HUMMER ESSAY 2000年11月     

 石飛毅氏よりの E-mail より抜粋    to  大井康之

 
2000年10月  

2000.11.30.   石飛毅氏

ヘッドライトをHIDランプに交換しましたので報告します。
交換の動機は、HUMMERの場合ヘッドライトの配線が長い割に、細いので電圧降下が大きいらしく大変暗いのです。配線がそれほど太くはないので、ワッテージを上げると配線やリレーに負荷が大きくなる事で熱を持ちますのでやっていません。ランプ本体をCIBEのものにしてイオンなんとかと言う効率の良いH4バルブを使用していますが、さほど明るくなった気はしませんでした。補助等は普段市街地で使うのは気が引けるので使用していません。最もヘッドライトを明るくすると対向車に何れにしろ迷惑を掛けますが、ヘッドライトは補助等と違って、広がりだけではなく対向車側の配光を考えているので、少しはマシだと思います。今までの光量UPには配線を市販のチューンアップキット+ハイワッテージ・バルブが常套手段でしたが、数年前ポルシェが採用してから、急速に増えた“パッ”と点くランプが気になっていました。当初、OEMでしか装着されていませんでしたが、最近コンバージョンキットが出始めました。しかしどれも発表はしても、現物は見た事はありません。
そんな折り、プレデターからHUMMER用のキットが出たので早速松原さんが購入し当方に1セット研究用に提供してくれました。HIDの原理は詳しくありませんので、ここでは割愛させて頂きますが、通常のバルブと違う特長だけ記します。先ずフイラメントではなく、放電である。バルブは12V直結ではなく、電源ユニット(色々と呼び名が有るようです)を通して、高電圧にしてなおかつ点灯時に色々制御をしている所が大きく違います。簡単に言えば厳密に言えば違いますが、感覚的には白熱灯とラピットスタート型蛍光灯の様な感じと思って頂ければ理解が早いと思います。
今回装着テストしたユニットは電源部はオランダのプィリップスのブランドが表にあり、裏には小さくヘラーのシールが貼ってあります。生産国はドイツと書いてあります。ランプ部はCIBEのランプ本体にバルブがセットしてあります。この他の付属品は電源部への引き込み用配線とシール型のベルクロテープでした。
当初、取説が無いので電源を何処に置くか考えましたが、電源とランプの間の配線はしっかり固定されていて、延長やカットは全く受け付けてくれないような構造なのでボンネットの内側に固定するしかないと考え、先日来色々ロケーションを考えていました。その結果、ランプ内側の上に少し平らな所があるのでここにしました。
HUMMERの場合ランプの裏側をハット型のブラケットで覆われ、配線は防水のMシリーズコネクターを使用しています。この構造からすると本来はシールドビィームがHUMMERに一番相応しいようです。このブラケットに電源からの配線を通すのですが、コネクターの大きさの穴を開けるか配線の太さの切り込みを入れるか悩みましたが、大きな穴は後で取りあえずでも塞ぐのに面倒なので、切り込み作戦にしました。
手順は先ずヘッドライトのベゼルを止めている3個のマイナスネジを緩めます。このネジを取るとランプがゴロンと外れます。後のコネクターを抜きます。次にそのコネクターを更に後ろのM型コネクターで抜きます。(写真1参照) 次にボンネットを開けてライト部裏側のM型コネクターを3本全部抜き、ブラケットを固定している菊座付きナットを3個外します。このブラケットは配線用の加工が必要なので、金色っぽいメッキをされた調整用リングを2個のマイナスネジを緩めて外します。ブラケットの材料は鉄でなおかつ薄いので高速カッターと、ドリルで簡単に加工できます。(写真2参照)切り口にはバリ取の為のヤスリがけと、防錆の為の塗装をしました。ブラケットに配線を通し、調整用のリングを取り付けます。仮止めで取りあえず付けた所どうせならオリジナルの配線はそのままにしたいので、電源部への電源供給はランプユニットの中で接続する事にしました。こうする事によってタイヤからの巻き上げによる泥水に対して良好なのと、復元時にもキレイに戻せるからです。
付属の配線は電源との接続は平型の端子ですが、私は内部の配線を事故車からの剥ぎ取りM型コネクターで行いました。しかし凝り過ぎで通常のギボシ端子で十分だと思います。内部配線は少し延長しました。
この状態でで組み付け前に点灯テストをしました所、発信音を伴って白い光があたりを照らしました。試しにプラス、マイナスを逆にした所、点灯はしません。再度正しく配線した所壊れる事無く点灯しました。
組み付けようとした時に何気なく古いランプと比べた所ランプのレンズの模様が異なっていることに気が付き、キットのものは右側通行用だと気が付き交換しました。交換は簡単ですがオリジナルのCIBEに少し追加工が必要です。ランプのバルブのつく所に位置合わせ用の突起がありこれをニッパで取りやすり掛けします。この時にランプの中にごみが入らない様に注意が必要です。(写真3)ランプユニットを固定し、電源をベルクロテープで固定して終了です。(写真4) ヘッドライトの向きの調整はランボルギーニLM002と並べて概ね調整しましたが、その時の2台の明るさの差は歴然です。あまりにも明るいので対向車への礼儀を重んじ調整は下気味にしておきました。(写真4.5)
実際に運転すると今まで一体何だったというぐらい違います。かなり光軸を下げていますが、自分だけは良い環境になりました。今までのとの違いは明るさだけではなく消費電力も35Wづつに下がっています。あまり熱を出さないようですが、これの弊害は降雪時にヘッドライトのに付いた雪が解けないという事があります。
エンジン停止時にライトを点けスターターを回しても減光は全くありません。一時側の電圧の多少の変化はあまり影響が出ません、おそらくある程度低下すると点灯できないかもしれません。良い事が沢山ありますが一番の問題は価格でしょう。今回のもので900ドルです。国内でもそろそろ出回っていると思いますので、ご使用の際はくれぐれも光り軸調整はしっかりと履行しましよう。本当に明るいのは事実ですが、未だ雨、霧の時はどうなるか解りません。今まで、補助等は設置していませんが、ちょっと考えてみます。 


写真 1


写真 2


写真 3


写真 4


写真 5

季節外れですが、以前より大井先生のHUMMERは高速道路でフロント側ACの効きが悪いと言われていたのが気になって色々考えています。専門家ではないので、一つの案として提案します。先ず、HUMMERのクーリングについてですが、基本的に軍用モデルのため冷却についてのテストは間違いなくしっかりしています。更に使用条件は過酷かもしれません。しかし、車にとっての過酷さはその速度に依って色々と変わって来ると思います。砂漠での低速クロスカントリー事は過酷ですが速度が遅いためラジエターが縦でも、横でもそれこそ平面でも変わらないはずです。しかし高速走行では、この配置はかなりの違いが出てきます。特に高速走行は軍用の場合70マイル前後だと思います。HUMMERの場合は、軍用モデルに無いACのコンデンサーが付いています。さらにGAS HUMMERの場合は発熱量が多いので過酷な条件になります。そこで対策として電動ファンを追加している事はとても良い事だと思います。
ここで今回考えた事は高速で走ると空気は流体として流れが出てしまいグリルから入った空気はエバポレーターに当たり上に抜けてしまう様な気がします。魚を捕る網を水中で速く動かすと抵抗が増すのと同じだと思います。その時エンジンファンはぐんぐん引いているはずですが、実際はラジエターの脇とかの流れの無い所から吸っているような気がします。ではなぜ水温が上がらないかというと、勿論ラジエターでの放熱もありますが、フアン・エンジンそのものも空冷してもいます。またオイルクーラーもあります。従ってこの状態でバランスしていると電動ファンが動かないかもしれません。結論は、ACのクラッチが入った時は自動で電動ファンが回るようにしたらどうでしょう。この話、勿論その時は電動ファンが回っているといわれたら、根本的に考え直さなければなりません。どう考えても、フロントとリアーのAC配管は単純に分岐していますので、前と後ろに差が無いはずです。強いて言えばリアは内気循環で配管が無いのでフアンが強力なぐらいです。羽の面積もリアーの方が大きかった様な気がします。

