HUMMER ESSAY 2000年3月     

 石飛毅氏よりの E-mail より抜粋    to  大井康之

 
2000年2月   2000年4月  

2000.3.29.    石飛毅氏

先日の比留間さんのドライブシャフトの続報です。どうやらハーフシャフトは色々調べると初期の物はCVジョイントメス側の太さが違い、ブーツのヒダヒダも少ない物でした。比留間さんのハーフシャフトは以前に壊した事が有って古い車から移植したものだったので年式で注文した為に違う寸法の物が来たようです。旧型の物は直径が87.2mmで新しい物は91mm程でした。比留間さんは今回のミーィテイングに間に合わせる為に、職人さんに大急ぎでどうにかしててもらう事にしましたが、無理矢理径の合わない物の締め付けてもだめなので、考えた結果、金属でリングを作りそれをはめ込んで径をあげる事が一番と考えました。しかしリングを作には時間がかかり、間に合いそうにも無かったので、私の方で大急ぎでリングを作る事にしました。今日の夕方に図面を書き旋盤をあけてもらい作ることにしました。手持ちの材料の都合でステンレス(SUS304)を使い、内径は87.15mmで仕上げて、装着はヤキバメで 固定する事にしました。材料は95mmの丸棒からの削り出しでしたが大きい旋盤を使用したので粗削りは早いのですが出来上がりの肉厚が薄いので仕上げは少しづつしか削れないので2時間ほどで内径87.12mm外径91mm長さ25mm外側にゴムを固定する4mmの溝付きのリングが完成しました。仕上がりは見えない所に使うには勿体無いぐらいの美しさでした。そのまま職人さんの所に届けた所、あまりにも早い出来上がりに驚いていました。早速当ててみると寸法はピッタリでした。明日には比留間さんのHUMMERも数ヶ月ぶりに復活します。ミィーテイングの時に力作を見て下さい。

95mmの丸棒から削り出しました

美しい完成品

 

2000.3.28.    石飛毅氏

先日、メンバーが取材協力しました、アメリカン4WDの見本誌が発売前に、いつもの修理屋に届いているというので業務終了後に出向き拝見させて頂きました。凄い事に表紙は何と! 松原さんの93年式サンドベージュ、と関根さんの2台のHUMMERが飾っており 「君はHUMMERを知ったかぶりしていないか」とドキッ!!とするキャプションが入っています。記事はオールカラーの物で最初はバスケットで有名なデニスロッドマンの下品なHUMMERが出ています。この手の記事は週刊誌的でやなのですが、4ページも使い沢山の写真を載せている所やペイントした方の事を紹介したりしているのは、案外しっかり取材しているようで好感が持てます。HUMMERの歴史は散々今まで他紙でも紹介していますのでうんざりですが軍用からハマーへの移行が今までより詳しく書かれています。詳細写真も関根さんのHUMMERを使い、先日紹介した修理屋のHUMMER用リフトで持ち上げて撮影しています。又、エンジン、ミッション、オプション、ボディカラーなどの分類が工夫されていて良く出来ています。これから購入する方(中古HUMMER)の参考資料になると思います。もう一つ面白いのはアメリカのフォーホイラー誌が出しているビデオの中でHUMMERが転倒するシーンをこま送りで載せてあります。このビデオは中々面白い物でお勧めできます。全体的にもちろん私も資料協力しましたが、私のコネで忙しい中、リフトで上げたり、車輌貸し出しをした方々の紹介(名前が)が小さいのは少々不満です。愛車が紙面に載る事はよほどの偏屈ではない限り嬉しいのは事実で、別に不細工な顔写真を載せろと言うのではなく、もう少しこういう方々が良かったと思うようにして頂きたいです。特に、我々ユーザーはそれでも納得できますが、忙しい中リフトを使わせてくれたのは業者で頼んだ私としてはせめてベルスポーツ並みに扱って頂けたら私の「借り」を使わずに済んだと思います。今回、この業者には「借り」が出来てしまいましたので、ミィーテイングにもしものための工具、オイル等を持ってくる事を条件にOKしました。現地で依頼があればなんでもやっていいかと言われていますが、別に無理に仕事を頼む必要はありませんのでお気を使わないでください。また、この記事をプロデュースした「須永」記者兼カメラマンも取材ならびに「アメリカン4WD誌」を売りに来ますので、この二人が喧嘩しないかが心配です。この他にも神奈川の方が軍用部品を持ってフリーマーケットをしたいと要望がありましたのでOKしています。皆さんも不用のパーツ、通信販売で買ったけどサイズが合わない、HUMMERシャツなど、HUMMER関係の物のフリーマーケットは、ご自由にやって下さい。但し販売上のトラブルは当人同士で処理して下さい。又、たこ焼、焼きそば等の全くHUMMERに関係ない物、法的秩序を乱すものの販売は、お断りします。

