Maintenance 2   

  

20日に北海道から北サンが毛蟹と供にお見えになりました。購入後間が無いのですが、フロントままりのリンケージ類のガタが多く購入先にクレームを付けた所、全て交換とグリスアップをしてくれたそうで、暫く手元に無かったそうですがやっと再納車されてお見えになりました。
当初販売店はHUMMERの販売経験が少なく、通常そう簡単に悪くなる物ではないのでまさかと思ったらしく、現物確認後不具合を認めて、全て気持ちよく交換してくれたそうです。販売店の対応には北サンは大変喜んでいました。この他にも不動のウインチも8274の基盤無しのものではなくきちんとHUMMER用のものを現在取り寄せてくれている最中で、ウインチは外されていました。
今回来た要件はは2インチのボディリフトとステアリングスタビライザーの取り付けで、何もこんな所まで来る必要は無い物ですが、結果的に来てよかった?事もあったようです。ボディリフトをする理由は、大きいサイズのタイヤを履くためと、冷却水のサージタンクをあげる整備性の向上です。ボディリフトの手順は省きますが、メーカーの手違いでロングボルトの長さが足りなかったり、燃料タンクを下げるスペーサーとベルトも違っていました。スペーサーは博君がフライス盤できれいに落とし、タンクのベルトは最近株を上げているランドマップが延長してくれたので助かりました。下回りをざっと点検するとトランスファーにオイルのにじみがあり念のため量を調べた所、量も質も問題があり、これを交換、ドレンアウトしたATFは加熱のため変質し焦げ臭い匂いもしていました。油脂管理が悪いのかと思いトランスミッションのATFを確認するとこれはとてもいい状態でした。パワステの方もきちんと確認している所を見ると一般的な整備はきちんとやってある様でした。
しかし4輪駆動車やHUMMERの特殊な部分には手が入っていないと判断して、面倒ですがタイヤを外しハブリダクションのオイルを点検する事にしました。内緒の北海道スペシャル仕様の特殊なタイヤはランフラットが入っていないので案外軽く脱着は楽でした。オイルを点検すると予想どおり真っ黒、量はOK折角ですから交換する事にしドレンアウトすると、タラタラとしがオイルが出ない!細いドライバーを差し込んでグリグリするとまるで蜂蜜の様な黒い塊がどろっと出てきてその後少し柔らかいあめ色の液体がドローっと出てきました。通常のギヤオイルが出てきたのは暫くたってからで、ハブの中で分離していた事が明確でした。過度の使用ではギヤオイルがココまでの粘度変化を起こす原因は無いので恐らくモリブデン系の添加剤を入れていたとしか考えられません。添加剤については製造メーカーのうたい文句は色々ありますのでこれの是非は経験が無いので述べませんが、その使用量によっては害になることも考える事が出来ます。
先ず、この部分は高回転であること、シール剤はゴム、軸受けはローラー、ボールベアリングであること、オイルはケースの半分であることを考えると以下の事が解ります。通常、とんかつソース位の粘度のギアオイルはギアの回転で飛び散ったオイルで油漬けになっていない部分の潤滑をしている事。浸透する事でシールの磨耗を濡れ潤滑で押さえている事です。どんぶりにとんかつソースと蜂蜜を入れて割り箸でかき混ぜると、割り箸の周りに凹みが出来ます。この凹みの大きさは蜂蜜の方が大きくこれをギアの軸と考えると中心部分に液体が来なくなります。勿論ギアケースはどんぶりと異なり変な形ですから吹き溜まり見たいな物も出来ます。鮮度が味噌のような物でしたら、ギアの周りに味噌の壁が出来て、ギアには肝心の味噌は付かない事になります。
現実問題として北サンのHUMMERのハブは分離していて底の方にモリブデンらしきものが沈殿して、働いていたのは一部のオイル分だけだった様子でした。高価な添加剤でも分離する物はこの場合は充分機能を果たせず単純にハブリダクションの容量を減らしギアオイルの必要な量を確保できなくする邪魔者でしかありません。と、当方は判断して、今回は全て、指定のギアオイルにしました。ミッション、デフのグリス漬けの物は見かけないところからも、この部分は粘度を上げるような添加剤はお勧めできません。
北サンの帰宅後、572HUMMERの点検を行うために暖気して、不具合を観察する目的で町内を一周(2Km程)して帰ってくるとリア左のブレーキキャリパーからドバーっとブレーキオイルが噴出しているのを発見!漏れ箇所を探すとキャリパーのピストンからの漏れで修理にはキャリパーのOHが必要。インナーキットは以前から在庫しているので部品の問題は無いのですが、リアキャリパーはサイドブレーキと一体なので分解にはノウハウが必要。フロントは単純にキャリパーを外しブレーキの配管からエアを入れるとピストンは簡単に取れます。単純に構造は注射器と同じ。所がリアはメカ的に動くサイドブレーキと通常の油圧回路が同居しているので簡単には分解できません。
結局あれこれマニュアルを見ながら、(実際はえらく大変で、これに一番時間が掛かった)分解するとリング状のシールはピストンの外形より信じられない位に内径は大きく成長していました。これでは漏れない方がおかしいので、原因の特定は明確。この分でいくと他の3個も時間の問題と判断できますが今回は時間が無いのと、もう一つの理由でこれだけの修理としました。当方は通常ブレーキ液を交換するような修理はプロに任せることにしているため、ブレーキ液の在庫を持っていません。使いたいグレードのブレーキ液は案外高価なので、CCVの石川さんに分けてもらう事にしました。ブレーキ液の状態は汚れと、不純物が漂っていたので入れ替と判断して在庫を買い占めてきました。博がクリスマスケーキとシャンパンを買って来ていたので、貧乏臭いけど楽しいクリスマスをするのと、ブレーキ用の特殊工具が欲しかったので、ランドマップを呼びつけついでにエア抜きもやらせてあげました。
試走後、博がキャリパーを触ると結構加熱しているといったので充分利いている事が解りました。これってフルタイムの車は片効きとかしても解りにくいので簡易的に調べるのには解りやすい方法です。ぜひ心配な方は試してください。実は572HUMMERは、この他にも下回りから「おもらし」の部分が多々あります。エンジンオイル、冷却水、デフカバー、デフのピニオンとかです。これらは早急な修理項目です。勿論他のキャリパーも監視項目です。