2000.11.27.   石飛毅氏

CTISの構造について、原物確認しましたので連絡します。
先ず今回のクランケは94年式NA DIESELです。もともとの修理はハブリダクションのオイル漏れの修理で入庫した車です。オイルシールを交換するには、タイヤを固定しているキノコ型のドライブシャフトを外して行います。このドライブシャフトはCTISの空気が通る穴が空いた中空構造です。タイヤ側はNPT1/4のネジが切ってあって、CTISの配管が締め込められています。タイヤはドライブシャフトと同運動しますので回転しながらのシールではありません。反対側はドライブシャフトの太さが細くなっていて、内側の半球状のカップの中に入っているオイルシールでシールされます。太さが落とされているのは周速度を低下させてシールの摩耗を防ぐためと考えられます。ですから通常反対側のメインシールよりは寿命は長いと思われます。
このHUMMERの場合は分解した時点で既に半球型のカップのオイルシールは既に破損しており、若干のCTISのエアーは漏れていたようです。再組み立てした所更に悪化したようです。破損の一番の原因はハブリダクションのオイル不足、ギヤーの摩耗粉等でシールが痛みます。今回はメインのオイルシールが痛んでいたので、オイルが減りインナー側のオイルシールにダメージが出たので仕方が無いかもしれません。メインのオイルシールが痛むと、外にオイルが染み出ます。これは多少の猶予がありますが、インナーの場合は少し問があります。
HUMMERの場合、デフ、AT、トランスファー、ハブリダクション、ギャーボックスの内部の温度変化による空気の膨張・収縮によって水分等の進入を避けるため、ブリーザーホースが設置されています。また、この大気開放口は一つにまとめられてエアークリーナボックスに繋がられています。
今回オイルシールが破損した事によって、ハブリダクションの中に強烈な勢いでタイヤの空気が押し寄せ、この空気がブリーザーホースを伝わって開放されましたが、この空気は他のパートにもブリーザーホースを伝わってしましました。この中でATだけがもう一つレベルゲージが大気開放口になってそこからATFが吹き出してきました。CTISバルブを閉めれば通常走行には支障はありませんが、このままではCTISが機能しませんので宝の持ち腐れになります。
基本的にハブリダクションのオイル漏れがあった時は、両方のシールを交換した方が良いでしょう。どうせ一遍に交換しても工数は単純に4倍ですし、シャフトの状態によっても寿命が変りますから、他は漏れてからでも良い様な気がします。次いでにCTISのホースは雨、風、埃が付き易いので常にキレイにしておく必要があります。特にバルフ部分はオーリングでシールしていますので適度な油分が必要です。このバルブはいつも言うように大変高価なので大切にして下さい。
飛騨高山のHUMMERがエンジン始動に問題がありました。もともとパワステのギヤーボックスのオイル漏れ修理で入庫していたのですが、修理屋さんが預かっている内にエンジンが始動しなくなったようです。エンジン始動剤を入れて始動するとOKで、直後は再始動も可能でした。PCMスキャナーを当てた所GLOW CIR ERR が出ていたようです。グロープラグは8本全部一遍に切れる分けないので、先方でグロウリレーが怪しいと判断して部品を送りました。しかしここで私がチョンボしてNA用を送ってしましました。再度TURBO用を送り直し、先程電話をした所、修理が完了したようです。

以前からHUMMERの日本語のマニアルがあったら良いと思い、自分なりにゆっくりですが準備はしていました。 本当はミーティングに間に合わせようとしていたのですが、ここの所忙しいのと、これをやっている事を言うと催促されるのが面倒なので黙っていました。(陰険な訳ではありません。これでもか!!と言うように事を進める性格なのです)
今回一番必要と思われるエンジン不調の時のチェックリストから始めています。内容は、エンジン不動、低回転時不調、高回転時不調、暖気後不調、冷間時不調の対策を書いた物で、マニュアルの英訳と、私なりに加筆した物です。
完成にはもう少し時間が必要です。英訳は英語の非堪能な私ではなく、堪能な方に英訳してもらったのですが、車の事が分からない方が訳したものではそのまま使えないので、出来るだけ誰でも解るように加筆しています。欲しい方がどれぐらいいるかは解りませんので必要な方は連絡下さい。要望が低ければ今回で終わりにします。基本的な英訳は外注しましたので費用が掛かりましたが、今回の分は私の独断で皆さんからの会費で賄いましたのでメンバーへの配布は無料です。たまにはメンバーにお得な事があっても良いと思います。配布は手渡しか郵送のみにさせて頂きたいと思います。もちろん送料とコピー代はご負担して頂きます。勿論メンバー以外でもOKですが、メンバー以外は当クラブへの御布施を頂きます。この御布施でもっと充実したマニュアルの作成ができたら良いと個人的に思います。その時は友野さん渡辺さん以外に英訳の得意な方がいらっしゃいましたら、内緒にしないで教えて下さい。分担すれば費用がコストダウンできます。

2000.11.26.   石飛毅氏

本当は、CTISの構造の書き込みをしようと思いましたが、本日、当方のHUMMERが壊れましたので、詳細に報告致します。
まず、ここ数日エンジンのふけ上がり方に少しだけ変化がありました。通常の走行の時はATのつながり方に変化が無いのですが、ゼロ発進で全開にすると、1速から2速に変る時の変速にモタツキが出始めました。2速から3速の時にモタツキはないのですが、加速がほんの少し悪い感じがして、何となくいつもと違う感じもしたので、ATが悪いのかと最初疑いました。オイルの量や汚れには問題が無いし、寒くなってきたのでATFの温度が上がっている様子は考えられません。ATにダメージがあるとクラッチが滑って焦げ臭くなるのですが、ATFの臭いにも異常は有りません。ATはそのままにして色々推測しましたが、AT、スロットルポジションセンサーのトラブルであればエンジン回転が1速のそれも決まった回転でモタツク事はないはずなので、原因はエンジンにあると確定しました。
しかしエンジンチェックのランプが点灯していないので、各種センサーにも問題があるとは考える事はできません。これは、おそらく吸気系か燃料系に問題があると推測されます。吸気系はエアークリーナを清掃したばかりであるし、エンジンは走行事、途中モタツクものの3500rpmまできちんと回るので、吸気バルブ等のエンジン本体には希望も含めて問題が無いと予測できます。
そこで再度DIESELエンジンの燃料系を考えると、噴射ポンプはプランジャーポンプなので配管内が液体で満たされていれば、電磁式燃料ポンプが働かなくてもエンジンが止まる事はありえません。しかし、もし電磁ポンプが停止していると、燃料タンクからの配管、フイルター、電磁ポンプの圧力損失は大きく噴射量が増えると燃料が足りなくなるため(だから電磁ポンプが付いている)回転トルクが足らなくなり変速に影響が出ると仮定しました。
エンジンをアイドリングさせたまま、運転席側の燃料フィルターの横にある電磁ポンプのコネクターを外してみましたが、何の変化もありません。少しアクセルを踏んでも、変化がありません。これで仮説の電磁ポンプが無くてもエンジンは止まらない事が実証されました。次にエンジンを止めて直接12Vをつないでみましたが、なにも変化がありません。しかし動いている時の電磁ポンプの状態は解らないので新品の電磁ポンプに12Vを直結してみるとポッコポコと音がして手に十分感じる振動もありますので、今搭載している物は壊れている事が確定できました。新品に交換してから試乗した所、今まで通りスパスパとシフトアップするようになり修理が完了しました。
当方のHUMMERは走行5000Kmを少し超えた程度です。以上の事から得られた事は、電磁ポンプの劣化があった場合は、整備が悪いと突然走行中エンジンが止まる可能性がある事です。
先日のミーティングでもメンバーの一人が言ってましたが、彼のTURBO車の場合はエンジンがかなりふけが悪くなったようで、その内停止したようです。この時の原因は電磁ポンプのリレー不良だったそうです。エンジンチェックのランプも時々点いたそうです。恐らくフィルターの締込みが悪かったり配管の接続が悪いと通常正圧の場合は漏れなくても、噴射ポンプだけの燃料供給時は配管が吸引になるので空気の混入が考えられますのでエンジンが停止したと思います。走行事の突然のエンジン停止は、パワステが利かなくなりブレーキも重くなります。これがコナーリング中はもとより直線を走っていても突然停止したら大変な事になります。今一度燃料ラインの漏れ(正圧時は漏れていても正常に動くが、陰圧になった時にはここから空気を吸ってエンジン停止する)を点検確認、修理をして下さい。
良く質問されますが、エンジンを切った後も、ダッシュパネル裏あたりからポコポコ音がしますが、これは燃料ポンプのコントロールをリレーで断続している他にエンジのオイルプレッシャースイッチが並列で入っているので、エンジン停止後オイルポンプの残圧(5psi以上)がある時は、そのままポンプが動いているからです。このまま動きつづけている時は、オイルプレシャースイッチが壊れている事になります。この時はバッテリーが上がってしましますので、電磁ポンプのコネクターを抜いて下さい。NAの場合はこの燃料系の回路はPCMと無関係ですが、TURBOモデルでは電磁ポンプの電気供給をPCMで監視しています。この時電磁ポンプがショートして動かない時以外はエンジンチェックランプがつきます。この時はスキャナーを当てるとFUEL PUMP CIR が出るはずです。しかしリレーが壊れた時は電磁ポンプは先の通りオイルプレシャースイッチで動いてしまいますので、状況把握は難かしくなります。リレーのロケーションは、室内からボンネットをロックするピンの下側になります。NAの場合はこの横にFUSEがあります。

