HUMMER ESSAY 2002年7月
石飛毅氏、友野京氏よりの E-mail より抜粋    to  大井康之

  2002年6月  

2002.7.25.    石飛 毅氏

来月の頭にデトロイト近郊のHUMMER工場でホームカミングというイベントがあります。
このイベントは毎年行われていて、自分のHUMMERを工場まで乗っていくというイベントで、生まれ故郷にHUMMERが帰るという意味でホームカミングと言います。内容は盛り不沢山で、近所の五大湖ツアーなどのHUMMERと直接関係無い物から、H1、H2それぞれの工場見学、オフロードツアー等があります。
5月の中旬に自分の希望するイベントにそれぞれの料金を添えて申し込みます。それぞれのイベントは申し込んだからと言って参加出来る訳ではなく、主催者が希望者の多いイベントにはふるいをかけます。このとき料金が帰ってくるかどうかは知りません。毎回参加台数は100台程なので各イベントはおろか、イベントそのものに参加できるとは限らないようです。
今年はHUMMER誕生10周年で更にAMGは既にGMに買収され、H2も販売されてしまいましたので、今後の開催の継続は未定です。そのためか今年は盛大で参加枠を500台にした盛大な物になるようです。一応参加申し込みはしてありますが、申し込みをしたのは既に期限を大幅に過ぎてからですし、更に近所のHOTELは目一杯で参加はできても野宿の可能性もあります。航空券も高いくせに満席!参加するには2重3重の障害を乗り越えないといけません。
HUMMERの売り物が2台出ていました。
1台は今月号の4X4マガジンの売買コーナーに迷彩色のHUMMER、そしてYahooオークションにも一台出ています。前者のオーナーは以前コンタクトがありました。この方は軍用車愛好家で他にも軍用車をお持ちです。このHUMMERはクリープランドで購入したあと大枚を叩いて迷彩に塗装したそうです。詳細は覚えていませんのでそれぞれお確かめ下さい。以前紹介した赤いHUMMERは平野さんが代替しました。
浅井さんから新しく笹本デザインのオーバル型クラブメンバープレートをプリントしたTシャツが届きました。また、松原さんの経営する「那須PSガレージ」で一般販売用に田宮の箱絵を書かれている佐藤元信先生が描いた数種類のTシャツがあり、その中に572HUMMERをプリントした物がありますので、それも紹介したいと思いましたがデジカメが手元に今無いので、画像が紹介できるようになりましたら紹介します。

