HUMMER ESSAY 2001年2月     

 石飛毅氏よりの E-mail より抜粋    to  大井康之

 
2001年1月  

2001.2.28.   石飛毅氏

海外企業情報に詳しい渡辺さんからの情報です。(いつもこの手の情報は正確で早いので助かります)
内容は2月14日ドイツの自動車メーカー大手、ダイムラー・クライスラーが、自動車最大手の米ゼネラル・モーターを相手取り、GMが一昨年買収し昨年1月に発表した「HUMMER H2」は、ダイムラー・クライスラーの「Jeep」のエンジングリル部のデザインに関する商標を侵害しているとして訴えを起こしました。
ダイムラーは、GMにフロントグリルのデザインの使用を禁止し、既に出荷されたすべてのHUMMER H2の回収と損害賠償を求めています。しかし未だH2は発売していないのでこれに対してはたいした事は被害はないと思いますが、GMはデザインの変更をするつもりはないみたいで逆に訴訟を起こしております。
更にGMは来年にはもう少しH2より小型のモデルの投入をも計画して強気です。
一方ダイムラーはオハイオ州トレドの地裁に提出した訴状の中で、商標となっているフロントグリルを使用したジープの広告費にこれまで10億ドル以上を投じてきたと指摘しています。調査会社がジープの所有者に対して調査したところ、所有者の3分の2が、GMのHUMMER H2の写真を見てジープを連想させられと回答したそうです。
ちなみにダイムラーはジープ・ブランドについて、81、87、91年に3つの商標を登録しており、これらによってフロントグリル部のデザインは保護されていると主張していますが、どの様な登録かは不明なので、個人的な私の判断は出来ません。HUMMER H2を最初見た時、私はHUMMERのオーナーなので、特にJeepに似ているとは感じずどちらかと言うとH1のデザインをかなり意識していることに気を取られ、これはHUMMERじゃないと判断し拒絶反応をしました。
クライスラーが訴えたのは多くのJeepオナーがH2を見てJeepを連想した事が問題で、オーナーがH2に対して好意的に受け入れて居ると判断したためでしょう。例えば一般の方がHUMMERとメガクルーザーを見て同じと思いますが、HUMMERオナーの殆どは別物と判断するのと同じで、同じ様な物の持ち主は似た物に対して多くの場合嫌悪感を持つのが常ですが、今回の場合クライスラーは危機感を感じたのでしょう。
アメリカのエージェントから送られたHUMMER H2のカタログを見ると、グリルは横広のガイコツ顔で簡単に言うとYJラングラーに確かに似ているような気がします。詳細を見ると内容的には今までのH1の価格に対しての内装等の品質が粗雑な事はなく、寸法的にも小ぶりで私もH1以外でアメ車となるとチョイスの一つになりそうな衝動になります。H1の過剰品質に比べ見えない所のコストは恐らくかなり落としていると思いますが、サバーバンとの部品共有に依る数量コストダウンが中心であると思われるので、一般的な使用には十分でしょう。今ではサバーバンも珍しくない日本でも奇抜だけど安心できるので、かなりのセールスが可能だと予想できます。実売価格はリンカーン ナビゲター(5万ドル程度)のやや高め辺りでは無いかと思います。