2000.11.26.   石飛毅氏

燃料タンクからの燃料漏れ修理に付いてレポートします。
燃料タンクからの燃料漏れは今までに、2通りの事例があります。一つは燃料タンクのドレンからジワジワ漏れるものと、満タンにした時にドバーっと2リッターほど漏れるものです。
前者は頻繁にあり、修理は簡単でドレンプラグの締め込みによって修理完了です。ただしたまにプラグの座りが悪くて締め込んでもだめな時もあります。この場合はプラグの交換が必要です。
後者の場合は、燃料のレベル計と吸引、戻りの配管が取り付けられている部分のパッキンが駄目になって、そこの隙間から燃料が漏れます。そのため燃料タンクを下ろす事が必要です。燃料タンクは樹脂製で障害物を避けるためにフレームの中に潜るように付いており、取り外すには色々と取り外さなければなりません。タンク容量は約100Lあるので中の燃料を抜く事が必要です。
今回は燃料計を見た所1/4ほどでしたが実際に抜いてみると50L弱入っていました。最後に吸引できない分を差し引いてもゲージが1/4から40Lはある事になるでしょう。取り出した燃料は金属製の容器に取り、風通しの良いほこりのたたない所に保管します。次に、タンクに接続されている配管、配線の内、下ろす前に外せる給油口、給油口のベゼルを外します。次にタンクを下ろすのにじゃまなプロペラシャフトを外します。プロペラシャフトの後ろ側のサドルを止めている小さいボルト4本をユルメればフロント側は差し込まれているだけなので簡単にシャフトは取れますが重量はずっしりありますので言葉では簡単ですがクロスジョイントがバラバラにならない様に注意します。タンクの下にジャキーを入れてからタンクを固定しているバンド型のステーを外します。タンクを少し下ろしブリーザーパイプを外します。更にタンクを下ろしますが、ある程度下ろすとマフラーに当たります。この次点で配線を外し配管も外します。この状態からの、これらの取り外しは結構コツと腹筋が必要です。タンクとマフラーの間にバールを入れてタンクを引きだします。安全確認をしながら部品を壊さない様に注意しながら作業をしたので、ここまで開始後3時間掛かって下ろしました。下ろした後のタンクを見ると燃料が漏れた所に。は後が付いており一目瞭然でした。特にレベル計のパッキンは酷いもんで殆ど用を果たしていません。他の部分もやや漏れ始めているようでしたが、ここ数ヶ月でこうなったとは思えないような損傷でした。これらのだめなパッキンをテフロン・スポンジパッキンと交換して組み込みました。この方法は以前大井先生のHUMMERでやった対策と同じで修理実績があります。積み込みは全く逆をするだけですが、終わった時はもう日付が変っていました。

2000.11.23.   石飛毅氏

ミニ・ミーティング報告 

大井先生、沢野さんにおきましては、遠路遥々おこし下さいまして、有り難うございます。
今回のミーテイングは、手抜きで関東近郊の手抜きでしたが、大変楽しい一日を過ごせた事は決して私だけではなかったとおもいます。また、旦那さんの道楽に付き合わせられたご家族には大変感謝いたします。今後とも我がクラブに引き続きのご協力お願いいたします。
遠方、並びに多忙のため参加出来ませんでしたメンバーの方に今回の状況報告を簡単ですがさせて頂きます。ここ入間川の河川敷は、大変広い河川敷ですが特に、整備されている訳ではありません。中には建設省の許可を取って合法的に土砂置き場としている所や、モトクロスクラブが管理運営しているモトクロス場もあります。河川敷の入り口には特に遮蔽するゲートはありませんが、土砂運搬のトラックも河川敷内でくつろぐ一般市民の迷惑に成らない様に埃のたたないスロースピードで走ると言う配慮をし合う暗黙の秩序のある河原です。
本日は天気予報が外れたおかげで、日中は日が差し大変過ごし易い一日でした。国道からの一本道が近隣で行われている収穫祭のおかげで大変込み合い、国道から会場まで何時も5分ほどの所を1時間も掛かってしまいました。一番乗りは予想通り友野さんで、当方は2番手でした。その後続々とHUMMERが集まり参加台数はHUMMER15台、CJ-7、ピンツガウワー、ランボルギニーLM002、ハイエースがそれぞれ1台づつでした。
その内今回新しく3名の方がメンバーになりました。内訳は93年式4DrHTサンドベージュ、95年式WAGON GAS 白、96年式WAGON DT 黄色です。
告知期間が短かったのですが熱狂的なメンバーは前回とほぼ同じ台数が集まったので大変にぎやかでした。私を始め車以外はものぐさな殆どのメンバーの昼食はおにぎりでしたが、さすがに渡辺さんは高級昼食を準備していましたが 肉が硬く仮歯が取れて笑わせてくれました。いつも気取らず落ちのあるキャラは大変なごませてくれます。松原さんは配車の都合でHUMMERは義弟にまかせ御自身はランボルギニーで来ました。毎回気にして下さるCCVの石川編集長も高級軍用車で来て下さいました。相変わらずそれぞれの車を鑑賞し合いましたが、前回から8ヶ月近く経っていますので、メンバーの愛機もそれぞれ進化?しており、それをワイワイしながら本当に楽しい時間を持てる事は本当に幸せを感じます。。
日も傾き始め気温も下がってきましたので、5Kmほど離れた私のガレージまで、迷惑を掛けない様に数台づつに別れて向う途中では、3台以上まとまって走るHUMMERに対向車の視線は釘付けでした。批判的な物か好意的な物かは解りませんが、今日の所は手前味噌に考えておく事にしておきます。ガレージそばの河原に車を並べて止て記念写真を取りそのままメンバーをガレージに案内しました。ここには事故で破損し有効利用を待つリサイクルHUMMERがありますので、HUMMERの構造を見れるので勉強になったと思います。ここで流れ解散としましたが、帰る途中の関越三好インターに於いて2次会を10時過ぎまでやってしましました。あ〜楽しかった!! 次回は、春に開催の予定です、お楽しみに。

2000.11.22.   石飛毅氏

今回のミニ・ミーティングは、入間川の河川敷で行いますが、ここは建設省の管轄の公共地です。
最近は4輪駆車がマスコミを騒がせています。(ハイリフト車の人身事故)4輪駆動車に乗っていない人から見れば、どれも似たり寄ったりで、その細部までは中々判別できないでしょう。今はブームも去り数は少なくなってきましたが、少数になったせいかマスコミからの批判は増しているようです。
噂では散々4輪駆動車業界で飯を食い、消費者や読者をあおっていた人間が、内部告発的に河原や河口、海岸で走る車の事を「売って」いるようです。今回の河川敷も以前はかなりの車で溢れていましたが、今はずいぶん収まっているようです。しかし先に申しました様に公共の場所ですから、ぜひ紳士的に振る舞って頂きたいと思います。我々車好きには住みにくい世の中になってました。
昨日よりの続きで、ランドマップさんに、有給休暇を取って行ってきました。一日中作業の手伝いをしてつくずく思いましたが車屋は大変です。今日のメニューはHUMMERのタイヤ交換、CTISのエアー漏れ修理、燃料タンクからの漏れ修理でしたが、帰って来たのが真夜中で明日は仕事なので明日以降に紹介します。

2000.11.21.   石飛毅氏

HUMMERのタイヤ交換は、人手が要る事と、ワンピィースホイールの交換は始めてでしたので、ランクル屋に仕事が終わった後に、行ってきました。
2ピースホィールの構造は以前に紹介しましたが、タイヤの中の構造は2種類あり、旧型はパイプをカットしたようなビードロックとソリッドのムクのタイヤの様なランフラットから構成されているもので、新型はランフラットと、ビィードロックが一体になったタイプになっています。
2ピースの場合はタイヤの中にランフラットを押し込み、合わせ目のシール用のOリングを挟んでスタッドボルトとナットで締め上げて組み立てる構造になっています。(簡単に書きますが重くて硬いタイヤからランフラットを取り出すのは大変です。一人ではやりたくない作業です。民間用はこの締め上げるナットを間違えて緩めない様に5角形になっています。(2000年モデルから6角になったと言う話もありますが、未確認です)また、軍用は共通工具で組み立てが出来る様に6角です。
ランフラットの機能はタイヤがパンクしても走行不能にならないための物で、ビードロックはタイヤの空気圧を落として走行してもタイヤがホィールからはがれない様にするための機構です。
通常のホィールはタイヤのビード(タイヤとホィールの接合する部分)がホィールの中に落ちない様にホィールの内側にタイヤの内径に合わせた溝があったり、接する部分にギザギザが付いている物もあります。しかしこの程度ですと、空気圧が低いとタイヤがホィールとずれる事があります。また道がV溝になっている場合はタイヤのサイドウォールに横の荷重が掛かり一瞬に空気が抜ける事もあります。
チューブを入れると高圧時は良いのですが低圧にした時中でチューブがずれて、バルブの首を飛ばす事があります。大抵ビィードロックと言うとホィールに外側からリングで機械的にタイヤを挟んでずれない様にする物が殆どです。
HUMMERの2ピースホィールの場合は中にタイヤをビードロックベルトで締め上げるので、構造は理解し易いのですが、ワンピースの場合はそのビードロックの構造が理解できないので興味がありました。まずタイヤの空気を抜き、タイヤチェンジャーに付属のタイヤを挟んでビードを落とすビード落しで試しに落とすと、なんの抵抗も無く普通にビードが落ちてしましました。一体ビードロックは?と思うぐらいの感じです。取りあえず中のランフラットを取り出すため、タイヤの中にある状態で組み立て式の(2ピースは一体式)ランフラットを分解しまします。
構造は半円を2つ合わせて円にしているだけなので2本のボルトを緩めると分解できます。(写真参照)
ボルトは走行中バラバラにならない様にボルトには解り易い機械的な緩み止めが付いています。タイヤの中で半割にしたランフラットを取り出すのは、力と知恵が必要で1本目は手をケガだらけにしながらやっと取出しました。タイヤの内側にはランフラット走行事にタイヤがランフラットに接する部分にはグリスがたっぷり塗ってあります。再度ビードロックは?と思いホィールを観察すると、2ピースと異なりリムに溝があるだけでした。明らかに普通の物です。これに限っては無いと思った方が良いでしょう。ワンピースはあまり低圧にしない方が良いでしょう。作業中手がチクチクするので良く見るとランフラットの構造はFRPの骨にゴムをモールドして作られています。どうもこのFRPからガラス繊維が出ている様でした。