冷却用クーラントの交換しました。
以前にラジエターのリザーバータンクを見たところ、クーラントが減っていたので水だけを注水しましたところ、4Lも入ってしまい前回交換よりもう2年以上経過しているので、交換を決めていました。クーラント液は基本的にどこも同じなので特に銘柄はこだわっていません。どうやらクーラントにはJIS規格があってこれに適合している表示のある出来るだけ安い物を購入しました。価格は2Lで通常750円ぐらいなのでHUMMERの場合約22Lほど入りますので50%希釈だとして3250円ほどになると思います。ただし注意したいのは、コンクの物ではなく既に希釈したものが売られていることがありますので購入の際は注意してください。私は18L缶を購入しましたが上記の半分ほどで購入できました。
まず、エンジンが火傷しない程度にさめた後、ボンネットを開けリザーバータンクのキャップを緩めます。この時あったまっていると冷却水が噴出しますので油断は禁物です。注意してください。キャップは2段階で緩むようになっています。緩まないときは下方向に押し付けて左回りに緩めます。ラジエーターのロア−ホース(下から出ているホース)をたどっていくと、ゴムの部分から金属に変わりその金属パイプの途中にドラえもんのタケコプターのようなT型のバルブがあります。これを緩めるとクーラントがトボトボと出てきます。これを受け皿で受けます。これが出てこなくなるまで待ちます。(20分ぐらい掛かります)
通常の車はラジエターリザーバータンクはラジエーターからの膨張した余剰クーラントをためたり不足分を供給するようですがHUMMERはリサーバータンクはラジエーターの一部になっています。したがって透明なやすっぽい樹脂ではなく丈夫な耐熱性樹脂タンクが装備されています。冷却水のドレンアウトは時間が掛かりいらいらしますが、パイプを緩めてドバーット抜いても良いのですが、素人が脱着を安易に行ってしめつけ不良のため液漏れを起こす可能性を減らす意味もこめてゆっくりドレンさせてた方がいいと思います。すっかりバルブから冷却水が出なくなったら、バルブをしっかり止めます。あまり強く締めすぎると壊れますから注意してください。
次にクーラントの希釈をします。私の場合−30℃程度で良いので50%にしました20Lのポリタンクに10Lのクーラントを入れ10Lの水を入れて希釈しました。これをタンクに少しずつ入れます。本当は20L以上入るはずなのですが20L少し下回るぐらいしか入りませんでした。恐らくどこかの部分が出ていないとは思いましたが古い冷却水もあまりひどくなかったので多少は良いと判断しました。キャップをしてエンジンをかけて十分あったまった所でラジエターのアッパーホースをたどっていたところにあるマイナスとローレットねじを切ってあるねじを緩めますと液封になっている部分の空気が出てきます。クーラントが出て来たらしめ込みます。
この後しばらく走りクーラントの量を再度確認して終わりです。冷却水が少しショートしていたのはヒーターの部分であったと思います。交換の時ヒーターをHOTにして交換すれば所定の量がは入ります。冬よりも夏こそ冷却水の管理は注意しましょう。オーバーヒートは高くつきます。次回のクーラント交換の時はついでにサーモスタットを交換しようと思います。 

CTISの話ばかりで恐縮ですが、圧力センサーに適当な物が見つかりましたのでお知らせいたします。
種類はデジタル式とか色々有りますが。電源の問題とか信頼性の問題で、カッコはイマイチですがゲージ式の物を取りあえず発注しました。仕様は0〜10Kまでのゲージに2本針がついている物です。針の一つは圧力を差し、もう一つは警報圧力設定用の針でドライバーで変える事が出来ます。機械式の為精度はアバウトですが動作が確実なのと電気が要らないので信頼性は高いと思います。動作はタイア圧が設定した圧力に下がると接点が入りここにランプや、ブザーなどの負荷を付けておくとそれを警報とする事が出来ます。ランプであれば、雪道や非舗装路で意識的に空気圧を落とした時にわずわらしくないと思います。設定値は30psi(2.1K)ぐらいに設定しておけば良いと思います。オリジナルの警報と併用すれば、ある程度空気圧が落ちた時はランプが点灯して、さらに落ちた時は警報ブザーが鳴ると言う二重警報に鳴ります。現物が入荷次第又報告します。
友野さんからタイヤのCTISの配管の先端のバルブの爪を持ち上げて空気を止めた時にバルブから空気が漏れると言う報告がありました。彼のHUMMERは手入れがいいのでぞんざいな扱いはしているとは考えられないし、あの部分は工業製品なのでそう簡単に、壊れないはずなので色々考えた所、以下の事が分かりましたので報告します。このバルブ部分はゴム製のオーリングでシールされていますのでほこりや泥、材料の腐蝕に依り爪を持ち上げてスライドさせるとオーリングに傷を付けてしまう事になります。したがって多少の漏れの時はキレイに水洗いしてゴムにやさしいシリコンオイル(ゴムの材質が分かりませんので通常AIR機器用にはシリコンを通常使用します)を流し込むと止まる事もあります。今まだ漏っていないバルブも時間と共に雨や洗車で油分が流れてドライになってしまいますので、この状態でバルブを動かすとオーリングに傷を付ける恐れが有りますので時々注油して下さい。
私のHUMMERが新車の時なぜかポンプがオイルレスなのに配管からやたらとオイルが出てきました。この時はなんとも思いませんでしたが、今その理由が分かりました。注油時は一度配管を外してから隙間に多めのオイルを流し込むみ、先端を回して良くなじませ余分な物は拭き取る感じで良いと思います。シリコンオイルが手に入らない方は模型屋さんでラジコン用を探すとチョット割高ですが手に入ると思います。面倒な方はこの部分をビニールテープで巻いておくだけでも随分違うと思います。

