2014年12月  HUMMER ESSAY 2015年1月      

2015.1.19.    石飛 毅氏

バッテリーの話です。
当方はOPTIMAのイエロートップを使っています。OPTIMAにはレッドトップもあります。これらを今まで交互に使っていましたけど、どちらが良いかなんて正直な所、解りません。ただ、イエロートップは満充電にするための充電電圧が高いため、車載ではレッドトップの方が良さそうな気がします。そこで、もう一度、バッテリーに関しての考察をして、如何にバッテリーを長持ちさせるかを考えたいと思います。
その前に、測定器具を紹介します。テスターは暗電流を測定します。CCA(コールドクランキングアンペア)測定器。大電流を測定するクランプメーター。そして内部抵抗測定器です。これら全て揃っている整備工場はないと思います。特に内部抵抗を測定するのはバッテリーメーカーが出荷時に品質を保つために使っている定置型と可搬のポータブルがあり、ガレージではポータブルの方を使っています。定置型とポータブルは分解能と表示の桁数が異なります。これらを使うには色々なケーブルが必要なので、その都度作っていましたけど最近は再使用出来るようにケースにケーブルを収納しました。ケースに入らないプローブは吊り下げています。
バッテリーの容量と言うのは12Vのバッテリーが6Vになったら半分かと言うと違います。普通の液式バッテリーの場合は充電した後に24時間放置して12.2Vだったら50%、11.5Vで0%なんです。OPTIMAの場合はイエロートップは12.3Vで50%、11.4Vで0%、レッドトップは12.1Vで50%、11.1Vで0%になります。当方のイエロートップは12.7Vなので80%の容量を保っています。ただ、1週間程放置して置くと12.33Vまで下がります。これは、当方のHUMMERにはセキュリティが付いていたり、ナビとかモニターとか暗電流が多いからです。暗電流を測定すると暗電流は一定ではなく72.4mAから106.9mAで変動しています。平均は90mAですから1週間での放電する電流は、24時間X0.09AX7日=15.1Aも消費する事になります。バッテリーの容量は55Ahを2個積んでいるのでバッテリー容量は110Aなので1週間放置しているだけで14%も消費します。3週間も放置してたらスターターを回すことが出来なくなるのも仕方がない事です。従って、当方の様に暗電流の多いHUMMERのオーナーがバッテリーが新しいうちは一週間程度では問題ないのに、容量が落ちてくると乗ろうと思ったらスターターが回らなくてバッテリーが死んだと思うのです。DIESELエンジンの場合はスタート時点でグロープラグで沢山電気を使うので、ガソリンエンジンより、バッテリーの負荷が大きいためバッテリーが使えなくなるのが早くなってしまいます。特に冬はグローの時間が長いので大抵冬にバッテリー交換が多くなります。実際は容量が半分になった程度では交換するのは勿体ないのですけど、乗ろうと思ったらスターターが回らないというのはガッカリです。
長い間乗っていないと自然放電でバッテリーが悪くなるというよりも問題は暗電流です。バッテリーは満充電状態で解放した状態が一番劣化がないのですが、これをするには車庫に入れた後に端子を外して、充電器を取り付けて満充電になったら充電器を外して、乗るときに端子を付けて、、、こんな事毎回やってられません。従って、これを解決するためにバッテリーテンダーと言う方法があるのですけど、実はこれで安心とは言えません。松原さんがこれを使っててバッテリーが死んだことがあります。バッテリーテンダーの全てがダメかどうかは解りませんけど、松原さんの話で、バッテリーが物理的に壊れていたので、原因は過充電だったと思われます。液式バッテリーを観察していると、充電中は泡が沢山でてバッテリー液が濁って見えます。維持充電と言う状態でもそれなりに泡が出ています。