ここまでやって集中力が切れたので、重量物の作業は危険なのでこの後の作業は明日に繰り込みました。明日は別のHUMMERのCTISメカニカルシールの交換と燃料タンクからの燃料漏れの修理もありますので、有給を取って作業を見せて頂く事にします
本来ならば、この様な作業の内容は、自工場のノウハウになる事を快く見せてくれるランドマップの太っ腹な寺田さんの協力には本当に感謝します。お礼と言う訳ではありませんが少し紹介させて頂きます。今日ここの工場には修理待ちのHUMMERが合計4台あります。高額車輌の保管をするために一昨日より新社屋(別棟、倉庫)も借りて万全ですと威張っていました。色々借りがありますので関東近辺の方はご贔屓にしてあげて下さい。HUMMEの載るリフト、ECMスキャナー(未だ使い方は知らないらしい)、工具は80%スナップオンを使用しています。消耗品はそれなりに在庫しています。特に軍用のウインカーは沢山ありました。こう書いても忙しいのがたまに傷です。明日は取りあえず禁断のCTIS回転部分の紹介が出来ると思います。

2000.11.20.   石飛毅氏

先日からお世話になっている近所のGAS HUMMERに乗っている方が、なぜか異常に摩耗しているフロントタイヤを交換したいとお願いされたので、川越のランクル屋を紹介するために同行しました。
私のガレージで待ち合わせ、タイヤを見た所、持参したタイヤはMTでこの方のオリジナルはGSAなのにこれでは4輪のバランスが崩れてしまいますので、急遽事故車から2本外しこれを流用する事にしました。
タイヤの購入先はHUMMERを購入した業者さんなのですが、ちゃんとお金を払っているのに間違えるなんて酷い話です。オーナはMTが嫌いなので、当方にて処分を依頼されました。オーナは一本9万円で購入しましたが、文句を言って1万円引かせたそうです。しかしこの価格は私達の間では高いのでもう少し価格を下げるように言ってますので、ディスカウントの準備はありますが新品なのである程度はしますので覚悟して下さい。このタイヤの価格は噂では1本二桁万円する所もあると聞いています。ご希望の方はメール下さい。地方発送の場合は送料が掛かります。関東近辺は交換してくれる所を紹介します。ところで、このHUMMERは95年式ですがライトバーが付いているぐらいで、殆どオリジナルを保っている良好な固体でした。購入後の問題は燃料タンクの漏れぐらいで(何時もの所)他は好調の様です。しかし販売店がどの様な整備をしていたのか解らないので、調子の良い今の時点で全ての油脂類の交換と点検を行う事にしました。

2000.11.19.   石飛毅氏

23日にあるミーティングに来れないので、その代わりHUMMERを車検に出すために長野の大村さんが遊びに来ました。関越の川越インター出口で待ち合わせて、我々のガレージに案内しました。
大村さんは、私と同じサラリーマンで、15年以上前から4輪駆動車が好きで何時かはアメリカン4WDを購入しようと計画を立て10ヶ年計画で96年に新車で購入しました。白のDIESEL TURBO WAGON 内装はグレーです。HF帯のアンテナと、430、144Mzのアンテナをセットしています。外観はスキッドプレートに、黒のHUMMERのロゴステッカーが貼ってあります。また、96年式ですがホイールは、ワンピィースです。大村さんのHUMMERの思い入れは地味ですがなかなか良く考えられています。
先ずマフラーを耐熱塗料の銀で塗装して、腐蝕防止をしています。驚いた事にこのHUMMERは購入してから4年たっているのに走行距離は僅かに6000マイル弱です。程度の良い中古車を作っているようです。走行距離が伸びないのは毎日の足はハイラックスを使い、たまの休みに乗る程度だそです。そのため乗っている時は、実に不思議な乗り方でまるで地雷探しの様に非常にゆっくり走っています。彼を高速道路で見かけたCCV編集長は何かトラブルでもあったのかと思われたそうです。また、私同様車中泊も得意で、寝袋、エアーマットを常備しています。ここまでは私と同じですが、彼の凄い所は1mm厚 程度で黒いポリプロの板で全ての窓ガラスの形に切り取り遮光出来るようにしています。また、夜間荷台のランプの消灯が別にできる様にスイッチも付けています。運転席もアンテナのチューニングメーターと無線機が上手くレイアウトしてあります。車載の荷物も中々うならさせる内容で、パンクの修理材、インチ工具のセット等を3個のプラボックスに入れて整理されていました。彼の住まいは田舎なので(彼が言いました)何かのときに修理を依頼してもインチサイズの工具が無い場合に対応しているそうです。パンクの修理材は、私の持っているものと同じでかなり丈夫なプロ用の物で購入価格は1万円を軽く超えたそうです。パンク修理はコツさえ掴めば誰にでも簡単に修理できます。重いスペアータイヤを持つより便利でしょう。走行距離が短いのですが虎の子で買ったHUMMERを長く使うための努力は怠っていませんでした。

午後は用件があって、夜にランドマップさんに行った所、ハブリダクションの中でCTISの空気が漏っているHUMMERの修理を来週やるというので興味があって見せて貰いました。文章で書くと難しいので、書きませんが簡単に言うと空気を漏れない様にしているシール部分はハブリダクションのケースの中に2ヶ所あるのですが、その片側はゴム製のオイルシールでした。しかしもう片方は金属同志のはめ込み構造で本当にこれ?と思うような構造です。ランドマップさんと一緒に色々考えましたが結論が出ません。彼はお客さんに納得してもらうため修理で分解した部品の写真を取っており見せて貰いましたが、結局、来週組み直すときに見せて貰う事にしました。私の考えではテフロン系のメカニカルシールと思い込んでいましたが、どうも違うようです。CTISのエアー漏れで使っていないオナーも結構いると聞いています。ここの部分は怪しいかもしれません。来週報告します。
エンジン積み替えプロジェクトは、今、パーツリストとにらめっこして部品の洗い出しをしています。ボルト類はどうも不足していますし、中には今のうちに交換しておいた方が良いと思われるセンサー類と全てのボルトナットは新品にする事にしました。アメリカのシッパーに聞いた所、今回交換するZZ-4エンジンは今、納期が1年以上かかる貴重品に成っているそうです。在庫のある時に決断して購入して良かったと思っています。

2000.11.14.   石飛毅氏

当方の所に関西の方からお手紙と写真が送ってきました。
この方は、ご自分で使いやすい様に色々改造しております。内容的にはさりげない物と、激しい物が混在していますが、自分好みの改良には思い入れと、こだわりが感じられます。
先ずさりげない方の内容を紹介しますと、標準の黄色いランプを左右に追加してウインカーとして使われていいます。HUMMERの場合通常ではバックランプの位置がウインカーなので小さくて視認性悪いので効果的でしょう。またフロントのおでこに付いているクラス3表示灯をリアのハイマウントに取り付けています。ブレーキと連動であれば中々のアイディア物です。バックランプは少し大きい物で、後ろから見て右側に付いています。この方が夜間バックする時に反対側に付いているよりもミラー越しに一番見たい後方が良く見えます。バンパーの上に隙間を埋めるようにもう一枚カバーの様な物が突いています。大井先生も施していましたが、雨天時に走行したときの隙間からの泥水の流れ出しは収まるでしょう。フロント側面にも赤いランプが付いています。これの点灯タイミングはわかりませんが他車から夜間の側方視認確認が向上すると思います。ただし、前方はオレンジにした方がアメリカのレギレーションと同じになるので交換した方が良いでしょう。後方の、エアーダクト、ACの吸入口のカバーは一見オリジナルですが、大きい物を作られて交換しています。写真で見る限りですが、中々の出来です。助手席側のミラーには苦労の跡が見られます。オリジナルはそのままで、フロントピラーからステーを出してサイドミラーとアンダーミラーが付けられています。これだけの物が付いていれば、恐らく左は目視、右はミラーで全てのタイヤを確認できるでしょう。これだけ長いステーですと走行中の振動が心配ですが丈夫で真っ直ぐな物にしたい所ですが、ピンと伸ばさずに多少曲げているのは良い事です。これぐらいの曲げを作っていると万が一のときステーが車内に突き刺さらず、上手く曲がるきっかけになると思います。本当にこの程度で良いかは分かりませんが、まっすぐよりは全然マシです。シュノーケルは短い物を使い、ブッシュガードはボンネットに掛かるタイプの物に交換しています。フロントは補助等が4個、ウインチも付けられています。重量が少々フロントに集まっているので、フロントのコイルはHDの物との交換をお勧めします。
ここまでモディファイしていると、ワンピースホイールとGSAのタイヤでは上物に負けてしまいますね。ご本人もこの辺の交換は次回と思っていらっしゃるようです。勝手な事を書きましたが、参考にする部分は多くあり、なによりも自分の道具として考えている所は大変好感が持てます。お手紙の内容からは、まだまだ色々と自分好みのHUMMERにするための予定がある様です。近所にHUMMERのお知りあいもいらっしゃるみたいなので、ぜひ関西方面の交流をはかって頂き、更にこちらとも交流を出来たらと思います。今回のミーティングには来られませんが、仕事柄東京出張もあるそうなので、いずれお会いできると思います。

