Maintenance 3   

 

今回の荷物は、友野さんのHUMMER用のACコンプレッサーの大物と細かいプーリーやボルト類と、当方のへこましたマフラーパイプとガスケット、GAS HUMMER用の触媒用のガスケット、予備のブーストコントロラー、冷却水パイプ等です。友野さんのHUMMERは結局ラジエータ―の入り口がACコンプレッサーのまん前で幾ら加工は何でも出来ても見苦しいので、ガレージにゴロゴロしている物と交換しようとした所、友野さんから自分の家にアルミのラジエタ―があると申し出があり、結局この際なので全て交換することにしました。最初から外しておけば作業が楽だった・・・
博は骨折している筈ですが片手で作業しています。当方は休むように言ってるのですが、バックオーダーの事を考えて頑張っています。当方は作業中も大分の仕事(本業です)の原因調査を携帯電話で色々な所に連絡しながらで、現場には同行していないけど、担当の社員にもガレージに来てもらい原因分析をしてもらいました。今年に入ってから今まで毛穴が開く位のんびりマイペースで仕事をしていたのですが、そうも行かなくなり時間が足りません。
話は戻りますが、友野さんのHUMMERは手入れが良いのですが、冷却系のホースや配管はコムは弾力が無くなり、金属部分は腐食しており、とてもそのまま組むには気が引けるので、この際すべて交換することにしました。配管の一部はホースバンドを締めても漏れが止まらないし、サビは貫通しそうな物もあります。この様子からすると、10年で一度エンジン周りのゴム部品は交換した方がいいですね。この他にもゴム配管はミッションの方にもありますのでこの辺も注意が必要です。さらにラジエータ―を外すとすっかりエンジンルームが出てきますので、普段手の入らない部分の掃除やペイントをしたり、この際グロープラグとかも点検しておこうと思います。
河野さんのHUMMERはテールランプをミリタリー用のものと交換していますが、これを車検対応にするために少しいじりました。軍用に交換したのは当方ではなかったのですが、ウインカーもストップランプも赤で、スモールは車間距離を測るスリットの部分の球を使用していました。整理すると、ブレーキは赤の大球、ウインカーは赤の小球、スモールはスリットの赤小球でした。従ってウインカーとスモールは極端に暗くこれでは車検は無理です。その前にウインカーはハザードは点滅しましたが、ターンでは点灯ししたままで点滅しませんでした。リレーを交換したところ正常に動作しました。外したリレーを叩いた後念のため装着したら直りましたが、壊れた履歴のある物は使えませんのでモチロン交換しました。恐らく今まで動いたり止まったりしていたので気が付かなかったと思われます。
ウインカーはオレンジでなくてはNGなので、ランプを少し変更しました。先ず、一番上がウインカーでしたがこれを、スモールにし、次はそのまま上から3個目をオレンジバルブにして、レンズ側の赤いレンズとスリットを外して透明にしました。その部分を見ると本来かなり小さいワット数の球を使うところにそこそこのワット数で連続点灯したため、外したレンズは少し溶けていました。以前ミーティングの帰りに笹本さんのランプも溶けていましたが、注意が必要です。この改造をすればミリタリーウインカーでも車検対応できます。ちなみに友野さんのはアルミ鋳物のランプなので溶けません。  

それではいったい車載工具は何を用意すれば良いのかわからないと言われそうなので以下にこれだけはもってて欲しいものを記載します。決して友野さんのようにツールケース一杯になるほど持っていなければいけないわけではありません。(あれば一番良いけど)

 1.+、− ドライバーセット 柄の短いドングリみたいな物と普通のサイズがあれば良いです。極端に大きいものは不要、マイナスはコネクターをこじる時に使うことがあるので、時計ドライバーより少し大きめの物があると便利。普通サイズは貫通式の物。
 2.3/8ドライブラチェットレンチハンドル 首が動く物でハンドルの長さが20p位の物
 3.3/8エクステンション 5p 10p 15p程度の3種類
 4.3/8ドライブソケット 3/8、1/2、9/16、8/5、11/16、3/4 10、12、15oまで揃っていたら十分です。3/8〜7/8位までのセットが良くあります。これらのソケットはショートとディープが必要です。
 5..コンビネーションレンチ 片側がめがね、反対側がスパナになっている物。長さはレギュラーの物で3/8、1/2、9/16、8/5、11/16、3/4、15o が必要。このほかに3/8、1/2、9/16、15oのショートが必要です。
 6.モンキーレンチ 開きが25o位の物
 7.ニッパー
 8.プライヤー
 9.ロングノーズプライヤー
11.ウォーターポンププライヤー
10.電工ペンチ
11.200g程度の金属製ハンマー
12.テスター
13.カッター
14.下に引くビニールシート
15.懐中電灯 (LEDで頭に着けるやつは一晩中電池が持って最高です)
16.シュトラスクリーン (水のいらない石鹸)
17.ビールバケツ
18.チューブレスタイヤ用パンク修理キット

