2013年8月  HUMMER ESSAY 2013年9月      

2013.9.24.    石飛 毅氏

先々週に次女のドイツ人旦那が来日しましたので、彼とコミュニケーションを取らないといけないのでしょうが、正直な所、言葉の壁は高くて中々面倒です。
所が、先週は山形へ業務応援のために出張が入ったので出かけて逃れる事が出来ました。可哀想なのは翼で、奴は一番下ですから、姉から色々命令されてドイツ人のお世話が大変です。お気の毒ですけど、同世代ですし、色々勉強になりますから男手は翼に任せて心おきなく山形に行って来ました。
実は、山形出張は日程が流動的で、期間は現地の進行状態で変わる変則的な出張でしした。その場合、一番面倒なのは、一番長い日数分の支度や宿の手配が必要ですが、横着な当方は宿の手配や連絡が面倒です。それに、ビジネスホテルのベッドは当方にはやや小さく、良い睡眠が取れません。そこで予約も何も必要がないキャンピングカーをHUMMERでけん引して行くのがベストと考えて、滞在先の状況を聞いた所、駐車場は広いし、近くに温泉が沢山あるので大丈夫で、むしろ『面白いからキャンピングカーで来てくれ』と持ち上げられて、調子に乗ってしまいました。
これまでキャンピングカーを牽引しての旅行は、伊豆、山形(酒田、新庄)、琵琶、そして今回と4回目で、毎回ソコソコの距離なので牽引しには随分慣れました。でも、バックは相変わらず苦手ですが、以前よりはマシになりました。高速道路はトレーラーを引いている場合は制限速度が80km/hなので、遵法運転だとエンジン回転は6速で16000rpm、5速でも1800rpm前後と最大トルク発生回転近傍なので燃費も5.6〜6km/Lと、通常から1割ダウンぐらいの高燃費です。
新庄市周辺は、高速道路はまだ整備されていませんが、一般道でも空いてて除雪した雪を置く場所?があるため道巾も広く走りやすいので、周りの速度に合わせて走ると、平均速度は高速道路と差がありません。新庄の気候はとっても過ごしやすくて、テレビもないし、ネットの電波状況も最悪なため、毎日爆睡出来ました。温泉も20k程の所に第三セクターの温泉があって、料金も300円!と破格。快適だったので早寝早起きだったので、朝風呂にも行ったら朝は200円でした。本当は帰りに酒田を回って大井先生の所にお邪魔しようと思い、お土産まで買って準備していたのですが、先生が広島に行く直前だったので、断念して夜中に東京に向けて出発しました。次回は必ずお寄りします。
是枝さんがHUMMERで旅行中にミラーを落としたと連絡が入りました。ミラーは旧タイプの電動ミラーで、送られた写真を見ると鏡がなくなっていました。本人は鏡部分を調達すれば良いと思ったのでしょうが、重要なのは鏡よりも、鏡を固定しているフレームなので、フレームの行方を聞くと、鏡が落下したのは走行中でHUMMERを停める事ができず、鏡だけだと思って拾うのは諦めたそうです。本人としては落ちたのはガラスだけだと思ったのでしょうが、電動ユニットに鏡を固定するにはフレームが必要です。
旧型の電動ミラーは生産中止になって注文すると、取り付けがコンパチの横型ミラーが出てきます。中古品も新品の時より高い値段が付いていたり、ヤフオクでもかなり程度の悪いものでも、強気な値段です。好みの問題ですけど、当方は、旧型の方が好きなので10年以上前に予備として買ってあった新品と、友野さんや桧谷さんが、海外からかき集めた中古品を譲ってもらい、将来のために在庫しています。ですから、この程度の破損で是枝さんに在庫を渡す気にはなれません。もし譲るとしても、価格に驚かれても嫌なので、修理をすることにしました。
電動ミラーは2個のモーターで上下と左右を駆動しています。今回は駆動部分は無事で、駆動部分とフレームの接着が老化して外れた模様です。フレームはアルミの板を使い元々の接着面に新たに接着剤を塗って固定。オリジナルはミラーの中央に接着剤があって両端はベルクロで固定しています。これは金属とガラスの膨張率が違うためストレスがガラスに掛かると割れてしまうので、ベルクロが伸びの差を吸収していると思われます。
是枝さんの選んだ接着剤は硬化した後でも柔軟性のある接着剤を購入して来たので、接着剤が伸び縮の差を吸収できると思います。フレームは外から見えないので、接着剤がヘタレてもフレームが落ちないようにワイヤーで釣りました。これであれば大枚払って交換しなくても充分機能はしますので、一件落着。