2000.11.14.   石飛毅氏

私の家族は、部活をしている長女、高校受験で塾通いの次女、中学に入学する男の子がいます。
子供が小さいときは良く家族全員で出かけましたが、一年ぶりに家族が揃う事になり、HUMMERで食事に行きました。本当に、久しぶりだと分かったのは、何時の間にか185(私)165(妻)182(長女)168(次女)176(長男)の大型家族になっていて、HUMMERに乗りきれなくなってしまったからです。私のHUMMERは定員6名ですが、結局一番下の子供が荷台に収まり事無きを得ましたが、大きさの割に決して大量移動が出来る訳ではありません。
今回のミニ・ミーテイングは前回同様集まるだけですが、HUMMERを前にして色々話が盛り上がる事と思います。集合場所は建設省管轄の公共の河川敷ですから、なにもありません。長い間居たい方は、自前のいす、飲み物、食事を用意される事をお勧めします。現地に私は朝8時ごろには行きます。
場所は、関越高速道路川越インターを降り、料金所を通過後二またを左側(狭山方面)に進みます。ここで出た道が国道16号線です。16号に出ましたら右側車線を走行する事をお勧めします。道なりに2Km程行きますと右側にオートバックス、三菱自動車が見えてきたら、右折の準備をしてして下さい。三菱石油が右側奥にある交差点を右折して下さい(手前に右折方向八瀬大橋の標識が有ります)。そのまま道なりに進むと大きな橋があります。その手前の信号を右に曲がり、最初の左折する脇道を入った所が現地です。私は現地に9時までに入りますので、よろしくお願いいたします。

2000.11.13.   石飛毅氏

今日は、ガレージ共同運営者ののピックアップのAT下ろしと、先週下ろしたパッカードのAT積み込みを行いました。
パッカードは2輪駆動車なので簡単ですが、ピックアップは4輪駆動であるのとヘビーデューティ仕様なので重量が重く5人掛りでやっとの思いで下ろしました。その合間、暫らく振りにガレージに遊びに来たメンバーがHUMMERのACの修理の途中で工場から引き上げた状態でガレージにきました。
そもそもACが効かないのでアメリカ車を扱っている所に修理をお願いしていたらしいのですが、かなり長期に渡って入庫して中々完了しないので、引き上げたようです。
オナーはかなり困っていて可哀相なので、早速HUMMERを見てみると、社内には外した部品で一杯になっていて、その中には昨日お目にかかったACユニットがバラバラでほうり込まれていました。更にフロント周りの内装も剥がされ、助手席、リヤーACのカバーも全て剥がされたままでした。
ここで早速昨日の書き込みの訂正ですが、どうやら昨日のエバポレーターと思っていた物はヒーターコアでした。何れにしろエバポレーターは小さいものです。修理屋さんの判断はエバポレーターからのガス漏れだそうです。確かに本体固定用の部分はかなり腐蝕していましたが、これの原因は、ドレン不良で水が溜り腐蝕したものでエバポレータ本体には影響無いはずです。また、何処にもオイルがにじんでいないので、漏れに対しては疑問でしたが、分解したときには漏れ個所が特定できていた可能性もあるので、エバポレーターを修理すればOKと思い、他の部品を点検した所、部品は揃っているようでしたが、昨日の心配通り、カイダック板のケースのあちこちが割れたり引き千切られていました。特にNGなのはドレンのホース取り出し口が根元からボッキリ折れていました。これら破損の原因は、明らかに分解時の物と使用中に破損した部分もあります。
これを継ぎはぎして、再利用するには時間が掛かりますので、どのように修理するか後日検討する事にしました。
修理は長期戦になりそうです。このままでは、これからヒーター無しではきついので応急対策として取りあえず、内装とシートをを復帰させリヤーヒータだけ利くようにしました。以前お会いした自動車電気屋さんが、エバポレーターの修理は可能と言ってましたので、これが一番安価でしょう。
本体は自分で分解していないので、再組み立てはきついのでちょっと厄介です。分解した修理屋さんは特に悪い修理屋さんだとは思いません。恐らく通常扱っている車であればたちどころに修理するのでしょうが、HUMMERの場合、かなり特殊なので私のように一度解体した事があったり、24時間HUMMERの事を考え?、HUMMERの生立ち、軍用車輌の常識等を勉強し、機械工学、加工技術、アメリカの自動車社会を知り、少しだけ英語が分かる者との間にはおのずと差があります。
実際今日の修復もオーナーがどうして良いのか解らない物を部品の形と、使用場所を熟知している私は30分程で修復できます。これは自慢している訳ではなく、金が無いから首から上を使っているだけです。
私が商売であれば、当HPに何から何まで洗いざらい気前良く書き込む訳が無く、自分の中にため込んで内緒にして置き、特別と言う錦の旗の下で高額の請求書を差し出すでしょう。あくまでも私は、皆さんに勉強して頂きたいとの一念でこうして書いています。
これからも沢山の事例を挙げていきますので、ここを参考にして頂きたいと思います。また、修理に出す場合は出来るだけ慣れている工場に出すべきと考えます。慣れている所では何でもない事が慣れていない所では大問題になる事は多々あるはずです。修理屋さんに恥をかかせないためにも、最低限オナーは自分で考えたりサービスマニアルぐらいは用意して修理依頼するべきと考えます。これらが面倒であったり、出来ない場合は、その時間働いた方が明らかに収支の上回る方は高額の請求書に従うべきでしょう。業者の肩を持つ訳ではありませんが、本当に常識では考えられない車なので、その場合は修理代がある程度掛かるのは仕方が無いでしょう。
ちなみに最近は修理に掛かった時間を書くようにしています。アメリカでは修理工場が車種別で作業内容に依る標準時間が決まっています。修理屋さんは自分の所の時間給を表示しています。器用で手際と設備の良い工場と、いいかげんな所ではただ単に出来高払いですと真面目な方が損をする事になってしまいますが、標準時間を採用していれば、この辺の問題はクリアーに成ります。
部品の価格も結構クリアーですが、価格差は結構あります。ちなみに日本もこれを採用しようとしており今の所、時間給5000円ぐらいだそうです。モチロンごみ、廃油処理費込みだそうです。ついでに、廃油について触れますが、処理費は基本的に無料です。理由は廃油屋さんに頼むと、工場にタンク(又はドラム缶)を設置してくれてそこに廃油を溜め、一杯になたら連絡をすると取にきてくれます。廃油は再生されて有効利用されているようです。ただし、礼儀として水分を入れない様にする事がお約束みたいです。今の所、当ガレージは、知り会いの修理屋さんに捨てに行っています。