 

いよいよオイルドーピングの研究を始めようと思いますが、オートメカニック誌のレポートによればやはりテフロン系、セラミック系、 ボロン系の粉末がCOST PERFORMANCEがたかいようですが、 わたしは今パワーハウスアクセル社のテフロン、ボロン+セラミックを乳鉢で混合したものを80に使用してますが、 もともとモターアップやモリブデン系等さまざまな物を使ってきたのであまり効果が体感できないのが実状です。 粉末の問題点はダマができることです。粒子の直径は2ー3ミクロンより小さいそうですがダマがオイルフィルターを詰まらさないかと心配です。乳鉢を使うとかなりダマがなくなりますが完璧には消えません。 誌のレポートでは燃費、シャーシダイナモ、騒音すべてにおいて著効を示すので是非ハマーにもつかってみたいとおもっていますが、テフロンは柔らかいので問題無いと思いますが、セラミックがエンジン内壁に害があるのではないかという心配もあります。あと騒音防止についてですが使用前、使用後の違いを何らかの騒音測定器で計ってみたいのですが? もしよかったらこの件をHPのその他欄にでものせていただいて皆さんの知恵を借りたいのですがお願いします。

日曜日CG展示の後松原さんの93年式HUMMERのCTISがエアー漏れしているので、エアー漏れ修理の達人である後輩に修理してもらう為、HUMMERを預かりました。今日修理してもらう為HUMMERで出勤した所なぜかタコメーターが振らない事に気が付きましたが、特に変調はなく順調でしたのでそのまま乗り続け、20分ぐらいしてから突然ラジオが停まりましたがニッポン放送なのであまり気にしなかった(私の近所はなぜか入りが悪い)のですが、ウインカーが付かなくなった時何かおかしいと徐々に感じ、CTISポンプやヒーター等もスイッチをいじりまわした所、どれも動作せず、走りながら色々思考しましたが、大元のバッテリーではないかと疑い、エンジンが止まらないのでそのまま会社まで 回りの車に注意しながらウインカ、ブレーキランプ無しなので徐行して会社にたどり着き、直ぐに松原さんに連絡取りました。彼が言うには1週間前にバッテリーが上がったそうで、もうバッテリーがだめではないかと言われたのでお昼休みまでお気楽に仕事をして、昼食後再度HUMMERに戻り、後輩のブロンコからジャンプしてもらおうと思いバッテリーを見るとどう見ても新品のオプチマが付いており再度松原さんに連絡すると預けていた修理屋さんにバッテリー交換を依頼した所在庫が無かったので未だ換えていないと思っていたようでした。修理屋に電話で確認した所交換したばかりで原因はバッテリーでは無い事が判明しました。気を取り直し取りあえず 始動を試みました。最初使用したジャンプコードの容量が足らず(袋には100Aと書いてありました)始動する事が出来ず。仕方がないので、6000円もする太めの100Aジャンプコードを買い求め、再挑戦しましたが、それでも未だ容量が足りず結局最初のコードもつなぎやっと始動する事が出来たのでひとまず安心しましたが実はそれからが問題でエンジンは掛かるには掛かりましたが、電圧計もタコメータも動かずおかしいと思いエンジンルームを覗くと全てのベルトはきちんと回ているのですが 何とオルターネータはベルトが滑って回っていないのを発見して慌ててエンジンを切りました。ベルトを触るとゆるゆるで内側はかなり痛んでおり、使用限界が来ていました。何気なくオルターネータを触ると一瞬 固かったのですが多少の引きずる音はしたものの 手で十分回るので、ベルトが原因と決め、近所の修理屋を数件回りましたが9.5-1250のベルトは在庫が無く前出の修理屋に探してもらい中村オートパーツ小平に在庫が有ると解り、修理屋のお使いのふりをして直接ベルトを取りに行き、会社に再び戻りスパーチャジャー、エアコンの各ベルトを外し新しいベルトを付け再始動した処、今度はちゃんとメターは触れるし、なお且つ全ての電装品が完動したのでやっと一息して充電の為にエンジンを15分ほどアイドリングで放置しました、もう良いだろうと思いメーターを確認した所、又メーターの動きが止まっているので、嫌な予感がしてベルトを緩めオルターネータを手で回すと今度は全く動かなくなっていました。GM車用のオルターネターの予備がまたまた前出の修理屋が持っているので無理を言って持ってきてもらい現物を比較してみると取り付け形状は同じでしたが脇に付いているコネクターのピン数も形状が異なり 他を壊すといけないので結局諦めてリビルト品を注文する事にしました。日中散々走り回り、終わったのは22時で成果は何も無しでした。

教訓、ライトの点けっぱなし等明らかな原因が無い時のバッテリー上がりをした時には原因となる恐れの有るオルターネータのベルトを確認し出来たらベルトを外して手でオルターネータを回し動きを見て、異音の有無を確認する事。95年以降のHUMMERは簡単にベルトが外せますので、練習しておくと良いと思います。電圧計を注意してみる事。タコメーターのピクアップがオルターネターからの場合はオルターネータが回転していない時には動作しませんので直ぐに解ります。95年以降は1本のベルトでパワステ、ブレーキアシスト、オルターネター、エアコン、ウオーターポンプを賄っていますので、予備のベルトは常に携帯する事をお勧めします。今回は93年車で燃料噴射はメカニカルポンプなのでエンジンは回っていましたが、最近のターボ車は電気式なのでおそらく即停止になると思います。そうすると恐ろしく重いハンドル、利かないブレーキで危険な状態になります。くどいですがメンテナンスで防げますので注意してください。ベルトの現地価格はなぜかNA用よりターボ用の方がお安くなっています。