2002.7.22.    石飛 毅氏

オートギャラリー無事終了しました。
3日間の開催でしたが人は沢山居ました。クルマ目当ての方よりもキャンギャル目当てのの方が多いのは少し疑問でしたが当初の目的は果たせた様です。帰りは友野さんのHUMMERを届けるためにアルバイトの博君に友野HUMMERを運転してもらい、当方は 572 HUMMER で早々に会場を後にしましたが残念なことにレインボーブリッジから大渋滞でした。渋滞の中を2台の個性的なHUMMERにピンツガウワ-を加えた一団はとても異常な絵柄でした。
572 HUMMER での長めの走行を当方は3回目ですが色々冷静に観察できる様になりました。イグナイターを交換した後は2時間近い渋滞でも水温は210度(華氏)で安定しております。トランスミッションも水温より少し低めで安定していました。若干アイドリングはハンチングしますが、燃圧は変わりませんのでヒート気味の状態でシリンダー内で若干自己着火の影響でノックセンサーが働いて実際の着火タイミングがずれるためと思われますので問題は無いと思います。加速は相変わらず暴力的で特に発進加速は昨日乗せてもらった笹本さんのポルシェよりいいと思います。もちろんその後の加速はお話にならない違いですけど。速度は順法速度状態で先行車に追いついた時に加速しながら追い越す時は全開にするとあっという間にメーターはプラス20マイルになってしまいますので注意が必要です。帰るまでの間に8回通った料金所での加速競争を常にちぎれる快感はやめられません。
展示中は屋内なのでトップを外して居ましたので屋根を付けて帰ろうとしましたが、ACが効かないのを思い出しそのまま高速に乗りましたが走行中は風きり音は大きいのですが運転席の風の巻き込みは案外無いので余りオープンである事は気になりません。しかし渋滞したトンネルの中は最悪でサウナ状態でしたが首都高のトンネル内換気は思ったよりいいので排気ガス臭さはありません。高速道路でのハンドリングは以前にも報告したように相変わらずキョロキョロしていますのでアクセルの踏み方に気を付けたり、ブレーキをギリギリまで待つような走り方は冷や汗が出ますので丁寧に走ることしか出来ませんがそれでも運転を楽しむ事が出来ます。
もちろん形も良いと思いますので私の価値観の中では楽しい車です。今後は、電気周りの不安定の解消、先日交換したイグナイターの熱対策。(詳しい方に聞いた所、今回交換した物は信頼性の高い機種だそうですが熱対策は必須だと教授されました)とタコメーターの位置変更ACの修理をやれば充分一般使用が可能です。その代わりイグニッションコイル、イグニッションユニット、燃料ポンプ、等はハイパフォーマンスのものを使っていますので今後車内に常備しておく事にします。
今回のオートギャラリーで感じた事は多々あります。先ず、冬にもう一つこの手のイベントがありますがそちらは4輪駆動車は対象外で外されています。以前にはオートキャンプ&RVショーがありましたが今はオートキャンプショーだけになっています。以前あれほど隆盛を誇っていたショップも殆ど出店は無いし、もっとコアなショップは今回のショーに期待はしていないので出展しないようです。今回エンジンフードを開けるとチューニングショップの従業員の方が小走りに来て(社長は来ない)念入りに観察して見終わった後に礼儀正しくお礼を言ってました。当方が十年以上前にお客として出向き指をくわえて見ていたショップの方からも現在の当方の現状をご存知で「ヨイショ」されましたが、悲しい話です。この業界は今まで誰でも簡単に商売できましたが、楽をしていた所ほど落ちぶれているようです。今まで素人相手に赤子の手をひねるように商売できましたが、現在残っているコアな「オタク」ばかり相手の商売は困難を極め現状のままでは益々衰退することが見えています。余り今の方々に期待はできませんが業界の変換期に来ています。
アメリカの業界は自動車文化そのものが日本の実情と異なりますが、現状の情けない状態を考えると未だ充分アメリカは参考になると思います。どのショップも以前はアメリカに習うものは無いといってましたが「一体何を見てきたの?」と思います。日本との違いは先ず、誰でも買える サミット、JC、4WPW等のパーツショップ(問屋)、ダイナトラック等の駆動系、エンジン、ミッション、等のリビルト専門店が充実しています。日本の現状では部品問屋は素人には中々敷居が高く購入出来ない事が多々あります。工賃面では日本は総合ショップが多くて得意な部分で集客しトータルで仕事を請け負うために請求書が高額になる気がします。これはショップがボッテいる訳ではなく不得意なので無駄が多くて時間がかかり、作業工賃が出来高になるという構造的欠陥からです。
医薬分業のような方法を取ると部品価格が明確になり部品や同士も競争が可能になり低価格化が進みます。ユザーもショップに行かずに予算が立て易くなります。もちろんパーツの拾い出しや部品の選択等はオーナーが行う事が基本ですがアメリカでは部品やのカウンターで自分のやりたい事を伝えるとスタッフが必要な部品を探してくれます。こうする事でオーナーは何をどうするかを自分で判断できます。作業内容がわかると簡単な事はオーナーが自分の責任で自分で行う事が出来る事に気が付き自分でやってみようと自然に気が付きます。
これは決して大げさな話ではありませんが、当方の知人がちょいとマニアックな車に乗っているのですが1年前まで全くの素人だったでしたが、余暇にタイヤ交換から始まり、その時見えたパット交換、そしてブレーキローターの交換と作業範囲を広げ、本人曰く「そろそろクラッチが・・」といってましたので、無責任ですが自分でやる事を薦めましたが薦めなくても自分でやりそうでした。要するに案外誰でもやる気があればサンデー整備士になることはアメリカ人ではなくても可能だと思います。資本主義国家ですからもちろんその時間と自分の収入、休養のバランスを考えて人任せにするチョイスもありですが、こんな家計に影響をきたさない幸せな方は今の時代には極少数だけです。今の業界は後者のような方々と女房を質に入れてもやるようなハカヤロウからしか仕事が出ないので不況を上塗りしているのが現状です。
話は戻りますが現状を打開する前記の方法は強いては業者は素人に負けないぐらいの勉強が必要ですから勉強しない業者は淘汰され、いい所だけが残ります。専門店化は、情報やノウハウが集まりますので、改造による失敗が減りやり直しによる無駄な出費も減ります。どうすれば実現できるか考えましたが、お先真っ暗な国産車はメーカーに考えてもらう事にして先ず輸入4輪駆動車だけに絞ります。4輪駆動組合の方に会いましたが辛い方でしたのでもう少しシッカリしたショップで作っているJOAで先ずリビルトする専門店化の分類を行い危険担保のためと闇カルテルを防ぐためにそれぞれ仲の悪そうなショップを3社ずつ(2社だと利害が一致したトタン仲良くなるから)選びそこの社長か従業員をアメリカ、イギリス、ドイツに送り込んで教育実習させます。帰国後それぞれに商売を始めさせ値付けは自由にさせます。JOAが売上の一部をピンハネして製品の保証をJOAが行います。あんまり不良の多い所はピンハネ率を上げて行きどうしようもない所はクビにして新たな業者を割り振ります。これによって高品質のパーツが確保されます。一般部品はやはりJOAがLAに現地法人を作り部品調達をさせ毎日BAXグローバルで空輸し、成田に部品デポを作り全国発送します。これで部品はほぼ中2日で届きます。その内部品の販売統計が取れたらそれを多めに在庫をして段々納期を短縮する事が出来ます。大物は定期的なコンテナをチャーターして解消します。これでJOAの存在価値も明確になります。
国産メーカーもうかうか出来ないので、古いクルマの部品供給を復活させる事になったり部品価格を安くしなければなりません。(同じ部分でもアメリカの方が産地より安いし、CCV誌によるとHUMMERのATよりジムニーのATの方が高い!という事実があります)JOAは常にこの辺の状況を定期刊行物に掲載してユーザーに報告します。これをやらないとユーザーは新車を買う時にマイナスポイントを付けるのでメーカーも真剣になります。当然当方がJOAの会長となって、大儲けして松原さんから 572 HUMMER を買い取る・・・・・と、いう夢をうたた寝しながら見てしまいました。でも何時か本当にこうなって欲しいです。