以下に ダイムラー VS GM の記事の原文を載せます

GM holds a trademark on the Hummer grille design, which has been used on full-size versions of the vehicle for 16 years, said Kelly Cusinato, a spokeswoman for the world's largest automaker.General Motors filed its own lawsuit in U.S. District Court in South Bend, Indiana, seeking to protect the Hummer design.DaimlerChrysler waived its claim to the grille design byignoring GM's use of it on Hummers, the Detroit-based company saidin a statement. GM in 1999 bought the right to use the Hummer name from AM General Corp., which continues to make and sell a military version of the vehicle. The H2 will be made by AM General for GM at a new plant in Indiana.The commercial Hummer version that GM now sells is a niche vehicle. GM sold last year only 875 Hummers, which according to the automaker's Web site have base prices ranging from $75,987 forthe two-door hardtop version to $94,529 for the four-door wagon.GM hasn't announced pricing for the H2. The New York Times reported in August that H2 prices would be in the $40,000 to $45,000 range. The new plant will be able to build 40,000 vehicles a year, and GM said in January 2000 when it showed an H2 prototype in Detroit that it wanted to build Hummer sales to 100,000 a year.The smaller, less expensive H2 likely will compete with Jeep products. The DaimlerChrysler brand's U.S. sales fell 11 percent last year to 495,434 vehicles, while the overall decline for the company's Chrysler unit was 4.4 percent. Jeep accounts for about a fifth of Chrysler's U.S. sales.

2001.2.27.   石飛毅氏

ここの所、年度末の忙しさで、サボっていてすいません。
相変わらず土日には中々ガレージには行けませんでしたが、昨日はアメリカからM151(フォード製の珍品)ダッジのバンが届きましたので引き取りに行きました。今回のコンテナはこのほかに目立った物はありませんが、HUMMER用の消耗品を多少輸入しました。
相変わらずの円高は輸入にとって逆風です。
最近の話題は色々あるのですが、その中にまた今年も「としまえん」でカーグラフィックの展示会(CG/NAVI DAY 2001)があります。昨年までは、展示だけでしたが今年はパレードへの参加要請がありました。それも先頭です。このイベントは3月10〜11日の2日間 開催されており、両日とも私は現地に居りますので、興味のある方々はぜひご来場下さい。
としまえんへの入場料は必要すがイベント参加費は無料です。
詳細はCCV HP http://homepage2.nifty.com/CCV/ )をご参照下さい。

2001.2.22.   石飛毅氏

先日交換したオートメーターを装着しましたが、先日 既にオートメーターに変えている友野さんのHUMMERに乗せてもらった時、燃料計の残りが1/4だったのに実際は40Lそこそこしか入らなかったので少し気になり、しばらく試走した所、やはり燃料計以外は、以前と殆ど変わらなかったのでセンサー交換の必要は無い様でした。
私のHUMMERは今までの燃料計よりも 走行距離の割に減り方が少なかったので心配になったので、燃料メーターをチェックする事にしました。
燃料計には12V、アースの他に信号線の3本が配線されています。燃料タンクの信号は水洗トイレの浮きと同じで、バルブの代わりに可変抵抗が付いています。
95年式のHUMMERは満タンの時の抵抗値は33.5±8Ω空っぽで240±20Ωです。可変抵抗の一方はボディーにアースを落としてあり、もう一方がメーターまで来ています。チェックの仕方は、メーター裏の信号線を外して、ここと、アースの間に33.5と240Ωの抵抗を入れるとメーターがFとEをそれぞれ振ります。
ピッタリの抵抗を入手するのは面倒なのと、途中経過を見たいので、ダイヤル式可変抵抗器を使用してメーターの変位を見る事にしました。テストの結果概ね抵抗値に対してリニヤにメーターは動きましたが、タンクの形状とフロートが扇型に動くため抵抗変化がそのまま燃料の量になるとは限らないので、しばらくなれが必要だと思います。
ともかくメーターが半分なのにガス欠と言う事に成らないので次回タンクが空になったらスタンドで10リッターづつ入れて変位をみたいと思います。
友野さんのHUMMERのが合いマニュアルを見ましたが、抵抗値が出ていないので前に付いていたメーターで同様のテストをして、更に新しいメーターをテストすれば状態を確認できます。

2001.2.16.   石飛毅氏

ロゴ入りグラスありがとうございました。
中々の出来に驚いています。これであれば結構売れそう!!