ざっと思いついた物はこの程度です。ラチェットハンドルと9/16 15mmサイズのソケット、コンビネーションレンチは使用頻度が高いしハイテンションボルトがサイズの割りに多いのでメーカー物(スナップオン、KTC、KOKEN、TONE等)の良品がお勧めですがそのほかの物はホームセンター物でOKです。その場合はソケットは12ポイントより6ポイントのほうが同じ品質なら丈夫なのとねじをなめにくいのが良いと思います。電工ペンチはカシメ部分がギボシ端子用のものを用意してください。同じ形でもスリーブ用の物がありますので注意してください。心配性の方はこのままコピーして、アストロプロダクツとかストレート等(HP有りますので場所は調べてください)の工具屋さんに説明してもらいながら買うのもひとつの方法です。
このほかにショートパーツ(消耗品)として下記の物はそろえて置きたいです。

HUMMERにここの所低価格で販売されているOPTIMAバッテリーを使っている方が多いようですが、当方もこのバッテリーの数々の神話が気になりもう4年使っています。この間2度ほど放電させましたが特に問題なく使っています。
先日使用期間2年程で完全放電したOPTIMAを拾い一般的な充電器で充電した所充電器が破裂しました。もちろん充電は出来ません。そこで以前HPで専用の充電器がある事を知っていましたが、大きさや、見た目の印象の割に高価なので関心がありませんでしたが、発売元に今回の話をしたところ、完全放電した物でも充電できると言うのでその秘密を知りたくて約4万円のOPTIMA充電器を入手しました。
試しに拾ってきたものと異なるバッテリを11V近くまで放電して説明書を読見ながら充電しました。充電のシステムは以下の手順です。電源を入れると先ずソフトスタートモードがあります。これは完全放電したバッテリーを回復させる機能で、電流を流しても電圧が上がらないショートしているバッテリーの場合はアラームモードになります。ソフトモードは6時間管理してこの間に10.6Vに達しない時もエラーになります。これをクリアーすると次にバルク充電と言う大電流(最大7A)での急速充電になります。此処で14.7Vに達した後定電流(定電圧14.7V充電)充電を行い電流が1A以下になると均等充電(定電流2Aパルス充電)になり、このとき電圧を管理して14.4Vになるとこの充電が止まります。このまま充電器を繋げておき電圧が12.5Vに成ると、またソフトスタートから再度充電ルーチンを行うようです。先日拾ったOPTIMAもこの充電器で回復するかトライします。
 

