HUMMER ESSAY 2000年12月       

 石飛毅氏よりの E-mail より抜粋    to  大井康之

 
2000年11月  

2000.12.30.   石飛毅氏

年末挨拶

当クラブも、1年たち色々試行錯誤がありましたが、クラブの存続とHUMMERを詳しく紹介できたのは、このホームページのおかげでと大井先生には大変感謝しています。
また、色々と情報を提供してくれたり、資材を提供して下さったメンバー、ショップの皆様にも感謝いたします。
理系専攻であったため文章が下手で、誤字も多かったのですが、好意的に読んで下さってありがとうございました。乱文ですが自由にHUMMERに付いて色々書き続ける事が出来き満足しています。
我々の趣味とする自動車業界は今大きな転換期に来ているかもしれません。特に日本では、経済を本当に支えているのは自動車業界であった事が明白であるにもかかわらず、常に時代の悪者にされ、これがために国内自動車産業の衰退が原因である事に未だに気が付かないアホ政治家のおかげでますます国内産業の空洞化による更なる景気衰退に歯止めが出来ない様で、自動車メーカーは行き先が定まらず生き残りのための苦悩は、私の脳ミソではついていけません。こんな環境の日本国ではどうやら自動車の文化は認められるはずはないし発展などしないようです。どちらかと言うと趣味が車である事は下等な目で見られているような気もしています。
しかし、本離れの風潮の中で最近2つの本が好評である事を聞き、まんざら日本も棄てた物でもないかもと思い始めました。
自動車を趣味にしている輩には大きく分けて2面あるようです。一つは常に最新の物を追いかける面と、もう一つは気に入った物をとことん大切に造詣を深める面がある様です。
私はこの比率が2:8ぐらいではないかと自己診断しています。
2つの本は「オールドタイマー誌」と「ガレージライフ誌」でこれは後者のこだわりのある方々に支持されているようです。どちらも通常の日本家屋ではなかなか現実的ではありませんが、速いスピードで暴れまわるIT産業、新型攻勢で名前の分からない車が沢山ある現在の中で、なぜかゆっくりとした時間が流れているこの2誌からは、珍しく「男の夢」を与えてもらえるような気がします。CCV誌は言うまでもありませんが、ぜひ一度見て下さい。
来年も出来るだけHUMMER情報も気前良く放出し続けますので、よろしくお願い致します。 皆様のHUMMERが来年も元気よく走る年であります様に。 

2000.12.20.   石飛毅氏

マルチリフレクターランプを取り付けました。
ランプの中が丸見えですが、キラキラしていて新しい車になったようで、中々面白い感じになりました。このランプにする事のメリットは、外観だけだと思った方が良いと思います。ただ、左側の路肩の配光はかなり多めらしく、かなり明るくなります。
今回私はLoビームだけのHIDの電球を入れたので、ハイビームが無いので、光軸の調整はかなり近目にしているので、道路とのコントラストがあって明るく感じますが、 近すぎて運転しずらくなってしまいました。これは近日中に解消します。取付けの方法ですが、ランプ本体とHUMMERの両方に多少加工が必要です。ランプはプラスチックの成型品で金型の都合で成型品を残すために付けられているアンダーカットがランプに当たるため削ります。本体側はランプが大きいのでのホルダー部分のランプの当たる部分をサンダーで削り取りました。その他の部分には特に変更無く取り付けられます。