サンドブラストを使ってマダマダ アイデア次第では他の用途もありますね。
今度、考えてみます。

2001.2.11.   石飛毅氏

積雪路走行の大井先生からのレポートを流用します。 

今回雪上で空気圧のテストのことを書いてありましたのでここ雪国での経験を補足したいと思います。雪道走行時は雪質が問題なので先ずそこから書いてみます。雪の状態を大きく分けると 降り積もったままの積雪と圧雪に分けられます。一応あとでタイヤ圧の説明のために状態別に番号をつけておきます。

1 積もった雪の積雪には新雪が積もったものと、積雪が固まって一部氷状になって堅くなったものがあります。
2 圧雪には車などで圧雪されたものと、除雪車により圧雪されテカテカになったものと、さらさらになったものがあります。
3 また融雪剤の使用によって変化する雪にはシャーベット状になる状態と、極端に寒いときにはパウダー状になるときもあります。一部アイスバーンが残ることもあります。
4 比較的暖かい雪の場合はアスファルトに降るとシャーベット状になる雪もあります。
5 シャーベット状の雪が夕方からの冷気で凍ってアイスバーンになることもあります。
6 極寒の時はパウダースノーとなります。
7 道路の状態ではそのほかに轍が出来るものと、除雪のあとに大型トラックなどによるチェーンのためにそろばん状にでこぼこに固まった状態のものもあります。
そのほかにもあるかもしれませんが・・・・・

なお自分のタイヤはGSAですが以前 JEEP CJ-7 のときに MT様のブロックタイヤをはいていたので、その方がいい場合もあるので比べて書いておきます。

1 の場合 新雪の時はタイヤ圧はノーマルでいいようですが一部氷状に固まっているときは接地面を稼ぐために低圧がいいようです。
この場合は出来ればMTのようなブロックタイヤがいいと思います。
2 車で圧雪されたり、除雪車のあとのただ固まったままの場合は比較的低圧がいいと思います。
圧雪でテカテカになっている場合は出来れば接地面を稼ぐために低圧のGSAがいいと思います。
3 融雪剤によるシャーベット状の時は通常の圧でいいと思います。MTでもGSAでもそれほどの変化がないとおもいます。低圧にすると接地面が多すぎてハイドロブレーン現象のようになってしまうことがあります。パウダー状の時は低圧にした方がいいと思います。
4 この場合は普通の圧がいいと思います。
5 アイスバーンの時は間違いなく低圧です。GSAの方が効果があると思います。もちろんスタッドレスが一番です。
6 パウダースノーの時はMTの方に部があると思います。圧はノーマルが効果あると思います。
7 轍がある場合は低圧にしないとすぐにハンドルが取られてしまいます。そろばん状の時も同様です。

以上、ここの土地での雪質の時のタイヤ圧の設定法をまとめてみました。
なおアイスバーンの時はフロントはエアロッカーをオンにしてリアはデトロイトロッカーです。
低圧の時は1.0kg ほどに落としています。 

