HUMMER ESSAY 2002年1月     

 石飛 毅氏よりの E-mail より抜粋    to  大井康之

 
2001年12月  

2002.1.31.   石飛毅氏

コナミにハンビーを車両貸し出しをしていた松原さんから連絡がしました。このイベントは業界相手のイベントなので参加している方々は限られていましたので、安心して展示できたそうです。

     tobiさんへ。
コナミのイベントに行ってきました。タカラと共同開催と言うことで、会場としてはそう広くはありませんが、中々しっかりした感じがしました。ハンビーが飾ってあるブースで発表していたコンバットデジQとは、ほぼチョロQサイズのラジコンで、前後左右はもちろん、左右のキャタピを逆回転させて、くるりと向きをかえることも出来ます。35度くらいの坂は登りますし、なんと、赤外線を発射してデジQ同士で戦闘が可能です。射程距離は75cmくらいですが、打たれた方は赤の発光ダイオードが点滅し、ガタガたと震えます。また撃ったほうのコントローラは、携帯と同じバイブ機能で振動し、更に発射したデジQ本体は発射の反動を再現し勝手に少しバックしてしまうのです。一度に4台までの対戦が可能だそうです。中々面白いので、発売されたら、100台ぐらい買おうかと思います。       松原


H2の諸現がリンチHUMMERのHPに出ているのを友野さんに連絡をいただいたので早速見てみました。
外観は写真で見れば大体解ると思いますので、中身の方を少し紹介します。基本的にTAHOの4Drをベースにしていると聞いていますがHUMMERという事である程度変更しています。フレームは3分割の溶接構造でその上にフロアを載せてボデーを載せています。両脇にはパイプを使ったサブフレームがのっていますので、メインフレーム部分がTAHOと共用と思われます。
以前H2の生産ラインを作っている方から頂いた情報ではフレームは、エンジンミッションサスペンションの付いた部分までをGMで作り、それをインディアナのAMGの工場に持ち込み架装しているそうです。エンジンはVORUTEC 6L V8 ブロックは鋳鉄鋳物でヘッドはアルミ鋳物です。馬力は325hp@5200rpm トルクは385lb.-ft/Nm@3600rpmです。
95年からGMが使用しているVOLTECエンジンも初期にはミッションとの整合が悪かったりしましたが、現在では燃費もパワーもあるので好評です。スロットルは日本のHITACHI製の様ですが間違えていたらごめんなさい。バルブ形式は相変わらずのOHVです。ミッションは4E65EですからH1より小さいようです。4速です。
トランスファーはHi-Lo切り替え付きフルタイム4WDでLoレンジは自動でLockし尚且つ、リアデフもLockします。通常1.9ローレンジで2.64フアナルで4.10従ってATのローギヤが3.06なので一番低いギア−は33.1です。
フロントサスペンションはWウイッシュボーン(独立)でガスショック、スタビライザー付きでバネはトーションバー(ねじり棒)。リアサスはリジットの5リンクで通常は不等ピッチコイルスプリングですが、オプションでセルフレベリングエアーバッグのタイプもあります。
トラクションコントロールシステムは、ブレーキシステムとリヤデフのロックを使ったシステムです。
最小回転半径は13.5m。ブレーキはアメリカ製SUVには珍しく4輪ディスクでピストンは2個です4輪4チヤンネルABS付きでリアーにはプロポショニングが付いています。ホィールは17インチ、幅は8.5インチのアルミホィールに標準はLT285/70R17が付き、オフロードバージョンとしてLT315/70R17があります。スペア−タイヤは付いている物と同じ物がブレーザーやグランドチェロキーのように荷台に立てて置かれているようです。
車重は2909kgガスタンクは33ガロンです。これは国内に持ち込んだ時に何かで容量を減らす必要があるかもしれません。定員は6人となって居ますがフロント2人二列目4人?でしょうか?でもオプションにはサードシートがあるのでこの辺は不明です。
インテリアは豪華絢爛、盗難防止アラームもついています。シガーライターソケットも6個付いていてH1とは大違いです。作り方は丁度Jeepがパジェロになった時と同じ変化で、手作りから、量産になった感じです。品質もグーンとアップ間違いなしですが、車ってそれだけでは無いのでH2は別物です。
しかし個人的には他の車と比べたら欲しいと思います。正直な所、実用性ははるかにH1の方が劣りますがくどいけど魅力はH1でしょう。だから買うときは入れ替えではなく、増車しか考えていません。価格はベース車両(十分豪華)でH1の半額以下の50000ドルちょっきりです。通常のTAHOが3万ドルチョイで、H1が11万ドルなので真中ぐらいですね。
発売は2002年7月からで2003年モデルとして販売されますのでHUMMER発売から10年ですね。ちなみに色は5色あります。さあ一体誰が一番乗り?楽しみです。