HUMMERのメンテナンスで聞かれた事がありましたので一般的な話しとして書きます。
先ずエンジンオイルですが、これは基分の問題ですが、DIESELエンジンの場合は、オイル自身に洗浄力があるので結構黒くなります。従って黒くなったら交換時期と言う事は当てはまりません。かといって何時までも交換しないのはオイルの酸化、せん断を受けて粘度低下による劣化は避けられません。添加剤等は好みです。効果のあるものもあるでしょうし悪い物もある様なので特にお勧めはありません。
オイルの種類もかなり高価な物から安物までありますが、指定の粘度とグレードを守るべきでしょう。
ここで大切なのは、オイルフィルター交換をオイル交換4000kmで交換してオイル交換二回に一回で良いのかと言う質問がありましたが、1L1500円以上のオイルを入れてて、ヤナセで買っても1500円のオイルフィルターをケチるなんておかしいと思いませんか?オイルフィルターは実際詰まっていると流量が減ってプレッシャーは上がります。そうするとバイパスしてフィルターを通らないで循環されていますので付いているだけと言う事になります。
先に書きました様にDIESELはオイルフイルターはガソリンよりフィルターは詰まり易いので、いすゞのビッグホーンのフィルターはDIESEL専用でサイクロン式に分留する機構がフィルター付いています。従って価格は4000円前後と高価二なります。
HUMMERはガソリン車の物と共通でろ過面積もさほど大きくありません。私は念のためオプションのWオイルフイルターキットを付けて毎回2個のフイルターを交換しています。交換のインターバルは NA DIESELなので5000km毎で途中油量が減った時継ぎ足しをしています。毎回オイルの話の時書きますが、HUMMERのエンジンはオイルを消費しますので油量点検は必須事項です。
ブレーキ液に関しては99-00のCDマニュアルによるとブレーキ液はDOT3になっています。ハンビーのCDマニュアルを読みますと基本的にブレーキ液は無交換のものでまるで測温用のブルドン管の内部液と同じ扱いです。HUMMERもここの部分はハンビーと共通でしたがABSが付いたのと同じ?に一般的な物になったようです。以前指定のブレーキ液はシリコン系DOT5でしたので古い部品と異なっているかともってパーツリストでゴム部品の品番を見ましたが私の見る限りでは新しい物と同じでした。ブレーキ液の混入はしない方が良いと思いますが、私は全入れ替えをして使用しています。

まず、ここ数日エンジンのふけ上がり方に少しだけ変化がありました。通常の走行の時はATのつながり方に変化が無いのですが、ゼロ発進で全開にすると、1速から2速に変る時の変速にモタツキが出始めました。2速から3速の時にモタツキはないのですが、加速がほんの少し悪い感じがして、何となくいつもと違う感じもしたので、ATが悪いのかと最初疑いました。オイルの量や汚れには問題が無いし、寒くなってきたのでATFの温度が上がっている様子は考えられません。ATにダメージがあるとクラッチが滑って焦げ臭くなるのですが、ATFの臭いにも異常は有りません。ATはそのままにして色々推測しましたが、AT、スロットルポジションセンサーのトラブルであればエンジン回転が1速のそれも決まった回転でモタツク事はないはずなので、原因はエンジンにあると確定しました。
しかしエンジンチェックのランプが点灯していないので、各種センサーにも問題があるとは考える事はできません。これは、おそらく吸気系か燃料系に問題があると推測されます。吸気系はエアークリーナを清掃したばかりであるし、エンジンは走行事、途中モタツクものの3500rpmまできちんと回るので、吸気バルブ等のエンジン本体には希望も含めて問題が無いと予測できます。
そこで再度DIESELエンジンの燃料系を考えると、噴射ポンプはプランジャーポンプなので配管内が液体で満たされていれば、電磁式燃料ポンプが働かなくてもエンジンが止まる事はありえません。しかし、もし電磁ポンプが停止していると、燃料タンクからの配管、フイルター、電磁ポンプの圧力損失は大きく噴射量が増えると燃料が足りなくなるため(だから電磁ポンプが付いている)回転トルクが足らなくなり変速に影響が出ると仮定しました。
エンジンをアイドリングさせたまま、運転席側の燃料フィルターの横にある電磁ポンプのコネクターを外してみましたが、何の変化もありません。少しアクセルを踏んでも、変化がありません。これで仮説の電磁ポンプが無くてもエンジンは止まらない事が実証されました。次にエンジンを止めて直接12Vをつないでみましたが、なにも変化がありません。しかし動いている時の電磁ポンプの状態は解らないので新品の電磁ポンプに12Vを直結してみるとポッコポコと音がして手に十分感じる振動もありますので、今搭載している物は壊れている事が確定できました。新品に交換してから試乗した所、今まで通りスパスパとシフトアップするようになり修理が完了しました。
当方のHUMMERは走行5000Kmを少し超えた程度です。以上の事から得られた事は、電磁ポンプの劣化があった場合は、整備が悪いと突然走行中エンジンが止まる可能性がある事です。
先日のミーティングでもメンバーの一人が言ってましたが、彼のTURBO車の場合はエンジンがかなりふけが悪くなったようで、その内停止したようです。この時の原因は電磁ポンプのリレー不良だったそうです。エンジンチェックのランプも時々点いたそうです。恐らくフィルターの締込みが悪かったり配管の接続が悪いと通常正圧の場合は漏れなくても、噴射ポンプだけの燃料供給時は配管が吸引になるので空気の混入が考えられますのでエンジンが停止したと思います。走行事の突然のエンジン停止は、パワステが利かなくなりブレーキも重くなります。これがコナーリング中はもとより直線を走っていても突然停止したら大変な事になります。今一度燃料ラインの漏れ(正圧時は漏れていても正常に動くが、陰圧になった時にはここから空気を吸ってエンジン停止する)を点検確認、修理をして下さい。
良く質問されますが、エンジンを切った後も、ダッシュパネル裏あたりからポコポコ音がしますが、これは燃料ポンプのコントロールをリレーで断続している他にエンジのオイルプレッシャースイッチが並列で入っているので、エンジン停止後オイルポンプの残圧(5psi以上)がある時は、そのままポンプが動いているからです。このまま動きつづけている時は、オイルプレシャースイッチが壊れている事になります。この時はバッテリーが上がってしましますので、電磁ポンプのコネクターを抜いて下さい。NAの場合はこの燃料系の回路はPCMと無関係ですが、TURBOモデルでは電磁ポンプの電気供給をPCMで監視しています。この時電磁ポンプがショートして動かない時以外はエンジンチェックランプがつきます。この時はスキャナーを当てるとFUEL PUMP CIR が出るはずです。しかしリレーが壊れた時は電磁ポンプは先の通りオイルプレシャースイッチで動いてしまいますので、状況把握は難かしくなります。リレーのロケーションは、室内からボンネットをロックするピンの下側になります。NAの場合はこの横にFUSEがあります。 