2000.11.12.   石飛毅氏

本日は、エンジン積み替えの工場はお休みで、久しぶりに自分の車の不具合点を修理する事にしました。
ACのファンが以前からLoにすると、どこかに擦れているようなゴクゴクと言う感じの異音がしていました。Lo以外では特に問題が無く回っていましたのでそのままにしていましたが、一月前から、段々と他のスピードでも音がする様になりファンの様子を見る事にしました。
音の状態からすると、恐らくファンのペラが何処かに擦れていると仮想してACユニットを分解して見ましたので報告します。
以前に見た93年式はACのユニットがアルミの板で作られており大量生産の匂いが全くしておりませんでした。私の95年式は、本体がカイダック板をブロー成型品した物ですが、見た目がちょっとマシな程度の物です。見方に依っては93年式の方が寸法精度も良く、修復も通常の機械加工で行えますので、扱い易く高級品だと思います。
ACユニットに対面するには先ず、センタートンネルのフロント側のカバーを外します。これの外し方は、左右前方下の黒い大き目のプラスネジ2本で止まっているだけなので簡単に外せます。ただしACコントローラー、ラジオ等がありますので、がばっと外さずに、配線に注意して慎重に、ずらす程度で十分です。次にパネルパットを外します。運転席側のパットに有るプラスチック製のマイナスが切ってある特殊ナットを2ヶ所緩めます。次にガラス側の鉄板ビス2本を外します。
注意する所は、プラスチックのナットの相手はL型のボルト?なので緩めると、メーターパネルの中に落ちてしまします。今までに何度もこのパッドを外しましたが。一度も落とさずに外した事がありませんので、最初から中に落としてしまう事を前提に作業をしています。拾うときはメーターを外します。
助手席に移り、一番右側縦に3個並んだ鉄板ビスを外します。これで車体から外れた様ですが、後一つ助手席側のウインドウ用の小さい吹き出し口に配管が付いていますので、吹き出し口を外します。吹き出し口の4個のビスの相手は立込みでは無く、座金付きのナットです。4本のビスを外し、吹き出し口を手前に引くとプラスチック製のジャバラが出てきます。このジャバラは吹き出し口に鉄板ビスで留まっています。これを緩めるとパッド外しは完了できてACユニットと対面できます。
以前に97年式のこの部分を見たとき、ファンモーターは一番手前に鎮座していたし、98年式では下の方ですが直ぐに見える場所にありました。HUMMERは大体2年毎にACユニットの設計変更をして段々良くなり、98年式はやはり配線を含めたレイアウトが奇麗です。
今回は、残念な事に95年式のファン位置はユニットの裏側にあるため正面からは見えず、ユニットの一部を外さないと取り外す事が出来ません。構造を観察するとユニットの上半分のカバーにモーターは付いているのでカバーをを止めているボルトを全て外し邪魔になる配管、配線を大胆に取り除きどうにか外しました。(ここまでの時間は30分)
HUMMERはクーラーの効きが悪いので一体どんなエバポレーターが付いているのか興味があり観察しましたが、とんでもない小ささでした、以前に見たワゴンRと同じか、小さいぐらいでした。これでは冷えないのも当たり前です。カバーからモーターを外すと、やはりカバーと干渉していました、干渉の原因はモーターシャフトの摩耗でラジアル方向に遊びが出ていました。これのためファンが首振り状態になりケースに当たっていた様です。原因不明のまま分解しましたので、交換用のモーターは用意しておりませんのでカバーを削って終わりにしようと思いましたが、何れにしろモーター交換のためまた分解するのも面倒なので、一応事故車から流用できないかと思い事故車に装着してある物を見ると、外観が似ており共通?の雰囲気がありました。
早々取り外して比べて見ると95のファンの色は、黒で98の物は白でした。それ以外には大きな違いも無く、ラッキーと思いましたが、良く見るとファンの羽の向きが逆でした。これ以外は全く同じなので結局98のモーターを95のファンに取り替える事で対応しました。フアンは中心のナットを外し強引に手前に引くと外れます。これで良しと思い、新モーターユニットをカバーに付けてみると、モータ固体差の為少しだけファンが当たています。当たる所はシロッコフアンの命である吸入口なのであまり削りたくないので少しづつ当たる部分をカッターで、削って付けて見る作業を何度か繰り返しやっとスムーズに回る様にしました。(ここまで開始より2.5時間)
カバーの形状精度が悪いのでカバーを車体に取り付ける途中何度もファンを回して様子を見ながら取り付けました。組み込み中は良好で気を良くして最後に本締めをした所、少し変形したらしくそれが原因でかすかに当たっているようです。この程度なら気にならないので、再度分解する事はしませんでした。作業に掛かった時間は約4時間、分解より組上げる方が時間が掛かります。
HUMMERのフロントガラスは勿論合わせガラスです。合わせガラスは2枚のガラスの間に透明のフィルムを挟んで接着して一枚の板ガラスにしています。私のHUMMERの助手席側フロントガラスはガラスとフィルムの接着が甘いらしくこの隙間にカビが生えてしまいました。場所は下側で全く運転には支障はないのですが、助手席の同乗者は乗っている間中カビの標本を見ているのは辛いとクレームがありましたので交換する事にしました。
一度目の部品注文した時、同時に輸入したハンビーのガラスがペイントで汚れていたため、向うのコミッショナーが気を利かせてワザワザ無色の透明ガラスを2枚送ってきました。一応HUMMERはクールガラスで上部にはブルーのボカシも入っていますので。片側だけ白では変なので再発注しました。(どなたか透明が欲しいと言う奇特な方がいらっしゃいましたら格安でお分けします)。
ガラスの取り外しは、HUMMERの場合特殊な事は要らないので簡単ですが思うように行かない部分もあります。窓枠周りのビードを押さえている部材のビスを全て外します。予定では、ビスを外すとバラバラと部材が外れる予定でしたが、ビードの周りには硬化しないブチルゴムの接着剤が付いておりこの余剰部分が部材に張り付き、簡単に取れなくなっています。下側の金具は押し出し材なのでレバーでコジっても変形しませんが、上部の金具は薄くて更にアルミ製なので強くコジると変形してしまいます。根気良く繊細な力で少しづつはがします。金具が取れ、これでガラスがパカっと取れる様な気がしますが、更にビード全体の接着剤がしぶとくなかなか取れません。
レバーでコジって塗装が取れるのが嫌なので、結局裏側からガラスに蹴りを入れてガラスを割ってから取り外しました。ビードを割れたガラスから取り外しビードにへばりついた接着剤を根気良く全てはがします(1時間以上やりました)
窓枠にも付いている接着材も全て剥がし、これでガラスを取り付ける状態になります。
オリジナルではブチルゴムの接着剤を窓枠との雨じまいに使っていましたが、構造を観察した結果、独断で半練り状パッキンである高性能耐候性抜群の高級品、ロックタイト性ウルトラブルーを使う事にしました。(これしかなかった)
ウルトラブルーを窓枠に塗りビードを付けたガラスの下を載せてからはめ込むと上手く固定できます。これで後は部材で押さえるだけと思いましたが、ガラスとビードの合わせ目に隙間が有り、ここから水が入りそうな感じなのでビードを少し持ち上げてなじませました。ガラス交換のコツはガラスを割った時に飛び散る破片で怪我をしない事です。後は誰でも出来ると思います。雨が降ったらその後の様子をレポートします(ガラス交換時間3時間、破片掃除に1時間)
今日は充実した1日でした。明日は友人のAT積み替えが2台と修理屋さんから引き上げたHUMMERの組み直しがあります。今日作業中にエンジン始動不能のHUMMERを修理中の修理屋さんから電話があり相談されたのですが、実物を前にしていないので、あまり良いアドバイスが出来ませんでしたが、なにが何処にあるとか他の事例を少しお話できましたが、その後どうなったか解りません。友好的な修理やさんなので、後日、参考になりますので、聞いてみます。 


ACユニット


ACユニット


ファンモター 


98年式ファンモーター取り付け位置 


羽の向きが違う 


白い所が干渉している 


エバポレータ 


新品ガラス 


カビ 


部材を外す

 
窓枠 


ウルトラブルー塗布状態

2000.11.7.   石飛毅氏

今日はオーナーに悪いと思いながら、エンジン積み替え作業はお休みにして本業に力を注ぎました。
当方の仕事は現在、納期に追われる仕事ではないのですが、やはり毎日定時で帰るというのは周囲の目ガ許さないので・・・と書いてみましたが、本来そんなこと気にしていませんが、ちょっと疲れたのでお休みしました。ところが11時ごろオナーから電話が有あ「ドキッ!!」としましたが、別件なのでホッ!としました。
先日来、新しくHUMMERを購入された方々からどうにか助手席側の凸型ミラーが手に入らないかと、質問されましたが加工して頂ける所は見つけたのですが、一体何枚作って良いのか解らず取りあえず、十枚作成する事にしました。価格は未定です。
本当は売れ残りが出ると、損しちゃうのでやりたくないのですが、当HPで安全の為と、本当に運転しやすくなるので変えた方が良いと書いたし、販売もされているようなので当方で作成する必要が無いと思っていました。直接聞いた話ではありませんが、販売元には自社販売した車輌の分しかまかなえないので小売りはしていないそうなので、作成し、実費販売致します。
取りあえずどうせ切ってしますので、出来るだけ安いミラーを捜してそれを加工します。どうにかしようと思って今までに形状の近いミラーを捜された方は参考にしたいので型名と価格を教えて頂きたいと思います。ミーティングに間に合えば現地で販売したいと思います。

2000.11.6.-2   石飛毅氏

本日も、業務終了後修理屋に行き、エンジン積み替え作業をする事にしました。
とにかくダンボールに詰め込んだバラバラの部品を組み付けるのですから大変です。部品によっては重量もあるし、そこで今日からエンジン本体をエンジンスタンドに取り付けて一つ一つ解る物から取り付けていく事にしました。
エンジンが送ってこられた状態はパレットの上にボルトで固定されています。このボルトを緩めてエンジン・クレーンでエンジンを吊り上げます。この状態でミッション取り付け用のねじ穴を利用してエンジンを取り付けます。エンジン取り付け用の金具は自由に動くので金具をすべて締め込んだ後、エンジン・クレーンを取り外します。スタンドに取り付けられたエンジンは邪魔物が無くなり整備性がぐんと上がります。
私の担当は全ての部品の確定と仮付け、欠品の調査、発注です。部品の無い物は取りあえずそのままにして、全て完了した時に一度に発注するつもりです。ただ、本日の作業で感じたのですが、細かいボルト類の欠品は一番困ります。ボルトは全てインチサイズで ISOネジになれている私としては当惑しています。また、エンジン関係のボルトは強度的にハイテンションボルトなのでやたらなネジが使えないのも難点です。また、長さも相手が貫通していないので長い物を使うとネジをなめてしまうし、短すぎると特にヘッド周りはアルミなので力が掛かったとき、ネジがネジ山から抜けてしまします。なかなかプラモデルの様な訳には行きません。本締めは、やはりプロにお願いするつもりです。
作業としては、インテーク・マニホールド、TBIユニット、ACコンプレッサー・ブラケット、パワー・ステアリング・ブラケット、オルターネーター、ACコンプレッサーの仮付けをしました。
問題点は、先ずボルトが全て揃って無い、インテークマニホールドの切削が少し足らない、ブラケット取り付け用のネジ穴がエンジンに無い、といった所でだめだという事が解ったので今日は負け犬状態で帰宅しました。
ウォーターポンプはZZ-4に付いていたのですがほんの少し形が違うため、それがオルターネータ・ブラケットに当たってしまい、前のエンジンの物と入れ替えました。ACコンプレッサーのブラケットは3本のボルトで固定されますが、ZZ-4には2個しかなく残念ながらネジを一つ開けなければなりません。これはちゃんとした物を購入したいので、スナップオンのタップセットを購入して来ようと思います。また穴あけは必ず直角に開けなければなりませんので、10ミリぐらいのアルミの板に3ヶ所のブラケットから取った穴を開け、今回追加する部分には下穴と同じ内径の鉄製のスリーブを打ち込みます。この板を既存の2本のボルトで固定して位置決めをしてタップを立てるつもりです。マダマダ、ゴールは見えません。あ〜しんど。



MYエンジンクレーンとエンジンスタンド


エンジンクレーン


ACコンデンサーブラケット


Mvオリジナルウォーターポンプ


MvcZZ-4ウォーターポンプ


合っていない!!