2002.1.23.   石飛毅氏

最近色気づいて変な髪型になったランドマップに笹本さんの4DrHTが入庫し、ロールバーを外してあるとの事なので見に行ってきました。(本当は預けてあるジャガーの様子を見に行ったのですが)
笹本さんのHUMMERはフロントガードバーを既に赤にペイントしてあり、バランスを取るためにロールバーと、タイヤキャリアーを赤にペイント作業するためにあらゆるパイプ部品が取り外していました。ペイントは数日前に終っていて乾燥させている状態でした。
笹本さんのHUMMERはドアはハードトップと同じで全部スチールです。したがって戸当たりの部分もスチール製です。今は無いソフトトップ車にはこれがありません。この戸当たりは外す事を前提にしていないので前側は窓枠にリベット止めされているためフルオープンにすることは簡単に出来ません。その代わり雨漏りとか遮音性には優れています。どうしてもフルオープンにしたい時はこの辺のリベットをビスに変えるしかないでしょう。
更に戸当たりの後ろ側の固定部分をロールバーに頼っているため、ロールバーを外すと戸当たり部分はプラプラになってしまいます。要するにこのロールバーは構造物になっているのでスチール製で案外シッカリしていて一体では精度が出し難いらしく分割式になっています。
取り付けアンカーは見た目はたいした事ないと思いましたが単体で見ると取り付けアンカーは結構シッカリしています。ジャイアント馬場の腕が細く見えるのと同じで大きな車体についていると比較の問題で錯覚していました。
外した状態を見ると案外取り外しは結構大変だったようです。後ろから幌を外した状態は中々ユニークで暖かくなったらこの状態でぜひ走ってみたくなりますが、ぜひドアはハーフドアにして戸当たりは外したいです。
ペイントは丸い物を塗るため塗膜を一定にするのは大変で重ね塗りをするとあっちこっちに塗料が散ったらしく工場のあちら此方に赤い粒が飛んでいました。組みあがりが楽しみです。
松原さんのHUMMERも車検のため入庫していましたがハブリダクションのハーフシャフト側のオイルシールが磨耗してオイルがにじんでいました。先日友野さんのHUMMERも同じようにシール交換しましたが、松原さんのは明らかに磨耗してリップが無くなっていました。リップの磨耗はオイルが十分回っていない時、泥の混入、シャフトの当たり面の状態がサビ等で悪いとき、時間的なゴムの劣化が考えられます。通常規定量のオイルが入っていれば動き出した時にハブギヤ−がかきあげてこの部分に潤滑を行います。オイルの量、走行距離には問題がなかったのでので今回の原因は、泥の混入、シャフトの状態が考えられます。また毎度言っておりますが長期に停止しているとゴムに癖がついて漏る事がありますが、その時はリップが残っていますので今回はそれとは違います。