燃料タンクからの燃料漏れ修理に付いてレポートします。
燃料タンクからの燃料漏れは今までに、2通りの事例があります。一つは燃料タンクのドレンからジワジワ漏れるものと、満タンにした時にドバーっと2リッターほど漏れるものです。
前者は頻繁にあり、修理は簡単でドレンプラグの締め込みによって修理完了です。ただしたまにプラグの座りが悪くて締め込んでもだめな時もあります。この場合はプラグの交換が必要です。
後者の場合は、燃料のレベル計と吸引、戻りの配管が取り付けられている部分のパッキンが駄目になって、そこの隙間から燃料が漏れます。そのため燃料タンクを下ろす事が必要です。燃料タンクは樹脂製で障害物を避けるためにフレームの中に潜るように付いており、取り外すには色々と取り外さなければなりません。タンク容量は約100Lあるので中の燃料を抜く事が必要です。
今回は燃料計を見た所1/4ほどでしたが実際に抜いてみると50L弱入っていました。最後に吸引できない分を差し引いてもゲージが1/4から40Lはある事になるでしょう。取り出した燃料は金属製の容器に取り、風通しの良いほこりのたたない所に保管します。次に、タンクに接続されている配管、配線の内、下ろす前に外せる給油口、給油口のベゼルを外します。次にタンクを下ろすのにじゃまなプロペラシャフトを外します。プロペラシャフトの後ろ側のサドルを止めている小さいボルト4本をユルメればフロント側は差し込まれているだけなので簡単にシャフトは取れますが重量はずっしりありますので言葉では簡単ですがクロスジョイントがバラバラにならない様に注意します。タンクの下にジャキーを入れてからタンクを固定しているバンド型のステーを外します。タンクを少し下ろしブリーザーパイプを外します。更にタンクを下ろしますが、ある程度下ろすとマフラーに当たります。この次点で配線を外し配管も外します。この状態からの、これらの取り外しは結構コツと腹筋が必要です。タンクとマフラーの間にバールを入れてタンクを引きだします。安全確認をしながら部品を壊さない様に注意しながら作業をしたので、ここまで開始後3時間掛かって下ろしました。下ろした後のタンクを見ると燃料が漏れた所に。は後が付いており一目瞭然でした。特にレベル計のパッキンは酷いもんで殆ど用を果たしていません。他の部分もやや漏れ始めているようでしたが、ここ数ヶ月でこうなったとは思えないような損傷でした。これらのだめなパッキンをテフロン・スポンジパッキンと交換して組み込みました。この方法は以前大井先生のHUMMERでやった対策と同じで修理実績があります。積み込みは全く逆をするだけですが、終わった時はもう日付が変っていました。

