2013年3月  HUMMER ESSAY 2013年4月      

2013.4.23.    石飛 毅氏

ミーティングの興奮も収まらないうちに、今週末からはゴールデンウィークです。
当方の勤務先は製造業なので、毎回飛び石連休の間を埋めて連休にしますが、今回は入社以来初めての10連休です。子供が小さい時は色々お出かけしていましたけど、ここ数年気ままなガレージライフを送っています。今年はマトマッタ休みなので、思い切ってガレージの大掃除をしようと思っています。
気ままとは言えチョットは予定がありますし、夜更かしして朝遅くまでマッタリしていることがあるので、どうか遊びに来る方は事前にお知らせ下さい。最近はあの桧谷さんでさえ、事前に連絡して来ますのでココの所よかったのですけど、ちょっと前に朝方まで作業して、夢の中にいたときに電話で起こされて出ると『今日はガレージにイラッシャイマス?』との電話。多分ガレージ訪問の連絡だと思ったので、昼頃ならいいと思って、何処にいるのかと思って聞くと『もう着いています!』とハイテンション。ワザワザ来たのにそのまま帰れって欲しいとは言えないので、無理やり起きましたが、何時間も前に起きた人で尚且つ、ハイテンションな方なので、色々対応出来る当方ですがそのギャップを埋めることが出来ず、あまりお相手出来ずに、二度寝させて貰いました。お見えになる方は色々相談したいこともあると思いますので、基本的には来るものは拒まずですから、寝不足でフラフラしてたり、忙しくてお相手出来ないのは残念なので事前連絡を下されば先着順で予定に入れます。

2013.4.22.    石飛 毅氏

ミーティング参加の皆さん、楽しめましたでしょうか?
幹事の皆さん並びにPSガレージのスタッフの皆さん、毎回ありがとう御座います。
25回目を迎えた今回はなんと雪!初めての経験です。ココの所、関西ミーティングは雨が続いていますが、今回は雪でした。自然現象ですから仕方がないのですけど、この時期に雪というのは酷かったです。誰が一体雨男なのか詮索した所でどうにもならないので、追求はしませんが、ぜひ心当たりのある方は、事前にテルテルボウスの準備やお祓いなど、事前準備願います。
悪天候もあってか、今回は中々駐車場が満杯にはなりませんでした。事前に真冬並みの気温でミゾレも降る予報が出ていましたので、参加された方々はダウンジャケットを押入れから引っ張り出してきて正解でした。小さなお子さん連れの方々が参加を見合わせたり、東北自動車道の那須から先が通行止めになっていたため、出口が大渋滞で、引き返す方もいた模様です。これぐらいの参加台数というのも久々で、それはそれなりに、じっくりお話が出来てとても有意義な時間を持てました。基本的に参加台数よりも先ずは続けること、交流を深めることが目的ですから、これはこれで良しとします。次回は関西ミーティング(日程未定)がありますので、またお会いできるのを楽しみにしております。
 
さて、今回の、新企画として、フリーマーケットが行われました。松原さんが、エアガンを大量放出。照井さんが、ステッカーと銃ケース?福井、片岡の栗東ブラーザースがチロルチョコとキットカットを出品していました。当方はエアガンに対しては知識がありませんので良く解らないのですけど、格安らしく全く縁のない人まで買っていましたから物販というのは手段と流れと言うものが大切だと痛感しました。また、PSガレージではAW11のMR2とハーレーが売ってて、ハーレーを買った人がいました。ご家族公認かどうか解りませんので、購入者は内緒にしておきますけど、200万円即決と言うのは呆れてしまいます。チョッと遅れて到着した当方に、藤本さんの奥さんが当方に『これ見て〜!』と出したのはオリジナルのチロルチョコとキットカットで、当方のHUMMERの写真が使われていたので、ビックリ。藤本さんの奥さんにどうしたのか聞くと、関西弁で『一個あげますわ。でも、あそこで売ってますぅ』と言うので速攻購入!当然大人買いをしてしまいました。買ったのは良いけど、勿体なくて食べれない。。。。
宿泊先で行われている恒例のビンゴ大会ですが、ビンゴ大王が参加しなくなって久しい間に、だんだん、R指定が取れた景品になって、誰もが狙う定番品から、ビリビリしちゃうものまであり、4回やってやっと景品がなくなる量も満足出来ました。