2000.12.18.   石飛毅氏

先日、我家のワゴンRのエンジンが不調になり、異常の状態からターボのタービンが壊れてしまった事は直ぐに解りました。
これは修理に大きな出費があると思い、ディラーに行った所5年間5万キロの保証がある為クレームで修理できました。ちなみに実費で修理すると部品代だけで15万円もするそうです。この時は、修理に伴うオイルの交換もしてもらい大変助かりました。
ここで、車の保証とはと、もう一度考えてみると、本来工業製品として5年間ぐらいの通常使用では大丈夫と太鼓判をメーカーが押している事で、この間部品の不都合や、設計上予想していた寿命が思ったより短い時に責任をメーカーが取る事です。
従って、消耗品の多くはこの中に含まれないのですが、消耗品でもオイルシール等の通常交換しないような物は保証の範囲内に含まれています。また、この様な範囲内の部品の欠陥によって2次的な故障も当然保証の範囲内で処理されます。
当然、私のようにHUMMERを個人輸入で購入した場合はメーカーのリコール以外は全て個人負担になります。並行輸入の場合では、2種類あって、保証の付いているものと、輸入代行だけの場合があります。前者はそこの会社の決めた範囲があるので、購入時には十分そのことをしっかり確認して購入するべきです。これらの心配をしたくない方は、バンパーtoバンパーの保証の付いた正規代理店で購入すれば問題はありません。
例を挙げるとヤナセで販売しているブレイザーはは3年6万キロボディーの錆に付いては走行距離に関係なく6年間となっています。通常アメリカで受けられる条件よりチョイと違いますが現地の価格より40〜50万円程高いのですが、運送代とかのコストを考えるとエクストラの部分はここから20万円ほど引いた額なので、前払いの3年分の保険だと思えば私は十分納得できます。もちろんクレーム修理の際ヤナセは「申し訳ありません、こちらからお伺いしますが、もしお時間がありましたら持ってきて下されば、代車をご用意させて頂きます。」 と、言う事になります。
これはヤナセがよくやる手で、この代車をごみ車ではなく、この客に売りたい次のモデルだったり、その上のクラスの車を用意して、次の販売につなげているようです。その客がもう既に良い車に乗っている時は、奥さんや子供さんが欲しがるような車を用意します。これによってヤナセは繁栄しています。しかし、お客さんはこれに対して決して気分を害さず長いお付き合いをしている様です。ですから、ヤナセの営業マンは「イチゲン」さんにあまり売る気を出さないようです。
でも一度買うと熱心に展示会のお知らせ等のダイレクトメールが押し寄せてきます。買った客にはサービスが良いので売れるんでしょうね。もちろん口コミの情報にも敏感です。もちろんあまり良い顔はしませんが並行輸入のメルセデスの修理もします。この時は少し高いと言う噂もあります。
保証付き並行の場合はやはり内容と、価格のバランスを十分考えて購入した方が良いでしょう。
結論としては、輸入車を買う時の価格差はあくまでも保証とのバランスであって、自分でこれが恐い方は絶対に正規代移店で購入するべきでしょう。恐らく私たちには想像も出来ないほどきちんとしたサービスが受けれます。BMWなんかは購入時にいくらかのエクストラを払うと消耗品の面倒も見るし、更に一回目の車検まで付いて来るそうです。これも最初は破格でしたが無理だったらしく、今は少し高くなったそうですが安い時のお客には、その後一切割り増しを請求すると言う商道徳に反する行為はないそうです。(当たり前ですけど) 