雪に毎日接している先生のご意見迫力がaあます。私の場合積雪路を走行するのは、スキーに行く時ぐらいでその時は亀の様にゆっくり走っていますので、危険な目にあった事は1度しかありません。それは、群馬県のスキー場で傾斜地の階段状の駐車場で上の段から下の段に降りるスロープで起こりました。一度目は左折して、そこからがスロープになっている所で左折しようとしても曲がれずに ドン! どうにか曲がりスロープを降り始めると先行車が急にスロープの途中で止まり。真綿を締めるようにブレーキを踏みましたが、AT車のため Dレンジですとクリープしてしまい、止まれずにすかさずNレンジに入れて間一髪で先行車が走り出しセーフと言う事が有りました。前記の左折できなかった時は、左折路でしたが、雪壁に当たる時ハンドルを直進にしてタイヤ側面を当てない様にして雪壁にぶつけて止まりました。これはステアリング系にストレスを与えないためです。
HUMMERの場合ステアリングリンケージが前輪キングピンの後方にありますので右フロントタイヤのキングピンより前方の側面を当てるとリンケージのロッドが引っ張られアイドラーアームに大きな力が掛かります。キングピンより後の場合はセンターリンクが曲がります。左側タイヤの場合は直接ステアリングギヤーボックスなのでどの位置をぶつけてもギヤーボックスに力が掛かります。
勿論程度問題ですがドチラモ今まで事例があります。アイドラーアームの場合は走行中のハンドルのぶれがあり、センターリンクの場合直進中にハンドルがすこし右に傾きます。ギャーボックスの場合はオイル漏れが一番多いので雪の上でフロント左タイヤ後方で赤い物が車からポタポタ来たらこれです。継続走行にはブレーキのパワーアシストも共用なので危険です。それ程簡単に壊れませんが万が一の時は点検してから走行して下さい。わからずにいためにとんでもない事にならないためには必要です。
ワタナベさんが軽トラックにAM GENERALから貰ったエンジンをランドマップさんの軽トラックを借りてガレージに運んできました。目的はエンジンの塗装のためです。HUMMERのエンジンは鋳鉄製でブロックの部分には軽く黒で塗装されていますが、通常使用でも錆びだらけになるのでエキゾーストマニホールドを含めて銀色の耐熱塗料で塗りました。錆びたからと言って機能には影響ありませんが、見た目が良くなるのとオイル漏れ等があった時にわかり易いと思います。新品のエンジンを前にしてにこにこ顔のワタナベさんを見ていると当方も嬉しくなります。
ワタナベさんが塗装をしている間に私は先日友野さんが持ってきて下さったAUTO METERに交換しました。交換したのはスピードメーター以外の4個で文字盤が白の物です。取り外しは特に問題ありませんがもう6年近く使っているメーターの裏側は照明用のランプの熱の製で樹脂がオゾンクラックの様に弾性が無くボロボロ欠けてしまいました。もう少し使っていたら電球交換の時、注意しないと簡単に割れてしまいそうです。
メーターには電圧計以外はセンサーからの抵抗変化を指示しています。燃料計は一応35.5Ω〜240Ωの変化で F〜E の指示をするものを買っていますが、それ以外は付属のセンサーに交換しなければならない様ですが、メアスなので取りあえずそのまま信号ラインを取り付けました。油圧計はオリジナルより少々高めでしたが他はそのままの交換でOKのようでした。いまだ殆ど走っていませんのでもう少し様子を見ています。特に燃料系は今の所満タンなので F を指しています。
照明の色は赤と緑が選択できますが、私は赤を選択しましたが、夜間は今までより明らかに暗くなり視認性は低下しました。透明のままならもう少し明るいのでしょうが雰囲気は私好みなので、このままで良いと思っています。メーターパネルはオリジナルですがパネルカットの寸法がいい加減なのでこれはアルミのパネルで作り直しします。
今度の休みは松原さんのHUMMERも交換してみます。松原さんの物は豪華版のカーボンパネルで文字はその上に貼った透明パネルの上に印刷されている物なので、夜間照明はまたすこし雰囲気が変わっているかもと思っています。

