HUMMER ESSAY 2000年7月     

 石飛毅氏よりの E-mail より抜粋    to  大井康之

 
2000年6月  

2000.7.26.    石飛毅氏

本日発売された4X4マガジンに北海道の私と同じ95年式のHUMMERオーナーが出ていましたので購入しました。
このオーナーも実用としてご自分なりに色々経験を積みながら工夫されているようです。オプチマのバッテリー、スタッドレスタイヤなど北海道ならではの装備だと思います。特にスタッドレスタイヤと言うより17.5インチホィールがうらやましいです。ただ価格が私の手の届かない額です。私なりにこの方のHUMMERを観察した所CTISは装備されていないのと、MTを履いているホイールがワンピースの物が装備されています。運転席ドアの取っ手はベルト式の物が付いています。シートはビニールレザーの物が付いています。CTISとビニールシートはこの当時もオプションでした。ホイールは当時もマニュアルにはワンピースが出ていましたが、この当時は2ピースが標準でした。また、運転席のドアの取っ手は95年ではモールド型の物ですからこれだけを見る限りでは恐らく94年モデルのようにも思えます。これで運転席下のカバーが無ければ恐らく94年モデルかも知れれません。今回の記事は今までと違って好印象なのは具体的な購入価格や維持費を載せていることではないかと思います。通常、仲間内での価格しか知らない私にとって参考になりました。特に噴射ポンプの交換に60万円は凄い!!。でも、エアークリーナは現地でも80ドルぐらいなので13000円ならお買い得だと思います。車検代は、個々によって内容が異なりますのでなんとも言えません。ミッションのレベルゲージのガイドパイプの破損、オイルクーラーホースの不具合は初めて聞きましたので、今後の参考にしたいと思います。スラントバック自体の精度はFRPの物はやはり精度が悪く、松原さんも友野さんも同様な事を言われていたのでしかたがないでしょうね。以上なかなか良い内容の記事でしたが、残念なのは燃費の計算と言うより単位を間違えています。サアットと見たときメーターが出ていて、もしかしてカナダ仕様かと思いましたが、スペアータイヤカバーはLAのハンティントンビーチHUMMERなのでUSA仕様なので再度メーターの大写しの写真を確認しました所、明らかに単位を間違えています。記事にする上でここまで几帳面にデーターを蓄積しているオナーがまさかが勘違いしている訳は無いと思います。また、この方は国防の最前線で活躍している技術系の幹部の方なので、間違えるとは思えません。恐らくこれは記者の先入観での誤解だと思います。大写しをしたメーターにちゃんとMILESと書いてあるのにすぐ下にKmと書いていますので単なる誤植ではありません。記事の中に燃費の表まできちんと載せているので私にとってはたいした問題ではありませんが、記事の内容がとても良かっただけに本当に残念です。実は私も今年の1月まで5年強の間、同じようにエクセルで燃費データを付けていましたが生涯燃費は4.52Km/L(2.82mil/L)です。したがってこの方のHUMMERはほぼ同じと言うよりちょっと良い様です。私も、今まで自分のHUMMERの燃費が悪いのではと気になっていたので、これを見て凄く安心しました。この他にもボルトの錆にも苦労されているようです。
本来は一番最初に書きたかったのですが、CCV誌と石川編集長の紹介が4X4マガジンに載っています。石川編集長はHUMMER OWNERS CLUB創立の際 色々指導や助言、また絶大なる協力をしてくださっており、第一回OWNERSミィーテイングにもピンツガウワーで来てくださいました。この記事は大変詳しく 石川氏を紹介しておりますのでぜひ御熟読ください。私の基本的なCLUB運営の倫理はほぼ記事の内容を見て頂けるとご理解頂けると思います。CCV誌は価格は高いのですが大変読み応えのある季刊誌です。あまりHUMMERは出ませんが、皆さんの中に貯まっているなにかを発散できる内容です。今月(7月28日)末に最新号が販売されます。書店で手に入らないときは通販もしておりますので直接編集部にお問い合わせください。連絡先、CCV編集部 0429-65-1020 FAX0429-63-1363 
オフロードエキスプレス誌には2000年モデルのHUMMERが出ています。内装の変化と、新しいCTIS内蔵型のアルミホィールが出ています。どうやら記事の目玉はペイロードが大きい事の様ですがコイルが硬いのが最強の足回りと言うのは短絡的すぎ、それとも確かにコイルの硬さが最強と言う意味でしょうか?私はスプリングは適正な硬さとストロークが命だと思っています。来週初めにオフロードアメリカのサスペンションキットが入ってきます。価格は普通車1台分ぐらいで一般的ではありませんので、この方が一般的に最強の様な気がしますが手前味噌過ぎですね。取り付けのレポートはしっかり行ないますのでお楽しみにお待ちください