2000.3.22.    石飛毅氏

結局、インタークラーの取り付けが気になって、仕事が終わった後、修理屋さんに行ってきました。私が行った時はもう既にAT、エンジン、パワステの各オイルクーラー、ACコンデンサー、ラジエターの配管が外されて直ぐにユニットを外せる状態になっていましたので、手を貸して下ろしました。このユニットを外すとエンジンに手が届きやすく、整備性はかなり向上します。またエンジンが左にオフセットされているのは知っていましたが、正面から見るとかなりずらして搭載しているのが解ります。
次にエアーインテークダクトを外しキットの中の部品を調査して、外す部品のロケーションを確認した所、ターボとインテークマニホールドをつないでいるチャンバーを外すのに、大変そうなので、思い切って内装を外し、エンジンルームと室内を仕切っている整備用のハッチを開ける事にしました。エアーのフローは、先ずエアークリーナーからダクトを通りエンジンのVバンクの中心に行きそこでタービンにブルーのシリコンジョイントパイプとホースバンドで接続されます。タービンから出たエアーは上向きでここに二股に分かれたチャンバーによって圧縮されたエアーを左右のバンクに分配しています。今回取り付けのインタークーラーはこのチャンバーを交換してタービンとインテークマニホールドの間に入れます。内装を外し、チャンバーを止めている6本のボルトを緩めてもタービンに差し込まれている部分があるため、チャンバーを外すには5cmほど浮かさなければなりませんが、エンジンの上に余裕が無いので外せません。荒っぽいのですが左側のボディーマウントを2個所緩めジャッキでボディーを浮かせて取り外します。次に左右のバンクそれぞれ別々のインレットパイプを取り付けます。これはオリジナルの一体であった物を分割して改造した物です。右バンクはインレットのみですが左バンクの方はタービンのアウトレットと一体になっています。ボルトはオリジナルの段付きの物から少し細くなった六角穴付きで段付きになった物を使います。次に、角パイプにシリコンホースをつなぎ、まずインタクラー出口側の配管をします。インタークラーからの出口は一個所なのでY型のパイプで左右に振り分けます。接続はシリコンパイプでの接続になりますが全てを装着した時、ボンネットを閉めた時の干渉を考慮しながら、ホースバンドのネジの向きを考えて接続します。またYパイプの収まりを良くするためエンジンコントロールワイヤーは外しておいた方が作業はやりやすいようです。次にタービンからインタークーラーまでの配管をしますが、エアコンのホースが邪魔でなかなか良い道がありませんでしたが、曲がらない方を優先して取り付け、柔らかいACホースは後から通す事にして設置しました。配管が終わった所で新しいラジエータユニットを搭載しますが。新しい物はオリジナルより大きい為、ヘリコプターステーに付いているゴムは不用になりますので外しました。各配管はゴムであったり細い金属管なので、自由度が有りますが、インタークーラー配管は自由度が少し無いのと、エンジンフアンの位置は換えられないのでラジエターの位置はおのずと決まってしまいます。ラジエータサイドのステーはゴムブシュを入れ替えたオリジナルより短い物と交換します。この後各配管の取り付け、バッテリートレイサイドパネルの取り付け、内装の取り付けを行いボンネトを付けて終わりなのですが、実はここで大問題が発生。ボンネットがきちんと閉まらなくなってしまったのです。ボンネットを開けたり閉めたり何度もやって色々調べた所、インタークーラーがボンネットの骨に当たり閉まらなくなっていました。色々考えたのですがインタークラーはフアンのシェラウドの都合でこれ以上下げられないのと配管の都合でエンジン側にも押し込めないので仕方なくボンネットを1cm程上に上げる事で当面は逃げる事にしました。そこで気が付いたのですが、ボンネットのヒンジの下にもう既にスペーサーが入っていました、不思議に思い他のボディーマウントを見ると同じようなスペーサーが入っています。どうやらターボエンジンは高さが高い為に、ボディーと干渉してしまう為にボディーリフトが行われています。今回も少しボディーリフトすれば解決しますので、恒久対策としてもう少し下駄をかます事にします。これによる弊害はヘリコプターフックの出が少なくなります。ちなみにスペーサの厚さは1/2インチでした。ここまでの作業でいたん中止して翌日に繰り回しました。
翌日終業後工場に行くと各オイル交換、補充を済ませ、増し締めと仕上げ作業に入っていました、私の後直ぐにオーナーの松原さんとうらやましい関根さんが来て、準備が整った所でエンジンを始動し、各動作、インジケーターの確認をしてから私が先ず試運転をさせて頂きました。違いは全般的に加速が良くなり特に2速での2000回転からの高回転域まででのふけの良さはしっかり体感できました。いつも同じ年式のHUMMERに乗っている関根さんに試乗してもらいました所、「明らかに違う」と私と同じ意見でそれを裏付けるように関根さんは工場に戻ると自分の分を発注していました。もちろん噴射ポンプをいじっていませんので黒煙はノーマルと同じく殆ど出ないジェントルな仕上がりです。
実用上HUMMERにここまで私は必要かどうかは解りませんが、いざという時にパワーがあった方が良い事もあります。あくまでも両名には野望があって、私もそれに賛同しているからお手伝いをしています。 

丸い所がタービンとの接続口

 

左が改造品

 

エンジンがオフセットされている様子

 

仮止めで配管している様子

 

ブルーのパイプがインタークラー配管


昨年5月に行われたJOAフェスティバルのマッドドラッグレースに松原さんが出場して決勝ラウンドに残りました。そのレースが又今年も有り。そのレースにトヨタのどこかのディラーがメガクルーザーを出場させると言う噂が我々の耳に入りました。そのメガクルーザーはどうやら京都方面の有名なショップがチューンしているらしく、HUMMERも出ると知った所、「HUMMERなんか目じゃない」と豪語しているそうです。基本的に私はメガクルーザーはHUMMERを意識して作られたと思いますが、HUMMERもピンツガウワー、ウニモグ、311XRを参考にしていますので、まね物として馬鹿にしてはいません。メガクルーザーに良い所も多々有ります。ただ私は全然欲しくないだけで別にライバルとも思っていません。おそらくメガクルーザーしか買えないあちらの方は偽物としての引け目があってむきになっているようです。しかしそんな有名なショップがチューンした凄いメガクルーザーが勝負をかけてきたらきっと我々はお金を払って出場しているのに沢山の観客の前で大恥者になってしまいます。そこで少しでもあちらに追いつく為に我々素人でも出来るささやかなチューンをしてみたのです。
以前、取材で私のNA HUMMERメガクルーザーとゼロ発進の競争をした事がありますが。メガクルーザーは何度やってもHUMMERに歯が立ちませんでした。渡辺さんは80よりNA HUMMERの方が出だしが良いと言ってました。一体どんなチューンをしてくるんでしょう。4気筒のエンジンでは燃焼時間が掛かるので高回転は辛いような気がしますし、すでに過給器付きなので更なる過給をしてくるのでしょうか間抜けにもスパーチャージャなんか付けてくれると低回転域の最初の一歩が有利になるので有りがたいです。でも細かく制御されたクラッチ付きだったらやばいかも。やっぱりチューニングのお決まりで最高速ねらいのエンジンだったらパワーバンドは狭いだろうと思います。確か15BTFエンジンはロングストロークだから高回転はDIESELだと辛いはず。もしかして禁断の秒速12mのピストンスピードを破るような特殊な物なんでしょうか?それともセルシオ用V8に追加してくるかな?ATなんかもハイストールのコンバータにしてくるかも。楽しみです。レースは運もありますが、負けは負け良い訳なんか所詮戯言ですから、我々も取りあえず勝つつもりで頑張ります。応援してください!!

