2013年12月  HUMMER ESSAY 2014年1月      

2014.1.29.    石飛 毅氏

お正月に会えなかった桧谷さんがガレージにお見えになりました。
タイヤを交換して乗り心地が変わったそうです。銘柄は前回同様BF GoodrichのMud-Terrain T/A KM2です。桧谷さんは普段の足に加えて京都往復が多いので、走行距離は既に90000マイルを超えています。購入したときは18000マイルですから、ご自身では72000マイル走行した事になります。前回のタイヤは3年半で、その内の52500マイルを使用しているので、84000km使った事になります。昔からBF Goodrichのタイヤは長持ちするイメージがありますけど84000kmも持てば十分ですね。価格もリーズナブルですし入手性も高いので、タイヤ交換の参考にしてください。
タイヤと共にブレーキパッドも交換した模様です。桧谷さんはプレデターの溝付きディスクローターとハイパフォーマンスブレーキパッドを使っていましたが、30000kmで交換したそうです。最近のブレーキパッドの寿命は長くなってきましたので、この距離は通常より少し早い気がします。ただ、溝付きローターですから磨耗は多少早いので、これが普通なのかも知れません。今回は緊急だったのでノーマルパッドと交換したので、そのうち違いは判ると思います。ちなみに、タイヤと一緒に交換したので通常使用ではパッドの違いは『解らん』そうです。ブレーキの性能には効きの他に耐フェード性とかもありますので、これで同じ性能と決め付けるわけには行きません。それとブレーキの磨耗は運転の仕方にもよります。大昔、万座にスターターが落ちちゃった人がいてレスキューしに行ったとき、山から一緒に下りてきて当方は何もなかったのですけど、その方のHUMMERのブレーキから煙が出た事もあります。同じところを走ってもブレーキの頻度は個人差がありますので、パッドの消耗は現物を点検して交換時期を決めたほうが良いと思います。ちなみに、桧谷さんはリアの方が磨耗が激しかったそうです。
桧谷さんのHUMMERは中身のメンテナンスは良くされていますけど、細かい部分はあまり気にしないのですが、機能しないのは駄目らしく、今回はドアロックの不動がありましたので、メンテナンスしました。ドアロックの不調は色々原因があります。リアの場合はアクチュエーターラッチ部分に直結で、そこからロックノブまでワイヤーです。ドアに集中ドアロックのスイッチはありません。ロック不良にはアクチュエーターその物がパワーダウンする事もありますが今回は擦動部分の動きが悪くなったための動作不良でした。この後来た鈴木さんのHUMMERも助手席のドアロックが調子悪くて点検しましたが、殆ど助手席のドアを使わないため、ドアロックスイッチの接点不良でした。これはスイッチを外して50回ぐらい操作を繰り返して接点が綺麗になったら無事動作しました。
桧谷さんが気になっていたのは、ドアの取っ手の劣化でした。HUMMERのドアノブはアメリカのSouthcoという汎用金物メーカー製で、HUMMERのボンネットのラッチ(レバーアシストラッチ)グリルガードのクイックリリースピン、ヒューズBOXのカバー用ロック、グローボックスのロックはここの製品です。特に自動車用としている分けではないので、ベゼルとかハンドルの表面処理はそれ程強固ではありませんので、野ざらし駐車の場合はそれなりにエージングされています。かと言って機能に影響はしませんので、表面処理が劣化した位で交換なんてお金の無駄ですから、今回はペイントする事にしました。
ボンネットのラッチは簡単に外せるのですが、ドアのハンドルは外すのが面倒なのでマスキングしてそのままスプレー。ただ、ハンドルが持ち上がっていたので、これは元に戻るように修正しました。ハンドルは軽く引っ張ればちゃんと開くのですけど、ドアが下がっていると開きが悪くて、取っ手で引っ張らなくてはならないので、ツイツイ力が入って取っ手が浮いてしまいます。今回運転席のドアが下がっていたので、これも修正しました。フロントサイドウインカーも何故かつや消しになっていたので、以前、ekワゴンのヘッドライトを研磨した手法で研磨しました。
鈴木さんのHUMMERは前回リアゲートのあたりに液体が付着してて発生源を探すために下回りを点検しましたが、一定の部分からは汚れがなく、ここだという発生源を探す事が出来ませんでした。とりあえず、洗浄して液体の出る可能性があるラジエーターのブリードホースを延長しておきました。今回もまたリアゲートに付着がありましたけど、今回は油種が判明しました。飛び散っていたのは匂いと色からATFでした。ATFの飛び散りとなると原因で一番お金の掛かるのはATFクーラーの破損ですが、漏れているのはクーラーから離れている場所で、クーラー自体は乾燥しています。次に考えられるのはクーラーまでの配管ですがこれも乾いています。もちろんATFのゲージも乾いています。そこで、もう一度考えた結果、エアクリーナーあたりでATFを使っているのは。。。エアクリーナー。そこで、エアクリーナーを開けてみると中にATFが溜まっていました。
エアクリーナーはK&Nの湿式の物を使っていますが、クリーナーに塗ったATFが多すぎてそれが垂れてクリーナケースのドレンからチビチビ漏れていました。HUMMER用のエアクリーナーは大型ですから油分を保持する量が多く、洗浄した後に塗布した後に脱水ならぬ脱油をしまますが、それが時間と共に段々垂れてしまいます。エアクリーナーを洗浄した後に油分を付けて遠心力でオイルを飛ばせば良いのですけど、重力に任せての脱油には相当な時間が必要でした。また、円筒型なので上部の部分に溜まった油分が落ちて来るのには時間がもっと掛かるので、長い時間を掛けてチビチビ出ていました。実際エアクリーナーを外した後にエアクリーナーを一晩立てて置いたら、チビチビ油分が出てきました。置いておけば置いておくほど出てくるのですが段々染み出してくる量が微量になって来るのを待ってから再装着しました。
K&Nのエアクリーナーを使う場合は2個持ってて、メンテナンスをした後にはじっくり脱油をするか、古い洗濯機を改造して遠心分離させ他方が良いですね。