先日、小堀さんから赤坂に『俺の牛』なんちゃらというレストランをオープンすると連絡があり、レセプションに声が掛かりましたが、何しろ平日だし急な話で、全くレストランの内容も知りませんでしたが、何でもかんでも『突き抜ける』のが、彼のキャラクターですから、あまり細かいことを聞いても仕方がないので、スカイオートと相談し、ミーティングのビンゴ大会に参加された有志からのカンパを期待して、勝手にクラブからもお祝いのお花を出しました。
足らない分はステッカーの売上から賄いました。俺の開店の時は出なかったじゃないか?と言われると困るのですけど、事前にお知らせ下されば、その時の財政に沿ったお祝いをしますので、ご連絡ください。また、ご自身のお名前が表に出るのがお嫌いな方はクラブの名前をお使いくださって結構です。ただ、後から当方が知らないでお礼を言われるとトンチンカンになってしまいますので、その時はご一報ください。小堀さんのお店の繁盛を期待します。写真は、スカイオートがオープンしてから顔を出した時に撮影したものです。当方もその内チャンスがあったら行ってみようと思います。

2013.4.18.    松原義明氏

皆さん、こんにちは!
幹事・松原です。
間もなく、待ちに待ったミーティングですね。
直前となりましたが、ディナーに参加される方にお知らせです。
今回は(も?)お刺身中心のメニューです。
生モノが苦手な方がいらっしゃいましたら、対応しますので york-h1@zf6.so-net.ne.jp  にご一報ください。
明日19日の17時まででしたら対応出来ます。
また最悪当日のお昼くらいまでに現地で、私に申告して頂ければ、何か考えます。

それではみなさん、那須まで、くれぐれもお気をつけて!

2013.4.4.-2    石飛 毅氏

当方が、バッテリーが上がった時に使っているスターターパックですが、もう13年も使っています。
スナップオンから買った奴で値段は10万円もしてて高いと思いましたが、インターネットがここまで発達していなかった当時は12Vと24Vの切り替えが付いていたのはこれしか見当たらりませんでした。今調べると色々ありますけど、実際は嵯峨電機が販売しているみたいで定価は16万円とかなり浮世離れした価格です。13年間もの長い間、特に問題なく使い続けていられるのですから、性能は価格に見合っている様な気がしますけど、間違い無く高いと思います。当方は以前分解した事があって、中身はジェネシスEPバッテリーだったのを知ってから、充電は付属の物は使わずにOPC-3000をイエロートップモードで行っています。
ケースを割って分解すると中は案外あっさりしてて、ガムテープで束ねられたジェネシスの16Aのバッテリーが2個、切替スイッチ、電圧表示部ヒューズ、シガーソケットがあるだけです。配線は結構太く大電流に耐えられるようにしてあります。満充電状態でのCCAは160Aで、12Vの状態であれば320となります。この状態で一度放電したあとにOP-0007のメンテナンスモードで充電したあと通常充電を行い、その後、充放電を数回繰り返した所、CCAが180Aまで上がりましたのでマダマダ使えそうです。因みに分解したところ、中に生産国が書いてあったのですけど、ヨーロッパでした。嵯峨電機が作っているのかと思ったのですけど、使っているギボシもヨーロッパでよく使われているタイプだったので、輸入品だったみたいです。