ほぼ毎日乗っているekワゴンのバッテリーは毎日ちゃんと使えています。でも最近、セルの回りが悪いので、下して測定した所は電圧が12.4VでCCAも160Aしかありませんでした。そこで一時的に強制放電させ、オメガの充電器のメンテナンスモードで充電を行い、その後に1C充電した所CCAも解放電圧も取戻しました。このバッテリーに戻したらオルタネターの負荷が減った為かエンジンの回りが良くなった気がしました。気のせいかもしれませんが、性能が落ちたバッテリーは確実にオルターネターの負荷が多いのは事実です。通常車載のバッテリーの役割はエンジンスタートのセルを回わすのと、消費する電流がアルタネーターの消費電流を上回った時にそれを補うのが役割です。それと、先ほど述べた色々な設定をバックアップする待機電流を供給することです。毎日乗っているので、当方が乗り始めて7年目ですけど、長期間使い続ける事が出来たんだと思いますし、まだまだ使えそうです。この様に、充放電の繰り返す幅が小さくて深放電しなければディープサイクルではない液式バッテリーでも長い期間使うことが出来ます。
年末に片岡さんからも、バッテリー交換の相談がありイエローとレッドのどちらが良いかと聞かれました。OPTIMAにするのは一度に大きな電流を出す性能と、過放電に強くて万が一過放電した時でも性能劣化が少ない事です。後は見た目がカッコイイというのもあると思います。そこで、イエローとレッドの違いはイエローの方がディープサイクル回数が多くて、どちらかと言うとゴルフカートとかバスボートの動力原として利用するのに向いています。これらは充電器で充電して使う方法なので、車載の荒っぽい充電方式だとメンテナンスしてても当方の様に80%位の性能しか発揮できない感じです。レッドトップはイエローよりも、CCAが高く、充電電圧も低いので電動ウインチの多用や大音響オーディオを使わないのであれば車載には向いていると思いますので、レッドをお勧めしました。
HUMMERのバッテリーは2個付いています。元気なバッテリーなら一個でもエンジン始動は可能です。片岡さんの後にもう一台バッテリーの相談がありました。購入した時にバッテリーを交換したそうですけど、3年ほどでバッテリーがお亡くなりになっていました。ただ、2個を繋いだまま充電器をあてると一応充電は完了するみたいなのですけど、翌朝には始動困難になってしまいます。当方のHUMMERを見てOPTIMAのバッテリーを希望されていたので、選定を依頼されたのでレッドを推薦しました。ガレージに交換しに来たのですけど、一旦外した後にもう一度そのバッテリーを載せてブースターパックを繋いでもセルは回りませんでした。当方のブースターパックは常時満充電を心掛けていたので、15年ほど経っていますけど、中身のジェネシスバッテリーは性能を保っています。しかし、エンジンは掛かりませんでした。お帰りになった後、バッテリーを丸々一日放置して内部抵抗を測定した所、Aの方は12.3V 26.4mΩ 80CCAで、Bバッテリーは11.97V 223mΩ CCAは測定不可能という結果でした。この後、Aのバッテリーを充電した所、ソコソコ電圧は上がって来ましたので、こちらは50%位までは復活できそうですが、Bの方は物理的に壊れて居る可能性があります。並列に接続したまま充電すると良い方のバッテリーには一応充電が完了しますが、充電器を外した後に良い方のバッテリーが悪い方のバッテリーに充電を始めるのでせっかくためたのに吸われて過放電状態になってしまいます。ブースターを繋いでもこのバッテリーが吸収してしまうので、電気の流れを減らしてしまうからエンジンが掛からなかったのだと思います。
バッテリーが2−3年でお亡くなりになるのは辛いので、松原さんにお勧めした方法を紹介します。まず、繋ぎっぱなしにしても良いと書いてあるバッテリーテンダーでも半年近く繋ぎっぱなしでバッテリーが過充電になって壊れるのは怖いです。そこで、24時間タイマーを使って毎日暗電流で減った分を補充する方法です。例えば当方の場合だと毎日0.09X24=2.16ですから毎日15分程接続しておけば、ほぼ暗電流の補充が出来ます。後の23時間はバッテリーは微量放電なので内部化学変化は微量です。ガレージにコンセントが無い場合はソーラーパネル式の充電器が良いでしょう。ただし、製品案内を見ていると発生電流が小さいので、当方の場合だと日照時間が8時間だとすると1時間当たり0.27A(3.24W)の発電量が必要です。当然、雨の日や曇りの日はほぼ充電できませんから、これで全てを担保するには倍の発電量が必要だと思いますけど、中々ありませんけど、全くないよりはましだと思います。既に当方もRED TOPをスペシャルルートから入手していますが、取り敢えず、イエロートップに毎日30分充電器を取り付けて様子を見る事にします。