2001.2.8.   石飛毅氏

凸面ミラー届きました。すばらしい出来に驚いています。
HUMMER文字のたそがれ方もうまく再現されていてオリジナル顔負けのできに驚きました。更に沢山のカッコイイHUMMERシールもありがとうございます。出来の良さに2度目の驚きです。
このシールは 自分の分をキープ後、ガレージに遊びに来た方へのお土産にしたいと思います。そして3度目の驚きは少し時間が経ってから気が付きました。それは新作のミラーと共に、山形の銘菓「古鏡」が同梱されていた事です。気が付くまで少々時間が掛かりましたが、気が付いた時、先生の洒落には悔しいぐらい「やられた」と思い、忙しさに任せて何も気遣いしないで荷物を送っている自分に情けなさを感じます。
もう一方先生の様に洒落を同封して来るCCVの石川編集長にも毎回参りますが、大変楽しませて頂き、人柄と人格の余裕を感じます。いつまでも我々大人子供の親分として茶目っ気をもっと振りまいて下さい。次回も楽しみにしています。
なお、私のほうで作っているミラーも値切ったためか、年度末の忙しさからか、後回しにされています。その分にも文字をぜひ入れて頂きたいと思います。
本日、業務終了後ガレージに行った所ガレージメイトの友人が雪中行軍に行くための装備品を取に来ました。今年は雪が多いので目的地に着くのは苦労しそうだと話してました。参考に歩くのも大変な積雪に一番適したタイヤの状態を聞いた所、出来るだけパターンの細かいタイヤに4輪ともチェーンを巻いた物が最適で、どんなに粗い目のパターンのタイヤでも歯が立たないそうです。車輌も案外オフロード性能の評価の低いパジェロが雪を突き進むのに向いているとも言ってました。
そこでHUMMERならどうかと話しましたが、林道では幅と轍が合わないと言う不具のため論外と言われてしましました。豪雪地の林道は、車が全く動かなくなり一冬置き去りもありえるそうです。途中で断念して引き返す事も良くあり狭い林道で、更に雪で狭くなっている所には、HUMMERは向いていませんので、誘われても行かない様にしましょう?????。
先日、関東地方で降雪時に、落合さんが色々空気圧を変えて試走したそうです。それによると空気圧が高めのほうが全般的に良かったそうです。今までの考えでは積雪時には低めの空気圧と思っていましたが、その時の条件によっては、高めのほうが良い場合も多々あるようです。それじゃあ雪が降ったら高いほうが何時でもいいかと言う事ではなく、何がなんでもではなく、先入観には捕らわれずに色々やってみろと言う事が大切だと言う事です。これをやったから大丈夫と言う事ではなくて、自分で色々やって、自分で判断する事が大切です。落合さんのタイヤはMTの未だひげ付き状態の新品です。

2001.2.8.   石飛毅氏

昨日、久しぶりにオフロードエクスプレスから取材の依頼がありました。
内容的にはHUMMERを実際に乗るなどの様な感じになるかという取材で、人間は不要とお聞きしましたので、このこ汚い顔で誌面を汚さなくて済むので快諾しました。
撮影はHUMMERだけなのと当方のHUMMERは生活観があって室内は取材には耐えませんので、室内の撮影は松原さんのHUMMERをお借りしました。どちらも色が赤なので、上手くつながると思います。掲載は26日発売です。
撮影後、友野さんが共同購入して下さいましたオートメーターを配達してくれ、しばらくお話した所、今使っている巨大なタコメーターは不動で純生と同等のタコメーターを購入したと言われ、未だ時間も早かったのとお世話になったお礼で新しい物との交換をお手伝いしました。
友野さんの93年式はオルターネータの容量が 85A しか無いので発電量が不安なためオプションの125Aのコンバージョンキットで容量アップした物を既に購入済でしたのでついでにこれの交換もしました。ちなみに交換のため、エンジンルームを改めてみると多少ボディーリフトもありますが6.2Lエンジンは冷却水のサージタンクの位置はサーモスタットよりかなり高い位置になり、これであればガソリンスタンドのアルバイト3日目程度の経験者がクーラント交換をしても冷却水中の気泡は自然に抜けそうです。元々6.5NAエンジン以降に付いているブロー口すら付いていません。
DIESELエンジンのタコメーターは点火系が無いため、クランクやフライホイールにセンサーを付ける物が一般的ですが、オートメータ製はオルターネターの次回の変化をピックアップして、回転計と照らし合わせて校正して使用します。
先ずバッテリーのマイナス端子を外しオルターネターに繋がっている配線を外します。ブラケットは上下にありますが、アッパー側は、形の違う物を使用しますが、下側は共通です。しかしオルターネターを外すにはそのステーの取り外しと、ウォーターポンプのヒーターへ行っているホースの継ぎ手の取り外しが必要です。このホースを外すと先に書いたようにサージタンクのレベルが高いのでNPT 1/2のプラグが必要です。
コンバージョンキットのオルターネータにはプーリーが付いていないので、古いオルターネターから流用します。取り付けた順に取り付けタコメータの配線を行うのですが、友野さんのエンジンルームの配線は以前ぐちゃぐちゃでしたが、最近少しづつキレイにトリミングしていますので、配線にはステンレスのメッシュ被覆を被せました。
タコメータの校正はクランク軸に反射テープを張り、これに赤外線を当てて実回転を測定器で測り校正します。ゼロ校正はなく傾きだけのスパン一点校正です。
今日御本人から連絡があり、いずれも好調であるそうです。しばらくしたら、ぜひ増し締めをして頂きたいと思います。今度はぜひツナギを持ってきて頂きたいと思います。
また、友野さんから今日ヘラーのHIDフォグランプがアメリカから着いたと連絡がありました。写真で見るより実物は大口径だそうで今度見せてもらいます。