2000.7.24.    石飛毅氏

今年の夏は東京は非常に熱く、私のHUMMERも日中は効きが甘いようです。酒田もフェーン現象で結構温度が上がるので大変ですね。
走行中クーラーの効きが悪いのは、色々考えられると思います。リアークーラーは外気導入ではなく室内で同じ空気をぐるぐる回して冷却しています。従ってある程度冷えた空気を更に冷やしていますのでフロントに比較して常によく効きます。それに比べてフロントは助手席側エアークリーナーの下側から外気を導入しているので熱い空気を冷えたエバポレーターを通して(ラジエターの様な物)いますのでかなり仕事の負担は大きくなります。リアのクーラーが効くのであれば、温水バルブはきちんと切り替わっていると思いますので、そのような時はMAX(室内循環)にして見てください。これで良く効く様になれば、暑さのせいと判断できます。ただし、フロントのダクトは助手席側のクーラーユニットからエンジンに近い所を通ってセンタートンネルをまたいできますので、ここでも多少は暖められると思いますが。生暖かくまでにはならないでしょう。もう一つ考えられる事は、エキスパンションバルブの詰まりが考えられますが、アイドリングで効くのであればあまり関係ないと思います。後で、マニュアルのエアコンの部分をじっくり読んで?考察してみます。
リアーバンパーのトラスは写真を撮って送っていますので、返事待ちなので少々お待ちください。

2000.7.22.    石飛毅氏

ここ一月ほど前からキーレスエントリーが動かなくなり、暇を見ては色々調査しました。私のHUMMERは購入時に2個のリモコンが付いていました。常時使っている方では動作しなくなったので、スペアーのリモコンを使ってみましたが、これでも動作せず、リモコンの電池を交換してみましたがやはり動作しませんでした。次に本体の電源を疑い先ずヒューズの点検のため取説を見ましたがリモートエントリーの項目が見当たりません。仕方なくサービスマニュアルの回路図を見ると4Fがリモートエントリーレシーバーにつながっていて、テールランプと共用になっていて、確認した所正常でした。その他の配線もチェックしましたがすべて正常で、原因は、レシーバーの故障と断定してしばらくそのままにしておりました。
昨日、解体しているHUMMERのレシーバーが使えるのではないかと思いレシーバーを見るとなぜか何処にも接続させていない灰色の線があり、もしかするとこれは何かあると思い再度マニュアルを見るとVALET SWITCHにつながっている回路が書いてありますが、実態は何もつながっていないので何かあると思い再度マニュアルを読むと、電装品の項目では無くマニュアルの巻頭にリモコンの設置方法が書いてありました。
ダメモトで以下の手順で取りあえず設定をやってみました。先ずイグニッションキーをオンの位置にします。次に、レシーバーから出ている灰色の線を延長してアースに落とします。アースはエンジンキーはグランドに落ちていますので延長した線の一端を接触させればOKです。この時おでこのランプ等が4回ピカピカします。そのままリモコンのスイッチを押しますとランプが一回光ります。灰色の線を外し30秒間待ってからイグニッションキーをOFFにして完了です。ドキドキしてリモコンのスイッチを押すと無事動作しました。ちなみにもう一つのリモコンを押すと・・・・動きません。どうやら二つのリモコンから出ている信号は異なっているようでした。マニュアルを再度よく見ると、設定中に順番に2個のリモコンを押せばいいらしく、最大4個まで設定できるようです。再度今度は2個のリモコンを使ってメモリーしましたら良好に動作するようになりました。これで毎回、鍵で開け閉めしていたわずらわしさから開放されました。何かの都合でリモコンの無い方はリモコンだけ部品で注文して設定すればOKです。リモコンの電池交換はリモコン本体の穴の空いている所の隙間に時計ドライバーの様な物をさしてこじ開けて交換します。電池はCR2016が2個です。リモコンもランプが薄くつきっぱなしになったら交換です。