2002.7.20.    石飛 毅氏

オートギャラリー中々の盛況です。
ブースには色々な方々が来ます。HUMMERの下に潜って写真をとっている方もいれば、ねっ転がってキャンギャルを撮っている方もいます。その比率は1:100位の比率です、一体やつらは何しに来てんだか私には理解できません。全く後者の2人には興味が無い私には納得できませんと笹本さんと唾を飛ばしながらこれからの日本将来に不安を感じていましたが、閉館時間が迫り来場者が減るとなんと笹○さんがこの子達と記念写真を撮っているではありませんか。チョット前までの発言は一体何だったんでしょう?当方は硬派なので、写真は撮りたくなかったのですが、どうしても一枚 572HUMMER と写真が撮りたかったので一応撮っておきました。あまりにも嫌だったので一枚しか撮りませんでしたので一応明日は横から撮ってもらおうと思います。

2002.7.19.    松原義明氏

ご無沙汰しております。
本日、東京オートギャラリーの初日でした。那須PSガレージのPRの為に参加し、カウンタック572ハマーを展示しました。両車両ともインパクトが強く、来場されたお客様に大変注目されていました。また、今回は奮発して、キャンペーンガールを二名入れたこともあり、それもあいまって大変盛況でした。
添付しました写真は、閉場が近づき少し落ち着いたところで、撮影した、572ハマーと我らの石○さんとキャンギャル2人の記念写真です。ぜひともHPにアップしてください。

