Suspension 2    

( Brakes, LSD, Shock Absorber, Coil Spring, Power Steering  etc.)

 

平野さんが先日買い換えたHUMMERは足回りに補修が必要で現在コツコツと組んでいるようです。
1.アイドラアームは下側のボルトを切断しました。ラジエタのパイプを外さな
いとボルトが抜けません。マニュアル通りに外から中に入れました。
 石飛 注) アイドラ-アームの対策品前のボルトはフレームの内側からアイドラ-アムのステーにボルトを通してフレームに取り付け外側から取り付けられています。(ボルトは2本)当方はいつも抜き易い方を抜いてからバールでこじって抜いています。以前はこのボルトを再利用してましたが、新しい対策品はこのボルトが長い物と交換しますので、カットされたと思います。ちなみに工場では、この部分はエンジンを載せる前に組み立てるのでインパクトレンチ(通常ナット側にインパクトを使用)は外側から入りやすいので内側からボルトが入っている様です。

2.ピットマンアームは1インチ1/4サイズのナットかと思いましたら32mmのメトリックサイズでした。タイロッドはホイールアライメントのこともありますので長さ合わせとセンターリンクとギヤードハブとの距離を計測して微調整をしました。終わったらアライメントは再確認をします。
 石飛 注)ピットマンアームはステアリングギアボックスから出ているアームで、舵取りの根源です。運転席側のフレームに付いています。これに直接タイロッドを付けていると左右の角速度が変わるので、反対側の同じ位置についているのがアイドラーアームです。この2つを結んでいるのがセンターリンクです。これによって台形リンクを作り左右のハンドルの切れを同じにしています。もしHUMMERの右ハンドルがあればこれらは逆になります。これらの繋ぎ目は全てボールジョイントで結合しています。

3.センターリンクは一度外して各リンケージのテ-パーホールを点検清掃後ホールの周りを糸面取りしました。これによりシャープエッジによる亀裂防止をします。センターリンクは鍛造品なのでクラックは意外と進行が早いからです。
 石飛 注)テーパーホールの面取りまでやっているのには恐れ入りました。確かにテーパーシャフトをテーパーホールに入れいる場合、その角度は微妙に異なり、変形期待はホール側でシッカリ固定されています。そのためテーパーを抜く場合に荒っぽいやり方で軸方向に叩いても簡単に抜けませんが、テーパーホールの側面を叩くと案外簡単に抜けます。(テーパーホールを変形させる事になるから抜けます)鍛造品は材料をガンガン叩いてその形にするもので、叩く事によって金属の組織を整えて硬くします。したがってクラックが入りやすいのです。しかし以前、雪に突っ込んだHUMMERがこれを曲げてしまった事があって修正したときの感想は案外柔らかく伸縮性があるように感じました。確かに鍛造品ですが、それは強度制作上材料歩留まりの削減目的で、強度アップ減量目的では無いような気がします。ただし、シャープエッジのままと言うのは、期待精度を邪魔する事がありテーパー緩みを防止する意味合いでは効果あると思います。(タイロッドは良く緩みます)

4. 各部とも締付けはトルクレンチを使用しマニュアル通り締めました。コッタ
−ピンの穴合わせに多少苦労しましたがいつも仕事でやっている事なのでどうって事はありません。
石飛 注)トルクレンチでのネジの締結は、慣れていないと難しい事が多々あります。そもそもネジの締結はネジの座面の状態をきちんとしないと期待しいる軸荷重が出ない(締め付け不足)ことがあるからです。スレッド部分がキレイでない物は論外です。トルクレンチもラチェット式とトーションバー式がありますが、ト―ションバー式の物が変化が解るので先人の感想ではよいと言われています。コッタ―ピンはボルトに穴が開いていてナットに西洋のお城の塀みたいいに溝がついている物とセットでその溝とボルトの穴を合わせてそこにピンを差し込んで回り止めにします。トルクレンチで締めて「ココ」と思ったところに穴がうまく当る可能性が低いと言う事です。

5.タイロッドは1本まだ届きませんので右側のみ強化タイプにしてあります。
石飛 注)強化型タイロッド?そんなもんあったの知りませんでした。そもそもHUMMERはこの辺のパーツが弱すぎる気がします。ボールジョイント、アイドラ-アームはメーカーからも強化版が出ていますが、松原さんの赤HUMMERに装着したロッド―ホールの強化パーツは最強です。でも高すぎて庶民には手が出ませんオリジナルの4倍で(永久保証!)中古HUMMERでこの部分が完璧なのを未だ見た事がありません。新車でも駄目な物もあるぐらいです。最初からだと諦めているもいますが、当方のHUMMERも努力のかいがあって、(タイヤ交換、アライメント調整、ボンネットキャッチ交換等)最高速付近まで振動や、ボンネットのゆれはありません。
 