2001.2.7.   石飛毅氏

先日来、冷却水のブローで困っていたワタナベさんのエンジンがアメリカから送ってきました。
始動時にエンジンの温度が急激に上がりその後、サーモスタットが開いた後に温度が適温で安定せずに、かなり下がってしまいその内安定すると言う物です。その弊害としてかなりの時間が経たないとヒーターが効かなくなりました。今の所サーモスタットのリーク孔を大きくして走行に影響が出ない対策はしていますが、壊れている事には変わり無いのでクレームでエンジンをアメリカから送ってもらったそうです。
エンジンを送ってもらうためには色々と交渉が大変だった様ですが、2000年モデルの対策済み新品のエンジンが送られてきた事は喜ばしい事です。エンジンは成田止めで送られその後の通関、消費税、成田から工場までの送料は約7万円掛かり、その他にエンジン交換のための交換するオイルACガス等の油種類を含んだ50万円弱の工賃は一部自己負担ですが、正規国内ディラーで購入した訳ではないし、クラック部分の補修のためのエンジンオーバーホール代を考えたら安い物でしょう。
エンジンにはオルターネータ、ACコンプレッサー、パワステポンプ、スタータ、等の補器類は付いていませんが、ラインでこのままエンジンテストが出来る状態で噴射ポンプ、ターボ、排気管グロープラグ、各種センサーは装備されています。勿論ハーネスもコネクターまで施されています。
エンジン交換の注意としては年式が異なるので、ハーネスのピン番のチェック、センサーの違い等が無い事を確認しないと、ボルトオンのつもりでそのまま交換するのは危険なので十分な前準備が必要でしょう。ここまでの経過についてはその内詳しく御本人にレポートしてもらいます。

2001.2.3.   石飛毅氏

神奈川に来られると聞いて時間の都合をどうにか付けようとしましたが、土曜日は家族のため、日曜日はCCV石川さんに誘われていましたので、都合が付きませんでした。次回はどうにかしたいと思いますので、早めの連絡お願いします。
10000ヒット目の方からメールが入りましたので紹介します。この方はレンジローバーを所有しています。とある大手企業にお勤めのエリートですが、風体は全くそれらしくなく、趣味の中に山スキー、山登り等がありますが、生まれがど田舎なので里帰り?みたいな趣味だと私は思っています。しかし数年前雪崩に巻き込まれたという貴重な体験をされ奇跡的に救出されたという過去をお持ちです。この方とは、色々な所でのミーテイングでお会いしており、良く当HPを見てくれて意見を寄せて頂いてます。
今回、のDIESEL規制に付いては、色々な意見があると思い、ワタナベさんの意見を載せて貰いましたが、この手の話は沢山の方の意見を載せたほうが良いと思いましたので流用させて頂きます。
以下原文のままです。メンバーでは有りませんのでお名前は当方の判断で匿名としました。