2014.1.21.    石飛 毅氏

CTISのコンプレッサーのトラブルがありました。
成田にHUMMERで行くために出発の前日にHUMMERをに行ったところ、タイヤがぺっちゃんこでした。当方のHUMMERはCTISの切り替えバルブはマニュアルで、これをBOTHにしておくと、4-5日でぺっちゃんこになってしまいます。そこで、ガレージのコンプレッサーを使わず車載のCTISのコンプレサーで空気を入れ始めて、ある程度まで入れたところで一旦止めて暫くしてから再始動したところ、コンプレッサーはウンともスンとも言わなくなりました。今まで動いていたのに長時間動かしていたので、ヒューズでも飛んだのかと思い電圧を測ると、ちゃんと来ている。こうなると、問題はコンプレッサーの中になるので、分解が必要になり修理を始めると時間が掛かります。かと言ってこのまま成田にHUMMERで行くと、駐車場に預けている間に空気が抜けると面倒な事になるので修理を断念して、成田にはekワゴンで行ってきました。
旅行中、ずっと気になってて帰国後自宅に戻ったらムズムズしてしまい、そのままガレージに直行して原因調査を始めました。HUMMERのCTISのコンプレッサーはTHOMAS社製TA-4010-DC12V仕様で、産業用に使われています。嬉しい事に国内に代理店があってカタログにも出ていますので調達可能です。だた、アメリカでも価格が900ドルぐらいするので単純計算に計算しても10万円以上ですから、色々加算されるとそう簡単に買う気にはなりません。コンプレッサーのポンプ構造はピストン型で磨耗部分はテフロンを使っているため無潤滑仕様です。ベアリングもラバーシールドを使っていますので恐らくメンテナンスの必要はないと思います。モーターはDCなので、ブラシの磨耗が寿命と考えられますけどブラシは交換可能ですし、ブラシを押しているスプリングがステンレスの板ばねなので腐食にも強いでしょう。ローターのコミューターも板材ではなく塊ですからこれも強靭。このように使われている部品の殆どは堅牢なのでまだまだ使えそうです。しかしバックプレートは絶縁のために樹脂なのでココが他とのバランスが悪いのでが少し残念です。
とりあえず、コンプレッサーの分解を始めました。全く動かないと言うのは電気的な問題だと思うので、ポンプ部分はそのままでバックプレートを外しましす。ナット二個を緩めてバックプレートの隙間にレバーを入れてプラスチックハンマーで優しく剥がすとバックプレートは簡単に外れます。バックプレートを剥がすのに抵抗しているのは軽圧入されているベアリングなので出来るだけ平行に抜くと外し易くなります。
今回の原因は、ブラシを止めているナットのマイナス側が黒くなってて回りの樹脂が溶けていたので直ぐに解りました。確認のため、ブラシのワイヤーと端子の導通を見ると絶縁されていました。ブラシを外して端子を見ると、明らかに酸化物が付いててナットには溶けた樹脂がこびり付いています。端子に酸化物が付いて抵抗が増し、長時間使っているうちに熱を持って回りの樹脂を溶かした模様です。先ず、ブラシの端子を最近購入したピンセットの先端がダイヤモンドヤスリになっている端子磨き工具で切れに掃除をした後に半田メッキをしました。ナットの当り面もダイヤモンドヤスリで磨いて仮組みをして抵抗値を見て良好な導通か確認した所、プラス側と同じ抵抗値だったので元の様に組み立てを行い、電源を供給すると無事に元気良く回りました。コンプレッサーの配管はワンタッチジョイントなので、再接続は簡単なのですけど、中のバネが腐食すると上手くリリース出来なくなるので、この部分にはテープを巻いておく事をお勧めします。