リモコンの内部

リモートエントリーレシーバー右上の

赤いコネクターが設定用の線


私のHUMMERは何度も洗える事からK&Nのフィルターを使用していますが1万キロ程走りましたので点検しました。フイルターを取り外して見ると全体的にはさほど汚れていませんでしたが、このフィルターは目が粗くオイルを塗ることによって埃を取ります。したがって定期的なオイルの塗布は必要なので、今回洗浄してみました。手順は専用のクリナーを霧吹でまんべんなくぬらし水道の水で内側から流すのですが取説によるとあまり水圧を掛けてはいけないと書いてありますので私は外側からも水を掛けました。この専用クリーナは、匂いと触った感じでは、強アルカリ洗剤の様です。別の目的で購入した今日アルカリ洗剤と比べましたが、違いはありませんでした。恐らくコールマンのホワイトガソリンと同じでメーカーはこれをお客に専用としてハッキリした内容表示無しで特別な物として販売しているようです。水洗いして十分乾かします。この時フイルターをコンコンと叩くと水が落ちそうですが、これをやるとフィルターが変形します。(私はやってしまいました)内側からのエアーによるガンブキもフィルターの繊維の配列を乱す事によって目を荒らすので止めたほうが良いと思います。十分乾いたら専用のオイルをやはり霧吹でまんべんなく湿らせます。この専用オイルはATFにそっくりです。洗った後はオイルのおかげで吸入音が静かになったような気がします。

2000.7.20.    石飛毅氏

18日まで松原さんと共通の友人の結婚式のためHAWAIIに行ってきました。
現地ではHUMMERに1台すれ違いました。オワフ島にはHUMMERのディラーがあるので見学に行ってきました。
アメリカに良くあるFORD車と並売でHUMMERが売られていますが在庫は2台しかなく、それも新車ですが98年式と99年式の売れ残り?しかありませんでした。新車がバンバン売れているのか、全然売れないのか解りません。少しだけHUMMER関連のノベルティが売られていましたが、旧モデルだったので買い漏れのあった物を数点購入しましたが、あまりぱっとした物はありませんでした。
しかし、Kマートの玩具売り場には沢山のHUMMERおもちゃが売られていました。ちなみにKマートではHUMMER用のオイルエレメントは3ドルで売られていました。(当然自分用に4個購入) 
HUMMERのキーは、メインキーがFORDと共通なので、少し大き目の合鍵屋さんでスペアーを作る事が出来ます。しかしグローボックス、リアーゲートの合鍵は、国内で合うブランクが無いので今の所作る事が出来ません。以前 私は、渡米の際HUMMERの鍵を持参して ホームセンターで作ってもらいましたが、価格は2セット3本で15ドル程でした。友野さんにこの削っていないブランクを頼まれましたが、HAWAIIは観光地なので中々鍵屋を捜せず結局購入できませんでした。ブランクさえあれば国内の鍵屋で作る事が出来ますので次の機会には買いたい思います。
自動車部品屋さんはNAPAと言うオートバックスの様なお店を捜せたので、中を物色しましたが、アクセサリー関係は日本のオートバックスの方が充実していますが、オートバックスには無い、オルターネター、スターターなどを始めとする機能部品やメンテナンス工具が売られています。価格的にも安いので、インチサイズのビス等の小物を数点購入してきました。
最近、国内での車輌盗難が多いのでこの辺の部品に興味がありましたが、この手のショップにはありませんでした。カーアラームのショップは専門店があるのですが、あいにく日曜日であったため閉まっていました。
HAWAIIは、観光地であるので、マニアックな部品はあまり無く少し残念でした。捜せばあるのかもしれませんが今回は時間が有りませんでしたので限界でした。
来月は、ミリタリーコンベッションがあるため、また松原さんとメインランドに行きます。何かリクエストがありましたら連絡ください。9月も出張で渡米しますので充実したレポートが出来ると思います。 
ところで、帰りの飛行機で火曜日の朝日新聞朝刊を読みました所一面にドカンとショッキングな記事がありました。ついに我々HUMMERに残念な法案が作成されたようです。内容的にはあくまでも案なのですが、DIESELエンジンが発生するNOx、SPMに対する更なる規制が2002年から始まります。従来首都圏で実地されていたNOx方を強化した物で実質的にDIESEL車の販売を禁止するようです。車輌総重量が3.5tを超えている車輌には多少甘くなるようなので、最近のHUMMER(燃料タンクが2つの物)はこれを超えているのでセーフかもしれません。大切に長く乗るのと、新しい車を作る事による環境破壊どちらが良いのかは解りませんが、施行されれば従うしかありません。どれほどの効果があるのかは分かりませんが、野放しが良くないのは十分解ります。ただ、前回の規制で全く効果が無かったのは事実で、首都圏に入って来る他県の無規制車がある限り中々上手く行かないような気がします。HUMMERの場合目に見える黒煙が少ない様でも、ガソリン車に比べると多いのは事実です。この規制が始まったらエンジン積み替えで対応するしかないのでしょうか。使用過程車に付いては未だはっきり決まっていませんので今後の展開には注目したいと思います。ちなみに当方の95年式は3.5tに30Kg足りませんので規制確当車になります。この規制はあくまでも車輌に対する物で、石原都知事の息子さんの大好きなモーターボート等の船舶(もちろん大型艇の殆どはDIESELエンジン)や航空機には適応されません