ところで、すっかり書いたつもりでいましたが、過去の書き込みをザーッと見た所書いていないことに気が付きましたので遅ればせながら報告します。まず、アポロ出版から出ている「アメリカン4WDトラクション」に松原さんのHUMMERが表紙を飾っています。本屋に無い時は注文して下さい。また「デイトナ」に笹本さんが出ています。「デイトナ」にはクラブの事が書いていないので立ち読みでいいでしょう。こうして色々な雑誌にメンバーが出ているのをそれがどうしたと言われればそれまでですが、広告主だという事ではなく損得抜きでキチンと載せて頂ける事は喜ばしい事と思います。多少の間違いはこちらの説明不足のときもありますので余り気にしません。
トラクション誌の編集長には私も以前お会いしましたが、熱心で礼儀正しい方です。記事の中で松原さんは最後の方で当方と一緒にクラブをやっていると書かれて仕舞った事に皆さんに遠慮していましたが、そもそも松原さんと私の出会いが当クラブの発足の起因である事は間違いのない事実でその後も色々話題を提供し続けて居ることも事実ですし、どちらかと言うと自分がやっているというそれぐらいの気持ちで頂けている事を私も期待しています。
もちろん松原さんだけではなく、こうしてHPを継続的に管理してくれて情報を共有できる環境を作ってくれている大井先生を始めとして、他のメンバーも同じ気持ちでいて頂けていると思います。できる人が無理の無い範囲でやる事が大切で、連絡を余り取っていないからと気がねする必要も無いと思います。どんなに小さい事でも自分のHUMMERにこんな事があったとかの報告だけでも貴重な情報です。それがヒントになって他のHUMMERが元気になる事も有りますから。
こうしてHPだけを見ていると大井先生と私だけがやっているように思われますが、決してそれだけではありません。今回の私のHUMMERエンジンコンバージョンには、松原さんのHUMMERを借りてお手本にしたり、松原さんと河野さんが安月給を案じて身に余るカンパをしてくれたり、高野さんが交換したパワステポンプ、渡辺さんの捨てたウォータポンプを遠慮なく使わせて頂きました。また、不足パーツの手配を友野さんにやって頂き、笹本さんにはエンジン積み下ろし作業の手伝いをして頂いたりして無事復帰しました。
もちろん体調を崩した時に大井先生に手厚い面倒を見ていただけし、沢山のお見舞いメ−ルも頂けました。蒔苗さんはわざわざ見舞いに酒田まで来て頂いたりしたことはも感謝しています。したがって当方がこの場で報告する事は義務である部分もあります。
HPを始めた当初は文面も固くかなり頑固者調でしたが最近では多少成長したらしく少し柔らかく書くようにしています。当初はどんな方が読んでいるかも解らなかったし自分自身も解らなかった事が沢山あってそうしていましたが3年目に入り未だ多少訳の解らないメールが来ますが、余り変な事も無かったのでこの調子で今後も行こうと思っています。
当方のHUMMERですが、前回の時点ではエアコンのコンプレサーが動かなかったのでガスチャージできませんでしたが、配線に今一つ自信が無かったのでガレージに戻りまた内装を剥がして再度配線をチェックした所、配線に間違いは無く、原因は外気温センサーがあって外気温が低いためコンプレッサーが動作しなかっただけでした。
外気温センサーをバイパスしてコンプレッサーを動かす事が出来無事ガスを3缶チャージました。作業に際して配線図をかなり熟読しましたので更にこの辺の知識はアップ出来たので良しとしました。
松原さんはモニターがピコピコ言いながら出てくるタイプのDVDナビを使っていましたが、乗用車に使っているとこのピコピコ言いながら出てくるときに手に当たりメカが壊れて何度も修理に出して居るので嫌になったといってHDナビにしたので、壊れたまま後家になったDVDナビを頂き(こう考えると頂き物が多いような気がしますが小遣いが少ないので勘弁してください)修理に出して取り付けました。
ちなみに修理費はギア−1個の交換で1.5万円程でした、これが高いか安いかは私が買ったものなら高いと思いますが今回はもちろん安い!です。このモニターは壊れるといけないので、センターコンソールの上部に1DIN穴を開けた黒アルマイトのアルミパネルをアルバイトの博君の本業で作って貰いました。仕上がりは完璧です。(代金は未払いなので今は不明)
この他に今まで使っていたエプソンのモニターを追加してこれを常用としました。このナビは優れていて、ピコピコモニターにTV番組を映していても、追加モニターをナビ画面に出来ます。その他にも色々ありそうですが取り説が無いので未だ使いこなしていません。
当方のHUMMERはスペア−タイヤを付けているため最悪な後方視界なのでバックカメラを付けていましたが、今回再利用しようと思った所壊れていたので、新たにCCDカメラを購入しました。以前のカメラは白黒で15000円でしたが、あれから7年経った今ではカラーで15000円でした。今回のCCDカメラは電源をバックランプから取るため、室内に取り込む配線はピンジャック一本でOKです。このピンジャックを常用モニターとナビ本体の間に切り替を入れて割り込ませています。ナビに自動切換えのシステムがあるような感じがしますが、取り説が無いので不明なのでイエローハットの兄ちゃんに聞いたら「出来ません」と言い切られたので、取り合えず今回は従う事にしましたが、何となく出来そうな気がします。
夜間ドリンクホルダー近辺が暗いので何か照明が欲しかったのでイエローハットで物色した所、シガープラグからニョッキリ生えるタイプは素人臭いので、色々見ていたら、イマドキの兄ちゃんたちが車の中を怪しく照らすライトの中にELパネルの棒状の物(30cm弱)があったので、これの発光面を逆さまにして間接照明にしました。ELパネルは面発光で余り明るくないので夜間のホンノリ発光には中々使えます。万が一若いオネイさんを乗せたときは反転させればイマドキの雰囲気になります。
この他にキーレスエントリーの再ティーチングを行い使えるようになりました。再ティーチングの方法はキーレスエントリーのユニットの赤いキャップが付いた配線をアースに落としてキーをオンにして4回さっきの線をアースさせたり離したりするとおでこのランプがピカピカ付きティーチングモードに入ります。アースを外し、この後リモコンを押すとまたランプが光ります。他のリモコンがある時はさらにそいつのボタンも押します。(4個までメモリー可能)30秒、またアースしますとモードが終了し完了です。
HUMMERのリモコンは時々記憶喪失になりますので動かなくなったらこの作業をやってみる価値は有ります。これで残りの作業は、オートクルーズとCTISの空気漏れの修理を残すのみとなり、完全復活まで後一息です。でもタイヤの山が無い!!