2000.12.16.   石飛毅氏

またまたヘッドライトネタです。
先日HIDランプを装着してから夜間走行は、とても快適になりました。CIBEのライトに組み込んだのですがこのライトは基本的にレンズのカット(CCVの石川編集長はカットでは無くモールドと言いますが慣用句としてカットとします)によって光路をコントロールしています。ところが最近の車はレンズには何も細工をせずに反射鏡を連続面では無く、細かく向きを変えて光路を作っています。これのメリットは光源で発生した光を反射で行っているために屈折率の異なる波長のスペクトルを分光せずにそのまま配光する事が出来ますので単一の光の色になります。また、表面のカラスは強度的に十分であれば薄くすする事が出来ますので光りの減衰は低くする事が出来ます。
私は、あまり詳しくありませんがここで少し車のライトについて知っている事を書きます。先ず、車のライトは現在ロービームが主体ですが、本来ハイビームがメインでした。現在でも車検の時はライとの検査をハイビームだけで行っています。(近い将来改定されるそうです) 電球、発電器、バッテリーの性能が悪い頃のクラシックカーのライトはガラス面に全くカットがありません。またかなり大径の物が使われていて、出来るだけ効率よく光を集めていました。ライトの反射鏡を放物線(Y=X二乗)をY軸で回転させた面で作り光源を焦点に置くと並行光線が出来ます。この焦点の位置を変える事によって光路をコントロールできます。
その後、ロービームと言う思想が出てきた後電球が2つの物が出てその後Wフイラメントが出てきました。20年以上前に競技用のシビエやマーシャルのライトには2つ電球W反射のライトがありましたが今は手に入りません。
ヘッドライト用の電球は一番一般的なのはH4バルブです。このバルブは後ろ側にハイビーム用のフィラメント、先端側にロービーム用のフイラメントがあります。この部分に限って言えばハイ側は絞った光束になります。ロービームのフイラメントは下側半分を金属で隠されて反射鏡の下半分に光が行かない様にされています。これによって反射鏡上部で反射された光だけが路面に照らされる事になります。ですから、ハイビームがロービームに比べてかなり明るいのは、ワット数だけの理由ではありません。このしくみから解るように、もしロービームの隠されている光が効率よく利用できればもっとロービームは明るくなると思います。(一応隠し板には反射するようになっています) 
ここで前回のHIDバルブですが1放電管なので、これをロービームで使にはフイラメントの移動をしなければなりません。現在後付け市販品では、88ハウス等で売られているモーター移動式があります。シビエで限定で出した物は移動式ではなくハイビームはハロゲンランプがコバンザメのように付いている物でしたが、これは今後のハイ、ローHIDまでの過渡的な製品だと思います。
ここから本題です。先日久しぶりに近所のカー用品屋に行った所、規格サイズの角型マルチリフレクターのライトがレイブリック(スタンレー製)から出ていました。ここの所どのメーカもリプレース用の新製品が無いのでとても新鮮でした。角があるなら丸が無ければおかしいと決め付けスタンレーのHPを見た所、やっぱりありました。しかし角の方が先に出ていて丸型は11月の下旬に出たばかりの新製品です。何でも試してみたいのでその内手に入れたいと思いながら本日ランドマップに行った所、なぜか現物が置いてありました。今日ランドマップに部品屋さんが来て丸目2灯のランドクルーザーが沢山あるここにしかこんな物は売れないと思ったらしく、売り込みに来たそうです。
私と同じくこれは面白いと思った社長(何度も言いますが社長だけのショップです)が数セットその場で注文しましたが売り込みに来たくせに1セットしか在庫が無く後は当分入ってこないそうです。錆びたランクルには勿体無いので早速私が貴重な1セットをゲットしました。
構造は写真の通りあまり出っ張っていないガラス面ときらきらした反射鏡で構成されています。ガラス面、鏡面共にガラスではなく、プラスチック(レンズ:ポリカーボネート鏡面はガラス繊維入り複合樹脂)で出来ています。鏡面は複雑な形状なので樹脂化は仕方が無い事ですがガラス面は傷が心配です。鏡面は多少成型時の引けのある事と性能に関係ありませんが、裏面の金型は仕上げが悪いので如何にもコストダウンしていますと言う感じです。プラスチック化のデメリットはハイワッテージのバルブには向かない事、メリットは裏面のバルブ固定部のゴムキャップがしっかり固定できる構造になっている事、軽量化(こんなもんHUMMERは関係ありません)です。耐久性はしばらく様子を見るしかありません。決して高級品ではありませんが異型ヘッドライト全盛の時代に、少ないマーケットに新製品の変った物を投入したメーカーの男気には共感が持てます。売れなくて生産中止になりそうな気配もありますので、よかったら予備も買おうと思います。もちろん取付けは明日行います。 