2013.4.4.    石飛 毅氏

イヨイヨ今週はミーティングです。
松原さんに連絡がまだな方は、まだ空きがあれば入れてもらえますので、早めに連絡してください。先々週はHUMMERのタイヤの入れ替えが2セットでしたけど、翌週は通勤スペシャルであるekワゴンの車検対応タイヤからアルミに戻しと、家族が使っているスパイクをスタッドレスから夏タイヤにと2セット入れ替えました。土曜日は雨が降りだしたので、キャンピングカーの連結テストや灯火類のテストをしたかったのですけど中止して、作業台周りを整理整頓を行い、近所の桜から飛んでくる花びらがガレージの中に入り込んで床を埋めていたので、これらのお掃除をしていたらあっという間に終わってしまいました。
先週、桧谷さんに頼んでいた米軍が使っている-30℃まで使える寝袋が入荷したと連絡があり、お代を振込もうとしたら『お願いがあるんですけど。。。』と切り出して来ました。桧谷さんのHUMMERは個人的な趣味やお付き合い?で段々電装品が増えて来て、やや乱雑になっています。そのためか追加したメーターの調子が悪くなって来たのは、追加追加で行った配線が原因ではないかと気になっていたようです。確かに、以前桧谷さんのHUMMERのメンテナンスを行った時に、ドックハウスを剥がした時にかなり配線周りが乱雑になってていたのですけど、その時は配線はそのままで、次の機会にと言う事にしておきました。
とりあえず全てが機能しているのであれば、良いのですけど不具合が出ているのはそこだけではなく他にも影響が出てしまうと困るので、とりあえず時間が取れる日曜日に来てもらう事にしましたけど、土曜日の夜にたまたま熊谷まで来ているというので、そのままガレージ泊することになりました。
HUMMERに乗っている人の多くがどうしても色々な装備を追加したくなる性(サガ)があって、購入当初シンプルが良いと言ってた桧谷さんはナビすら否定していましたが、今では結構色々な物が付いています。それでも、他と比べるとマシな方です。
とりあえず、エアコンパネルを外して配線の状態を見ると、電源やアースの配線取り出しに泥棒カプラーが使われています。世の中では結構使われているのですが、配線の動く様な場所では接触不良の原因になりますので、出来るだけ使わないほうが良いと思います。当方も随分前ですけど、ターボエンジンと積み替えた時にPCMの電源をこれで取り出してて、最初は良かったんですけど、しばらくしたら接触不良を起こして路上で止まってしまった事があります。
センターコンソールを外して、配線を追ってみるとゲージの不調原因はアースの取り方の問題でした。HUMMERの場合はボディアースは基本的にないと思った方が良くて、ボディで取るとちゃんと電流が流れなかったりアース間に電位差が出てしまいますので、ゲージなどの微小な抵抗値変化を増幅しているようなものは不安定になります。とりあえず、今回はゲージの配線と追加電装の配線を処理して、予備の電源、ACC、アース線を増設して終わらせました。まだ、オーディオの配線の取り回しや配線をドックハウスに固定するなどやらなくてはなりませんが、とりあえず部材を揃えてから、その内もう一度やりたいと思いますが大抵忘れちゃうんですよね。
キャンピングカーの牽引練習をしています。トレーラーの連結部分がトラックの牽引車と違ってリアタイヤの後ろにあるため、親車の動きに敏感で、尚且つトレーラーの旋回方向とハンドルの向きが反対なのでツイツイ蛇行してしまいます。けん引免許の試験車の方が全然楽チンです。夜に引っ張り出してガレージの向かい側の河川敷で練習しているのですけど、ホームレスが面白がって当方の練習風景を見て居いんですけど、最初は黙っていたのにそのうち、『逆逆、、戻して、ハンドルの戻しが早い!我慢我慢。。。』と指導してくれて助かったのですけど、プライドがガタガタです。まぁその内うまくなるでしょう。下手くそなので、現状ではコンビニにも寄れません。
夜練を終えた後、2つあるトレラーのナンバー灯の片方がロウソク並みの暗さだったので、外してみたらミノムシ型電球の内側が真っ黒。もう寿命でした。と言うことはこのトレーラーは案外夜間に走り回っていたのでしょうか?とりあえず電球は手元にないので、何時もの様にLEDテープを適当な長さにカットして、押し込みました。ブレーキとかウインカーは光量が足らないと困るのですが、この手のマーカーにはLEDテープで十分です。
一応、ミーティング準備として洗車はしました。この時点ではキャンピングカーを連れて行っても良いかな?と思っていたので、キャンピングカーも洗車しましたけど、HUMMERで牽引してやる気満々なのにバックが下手くそだとカッコ悪いので、今回は断念しました。HUMMERの洗車も大変ですけど、キャンピングカーの洗車は、もっと大変です。何しろ屋根は普通の脚立では届かないし、屋根もベコベコしてて、上がることも出来ません。ガレージの前を歩いている小学校の低学年の軽そうな子供に小遣いを握らせて洗わせるか、ホークリフトの爪の上に乗って洗うしかありません。とりあえず、あんまり屋根は見えませんから、『次回』ということにして断念。
会社の駐車場は、田舎なのでとても広いし、せっかく洗車したので月曜日にトレーラーを引いて出勤しました。会社は広いのと同僚がいるので、始めてサイドタープを出してみましたが、これが中々スグレモノで商店街のテントと同じようにクルクル回すとピンと張ったまま出てきて軒先には足も収納されているので、タープを支える何か別の物は必要ありません。この足の先にはペグを刺す穴も空いているので多少の風が吹いても安心です。こうなると、何処かに行きたくなるのですけど、今の所、全く何処かに行く予定はありません。