 

2014.1.20.    石飛 毅氏

ドイツから妻を連れて帰ってきました。
これで、家事から解放されて元のペースに戻れます。ドイツは2年振り2回目ですが、前回はホテル滞在でしたのでドイツの通常生活に触れることがありませんでしたが、今回は次女の住まいに居候でしたから少し異文化を体験できました。ハンブルグ(ドイツ人はGを発音しないので、ハンブルクと聞こえます)は緯度が樺太並みですけど、当方が行っている間はマイナス気温にならないので、東京より暖かかったです。ただ、太陽は日中でも低くジトジトした雨が続いてて、気持ち良く晴れたのは一日だけでした。
異文化の手始めは、雨なのに傘をさして歩いている人が物凄く少なく、さしている人がいないと言いたくなる位です。それと、食べ物ですけどソーセージ、ハム等の加工肉は物凄い種類があって数え切れません。味は特に奇異な物がないので食べ物には苦労はしませんでした。特にお気に入りは何かのパテでしたが、これは食感はネギトロで当方はとても気に入って食べていました。当方がドイツに行っている話しを知った知人が『ベルリンに壁があった頃、ハンブルグのデパ地下を見学に行きましたが、サラリーマンが生の豚ひき肉とビールでランチしてるのを見て驚きました。日本では御法度の生豚、今でも普通に食べられているのでしょうか?ビールも本家?チェコ産のバドワイザーでした。今じゃプラハでもハイネケンが主流だから、こちらもどうなったんでしょう?』と聞かれ、婿さんに聞いたところ『毎朝食べているのがそれだよ』と言われてビックリ。日本では豚肉は良く焼いて食べろと言うのが通説なので、まさかと思って何度も聞きましたが、METTと言う生で食べれる豚肉だそうです。もう少し話を聞くと、これは肉屋さんが毎朝豚肉をミンチにして色々な物を混ぜてその店の個性を出して売ってて、その日の内に食べ上げるのが常識だそうです。今では、チューブに入った状態で売られているのが普通です。まるで昔は豆腐屋さんが朝作ってその日に食べていたけど、今はパックで売られている豆腐みたいな感じです。
ビールはハイネケンはドイツのビールかと思ったら、オランダのビールでドイツでは地ビール的なものがあったり混ぜ物が入っていたりで物凄い種類があります。当方は飲酒しませんので、この辺りの考察は出来ませんが、妻はビール党なので色々飲んだ結果お気に入りがあったみたいです。今回は孫の顔を見る序に妻を日本に連れて帰るのが主目的なので、観光はせずに住まいの周りをウロウロしたり頻繁にスーパーに食材を買いに行きました。スーパーは生活習慣を知る上にとても面白い場所で、期待通り面白い事がありました。果物売り場に柿が並んでいたので何気なく見るドイツでも品名は『KAKI』でした。カボチャの種類には『HOKKAIDO』と書かれた物もありました。ミカンもオレンジではなく形も味も『温州ミカン』があります。ワカメも『WAKAME』でした。変わった食材ではセロリの根っこや、ドングリが普通に売ってて一体どうやって食べるのか?不思議だったので、娘に聞くとセロリの根っこはセロリと同じ味で、ドングリはみんな普通に皮を割って食べているそうですけど娘は食べた事がないそうです。