2000.12.11.   石飛毅氏

昨日に続き本日は、リヤーバンパー、とライトバーの取付けを行いました。
どちらも昨日のフロントバンパーと同じOFFROAD AMERICA製の物です。このバンパーは、ストックのリアーバンパーとリアーヒッチメンバーを取り外し、取り付けるタイプです。取り付ける前の観察で一番大きな問題は、バンパーに付けられているナンバープレートの移動ですがこれは封印を取るわけには行かないので、検討の余地を残して、作業に掛かりました。
先ず、バンパーをフレームに固定している太いボルト(直径1/2インチ)を、12本、排気管を固定しているボルト2本、ヒッチメンバーを固定しているボルト4本を外します。ヒッチメンバーがバンパーを固定していますので、ボルトを全て外してもバンパーは落ちません。バンパーを抜き易くするために、ヒッチメンバーをフレームに固定している外側の(バンパーのそばの方)ボルトを2本づつ計4本を緩めておきます。こうする事によって、バンパーが後ろ側に少し倒れ、ぬきやすくなります。ここまでは一人で行いましたが、以前バンパーを外した時に重量がかなりあって、抱きかかえてどうにか持ち運びは出来ますが、HUMMERから外す際ボディーに接触しても面白くないので、誰かが来るまで待っていました。
その間、バックランプを外したり、ナンバーを外したりしました。ナンバーは封印をしてない方を緩めて封印をしている方を中心にクルリと回した所ナンバーステーは簡単に外れました。しばらくして人手が増えたので、バンパーを外しまいたが、改めてその重さに驚きました。恐らく50Kぐらいはあると思います。ヒッチメンバーの方も40Kぐらいはありますのでかなりの重量なので沢山の太いボルトで固定されているのがわかります。
かたやOFFROAD AMERICAのバンパーは一人で軽く持てるぐらいなので恐らく30Kを切っていると思います。交換によってかなりの軽量化が出来ていると思います。通常のHUMMERの場合排気口が下側を向いていますがこのバンパーにすると、排気管を後方に突き出す事が可能です。いざ取り付けようとして先ず困ったのはバンパーに空いている取付けの穴が11mm程で今まで使っていたボルトが太すぎて使えません。仕方なく仮止めでISOのM10のボルトで固定しました。
ストックバンパーの取付け用の穴はボルトの太さに比べて信じられない程大きな穴が空いています。そのため多くのHUMMERのフックが曲がって取り付けられているのを見受けられます。これが災いして今回はボルトの計が小さくなったのに、12本全てか取付けられないのです。通常であれば径が小さくなった方が楽なはずなのに、全てのネジ穴の位置が逢わないのは、どう考えてもおかしいので、取付け部を良く見るとバンパーとボディーの固定をしているブラッケット部分はフレームに直接ではなく、フレームにボルト止めされています。このブラケットがフレームに対してきちんと取り付けて無く曲がっていました。
これを直すには後方のボディーマウントとフレームのブラケット並びにバンパーのボルトを緩めて組み直しをしないと修正出来ません。外観的にもバンパーがサイドに回り込んだ部分もボディーと平行にならないので、取付けがいい加減でいかにも精度が悪そうなので、これではオナーが怒りそうなので、本日は筋肉痛なので、後日再度落ち着いてフレーム後部をバラシ、組み直す事にします。
また、ボルトも強度的に問題が無いのでステンレス製のボルトに交換します。HUMMERは部品精度が悪いので外から見て内部が多少どうなっていてもそのまま無理に合わせて組み立てているようです。
今回のOFFROAD AMERICAの製品は仕上がりも精度も良いので。本体の不具合が暴露されてしまったようです。少ないとはいえ量産品ですから、仕方が無いと思います。きちんとやり直す事が出来る部分なので、私はこの程度の事は許せます。
ライトバーは、窓枠にそったタイプです。立ち上がり部分は1本ですがライトの付く部分は2本のパイプでラダー状で構成されています。上部は窓枠の「おでこ」部 3眼ランプの固定ボルトを交換して共締めにて固定します。下部はヒンジピンを交換して共締めにし、更に蝶番の固定ボルト3本の内のボルトを一本利用して共締めにします。
固定後、体重をかけて揺すってみましたが、強度的には十分です。更にランプの配線もパイプの中に予め通してあるので配線もすっきりします。気になるのは、配線の太さが少々細いのでこれは引き直すつもりです。
このHUMMERは更に進化が続きます。次回は足回りの交換を開始しようと思いますが、とにかく通常では使わない巨大なボルトとナットを使用しています。こんなサイズの工具を持っているのはFUSOUとかのトラックの修理工場でしか絶対に持っていないはずです。今までもHUMMER専用の工具を準備してきていますので、こだわってキチンとした工具でやるつもりです。今の所全て手締めですし、インパクトレンチがあっても最後にはきちんとトルクレンチで締めたいので、長めのハンドルも調達します。その後の予定はクーリングファンの取付け、コンピュータの交換、マフラーの交換があります。いつも遊びに来ては手伝って貰っている通りすがりの器用な奴がこれに懲りず来てくれる事を祈りながら予定をたてています・・・・・フゥ!