2000.3.21.    石飛毅氏

先日届きました、DIESEL TURBO 用のボーラ製のマフラー、インタークーラの取り付けを開始しましたので報告します。
ボーラ製のマフラーはクライスラーのJEEP用の物が有名で、我家のグランドチェロキーにも付けています。アメリカのアフターマーケット用のメーカーとしてはトップクラスの会社です。材質はステンレス製でリアータイア前側のフランジから後ろを交換する物です。したがってタイコを交換する訳では有りませんので、音自体に変化は有りませんので近所迷惑になる事はありません。この交換部分はタイヤのかき上げた泥や融雪剤にさらされて錆やい部分です。この部分は外から良く見えますので交換すると見栄えが良くなります。パイプの太さは標準の物と変わりませんがテールパイプは極太で表面はピカピカに磨いてあります。テールパイプの排気方向は後方ではなく下に向けて排気するようになります。せっかくのピカピカも外からチョコと見えるだけです。

インタークーラキットは標準で上からエアコンコンデンサー、オイルクーラー(ATオイルクラーと一体)ラジエータの三層で構成されこれらを45°程フアンに対して傾けて横から見ると三角形のちりとり型のボックス取り付けられています。従ってラジエーターにフアンは直接付いていないで3角形型の空間があります。今回装着するキットは従来の位置にあるオイルクーラー2つをこの3角形の中に移動して、そこに厚さ5cmでラジエターほどの大きなインタークーラーを組み込みます。このキットはエアコンのコンデンサー以外フアンシェラウドを含めて全てが一体になって出来ています。材質はインタークーラーとラジエターはアルミ製でオイルクーラーは鉄か真鍮製のようですが、各ジョイントもアールズの様な豪華な物が付いていなかなかゴウジャスな物です。他の部品のクオリティーも高そうでOWNERの松原さんは、満足していました。本日は取り付けの下準備の為ボンネットを外してバッテリートレイ等のラジエター回りの部品取り外しをしただけでしたが、結構試行錯誤で時間が掛かりました。ターボの配管の引き直しや接続の為、運転席の内装を剥がしたりAC以外の配管外し等、が有り未だ先は見えません、今後が楽しみです。今回、メンバーの関根さんも一緒でしたが、よだれを垂らしてみていましたので、近い将来もう1台インタークラー付きが予定されそうです。おそらく取り付けは今週中に終わるので取り付けの詳しいレポートは出来ませんが、完成後の出来はぜひミィーティングでご覧ください。

2000.3.18.    石飛毅氏

年度末の忙しい時期ですが、慢性的な寝不足と、他人のHUMMERばかりで自分のHUMMERの面倒をしばらく見ていなかったので、本日は休暇を取りやろうやろうと思っていた、ドラッグアームの交換をする事にしました。わたしのHUMMERを保管している車庫は狭い為すえ切りが多いのでどうやらここに負担が掛かったみたいでタイヤをゆするとかなりガタガタになっています。HUMMERのパワステは強力なのですえきりのし過ぎには注意が必要です。これに依る体感できる症状は普段の走行では問題はないので解らないのですが、高速で100Km/hを超えてから振動が凄くなります。交換は先ず、助手席側のタイヤが浮くまでジャッキで持ち上げます。次にテーパーシャフトの割ピンを外しナットを緩め外します。エンジンを掛けハンドルを左一杯に切りエンジンを止めます。テーパーシャフトはしっかり食いついていますので、穴の側面をハンマー等で叩くとテーパーが緩み抜けます。HUMMERのドラッグアーム周辺は込み入ってて叩きずらいのでフロント側から1mほどの鉄棒をリンクの腹に当て棒の端をハンマーで叩きました。テーパーが抜けた後、アーム本体をフレームに固定しているボルトを緩めます。このボルトはフレームを貫通していて長いので緩める時は瞬間に力を入れて緩めないとボルトがトーションバーになってしまいボルトをいためてしますので注意が必要です。又ナットは立て込みでは有りません。2本のボルトを外し新しいアームと交換します。先ずテパーシャフトを入れ仮止めします。フレーム取り付け用のボルトは入れずらいので、タイヤをあおりながら入れると楽です。2本のボルトをしっかり締め込み固定します。HUMMERのフレームは閉角断面(ボックス型)なのでボルトが取る穴にはパイプを通して溶接して有り強く締め込んでもフレームが潰れない様になっています。テパーシャフトのナットをしっかり締め込み、緩み止めに新しい割ピンを入れます。最後に新品の部品にはグリスが入ってい無いので、グリスを挿して完了です。HUMMERは20個所ほどグリスポイントが有ります。グリスの管理は思ったよりインターバルが短いので、(得に足回りとステアリングリンケージ)ぜひマイグリスガンを購入する事をお勧めします。グリスは別に高い物で無くても結構ですがまめに挿す事の方が大切です。直ぐに試走しましたが心なしか良い感じになりました。面倒ですが各ネジには、さび付きに依る固着防止の為、協和興材のMMCを使用しました。これは耐熱が1260℃もありエグゾーストマニホールド、マフラーのネジに使用すると効果が有ります。一缶の量が多いので、仲間内で分ければ安い物でしょう。又、カタログにはシール効果も有ると書いてありますので今度CTISのネジに使って確かめてみます。本当にシール性と固着、結着防止効果が有ればCTISには理想的です。 