 

2013.4.4.    松原義明氏

皆さん、こんにちは。
宴会&宿泊幹事の松原です。
春ミーティングが近づいて来ましたね!

例によって、宿泊と食事のエントリーを行いたいと思います。宿泊は、いつもの貸別荘雑魚寝となります。

エントリー方法

代表者名

同行者名
(お子様がいらっしゃる場合は年齢もお願いします)

20日(土)夕食、食べるよ!(もしくは食べないよ)
21日(日)朝食、食べるよ!(もしくは食べないよ)
20日(土)貸別荘泊るよ!(もしくは泊らないよ)

と、york-h1@zf6.so-net.ne.jp  まで、お知らせ下さい。
確認しまエントリーについては、「承りました」の返信だけで失礼させて頂きます。


食べる、泊るが全然ない方は、お知らせ頂かなくても大丈夫です。夕食は、大体5:30位のスタートとなります。

締め切りは、4/15(月)となります。

毎回、エントリーをしても名前を忘れる、人数を忘れる方がいらっしゃります。
どうか上の様式に沿ってエントリーして頂けるとありがたいです。


あとは、貸別荘宿泊の方で、ビンゴ参加の方(まあ泊る人は全員だと思いますが)お一人様1品以上の景品をよろしくお願いいたします。

また前回、「参加者でフリマをやっても思しろいね」との話しが出ましたので、今回、出店したい方はご自由にどうぞ。
ただし、テーブルや椅子は各自で用意。お金の管理は自己責任でお願いします。
雨の場合はピット内で、場所をやりくりしましょう。
私、松原も何か持って行こうと思ってます。

以上、よろしくお願いいたします。

2013.4.4.    石飛 毅氏

月末の週末は恒例の浜本さんと鈴木さんが来ガレージ。
鈴木くんは毎回仕事が終わった後に来るので、日中は以前から頼まれていた浜本さんのHUMMERメンテナンスを行いました。内容はハブリダクションオイルの交換なので、特に難易度は高くありませんし、どちらかというと場所の提供という感じです。4輪のハブは同じ時期に交換している筈なんですけど何故か左フロントだけ汚れが酷く、残りの3輪は白濁も黒濁もなく健全でした。タイヤを外した序に、タイヤを止めているクリップナットもゴリラの貫通式と交換。ゴリラの貫通タイプはホィールと当たるテーパー面がカリになってて、ナットがソケットに沈まないので作業しやすいです。材質は見た感じでは鉄にメッキですが、オリジナルの鉄チン2ピースにはよく似合います。
それと、以前からCTISのコンプレッサーを載せている防振ゴムがチギレてて、ゴムパッキンを挟んでいましたので、防振ゴムをスカイオートから調達していましたけど、どうも浜本さんのHUMMERにこれを使うとポンプヘッドがボディに当たってしまいます。ステーの形だけではなく高さが合わなくて強引に合わせると、ウォシャー液のタンクに当たるので、防振ゴムを入れることが出来ませんでした。そこで、ゴムホースを適当な長さにカットして長めのボルトを使って挟み込んで固定した所収まりがよく、ポンプを起動しても音も静かだったので良しとしました。
夜になって鈴木さんが登場。今回はもう随分前から課題だったタイヤ交換とオーバーフェンダーの取り付けです。タイヤは小堀さんから譲ってもらってあった、20インチにマッドグラップラーで、当然汎用ホィールですから、CTISの穴はありません。そこで、少し前にCTISが使えるように加工して置きましたので、今回は古いホィールからストップバルブだけ外して配管するだけです。当然、カバーも20インチ用の物を設計しておきました。今回のカバーは先端の部分を引っ掛けるタイプから、グロメットをはめ込んでジョントに押し込むタイプにしました。これであれば振動で音も出ませんし、少し遊びもあるので、各部に無理が掛かりません。
オーバーフェンダーは、スカイオートオリジナルの物で、当方は興味がなかったので、今までロクに見ていませんでしたが、実際に取り付けてみると、とても良く出来ています。フロントのボンネットの部分はフェンダーにオーバーフェンダーとボンネットを挟み込む金具が付いてて、あとから移動が簡単に出来ます。フロントボディ側はある程度の規制があるので、タッピングネジ止めですが縦方向は乗せる場所が決まってて後は押し込み方向だけ前の部分とあわせるだけなので、これも簡単です。ただ、鉄板ビスはセルフタップではないので、下穴が必要でした。
オーバーフェンダーの収まりは、フロントはピッタリのツラツラ。リアは計ると25mm程余裕があります。元々運動性の問題からフロントのトレッドはリアより広いので、これは仕方がないでしょう。気になるならスペーサーを入れるかオーバーフェンダーを切るしかないので今後の課題ですね。一応、スカイオートには、リアの幅をもう少し狭い奴と、リアに合わせた場合、もう少しデカイフロント用を作ったら?と伝えておきました。
月末はスナップオンも来ます。ほぼ毎回浜本さんがお買い上げして、ガレージに置いて帰ります。今回はガレージで壊れた信濃のエアソーの代替品のエアソーを置いていってくれました。切るものがないのでまだ使っていません。今回は古いラチェットレンチのオーバーホールもしてくれたし、割れたソケットも交換してくれたし、何かとっても得した気分でした。