2000.12.10.   石飛毅氏

当ガレージには不動保管車輌であふれていますので、HUMMERを入れると作業スペースが無く、ガレージのシャッターを開けっ放しにしなければ作業が出来ませんでした。
このため共同オーナーの中で一番車輌保有台数の多い方が近所に保管用倉庫を借りたので保管車輌をそこへ移動したので少し片付きました。どの車も面白い車なので少し寂しくなりましたが、本格的な冬を迎え、暖かい所で作業ができ、なおかつ作業中のHUMMERを置きっぱなしで修理が可能になったことは喜ばしいことです。
早速、松原さんの97年DIESEL TURBO用に買った数々の部品がダンボールに入ったままで装着を後回しにしていましたので、装着を開始しました。
準備している部品は沢山ありますが、このHUMMERは、外観が大変大人しく殺風景なのでまずは外観から開始します。今日は、時間的に余裕が無かったのでフロントバンパーの交換取り付けを行いました。このHUMMERのはすでに太目のグリルガードが付いていますが、これは別のHUMMERに移植します。今回取り付けるバンパーはOFFROAD AMERICA製のPer-Runner Front Bumperと言う商品名の物で、バハ等のレーシングHUMMERに使われている物です。形状は中心付近が角度を付けて前方に飛び出しており、レース中ジャンプして前から落ちた時に前転を防ぐ構造になっています。更に厚さ8mm程のアンダーガードも装着されています。高価な物だけあってアンダーガードを止めているボルトはスキッド性を高めている物を使っています。取り付けも半端な強度では無く下側はサスペンションアームの付根上部はフレーム先端に8本のボルトで固定されています。標準のバンパー、ペラペラのアンダーガードは不用になります。
標準のアンダーガードはアンダープロテクトガードの前方の固定に使われていますが、HUMMER専用部品なのでアンダープロテクトガードの取付け用の穴はちゃんと空いていました。作りはアメリカ製に良くある取付け穴のずれ、径違いも無く追加工は一切ありませんでした。しかし重量はある程度あるので一人での取付けは不可能です。また、当ガレージはかなりの設備がありながら、笑い者になりそうですが今だにエアーツールがありません。人力でこれだけの太いボルトを緩めたり締めたりするにはメイってしまいます。
今後、足回りの交換を考えるとブルーになります。今の所13日支給のボーナスに期待していますが趣味だから時間に追われることはないので、マア良いかとも思っています。
装着後の姿は中々スパルタンですが、何となく物足りない感じがしますので、もう少しオナーと相談したいと思います。


今日はこれよりもう少し切実な問題がありましたので報告します。このHUMMERの窓を閉めているのをたまたま見た所パワーウィンドウの窓ガラスがモソモソとしか上がらず、その間それを上がるまで10秒近く掛かっていました。こんな事を繰り返していると、以前紹介したように、スイッチの焼き付き、モーターの焼き付きの原因になります。このHUMMERは購入時より助手席側のパワーウィンドウの「閉まる」側の動きが悪かったのですが、フィルムが貼ってあったのでそれが原因と思っていましたが、剥がされているのでもう大丈夫と思っていましたが、今日久しぶりに見た所、運転席側の動きも悪く、助手席もさらに悪くなっていました。
先ず原因をいつものように予測します。下がる時は勢いが良いので、モーターはOK。スイッチを後ろの席の物と交換しても状態は変わらないのでOK。となるとお金の掛かる部品は全てOKですが、時間が掛かるウィンドウレールの調整がおかしい事になります。
パワーウィンドウを調整をするには、先ず内張りを外します。内張りを剥がすには、PW、ドアロックスイッチ、ドアレバー、ドアーハンドル、ドアストッパーを止めている目視出来るボルト、ビスを外し、内装外周のビスを外すします。ロックのノブはそのままでOKです。次にスイッチのコネクターを外します。
ここで通常の車と違うのは、内張りが更にベルクロでドアーに止められていることです。内張りの下側を手前に引くとベリベリと音を出しながら剥がれます。更にロックノブが抜けるような方向に内張り持ち上げ、ノブをそのままくぐらせると内張りは剥がれます。ドアには雨水が入らない様にビニールが貼られています。このビニールを慎重に剥がすとドア内の臓物が出てきます。
ここで面白い物を見つけました。20年ぐらい前に読んだ確か「自動車」とういう岩波新書に、デトロイトで月曜日と金曜日に作られた車を買うなと書いてありました。それは作業員の集中力があまり無い時で、それ以外の曜日でも上司に不満とかあるとロッカーパネルにスパナとか、ごみを入れると書いてありました。日本の自動車会社では考えられないので、まさかと思っていましたが、このHUMMERのドアにはヘノヘノモヘジの様なほのぼのとした顔の絵が書いてありました。その他に自分の名前も書いてありました。嫌な事が書いてあるわけではないし、面白いのでそのままにしておきました。HUMMERの作られ方が何となく解ったような気がします。
調整はレールを止めているプラスネジを緩め何度か上下させ良い所を捜します。ここだ!と思った所で締め上げます。中々見つからない時は、ゴムがレールにきちんと入っていない事がありますので確認して下さい。組上げは逆の手順ですが、スイッチを止めているカバーは割れ易いので締め過ぎに注意して下さい。しかしこのカバーはもろくてすぐ壊れます。このHUMMERも既に割れておりました。私のHUMMERも割れてしまいましたが、この部品を交換しても直ぐに壊れるので、アルミで補強材を作って対策しています。この補強材が幾つか未だ手元に残っていたのでこれを使って補修完了しました。