 
本日は愛用の95年HUMMERのメンテナンスを行いました。友人の修理工場が埼玉に有りまして、そこは元々ランドクルーザーと言うサビることをもっとも得意としている、三河の荷車専門店ですが。そこの顧客が荷車を見捨てHUMMERを購入して以来、我々互助会がひいきにしてあげています。ここの工場の経営状態は、はなはだ芳しくありません。それは我々HUMMERが儲かると思ってか、インチ工具やしょっちゅう使わない様な特殊工具(デフ交換用のスプレッターまで購入)を買いあさって明らか我々が払った工賃を上回る出費をしています。遂に先週HUMMERの為に4トンリフトまで購入してしまいました。こちらからお願いした訳では有りませんので、別に気兼ねしてはいませんが、せっかくなので取りあえずオイル交換とグリスアップをお願いしました。今までHUMMERがリフトに上がっていたのを見たのはBSIの広告と、アメリカのディラーだけで、国内の2柱リフトの殆どは、3,5トンで4トンを超えると流通量が少ない為、急に価格が上がるそうです。この工場はアメリカのHUMMERディラーで使っているのと同じ物を、輸入して設置した為、幅も広く、3,5トンのHUMMERを問題なく持ち上げます。リフトをセットする時、通常はやや車を中心に対して後ろ気味にセットするのですが、HUMMERの重心は見事にど真ん中でした。今の所適切な工賃(車検総額12万円程度)です。
 
 リフトアップ後ゆっくり下回りを見学した処、トランスファーから少しオイルが吹き出していました。トランスファーのオイルはATFなので(赤い色)てっきりトランスファーからのオイル漏れと思いましたが、良く見るとATの配管からで、この配管は金属の途中を振動逃げの為10cmほどの長さのゴムホースでつないでいます。どうやらこのゴムホースを止めているホースバンドが緩んでいてここから漏れているようなので、増し締めして取りあえず様子を見る事にしました。以前四国の林さんのHUMMERはこのパイプが破れた事が有るので定期的に交換が望ましいと思いますので2回目ATF交換(30000mil時)の時に交換しようと思います。その他、気が付いた事はフレームの幅は意外と狭く、臓物はぎっしり詰まっている感じでした、燃料タンクの複雑な形状とマフラーの取り回しは良く考えられていました。マフラーのタイコは良い色に焼けていてその上の床にはきちんと銀色の断熱材が貼ってあります。しかしマフラーとと燃料タンクの間の遮熱板は薄くてあまり効果がなさそうでなお且つ、ちぎれかかっていて、ガシャガシャ異音を発生していますので補強後断熱材を貼ろうと思います。リアデフの位置は車体の中心ですがフロントは運転席側に少しオフセットしていいて、エンジンもまっすぐではない様に見えます。プロペラシャフトは思った通りでまっすなのでジョイントの負担は少ないと思います。それに比べステアリング系のアームは少々無理が有る為パイロットアームの付け根側ジョイントは限界で直ぐに交換を要するぐらいガタが出ていました。これはパーツが来ていますので早急に交換します。HUMMERはグリスニップルの数が多いので取り説を良く見て洩れない様にしてください。今時珍しいぐらいグリスポイントが有るのですが、なぜだかロアーアーム先端のボールジョイントにはニップルが有りません。ブーツが付いているのでグリスは入っていると思うのですが、充填の方法は思いつきません。以前ニップルを付けようと思いドリルで穴を空けた事が有りますが、ここのジョイント内部は金属同士の接触ではなく、樹脂が間に入っていました。米国のHPで94年までのボールジョイントは対策品の物と交換するように指示していましたが、私の95年は対策済みなはずですから取りあえずグリスは補充していません。リフトに車を乗せ見ますとネイタで見る時よりも距離が取れるのでじっくり観察できて色々と勉強になります。 今日の様子をデジカメで撮ってきましたので添付します。

 