2002.1.16.   石飛毅氏

いつもネットサーフィンしている友野サンからHUMMER H4の写真が送られてきました。以前笹本さんもHUMMERのステッカーが貼られたマウンテンバイクの事を聞いた事があますが、時々この手の物が出るようです。

友野さんのHUMMER改善計画が色々計画されていましたが、当方のHUMMERの修理がありましたので中々時間が取れませんでしたが、ご存知の通り修理が終わり時間が少し出来ましたので早朝より取り掛かりました。
内容は友野さんのタイヤは幅が広いので少しスペーサーを入れて外に出して内側に当たるのを防いでいます。そのためスタッドボルトの長さが足らなくて貫通しているクリップナットの2/3ぐらいしか噛んで居なく更に強く締め付けすぎているので、ボルトが伸びてしまい強度的に恐らく落ちていたので標準より長めのスタッドボルトを交換しました。
ついでにスパーヘビーデューティ・ハーフシャフトと交換しました。92.93年式HUMMERとベーシックなハンビーはライトデューティーが標準装備されており、94〜2000年までのTT4非装着HUMMERはヘビーデュティ・ハーフシャフトが使われています。更にスパーヘビーデュティーハーフシャフトはハンビーのA2に使われています。このシャフトはTT4の装着していないハマーには取り付け可能です。
アメリカではオフロードでの破損を予想して軽量なライトデユーティーのハーフシャフトを予備で持っていくそうです。リアーは同寸法のシャフトを使用していますがフロントは左右長さが違うので種類としては3種類です。
それと93年から95年までのCTISの配管はナイロンチューブを使用していますがエンジンルーム内に於いては排気熱、リアーの助手席側はディスクブレーキの熱いカスがこれに穴を開けてしまう事もあるので、ステンレスメッシュの配管と交換しました。
まず、スタッドボルトの交換はタイヤを外し、スタッドボルトをハンマーで叩き抜き取ります。スタッドボルトは根元の部分が少し太くなってローレットが入っています。このローレットの外径が穴より少し大きくスタッドは通常圧入しています。今回はハブを取り外すと大掛かりなので、クリップナットがテーパーになっていないワンピースのクリップナットとタイヤの付いていないワンピースホィールを台座に使ってインパクトレンチでスタッドを引っ張りました。
以前路上でスタッドが折れた時反対側から半分の本数を引き抜きタイヤをつけて十字レンチで閉めこんで見ましたが幾ら締めても少し走ると緩んでしまい少し走っては締めこむのを繰り返して家まで帰ってきたことがあります。今回はインパクトで締めこんだので少しは楽ですが8本づつ32本締めこむには随分時間が掛かったのとインパクトレンチの耐久試験をしているようでした。これだけ締めこむとナットもバカになってしまうしホィールも使えなくなってしまします。
ハーフシャフトはフロント左(運転席側)以外はハブギヤ−ボックスを固定しているロッドを外さないと交換できません。今回のハーフシャフトは指定色で塗装されていました。以前交換したサスペンションパーツも塗装していますので結構キレイな仕上がりです。
CTIS配管交換作業中以前当方のHUMMERのATからトランスファーへのATF配管からこのHUMMERもATFが漏っていたので、このホースも交換しました。このホースは単純にゴムホースバンドで留まっているだけですが、非常に手が入りづらく作業した後の手は猫にひっかかられたように小傷が沢山付いていました。
ハーフシャフトの価格は一本$400程度でCTIS配管キットは$1200程度だそうです。ハーフシャフト交換もありましたので、当然ハブオイルも交換しましたが、一つだけ量の少ないハブがあり裏側を見るとハーフシャフトのオイルシールが破損しており、在庫の新品シールと交換をしました。また、オイルのドレンボルトも度重なる交換時に締めすぎと恐らくミリサイズのレンチを以前使っていたのか、簡単になめてしまい、これも交換しました。
この他にもリアーのタイロッドも交換しました。この他に気になるところはリアーデフのバックラッシュが大きいのでこのまま使うとリングギア−やピニオンギア−の破損につながりますのでこれは早急にバックラッシュ調整が必要と思われます。
今回は本人はもちろんアルバイトの博君もきて朝6時から夜中まで作業しましたが友野さんの要望は全て終了出来なく、残りは次回に持ち越されました。次回はマタマタ驚くような部品を持ち込んできましたので。楽しみにして下さい。