先週から来月早々のミーティングに備えて、チマチマとHUMMERをメンテナンスしています。何時の間にか走行距離がかさんでて、自分で決めたオイル交換のインターバル距離を大幅に超えてしまったので、慌ててオイル交換もしました。ドレンアウトしたオイル量を計算するとほぼ10Lでしたので、5000km走っても殆どオイルの消費がないのはDURAMAXの凄い所だと思います。6.5LエンジンのNAの時は1L/1000キロ位で、ターボの時は1L/3000kmでした。
オイル交換のついでに、ATのフィルターも交換しました。アリソンのATはオイルフィルターがスクリーンフィルターの他にカートリッジフィルターが使われいます。スクリーンもカートリッジもオイルパンを大容量の物と交換した時に交換しましたので、2回目です。エンジンオイルの方はフィルターにマジックで交換した日時と距離を書いていますけど、ATのフィルターの方は書いていなかったので、何れ位走ったかは不明。今回はちゃんと書いておきました。カートリッジフィルターの交換で注意が必要なのは、フィルターとベースの間にドーナッツ型のマグネットが付いています。このマグネットは外したフィルターに付いていますので、不注意で捨ててしまわないようにしなくてはなりません。結構、ハイテクなミッションですけど案外こんなところがレトロです。
オイル交換が終わり、エンジンの大動脈にオイルを回すため、エンジンを掛けるとチェックランプが点灯したまま。早速TEC2でトラブルコードを見ると、1番シリンダーのグロプラグが断線。確か半年位前にも一本交換していますので、定格寿命なのかもしれません。本当は全部を交換すればいいのですけど、1番は見える所で手も届く場所なので手抜きして悪い所だけ交換しました。因みに交換時間はたったの10分で出来ます。今後、切れるであろう5番7番シリンダーのグローを交換する時は、ドックハウスを開けなくてはならないので、残りを全部交換するつもりです。
暖かい期間は、ガレージの電気温水器でシャワーを浴びて汗を流す事が良くあります。当然、汗臭いシャツやおパンツもその度に交換していると結構こまめに洗濯が必要になります。特に今月は連休や出張で家に帰ったのは6日しかありませんでしたから洗濯が必須になり、段々苦にならなくなって来ました。そのため、以前のように作業着は『汚れたら捨てる』から、『洗濯をする』に変わりました。以前は何でも同じと思って新聞屋さんから貰った洗剤を使っていましたけど、少年野球をやっている子供が泥だらけになっているくせに、次の時には皆んなキレイになって着ているのを見て、一体どうして?と思い、お勧めの洗剤と洗濯方法を聞いて試して使ってみたら、汚れ落ちが全然違いました。ちょっと最近までは液体洗剤が最強!だと思ったら、汚れのひどい作業着の場合は『粉』を使って流水後、一旦止めてタイマーを使うテクニックを使うと更にキレイになって驚きです。
シャワーで使うボディソープも何気なく頂いたモノを使っていたら使い心地もよく、まだ加齢臭が出ませんので多分性能がイイんだと思います。結局、それを買い続けて使っています。ドンドン時代は変わっているんですね。今までドラッグストアなんて行った事がなかったのですけど、最近は結構行くようになって色々能書きを見ながら主婦化しています。あと、数年で一人暮らしできるまでになりそうです。

2013.9.3.    石飛 毅氏

越谷を襲った竜巻は驚きました。
越谷といえばスカイオートですけど、竜巻はスカイオートの数百メーターの所を左から右に進んで行ったそうで、その時の動画を見せて貰いましたけど、竜巻の姿が確り映ってて自然の恐ろしさを感じました。あれだけの竜巻でお亡くなりになった方がいないのが不幸中の幸いですね。
週末は、鈴木くんが久しぶりにお見えになりました。夏休み中にHUMMERは家族を乗せて活躍したみたいです。鈴木くんのHUMMERは購入して一年近くになりますが、購入当初からCTISのエア漏れがほんの少しありました。そこで、漏れる定番である切り替えバルブ点検と交換、スピンドルシールの交換、ソレノイドバルブの清掃、エアゲージ配管の点検等を行いましたが、超微量の漏れは止まりません。ここまでやってもダメな場合はとても厄介な作業の全ての配管とジョイントの漏れ検査を行わなくてはなりませんので、費用対効果を考えると、漏れの量が多くなって発見しやすくなるまで我慢するしかありませんでした。