スーパーマーケットも特別大きなところに行ったわけではないらしいのですけど、ドイツ人は大酒のみらしく、お酒売り場は単独でコストコよりも在庫量は多いです。多いのはお酒だけではなく、ソーセージ、ベーコン、チーズ、チョコレートの量と種類には驚きます。当方の行ってるスーパーには棚が6列全てチョコレートでした。小腹が空いたのでケバブ屋に入ったのですけど、巨大な物が出てきました。どうもドイツ人は大きな物が好きみたいで、タバコもXLとかXXLが売ってたし、ニベアも尋常じゃない大きさで、思わず笑っちゃいます。
古い建物は昔はレンガ積みで、多分骨組みは鉄骨を使っていた模様。新し目の建物も外装はレンガ積みが多いけど中は鉄筋コンクリートなので、どの家も頑丈そうです。屋根は積雪地帯らしく角度のキツイ三角屋根で瓦が使われています。3-4階建てのアパートでも同じ様な建物です。一般家屋でもそ、地下に倉庫や洗濯物干し場が普通にあるそうです。アパートにも地下に倉庫がありました。暖房はセントラルヒーティングで各部屋にラジエーターがありましたが構造上断熱が良いので、バルブを余り開ける必要はありませんでした。その代わり、窓ガラスはペアガラスだというのに室内側の結露は酷いです。コンロもガスじゃなくて電気でした、そのためか台所に換気扇がありません。色々街中を見て歩きましたが、換気扇は殆ど見ませんでした。暖房に関しては、手厚いのですけどエアコンの室外機は中々見つけることが出来ませんでした。寒い国なので冷房は要らないみたいです。
観光はしない代わりに、前回も行きましたが、時間的に物足りなかったので、今回もミニチュアワンダーランドには行って来ました。2年前とは異なり少し余裕が持てたので、前回気が付かなかった物も多々ありました。入館時に国籍を聞かれたので一応答えたら、ちゃんと『日本語のパンフレットをくれました。入り口に入ると電光掲示板があって、国別の来場者数が出ていました。どうやら今回は日本人として16850人目だったようです。因みに総来場者数は1千万人を越えています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89

2014.1.9.    石飛 毅氏

遅れてしまいましたが、あけましておめでとうございます。
次女の出産があって、年末年始は、ほぼ一人暮らしで犬がいますので結構忙しくて、通常の年末と異なり、ガレージには余り行けませんでしたので、中々HPをアップできませんでした。それでも、年末の数日と年が明けてからの2-3日は、藤本さんと片岡さんが来ると言うので、犬を連れてガレージには行けましたが、犬はガレージに慣れたと言っても余り居心地が良くないみたいで、4日以降は自宅で軟禁状態でした。一人暮らしで面倒な物は、食事、洗濯、犬の散歩で特に食事は面倒でしたが、おせち料理を頂けたので大晦日から食べ初めて正月の食生活は中々豪華でした。藤本さんと片岡さんは一緒に来ようと以前から決めてましたが、仕事が忙しくて二人の日程が合うのは正月しかなく、家族サービスを行わずに2台でやって来ました。とりあえず、週末から孫に会いに行くまでは中々落ち着かないので、帰ってきたら色々ご報告します。

 2013年12月