6.2Lエンジンのベルトの交換色々観察しましたが、基本的にNA-DIESELエンジンの補記類及びステーを流用すれば可能です。
しかしオルターネター、パワステポンプ、エアコンコンプレッサー、メインプリー、・・・・と交換するパーツが多すぎてお金が掛かりそうです。結論はこまめにベルトのメンテ交換をすることが一番の近道である事です。どうしても思い込みと情熱があるなら、以前当方が使っていた部品が一部を除いてありますのでヤレと言われればやりますけど・・・ベルト交換していた方が安上がりなのは間違いありません。
リアのアライメントを調整してから当方のHUMMERは結構調子が良いです。空気抵抗が減ったのでタイヤのグリップが上がっても路面を横に擦る事が無いのでタイヤの音も少し低減したようです。
昨日、ランドマップに入庫した初期のDIESEL-TURBOのHUMMERはコーナーを回るたびにフロントタイヤが鳴くといってましたが恐らくフロントのコイルがへたってアライメンがおかしくなったために曲がる度にフロントタイヤの横滑りがでてククク・・・と音が出るようです。この他にもボールジョイント等にガタが出ていると走行中に荒くアクセルをオン・オフするとタイヤの向きが変わって駆動系にゴキンゴキンと大きなショックが出ます。ランドマップの意見としては「走行距離が短い割にガタガタです」だそうです。フロントサスのへたりは走行距離にはあまり影響が無いので時間の経過である程度までへたりますが、DIESEL-TUBOになってからバネレートと、自由長が変わったので、デフォルトは内股(ポジテブキャンバー)ですからある程度ヘタっても、以前当方と、友野さんのように交換する必要はありません。
昨年大井先生のHUMMERもタイヤの偏磨耗が出てアライメントが大きくずれていましたので調整を行いましたがコイルスプリングの交換は無用でした。96〜97年式のHUMMERはコイルのなじみが出て丁度良い具合になっている時期です。(本日松原さんの93年式を見たところやはりかなりヘタっていました、既に交換用のスプリングは入手済み)トーイン調整は通常車検の時に、フロントタイヤは測定を行いますが、リアーのトーアウト(リアーの基本はトーアウト)を行う車は少ないので一般の修理工場で殆ど行っていないと思います。フロントに比べて症状が解りにくいしトーイン調整は楽ですが、97年までのHUMMERのキャンバー調整はシッカリ工賃を頂かないと割の合わない作業ですからわかっててもやらないでしょう。
自分のHUMMERのトーイン調整歴はタイロッドアームに傷がついているかどうかで大方判断できますので確認したら良いでしょう。Wウイッシュボーンのアライメンと調整は根気が必要で地道な作業です。当方も未だリアのキャンバー調整は行っていないので追々やろうと思っています。本日ガレージからの帰り国産高級V8エンジン搭載4輪駆動車と成り行きで先を争いましたが、信号スタートで充分先行できて満足の石飛でした。

さて、当方のHUMMER ですがスプリングを交換したところポジティブキャンバーと、トーインがつきすぎて、見た目も変ですが、コーナーで左右のタイヤの行き先が揃わないのでタイヤに無理がかかってスキル音が出ていました。サスペンションのアライメントは、何時もの様に錘と電卓で計算します。キャンバーはエキセントリック カムにしたので簡単に調整できます。アッパーアームはY字型でフレームには前後2箇所で固定されています。この部分を延ばしたり縮めて調整をしますが、キャンバーは2個同時に同じ寸法で縮めるとキャスター角は変わりません。トーインは対ロッドを調整して進行方向に対してタイヤが進むとどこかで交差する方向がトーインで地球を一周してから交差する方向をトーアウトと言います。実は、当方の調整前の状態でもマニュアルに記されているアライメントの範囲に入っている事です。従って調整は不要でしたがその状態で走行したところ以前に書いたように、コナーで左右のタイヤの向かっている方向が違いますので、タイヤが横方向に滑ります。特に外側のタイヤが悲鳴を上げているように感じます。この程度は確かに我慢できる範囲なのでしょうが、良い状態を知っていますし、このままでは、偏磨耗の原因になります。また、トーインが強いのでアクセルOFFでも空走しているときも抵抗が感じられます。このまま高速を走ったところフロントタイヤの空気圧がリアに比べて上昇しました。これはフロントのタイヤが熱を持っていると言う事ですからこのままで良いわけありません。また、国道16号はトラックが多いので道路にワダチができていますのでハンドルが取られます。そのためにトーインとキャンバーを調整しました。調整はタイロッドの長さを伸縮して調整します。タイロッドの調整は暫く遣っていないので先週末に十分油を差しておきましたのでビクともしなかったタイロッドですが簡単に緩み調整できました。きちり調整を行って走行すると、ハンドルも軽いし、空走状態でも抵抗が小さく感じます。高速を走でった状態は、空気の良く当たるフロントよりリアはネガティブキャンバーも付いているので、スタート時35PSIであった空気圧はフロント37、リアは40以上まで上がりました。今回はリアの調整だけでしたが、リアは強いネガティブキャンバーが付いていますので、そのうちリアもコイル交換も含めた、調整が必要と思われます。
 