先ほどの、バッテリー交換に見えた方は、正月にパワステオイルが漏れていた方で、今回はバッテリー交換に来ました。このHUMMERは年式は新しいのですけど、結構使い込んであって何とバッテリートレーのカバーがありません。この他にもPCM/TCMのカバーも紛失しています。そのためか、バッテリー端子は腐食をしててあまり良い環境に置かれていませんでした。端子を固定しているボルトも違う物が付いていたり、ちゃんと整備されているとは思えません。バッテリーホルダーはブリードしたガスで腐食しているし、固定しているボルトがなぜか油分をおびています。バッテリートレーからバッテリーを下すと予想通りトレーの底面は腐食。取り敢えず、これらを修復。ホルダーは以前バッテリーがトップターミナルだったためかカットしてありましたが、OPTIMAの端子位置とは異なっていたので、ステーをカットしました。
塗装が乾燥する間にヘッドライト回りの配線が当方の好みではなかったので、修正しました。余った配線をクルクル丸めて束ねてあるのはあまり美しくないです。ヘッドライト横のジヤンクションボックス固定ボルトが一本欠品。蓋を外すと、ここにアース端子が固定されてて、仰天。ボンネットはプラスチックですからここにアースしても落ちないので、正規のアースポイントに接続しました。ライトの内側処理も荒っぽいのですけど、これやり始めたら時間が掛かるのでご自身にお任せする事にしました。FSDはリロケーションされていますけど、使っているボルトが錆びてて見苦しいので、これはステンレスに交換。この他にクーラントの量が足らないのが気になるみたいなので、2L補充。
インタビューの内容からもしかするとオルタネーターの不調も予想できましたが、ヘタレバッテリーでもエンジンさえ掛かれば船橋からガレージまで来れるので大丈夫だと思いますが、一応バッテリーを積んだ後にオルタネーターが無事なのを確認しました。因みにバッテリーへの充電電流はアイドリングでヘッドライト点灯、無点灯でも6A流れていました。因みに新品レッドトップは12.7813Vで2.804mΩと12.7825Vで2.817mΩでした。

2015.1.15.    石飛 毅氏

関東はココの所、少し寒さが緩んで来たみたいで、年末に凍結した水道も凍らなくなりました。でも、昨年はこの辺りに大雪がありましたので、まだ気は抜けません。
土曜日に職場の後輩がナビ交換に来ましたので、HUMMERをガレージから出そうとしたら、バッテリーが弱っていたので、追い充電をしました。イエロートップの場合、充電電圧が高いので、メモリーバックアップ電圧が何時もターミナルを外して充電していますが、これの再設定がめんどくさいので、今回は車体との電源を切る前に別バッテリーを接続してバックアップを行って見ました。今回は、バッテリーケーブルに接続しましたけど、HUMMERや多くのアメリカ車はシガーラーターが常時電源なので、小型のバッテリーをシガーライターに差し込めば簡単にバックアップが可能です。次回はその方法を使います。当方のバッテリーに付いては後日現状をレポートします。
日曜日は、朝、スカイオートからオートサロンに誘われました。今年のオートサロンは盛況で、既にモーターショーを凌いでいる感もあります。元々モーターショーよりもオートサロンの方が庶民的でSEMAにもに似ています。初期はだんまりを決め込んでいたメーカーもオートサロンの方が活き活きしてる様に見えます。とりあえずスカイオートに集合なので、当方は買ったばかりのヒーテックを着用してスクーターでスカイオートに向かいました。
このヒーテックというのはヒーター入りの衣類で、当方はジャケットとタイツを購入しました。衣類の中にヒーターを入れるのは第二次世界大戦の時戦闘機パイロットも使っていたほど歴史の古い物ですが、当方は今までバイク用に市販されているのは知りませんでした。今までに近所を徘徊する時にしか来た事がなかったので高速道路は初体験。感想は素晴らしいの一言です。高速道路でも、まるでコタツに入っているみたいで寒さは全く感じません。上は半袖Tシャツ、長袖Tシャツ、ヒーテックにダウン。下はタイツにヒーテックにジーンズで、見た感じは街中を歩いている人と変わりません。当方のスクーターはシート、グリップヒーターが付いていますし、ウインドスクリーンもあるので全く寒さを感じませんでした。