2000.7.9.    石飛毅氏

友野さんが、アルミのパネルを輸入したので、取り付けのお手伝いをするために、千葉に行ってきました。このキットの内容は、メーター周りのベース以外のネジ止めされている部分、ACの吹き出し口、パワーウインドウ・スイッチパネル、ドア取っ手周り、シガーライター、シフトレバー周りの殆どをアルミのビレトパネルに交換する物です。部品の総点数は20点以上もありワクワクする内容です。価格は1500ドルほどで高いと最初思いましたが、部品の仕上げの良さ、点数を考えると決して高い物では無いと思います。(でも私にはちょっと手が届かない)
同時にシフトノブもアルミ製の物に換えましたが、これは250ドルほどしますのでチッと高いと思います。交換は基本的にメーターやスイッチで挟むもの、と既存のねじ穴を利用して取り付けますが、強度的に問題の出そうな所はビス穴を追加します。取り付けに関しての難易度はさほど高くはありませんが、この部品の精度がキッチリできているのですが、HUMMWEの方が精度が悪いので、多少のヤスリがけは必要です。友野さんの場合はメーターをオートメーターに交換しているためこれを外すのが一番難易度が高い作業でした。また、CDチェンジャー、パワーウインドウ等は元々付いていませんのでこの辺の部品は不用になります。私も、以前から自分で図面を書いて作ろうと思っていましたので大変参考になりました。 
シフトノブの取りつけている機構はピンを打ち込んで居るだけで実に簡単なのですが、このピンを抜くのにはちゃんとした工具とコツが必要です。ピンの太さと同等のピン抜きポンチを用意してこれをピンに当て金属製のハンマーで叩くのですが、この時叩く方と反対側からしっかりレバーが動かない様に固定していないとピンは抜けてきません。ピンを抜いた後、アルミノブに抜いたピンを途中まで打ち込みレバーに差込んでから完全に打ち込むと取り付け終了です。この時も打ち込む方と反対側をしっかり押さえないと力が逃げてしまうので注意が必要です。 
全てを取り付けるとより一層精悍さが増し豪華さと言うよりもレーシーな雰囲気が漂いなかなか良い雰囲気です。(写真参照)
友野さんと二人でろくな説明書も無いので色々考えながら、途中で工具を買いに行ったり、中々楽しい作業をする事が出来ました。彼のシートの横にはアクセルペダルも転がっていたので、恐らくこれから交換する予定だと思います。