この3連休は当方のHUMMERをどうにかいじれる機会がありましたので、取り急ぎ作業いたしました。
作業内容は、当方のフロントのコイルスプリングがヘタッテいてフロントノーズが下がり気味なのでコイルスプリングの交換を行ない、ついでにアイドラーアーム、上下のボールジョイントの交換を行ないました。交換したスプリングはノーマルの極々当たり前の物と交換しましたが当方の年式の物よりデーター上では同じバネ乗数ですが自由長が若干長く、線径もほんの少し太いので少しヘビーな物になっているようです。
作業はいたって順調でしたが交換してみるとサスペンションのブラケットはそのままですからアッパーアームの位置は同じで車高が上がったため、96年以降のHUMMERと同様にキャンバーが付いてしまいました。ある程度走れば少しヘタッて車高は下がると思いましたが、それまで待てないので、以前友野さんから頂戴した調整式のブラケットが片側分ありましたので、もう片側を事故車から外してフロントのアッパーアームを調整式のブラケットに交換しました。交換するとキャンバー角と、若干のトー、キャスター角を調整する事が出来ますが、キャンバーとキャスターは意識的に調整できる事です。トー角はこれらを調整する事で変わってしまうと言った方が正しい説明になります。キャスター角はHUMMERの場合は困った事に止まった時の車体のレベルによってキャンバーが変化しますので如何に調整式とは言っても、納得できる物になるには何度もやり直す調整が必要です。特に今回は車高に変化があるのでタイロッドでトー調整も調整しないと正しい角度が出ませんので、タイロッドを回そうとしましたが錆付いていて一向に回る気配を見せないので、この作業は来週に持ち越しになりました。
写真はアルバイトSの提案で、塗装をしたコイルです。取付作業中はがれたので補修もしてくれました。養生紙の写真は気にしないで下さい。