2013.4.3.    石飛 毅氏

ココの所、バッテリーを色々イジリ回して、色々分かってきました。
元々、バッテリーには興味があって調べて体験していましたが、今までは車載用のバッテリーに関してでした。元々、2次電池の本来の使い方はノートパソコンとか携帯電とか充電して放電を繰り返してコードレスにするものですが、車載バッテリーの使用目的は少し違っていました。所が、仕事とかキャンピングカーを触っている内に本来の充放電を繰り返すバッテリーの知識も増えて来ました。
自動車用のバッテリーは、そもそも、エンジンさえ掛かってしまえば、その後はオルタネーターが発電をしてくれますので、多少ヘタってても使えちゃいます。ですから、自動車バッテリーの性能で重要なのは先ず始動性能と言っても過言がありません。この始動性は短時間に沢山の電流を流すのが目的ですから、車載バッテリーのCCA電流の大きさが問題になります。もう一つは容量でスターターをどれぐらいの時間流せるかはこれで決まります。
このCCA性能を左右するのは内部抵抗と電圧で、オームの法則で流せる電流が決まりますので、バッテリーの健康状態を見るにはこのCCAを測定すれば解ります。CCA値のファクターは電圧とバッテリーの内部抵抗の大きさですが、電圧はテスターで簡単に測定できますが、内部抵抗はその数値が数mΩととても小さくて普通のテスターでは測定できません。
内部抵抗が大きくなる理由は、放電していると電極に硫酸鉛というのが電極に付着してバッテリー液と電極の間を絶縁してしまい、電極の面積を減らしてしまい内部抵抗を大きくしてしまいます。内部抵抗が大きくても電流を流さない状態でテスターで電圧を測定すると電圧自体はちゃんと上がりますから、電圧だけではバッテリーの健康状態は解りません。世の中には、この内部抵抗測定専用の測定器は存在してますがとても高価です。主な利用目的はバッテリーの生産管理等に使われる位で、他に使用用途がありませんので、とても高額です。
こんな測定器がなくてもある程度のCCAの測定は出来ます。方法は2種類の異なった抵抗を直列と並列に繋いでその電流値を各々測定してΩの法則から2次方程式を解けばバッテリーの内部抵抗値を知ることができます。当然、測定値の精度はテスターと抵抗の精度に由来しますが、一番お金を掛けない方法で個人的には十分だと思います。でも、整備工場など沢山の車を見なくてはならない場合はこんな事イチイチやってられませんので、整備工場向けには抵抗値そのものを計らないで、CCA表示するテスターは存在しています。これは内部抵抗測定器より安価な数万円なので普通の整備工場でも設備として準備できる物です。
当方は内部抵抗測定器はHIOKIの据置型、CCAテスターはMIDTRONIC社の物を使っていますが、どちらもテスターとしてはよく使われているベストセラーです。CCAテスターの測定方法はバッテリーの端子を外して、数時間放置して、このテスターを端子に接続し、そのバッテリーの上に書いてあるCCA値をセットし、数秒でそのバッテリーのCCA値を表示してくれます。この時最初に入力したCCA値と演算してそのバッテリーの状態をLEDランプで表示してくれます。
このCCAテスターは高額な内部抵抗測定器と同じく、プラスマイナスの配線は共に2本づつで、小さい内部抵抗を測定する上で馬鹿にならないクリップの接触抵抗をキャンセルさせるためみたいです。色々なバッテリーを測定していますが、自動車用バッテリーはこのCCA値は600〜1000Aです。これに引き換えディープサイクル用のバッテリーは容量が大きくても案外小さくて、ACデルコのボイジャーでも550Aしかありません。色々測定していると、困ったことが出てきました。それは当方の使っているオプチマのイエロートップです。当方としては結構バッテリーの管理が良いのですけど、測定してみるとバッテリーに書いてあるCCA値が上がりません。モチロン充電器で充電するとちゃんと表示と同じCCA値にはなりますけど、普段使っている状態では、CCA値が低くなってしまいます。