2000.7.6.    石飛毅氏

前後デフ、AT、トランスファーのオイル交換をしました。
それぞれの交換のインターバルは取説に記載されている距離で行えば良いのですが、私の場合は少々早めに交換しています。OIL交換は以前廃油の処理が出来ませんでしたが、ガレージが完成してからは、処理業者に依頼出来るようになりましたので、自分で納得の行くOIL交換をしています。
エンジンOILの交換は、最初全てドレンアウトした後、オイルフイルターを外して中のOILを棄てて再度装着して、OILを5L程入れて10Kmぐらい近所を走り再度ドレンアウトします。(これを通常フラッシングと言います)フラシングに使うOILは専用の物もありますが、粘度が低くて灯油みたいなので、私は通常使うものを使用しています。DIESEL用のOILは中に洗浄剤が入っていますので、GASエンジンの場合もDIESELと共用のOILでフラシングするとこの程度でもかなり汚れが落ちて効果があります。
OILを抜いた後ドレンプラグを装着して30秒ほどOIL無しでエンジンをアイドリングさせます。こうして完全にエンジン内のOILを排出した後通常通りエレメントを交換して新油を入れます。OILの量は中に残っている量にもよりますが、おおよそ8L用意していれば良いと思います。
以前にも書きましたがHUMMERのエンジンは国産のエンジンに比べてOILの消耗が激しいので、私の場合OILを購入するときにアメリカ製の1クオートのボトルを使用しています。このボトルはOILジョッキも不要なのでペットボトルを上下に切り取り上の方を漏斗にして入れています。(なれるとこれも要らない)私の使っているOILは15W-40の物を資金難からブランドは特に問わずに安物(アメリカではポピュラーなメーカ)で済ませる事が多いです。
デフのOIL交換に必要な物は六角のL型レンチが必要です。サイズはインチサイズで3/8です。これぐらいのサイズであればしっかりしているので、先端が丸い物や 金、銀色の高価な物は必要ありません。ホームセンターで300円ぐらいで購入可能です。デフにはこのレンチが合うプラグが2ヶ所あります。下側はドレン用で上側が注ぎ口です。この注ぎ口がOILのレベルホールも兼ねていますので、ここから出てきた分は余剰な分です。使用するOILは、80W-90のマルチギヤーOILで、これも注ぎ易いので尖がった形をした容器に入った1クオート入りの物を使用しています。デフの周りは色々邪魔な物が有あのでジゃッキは使えません。
ただしエクストラ燃料タンクの付いたHUMMERの場合はリアデフにOILを入れいれずらいので、シリンジを用意した方が良いと思います。OILの交換の手順は先ず注ぎ口を少し緩めます。次にドレンプラグを完全に緩めてOILをドレンします。外したプラグの先端にはマグネットが付いてありデフ内部の金属粉が付いていますのでウエスでキレイに拭き取ります。その後注ぎ口のプラグをさらに緩めるとドバーっとOILが出てきます。この時OILキャッチをしっかりしないとこぼして後始末が大変です。
トランスファーのOIL交換です。基本的な要領はデフと同じですが給油口とドレン口のプラグは30mm程度(モンキーを使ったのでサイズがハッキリしません)のオス頭です。このプラグは6角の部分が薄いのでいいかげんな工具を使うと六角の頭をなめます。使用するOILはATFのデキシロンVです。
ATのOILはOILクラー、トランスファークラー等があって実は全量をスッカリ交換する事は不可能です。整備工場のATFチェンジャーも配管の途中に廃油と新油の2つの入れ物を設けてATのポンプ頼りで出てきた分足すという方法です。
したがって出てきたOILが奇麗になったら交換終了としている物です。したがって請求額が実際車に残ったOILの量より多くなる事はありがちです。この方法はかなりの確立で新油になりますが、閉塞された配管だけではなくOILパンがありますので、全量スッカリ交換するには理論上3倍の量を使わないと旧油が残ります。
私の場合はATのドレンから抜き、抜いた分だけ継ぎ足すというおでん屋のスープの様な運用をしています。ただ、OILが焦げ臭いときはこれを2回ぐらい行います。
5万Km走行した今回は整備工場でATチェンジャーによる押し出し交換した後、フィルターを交換しました。当然、フイルターはOILパンの中にありますので、この時もかなりの量のOILを交換する事になります。フィルターは布の様な物で出来ていますので残油分がありますので、これでどうにかほぼ完全交換となる訳です。
メーカの指定距離で交換していればAT のOILはあまり神経質になる必要はないと思います。尚、AT OILを注入する所は安直で、レベルゲージの穴からシリンジで入れます。
ここにOIL交換方法を書いたのは自分でやる事を勧めている訳ではなく、どのように交換するのか知っていても損はないと思って書いています。特に廃油の処理は色々問題が有りますので注意が必要です。OILの交換は案外上記のように作業の内容には程度が色々ありますので、依頼するときは自分が納得できる作業を依頼することが大切だと思います。 
アメリカでターボDIESEL用のハイパホーマンスソフトウエアをインストールしたエンジンコントロールコンピュータがありましたので現在内容に対して調査をしています。チップ交換かコンピューター本体ごとの交換なのか今の所ハッキリしませんがその内紹介できると思います。松原さんが、身銭を切ってこのような面白そうな物に挑戦してくれるので助かります。性能曲線を見ると3速の伸びにハッキリ違いがあり中々そそる物ですが価格的に国産と比較しても安価なので、ここで評価してから購入をしたの方が良いと思います。もちろん保証付きのHUMMERの場合保証対象外になると予想されますので、ご自分の購入先にちゃんと聞いてからの方が良いと思います。