2002.1.15.   石飛毅氏

平野サンが今付いているMEGAウインチのリモコンが購入した時についていなかったので、自作されたようです。
当方のHUMMERは残りの作業は、キーレスとACのコンプレッサー配線のみとなりました、完全復帰までもう少しです。

宇都宮の平野氏より
メガウィンチのリモコンは暮れに完成して作動試験も済みいつでも使えるようになりました。スイッチボックスはマスタースイッチとオペレーションライト、トグルスイッチ1個とモーメンタリースイッチ1個で結構凝った作りになってしまいました。この後メガウィンチのO/Hをやろうと考えています。次回ミーティングの時にでもご覧ください。

2002.1.8.   石飛毅氏

とりあえずHUMMERは走る状態ではありますが、まだまだ細かい詰めが必要です。
「エンジンチェックのランプが点灯しっぱなし」「CTIS不動」「簡潔ワイパー不動」「メーターパネル照明点かず」「キーレスエントリー不動」「オートクルーズ不動」これらを修理するため業務終了後ガレージに行きチェックしたところ「エンジンチェック」はACのバキュームホースが十分ねじ込んでいなかったため吸引力が低下したためのアラームでした。コンピューターをリセットして完了。
「CTIS」はエンジン交換のとき抜いたコネクターを再接続した時に不十分であったため再度強く締めて終了。「簡潔ワイパー」もコネクター接続不十分。「メーターパネル照明」はヘッドライトスイッチの右横にある明度調整の接続忘れ。
「キーレス」はユニットの記憶喪失で再設定しようとしても上手くいかないのでペンディング以上で時間切れで帰宅しようとしたら、今度はシートベルト警告灯が点灯しっ放しになり、更にタコメーターの照明が点かなくなりました。タコメーターの照明はメータパネルを外してコネクターを確認した所ちゃんと入っていましたが、再度ピンを真っ直ぐにして差し直しした所復帰「シートベルト警告灯」は未解決です。
こう書くと簡単ですが98年のマニュアルと、95年のマニュアルの回路図を追いながらの修理には時間が掛かります。ついでに50kmぐらい走った所ATの繋がりが悪かったので、ATFを見るとかなり不足していました。恐らくオイルクーラーのエアー抜きが完了したと思われるので2Lほど追加して走行した所驚くほどスムーズになりました。ATFはレベル計から入れるので入れてから直ぐにディップスッティツクを入れてもパイプに残っているATFが付いてしまいちゃんと見えませんのでまた明日チェックします。
トランスファーのATFを確認した所、量はOKでしたが劣化していたのでついでに交換しました。冷却水もATと同じようにエアー抜きが完了したらしく2L程入りました。エンジンオイルは送られた時かなり硬めのオイルが入っていたので恐らく保存用みたいなので、オイルヒターで加熱して柔らかくしてから抜いて交換しました。最初なので週末には交換しようと思います。
昨日「遅い」と言いましたが、少し考えて見ました。先ずターボになってエンジン音が低くなっり、アクセルペダルも軽くなったのでアクセルを踏むありがたみが余り無いためと思います。また、マフラーはNA用の大きな物を流用しておりますので、TURBO用の小さいものより排気抵抗が大きくてタービンの回転抵抗が大きいのでブーストが上がりにくい事が考えられます。しかし、低速はこの方が良いような感じはありますし抜けが悪いので触媒の温度が上がり易いので排気はキレイになります。
それと他にもう一つ大きな欠点がありました。使っているコンピュータは98年式なので最終減速比はハイギヤードの設定でミッションとデフはローギヤードのままです。そしてスピードメターはハイギヤードの物と部品がチャンポンなので、実走状態は実際より速度パルスが多めに出るのでメーターは実速より多めに出ます。高速をメーター読み100km/hで走行してタキメーターで速度を計ると実速は92k程でした。したがってコンピュータは少ないアクセル開度で思ったより速度が出ているので燃料は薄めしてしまいこれが遅くなる原因になっている様です。これの良いことは燃料消費が少ない事です。対策はコンピュータを古いものと交換するかデフを交換するといいのですが、今までよりは全然早いしもうこれ以上今はやりたくないので、そのままにしておこうと思います。ただ、ガレージに松原さんのノーマルターボ用マフラーがあるので、しばらく借りようかなと思っています。
インターネットでアメリカのDIESELエンジンの排ガス規制を調べた所、2000年から施行されていてその数値は単位をそろえると驚くほど今回の予想(こうなるであろうと思われる数値)にピッタリではありませんがそっくりでした(間違っていたらすいません)。規制値は全くオリジナリティーの無いいいかげんな物まねで日本の国情に合わせた決め方で無い事が判明しました。アセスメントをきちんとやってこうだからこうなるって考えずにアメリカの真似をしておけばいいだろうと言うだけの事です。実際日本のISUZU自動車はGMのピックアップ用以前ここで紹介したドラマックスって言うこの規制に適合したエンジンを供給しています。早い話がもう国産対応エンジンは出来ていると言う事です。英語力が無いので規制の細則は解りませんが英語力のある方は「EPA」のHPを見て詳しく教えてください。アメリカの規制は2000年以前には1993年に規制がありました。これも何処かの国でやったよね。