自動車用バッテリーの要求機能は始動性、放電後の満充電までの復活力です。そのため蓄電された電力量はあまり大きく変動せずに常に満タン近くで運用されていますので、内部抵抗を出来るだけ小さくするというのは化学変化を早くすると言うことで、大電流が流れるようにして、尚且つ充電電流も大きく取れます。この内部抵抗を小さくする理由には古い歴史の発電器とバッテリーと電装品との成長の止め合いから充電電圧が高くできないため、それぞれの性能が上がった現在でもオルタネーターの最大電圧は13‐14Vの間にしなくてはならないので、車載バッテリーはこの低い電圧でも満充電になるように設計されています。
所が、ディープサイクルバッテリーはこの部分はチョッと違います。バッテリーの仕様書を見るとディープサイクルバッテリーの場合はどれもCCA値はあまり大きくありません。それは利用目的がエネループと同じように、充電してなくなるか弱ってくるまで使ってから、その後充電するという使い方だからで、内部抵抗が大きく充電電圧も高くなります。資料によるとディープサイクルバッテリーの場合は最大電圧は16V程に上げないと満充電にはなりませんし、内部抵抗が大きいので電圧を掛けても電流がそれ程流れません。
その事からHUMMERのオルタネーターは最大電圧は13,8Vなので、イエロートップを使っていると車載状態では満充電が出来ないのです。実際は80%位溜まっているので実用上は余り問題にはなりませんけど、高いから良いだろうとかバッテリーを上げてしまっても使えると愚かな考えでいましたが、車載にはオプチマのイエロートップよりもレッドトップの方が良いと言うことがハッキリして、今ガッカリして落ち込んでいるところです。ただ、あまり使用頻度が低くショッチュウバッテリーを上げてしまう方にはイエロートップの方がお薦めですが、これとてキルスイッチを付ければ解決します。
今回、当方がディープサイクルバッテリーに興味を持ったのは、キャンピングカーに付いていた2個のバッテリーが弱っていたからです。この2個のうち一個はACデルコのボイジャーで、サイクル数は300回と言われています。もう一個の方はSTOWAWAYという物で、サイクル数は400+回となっています。所が、ボイジャーの方は新しそうなんですけど、既に充電状態が解る窓は『赤』なので容量は50%以下と言うことになっています。もう一個の方は表示窓がないので状態は解りません。そこで、それぞれを定評のOPC‐3000を使って充電を行ってみた所、ボイジャーは普通に充電を始めましたが、STOWAWAYの方は充電が開始できません。そこで、他の凄そうな充電器で充電をした所、充電は始まりましたが、どうも充電電圧が18Vと想定を超える電圧になってて『おかしい?』と思って充電器のスペックを見るとなんと24V用!間違えて納品されていたので直ぐに外して、購入先に交換して貰いました。12V用が来るまで仕方がないのでもう一度OPC-3000を繋いで見ると今度は充電を始めました。とりあえず充電器が止まるのを待ちました。因みに充電前にCCAと内部抵抗を測定するとボイジャーは200/250mΩ、STOWAWAYは90/25Ωホイジャーは定格CCAが550ですから、半分以下で仮死状態、STOWAWAYに関しては定格CCAが750ですから1/8と殆ど死んでいます。