2002.7.19.    石飛 毅氏

オートギャラリーへ 572 HUMMER の搬入に行ってきました。
昨日のイグニッションユニットの交換は当然ですが、このお陰でエンジンは一発で始動しました。以前はアイドリングでのばらつきや加速時に若干のいきつき、アクセルオフ時にバラバラとバックファイヤーがありましたがそれらは一掃され走行に不安は全くなくなりました。搭載されている572エンジンは502エンジンをベースにして専門工場にてチューンされている物なので、これらの諸症状はチューンドエンジンなのでそれらしいと勝手に考えていましたが、それは早とちりでした。交換した後は冷間時には多少アイドリングが落ち着きませんが水温が上がったあとは誰でも乗れる状態です。展示場に搬入した後幌とドアの窓を外しオープンの状態で展示しました。
今回のビックサイトには4輪駆動車だけではなく、色々カスタマイズした車が来ています。車両個体としては興味の無い物でもカスタマイズの細部には中々いいものが沢山ありますので外見だけで判断する事無く見てみると参考になります。松原さんは「那須PSガレージ」のブースを借りてPRのために出展しています。
ブースでは笹本さんの最近販売に力を入れているゴム手袋の手のひらにスポンジがついた面白い手袋が販売されています。この手袋はアメリカの方が考えてパテントを取りヨーロッパではかなり好評で日本国内での販売権をゲットしたようです。手のひらに付くスポンジには通常の良くある黄色い発砲スポンジがソフト、繊維状の不織布見たいなチョット硬めのミディアム、なべ底の焦げ付きが取れる位の丈夫な物が付いているハード、そして犬をなでて毛を取る時に使うゴム製のボツボツが付いた4種類あります。
この種類の使い分けは洗車の時を例に取ると先ずボディーはソフト、スポンジが厚すぎなので凸凹した所を洗う時に指先の感覚が解り易いので細かい所の洗い残しが減ります。タイヤやホィールはミディアムがいいと思います。ソフト同様クリップボルトの隙間もよく洗えます。ハードは泥やサビが付いたマフラーパイプをきれいにするのにむいていると思います。残念ながら犬の毛用は車には使い道はありません。手はゴム手袋で守られていますので強い洗剤を使っても手が荒れることはありませんし、洗車中にスポンジを落とす事がありません。
価格は犬用は480円その他は380円だそうです。どうしても生きていくために必要かといわれると言葉が詰まりますが、見ているとなぜか欲しくなるから不思議です。
この他、今回のオートギャラリーには友野さんのHUMMER笹本さんのピンツガウワーが展示されていますが展示場所にはこの2台が仲良く並び、なおかつオーバーフエンダーが付いた黄色いHUMMERが並んでいます。この黄色いHUMMERは以前アイドル系歌手がルーフラックの上に乗って歌っていたものですが、今は BFグッドリッチのステッカーがドカンと貼ってあるコマーシャルカーになっています。そのためタイヤはBFの物を履いていますが外径が35インチなのでシャコタンの様に見えます。折角のオーバーフェンダー(好き嫌いは有りますが物はシッカリした物です)よりタイヤが引っ込んでいるのでチョット?です。恐らくホィールが16.5インチ様の37インチがBFには無いので35を履いたのだと予想できます。この手の宣伝カーは「うちの商品を使うとノーマルよりこんなにカッコ良くなるんだぜ!!」というのが定番ですが、今回のは変です。単体で置いてあったら気がつかなくても今回は30m先にに 572 HUMMER、一台置いた隣りには友野HUMMERが置いてあるのでお気の毒です。とどうせならケチらないで松原さんの赤HUMMERに履いて居るような17インチのホィールを用意して37インチのバハタイヤを履かせれば良かったと思います。
それにくらべてアルパインのデモカーには驚きました。ホィール、エンジン、メーターパネルを他のメーカーと協賛してOBAYASHIに作らせていました。このクルマはこれからどうしようかと考えているオーナーへのサンプルとして十分その使命を果たしています。オートギャラリーの一般公開は土・日です。
松原さんと当方は両日共におりますので入場券が必要な方は、メール( hummer95@ezweb.ne.jp  )を下されば当方の連絡先をお教えしますので、ビックサイトに来たら連絡ください。入場券を入り口までお持ちします。
(写真は友野さんが撮影しました)
昨日、東京ビックサイトに行ってきました。
まだ開場が出来上がってませんが写真をお送り致しますので石飛さんのエッセイに使用してください。
松原さん張り切ってました。 もう嬉しそうで何よりです。PSガレージのブースも広くてかなりの印象になると思います。
友野号と笹本さんのピンチガウアーも展示協力してます。 (友野 京)