イカロス出版社から発売中の「MILITARY EX」誌の中で色々なミリタリー物の紹介をしています。その中にモチロンHUMMERの紹介もしています。この記事は日頃よりお世話になっているCCV誌の須永さんがまかされて記事を書いています。彼は那須のミーティングにも来ていますし、日頃も親睦を深めておりますので大変要領を得た記事になっています。大きな間違いもなく、"よしよし"と思っていた所私の名前のふりがなが間違っていました。他の記事も小難しいミリタリーの事を解り易く解説しています。ここの所くだらない本が多いのでお勧めの1冊です。価格は1238円+TAXです本屋に無いときは、コード番号 「雑誌61780-08」 で注文可能です。

2000.11.6.    石飛毅氏

書き込みがあまり無いと、ここに来ている方々に何処かの年数回しか更新しないHPと間違えられてあきられてしましますので、、頑張ってまた毎日書き込む様努力しています。
8月〜10月までは、海外出張のとか勤務先の合併(私の会社が吸収されました)、それに個人的な大切な用件があって本当に忙しくてガレージにもほとんどいけませんでした。
2ヶ月ぶりぐらいにガレージの掃除をしてACのホースの交換をしようと思いましたが、ここのガレージの共同オナーがレストア中の車のミッション下ろしの手伝いをして、結局今日も自分の事が出来ませんでした。ただ、少しだけ時間がありましたので、工具チェイストの引き出しに敷く網目状のマットをHUMMERの物置(シフトレバーの手前側)にはさみで切り抜いて敷きました。
今までここに小銭とかライターを置いていましたが私の鋭いドライビングテクニックに奴等は耐え切れず、よく床に物が転げ落ちるので試しに敷いてみました。そうすると思った以上にグリップが良く気をよくしてリヤークラーの上にも敷いてみました。そうするとグレーの内装になじみ、案外良い感じなので、ついでに通常カーナビのリモコンを置いているシフトレバー周りにも敷き、更に何とハンドルのスポークにも貼ってあげました。HUMMERのハンドルはせっかく皮巻きなのにスポークが安っぽいのですが、少々ゴージャスになりました。友人に見せた所笑っていましたので、多分この価値観は私だけのようです。ハンドルは別として今までシフトレバーの付根に数百円貯金していますので、これからは大丈夫だと思います。
先日書き込みました燃料タンクからの燃料漏れに付いて補足します。
大井先生と最近お会いしたGAS-HUMMERのオナーの症状は同一でした。燃料を満タンにするとタンクから上の燃料口までの分が零れ落ちると言う症状です。大井先生のタンクには以前紹介したようにゴムの材質が悪いため燃料で溶けてしまい吸引ノズルと戻りノズル、燃料計センサーの付いているステンレスの板の隙間から漏れるようです。常に満タンにしている帳面なオーナーほど速く痛むようです。
対策はテフロン性のスポンジパッキンをゴムのパッキンに交換しました。その後大井先生のHUMMERは完治していますので、恐らく半永久的に使えると思います。ただし、このパッキンは再使用できませんのでユニットを取り外した時は、新しい物を使用してください。くれぐれも申し上げますが、コーキング剤では恐らく同じ事になります。
理由は耐ガソリン性のコーキング剤でもタンクの表面が凸凹でステンレスの板との間にかなりの隙間が空くからです。燃料タンクは負圧のかかる場合と正圧がかかる場合がありますが、ガソリン車の場合は蒸気圧が(ベーパープレッシャー)があるのかなりの正圧になります。そうすると分子組織が疎であるコーキング剤ではパンクしてしまします。面精度があってその間に数ミクロンだけ存在している場合は十分機能しますが、体積で持たせる場合は固形の物、または弾力のある物をしかるべき圧力でプレスして使用する必要があります。満タンにしないから良いと言うのはもっと危険です。液体状のガソリンより適度に空気と交じり合った混合気の方が引火と言うより爆発しますから大変危険です。オーナーと連絡を取って近いうちにもう一台のHUMMERにも対策をお勧めしたいと思います。

2000.11.5.    石飛毅氏

本日は、エンジン交換に必要なエンジンクレーンエンジンスタンドの組み立てを行ないました。
エンジンの補器類の取付金具は大体の物は解るのですが、インテーク・マニホールドやエキゾースト・マニホールドと、共締めになっているので取りあえずエンジンスタンドに取り付けてから仮止めをしてからではないとゴチャゴチャしていますので、ちょっとした細かいネジが解りません。やはり原物を見るのが一番と思い、あつかましい様ですが、先日お会いしたGAS‐HUMMERの所へ写真を撮らせてもらいに行きました。
このHUMMERは95年式で白のWAGONです。外観上ではレインガード用のランプステーが就いているのが特長です。フロントのタイヤが坊主なのでそろそろ交換の予定だそうです。エンジンの積み替えが見たいと言うので、お見せした所355馬力のZZ-4を見てお金を貯める決意をした様です。GAS-HUMMERの場合、発進時のトルクがやはり足らないようです。ZZ-4の場合GMの純正エンジンですから通常の使用に十分な耐久性があります。HUMMERの場合は何度も言うようにエンジンルームの高さが低く更にエンジンの中心がフロントウインドウに近く、コルベットとかのようにボンネットに穴を開けてハイトの高いインテークマニホールドの取り付けが出来ませんのできちんと組み込みが出来ないので、GAS-HUMMERのチューンはTBI+GG-4が実用ではベストでしょう。

久しぶりにAM GeneralのHPをチェックしていましたらいつのまにか面白い物が出ていたので紹介します。
先ず当HPのリンクからAM Generalに入ります。最初の画面の黄色いHUMMERをクリックするとHUMMERのHP (www.hummer.com) に入ります。
ここのowner only に入り 自分の登録を行ないます。この時用意する物は自分のHUMMERのVIN Noが必要です。ただし、色を記入する所では私のREDが無いのですが、ここは適当な色を選んでも問題ないようです。登録が終わると社長からGMに吸収されたくだらない言い訳が出てきますが、たいしたことは書いてありません。ここのエリアの中で良いのはメンテナンスのページで、自分の走行距離を入れると、それに合わせてのやるべき項目が出ます。マニュアルにもありますが結構便利だと思います。メールアドレスも入れる事になっていますので、何かあったらメールが送って来るのかな?私は米国で直接購入したため、現地に日本の住所でユーザー登録をしました。これによって以前アクセルペダルのリコールがあったときはAM Generalから直接郵便が届いた事があります。また、今まだ貴方はHUMMERをお持ちですか?と言う手紙も来た事があります。何かと便利だと思いますので、ここにユザー登録するのは役立つと思います。購入したディラーでも名前を言うと私のデーターがあってインボイスに住所等の記述が自動で打ち出されていました。 

2000.11.4.    石飛毅氏

3年前に松原さんにシグナルコー(軍用車愛好家のミーティング)でHUMMERを見せて貰ってから、何時かはと思い続け先日念願かなって購入した方が、偶然私の友人の知人であり、購入したが不安があるそうなので、私のガレージにお招きしました。
車は93年の4DrHT 色はサンドベージュです。ざっと見た所、年式相応の車輌で油脂類の管理に問題があったのと、フロントデフ、エンジンのビッグエンドからのオイル漏れが多少ある程度で、機関的には大きな問題は抱えていませんでした。強いて言うとリヤデフのバッククラッシュがやや大きい程度で、一度妥協の無いトータルチェックしておけば問題なく稼動できる固体です。この方は23日の「集会」に参加されるそうです。

私の手持ちのコンピュータの番号が一昨日トラブルで入院中の所沢ナンバーHUMMERと一致したので、入院先に電話した所、やはり問題はコンピュータでは無かったようです。原因は解りませんが、今度スターターの修理に行ったときに聞いてみます。

エンジン積み替えプロジェクトは修理屋が本日は休みなので、課題のインテークマニホールドの追加工をするために、友人が勤務する会社へ訪問ました。
社長の了解を頂いているので、じっくり時間を掛けて作業でき、おまけに高価な割り出し盤の上にバイスを載せ加工時間よりも段取りに時間を掛けて、高精度で加工しました。薄謝で工場設備を使わさせて下さった社長と1食分でフライス盤をオペレートしてくれた友人にも感謝します。明日は休みだと思っていた家族から色々リクエストがありましたが、「明日は、休日出勤」と言ってしまったので、朝7時から修理屋に行かなくてはなりませんので結構仕事ははかどると思います。お楽しみにしてください。 