 タイヤ交換をしましたので、報告します。交換した車は、94年式の2ピースホイール ランフラット 付きです。昨年末にホイールをばらした所、以前交換時の組み付けが悪くランフラトのビードロックが変形していて再利用が危ぶまれたのと、合わせ目のOリング、締め付けのナット、エアーバルブのOリングの再利用は危険なので新品に交換するのが常識とたまたま居合わせたトーヨジャイアントタイヤの方に(ホイルローダーとかのタイヤ交換の専門家)指導されて部品を注文しました。その部品が入荷しましたので今回又、トヨータイヤの方指導に来てもらい 組み上げました。ランフラットは当初入れないつもりでしたが、ホイールにビード溝が無く、合わせただけではホイールの形からタイヤのビードが落ちてしまいそうでした。試しに一本仮組みした所空気圧が落ちると人が乗った程度でビードが外れてしましまい、これでは危険なのでやはり中に何かつめてビードロックが必要と判断し、前回外したタイヤのランフラットを見ると約2ヶ月放置していた為変形部分が完全とは言えないけど戻っていたのとランフラットとしての機能は期待しないのであればビードロック部品として十分使えるので、これを再利用する事にしました。ホールの分解は今回作業したのでは有りませんが、タイヤ交換の手順を紹介したいので順を追って説明します。先ず全てのタイヤのCTISシステムのバルブをカットします。HUMMERは常に前後それぞれタイヤ2つ一組で空気を共有しています、ですからタイヤがパンクするとパンクしていない方の空気も抜けます。その為それぞれのタイヤにはCTISと縁を切る為のバルブ゛が付いています。位置はホールの中心にあるジョイントがありその爪をマイナスドライバーで外側に引くとジョイントが少し手前に持ち上がります。こうするとタイヤの空気はCTISと縁が切れます、再度ジョイントを押し込むとCTISに接続できます。タイヤを外す時はCTISのカバーを外し先程のバルブの奥の6角の部分を半時計回りに回すと配管が車から外せます。この時反対側のCTISをカットしていないと反対側のタイヤの空気が吹き出しますのでくれぐれも全てのバルブをカットしてから作業をするように心がけてください。又、外した時多少空気や油が出る事が有りますが、あまり気にしなくて良いと思います。タイヤを車から外した後、タイヤの空気を完全に抜きます。次に合わせホイールを止めているボルトのネジ部分のゴミや塗料をワイヤーブラシ等で取ります。12個のナットをSST(特殊工具)の5角ソケットで外します。効果は分かりませんが、一本を一気に緩めるより対角を少しずつ緩める方が良いと思います。全てのナットを緩めホイルを分割します、合わせ目にOリングが入っていますがこれの再利用は空気漏れの原因になるので必ず新品にします。タイヤをホイールから外して中のランフラットを取り出しますランフラットは硬いゴムの固まりで人の力ではとても硬くて変形は無理なので、特殊工具で丸いランフラットを圧縮して取り出します(写真参照)。そのままの状態で向きを確認(空気の通る切り欠き位置の確認)して新しいタイヤに詰め込みます。ランフラットを緩めて大きい方のホイールに乗せますOリングにグリスを付けて溝に入れます。ランフラットがきちんとタイヤのビードに乗っている事を確認してもう一つのホールのOオーリングのあたり面にもグリスを付けてランフラットの空気が通る溝とバルブの位置を合わせてホイールを合わせます。次にホイールっを止めるナットの3個所に位置合わせ用のワッシャーを入れて新品のナットを手で締め込みます。このナットは締め殺しのナットで通常のナットより硬いのである程度まではインパクトレンチを使わずにしめ込みます。ナットからのボルトの出っ張り量を確認しながら少しづつインパクトレンチで締込み最後はトルクレンチを使い締め付けトルク115N/mで締め付けます。最後に空気を入れて石鹸水で漏れの確認をして終了です。ホイールバランスは取りあえず取りますが通常のタイヤのように簡単には取れません、大型車のバランサーで取るしかないと思います。組み付けが終了したらHUMMERに取り付けます。CTISカバーのネジ位置を確認してタイヤを取り付けた後、ハブの中心の配管接続口を掃除して(ネジサイズNPT1/4)配管の先端にシールテープか液体シール材(車載付属品)を付けねじ込みます。4輪装着してからCTISのバルブを開けて終了です。結論、HUMMERのタイヤ交換は体力と知恵が必要ですし、2つのSSTが必要ですのでこれを熟知した業者で行った方が良いと思います。現行の1ピースホイールは未だやった事が無いので解りませんが、市販のアルミホイールにした時ではランフラット、ビードロックの装着は1ピースと同じなので興味が有ります。又、市販のホイールでは通常タイヤのビードが収まるように溝やぎざぎざが有ります。ただこの状態でエアーを落とすとリム落ちをしますので、ホイール交換しているHUMMERは注意してください。ホイール形状からして2ピースにビードロック無しは危険なので絶対止めましょう。

 

メールを頂いた方の中に何処そこで中古のHUMMERが売っていたと言う情報が目に付きます。売られている所がしっかりしている所であれば問題ないのですが、例え良心的なお店でもHUMMERの場合一般の車と違う所が有ります。又、あまり良心的でないお店で売り逃げされない為にも、HUMMER購入を目指していらっしゃる方が見立てる時の参考になれば幸いと思いバイヤーズガイドを紹介します。今までの書き込み内容と一部重複する部分も有ります。これを業者の方が見て優良中古車や格安現状車が増える事も期待しています。
 
  中古車選びは先ず、事故車で有るかどうか見極める事。次に一般的にお金がかかる部分は、エンジン、ミッション、駆動系、が心配されます。その他は消耗品の状態の確認になると思います。これによって適正価格かどうか見極める事が必要です。
 
1 年式確認:フロントドアーを開けた時、お尻の位置に製造年式が有ります。一般に10月頃からイヤーモデルが出ます。たとえば99年10月からは2000年モデルになります。12月一杯まで作られた車は2000年ハーフと一般的に呼ばれます。これによりその年式に無いボディーパネルや装備が付いている場合は危ないと注意するのは当たり前でしょう。中古並行輸入車で有れば現地の車検証を見せてもらい、「サルベージ」の記入が無い事を確かめましょう。見せてもらえない時は止めた方が良いかもしれません。結構現地のディラーでやっちゃったHUMMERを確認しています。又、通関証明を見せてもらえばどの程度放置されたかが解ります。
 
2 ボディチェック:元々手作りに近い為各部に怪しい所が有りますが以下の部分は新車もおんなじなので心配ありません。ボンネットの傾き(右左のフロントガラスの前の受け金具の隙間が違う)。運転席側リアドアーの取っ手の浮き。リヤフエンダー前側の合わせ目の隙間。屋根の歪み。マフラー先端の汚い溶接。以上は今まで見たHUMMER全てこうなっていました。激しいオフロード走行をした車の確認は、下回りの観察で解ります。特にサスペンションロアーアーム同士をつないでいる、下開きコの字型金具の損傷状態、を確認してください。この部品は他の比べて異常に薄い材料を使用しているので解りやすい部分です。サイドロッカーパネル、下面のこすり傷、サイドロカーアームのキックアップ部分の溶接部割れ確認、溶接に沿って塗装がはげている時はしたから大きな力で押された履歴がある証拠。HUMMERは回転半径が大きい為すえ切りが多いのでパイロットアームのガタが良く出ます。助手席側のタイヤをかなりの力を入れてあおってください。助手席の足元外側に有るアーム部分にガタが有れば直ぐ解ります。(4万円コース)
 
