。。。ゲット!小出さんは優しい人です。本人は頭の地肌が赤くなる位になって喜んでいました。早く登録が終わって、調整が取れたら晴れて娑婆を思いっきり走れます!
本当はオーナーに送ってもらう筈でしたけど、家から緊急呼び出しがあって、スカイオートがいなくて晩御飯が一人ぼっちで寂しそうだったので、当方がスカイオートの代わりに檜谷さんと晩御飯を食べて、その後ガレージに送ってて貰う事にしました。従って、オーナーは釈放。狭山よりも越谷の方が充実しているので、晩御飯は行きつけの中華屋さん。檜谷さんは土日の2日間頑張って居たらしいので、檜谷さんがまだ食べたことがないというので、サメのヒレが姿のままになっている奴を頼んであげました。

 2012年6月