面の振れを測定

穴あけ加工

穴に対して面を直角にする

直角度を測定

出来上がり

2000.11.3.    石飛毅氏

エンジン積み替えのレポートをお送りします。
今回採用したエンジンは基本的には純正と同一のエンジンブロックに色々とチューンしてテストランされて市販されているGM純正のエンジンです。排気量は350のままです。チューンの度合いは355HPとなっていますが、これは4バレルのキャブレターに、タコアシを取り付けた状態の物です。
ちなみに呼び方はZZ-4(ジージー・フォー)と呼ばれアメリカでは有名なエンジンです。GMのこのエンジンはブロックは鋳鉄ですがヘッドはアルミ製です。付属品はプラグ、ウォータポンプ、ディストリビュター、インテーク・マニホールドにはそれぞれめくらブタは付いています。梱包状態は木製のパレットにボルトで固定され、周りは木枠で囲まれています。価格は購入場所や、購入方法にもよりますが概算で大体$5000程度と思ってください。今回はコンバットバギィーを輸入する際コンテナにて同送しましたので輸入コストは消費税のみでした。
今回は本来国内でチューンしたエンジンを組み込む予定で、壊れたエンジンはそのショップに持ち込んでいましたが、ここの天才チューナーは中々仕上げてくれないので、このまま預けてある修理工場に迷惑を掛けてしまうのが心苦しくて、急遽このZZ-4を購入しました。
積み替えは壊れたエンジンから補器類をそのまま外して移植するだけですから簡単なはずでしたが、ショップに壊れたエンジンを取に行った所、補器類は外されてダンボールに詰められていました。ざっと見た所は部品は揃っているようでしたが、昨日書いたエキゾーストパイプが欠品していました。ショップにメールを打ちその後電話した所、どれだか分からない状態なのでこれと思う物を数種類送るので勘弁して欲しいと言われてしまいました。残念!。超ブルーですが取りあえず一つ一つ問題を解決していかなければ、始まらないし、当然終わりません。
気を取り直して仕事の帰りに修理工場に行きました。修理工場はすっかり本日の業務は終了状態でしたが、私が行くと嫌な顔せずにエンジンの梱包を解き、アメリカから今回の積み替えに関してインテーク・マニホールドに追加工が必要と聞いていましたので先ずこれの調査を開始しました。
HUMMERの場合エンジン上部とボンネットの間が狭いのでキャブレターの取り付けはきついのと、積み替え後、構造変更(記載事項変更)の届を出しますので、ガス検査に影響の無いTBIをそのまま流用する事にしました。ただし、エンジンの特性が違うので現在コンピュータの書き換えのためアメリカにコンピューター本体は送っています。
先ず木枠梱包の天板を外し針金で固定されている外枠を外してビニールカバーを外すと、新品のキレイなエンジンが現れました。はやる気持ちを押さえて、外観を調べた所、特に悪い所はないので安心しました。先ずZZ-4に取り付けられたキャブ用のインテーク・マニホールドの9/16のボルト12本を緩めた所ねじ部にシリコン系のねじロックが付いていました。ほとんどのボルトはすんなり緩みましたが、1本だけ右バンク4番近傍のねじだけ工具が入りづらくメガネを入れても一駒分触れない状態でした。困っているとさすがプロの整備士は、違うメーカーのレンチを持ってきて餅つきのように互い違いに一振づつ工具を交換して緩めてしまいました。二つの工具の微妙なずれを利用した妙技に感心しました。
インテーク・マニホールドはモナカ状で気化器から左右のバンクにそれぞれ出来るだけ等長にななるように道が付けられています。マニホールドは左右のバンクのヘッドにまたがって橋のように付いていますので下側に隙間が出来るのは仕方なく、そこにはシリコンパッキンが厚めに穴埋めされていました。そのせいかボルトを緩めてもピッタリ張り付いて取れませんでした。
ヘッドはアルミなのでブロックの間にレバーを入れ根気よくすこしづつ剥がしました。TBIのインテーク・マニホールドを当ててみるとやはり12本のボルトの内センターの左右2本づつ、計4本の穴がずれていてボルトをまっすぐ締められない状態でした。位置は良いのですがヘッドのねじ穴に対してマニホールドの穴は斜めでしたこの穴だけ真っ直ぐにしてもボルトの首の部分は斜めになってしまうので、このままでは取り付けは出来ません。電気ドリルやボール盤でごりごりやってもよさそうでしたが。基本方針は「じっくりやる」ことですから、金属加工業の友人に明日、フライス盤を借してもらえたので、今日の業務はヘッドに就いているガスケットのカス取りにて終了しました。ちなみにヘッドカバーを外した所ローラーロッカーは入っていませんでしたが、キレイなオイルがまんべんなく染みていて錆等は一切ありませんでした。



木枠に組まれたエンジン

後ろから見たZZ-4

キャブ用のインテークマニホールド付きヘッド

マニホールドを外したエンジン上部

キャブ用インテークマニホールド

こびり付いたガスケットを取っている

ミーティングの日程は11月23日にしました。場所は埼玉県狭山市です。集合場所は入間川の河川敷を利用します。その後の予定はその時決めようと今は思っています。とにかく趣旨は皆さんのHUMMERと顔を見るだけですから気楽に考えています。ここはミリタリーのクラブや古くてぼろいランドクルーザーのクラブが時々集まっています。時々私も行きますが、ランクルな場合粗大ゴミ集めみたいでケッサクです。

2000.11.2.    石飛毅氏

本日、帰宅途中友人から連絡があり「TURBO HUMMERのコンピューター」持っていないかと聞かれ、取りあえず98年式は持っていると答えましたが、HUMMERオナーではないのにどうして必要なのか聞くと、知り合いの修理屋さんが修理中のHUMMERの調子が悪くテストしたいそうでした。
幸いこの修理屋さんは近所でしたので寄ってみると、グリーンの4HTガボンネットを開けて修理中でした。故障内容はエンジンを掛けると回転がどんどん上がってしまう時があるのと、走行中に突然エンジンが止まってしまうそうです。
年式は97年との事でしたが、エンジンルームを見ると全体的に埃にまみれており、更にACのガスの入り口のキャップが欠品、ブレーキ液はマスターカップから漏れ出ていたりと全体的にほっとかれた感じがしました。
今までの経験上エンジンが止まる事例はありましたが、原因は燃料系統のブリード不足、フィルターの詰まり、配管の緩みで、これらの処置で修復した事があるので早速、フィルターのドレン抜きと、ブリードアウトを行ないましたが、エンジン回転の暴走は未解決なので修理屋さんはこれでは満足せず、コンピューターの交換を希望していますので試走はしませんでした。
取りあえず年式を確認した所公称97年式でしたがネームプレートを確認した所、生産は95年11月のステッカーが貼ってありました。ついでに走行距離を見ると何と未だ6000km弱でした。そうなると年間で平均1000kmしか走っていない事になるわけで、もっと乗ってあげないとHUMMERが可哀相です。タイヤはGSAでしたが走行距離の割には減りが多いので恐らく過激に乗っていた(る)ようです。
手持ちのコンピーターは後日お持ちする事にして、少し修理屋さんとお話しましたが、ここの修理屋さんは電装関係の修理屋さんで、今までにかなりHUMMERの修理をした事があるみたいです。内容は、ACの修理が中心で数回セルモータの分解修理をした事があるそうです。ACは今まで我々の経験した内容と殆ど変りませんが、セルモーターは今まで壊れた事例が無いのでお聞きした所、モーター内に水が入って壊れる事が多いそうです。 HUMMERのセルモーターは通常のGM製 350エンジン用とは違い構造は防水構造になっており、端子も樹脂のコーキング剤で被われています。更にミッションのベルハウジングもシリコンコーキングしてありますのでピニオンギヤーからの浸水を防いでいます。しかし長時間水中走行するとやはり完全防水ではない為ベルハウジングから水が入る事がある様です。
ここの修理屋さんでは色々工夫しておりセルモターの修理には問題ないそうです。AT車のセルモターの回転を伝える相手は案外きゃしゃなリングギヤーです。エンジンがかかっている時にセルを回すと簡単になめてしましますので注意してください。
そんな訳で本日はエンジン載せ替えプロジェクトは進みませんでした。昨日は各パーツの確認を行ないましたが、何とエクゾーストマニホールドの無い事に気が付き今捜索中です。また、エンジンクレーン、エンジンスタンドは明日入荷予定です。 
ミーティングの予定ですが今回は関東周辺でミニ・ミーティングにしようと思っています。日程は11月23日ごろの予定ですが未確定です。前回参加には連絡しますが、来られる方に予め連絡を頂き人数に依っては手狭ですが、当方のガレージにて親睦を深めたいと思います。当方のガレージは人数は30人ぐらい(でも椅子は5脚しかありません)は入れますが、車輌は歩いて2分の所にある河川敷の公園に100台ぐらいは駐車出来ます。内部は車の部品と不動車が沢山あり手狭ですが、バラバラになったHUMMERもあります。

 

  2000年10月