2002.7.18.    石飛 毅氏

明日は、オートギャラリーに出展した松原さんのブースに展示する 572 HUMMER を台風の雨風をよけるのに都合がいいのでガレージに格納しておいたので取りに行きました。
ガレージに着き若干ホコリを被っていたのでホコリ落しをした後、エンジンを始動するために運転席に乗り電磁ポンプのスイッチを入れて少しアクセルを開け気味にしてイグニッションスイッチを入れ快く回るスターターに「よしよし」と思いながら数秒まわしましたが、また・・・始動しません。これでエンジンが始動しなくなったのは3回目です。今回は以前とは異なり路上や倉庫では無いので早速ボンネットを開け様子を見ました。
見ただけではもちろん何も解らないのでガソリンエンジン3っつの原則をチェックします。「良い圧縮」「良い燃料」「良い火花」を順に追います。先ず燃料は先日からだったので満タンにしたばかりだし、スターターを回したあと後ろに回ると生ガス臭いので燃料はOKとしました。次に圧縮ですが8気筒もあるので先ず一度にダメになることは絶対何のとスターターを回した時に抵抗はありますのでOKとします。のこるのは火花です。先ずガレージに転がっているプラグを抜き易い1番のプラグコードを抜いてそいつに差します。
スターターを回して火花が出ればOKですが、今回は出ていません。念のためタイミングライトをつなげて見ましたが全く反応なしです。イグニッションを入れたときにMSDのコンピュータはかすかに「キーン」音がしているので一応コンピュータに電気は来ていると何となく決め付け、原因は点火系と絞りこみ順に点火系の状態を追う事にしました。
先ずコイルに電気が来ているかをチェックするためにエンジンルームを探しましたが何処にも無くあちこち探したのですが諦めてセンタートンネル内のコネクターの確認でもしようと思いコンソールボックスを外すとなんとMSDのコイルが鎮座していました。その横にイグニッションコントローラーがありましたので点火系はお金の掛かったチューンをしている事が伺えます。同時に回路図も説明書も何も無い状態で解る事から始めました。コイルは通常円筒状の物が多いのですが使われているのはヒートシンクの塊で熱放出が良さそうでした。これの電源端子にテスターを当てて電圧を測ったところ「無し!」イグニッションを入れたりスターターを回したしててみましたが何をやっても「ゼロボルト」。コイルからプラスとマイナスの端子を外して電源が来ているか、アースはちゃんと落ちているか見ましたが異常なし。デストリビューターはポイントではなくマグネット式ですから消耗しません。
デストリビューターキャップはエンジンルームの奥で点検は簡単には出来ません。横着なので簡単に出来る方法から選び、在庫してあるイグニッションコントローラーを仮止めしてテストしてみる事にしました。この時点で1人での作業は困難な部分もあるので予め声を掛けておいた「アルバイト1号」の博君が来てくれたので配線点検の効率はぐんと上がりました。イグニッションコントローラーのメイン電源はヒューズが入って居ないので、ヒューズを途中に入れて配線を仮止めで施し博君にスターターを回してもらうと半回転もしないうちぐらいあっさり始動しました。
原因解、明仮止めのユニットと車体に固定されている壊れたユニットを一旦外して内装を剥がして配線を引きなおし固定して一件落着です。飯も食っていなかったので帰りの関越三好サービスエリアでボーっとしながらカレーうどんを食べて居る時に面白い事を発見しました。「ETC」は「イーテック」と読むことに成ったそうです。折角お金を掛けたのに利用者が少ないので「道路公団」も色々対策しているようです。もう一つ以前にも書きましたが、「ETC」は「ハイウェーカード」のような明快な割引は表面的には無いが、カードを発行している「団体」によっては大幅な割引が行われています。しかしこの団体には一般人は入れませんので当方は不公平だし、装置その物もユーザー負担と言うのが気に入りません。
CCV誌の石川編集長の言葉をお借りしますが「あのJRでさえ自動改札にする時に利用者負担させなかった」のに高速の自動改札はリストラ、合理化の負担をユーザーに押し付けています。最近のJRの「スイカ・カード」も以前より高価なカードですが利用者にデポジット(500円この値段でもICカードの元値はもう少し高そう)を取っていますが基本は貸し出しです。それでも未だ「ETC」を諦められない公団はやっと「ハイカ」並みの割引を行う事にした様です。5万円と1万円を前払いするとそれぞれ58000円、10500円分の利用が出来ます。ハイカとの違いは30000円券が無いことです。パンフレットによるとこれが使えるのは複数台数でもOKなようです。これで後車載ユニットが貸し出しに成れば使ってやってもいいと思います。