94年式のワゴンに乗っている方から連絡が有り、ハーフシャフトのブーツが破れて交換した所、バンドが外れてグリスが飛び散って困っていると連絡が有りました、手持ちが無かったので、良く行くショップの在庫を分けて頂きお持ちして確認した所、ブーツを止めているバンドが外れていてグリスが飛び散っていました。この方は以前にもブーツが破れてそのまま走行し続けてシャフトを壊して交換した前歴が有る為、今回は慎重になり昨年の12月末から乗っていないという事でした。ブーツのバンドは、カシメ式で再利用不可の一発物で、旨くカシメないとブーツが新品で硬いうちはあっけなく外れる事が有ります。(古くなると柔らかい為針金でも外れない)おそらく交換したショップできちんとカシメをしていなかったのが原因だと思います。ショップの言い分はブーツが有っていないので部品が来るまで待ってくれと言ったきりで、それからもう3ヶ月間放置されています。温厚なオーナもそんな対応にいいかげん「キレ」てしまい私に連絡してきました。シャフトを外してリビルトシャフト屋にブーツ交換とグリス交換のOHを依頼する様伝えましたが、ハーフシャフトの外し方を聞かれたので、口頭で説明しましたがそのままの成り行きでなぜか私が外す事になってしまいました、いいかげんな修理屋の尻拭いをするのは腹だたしのですが、困っているオナーの気持ちは痛いほど分かるので引き受け交換する事にしました。交換はそれほど特殊な事では有りませんが、工具はきちんとした物を使う事が重要です。先ずトラブルの有るタイヤと反対側のCTISのバルブをカットします。次にトラブルの有るシャフトのタイヤのCTISホースを根元の6角の所ををスパナで緩め外します。タイヤを止めているナット8個全てを少し緩めてジャッキを掛け、タイヤを浮かせてから全て緩めナットを外しタイヤを外します。ウマが無いので万が一の為にタイヤをHUMMERの下に入れておきます。イグニッションキーをONにしてミッションをニュートラルにします。タイヤの付いていたフランジの裏側のハブリダクションケースに直径5cmほどで四角い穴の空いたキャップを小さいラチェットレンチを直接入れて緩め外します。外した穴の奥にボルトが見えます、このボルトを緩めます。このボルトにはワッシャーが付いていますので、ボルトを抜く時にハブリダクションケースの中にワッシャーを落とさない様に注意してきださい。次にハーフシャフトのブレーキ側のボルト6本を外します。このボルトはブレーキの熱と、錆で固着していますのでメガネレンチを使い助手にブレーキを踏んでもらい緩めます。今回は「ケリ」を入れて緩めました。全ボルトを少しずつ緩めないである程度緩めてしまうとボルトの頭がキヤリパーに当たり回らなくなってしましますので。少し緩めた後は随時ボルトを抜きます。ボルトを外した後、シャフトにショックを与えるとシャフトは外れますのでタイヤ側のスプラインを抜くと、完全にシャフトが外れます。この後のバンドのカシメには自信が有りませんので、専門家にお任せして頂く事にします。シャフトの修理が終わった後又取り付けにお伺いする事にしました。家に帰ったのは12時を回っていましたけど、楽しい1日でした。モリブデングリス高価なCVジョイントには不可欠で。CVジョイントに普通のグリスを使うと直ぐに駄目になってしまう程です。ブーツはこのグリスをしっかり保持する為に重要な役割を果たしていますが、消耗品です。フエンダー内に黒いグリスが飛び散っているのを確認したら直ぐに大事になる前にブーツを確認して下さい。もし少しでも破れていたら遠心力でどんどん放出していますので、ブーツの交換だけではなくハーフシャフトのOHをする事をお勧めします。何処でやるの?と疑問でしょう。実は私も知りませんが、通勤中時々会社の近くでハーフシャフト屋の車(車にハーフシャフトの絵が書いてある)に会いますので今度呼び止めるか、イエローページで直ちに調べてみます。

外したアーム

 

ハブリダクションのキャップと奥のボルトの頭

 

ハーフシャフトのブレーキ側のボルト


奥のボルト


ハーフシャフト

2000.3.13.    石飛毅氏

日曜日CG展示の後松原さんの93年式HUMMERのCTISがエアー漏れしているので、エアー漏れ修理の達人である後輩に修理してもらう為、HUMMERを預かりました。今日修理してもらう為HUMMERで出勤した所なぜかタコメーターが振らない事に気が付きましたが、特に変調はなく順調でしたのでそのまま乗り続け、20分ぐらいしてから突然ラジオが停まりましたがニッポン放送なのであまり気にしなかった(私の近所はなぜか入りが悪い)のですが、ウインカーが付かなくなった時何かおかしいと徐々に感じ、CTISポンプやヒーター等もスイッチをいじりまわした所、どれも動作せず、走りながら色々思考しましたが、大元のバッテリーではないかと疑い、エンジンが止まらないのでそのまま会社まで 回りの車に注意しながらウインカ、ブレーキランプ無しなので徐行して会社にたどり着き、直ぐに松原さんに連絡取りました。彼が言うには1週間前にバッテリーが上がったそうで、もうバッテリーがだめではないかと言われたのでお昼休みまでお気楽に仕事をして、昼食後再度HUMMERに戻り、後輩のブロンコからジャンプしてもらおうと思いバッテリーを見るとどう見ても新品のオプチマが付いており再度松原さんに連絡すると預けていた修理屋さんにバッテリー交換を依頼した所在庫が無かったので未だ換えていないと思っていたようでした。修理屋に電話で確認した所交換したばかりで原因はバッテリーでは無い事が判明しました。気を取り直し取りあえず 始動を試みました。最初使用したジャンプコードの容量が足らず(袋には100Aと書いてありました)始動する事が出来ず。仕方がないので、6000円もする太めの100Aジャンプコードを買い求め、再挑戦しましたが、それでも未だ容量が足りず結局最初のコードもつなぎやっと始動する事が出来たのでひとまず安心しましたが実はそれからが問題でエンジンは掛かるには掛かりましたが、電圧計もタコメータも動かずおかしいと思いエンジンルームを覗くと全てのベルトはきちんと回ているのですが 何とオルターネータはベルトが滑って回っていないのを発見して慌ててエンジンを切りました。ベルトを触るとゆるゆるで内側はかなり痛んでおり、使用限界が来ていました。何気なくオルターネータを触ると一瞬 固かったのですが多少の引きずる音はしたものの 手で十分回るので、ベルトが原因と決め、近所の修理屋を数件回りましたが9.5-1250のベルトは在庫が無く前出の修理屋に探してもらい中村オートパーツ小平に在庫が有ると解り、修理屋のお使いのふりをして直接ベルトを取りに行き、会社に再び戻りスパーチャジャー、エアコンの各ベルトを外し新しいベルトを付け再始動した処、今度はちゃんとメターは触れるし、なお且つ全ての電装品が完動したのでやっと一息して充電の為にエンジンを15分ほどアイドリングで放置しました、もう良いだろうと思いメーターを確認した所、又メーターの動きが止まっているので、嫌な予感がしてベルトを緩めオルターネータを手で回すと今度は全く動かなくなっていました。GM車用のオルターネターの予備がまたまた前出の修理屋が持っているので無理を言って持ってきてもらい現物を比較してみると取り付け形状は同じでしたが脇に付いているコネクターのピン数も形状が異なり 他を壊すといけないので結局諦めてリビルト品を注文する事にしました。日中散々走り回り、終わったのは22時で成果は何も無しでした。

