HUMMER ESSAY 2000年8月     

 石飛毅氏よりの E-mail より抜粋    to  大井康之

 
2000年7月  

2000.8.28.    石飛毅氏

ガソリンタンクの修理は如何ですか?
友野君のHUMMERも同様なのでパッキンを届けるのと、松原さんのハンビーのドライブシャフトのブーツが破れていたので友野君の93から外したドライブシャフトアッセンブリーを分けてもらうため、松原さんと一緒に友野宅にお邪魔しました。
久しぶりに友野君のHUMMERを見ると何とリヤーヒータBOXの上にゴージャスなティッシュケース?が取り付けてありました。友野君の奥さんはアメリカン家具職人で自宅に工房を持っています。彼が奥さんにオーダーしたのですが、本当に良く出来ています。パイン材で今は白っぽいのですが使い込んでいくうちにいい色になるでしょう。HUMMERはもともとマスプロで作られているものではありませんので、この様な手作りの物は違和感がありません。
毎回友野君のHUMMERは手が加えられているので目が放せません。


昨日、ポルシェカレラ4からHUMMERに乗り換えたいと希望している方からメールを頂きました。恐らくポルシェを買ったときは一生乗るつもりだったと思います。ポルシェが悪い車と言う訳ではありませんが慣れてしまうと恐らくもうときめかなくなったんでしょう。ポルシェを買うほどの根性のある方は恐らくHUMMERを見て乗ってしまったら手に入れるまで眠れない毎日が続くでしょう。松原さんもイタリアの512やデイアブロよりHUMMERの方が花があると言ってました。この方は回り道すること無くHUMMERにたどり着くことは正常進化でしょう

2000.8.25.    石飛毅氏

燃料センディングユニット到着しました。
パッキンの様子からすると明らかに燃料に侵されています。これではガソリンタンクからの燃料漏れがあって不思議は無いでしょう。先日LAのデロリアンの専門店ではこれと同じ部分がガソリンで侵されるので満タンにしない方がいいと言ってました、やはりこれと同じで材質的な問題でしょう。また、可変抵抗部分の線はスライドするブラシの強さが強すぎてこすれて断線しています。これではガソリンメーターは半分くらいからは適切な指示をしていないはずです。この可変抵抗は長い線を糸巻きして対極のブラシを表面に滑らせて抵抗値を変化させ、それをメーターに指示させています。抵抗値は満タン時に大体40Ωでガス欠時に240Ωぐらいになります。今回この線が途中で切れているので切れている所までは正しく動き、半分ぐらいでメーターの指示は「E」になります。タンクパッキンの修理ですが、ゴムの材質でガソリンに一番強いのは「NBR2種」ですが、この大きさのものは価格も高くなります。更に相手のタンクの形状的な平面度とかを考えるともう少し厚みを持たせクッション性の強いものがベストと考えます。そこで単価は高いのですが少量ですむテフロン製の丸紐パッキンをユニットの形状に合わせて貼りつける方法がいいと思います。テフロンはゴムとは違いガソリンに侵されませんし経時変化も少ないのでパッキンとして良好です。今回用いたものは直径6mmのもので工業用に多く使われていますが、あまり一般的には目にしない物です。これをシール面に貼り均等にねじでしめこんで潰すと多少でこぼこしてもなじむと思います。更に心配であればウルトラブルーなどの液体ガスケットを塗りこめばベストでしょう。燃料のレベル計の修理は断線した部分をハンダで付けようと思いましたが、ハンダの出来ない材質のため、アルミのパイプを使いカシメました。本来そう簡単に切れる物ではないのですが今回の部品を見るとかなりブラシの当たりがきつくてほかの部分の断線も時間の問題と思います。今後、この部分は新品との交換をお勧めします。