石飛さん お久しぶりです。カウンター10000番目はもしかしたらワタクシです。まいにち、帰宅後から寝る迄に2、3回は見てますから。さて、渡辺さんという方の論文には感銘をうけました。ウエブサイトをいろいろ眺めてみても、ハマーサイトは群を抜いていると思います。渡辺さんの論文が掲載されたことで、より確信を深めました。個別論としては、いろいろ議論したいこともあります。以下に2点、述べておきます。

1.私論では、東京都の道路交通網がより整備されても、多分、そのぶん自動車が増えて、結局のところ平均速度はかわらなくなるのではないかと考えています。(ではどうすりゃいいのか?といわれたら、やっぱりもうちったあ道路インフラを充実させるべきだとは思います。おれは東京に住んでいた時にシトロエン2cvに乗っていましたが、都心を走るのは苦痛なので、なるべく辺鄙なところを走ってました。それでも淡々とクルマを買い、使う人々の神経。オレには理解できないです。ドライバーは暴動を起してもいいと思います。)

2.また、公共事業をムダだとおっしゃっていますが、これは都市部と地方(農村部)との所得格差を是正するための国策という面があります。オレのおやじは新潟県で若いころに小さい土建屋を興した人間でありますが、地元の兼業農家のオヤジは、米を作る合間に土方をやって生計を立てています。冬の間は百姓仕事はないので、自分の家の雪下ろしと土方仕事ということになります。(まあ、その次の世代(つまり兄やオレの世代)のほとんどは、工場や事務所に勤めて、休みの日に田んぼ仕事をするわけで、上記のような経済サイクルからは外れてしまいました。だから、もう、過去の遺物にとらわれるな!といわれればそれまでです。)

上記の意見は、渡辺さんの意見と対立するものではないと思っています。私なりにもう少し議論を深めます。掲示板にありがちな、中傷合戦や揚げ足取りには落ちたくないと思います。ハマークラブにもすごい人がいらっしゃいます。感銘を受けたのでキーをたたきました。おやすみなさい。
                           横脇信王丸 (仮名)

今の自分の生活や、この文化的な生活なならされていると、ほんの20年前の事は忘れてしまいます。また住む所による違いも今よりその時代のほうがその差は大きいと思います。最近NHKのテレビアーカイブという番組を見ますが、20数年前の映像を見ると結構ギクッとします。その間出来て今当たり前の事の代表は、フアミリーレストラン、新幹線 高速道路網、コンビニエンス・ストアーそして携帯電話を含むIT産業です。これがかなり現在では生活に密着しています。先の番組の中で中央高速のため村が道路で寸断され山間部の狭い農地が無くなり将来に失望している農村のレポートでした。ちょうど工事が始まった所でレポートは終わっていますが、内容的にはこれによって村は無くなると、終わっていますが、現在この村は中央高速の工事中に現場から温泉が出て、今では年間60万人の観光客で賑わっているそうです。何となくほっとしましたが、将来は全く予想できない事ばかりです。今の我々の不満や怒りは一時の物かもしれません。だからと言って時代に流されて行く気は毛頭もありません。その時々に一生懸命考えて自分の意見を持つ事が大切だと思います。