オートサロンの方は幕張メッセ周辺は大渋滞で、尚且つ駐車場も長蛇の列だったので、断念して帰ってきました。従ってプリウスでのオッサン3人ドライブという結果になりました。夜になり何時ものカレー屋さんにいると、スカイオートから今からガレージに来るというのでカレー屋で待機。一時間も待たないうちに、轟音のハレー2台とプリウスがやって来ました。スカイオートはヒーテックを着用していますが、もう一台のハーレーは重ね着。そこで、ガレージに戻ってからこのハーレーにも配線を行い、当方のヒーテックを貸してあげました。このハーレーには一切風除けという物がありませんので、効果が心配でしたが、帰還後の報告では設定を弱にしても汗ばむぐらいで、桧谷さんの話では顔が火照っていたそうです。結局、彼も翌日購入したと報告がありました。
当方のスクーターは先程の様にグリップヒーターとシートヒーターが付いている上にヒーテックを使うことで電気の消費量が増えるのが心配でした。そのために外部から簡単にリチウムバッテリーを接続できるようにしましたが、翌朝、バッテリー電圧を測定すると正常電圧を保っていたので、オルタネーターの発電量は消費を十分上回っていたようです。これだけ快適だとバイクのシーズンは春から秋だと思っていましたけど、真夏の暑さの中をヘロヘロになって走るより路面さえ凍結していなければ真冬の方が数段快適だと思います。
昨年、桧谷さんのHUMMERにアイドラーアーム強化ボルトの装着を行いましたが、同時に当方のも準備しくれてたので、昨日装着しました。アイドラーボルト自体はフレームに溶接された貫通パイプにボルトを通してアイドラーアームを挟んでナットで固定します。ナットは楕円ナットなので一応回り止め効果はあります。ただし、アイドラーアームの固定穴径が使用しているボルトより大きいため、過酷な使い方をすると緩む恐れがあります。また、オーストラリアでHUMMERツアーをされている方とメール交換した時も、交換頻度が高くて困っているとも言ってました。しかし、整備された日本の道路で運用している我々に、必要かと言われたらステアリングギヤボックスの補強金具程の必要性はないと思いますけど、緩みに関してはナットの変わりにブロックになり、ボルトにはワイヤーロックをしますので、全く緩む心配がありませんし、ボルトと穴径がピッタリしますのでアイドラーが踊る心配がなくなります。
取り付けはフレームの穴を広げるためにドリルを使いますのでタイヤを外します。使用するドリルは13mmを使ってパイプの内径を広げるため、ドリルの摩擦が大きくなりますので潤滑をしながら加工しないとドリルを折ってしまって面倒な事になります。ドリルで貫通させた後にボルトを差し込んで引っ掛かりがなければそのままでOKですが、スムーズさに欠ける場合はリーマーを通して真っ直ぐにします。ナットがなくなった分ボルトの締め付けは楽なんですけど、桧谷さんの時は簡単にアイドラーアームに貫通できましたけど当方のアイドラーアームは穴が小さめでした。物によって穴径が違うのかも知れません。
ナットはブロックなので回転することはありませんが、ボルトは回り止めのためにワイヤーロックが指定されています。ワイヤーロックの方法はネットで調べたら、バイクのレースレギュレーションの事例が出ていたので、これを真似しました。ただ、下のボルトから通したのでワイヤーをツイストさせたりガツンと引っ張る事が出来なかったので、少し緩い感じです。それと、太いステンレスワイヤーだったので、今度はワイヤーの太さを細くして再度施工しようと思います。

2015.1.4.    石飛 毅氏

明けましておめでとうございます。
今年もWEB頑張って続けますので宜しくお願いいたします。
年末に、フランクフルトが大雪のため、次女の帰省が一日遅れてしまい孫に逢いたくて、逢いたくてキリン状態でした。羽田に迎えに行って孫は当方を見た瞬間、横目で凝視。若干怯えていました。当方の方は可愛くて仕方がなく早速トイザらスに行っておもちゃを爆買いしたかったのですけど、乳児用のおもちゃは一瞬なので娘に咎められて、ションボリ。ひと月以上滞在しますので犬との関係が心配でしたが関係は良好でした。