2000.12.6.   石飛毅氏

メンバーの友野さんから2001年HUMMERの情報を頂きましたので紹介します。
先ず最初に2000年に話題となりましたスラントバック車ですが販売台数は39台だったそうです。総生産台数が分からないので、これが多いのか少ないのかは解りませんが2001年ではなくなっています。全く同じ物をアッセンブルしているメンバーの友野さん、関根さんも雨漏りには苦労していた様です。メーカー純正には色々問題がやはりあったのでしょう。
さて、今の所入手した情報は5ヶ所の変更と追加があります。
全モデル共通部分は、メーターパネルの意匠が変わりました。今まで単独のメータでしたが2個ずつまとめた上にクリアーのカバーがされています。今まで正面のスピードメータ一個でしたが、今回はタコメーターを備えて2連メーターとなりました。この変更による長所は特にありませんが、短所はスピードメータの視認性低下、表面の窓は恐らく透明樹脂製なので雑巾でこすると傷になる構造が複雑なので、メーターの交換端2個ずつアッセイ?オートメーターにそのまま交換は無理そうです。
2つ目はサイドミラーの形状が変更になりました。これでHUMMERのミラーは3種類になりました。今までは縦長なため前方視界を邪魔していましたが横長の形状になりました。鏡面は相変わらずふらっとですが一部凸面になっています小さくなったので視野は単純に狭くなったかもしれません。ステーも従来のボール式では無いので、座高の高いドライバーが合わせるとミラーケースからミラーが飛び出しあまり良いパッケージングではないと思います。
3つ目はリヤーシートにも肘掛けが付きました。これはどうでも良い事です。
4つ目は17インチのホィールのデザインが変更(追加?)になりました。
5つ目はオープントップにモンスーンオーディオシステムのスピーカーが天井にも付くようになったため、フルオープンにはならないで窓枠から内部にチョットつばが出るようです。町中ではオープントップにモンスーンシステムを取り付けると、周りに音楽の趣味がバレてしまう恐れがあります。
当然、細かい内部は変更があるでしょうが、今の所判明していません。何れにしろメーターの配置は今までほとんど違いが無く結構気に入っていたのですが、今回の変更はHUMMERには似合わない変更と思います。この他にHUMMERノベルティ用品等を扱うHUMMERスタッフも2001年モデルカタログが配布され始めました。

http://12.43.92.195/changes/01changes.html

先日紹介しましたHIDランプは国内でも同価格で最近手に入るようです。今の所トヨタ純正品を使ったものと、国内メジャーではIPFで発売されています。私の取り付けたものは電源部分が完全に防水されていますが、これらには積極的な防水はしていないようです。従って金属を侵さないシリコン等でのモールドが必要です。今回のキットで使っているバルブは汎用品(形状は自動車用として世界で未だ2種類だけみたいです)なので、切れても交換可能です。