先ず、友野さんのデフの金属音でしたが、とりあえずなくなりましたがゴクンという音は未だします。デフのバックラッシュは大きかったのですが、原因はこれだけではないみたいです。今回は、デフのベアリング、シール交換。バックラッシュの調整、それとクロスジョイントにもガタが合ったので当方に在庫品があったので、リアのペラシャフトの両側2個を取り替えました。音の原因デフの他にハブリダクションギア、トランスファー、ミッションにも問題があると考える事が出来ます。ハブとトランスファーはバックラシュ、ミッションはギアのつながりが唐突だと大きな音が出ます。確かに松原さんの93年もかなり大きな音がしていましたので、3速オートマミッションの癖かも知れません。今度のミーティングで他の93年と比較してみます。
河野さんのデフ交換も、河野さんの専属メカニック兼HUMMER専用管理人が朝から来てくれたので、深夜におよびましたが終了しました。
この所HUMMERのデフばかり見ていたので、できるだけ効率良く作業が出来ましたが、相変わらずブレーキキャリパーの組付けは面倒です。それとアンダープロテクターは相変わらず邪魔です。プロテクターを外してもリアキャリパーの組み込みにはその取り付けステーが丁度いいところにあって、結局これらの取り外しに時間が掛かります。当方のHUMMERは整備性向上のためアンダープロテクターはつけていません。オイルエレメントを換えるときや、グリスアップにも本当に邪魔です。プロテクターは最低地上高も下げますし、実際これをぶつけると大抵取り付けボルトがひん曲がってこれを取り外す事が大変です。また交換できない取り付け部を破損する事もあります。
もしこれに期待するような走行をするのであれば、この骨組みをベースにして、アルミの板を全面に張り巡らせてスキッド性を持たせた方がいいと思います。重いHUMMERを支えるのには通常であればかなりの板厚が必要ですが、骨状になっているプロテクターにボルトの頭が出ないように覆えばこの機能が上がります。
それにしてもブレーキ回りのザビには参りました。この辺の鉄部品はヒートサイクルが激しいため酸化が進みこれらの部品をバラスとサビ粉が降って来ます。後半は保護メガネを使用しましたので快適でしたが、パット交換のときは十分注意が必要です。
日曜日は当方のHUMMERのタイヤ交換とそのついでに、ボールジョイントの交換を行うためにマッチョなアルバイトの調達をしてありましたが予定変更を余儀なくされました。丸山さんからお借りしたPJタイヤが調子いので当方の2ピースに履こうと思いましたが、とりあえず繰り越し。ボールジョイントも今日来た下田さんの方が酷いので今日の作業時間をそちらに費やしました。
ボールジョイントの交換は以前松原さんの赤HUMMERに削りだしのレーシングボールジョイントと交換したのと、友野さんの足回りを交換したときを入れると3回目です。作業は息子さんが手伝ってくれたので6時間ほどで終了しましたが、ロアーのジョイントを抜くのにランドマップさんからフォークをお借りしました。これのおかげで作業は随分楽でしたが再利用する時にはこれでゴリゴリ出来ません。
このためアルバイト2人はZZ4積み替え中のHUMMERにモンスターオーディオシステムの付け替えを申し付けましたが、これが大事になってしまいました。当方としてはヘッドコンソールと周辺に内装パネルの交換で簡単に考えていましたが、この2人は色が合わないとか、材質が違うとかで結局、内装を全て取り外す羽目になりました。ついでに、リアのパーソナルランプの増設も、カーナビの取り付けの準備、シートの取り外しもついでにやっていたので、終ったの時は電波少年か終っている時間でした。その間友野さんのHUMMERが上がったので引き取りに行き、そして取り外したシートと乗用車のスタッドレスを入間の倉庫に運んで本日はやっと終了しました。
そういえば当方のHUMMERも少しいじりました。ドアのスイッチのケースが割れてしまったので、丈夫なアルミ製のものと交換しました。友野さんのはアルミ地肌でしたが、当方は黒にしました。オリジナルは他の内装材と同じカイダックなので、力のかかるビス部を中心に割れてしまします。当方のこのケースも固定しているネジ部を中心に割れていました。これは友野さんから工賃代わりに頂いた物です。メリットは絶対割れない(HUMMERで踏んでも壊れないというのが売りだそうです)弱点は触ると冷たい事ぐらいです。
写真を見ると解りますが、アルバイトの博君は現在丸坊主です。理由は朝起きた後に面倒が無い事と床屋に行く回数低減だそうです。何処かの宗教団体のメンバーに雰囲気が似ていて不気味です。
今日PJタイヤがパターンの割にハンドルがとられないのと音がうるさくないのが不思議で眺めていましたが、タイヤ幅が大きい割にホィールが狭いのでタイヤのトレッドがラウンドしているからだという事が解りました。接地している部分はタイヤ全面ではなくて中心部のみ接地しているようです。磨耗した時には豹変する可能性も秘めています。

友野さんのHUMMERはリアデフにバッククラシュが大きく停止状態からギアを入れるとかなり大きいショックがあります。
今は止まっていますが以前サイドシールからオイル漏れがありましたのでもしかするとギアが磨耗している事も考えられます。走行距離は少ないのですが大きなタイヤを付けているためかは不明ですが、最初の組み立て時の不都合かも知れないと思います。
友野さんは通常のメンテは古い付き合いの近所の修理屋さんにお任せしていますが、懇意にしているおかげで大概の無理が聞いてくれたそうですが初めて断られたそうです。実はこの修理やさんは腕が無いのではなく断った事は大変賢い選択です。HUMMERのデフはバッククラッシュ調整はネジ式の物ではなく色々な厚さのシムをいれて調整します。このシムを入れるためにはデフのケースをほんの少しだけ広げてきっちり中に入れ込まなければ成りません。
酷い修理やさんは抜く事は出きるのでデフのユニットを引っ張り出しシムを入れて調整する時隙間がその厚み分あっても入れることは殆ど不可能になります。このデフケースを広げる為には専用のスプレッターが必要です。幾ら腕があってもこのスプレッターがなければご本人が納得できる修理ができないから断ったんだと思います。
先日私のブレーザーがデフを壊した時にこの辺の修理に手馴れている所に頼んだ所、ミッションが悪いと思っていたのですがすっかりいい感じに成りました。この手のデフの調整は先にも書いたようにシムを入れて調整するためギヤの当たり面に光明炭を塗りその当たり具合を見て不具合な場合は、またシムを入れ替えして適切な歯当たりをします。したがって工賃はふくらみますがやり直すことを考えるとこの技術の確かなところで交換することが早道と考えます。この修理の時はついでにサイドベアリングやシールの交換もついでにやることをお勧めします。ギヤが逝ってなければシム調整だけでOKでしょう。