2001.2.1.   石飛毅氏

渡辺さんから昨日の書き込みに対して以下の意見がありました。さすがにエコノミストだけ会って私より具体的な意見です。

以下に原文のまま載せます。
 
ディーゼル車の規制に関してですが、私も石飛さんと同意見です。 ハマーの話題からそれて恐縮ですが、私も仕事上多くの海外に工場を持つ企業と取引がありますが、 国内の製造業の空洞化は恐ろしいスピードで進んでいます。 製造業は衰退しても、第3次産業である金融、物流、観光、サービス、情報の躍進によって成長を維持できるという意見もありますが、それでは1億2千万人は養えないでしょう。 しかもそれらの産業の生産性は国際比較では決して高くありません。 またアメリカのように世界中に経済的覇権を構築しているわけでもありません。 ITは雇用を削減する事はあっても増やす事はないようです。製造業はこれからも日本経済の核であることは間違いありません。
しかしながら、総じて見ると日本の製造業の生産性は海外との比較において低下する一方です。 その大きな原因の一つは社会全体の効率性、生産性が低すぎ、それが全ての産業に悪影響を与えているのです。 ほとんどが無駄である公共工事の乱発、肥大化し続ける政府、役人組織、行政機構。 こういった公的部門という巨悪な盗賊を養っているのですから国全体の経済効率が低下するのはあたりまえです。
具体的な所に目を転じれば、交通、物流は経済活動の血液です。 渋滞による富の年間損失は全国で9兆円。東京都だけでも4兆5千億円と試算されています。 つまり全国では国家収入の約5分の一、GDPの2%が無駄金として消えていると言う事です。この損失は色々な形で製品、サービス価格に転嫁され、かつ国際競争力を削いでいるわけです。
今回の東京都の試案では日本の経済的地盤の更なる低下を招きかねません。こういった観点からすると、東京都の今回の方針極めて感情的であり経済的 、社会的合理性の極めて乏しいものであると言わざるを得ません。 皆さんご存知のようにディーゼル車の定速走行時の黒煙は比較的少ないものです。渋滞の解消によって飛躍的にSPM, NOX, CO2の総量は削減できるはずです。 首都高速では渋滞のボトルネックの改良工事に何千億円掛けようとも直ぐやるべきです。国全体としては経済的にすぐに元が取れるでしょう。
また 一般道路では信号の制御をより緻密にすることによって、かつ管轄警察の責任回避的な交通政策を改める事によってかなりの渋滞が解消されるはずです。都内にある数万の信号を僅か5−6名の人員で制御しているそうです。 実際に制御している人と直接話しをしたのですが、この人数ではきめ細やかな対応は全く不可能だそうです。 
仮に都内の渋滞が10%解消できるのなら、計算上は制御員一人あたり1000万円払ったとしても、4万5千人を雇用しても元が取 れるわけです。 これは極端ですが、100−200人無駄なほかの部門から引っぱてきたらどうでしょう。旧式のディーゼル車を締め出す、或は糞高いフィルターを付けさす前にいくらでもやる事はあるのです。 
さらに、軽油の組成についてですが、カリフォルニアのように軽油の芳香成分を減らすことによってSPMは30%削減できるようですし(そのコストに付いては知りません誰か教えて下さい)、 軽油の硫黄濃度を現状の500PPMから米国並みの50PPMにすることによって触媒が使えるようになります。 
先日石油会社の人に聞いた所、その脱硫コストは2円/L程度に収まるそうです。ディーゼルの熱効率は他の動力に比べて圧倒的です。 単に排斥するのでなく、その運用方法、改良を考え環境と経済性の調和を最適化するための一手段としてディーゼルを位置づけるべきです。つまり大上段に構えて強腕を我々市民や企業に振るうのでなく、行政機構や警察に振るう事を優先し、かつ冷静に考え知恵を絞り、工夫することによって事をなすことが出来ると思います。 こうすれば社会生産性の向上という副産物も得られるのです。
以上、私見ではありますが皆様の意見、アドバイスがあれば歓迎です。
我々ハマー愛好者はこの厄介な車を飼い続けるために、普通の車のユーザーに比べると何倍もの苦労をしなくてはいけません。一方その苦労により様々なユニークな視点で車に係わる社会の断面が見えてきますし、様々な人と知り合う事も出来ます。 こういった意味でもハマーを維持していく事は人生のスパイス になっています。このHPがいつまでも続いて行く事をせつに願っております。   渡辺

アメリカのバブルも終焉を迎えるといわれて久しいですが、20年前は病める国の集まりであったヨーロッパもEUとして統一されアメリカに追いつく経済圏になっています。ヨーロッパでのこの手の話題の状態は日本の考え方と少し違う様です。お気の毒に確かに排気ガスで病んでいる方もいらっしゃいます。しかし今の日本で一番病んでいる部分を自覚症状が無いことが一番問題だと思います

 

  2001年1月