教訓、ライトの点けっぱなし等明らかな原因が無い時のバッテリー上がりをした時には原因となる恐れの有るオルターネータのベルトを確認し出来たらベルトを外して手でオルターネータを回し動きを見て、異音の有無を確認する事。95年以降のHUMMERは簡単にベルトが外せますので、練習しておくと良いと思います。電圧計を注意してみる事。タコメーターのピクアップがオルターネターからの場合はオルターネータが回転していない時には動作しませんので直ぐに解ります。95年以降は1本のベルトでパワステ、ブレーキアシスト、オルターネター、エアコン、ウオーターポンプを賄っていますので、予備のベルトは常に携帯する事をお勧めします。今回は93年車で燃料噴射はメカニカルポンプなのでエンジンは回っていましたが、最近のターボ車は電気式なのでおそらく即停止になると思います。そうすると恐ろしく重いハンドル、利かないブレーキで危険な状態になります。くどいですがメンテナンスで防げますので注意してください。ベルトの現地価格はなぜかNA用よりターボ用の方がお安くなっています。

 

2000.3.13.    石飛毅氏

本日無事としまえんでの車輌展が終了しました。 

CCV誌の石川編集長はニ玄社/カーグラと親密なことから、四駆関係の展示手配を任されていらっしゃるので日頃の感謝を込めて我々は2台展示させて頂きました。石川編集長が展示したい車はギンギラしたドレスアップ四駆が本当にマニアックな四駆じゃないのだよという主張から、今回我々へのお声がけとなりました。来展者の多くは私達とは「異質」な車のオーナー達ですがクルマ好きという面では「ほぼ同質」な人々も多かったので大変楽しめました。特にカーグラ読者というふるいに掛けられている為、来賓者は非常に上品なのは柵の無い所に無雑作に置かれたF1が全てを物語っているように思えます。来展者の多くは始めてみるかたが多く、暴力的なイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが私のバナナのたたき売り調説明でHUMMERの大きさの理由、メカニズムの面白さを理解頂けたと思います。時間の関係で沢山のHUMMER仲間もおみえになりましたが、HUMMERを認知して頂くため部外者への説明を重点に置きましたので、十分お話が出来なかった事は非常に残念でした。次回ミィーテイングはHUMMERのみですから無制限でお相手できると思います。次回も石川編集長から要請が有れば手弁当で喜んでご協力したいと思います。こうする事で正しく我々の考えが伝わるのであればお安い事ですから。我々のブースの横にマイクロンのブースがあり有名な例の添加剤について色々知識を植え込まれました。特に添加方法、添加量、色々教えて頂きました。添加剤に付いては色々?な部分がありますが薬も使用方法がある様にただ入れれば良い訳ではないようです。お付き合いで松原さんと一緒に自腹を切りましたのでその内テスト報告をしてみたいと思います。体感できると良いと思いますが・・・・・。

2000.3.10.2    石飛毅氏

としまえんにHUMMER搬入しに行ってきました。夏季に波のプールになる所にレンジローバ、ピンツガウワー、ウニモグ、と一緒に展示されます。展示準備の様子を少し見ましたが、98年のマクラーレンF1(ミカハッキネン用)を見る事が出来ました。もちろん至近距離から観察できましたがあまりにも奇麗に出来ているので何か詰まらないような感じがしました。同じ展示車のFORD40の方が色々発見が有って面白かったです。土曜日はカーオブザセンチュリーにノミネートされ他車の展示が有りませんので我々の展示場所はその展示エリアの回りなのでひっそりとしていると思いますが、土曜日の方がゆっくりできると思います。韓国からのTV局が来ておりその自動車評論家のおっちゃんは我々の持ってきたJEEP MB を見て大変興奮していました。どうやらその方が初めて運転をして運転を覚えた思い出の車らしく、熱烈に試乗を申し込まれ所有者のオートジャンクションさんが快諾するとずいぶん長くテープを回していました。CCV石川さんのコレクションに木箱入りの2000部限定のJEEPの本が数冊有り定価は2000円である事を伝えると、嬉しそうに買いますと言ってました。HUMMERの事も録画していましたので我が愛用のHUMMERもNHKのオンエアーに続き2回目のTV出演になります。写真はしゃれでミゼットを挟んで記念写真を取りました、比べてみるとHUMMERの大きさを改めて感じました。当日は我々HUMMERの間にはジムニーが展示されます。