先日書き込みました燃料タンクからの燃料漏れに付いて補足します。
大井先生と最近お会いしたGAS-HUMMERのオナーの症状は同一でした。燃料を満タンにするとタンクから上の燃料口までの分が零れ落ちると言う症状です。大井先生のタンクには以前紹介したようにゴムの材質が悪いため燃料で溶けてしまい吸引ノズルと戻りノズル、燃料計センサーの付いているステンレスの板の隙間から漏れるようです。常に満タンにしている帳面なオーナーほど速く痛むようです。
対策はテフロン性のスポンジパッキンをゴムのパッキンに交換しました。その後大井先生のHUMMERは完治していますので、恐らく半永久的に使えると思います。ただし、このパッキンは再使用できませんのでユニットを取り外した時は、新しい物を使用してください。くれぐれも申し上げますが、コーキング剤では恐らく同じ事になります。
理由は耐ガソリン性のコーキング剤でもタンクの表面が凸凹でステンレスの板との間にかなりの隙間が空くからです。燃料タンクは負圧のかかる場合と正圧がかかる場合がありますが、ガソリン車の場合は蒸気圧が(ベーパープレッシャー)があるのかなりの正圧になります。そうすると分子組織が疎であるコーキング剤ではパンクしてしまします。面精度があってその間に数ミクロンだけ存在している場合は十分機能しますが、体積で持たせる場合は固形の物、または弾力のある物をしかるべき圧力でプレスして使用する必要があります。満タンにしないから良いと言うのはもっと危険です。液体状のガソリンより適度に空気と交じり合った混合気の方が引火と言うより爆発しますから大変危険です。オーナーと連絡を取って近いうちにもう一台のHUMMERにも対策をお勧めしたいと思います。

私のHUMMERは何度も洗える事からK&Nのフィルターを使用していますが1万キロ程走りましたので点検しました。フイルターを取り外して見ると全体的にはさほど汚れていませんでしたが、このフィルターは目が粗くオイルを塗ることによって埃を取ります。したがって定期的なオイルの塗布は必要なので、今回洗浄してみました。手順は専用のクリナーを霧吹でまんべんなくぬらし水道の水で内側から流すのですが取説によるとあまり水圧を掛けてはいけないと書いてありますので私は外側からも水を掛けました。この専用クリーナは、匂いと触った感じでは、強アルカリ洗剤の様です。別の目的で購入した今日アルカリ洗剤と比べましたが、違いはありませんでした。恐らくコールマンのホワイトガソリンと同じでメーカーはこれをお客に専用としてハッキリした内容表示無しで特別な物として販売しているようです。水洗いして十分乾かします。この時フイルターをコンコンと叩くと水が落ちそうですが、これをやるとフィルターが変形します。(私はやってしまいました)内側からのエアーによるガンブキもフィルターの繊維の配列を乱す事によって目を荒らすので止めたほうが良いと思います。十分乾いたら専用のオイルをやはり霧吹でまんべんなく湿らせます。この専用オイルはATFにそっくりです。洗った後はオイルのおかげで吸入音が静かになったような気がします。