友野さんのHUMMER改善計画が色々計画されていましたが、当方のHUMMERの修理がありましたので中々時間が取れませんでしたが、ご存知の通り修理が終わり時間が少し出来ましたので早朝より取り掛かりました。
内容は友野さんのタイヤは幅が広いので少しスペーサーを入れて外に出して内側に当たるのを防いでいます。そのためスタッドボルトの長さが足らなくて貫通しているクリップナットの2/3ぐらいしか噛んで居なく更に強く締め付けすぎているので、ボルトが伸びてしまい強度的に恐らく落ちていたので標準より長めのスタッドボルトを交換しました。
ついでにスパーヘビーデューティ・ハーフシャフトと交換しました。92.93年式HUMMERとベーシックなハンビーはライトデューティーが標準装備されており、94〜2000年までのTT4非装着HUMMERはヘビーデュティ・ハーフシャフトが使われています。更にスパーヘビーデュティーハーフシャフトはハンビーのA2に使われています。このシャフトはTT4の装着していないハマーには取り付け可能です。
アメリカではオフロードでの破損を予想して軽量なライトデユーティーのハーフシャフトを予備で持っていくそうです。リアーは同寸法のシャフトを使用していますがフロントは左右長さが違うので種類としては3種類です。
それと93年から95年までのCTISの配管はナイロンチューブを使用していますがエンジンルーム内に於いては排気熱、リアーの助手席側はディスクブレーキの熱いカスがこれに穴を開けてしまう事もあるので、ステンレスメッシュの配管と交換しました。
まず、スタッドボルトの交換はタイヤを外し、スタッドボルトをハンマーで叩き抜き取ります。スタッドボルトは根元の部分が少し太くなってローレットが入っています。このローレットの外径が穴より少し大きくスタッドは通常圧入しています。今回はハブを取り外すと大掛かりなので、クリップナットがテーパーになっていないワンピースのクリップナットとタイヤの付いていないワンピースホィールを台座に使ってインパクトレンチでスタッドを引っ張りました。
以前路上でスタッドが折れた時反対側から半分の本数を引き抜きタイヤをつけて十字レンチで閉めこんで見ましたが幾ら締めても少し走ると緩んでしまい少し走っては締めこむのを繰り返して家まで帰ってきたことがあります。今回はインパクトで締めこんだので少しは楽ですが8本づつ32本締めこむには随分時間が掛かったのとインパクトレンチの耐久試験をしているようでした。これだけ締めこむとナットもバカになってしまうしホィールも使えなくなってしまします。
ハーフシャフトはフロント左(運転席側)以外はハブギヤ−ボックスを固定しているロッドを外さないと交換できません。今回のハーフシャフトは指定色で塗装されていました。以前交換したサスペンションパーツも塗装していますので結構キレイな仕上がりです。
CTIS配管交換作業中以前当方のHUMMERのATからトランスファーへのATF配管からこのHUMMERもATFが漏っていたので、このホースも交換しました。このホースは単純にゴムホースバンドで留まっているだけですが、非常に手が入りづらく作業した後の手は猫にひっかかられたように小傷が沢山付いていました。
ハーフシャフトの価格は一本$400程度でCTIS配管キットは$1200程度だそうです。ハーフシャフト交換もありましたので、当然ハブオイルも交換しましたが、一つだけ量の少ないハブがあり裏側を見るとハーフシャフトのオイルシールが破損しており、在庫の新品シールと交換をしました。また、オイルのドレンボルトも度重なる交換時に締めすぎと恐らくミリサイズのレンチを以前使っていたのか、簡単になめてしまい、これも交換しました。
この他にもリアーのタイロッドも交換しました。この他に気になるところはリアーデフのバックラッシュが大きいのでこのまま使うとリングギア−やピニオンギア−の破損につながりますのでこれは早急にバックラッシュ調整が必要と思われます。
今回は本人はもちろんアルバイトの博君もきて朝6時から夜中まで作業しましたが友野さんの要望は全て終了出来なく、残りは次回に持ち越されました。次回はマタマタ驚くような部品を持ち込んできましたので。楽しみにして下さい。