 

2000.3.10.    石飛毅氏

CTISカバー作りました、磨きに赤文字、磨きに白文字、艶消し黒に白文字です。此れに標準を加えて4種類のカバーがついています。

 

2000.3.9.    石飛毅氏

カウンター1000オバーおめでとうございます。
今、雑誌社の記者が帰りました。私の会社が合併する為忙しく(何時もですけど)時間が無いので深夜の取材になってしまいました。彼が来た理由は次号のHUMMER特集用のグッズ紹介記事用の資料を集める為です。今回の目玉は、私が出入りの業者に頼んで作った2ピース用のCTISカバーです、さっき雑誌社の記者が来てこれは良いと言って目ざとく持って行ってしましましたので写真は有りませんが後日写真を送ります。これを作った理由は標準品だと板厚が薄く、ガソリンスタンドで窓拭きをする時乗られただけで直ぐにまがってしまいカバーの意味が有りません。(アメリガではHUMMERでオフロードをやる方は必ず補強しています)形は気に入ってますので そのままの形で、板厚を上げ、なお且つ腐食防止の理由からステンレスで作りました。表面処理は磨きの物と、塗装の物(ステンレスに塗装は勿体無いですけど錦のパンツと同じで、粋だと思います)を2種類作りました。未だ装着していないのでどちらが良いか解りませんし好みも有りますので、ミィーテイングのには同時に左右は見えませんから左右別々の物を付けていきますので評価してください。価格は2台分8枚で2万円(ステッカー別)ほどでしたが数がまとまれば安くしてもらえると思います。表面のステッカーはなに色でもOKですけど 今回は白で作りました。アメリカン4WD誌は月末発売なのに間に合うのか心配ですが大丈夫だそうです。ミィーティングには取材に来るそうなので現地販売用に何冊か持って来るように伝えました。

2000.3.6.    石飛毅氏

 

  先週名古屋まで下見に行った事故車のHUMMERを昨日引き取りに行ってきましたのでレポートします。
早朝4時に起きて川越の元HUMMERオーナーの方に行きローダーに乗り換えて中央高速を一路名古屋へと向かいました。その途中諏訪の手前で対向車線のパーキングに何とローダーに乗ったBSIの例の黄色いHUMMERが停まっているのを見ました。非常に気になりましたが対向車線でしたのでそのまま我々は名古屋に向かいました。
  名古屋に10時半に到着すると直ぐに各部を点検して、ローダーに載せる段取りをしましたが、重量は3トン以上でフロントタイヤの一つが外れているので転がす事は無理なので、ユニックの釣り下げ許容荷重を考え、外れているタイヤを持ち上げる様にしてアームを立てたり長さを換えたりしユニックで可能な限り荷台に引っ張り、その後は手動のハンドウインチで数cmずつ根気良く引きよせ荷台に載せました。置いてあった場所をかたずけ、オーナーの所へ行きナンバーを返してリモコンと鍵を受け取り気が付くともう1時になっていました。帰りは登りの少ない東名をのんびり7時間かけて帰ってきました。下ろした後、未だ車庫が完成していないので、ブルーシートとトラロープでしっかりパッキングして保管しました。今後の予定は、先ずエンジンチェックの為に邪魔になっている部品を剥ぎ取り、エンジンを掛けても良い状態にして、生きている事を確認してから、95年式を横においてハーネスごとスワップする予定です。おそらく5月のゴールデンウイークが作業の山になると思います。

 
  最近又、HUMMERオナーの方から数人連絡が有り大変喜ばしい事と思っています。皆さん多少の問題が有ったみたいですが、どうにか色々対策をしているようです。今日掛かってきた方は93年式で新車から乗っている方でHUMMER歴7年目の先輩でした。おそらく今の所一番の長老?だと思います。現在の所93年3台94年2台95年3台96年3台97年4台98年1.5台その他不明の方5台のかたから連絡頂いています。4月2日にはこの中から何台が来れるかは解りませんが出来るだけ多くの車が集まる事を期待しています。その他にもHUMMERオーナー以外の方も何人かおみえになるようです。

2000.3.4.    石飛毅氏

明日は アメリカン4WD誌からの依頼で松原さんのXRとHUMMERを撮影する為に成田に行ってきます。明後日は関根さん萩原さんのHUMMERを加え撮影がおこなわれます。次号の紙面は多数のメンバーのHUMMERが紙面をにぎわす事になります。以前の取材もオーナーの立場に立った取材で好感が持てましたので今回も期待しています。ちなみに私の赤は出過ぎなので、今回はご遠慮しました。
 
我々車好きにとって交通事故は最も恐ろしい事で、例え自爆でも良い事は何一つとして有りません。自分だけ気を付けていても、見ず知らずの人と混走している一般道ではいつ起きてもおかしくない事でもあります。今回不運にも事故に遭い再起不能なHUMMERを前オーナーの好意で私の所に引き取る事にしました。たとえ全損状態で、見た目はごみでも私たちには宝の山です。そのままでは使えませんが手をかければ使える物は沢山あります。辛い思いをされている当事者ではない他人の私が今回の事故内容に付いてあれこれいう事は、無礼でありますので、一切伏せさせて頂きます。しかしあくまでも原因は人為的な物が起因している事だけは間違いないでしょう。決してHUMMERに責任は有りませんので、私はこのドナーHUMMERを大切にしたいと思います。解体される前に連絡を下さったオーナーと、連絡を下さったジャパンランドローバクラブの堀池さんには心より感謝致します。ちなみに主要部品の行き先は決まりましたが、未だ色々と健全な部品が有ります。ご要望の方は、連絡ください。使える物はネジ1本まで丁寧に外し分類していつか役立つように整理して保管したいと思います。

 