前後デフ、AT、トランスファーのオイル交換をしました。
それぞれの交換のインターバルは取説に記載されている距離で行えば良いのですが、私の場合は少々早めに交換しています。OIL交換は以前廃油の処理が出来ませんでしたが、ガレージが完成してからは、処理業者に依頼出来るようになりましたので、自分で納得の行くOIL交換をしています。
エンジンOILの交換は、最初全てドレンアウトした後、オイルフイルターを外して中のOILを棄てて再度装着して、OILを5L程入れて10Kmぐらい近所を走り再度ドレンアウトします。(これを通常フラッシングと言います)フラシングに使うOILは専用の物もありますが、粘度が低くて灯油みたいなので、私は通常使うものを使用しています。DIESEL用のOILは中に洗浄剤が入っていますので、GASエンジンの場合もDIESELと共用のOILでフラシングするとこの程度でもかなり汚れが落ちて効果があります。
OILを抜いた後ドレンプラグを装着して30秒ほどOIL無しでエンジンをアイドリングさせます。こうして完全にエンジン内のOILを排出した後通常通りエレメントを交換して新油を入れます。OILの量は中に残っている量にもよりますが、おおよそ8L用意していれば良いと思います。
以前にも書きましたがHUMMERのエンジンは国産のエンジンに比べてOILの消耗が激しいので、私の場合OILを購入するときにアメリカ製の1クオートのボトルを使用しています。このボトルはOILジョッキも不要なのでペットボトルを上下に切り取り上の方を漏斗にして入れています。(なれるとこれも要らない)私の使っているOILは15W-40の物を資金難からブランドは特に問わずに安物(アメリカではポピュラーなメーカ)で済ませる事が多いです。
デフのOIL交換に必要な物は六角のL型レンチが必要です。サイズはインチサイズで3/8です。これぐらいのサイズであればしっかりしているので、先端が丸い物や 金、銀色の高価な物は必要ありません。ホームセンターで300円ぐらいで購入可能です。デフにはこのレンチが合うプラグが2ヶ所あります。下側はドレン用で上側が注ぎ口です。この注ぎ口がOILのレベルホールも兼ねていますので、ここから出てきた分は余剰な分です。使用するOILは、80W-90のマルチギヤーOILで、これも注ぎ易いので尖がった形をした容器に入った1クオート入りの物を使用しています。デフの周りは色々邪魔な物が有あのでジゃッキは使えません。
ただしエクストラ燃料タンクの付いたHUMMERの場合はリアデフにOILを入れいれずらいので、シリンジを用意した方が良いと思います。OILの交換の手順は先ず注ぎ口を少し緩めます。次にドレンプラグを完全に緩めてOILをドレンします。外したプラグの先端にはマグネットが付いてありデフ内部の金属粉が付いていますのでウエスでキレイに拭き取ります。その後注ぎ口のプラグをさらに緩めるとドバーっとOILが出てきます。この時OILキャッチをしっかりしないとこぼして後始末が大変です。
トランスファーのOIL交換です。基本的な要領はデフと同じですが給油口とドレン口のプラグは30mm程度(モンキーを使ったのでサイズがハッキリしません)のオス頭です。このプラグは6角の部分が薄いのでいいかげんな工具を使うと六角の頭をなめます。使用するOILはATFのデキシロンVです。
ATのOILはOILクラー、トランスファークラー等があって実は全量をスッカリ交換する事は不可能です。整備工場のATFチェンジャーも配管の途中に廃油と新油の2つの入れ物を設けてATのポンプ頼りで出てきた分足すという方法です。
したがって出てきたOILが奇麗になったら交換終了としている物です。したがって請求額が実際車に残ったOILの量より多くなる事はありがちです。この方法はかなりの確立で新油になりますが、閉塞された配管だけではなくOILパンがありますので、全量スッカリ交換するには理論上3倍の量を使わないと旧油が残ります。
私の場合はATのドレンから抜き、抜いた分だけ継ぎ足すというおでん屋のスープの様な運用をしています。ただ、OILが焦げ臭いときはこれを2回ぐらい行います。
5万Km走行した今回は整備工場でATチェンジャーによる押し出し交換した後、フィルターを交換しました。当然、フイルターはOILパンの中にありますので、この時もかなりの量のOILを交換する事になります。フィルターは布の様な物で出来ていますので残油分がありますので、これでどうにかほぼ完全交換となる訳です。
メーカの指定距離で交換していればAT のOILはあまり神経質になる必要はないと思います。尚、AT OILを注入する所は安直で、レベルゲージの穴からシリンジで入れます。
ここにOIL交換方法を書いたのは自分でやる事を勧めている訳ではなく、どのように交換するのか知っていても損はないと思って書いています。特に廃油の処理は色々問題が有りますので注意が必要です。OILの交換は案外上記のように作業の内容には程度が色々ありますので、依頼するときは自分が納得できる作業を依頼することが大切だと思います。 
アメリカでターボDIESEL用のハイパホーマンスソフトウエアをインストールしたエンジンコントロールコンピュータがありましたので現在内容に対して調査をしています。チップ交換かコンピューター本体ごとの交換なのか今の所ハッキリしませんがその内紹介できると思います。松原さんが、身銭を切ってこのような面白そうな物に挑戦してくれるので助かります。性能曲線を見ると3速の伸びにハッキリ違いがあり中々そそる物ですが価格的に国産と比較しても安価なので、ここで評価してから購入をしたの方が良いと思います。もちろん保証付きのHUMMERの場合保証対象外になると予想されますので、ご自分の購入先にちゃんと聞いてからの方が良いと思います。