パワーウインドウスイッチの続報です。今日気が付いたのですが、先日交換したパワーウインドウのスイッチが光っていました。このスイッチは部品取りHUMMERのドアに付いていた物を流用しましたがこの部品取りHUMMERは98年式なのでどうやらドアのスイッチもこの年式はイルミネーション付きのようです。未だイルミネーション付きスイッチは壊れて居いいので分解していませんがこのイルミネーションは夜間以外でも走行中は常時点灯しています。発光は電球か、ELか解りませんが、この大きさや差し替えで配線増設無しで光っている事で判断すると恐らく電球だと思います。

グリルガードを色々な物に交換しているメンバーが数人いるため、メンバー以外の方やメンバーから質問を複数受けましたので参考になればと思いここでも少し触れます。
グリルガードの是非は私には特に意見はありませんのでここでは触れません。ただHUMMERはボンネットがFRP製で事故車を見る限り構造物と言うよりカバー的な要素が強いので若干の補強は有あた方が良いかなとは思います。
現在見たことのあるグリルガードは友野、林各メンバーの使っているボンネットの中ほどのヘリコプターフックで固定しているスタイル。(ここではタイプとします)
松原、関根各メンバーの純正型で構造のパイプの太いも物。(ここではスタイル)
純正より少しだけボンネットに回り込んでいる物(スタイル)があります。
何れもパイプの太さが太く、純正の物と比較するとA、Cは視界の邪魔になります。元々HUMMERは視界が良いので運転の邪魔にはならない程度です。ただ角がボンネットに掛かる部分の陰になっているので先端の両脇の感覚は解りずらいと思います。
固定方法ははヘリコプターフックに受け金具をネジ止めあるいは、溶接で固定します。固定ピンは元ではなくこの金具にピンを刺し込む方法になります。走行中のゆれも気になる程ではありません。ピンを外すとボンネット同様前方に倒れてボンネットの開閉には影響はありません。
のスタイルはそのままほとんど純正と変りませんが、取り付けベースが異なり固定のピンは純正より短い物を使います。Bの縦の太い部分は金属ではなくゴム製パットです。
型は結構重量が増加する割にピンの位置が純正と同じなので走行中の揺れと耐久性に不安があります。
95年式のHUMMERでは純正のピンはR型ピンを刺し込むタイプですがこれを現在採用されているワンタッチの物とそのままコンパーチブルで交換できます。また、紛失防止用のコーティングされたワイヤーも部品で出ています。これの取り付けにはタップ(ねじ)加工が必要です。

近頃熱くなりACの使用頻度も高くなって除湿したドレンが大量になります。硬くなったドレンパイプでは排出しきれないでエバポレーター部に貯まり吹き出し口から水が出て来る事になります。冷房効率も下がりますので助手席足元フエンダー内のパイプを良くモミモミしてください。ACを使っていて止めた後何時までもかなりのドレンが出ていたら硬くなっている症状です。