2002.7.17.    石飛 毅氏

岐阜にお住まいの方にタイヤをお譲りしましたがその時に地元のスキー場で行われたモーグル大会にHUMMERで参加して優勝した代償にアイドラーアームのボルトが吹っ飛んだそうです。
暫く気が付かないで乗っていたそうですが、高速道路、雪道でジャダーが出て気が付いたようです。この方は殆ど街中では乗らずに地元のスキー場が閑散期にオフロードコースとして開放している地元のスキー場を走ることが多くお陰でタイヤもサイドをカットしてしまい交換する事になったそうです。送られてきた写真を添付します。

2002.7.12.    石飛 毅氏

今週末(18〜21日)、東京ビッグサイトにてオートギャラリー2002 が行われます。
内容はカスタムカー関連の企業やショップが出展し各々のPRを行います。展示車両分野は様々でスポコン、ハイドロ、ハイリフト、でんでん虫等バリアフリーです。元締めはアポロ出版で、多岐に渉る自社の出版物を編集する際にお付き合いのあるショップ等を一堂に集めてイベントをやろうという感じです。ふだん中々見る事が出来ない車や、路上で見てもオーナーが恐そうで横目でそーっと見るしかない車を見る事が出来そうです。
今回このショーに松原さんの所の「那須PSガレージ」もお付き合いでコマを借りてカウンタック572HUMMERを展示します。そのため先週の日曜日に当方の所にもってきて置こうと思いましたが、台風が来ているのでそのまま狭山のガレージに仕舞っておいてあります。572HUMMERは未だ時間が無くて詳細を観察しておりませんでしたがこの機会に少し観察しておきます。
http://www.auto-g.jp/2002/index.html

2002.7.12.    友野 京氏

こんにちは、群馬の下田氏が仕事で昨日から柏に来ていて、仕事の合間に会いに来て頂きました。
彼のハマーは、2インチのボディリフトをご自分でやられて38インチのスワンパーを履かせて中々新鮮でカッコよかったです。 リアバンパーを外すと、足が長く見えて素敵でした。
写真をお送り致します。

2002.7.9.    石飛 毅氏

先月末に紹介した放出品のアルミケースをHUMMERの中に積み込んでみました。
当方のHUMMERは常にいろいろな物を荷室に積んだままなのでいざ取り出しとなるとおおごとです。ケースに入れてあれば散らかる事もありません。実際に積んでみるとまるでオーダーのようにピッタリでした。2個のケースを並べて5cmほど間が開きます。この部分はケースの蓋を開けると蓋の厚み分たたんだ状態よりはみ出しますのでこの部分が無いと積んだまま開け閉めができません。この隙間は上のほうだけ使いますので下の部分には長物のカサなどを入れることが出来ます。更にケースをカーゴルームの手前にピッタリ固定すると、仕切り板とケースの間に手ごろな隙間が開きます。通常「トンネルの上に置いてある携行品は滑り落ちて座席に散らばりますがこの部分に入れておくことが出来ます。高さ的には2段重ねのスタック状態でも上に空間が未だあります。更に積載物が多い時はこのケースは蓋にシールがありますし。蓋の被りも充分なので雨の時にルーフラックに載せて置いておく事もできます。HUMMERには樹脂製のルーフトランクは似合わないのでこちらの方が格好良いと思います。カーゴルームに平積みした時には左右のタイヤハウスの方が7cmほど高いので、このケースの上にタルキとコンパネを使ってスノコ状の物を入れ込むと大きなベットが出来上がります。この状態でも高さが50cm以上あるので、キャンピング改造にも十分です。もちろん寝る時はクルマに対して横方向に寝る事になります。
 