2002.1.6.   石飛毅氏

何ヶ月ぶりか忘れるぐらい久し振りに、HUMMERが復活しました。
今回までの道のりは大変長く途中で入院してしまい途中大きく間を開けましたがどうにか本日終了しました。
もう一度今回の作業内容を振り返りますと、95年式のNADIESELエンジンがデトネーション(異常燃焼)のためシリンダーヘッドとシリンダーの一部が損傷し損傷部分がシリンダーボアより外側に及んだためヘッドガスケットの押さえ込む部分が少なくなりそこから排気が漏れてしまったためヘッドガスケットを交換するつもりで部品を注文しましたがその数時間後にアメリカの同時多発テロが起きて、部品納入が何時になるかわからないとの連絡があり、仕方なく手持ちの98年のTURBOエンジンと交換した方が時間的に早いと判断して積み替えました。
NAからの積み替えには噴射ポンプのコントロールがフルコンピュータ制御になるためエンジン、ミッション関係の配線は全て98に交換してその他のライト回りとか、CTIS、パワーウインドウ系統は全て95のまま使う事になります。また今回はエアコンも壊れてしまっていたので95年式から最新の物にコンバージョンするキットを入手していたので交換しましたが。95年式用にコンバージョン配線を更に98年式にコンバージョンするという訳のわからない作業も同時進行しなければなりません。したがって既存のワイヤーハーネスをバラシて配線の行き先を全て回路図から読み出し、それを一つずつ手作業で配線していくことになります。
その作業をやっていくうちに配線の量がどの年式のオリジナルより膨大になりそれを全て普通の車よりメーターパネルの裏側が狭いHUMMERに全ての配線を入れるのはとても困難で、なおかつHUMMER以外の車であればボンネット内に少し引き回して対応できますがHUMMERはボンネットの後端でもエンジンがあるためそれも出来ません、したがって先ずは誤配線の確認のため運転席一杯になる程の配線を引き回しエンジンを始動することに決めました。
配線の他にもインテークマニホールドが高い位置になるので、1インチのボデーリフトも同時に行いました。また、アクセルワイヤーもTURBOは可変抵抗になりますのでペダルもユニットごと交換しました。パワステポンプ、ACコンプレッサー、オルターネターもTURBO用と交換しました。エンジン後ろにタービンがあるので排気管の取り回しが変わるためボディーの一部をカットしエンジンハッチもTURBO用の大きいものと交換し、それに伴い内装のセンターカバー、メーターパネルも98年のものと交換しました。
この部分の形状が変わったので、リアACのユニットとカバーも交換しました。排気管もタービンから触媒までの部分は交換が必要です。こう考えると1/4ほどの部品が変わったような気がします。
作業の途中先に発注したNA用のガスケットが何時になるか解らないと言っていたのに入荷してしまました。同時に油圧タペットのバルブも頼んでいたのでこれらが無駄になっていまい第一弾目のショックでした。
エンジンが降りている時にやり易い作業なので新しいグロープラグと交換したり綺麗に掃除をしてから載せて全て配線をした後、ワクワクしながらエンジンを掛けたところ何処からともなく大きな異音と大量の冷却水の漏れがあり結局このエンジンはダメでした。これが第二弾のショックでした。