2000.12.4.   石飛毅氏

本日、後輩のシェビーバンのオイルターネータを交換するため、ガレージにHUMMERで出かけました。
HUMMERのエンジン始動時に何時もと違う事が以下の2件ありました。
先ず、さほど気温が低くないのに始動直後のディーゼルノック音が大きい事、そして排気の色が白い事です。異常に気が付きアクセルを多めに踏みパッと放すとエンスト、再始動した所停止直前と変化無し。そのまま暖気した所エンジンの調子は通常と変わらず特に異常は感じられないので、そのままガレージに行きましたがその間何も無し。
後輩の修理の間色々考えたところ、異常は始動時の数分なので、始動時のプロセスを順に考え。前回燃料系のチェックは行ったし、暖気後は好調なので噴射ノズルを含めて問題はないと予想できます。
原因を大分類するとアイドルアップ系統と予熱系統が考えられます。しかし、始動時のアイドリングはバラツキはありましたがそれなりに回転は上がっているのでこのシーケンスは問題ないと考えられます。残るは予熱系ですが、イグニッションキーをオンにした時と、始動後のアフターグローはWAITランプの点灯と電圧計の振れで確認できました。ただし、8気筒のすべがOKと言う事は無いので、先ずグロープラグの点検を行う事にしました。
グロープラグの役割は冷間時に複燃焼室の中で赤熱し同居の噴射ノズルからスプレーされた燃料の微粒子化を促進させます。これが働かないと冷間時では燃料が液体のままで燃焼せずにそのまま排気されたり、着火おくれにより圧力変動が大きくなり大きな音が発生します。
今回はこの症状の2例の両方共出ました。全てのグロープラグすべてサボっていると、外気温が低いと全く始動しません。また、極冷間時は気筒間の温度差が大きくなりエンジを歪ませ、圧縮漏れまで発展する事もあるそうです。グロープラグの位置は各バンクの外側にグロープラグ自身に切られたストレートネジで固定され、気密は外筒の先端のテーパー合わせで行います。
電力供給は一本づつ配線されています。(良くあるDIESELエンジンは配線が無くプレートに付けられているので点検が大変) この配線を抜きコネクターと、エンジンブロック(アースの落ちている場所なら何処でもOK)の導通を見れば切れているかどうかは簡単に分かります。今回は先ず右バンクの方がアクセスしやすいのでチェックした所4本の内3番と7番の2本に導通がありませんでした。さらに反対側を調べた所、4本中8番の1本がNGと言う情けない結果となってしましました。マルチシリンダーなので解りづらいのは確かですがこんなにだめだったのは全く情けない話です。グロープラグの新品在庫は無いので解体車から3本外して交換しました。
交換後エンジンが冷えるのを待って始動した所、今までに無いほどの静粛始動(デモ基本的にはかなりうるさい)でした。今回の修理中たまたまいらした画家の佐藤先生は、ご愛用のランドクルーザーは、定期的に交換しているそうです。ランクルは4気筒なので一個でも駄目になると始動性の低下が大きいそうです。
今回、私のHUMMERは5勝3敗なので、私の定説は5年又は5万キロで交換としたいと思います。従って今回は応急処置として、早速新品8本を発注し交換したいと思います。グロープラグはネジ部がステンレスでしたが取り外しの時潤滑材をしっかり染み込ませてから外した方が良いでしょう。

点検はサンデーメカニックでもOKですが、エンジン側のネジを壊すと高いものに付きますので自信の無い方はプロにまかせた方が良いでしょう。
ついでに一応書きますが、導通があるのに掛からない場合は、起きやすいのは配線の断線、リレーの故障が考えられます。マニュアルでは結構しつこくこの辺のチェックに付いては書いてありますので、消耗品と考えた方が気が楽です。ここの所、今までになくエンジン不調が続きますが、どれも早期発見のおかげで走行不能の大きなトラブルにまでなりませんが、万が一の場合にファンベルト、燃料用電磁ポンプ、電磁ポンプ゚用リレー、グローリレーはそれ程の重量物ではありませんので、車積しておけば万が一走行不能になった時の帰還率が高くなります。これにインチ工具のセットを載せておけば、かなり外車率の低い所でもその工具で修理してもらえます。
HUMMERの場合、遠距離で故障した場合この程度のものでも修理不可能で、現地に預けたり、HUMMERが積載できる積載3.5t以上のローダーをチャーターすればどんなに近くても部品代が出てしまう事になります。以前ブレーザーの時タイヤがボルトごと長野で取れた時JAFは来てくれましたが、車を見て帰ってしましました。近所の修理屋を呼びましたが、工具が無いと言って断わられ、結局、知恵を絞って反対側の半分のスタッドボルトを抜いて、等配に植えてそれぞれ半分の3本で、ゆっくり走って帰った事があります。これがもし現地に預けた場合、部品が揃うまで何処かに預け、電車で帰り再度車を取に行くと言う事は、金銭も時間も消費します。特殊な車に乗るにはそれなりの準備は必要と思います。ぜひ準備して下さい。