センデイングユニット

可変抵抗部分

2000.8.20.    石飛毅氏

松原さんと一緒に10日間渡米して昨日帰ってきましたが、やはり英語漬の毎日は非常に大変で先生のご苦労が解ります。
今回の渡米目的は、毎年アメリカで行われているJEEPを初めとするミリタリー車や用品のコンベッションの見学のためです。今年の開催場所はカンザスシィテーで、同行の松原さんは幼少のときから米国内各所に沢山いかれているみたいですが、カルフォルニア以外行ったことが無い私にとっては、始めて見るカジノや誰も走っていないフリーウエイ、まるで路線バスの様な早い者勝ちで椅子取りする国内線飛行機など大変面白い経験をしました。アメリカは国内便でも3時間ほどかかったり、時差も2時間あり、途中飛行機から夏だというのにしっかり積雪がある所があったり本当に国土の広さを感じました。
ミリタリーコンベッションで展示されているハンビーは5台ありその内2台は走行距離が100マイル以下でしたが、保管場所が砂漠だったらしく、全体的にサンドブラストを掛けられているようで外装の程度はあまり良くありませんでした。エンジンは大変キレイで走行距離に偽りはないようです。持ち主はアトランタの業者で昨年正式放出された物をゴッソリ購入したようで、、価格は現状で3万ドルですが乗り出すにはこれにもう少し足さないと無理だと思います。
ハンビーは正式軍用車なので輸出には国防省の許可が必要です。それを知らなかったらしい方が輸出しようとした所、ロングビーチの港で没収され犯罪になるため放棄した話を聞きました。結局このハンビーはオークションにかけられて国費になってしまったそうです。もし輸入を考えている方はしっかりとしたコミッショナーに依頼した方がいいと思います。コンベッションでHUMMER用の2ピィースホイールを発見しました価格は一本150ドルですが使うにはオーリングナットバルブ等が必要です。更にCTIS、ランフラットはオプションになります。
カンザスから帰ってきてHUMMERの純正スラントバックを作っている方にお会いした所なんと17.5インチホイールにブリジストンのスタッドレスタイヤを付けているセットを発見しました。これは日本からタイヤを取り寄せAMGがテストした物でした。彼に問い合わせた所17.5インチのホイールはアメリカ製で1ロット30本で作成してくれるそうです。価格は足元を見られてのか少々高めでワンピースの鉄製ですが1本300ドルだそうです。しかし積雪地での走行を考えるとぜひ欲しいですね。この方の話では日本に送ったことがあると言ってましたので憶測ですが先日、雑誌に出ていた北海道の方の物かもしれません。当然、タイヤ、ビードロック、ランフラットは別料金です。ビードロックはぜひ欲しいですね。
今回この他に捜してきた物はエンジンキー以外のグローボックス、リアゲート用のスペアーキー用のブランク(削っていない物)を買ってきました。エンジンキーはフォードのピックアップ、ブロンコと同じなので入手可能ですが、これらの物は入手出来ないので買ってきました。価格は驚くほど低価格で思わず5本づつ購入しました。ぜひ海外旅行の際はHUMMERの鍵を持っていきましょう。

2000.8.7.    石飛毅氏

娘のインターハイも終わりやっと時間が取れると思っていましたが、9日よりアメリカにいってきます。
オフロードアメリカより下記のメッセージが届きましたので転送します。
未だ返事のメールは送っていません。

Good Morning,

I was surfing Hummer sites, and found yours. 
I would like to introduce our company to your club.
Off-Road America produces "High Performance Hummers" in Jacksonville, Florida USA.
We also offer High Performance after-market Hummer parts.
If you haven't already, please take a moment to check out our site
http://www.offroadamerica.com We have one Japanese customer who had us drop a GM 502 engine
in their Hummer. I would imagine it's the fastest Hummer in your country.
If you have any questions, please send me a note to cd502@0ffroadamerica.com


Thank you for your time,

Chas Dodge
Asst Ops Mgr
Off-Road America
http://www.offroadamerica.com

 

  2000年7月