2000.3.3.    石飛毅氏

友野さんから昨日のレポートの補足がきましたので掲載願います。 
 
燃料フィルターの交換時の、ちょっとした私の経験でアドバイス致します。フイルターの交換時に、古い汚れたフィルターを取り出すとやはりフィルターには、かなりの燃料が含まれおり新しいフィルターを入れてもフィルタ−ハウスの上まで燃料が無いので、この部分の空気を抜く為に、フィルター上部の空気穴を開け、エンジンを掛けてポンプを駆動させエアーを抜きます。私が、初めてフィルター交換したした時この方法では、エンジンを掛けても燃料が足りず噴射ポンプがエアーを噛んで吸わなくなり、掛からなくなってしまい、最後はバッテリーもあがってしまいました。新しいフィルターに交換時は、溢れない程度にフィルターハウスの上まで燃料をジョウロ等で必ず燃料を足してから、フィルターを入れキャップをしてエンジンを掛けて空気を抜く方法が良いです。

燃料を足さなくても、だいじょうぶな事も有ると思いますが万一、一発でエンジンが掛からない場合は、大事になる前に燃料を足す方法をお勧め致します。

燃料タンク
私のハマーの燃料タンクは、ディーゼルをスタンドで入れてもらう際に、いつも満タンに入れるのですがオートストップで止まった所以上に入れると、その分がタンクから溢れてしまいます。だから私は「オートストップで止まった所まで」が口癖です。なぜでしょうか ?

オイルフィルター
私のハマーにはデュアルオイルフィルターを取り付けてあります。目に見えて効果は分かりませんが、1つよりは2つ付いていた方が効果が有るに決まっていますよね。オイルフィルターはK&Nのディーゼル用を使用しています。ほぼ3ヶ月に一度のエンジンオイル及びオイルフィルターも毎回、新しく交換しているので乗り初めて4年がたちますが、一度もエンジン関係のトラブルは有りませんでした。
 
以上 友野さんからメールを頂きました。 燃料のルートは電磁ポンプ→フイルター→噴射ポンプの順になっています。通常噴射ポンプの吐出量より電磁ポンプの吐出量が上回っているはずですが何かの弾みで配管内にエアーを噛んでしまったのだと思います。頻度が高い訳ではないので、"友野式"を私もお勧めします。以前に暖まるとエンジンが止まるHUMMERが有りましたがこの時も燃料ホースの中に若干のエアーが有った為にこれが膨張して配管内でダンパーになってしまい燃料が行かなくなった様です。(長崎のオーナー) 
 
友野さんに連絡が取れませんでしたので、燃料タンクの漏れている場所が特定できませんが、考えられるのは当然タンク上部です。上部には燃料の吸い口、戻り口、ベント口、給油時の急激な空気を開放する為の戻り口(給油口の横に出る奴)、ロールオーバーバルブ、レベル計と沢山の穴が空いています。しかしどの穴も密閉なはずなので、何処かが緩んでいると思います。タンクはご存知のように樹脂製で、燃料ゆれ防止の仕切りが有りませんので燃料のゆれが激しい燃料計の動きで解ると思います。しっかりふさがっているように見えても結構勢い良く波しぶきを立ててシェイクしていますのでちょっとしたゆるみでもかなり漏れると思います、故障ですから良く見て直してください。
 
オイルフィルターはエアークリーナーと異なり、サイクロン式分流機構が付いていない限り、性能の差は出にくいと思います。所詮油漬けのペーパーフィルターです、ろ過面積は2個付けしていれば勿体無いのでノーマルで十分と思います。エアークリーナーの場合は洗浄して再使用できる所がK&Nの最大のメリットで、専用オイルが無ければただの目の粗いフイルターにすぎません。(意味ないじゃ〜ん)何事もきちんとしたスケジュールでメンテナンスをしておく事が大事だと思います。

 

2000.3.2. 2    石飛毅氏

 
カーグラフィック NAVI DAY 2000

日時  2000年3月11日 12:00---16:30 12日 10:00---16:30
会場 としまえん (西武鉄道 豊島園駅下車すぐ) 東京都練馬区向山3-25-1
 


来る3月11日12日の両日、都内の遊園地「としまえん」内の会場でカーグラフィック、NAVIなどを発行しているニ玄社と読者のクラブであるCG CLUBが主催する大規模な車両の展示と各種の催し物が行われます。その中でクロスカントリー車としては下記のリストのものが展示されます。レインジローヴァーとジムニーは今年がデビューして30年になります。展示の多くは乗用車ですが古い車が多く展示されます。また屋内外でスワップミートが開催され下記の展示車両のオーナー達も屋内会場で「イカガワシイ」ショップをやりますのでお気軽にお立ち寄りください。各メーカーや輸入代理店の新車展示や書籍から工具までの出店も予定されています。イベントそのものの入場は無料でちょっとしたプレゼントが来場者全員に配られます。但し「としまえん」の入場料が1000円くらいかかります。色々な遊戯機械やレストランもあり家族連れに適した会場です。駐車場は有料でしかも限られていますから電車利用(西武鉄道)が無難です。
HUMMER OWNERS CLUBはホイルリダクション車として2台協力します。石飛は両日共に車両近傍又は、大屋根の中のショップ(4駆関係は1店のみ)にいますのでお暇な方はいらしてください。現車を前に色々お話できると思います。

案内文 


テーマ1 「レインジローヴァー30周年」 5台 
レインジローヴァー 1973式 2ドア スウェーデン仕様  朽木宏氏所有
レインジローヴァー 1977式 2ドア オーストラリア仕様 CCV編集室所有
レインジローヴァー 1983式 4ドア 英国仕様      島津英世氏所有
レインジローヴァー 1971式 2ドア・ボブテイル車    堺田務氏所有
レインジローヴァー 4.6HSE 現行モデル        BMW/ROVER

テーマ2 「カーオブザセンチュリーの四駆」 1(2)台
JeepウイリスMB  板橋区オートジャンクション所有
レインジローヴァー 2ドア (テーマ1とダブリ展示)