予想通り、夏休み前に一日置いておくと、タイヤが凹になってきてCTISを接続したままでは怖いと連絡が入り、切り替えバルブを切ってもタイヤの空気が抜けないのを確認してから乗るように伝えました。所が、この状態ですと空気圧低下の警告ブザーがなってしまいますので、ブザーの止め方も合わせて伝授しました。ガレージに来て直ぐにCTISを活かすと、いきなりボンネットの中からシューシューと大きな音が発生。この勢いですと数十分でタイヤの空気は全部抜けそうです。逆にここまで音が大きいと漏れている場所の特定が直ぐに出来ます。エンジンルームを開けて音のしている部分は直ぐに分かりましたけど、今までに事例がない場所からのエア漏れでした。
96年式以降はCTISのユニットはタイヤセレクターが電動になり、それに伴って配管が複雑になるのでアルミブロックにアリの巣の様な穴を開けて簡略化したマニホールドタイプになっています。配管も全てステンレスメッシュになっているので、アーリーモデルよりも信頼性は上がっています。今回はこのマニホールドにねじ込んで配管を90度向きを変えるエルボーからエアが漏っていました。エルボー等の継手からの漏れの場合で一番多いのはねじ込み部分の不良なのですけど、今回はエルボーのボディに亀裂が入ってて、そこから漏っていました。
漏れ箇所は特定できても、今度はこの部品がないと修理が出来ません。この部品は片側がオスで反対側がメスのストリートエルボウと呼ばれる物で、市販品されていますが、大抵鋳物なので形状的に曲がり部分がRになるので少し部品が大きくなります。更にネジの規格はJISのPTではなくアメリカンスタンダードですからNPTになりますので、国内での調達は絶望的でしょう。一個だけなら金属加工業者に特注で作って貰った方が安いと思います。
しかし、そんなレアな部品が当方のガレージにはなるんです!部品取りのHUMMERは98年式なのでこのマニホールドタイプで、当方のHUMMERには使えませんし、そもそもこんな部品が壊れる事がなかったので丸々残っていました。先ずは部品取りを行い、取り外しの練習。マニホールドは小型なので取り付いている部品には組付順番があります。今回のエルボーは、サイレンサー、ゲージの取り出しジョイントを外さないと取れません。
次に、壊れた部品の取り外しですが、周りの配線を外してアクセスしやすくしてやれば車載のまま取り外しと交換は可能でした。ただ、前回フォグランプの配線を行ったため、このあたりは配線だらけでしたが、中間に端子を入れておいたので、ご配線防止のためにカラータイラップで印を付けてから取り外しマニホールドをむき出しにしました。外したエルボウを観察すると、テーパーネジによくあるトラブルです。
テーパーネジはネジ部分がくさび型になってて、ねじ込んで行くと直径が大きくなりオスとメスのネジの隙間が少なくなり、流体をシールすることが出来ます。これだけではミクロのシールが出来ませんので、シールテープや液体ガスケットを使ってシールをします。従って締め込んでいくとオスネジがメスネジをドンドン広げることになるので、メスネジ部分の強度が弱いと壊してしまいます。今回はその典型的な事例で、元々メスネジの肉は2mm程しかないので簡単に割れてしまった様です。序にタイヤに釘が刺さっていたのでパンクの修理も行い鈴木さんはニコニコです。
鈴木さんは家業がスーパーなので色々な差し入れを持ってきてくれますけど、今回のメインは(他にも色々)梨でした。小堀さんの牧場の近くは結構美味しい梨の名産地だそうで、多くの農家が生産しているそうです。鈴木さんはその中でも金賞を取った事がある農家と取引しているそうです。一時期はトラック一杯仕入れたそうですけど、農家の高齢化と後継不足で辞めてしまう農家が多く貴重になり仕入れが難しいらしいです。当方は果物好きなのを知ってて、もう一つ市場で人気のある千葉の梨とを食べ比べて見てくれと言われましたけど、梨の皮なんでガレージでは剥けません。鈴木さんの偉いのは、其の辺をちゃんと知ってて包丁を持参してきてくれました。梨の感想は、群馬はみずみずしくて粒子が大きくサクサク。千葉の方は粒子が細かくその分甘さが多い気がしました。当方としては夏の暑い時は群馬で、これからの季節は千葉、、、かな。

18年もHUMMERに乗っていると色々出てきます。
先日もリアゲートの動作不良があったので、ドアロックのアクチエータ不良かと思ったら、リンケージの動きが悪いだけだったので分解して注油。だけど、樹脂製のロッドエンドを落としてしまい結局ドアを分解。ダラダラしていると遠回り作業になってしまいます。