3 タイヤ:走行距離は大抵タイヤの消耗で解かります。通常使用であれば大体寿命は2,5万マイルは十分に持つはずです。2ピィースホイールでは、新車の時ホィールと同色に塗られていますので、ホィール固定ボルトの状態を見ればホィールを割った事が有るか解ります。通常空気圧を高めにして(35psi)丁寧に乗れば30000マイル以上ぐらい乗れそうです。タイヤの銘柄はGY社MT、GSAですが、日本では見ない再生タイヤを使っているケースが有ります。この時「台」の銘柄は上記の物でも、トレッドパターンが違います。タイヤ交換には4本で安くやっても30万円以上の失費は覚悟しなければなりません。CTISの空気を一度全部抜いてください。この時タイヤが完全に潰れなければランフラットがちゃんと入っています。時々入っていない物が有りますので注意してください。(ランフラトはオプション品です)又、上の部分を足で押してビードが落ちればビードロックが入っていませんので購入は止めましょう。この後コンプレサーで空気を入れますが35ポンド(2.4K)まで20分ぐらいかかりますがこれ以上掛かってもちゃんと圧が上がれば良いでしょう。CTISは時々漏れが有りますが未だ一番怪しいタイヤの付け根の回転部分から漏れたHUMMERは有りません。何れも配管ジョイントからでした。フロントタイヤは、ターボになってからホィールアライメントが変わって、ポジテイブキャンバ゛ーが結構強くついていますので奇妙ですが心配は要りません。ブレーキキャリパーの固着が多いのでパッドの厚みが均一かどうか確認してください。下に潜ればローターの傷は全て確認できます細かい物には目をつぶれますが、深い物は要交換です。
 
4 エンジン:DIESELは冷間時にカンカンと大きな打音がしますが2〜3分で止まれば問題ありません。掛け始めはアイドルアップで900回転ぐらいですが暖まると700回転でピッタリ安定します。その他エンジンは特別な部分は有りませんが、調子に付いては文字で説明する事は不可能です。ベルトの消耗、ACホースに油染み(ガス漏れに付き物)ホースカシメのゆるみ、オイル漏れといった、一般的なチェックはしてください。ただターボ車は96年車の場合はタービン音がかすかにしますが97年車では聞こえなくなっています。ガソリンエンジンは始動時からかなり静かです。しかし走り出すと通常より回して走るようになります。
 
5 ミッション:一般的にアメ車の場合国産車に比べトルコンのスリップ比が大きいので踏み込むと景気良く回転が上がります。ある程度速度が乗るとスッと回転が落ちます。があくまでも程度問題で走り始めはポンと車が出ます。ポンと出ない物はトルコンが完全に滑っているのでNGです。(30万円以上コース)時々コンピュータが馬鹿になっているのが有ります。アクセルを静かに踏んだ時変速をなかなかしない物、ODに入らない物が有ります。前者はスロットルをやや強く踏んでショック無く流れるように変速すればOKです。回転が上がっても変速しない物は、センサーの故障かATその物の故障が考えられます。ちょっと強めに踏んで変速ショックが大きい時は一度停止して、エンジンを止め再スタートして直ればOKです。後者は60Kぐらいで走っていてアクセルパーシャルの状態でDと丸Dを入れ替えれば確認できます。停止状態でD、とRを入れ替えて切り替わりが遅い場合はATF、ATフイルターの交換で直る(3〜5万円コース)事も有りますがOHであれば大きな出費になります。
 
6 価格:業者から買う 新車価格、中古車価格は一概に何年式はいくらとはっきり言えないのが現状です。それはアフターフオローの問題が有るからです。業者もちゃんと車を並べてきちんと整備して、ちゃんと保安基準に適合させて、長い保証を付けている所。広告に載せて来たカモに他の業者の価格を見せて割安感を持たせて売りっぱなしで部品が入らず修理の時間と金のかかる所。金を掛けても修理のできない売るだけの所、並行輸入でもきちんと整備して安く売る所、整備専門の所、が有ります。個人売買でも私の様な「お宅」と「音痴」では車の程度が違いすぎます。米国内でも当HPでリンクしている「リンチHUMMER」はLAに比べて劇安ですが売り切れが多いしインランドのシッピングコストが馬鹿になりませんその他に電話代や時差などが大変ですが確かに価格は魅力的です。但しリスクはすべて自分で背負う事になりますので個人輸入の時もできたら現地に行って確認できたら良いと思います。後は信用できる現地コーディネータを使う事です。メンバーの中で上手くやった方は数人いますし、パーツの供給も同様に信用できるコーディネータ、ディラーを使う事が重要です。(要望が有れば紹介します)が大体価格と程度は資本主義国ですから比例します。
 
これは全て実体験にもとずいていますが参考にとどめてください。これによって貴方が不利益を被っても私は責任とりません。車を選ぶのは、あくまでも貴方で利益を得るのは私で無く貴方なのですから。車を見て欲しいと良く言われますが、私がやるのは上記の事なのですから貴方がやっても同じです。ただ目の前にHUMMERが有るとついつい品定めをしてしまうのは「性(サガ)」の様です。高い買い物なので頑張って掘り出し物を探しましょう。結構中古は流通しているようです。尚、修理代はあくまでも目安ですが可能な額です。ただそれには努力、忍耐、人付き合いが必要です電話一本で済ませるには無理ですけど。 
 
最後に、ガソリン車に関しては、購入には結構勇気が要ります、仲間ではほぼ新車なのにオーバーヒートでエンジンが足を出してしまい修理中です(別項で紹介します)。海外の情報でも同様に事例が書いてありましたし、私が現地で購入する時もこの事は言われました。米国内ではガスHUMMER専用のエアースクープ、電動ファンが売られていますので対策をしていない物はこの辺を考慮に入れた方が良いでしょう。

HUMMERの輸入は今まで3台自分のを入れると合計4台輸入、HUMMER以外は5台ほど輸入した事があります。
いずれも購入者に直接現地に送金していただき、海運手配、通関資料作成と依頼、引き取り、予備検査資料作成依頼、を肩代わりして送料、消費税、その他の実費を立替後清算して居ます。この時オーナーがコンテナ輸送を希望された時ついでに互助会メンバーの貨物も便乗して居ます。航空便も上手くすると安く運べますが、破損時に保険の手続きが面倒であったり価格面ではやはりコンテナが魅力です。重いもの、かさばる物、壊れやすい物、あらかじめ必要な事が予想できるベルト、タイヤなどの消耗品はコンテナで、緊急度が高いもの、衣料品などは航空郵便でと、使い分けて居ます。
送り方を上手く考えないと少量の個人輸入は結構割高になることがありますが、コンテナで大量に運ぶと結構送料は割安なので、知り合いの業者さんと共同で、出きるだけ貨物を集めて輸入して居ます。通関が面倒なので輸入するものは自動車部品、工具、キャンプ用品などの関税の掛からない物に限っています。次回のコンテナは3月中に発送ですなにか御希望のものがあればお知らせください。 