2週間ほど前にメンバーからフロントのディスクローターが欲しいと連絡がありました。電話を掛けてみるとどうやらフロントのディスクパッドが磨耗してローターを削ってしまった様で程度が軽い物であれば研磨で直ると説明した所、地元の修理屋に見せたところ交換しなければだめだと言っているそうなのでプロの言葉を信じて発注しました。
走行は2万マイルで電話口ではリアは大丈夫と言ってましたが、HUMMERの場合はフルタイムであるために磨耗は4輪とも同時と考えた方が無難なので作業するランドマップさんにはパッドは前後とも絶対に確認する様伝えておきました。該当のHUMMERは一昨日持ち込まれ修理は本日完了した様です。
しかしその内容は前代未聞でランドマップさんから驚く内容の報告がありました。ランドマップさんは現物を酒田に送るといいましたが、丁重にお断りして取りあえず写真を送ってもらい、それを見ると何があったのかと目を見張り一体何が写っているのか数秒膠着してしましました。
先ず部品の破損状況ですが、パッドは一枚を除いて全て残り1ミリ。肝心の一枚は全て摩擦材は無くなってそれどころかバックプレートも半分程磨耗しています。ローターは円盤部分の片面が殆ど無くなりベンチレート用の穴を作っている放射状のリブが表面に出るほどの状態です。そのせいで固定部分の真中が抜けて本来ハット型の一体物がバラバラになっています。叉、パッドを押すピストンもローターに当たって削れています。この写真を見て驚き再度電話してランドマップまでどうやって来たのか聞いたところ、自走だったそうで更に驚きました。
このトラブルはHUMMER固有の物ではなくてどんな車でも起きることなので安心?してください。原因はオーナーの管理不足です。ブレーキのパットは乗る方の乗り方でその磨耗は一概に何マイルで交換とは言いきれませんが新車で購入した後、自分の磨耗状態を掴まずに2万マイル乗りっぱなしは感心しません。おそらくグリスアップなんかしてないのではないかと心配です。
ランドマップさんには確認していませんが、今回もそうですが工賃を安くといわれると業者の場合は商売ですから他の部分には手を入れないでしょう。これをやらなければ俺は仕事を受けないなんて言うほどの修理屋は中々いませんからねェ。日ごろのメンテは何時も言うようにやってなくても動くけど突然不幸はやってきます。この程度の事はきちんと面倒を見てください。HUMMERが本当に可愛そうです。
ブレーキのパットの残量はウインチの付いている場合は良く見えませんが、フロントのバンパーの隙間から見えます。私はエライので前回エンジンを下ろした時残り5mmで交換しています。
以前パッドが減るのがいやだからと言って止まる時2速までシフトダウンしていた方のミッションは調子悪くなってしまいました。絶対にパッド交換のほうが安いはずですからしっかりブレーキは踏みましょう。こんな事があった後なのでおそらく大井先生から点検しろと命令があると思うのと重大な事故に直結しますから点検する部分の写真を撮って次回(多分明日)説明します。
PSもしクラブ有志で行う忘年会があったら参加したいなぁと思われる方はメール下さい。それどころではない酒田入院療養中の石飛。

Jeep展にメンバーが数人来館しましたが、93年式のフロント回りがグリスだらけでしたのでもしやハーフシャフトのブーツ破損ではと思い、パーツクリーナーで清掃してみるとやはりブーツが破れていました。このブーツの中はCVジョイントと言われているシャフトが折れ曲がっても回転力を等速で伝えることが出来るジョイントが入っています。このジョイントのおかげでサスペンションが上下しても、ハンドルを切ってもスムーズに回転する事が出来ます。
このジョイントが出来る前まではタイアの回転角速度が一回転あたりジョイントのピンの数の正弦波で変化していましたので前輪駆動の車では不都合が出ていました。その代わり高精度の工業製品であるためブーツの中にモリブデングリスを封入しています。国内にこのジョイントが日産の車に採用された時無知な修理屋さんが普通のグリス等を入れてよく壊れたそうです。それほど管理の必要なものです。
93年式まではこのブーツのヒダの数が少なく材質もゴム系でした。従って松原さん、貝瀬さん、比留間さんのHUMMER(2回)、松原さんのハンビーで経験しています。これ以降のHUMMERは材質はウレタンになり径も大きくなりヒダの数も増えました。友野さんは怪しいので早めに最近の物と変えています。心当たりの方はハーフシャフトをチェックして下さい。回転方向にグリスが飛び散っていたらもうだめです。新しいものとの交換する場合はセットで交換になります。新しいタイプのブーツとの交換には径を変更するためのリングを入れなければなりません。ちなみにリアーは今まで切れた例はありません。 