年末に、ミーティングでお会いした後、当方のガレージの近所にある実家にHUMMERを保管している加藤さんから連絡があり、知人のHUMMERのパワステオイルが漏れているので見てくれないかと言われました。スカイオートに連絡しようと思ったそうですけど、今年は既に正月休みに入っているので、スカイオートの営業が始まるまで心配で待てないので見て欲しいと切望されました。こんな時ってショップって良いですよね〜。。。。
年に2回しか会えない孫を後ろ髪を引かれる思いで、本日(3日)からガレージに行きました。せめて休みなので寝坊するのが世の常ですから、午後にしてもらいました。お見えになったHUMMERは内装がALPHAと同じ04年式で珍しいモデルです。止まってすぐにオイルがポタポタ落ちてきてオイル溜まりが出来ていました。取り敢えず下にもぐってステアリングギヤボックスを見るとオイルだらけでどこから漏っているのか特定できないので、速乾タイプのパーツクリーナーで洗浄。この状態でも本体とサイドカバーの間からオイルが滲みだし、エンジンを掛けてハンドルを切ると滝状態。オーナーの話では一年以上前にも同じように漏れて、その時はサイドカバーの4本のボルトを増し締めして漏れが止まったそうです。今回も増し締めしようと思ったらしいのですけど、ABS付きのエンジンルームはゴチャゴチャしててステアリングギヤボックスにアクセスが大変なので、普通の工具だけでは辛いと思います。
取り敢えず、アクセスしやすいボルトの点検をした所、緩んでいました。もう一本も点検するとこれも緩んでいましたので、漏れても仕方がないでしょう。また、ここまで緩んでいたのならガスケット交換も必要ないでしょう。サイドカバーは見た感じただのカバーに見えますけど、ピットマンシャフトの片端を支えています。これを外してしまうと位置合わせやクリアランスの調整が大変です。一番面倒なのは中のオイルが溢れだして大変な作業になってしまいます。そこで、ボルトを一本づつ抜いて洗浄をしてネジロック剤(パーマテックスの青)を塗布して締めこみました。放置状態でも、エンジンを掛けてハンドルを切っても漏れを確認できませんでしたので、取り敢えず良しとしました。
バッテリーの質問をされまして、どうやら毎回ジャンプさせてエンジンを始動させているみたいなので、そろそろ交換を考えているようです。そこで電圧を測定すると接続状態で12.3Vしかありませんでした。到着して間がないので最低でも12.5は欲しい所ですが、この程度であればメンテナンスモードで充電すればある程度まで戻ると思い充電器を接続しました。メンテナンス充電は小さい電流でパルス充電を行いサルフェーションを除去するもので、電極がリフレッシュされます。実際、解放電圧で12・8Vまで復活しセルモーターも勢いよく回ったので、復活する可能性があると思います。バッテリーに関しては年数では寿命は決められません。この辺りは近いうちにもう一度詳しく報告します。
また、このHUMMERはバッテリートレーに付いているプラスチックのカバーがありませんでした。従ってタイヤが巻き上げた泥や水が掛かってしまいますので端子の導通不良がある可能性がありますので、何かで防いだ方が良いと思います。この他にもPCM/TCSのカバーがなくてゴムシートが張られてたり、結構使い込んでいるHUMMERでした。珍しいオプチマイザーエンジンなので大切に乗って頂きたいですね。
家に帰ってから、ステアリングギヤボックスのボルトが緩む原因を考えましたが、前記したようにサイドカバーにはピットマンシャフトの軸受けにもなっていますので、直接ラジアル方向の荷重とシャフトの回転モーメントも受けます。したがって大きなラジアル荷重を受けながら回転するとケースを回転させるモーメントも働きます。また、タイヤのバランスが崩れていたり、据え切を常用しているとシャフトに力が掛かります。タイヤに受けた力は全てではないですけどサイドカバーにも荷重が掛かることから、タイヤのサイズアップが外側に大きいとスクラブ半径も変わってしまいますので負荷は大きくなると思います。従って今回の場合も再発の可能性があるのでコマメな点検を心掛けた方が良いと思います。
佐藤先生が恒例のタイガーオートカレンダーを持って来てくださいました。先代の社長が一昨年になくなり、佐藤先生作画のカレンダーの存続が心配でしたが、新社長が先代の意思を引き継いで下さり、大変宜しい事です。ご希望の方はタイガーオートでJeepを購入すると確実に頂けます。不確実な入手方法としては当方に連絡をして下さい。

 2014年12月