2015年12月  HUMMER ESSAY 2016年1月      

2016.1.6.    石飛 毅氏

新年明けましておめでとうございます。
当方は年末年始は自宅で過ごしましたが、冬休みはガレージの大掃除を始めて、年が明けてもまだ続いています。当方はOPTIMAのイエロートップバッテリーを使用していますが、昨年末交換しようと思って、レッドトップを準備していましたが、試しに24時間タイマーにパルス充電器を繋いで暗電流で消費した分を補充していたら、殆ど劣化がありません。むしろ内部抵抗値が下がってCCAが上がった位です。鉛電池は満充電にしておくと劣化が殆どないと言われていますが、特にOPTIMAの様なAGMのディープサイクルバッテリーはその通りです。
先日、オデッセイバッテリーの日本法人と販売代理店の方がお見えになりました。オデッセイバッテリーはディープサイクルバッテリーでもコンシュマー向けとしては高性能バッテリーで、ヨーロッパではヘリコプターや航空機にも使われている程で信頼性の高いバッテリーです。ディープサイクルである事とCCAが大きいので、普通のバッテリーでは直ぐに駄目になってしまうハイドロや大音響向けにOPTIMAよりも崇拝されています。
このバッテリーはJAFのバッテリーパックにも使われていて、バッテリー上がりの車に接続してエンジンを掛けた後に暫く繋いでおいて、電気を返して貰っているため、殆ど別に充電しなくてもJAFの車に乗せたままで使用しているそうです。当方のバッテリーパックは12と24Vを切り替え出来るタイプで、中のバッテリーは16Aが二個入っています。このバッテリーのラベルはジェネシスになっていますが、実はオデッセイです。もう10年以上前にスナップオンから購入して使っていましたが、先日、遂にお亡くなりになってしまい、今回、中味を新品にしました。外見はボロボロですが、機能的には十分なので後10年使えます。
最近、自動車やバイク用にリチウム電池が出ていますが、当方はまだだと思います。理由はリチウム電池の利点はエネルギー密度が高いので、小型化出来るのが1番ですが、レーシングカー以外にはメリットがないのと、リチウム電池はワンパック3,6Vの電池を4個直列にして使用しますが、実は充電の時にセル別に充電しなくてはなりません。この充電をバランス充電といい各セルの容量を監視しながら行うので、この電子回路がバッテリー内にあるため、これらを含めてバッテリーの信頼性になります。これらを管理する専用のICもありますけど、変動要因が多いバッテリーに対して細かく制御が出来るか心配です。また、リチウム電池の大きな弱点としては、寒冷環境では活性化が遅いため十分に性能を発揮できません。そのため、一旦ヘッドライトを点灯させてから内部を暖めてからスターターを回す技が必要です。また、保存は満充電よりも少し使った方が劣化が少ないので、使ったら直ぐに充電するよりも7-80%充電の状態で置くのがベストです。それらを考えると、温度が高いエンジンルームに置いてたり、寒冷地で使ったり、オルタネーターとの相性を考えると心配です。最近の電圧監視の車の場合は、もっと難しい事だと思います。これから、色々な方が人柱になってその内性能が上がると思いますが、それまでは車載には使えませんね。
年末年始にバス、フェラーリ、ジャガーの車両火災が多発していました。特に勝鬨橋のフェラーリは高級車だと言う事でか、1番多くニュースになっていました。エンジンルームの激しさに比べてフロント周りは殆ど助かっているので、初期消火をしていれば復帰できたのではないかと思います。燃え上がる自分の愛車をただ見ているだけだったオーナーの事を考えるとお気の毒になります。当方は以前から大切なHUMMERにもしもの事があったら困るので消火器は車載しています。最初は何か積んであれば言いと思って粉末消火器を積んでいますけど、以前、自宅で粉末消火器を転倒させた時バルブが開いてしまい消化剤を撒いてしまった時に後始末が大変で細かい粉末は狭いところに入り込んだり、金属を腐食させたりしました。その後、粉末に変わり大型コンピューターや電気設備用の始末が楽なハロンの消火器を手に入れましたが、コレは現在ご法度らしく家庭用は生産されていない模様。
そこで、最近はCO2消火器を設備しています。ハロンやCO2消火器はガスで窒息させて消化するため使用時は、人間が窒息しないように息を止めて消化するかビニール袋を被って消火活動するぐらいの注意が必要です。その代わり、噴出したガソリン、オイル等が燃えた場合でも、まるで何もなかったように元通りになります。HUMMERにはまだ、粉末しか積んでいないので、手持ちのハロン消火器はまだ圧力ゲージが『使用可』になっているので、コレも車載します。
ガレージには、もう一つスプレータイプのハロン消火器があります。これは、日本で生産中止になった後、韓国で作られて輸入された物で、現在は販売されていません。ネットで同様の物を探したところ『ファイヤーッロク』という液体消火器が販売されていました。YOUTUBEで見ると良さそうなので、買ってみました。
http://www.youtube.com/watch?v=B__2dFmKZdY&sns=em

 2015年12月