車載工具の掃除もしました。純正ジャッキは2個積んでいます。これは、万が一両輪上げたい時があるんじゃないかと思っているのと、A型なのでジャッキが壊れたらと思うなら2個積んでしまおうという単純な考えです。でも、一度も使った事がありません。でもスペアーと交換してもサイズが違うので、そのまま高速なんて走ったらデフが直ぐに壊れるから、本当に非常時に使うためにスペアタイヤを背負っています。スペア背負っているのって、もう当方と一成さんぐらいかな?パンクしたら修理キットがあるし、バーストしたらタイヤは使い物にならないから、ちょっとの距離なんてランフラットで走れるから、長距離移動できないスペア積んでいるなんて意味ないことに少し気がついて来ました。
通常40インチを履いていますけど、慣れてしまうとあまり大きさを感じなくて、純正の37インチと直径で1割りじゃそれ程大きな差じゃないなと思っていました。そこで改めて並べて見たら、やっぱり40インチはデカイ。でも、気合入れて持ち上げてみたけど重さはあんまり変わらなかった。多分、カレーの甘口と辛口は分かるけど、10倍カレーと9倍カレーの差が分からないのと同じことかもしれない。
自分が出た時に録画設定したままだったので『おぎやはぎのテレビ遍歴』が自動で録画されます。最近のHDレコーダーは時間が変わっても追従するので放送時間が変わっても追従してくれるから便利ですよね。で、ツイツイ見ている内にこの番組のハード視聴者になってしまいました。車をメインにしていますけど、遍歴と合わせてそのゲストを掘り下げている内に本音が出て車好きな当方だけではなく、家族も一緒に見ています。今週は森山良子さんで、元旦那さんが乗っていた事からトヨタ2000GTが出て来ました。
出てきた2000GTはグリルのライトがデカイから前期型で、そのライトがマルチリフレクターが入っていました。恐らく規格の丸型2灯を流用していたんですね。でも、2000GTはリトラクタブルでメインのライトがあるのですから、あんな小さいボディに丸型2灯が4個付いていることになります。ライトを上げると同じカットのマルチリフレクターが付いていたので、間違いないと思います。
そのライトの説明で、2000GTは車高が低すぎてバンパーのライトだとダメだからリトラクタブルにしたと言ってたのを聞いて、当方の記憶ではライトの寸法基準では車体枠からライトの外枠が40cm以内と地面とライトの外枠が50cm以上、ライトの上枠の高さが120cm以内と言うのがあって、幅と高さは今まで苦労してどうにかならないかと思ったことがありましたけど、最低高さなんて無関係でしたけど、スポーツカーには関係おおありの重要な寸法だったんですね。
そこで、思いついたのはリトラクタブルヘッドライトは通常収納してあるのを電動とかでヒョッコリでてきてOK!と言うことは当方達のHUMMERも通常はライトが基準を満たしていなくてもなんだかの方法でライトを点灯した時に、そこにあれば良い事にならないかと思いました。要するに、ライトを点けるときには車からライトを持って来て、取り付けます。と言えばいいような気がします。ライトのスイッチを入れてから何秒以内という基準があったら、スイッチを入れる前に付けるから問題ないはずです。『トンネルが来たら手前で止まって取り付けます』『夕方には取り付けます』と車内に『宣誓書』を貼って置けば完璧でしょう。と、屁理屈を考えてたら、自分に洗脳されて段々それでいいような気がして来たので、先日、当方のHUMMERに追加したヘッドライトは取り外すことにしました。
当然速やかな取り付けをしなくては陸運局の心象を悪くしますので、配線はカプラーにして、本体は簡単に取り付けも出来るようにビス止めに改良しましたので、何か言われたら『直ぐに取り付けます』と言いながら、3分で取り付けることが出来る様にしました。多分練習すれば2分は夢ではありません。当然車検で陸運局に持って行く時はライトを使う時なので取り付けたまま行くことにしますが、決してこれは車検対策ではありません。
久々にHUMMERの中古車をネットで見ました。全国で26台も出ていました。知っている車もチラホラですけど買う人には沢山選択肢があっていいですよね。ただ、中には突っ込み所満載の物もあるし、汚いエンジンルームの写真載せて置いて整備済みなんて、うんこが付いたおパンツ載せて『洗濯済み』なんてあり得ないですよね。時々『希少』とか書いてあるけど、西東京市、練馬、新座の接している3地区には10台ありますし、毎日見ていると決して希少じゃないですから、買う人は焦らずに良く見て買って欲しいです。

 2013年8月