2002.7.8.    石飛 毅氏

子供の頃から、物を作る事は大好きでしたし俗に言う理系の物にも興味がありましたので「子供の科学」は小学校の高学年から読み始めいろいろな物を作りました。
電気系のキットではニッパーと半田ごてとドラーバーがあれば済みましたが、自作工作ではどうしても穴あけが必要でドリルを持たない自分は中々手が出せない部分でした。クルマを趣味としている現在では細かい細工は色々やりますが、大物の作成は仕事柄図面を書いて会社の協力会社に実費で加工してもらいます。
友野さんのルーフラックの造作はこのパターンでやっています。自分としては此処までが素人の限界と考えてこれ以上はと思っていましたが、遂に禁断の溶接を始めなければならない状況に成ってしまいました。溶接は仕事上学問的なことは溶接講習を受けましたし、原子力発電所に納品する製品の解析とかはしていますので、溶接の難しさが解っているだけに作業そのものには手を出していませんでした。
実際溶接をしてもらう時はシッカリ上向き溶接の免許を持っている協力会社の方に「此処と此処を付けて!」とお願いするとやってくれるので頼んでいました。よくみようみまねで溶接して得意になっている方が居ますが、溶接はそんなに甘い物ではありません。その場は付いていても実は・・・という事は多々あります。
先週当方のガレージに来た竹下ブラザースはさすがにプロなのでその作業を見入ってしまいました。しかし中々毎回来てもらうわけにはいきません。最近はアルバイト2号がパイプベンダーを段々使いこなし始め、先週作ったJeep用のバンパーは今週は色も塗られ遠目には市販品の様です。これで自信を付けた我々は遂に今週はHUMMER用のパイプを使ったオーバーフェンダーを作り始めました。パイプは1 3/4インチの物をベンダーで曲げます。ベンダーは油圧でコマをパイプに押し付けて曲げます。一見力任せに押し付ければ良いようですが、これではパイプを潰してしまします。今回はパイプの中に砂を強く詰め込み曲げたい部分を少しづつ場所をずらしながら曲げます。このずらし方と油圧の掛け方が仕上がりを左右します。もう暫くすると手動ポンプ式では無い電動の物が来るのですが、この手の物は仕上がりや手軽さも必要ですが、あくまでもデザインの良し悪しですから今回のようにあわせながら作る場合は手の皮がむけますが、頭を使いながら作業をしますので結果的にいいものが出来ます。試作はこれで充分です。
ところがこの過程で仮止めにどうしても溶接が必要です。アーク溶接も良いのですが肉盛が必要なケースがありますので半自動の溶接機を導入する事にしました。アルゴンガス(不活性ガス)内で酸化させないでの溶接は技術力が必要なアークとは扱いが楽なのではないかと思います。もちろん当方は仮止めまでのとどめ、仕上げと本付けは暫くプロにお任せし様と思います。
さて本日の成果ですが中々の出来に成りそうです(未だ完成していません)。基本方針はできるだけ車体にローインパクトである事。いざとなったら簡単に取れることを念頭に置いてカットアンドトライを重ねました。フロントはボンネットの開閉が有りますので2分割としました。フエンダー後方はフエンダーアーチにそって立ち上げ、その後ボンネット先端では下に曲げないでそのまま真っ直ぐフロントグリルガードまで伸ばし先端をライト側に曲げてフロントガードとの切れ目をきっぱり付けないで一体感を出すレイアウトにしました。パイプは万が一の時刺さらない形状にしました。固定方法は先に書いたようにできるだけむやみに穴を明けないために内部にフレームを付けてそこからステーを出して固定します。リアーはフエンダーアーチにそった形状でフロントほど冒険はしませんでした。フロントももう少しやんちゃな案もありましたが固定が難しいのでこれは次回に持ち越します。
排ガス規制のその後、ですが、流入規制を今の所避けるには現在の8ナンバーを用途変更で3ナンバーにする方法がベストと考える事が出来ます。以前にも申しました様に8ナンバーでもベースが乗用であれば流入規制にも適合です。これの判断は自分で行うのは危険ですから所属の陸運局に車検証を手元において自分のHUMMERが乗用ベースか、貨物ベースかを問い合わせると良いでしょう。噂では静岡の方では3ナンバーでしか認めないと聞いています。
逆に新車登録で直接HUMMERの場合はガスレーポートが無いので乗用登録には出来ません。したがって車名やグレードに「WAGON」が入っていると登録が出来ない事もあるのでトラブルを避けるために HUMMER JAPANでは「WAGON」の表示を「VAN」にして既成事実を作っていると予測できます。この乗用への変更もこれから面倒になるとも聞いて言います。このまでは乗れなくなる恐れが出ますので「お上」にひれ伏してお許しを願うには早めの乗用転用が良いでしょう。と、薦めていますが、この辺の判断はご自分でなさってください。
乗用転用には結構大変なので(時間が無いからです)私は専門の実績のある業者に頼もうと思います。この転用時にはその時点に残り車検があっても無くなります。税金と自賠責は月単位での返金はありますが重量税はパアです。当方の転用後業者が転用費用をオープンにしても良いと言われたらお知らせします。本当はDPFが出てくれば良いのですがこの費用と性能ダウン機関への悪影響を考えると多少お金で解決するしかないのでしょうか。もちろん3ナンバー取得後次の車検でまた8ナンバーにすれば元に戻ります!?クルマを知らないやつが決めたからこんな事になって馬鹿みたい。もしかして我々が知らない事でもこの調子の方が総理大臣になったら怖ぇ〜!!!