2000.12.1.   石飛毅氏

ここの所書き込み量が多いのですが、毎日速い掲載有り難うございます。
書いている方も張り合いがあります。またカウンターの進みも、心なしか動きが良いと思います。
最近、友人の奥さんが仕事に出る時毎日所沢踏み切り待ちをしている紺色のHUMMERを見るとか、先日入間のCCV編集部併設売店にいた時、接続する旧国道16号を白いHUMMERが通過したのも目撃しました。ここの所ずいぶんと回りに生息固体が豪華しているようです。
本日はJeepレストアの世界的権威であります白石さんの工場に伺いました。ここでは現在HUMMERの先祖であります、FMC XR311をレストア中です。レストアの経過が見たかったので、お邪魔しました。
完全に分解されたXRを見るとサスペンションはサスアームが共通の前後Wウィッシュボーンであったり、フルタイム4WDでデフにトルセン使っていたりと、HUMMERまで採用された部分があります。先日、松原さんが乗ってきたランボルギーニLM002はXRを設計した中のお一人がFMCからスピンアウトしてランボルギーニ社で設計した、チータをベースに市販化されたものです。
チータは市販されませんでしたがXRと良く似ています。LM002とHUMMERはここから2分化してそれぞれの方向性を目指したような気がしますが、LM002は見た目よりも普段味わった事の無い化け物エンジンに度肝を抜かれます。あの加速の良否は言えませんが、病み付きになります。走行距離が、6000Kmしかないあまり動かしていないのでたまに、乗っていますが、途中で数回止まり、新青梅街道を渋滞させてしまった事があります。エンコ中のドライバーに対する周りの目にはかなり厳しいものがあります。いつ止まるか解らないスリリングなドライブですが、世界で100台前後しかない車に乗れる事は幸せです。ただし、燃費は悪く遊園地の乗り物並みのコストが掛かります。エンストの原因は白石さんに相談した所対策案が解りましたので、土曜日にでも修理したいと思います。


白石さんの所にお邪魔中に新潟のメンバーから電話がありハブリダクションのギャーボックスの中でドライブシャフトを止めているボルトが折れてドライブシャフトが抜けたそうです。トラブルのあったドライブシャフトは、定番のフロント運転席側のドライブシャフトです。以前にも書きましたが、フロントのデフは車体中心から運転席側にオフセットしていますので、運転席側のドライブシャフトは他より短くなっています。フロントはサスペンションの上下の他にステアもしますのでリアーより過酷なので、酷使されます。また、ストロークは短いのですが、サスの動きやステアーの時の全長変化の吸収は等速ジョイントの中で行っています。そのためギャーボックスの中のボルトは回転方向はスプラインで固定されていますのでスラスト方向の荷重しか受けませんので、これが緩んで頭が飛び出しギャーケースにゴツゴツ当たり金属疲労で折れたようです。あいにく折れたネジ部分はドライブシャフトの中に残ってしまったようです。通常ドライブシャフトはスプライン部分の表面は摩耗防止のため表面窒化とか浸炭焼き入れをしてますが、ネジ部分の内部は割れ欠けしない様に生材で構成されています。そこからハイテンションボルトを取り出す時ネジをいためるケースが多く、これを抜き出すにはかなりの熟練が必要です。今回は、スペアー中古品のドライブシャフトとボルトを早急に送り対処する事にしました。この部分も点検の対照にします。しっかりねじ込む事でも十分と思いますが私は、点検時に低強度の物でも良いのでねじロックを入れようと思います。

  2000年11月