友野さんの足回りの改造がやっと終わりました。
昨日とりあえずの組み込みは終わりましたので、今日は細かいセッティングを行いました。連休なので道路が混んでいたので笹本さんがBMWのバイクで渋谷から1時間程度で来ました。今日みたいな日は、バイクかヘリコプターに限りますね。
今までの経験上フロントはトーイン1度程度、キャスター角はゼロ。リアーはトーアウト1度程度キャンバー角は1度程度のポジテブキャンバーとしました。角度は目視でおおむね見た後、両側のホイールの前後の寸法を測り関数計算をすると角度が出ます。基本的には曲がり易くするようなセッティングにしています。
フロントのトーイン調整はハンドルを直進状態にして左右のタイロッドのスリーブを回転させて調整します。リアーはこの部分はラジアルロッドになります。友野さんのHUMMERはアメリカでオフロードを走っていたらしくこのラジアルロッドが固着しており、HUMMERから外してバーナーであぶったり、ショックを与えたりしましたがびくともしないので片側のタイロッドエンドだけ回転させて調整しました。
今回はアッパーアームの付け根2箇所にそれぞれ偏芯カムを備えましたのでこれの位置でアームを前後に動かせます。これによってキャンバー角を変更できますが、フロントの場合は両方の移動を逆にするとアッパーアームの前後方向の位置も変えることが出来ますのでこれによってキャスター角の変更も出来ます。
したがって一回のセットでは中々上手く行きませんが、色々セットできるので便利です。何度か試乗を繰り返しとりあえず納得しました。車を友野さんの家に持っていくとき高速を走行しましたが若干ハンドルの位置が右に傾いていますが、左側通行のため道路が左下がりなのである程度は仕方が無いと思います。次回もう一度やってみます。
この他にステアリング・スタビライザーを取り付けました。これのメリットはオフロードでは路面からのキックバックと、高速でのハンドルのぶれを抑えます。デメリットは多少ハンドルが重くなります。今回はプレデターのものですが、オプションのアンダーガードが無いと取り付けが出来ません。取り付けはボディー側はアンダーガードのパイプにX軸一箇所Y軸方向に2箇所のUボルトで固定します。ステアリングリンク側はセンターリンクにL型のプレートを2個のUボルトで固定します。
先ずボディー側のアンカーをしっかり固定します。次にステアリングリンク側を動く程度に仮止めして、スタビライザーにブッシュをワッシャ−を串刺しにしてボディー側金具に固定します。このとき串刺しにしたブッシュが未だ圧縮されていないので固定のナットが締めこめません。仕方が無いのでエンジンをかけてスタビライザを圧縮してブッシュを縮めて閉めこむ事にしましたが、ハンドルを回して圧縮して、車の下に入るとハンドルが戻ってしまい圧縮できません。助手がいればハンドルを抑えてもらえるのですが、この作業のちょっと前まで遊びに来ていた笹本さんが居たのですが肝心な時に帰ってしまったため1人でどうにかするしかありません。思案の結果、ハンドルのスポークに紐を付けて車の下で紐を引いてハンドルを固定すると上手くブッシュを縮める事が出来簡単に固定できました。


思ったよりすいている高速を気分良く走っていると先ず、カーナビの画面が乱れだしライトが若干暗くなってきました。電圧計を見ると電圧は11V以下になっています。友野さんがガレージに来る途中でも同じ事になったのを聞いていたのでとりあえず節電して、友野さんの家までたどり着きました。HUMMERのオルタ−ネターはただ回転しているだけでは充電しません。オルタ−ネターの横にあるコネクターから電圧が掛かると発電します。テスターが無いので、このコネクターを抜いて電球をつけてみると発光しますので電気は来ていることは確認できました。再度コネクタを付けてコネクターをあおってみると発電を開始しました。どうもこのコネクターの接触不良が原因でした。
次回この部分のコネクターのチェックをして見ます。発電を開始してからしばらくエンジンをかけたまま放置して充電を行い、次回のエンジン始動に十分なぐらいになったところで停止しました。
HUMMERのエンジン始動時はグローとスターター共に消費電力が大きいので電圧不足で始動すると、スターターのピニオンギア−がリングギア−に十分噛まないで回転してスターターまたはリングギア−をなめる事があります。くれぐれもスターターの回りが悪い時は横着しないで他のバッテリーのアシストをして下さい。手遅れ前であればほんの少しのブーストで始動できます。充電が終わった頃松原さんもお見えになり3人でノンアルコールの打ち上げをしまし、次回の大仕事についての皮算用をしました。