Q オートメータ製タコメーターの取り付け方法を教えて。

 
A  オートメータ製タコメーターはHUMMER純正で使用しています。先ずセンサーが付いていたと思うのですが、こいつをオイルタネータのボデイの腹に取り付けます。止め方は付属のベルト又はホースクランプで固定すれば良いと思います。あとは電源と、アース、ライトの配線をします。次にエンジンをかけて暖気が終わったら、後のボリュームで700回転に合わせればおおよその校正は終わりです。精密な精度を求めるには、オプチカル回転計で正しい回転を検出して校正をした方が良いです。私はこの小野測器製の回転計を持っています。現在友人に貸していますので返品後お貸ししますので使ってください。 通常ガソリンエンジンは点火の回数をパルス信号でとって、これを回転に置き換えていますですからこの場合タコメータの設定は気筒数の切替えで正しい数字が出ます(回路はアナログですが調整はデジタルになります。DIESELの場合はオルターネータの磁場の変化を検出してこれに比例して回転としていますが、車によってクランク一回転に対してのプーリーの回転がまちまちななので入力に対して針の触れる変化の傾きをかえて調整します。ですから傾きのゼロに近い方(アイドリング)でやるより、2500〜3000rpmで調整した方が正確になると思います。
 
Q 後部のタイヤのCTISの付け根の中心部からわずかにエアーもれがしています。パッキンか何か交換すれば大丈夫でしょうか?  
 
A CTISの空気漏れは良くある話です。大きく分けてタイヤ周辺と車両側に分ける事が出来ます。今回の場合漏れ場所が直ぐに特定できて良かったと思います。本体側の時は大変ですから。文面では後タイヤの中心部からとの事ですが先ず後輪両側のバルブを止めます。一番根元の六角を緩めネジの部分にガス配管の時に使うシールテープ(テフロンのうすいテープ DIY店で売ってます)を約1,5〜2巻ききます、巻きすぎは締込み不足で漏れの原因になりますので注意してください。巻く向きはネジを手前に見て時計回り(CW)に巻きます、反対に巻くとねじ込んだ時にテープが抜けてしまします。もちろんテープの変わりに液体ガスケット類でも結構です。通常CTISのチューブはナイロンらしき物ですがこれの付け根から漏れている場合は交換した方が良いと思います。アフターマーケットでメッシュの物も出ていますのでこれに交換すると丈夫そうで良いですね。

 

燃料フィルター交換、メンテナンス
   友野さんが燃料フィルターで苦労されていまして、色々調べましたので報告します。燃料フイルターユニットの場所はエンジンルームの運転席側バルクヘッドのそばに有ります。2組の配線がつながっています、3本線の方は水分センサーで、2本線の方は燃料ヒーターです。燃料ヒータは電源は12Vで走行中しかONしません。フィルターはマニュアルに依ると6000マイル(9600Km)で交換となっていますが、燃料事情の良好な日本では今の所(28000マイル走行)結構長持ちしています。燃料フィルターの役割はごみと水分分離の役目が有ります。したがってごみで詰まらなくって奇麗に見えても水分がフイルターに含まれると燃料の透過が悪くなってエンジンパワーダウンの原因になります。フイルターの面は結構細かくて水の分子より細かくて燃料の分子よりは大きいそうであんな物でも結構考えられています。ただしよほどの粗悪な燃料であったり燃料タンクからの水の混入が無い限りフイルターのケースで分離され水分は沈殿します。この沈殿した物は時々ドレンアウトをしたほうが良いと思います。もちろんアラームランプが点いた時は直ぐにドレンしましょう。ドレンアウトの方法は簡単で先ず用意する物は空缶とプライヤーだけです。運転席側のタイヤの裏に有るT字型のバルブを探します、これを見つけたら、先ず手で反時計回りに回してみますこの時硬くても出来るだけ手で回す事をお勧めします、どうしてもあかない時だけプライヤーで回します。一度緩めたバルブを締込み、エンジンを掛けます、次にバルブの出口に空缶を当ててバルブをゆっくり開けるとそこからちょろちょろ汚い物が出てきます。ある程度ドレンしてこれで良しと思った所で再度しっかり締めて液漏れの無い事を確認します。これでドレンは終わりです、水分が入っていたら水が空缶の底に玉の様になってコロコロしているはずです。廃液は必ずきちんと処分してください。フイルターの交換は上部の回りそうなリングを緩めて引き剥くとフイルターが取れます。新しいフイルター下に微量のオイルを塗り押し込みます、リングを元の位置まで締込みます。友野さんの苦労はここで発生したようでフイルターの底の穴が小さくてフイルターがきっちり収まらなかったようです。どうやらHUMMERのフイルターケースは2種類有る可能性が有ります、逆の場合はスポスポで意味なくなってします事も考えられます。フィルターの型番はAMGC Part #5742602、ACDelco社 #TP1256、NAPA Gold Fuel Filter 3376 STANDYNE社FUELMANGEA 100シリーズ#31712B28、とあちこちのメーカーで作られています。箱にトラクターの絵が書いてあった物も有りますので例によって汎用品で、販価は社外品の方が安いと思います。上記の物はすべて穴の径が1インチぐらいでしたが、友野さんのフィルターケースには何れの物も入らなかったようです。近い内の当方のHUMMERで確かめてみますので報告します。フイルターを装着後、フイルター上部のドーム型のキャップを反時計回りに1.5回転させエンジンを掛け上部の穴から空気が出なくなるまで回します、燃料が出てきたらしっかり締めます。これは燃料のエアー抜きといってガス欠をした時にも同じ事をします。燃料ポンプは電動で直径5cm程の筒状でフイルターの横に有ります、色は安っぽい金色で案外小さいポンプです。
 