2002.7.1.    石飛 毅氏

シングルバンパーからHDバンパーに交換するとマフラーの先端を固定している固定用のステー位置がバンパーの厚み分だけずれるので加工しました。
防振ゴムを使用していますで穴径が大きいので加工屋さんに持っていって機械加工できちんとしたものを作りました。以前下田さんの息子さんがパイプオーバーフェンダーの作成に挑戦していましたが、今後この手の工作物が増えそうなのでパイプを曲げたり溶接する担当をアルバイト2号が挑戦してくれました。
パイプの曲げは油圧のベンダーで曲げるのですがいろいろ試行錯誤をしてどうにか余り潰さないで曲げる事が出来るまで練習が必要です。何か目的が必要ですからアルバイト2号のJeepに「シシカリ型バンパー」を作成しました。溶接はアーク溶接で行いましたが、パイプとパイプの結合部のカットは「U字型」にしないときちんとつかないし3次元の加工はいちいち当てて削って又当ててを繰り返し行わなければなりません。
今回溶接は最初我々が挑戦していましたが、中々上手く行かないのでアルバイト2号の双子の弟さんたちが2人で来てくれてさっさと溶接してくれました。仕上がりは中々良くて感心しました。特に溶接の手際は素晴らしく、そこまでは中々行く事は難しいようです。
溶接の「面」が無いのでサングラスに「スモーク」を張って行いましたが此処までキレイに出来るなら溶接機等の設備投資をしようと思います。手始めに簡単なオーバーフエンダー、そして友野さんから以前より依頼されている秘密兵器の作成をしようと思います。ベンダーは現在手動ですが、近い内に電動油圧ベンダーが来ます。これは松原さんがXRをレストアする時に白石さんが使った物で通常は使わないので当方のガレージに置いておく事になりました。これがあれば曲げも楽だし、精度の高い物を作れます。薄肉も曲げられるしフランジ加工も出来ますのでマフラーの作成も可能です。でも使用には熟練が必要です。

 

 2002年6月