一応、充電器が止まってそれぞれにインバーターを接続して60W/100Vの電球を負荷にして点灯テストをしました。負荷は120W/100Vですがインバーターの効率もあるので流れている電流は10Aでした。使用したインバーターはバッテリー保護のため11.6Vでアラームが出ますので、アラームが鳴るまで動作させてボイジャーは2時間、STOWAWAYは5分で停止しました。その後再充電を行ったところボイジャーの方は少しづつ時間は伸びますが、表示は『赤』のまま。そこで、先日、東京ビッグサイトで行われた『2次電池展』でカタログを貰った充電器が良さそうだったので調べるとスカイオートが前に『これ、イイですよ』と言ってたACデルコの充電器がOEM供給を受けている製品でした。
この販売元は当方が使っているMIDTRONIC社の製品も扱っていますから、製品の信頼性が高そうです。特徴的なのは、充電電流をパルス変動させて電気的なショックを与える事でサルフェーションを除去すると言うものです。ただ、単にパルス充電であればPOC-3000も付いていますが、この充電器の場合はメンテナンスモードという物があってOPC-3000の様にいきなり大電流を流すのではなく、少ない電流でパルス充電が可能なため長い時間行えます。となると直ぐに欲しくなりアマゾンでポチって早速ガレージに放置してある12Vを切った軽自動車用のバッテリーで試すと一発で復活しました。
そこで、この充電器を使ってボイジャーを充電と放電を3回ほど繰り返してみると、窓が『赤』から『黒』に代わり、4回目には『緑』に代わり最終的にはCCAも630Aで。内部抵抗も4.6mΩまで下がり放電テストも6A放電で10時間以上、10A放電でも5時間ソコソコまで持つようになりましたので、ボイジャーは完全復活しました。
所が、STWAWAYの方は何度か繰り返しても内部抵抗は135mΩまでは下がりましたがCCAは150というテイタラク、そこで、充電器の上位モデルに、メンテナンスモードの凄いモードを搭載した充電器があるのが解って、これを導入してSTOWAWAYバッテリーの復活を目指しましたが、思うように性能復活は出来ません。ただ、この充電器を使ってOPTIMAのレッドトップやBOSCHのバッテリーで試した所、OPTIMAは590CCA内部抵抗4.6mΩまで、BOSCHも475CCA内部抵抗も5.63mΩまで復活しました。
今の所分かったことは、ゲルやAGMタイプのバッテリーよりも液式のバッテリーの方が生き返る可能性も高く再生もしやすいです。恐らく電極に付いた硫酸鉛が液式の方が落ちやすいし液のため拡散しやすいからでしょう。反対にAGMバッテリーはガラスマットに染み込んで電極の強度を保つ代わりに液の置き換わりに時間が掛かるので復活には時間が掛かると思われます。
こう書いていると何だか訳が解らなくなってきますが、日常的に乗ってて、余りバッテリーを上げちゃうような事をしない人はACデルコの液式バッテリーで十分だと思います。ただ、充放電を繰り返すとサルフェーションは出ますので、今回使ったような充電器で追加充電すれば結構長い時間使えると思います。
一番バッテリーに悪いのは土日に買い物程度で短距離をチョコチョコ乗っている車は充電が追いつかないで容量が段々減ってくる事があります。特に蒸し暑い雨の日の夜なんかはバッテリーは身を削っていると思ってください。そんな状態でも容量があるバッテリーなら翌朝スターターを回してくれますが、寒い朝とかオイルが重いバッテリーの充電時間はオルタネーターが頑張っても思ったより充電できていない事がありますし、質の良い充電器と違ってただ単に荷電しているだけなので、鉛式バッテリーは化学反応が追いつきませんから時々バッテリーターミナルから端子を外して、追加充電する事をお薦めします。

 2013年3月