2000.7.1.    石飛毅氏

パワーウインドウのご機嫌が突然悪くなりました。
開ける時は問題ないのですが締めるときスイッチを押しても動かないという症状です。これは運転席だけで、他は問題ありませんでした。まらなければどうにもならないので、その場はスイッチを引き抜き取りあえず配線のコネクターをぐりぐりしてみた後にスイッチを押すと何事もなく動き始めました。このコネクターをグリグリした後は、ばらく問題なく動いたのですが、また直ぐに同じ症状が出てしまい、安易な接触不良では無く何処かが故障と判断して、故障個所の推定をしました。
先ず、開けるのには問題が無く、開く方にスイッチを押している間にモータの唸りも無いのでモターやリンクの問題ではないと確定しました。特に、モーターにつながっている配線は2本で開け閉めは単純にプラスとマイナスを入れ替えているだけの単純な配線で、DCモータの場合正転がOKで逆転がNGなんてラジコンの進角を付けたモーターならありえますが、正逆同じ動きをするモータには通常ありえないので希望も含めてOKとしました。リンクも動いていたときは途中で引っかかる事も無くスムーズでした。もちろん開くのですからヒューズはOK。そうなると電気が来てない事になります。今回は配線をグリグリすると動くので、断線か、スイッチ不良の何れかに絞られます。断線は通常過電流に依る溶けと屈曲などによる物理的な切れが考えられますが、ヒューズがOKなので過電流はない。運転席はスイッチが単独(ダッシュパネルには運転席用のスイッチはない)なのでドアの開閉による断線は開く方が動くので無罪。そうなると怪しいのは安くて交換の簡単なスイッチと予測でき、案の定スイッチを交換した所完璧になおり2分で修理完了となりました。
通常はそれでヨカッタ!ヨカッタで終わるのでしょうが、私の場合は知りたがりなのでトラブル原因を追求したくなり、スイッチをばらしてみました。
このスイッチの先ず不思議なのはモータは正逆切替えなので通常は3極双頭のスイッチが使われると思いましたが足は5本でした。回路的な論理は通常右2本左2本がそれぞれ導通で右を押すと右端と中央が導通になりその時、今まで導通であった右から2本目はオープンになりますが左の2つは導通のままです。反対に左を押すと全く反対の動きをします。これから予想すると左右の端の配線は直接モータに行き(通常両方共マイナス)でそれぞれの方向に押したとき片側だけプラスが行くと言う回路をスイッチに持たせています。
現物を分解した所中身はリレーの接点の様な物が左右に配置され、それぞれのベロが上下に動く事によって極性を切り替えていました。このベロは同時に両接点が付かないようにバネで引っ張られていて、どちらかに必ず押し付けるようになっています。従ってスイッチをどんな強い力で押しても接点を押す力はバネ頼みの構造になっています。スイッチとしては結構高級品の様です。

スイッチの内部


動作中のスイッチの内部


接点のやけ具合、下側が{開く}の方


今回のトラブルの原因はこの接点にあました。写真でも解るように接点は黒焦げで接点不良を起しています。直接ここでモータ電源をオン、オフしているのでかなりバチバチ火花が飛んでいたらしく、特に閉める方は開ける方よりも黒々しています。それは単純に閉める方が負荷が大きいため大きな電流が流れるためと考えられます。
そこで、もしもこの現象が皆さんのHUMMERに突然起きたとき、閉まらないからといって修理屋を呼んでも部品を持っていないし、ドアの内張りなんぞはがされたら、後で幾ら請求されるか解りません。その時は速やかに他のドアスイッチと交換して対応してください。コネクターは結構固めに差し込まれていますが少しずつ根気よく抜いてください。この時決して隙間にドライバーなどの金属を入れないでくださいショートして危険です。後ろの席は頻度も少ないしダッシュパネルのスイッチも有あので流用しても不便はないでしょう。私のHUMMERの場合はこの調子で行くと次に壊れるのは恐らくパネルにある助手席用のスイッチが壊れると予想できます。ただし、パネルのスイッチはドアのとは少し違っていて表面の矢印が光っているので今度調べてみようと思います。ちなみにこのスイッチは丁寧に分解すると一度ぐらいは修理ができ再利用できそうなので棄てない方が良いと思います。モータは他の窓と動きに差が無いので当分使えると思います。

明日は先日お知らせした「スーパーグリス」が入荷しましたので、HUMMERにドーピングしたいと思います。又、デフ、ATオイル、トランスフアーのオイル交換もやりたいと思います。特にATは3万Kmほど無交換でしたのでATフイルター共々交換しようと思います。でも、本当はボールジョイントの交換したいけど、ボーナスが未だなのでもうしばらく我慢になりそうです。

  2000年6月