友野さんのHUMMERとりあえず、組みあがりました。
おおよそのセットをして、改めて計測してみると見事にアライメントが変でした。フロント左とリア右はほんの少しの調整でOKでしたが、フロント右は極端なトーインが付いています。この場合恐らく直進時にハンドルは常に右に切りながらまっすぐ走って居たはずです。リア−の左は極端なトーアウトがついていますこれは車のZ軸に対して右に回転させる力が働いていたと思います。と言う事は前後で相殺してまっすぐ走っていたかも知れません。
しかしこれは適切な状態ではありませんので、アライメントを調整する事にしました。フロントの調整は簡単でしたが、リア−は固着して全く動かないので、取り合えず浸透性の潤滑剤をしかり塗りこんでおきました。組み付け時に気が付いたのですが、このHUMMERにはホイールスペーサーが付いているため、ナット先端にスタッドが出てきません。恐らくボルトかナットのどちらかに伸びが出て居るため、締め込み時に異常な力が必要です。あまりいいことではないので、早めにロングスタッドに変えて、新しいナットに交換した方がいいでしょう。スタッドボルト破損の原因になるのと締め込みトルクの管理が出来ないので、締め込み不足によりタイヤが取れることもあります。アルバイトの博君と涼しい夕方からの作業だったのですが気が付いたら2時でした。明日はせっかく組んだのですがリアーは再度バラす事になると思います。暑くならないことを願っています。

友野さんのHUMMERは常に進化した新しい部品を取り付ける事を続けています。
今までに足回り関係はサスペンションのグリスニップル付きロアーアームジョイント、ウレタンブーツ付きハーフシャフト、コイルスプリング等を交換してきました。今回はキャンバー調整可能なアッパーアームブラケットと、減衰力調整可能なショックアブソーバーに交換することになりました。
どうせ組替えるのであれば、そう簡単に部品を交換するわけにはいかないので、ペイントする事にしました。スプリングとブラケットは新部品でしたのでそのまま、工業製品の塗装をしている業者に焼付け塗装をしてもらい、その他の外した部品はべっとり付いた、グリスと泥をワイヤブラシと、パーツクリーナで地道に落としオリジナルの汚い塗装を一部剥がし、サンドブラストをかけて先ず最初に一通り塗装しましたが、仕上げの塗装をしたときに下塗りの色が出てきてしまうという失敗をしてしましました。原因は上塗りの塗料とガレージ在庫の下塗りのペイントの種類が違うのが原因でした。
丁度いたペイントのプロであります木村さんに指導していただき、天気のいい日にサンドペーパーをかけて足付けを行い買ってきたラッカー用のサフエーサーを塗ってから上塗りをしました。仕上がりは中々です。欲張って圧塗りしたので多少垂れはありますが足回りなのでそのままです。
ショックは密閉容器なので焼付け塗装はリスクがあるので車の板金屋でありますランドマップさんに塗装してもらいました。
外さない部品とフレーム周りは黒でペイントしました。その他にドライブシャフトもざっとペイントしましたが、友野さんのHUMMERについているコイルスプリングは長めなので装着の時ハーフジョイントの中のボールがずれてしまい、結局ハーフシャフトの方も行う羽目になってしまい、せっかくのペイントがグリスだらけになってしましました。ショックアブソーバーはランチョの9000シリーズと同じようなダイヤルが付いていてこれによって硬さを変更できます。
今回は未だ間に合いませんでしたが、このキットにはこのダイヤルをコンピューター制御でコントロールするユニットが付くそうです。内容は未だ良くわかりませんが、アメリカのHUMMERのチャットではキャデラックの乗り心地と評判になっています。HUMMERの足回りの交換は3回目ですが毎回、付けては外しと何度か繰り返していますが、やはり部品の重量が多いのはこの暑い時期にはこたえます。なんと、リア−のコイルだけでも20Kg以上はあります。せっかくペイントしても組み込み時に傷がついてしまうので組付けに神経を使うしアライメントの測定をもしながら組みますので、未だリア−しか組めていません。今週末にフロントを完成させたいと思います。組みあがった状態の写真を見ると、綺麗なので中々ご満足です。