仕方なく松原さんのHUMMERに同乗して第三回のHUMMERミィーテイングに参加しました。一部の方以外に励まされて、新しいエンジンを調達しそのエンジンが到着してから40日間の辛い?闘病生活が終わった12月の初旬から作業を再開しましたが、年末のため忘年会とかクリスマスとか忙しくて結局作業を本格的に再開したのは年末になってからでした。
ぶっ壊れTURBOエンジンを下ろした時は笹本さんが来てくれ中年二人でへたくそな運転のフォークリフトで乱暴に降ろしましたが、積み込みはランドマップから借りたエンジンクレーンで超丁寧に積み込みました。エンジン回りの作業は年を越してから行い、昨日の夕方アルバイトの博君と二人ではボンネットを載せるのが大変なのでランドマップを誘い寄せてボンネットを載せエンジンを掛けたところ無事エンジンが掛かり一安心しました。
ここまで来ると欲が出て結局博君と2人で徹夜して配線、内装組み込みまで行い完璧ではありませんが、乗りまわせることが出来る状態になりました。
試乗した所今までのNAと比べれば確かに軽快にはなりましたが、率直な所「遅い!」普段松原さんのHUMMERに乗りなれているせいかあれだけ苦労した割には「遅い」のです。マフラーはNAのままなので多少抜けは悪くなるのでしょうが、普通でした。やっぱりインタークーラーとマフラーはやらないとダメなんでしょうか?
1インチのボディーリフトの影響でノーマルより少し回頭性は悪くなった気がしますがこれも松原さんのHUMMERに乗りなれているからかもしれません。どうせクロカンは殆どしないのでスパッと回れる方がいいと思います。。。。
今回の作業はドナーのHUMMERがあったからできたことで、これを全て部品発注して作業したら買いなおした方が安いかもしれません。労力も胃潰瘍になる程のストレスが出ます。私のHUMMERも完璧になるまではまだまだ時間が掛かると思います。ですから今回のような事は考えない方が良いでしょう。しかし車好きのオーナーは誰も常にパワーアップは考えているでしょう。だからわけのわからないケミカル品なんかはドンドン売れているんだと思います。優等生的な答えはきちんとした日頃のメンテナンスで性能を維持する事が一番ですと言いたいのですが、チューンするなら、ノズルを大きくしてポンプで燃料増量の調整して後付けのTURBOを付けた方がいいと思います。これであればコントロールはマニュアルなのでドッカンターボになって体感できるでしょう。今回の作業ですっかりHUMMERの配線にも詳しくなったので今後控えているコンバージョンのためにいい勉強になりました。ちなみにエアコンは今は寒いのでもう少し暖かくなったらチェックします。

 

2002.1.2.   石飛毅氏

明けましておめでとうございます。
年末はHUMMERのエンジン交換のために泊り込みで作業を行いかなり進展しました。古いエンジンを下ろした後ウォーターポンプと燃料配管、グローリレー、エンジン配線を古い物と交換します。新しいエンジンは2002モデルなのでグローユニットは今までに見た事が無いものが付いており、これを本当は流用して見たかったのですが動作ロジックが解らないのでこれに時間を掛けていられないのであきらめ古いタイプを使いました。パワステポンプ、フアンカップリング、フアンブレードは新しいものが来ましたのでこれと交換しました。しかしパワステポンプに付く背面側の補強金具が無いためこれを調達しなければなりません。本当は部品取り車に付いていたのですが、これを他のメンバーに譲った時に付けたまま渡してしまい紛失してしまったようです。残念!

  2001年12月