燃料タンクベントフイルター
  燃料タンクは当然燃料が吸引されて負圧になるので当然タンクに空気を入れる穴が空いています。HUMMERの場合はこの空気穴は高々とエンジンルーム助手席側窓の下あたりまで延々と配管されています。この先端には小さなフィルターが付いていますのでこれの掃除も時々してあげてくださいここが詰まると燃料タンクが潰れる事も十分考えられます。私のHUMMERは依然走行中時々後ろでボコンという音がする事が有りましたが原因はこれの詰まりでした。タンクが負圧になりタンクが凹み、タンクの戻ろうとする力が大きくなった時に急激に空気が入ってタンクが元に戻った時の音でした。心当たりのある方は掃除してください。エンジン丸洗いする時も気を付けましょう。湿っていると空気が通りません掃除は外して内側からのエアーブローで十分です。神経質な方は、さらにタンクキャップを開けて配管の中もエアーブローすれば完璧です。 
 
オイルフイルター
オイルフイルターはAC Delco社PF-35又は1218でOKです、価格はヤナセで1300円ぐらいで買え国産同型よりかなり安いので毎回交換、出来たら2個フイルターの付くディアルフイルターキットの装着をお勧めします。海外旅行の際Kマート、ターゲットなどのスーパーには必ずフィルターは売っていすのでまとめ買いしましよう。 
 
ATフイルター
ATフィルターはやはりGMと共通のAC Delco製で品番1#8684221です。この時忘れてはいけないのはガスケットを同時に買う事です。SEALの品番は1#8677743です。フイルターは現物を見ると頼りないほど小さいので、早めに交換しようと思いましたが近い内にビッグプロジェクトを予定していますのでその時にしようと思います。部品番号はあくまでも私がHUMMER用として購入したのですが未装着なのであくまでも参考としてください。AC Delcoの部品は国内の部品屋さんでもそろう物が有りますので心配ないと思いますが価格はそれなりです。 
 

友野さんから昨日のレポートの補足がきましたので掲載願います。 

 
燃料フィルターの交換時の、ちょっとした私の経験でアドバイス致します。フイルターの交換時に、古い汚れたフィルターを取り出すとやはりフィルターには、かなりの燃料が含まれおり新しいフィルターを入れてもフィルタ−ハウスの上まで燃料が無いので、この部分の空気を抜く為に、フィルター上部の空気穴を開け、エンジンを掛けてポンプを駆動させエアーを抜きます。私が、初めてフィルター交換したした時この方法では、エンジンを掛けても燃料が足りず噴射ポンプがエアーを噛んで吸わなくなり、掛からなくなってしまい、最後はバッテリーもあがってしまいました。新しいフィルターに交換時は、溢れない程度にフィルターハウスの上まで燃料をジョウロ等で必ず燃料を足してから、フィルターを入れキャップをしてエンジンを掛けて空気を抜く方法が良いです。

燃料を足さなくても、だいじょうぶな事も有ると思いますが万一、一発でエンジンが掛からない場合は、大事になる前に燃料を足す方法をお勧め致します。

燃料タンク
私のハマーの燃料タンクは、ディーゼルをスタンドで入れてもらう際に、いつも満タンに入れるのですがオートストップで止まった所以上に入れると、その分がタンクから溢れてしまいます。だから私は「オートストップで止まった所まで」が口癖です。なぜでしょうか ?

オイルフィルター
私のハマーにはデュアルオイルフィルターを取り付けてあります。目に見えて効果は分かりませんが、1つよりは2つ付いていた方が効果が有るに決まっていますよね。オイルフィルターはK&Nのディーゼル用を使用しています。ほぼ3ヶ月に一度のエンジンオイル及びオイルフィルターも毎回、新しく交換しているので乗り初めて4年がたちますが、一度もエンジン関係のトラブルは有りませんでした。
 
以上 友野さんからメールを頂きました。 燃料のルートは電磁ポンプ→フイルター→噴射ポンプの順になっています。通常噴射ポンプの吐出量より電磁ポンプの吐出量が上回っているはずですが何かの弾みで配管内にエアーを噛んでしまったのだと思います。頻度が高い訳ではないので、"友野式"を私もお勧めします。以前に暖まるとエンジンが止まるHUMMERが有りましたがこの時も燃料ホースの中に若干のエアーが有った為にこれが膨張して配管内でダンパーになってしまい燃料が行かなくなった様です。(長崎のオーナー) 
 
友野さんに連絡が取れませんでしたので、燃料タンクの漏れている場所が特定できませんが、考えられるのは当然タンク上部です。上部には燃料の吸い口、戻り口、ベント口、給油時の急激な空気を開放する為の戻り口(給油口の横に出る奴)、ロールオーバーバルブ、レベル計と沢山の穴が空いています。しかしどの穴も密閉なはずなので、何処かが緩んでいると思います。タンクはご存知のように樹脂製で、燃料ゆれ防止の仕切りが有りませんので燃料のゆれが激しい燃料計の動きで解ると思います。しっかりふさがっているように見えても結構勢い良く波しぶきを立ててシェイクしていますのでちょっとしたゆるみでもかなり漏れると思います、故障ですから良く見て直してください。
 
オイルフィルターはエアークリーナーと異なり、サイクロン式分流機構が付いていない限り、性能の差は出にくいと思います。所詮油漬けのペーパーフィルターです、ろ過面積は2個付けしていれば勿体無いのでノーマルで十分と思います。エアークリーナーの場合は洗浄して再使用できる所がK&Nの最大のメリットで、専用オイルが無ければただの目の粗いフイルターにすぎません。(意味ないじゃ〜ん)何事もきちんとしたスケジュールでメンテナンスをしておく事が大事だと思います。