テーマ3 「ホイルリダクション付きの車」   5台
ピンツガウアー 710M(4×4) 板橋区オートジャンクション所有
ピンツガウアー 712K(6×6)  クワトロスポーツ岸野氏 所有
ウニモグ最新モデル ウェスタンコーポレーション 
AMGC ハマー  シビリアン/ステーションワゴン  石飛毅氏所有
AMGCハマー  シビリアン/スラントバック    松原義明氏 所有


別テーマ
ダイハツ・ミゼット      板橋区オートジャンクション所有
スズキ・ジムニー LJ10    ニ階堂裕氏所有(日本ジムニークラブ)

2000.3.2.    石飛毅氏

 燃料フィルター交換、メンテナンス
   友野さんが燃料フィルターで苦労されていまして、色々調べましたので報告します。燃料フイルターユニットの場所はエンジンルームの運転席側バルクヘッドのそばに有ります。2組の配線がつながっています、3本線の方は水分センサーで、2本線の方は燃料ヒーターです。燃料ヒータは電源は12Vで走行中しかONしません。フィルターはマニュアルに依ると6000マイル(9600Km)で交換となっていますが、燃料事情の良好な日本では今の所(28000マイル走行)結構長持ちしています。燃料フィルターの役割はごみと水分分離の役目が有ります。したがってごみで詰まらなくって奇麗に見えても水分がフイルターに含まれると燃料の透過が悪くなってエンジンパワーダウンの原因になります。フイルターの面は結構細かくて水の分子より細かくて燃料の分子よりは大きいそうであんな物でも結構考えられています。ただしよほどの粗悪な燃料であったり燃料タンクからの水の混入が無い限りフイルターのケースで分離され水分は沈殿します。この沈殿した物は時々ドレンアウトをしたほうが良いと思います。もちろんアラームランプが点いた時は直ぐにドレンしましょう。ドレンアウトの方法は簡単で先ず用意する物は空缶とプライヤーだけです。運転席側のタイヤの裏に有るT字型のバルブを探します、これを見つけたら、先ず手で反時計回りに回してみますこの時硬くても出来るだけ手で回す事をお勧めします、どうしてもあかない時だけプライヤーで回します。一度緩めたバルブを締込み、エンジンを掛けます、次にバルブの出口に空缶を当ててバルブをゆっくり開けるとそこからちょろちょろ汚い物が出てきます。ある程度ドレンしてこれで良しと思った所で再度しっかり締めて液漏れの無い事を確認します。これでドレンは終わりです、水分が入っていたら水が空缶の底に玉の様になってコロコロしているはずです。廃液は必ずきちんと処分してください。フイルターの交換は上部の回りそうなリングを緩めて引き剥くとフイルターが取れます。新しいフイルター下に微量のオイルを塗り押し込みます、リングを元の位置まで締込みます。友野さんの苦労はここで発生したようでフイルターの底の穴が小さくてフイルターがきっちり収まらなかったようです。どうやらHUMMERのフイルターケースは2種類有る可能性が有ります、逆の場合はスポスポで意味なくなってします事も考えられます。フィルターの型番はAMGC Part #5742602、ACDelco社 #TP1256、NAPA Gold Fuel Filter 3376 STANDYNE社FUELMANGEA 100シリーズ#31712B28、とあちこちのメーカーで作られています。箱にトラクターの絵が書いてあった物も有りますので例によって汎用品で、販価は社外品の方が安いと思います。上記の物はすべて穴の径が1インチぐらいでしたが、友野さんのフィルターケースには何れの物も入らなかったようです。近い内の当方のHUMMERで確かめてみますので報告します。フイルターを装着後、フイルター上部のドーム型のキャップを反時計回りに1.5回転させエンジンを掛け上部の穴から空気が出なくなるまで回します、燃料が出てきたらしっかり締めます。これは燃料のエアー抜きといってガス欠をした時にも同じ事をします。燃料ポンプは電動で直径5cm程の筒状でフイルターの横に有ります、色は安っぽい金色で案外小さいポンプです。
 
燃料タンクベントフイルター
  燃料タンクは当然燃料が吸引されて負圧になるので当然タンクに空気を入れる穴が空いています。HUMMERの場合はこの空気穴は高々とエンジンルーム助手席側窓の下あたりまで延々と配管されています。この先端には小さなフィルターが付いていますのでこれの掃除も時々してあげてくださいここが詰まると燃料タンクが潰れる事も十分考えられます。私のHUMMERは依然走行中時々後ろでボコンという音がする事が有りましたが原因はこれの詰まりでした。タンクが負圧になりタンクが凹み、タンクの戻ろうとする力が大きくなった時に急激に空気が入ってタンクが元に戻った時の音でした。心当たりのある方は掃除してください。エンジン丸洗いする時も気を付けましょう。湿っていると空気が通りません掃除は外して内側からのエアーブローで十分です。神経質な方は、さらにタンクキャップを開けて配管の中もエアーブローすれば完璧です。 
 
オイルフイルター
オイルフイルターはAC Delco社PF-35又は1218でOKです、価格はヤナセで1300円ぐらいで買え国産同型よりかなり安いので毎回交換、出来たら2個フイルターの付くディアルフイルターキットの装着をお勧めします。海外旅行の際Kマート、ターゲットなどのスーパーには必ずフィルターは売っていすのでまとめ買いしましよう。 
 
ATフイルター
ATフィルターはやはりGMと共通のAC Delco製で品番1#8684221です。この時忘れてはいけないのはガスケットを同時に買う事です。SEALの品番は1#8677743です。フイルターは現物を見ると頼りないほど小さいので、早めに交換しようと思いましたが近い内にビッグプロジェクトを予定していますのでその時にしようと思います。部品番号はあくまでも私がHUMMER用として購入したのですが未装着なのであくまでも参考としてください。AC Delcoの部品は国内の部品屋さんでもそろう物が有りますので心配ないと思いますが価格はそれなりです。 

 

  2000年2月   2000年4月