HUMMER ESSAY 2003年1月
     
石飛毅氏、友野京氏よりの E-mail より抜粋    to  大井康之

  2002年12月  

2003.1.31.    友野 京氏

2 Door Custom Photos by NuCar 

2003.1.29.    石飛 毅氏

本日、浅井さんのHUMMERを友野さんの家に運び、3人で食事を取りました。
その時オモムロにCD−ROMを取り出し見せてくれました。その表面には「HUMMER MAINTENANCE MANUAL」と書かれており、従来のAM Generalからでているものとは明らかに異なりますが、友野さんの話では写真入でどちらかと言うとオーナーの立場になって作られているマニュアルと言ってます。作った方は「Dave Breggin」さんで、どうやら個人の方だそうです。ところがちゃんとメーカーの公認も取れていますので私のようにいい加減な物では無いようです。帰宅早々見ますと、できは中々の物でメーカーのマニュアルと異なり絵ではなくすべて写真なので解りやすい物です。今回価格は安い物$35なので作成者に敬意を示す意味でもコピーなんかはしないで皆さん買いましょう。と言っても送料等は掛かりますので次回のミーティングにでも友野さんに仕入れてもらいますので、ご希望の方は申し込んでください。当方も書き込み時にこの何ページを見ろとか書いちゃおうかと思っています。実際に自分で作業できなくても、自分のHUMMERの不具合をチェックしたりも出来ます。
HUMMERに於いて排ガス規制のほかに今年の10月より困ったことがまた法令化されそうです。何時ものようにこれは未だ法令化されて居る訳ではありませんのであくまでも噂です。ご判断はご自身で行ってください。この手の法令や通達は我々素人には突然やってきて当惑し、その後上手くくりぬける方法があったりして意味が無くなる事もありますが、運用にはご自身で調査しから運用してください。
内容は以前から他からも聞いていたのですが、今年の10月より新規登録される場合は(車両総重量2.5t超)の場合も排気ガスレポートが必要となります。車幅2.2mを超えてフルタイムであるHUMMERの場合は国内に乗せられるベンチが無いのです。従って排ガステストは不可能。次に車両総重量3.5tを超える場合は排ガスレポートを逃れらる予定ですが、ブレーキテストがあるそうです。このテストはかなり過酷で、テスト後の車両のブレーキ部品はその後すべて交換が必要だそうです。現在このテストを申し込むと順番が回ってくるのは半年後だと聞いています。
また、DIESELであれば登録後流入規制の対象になります。これを真に受けると、事実上HUMMERの新規登録はかなり困難になります。既に登録されている方はこの通達には関係ありません。今回の排気ガス規制とは異なり目的は良く判りません。これは輸入障害になる恐れがあるので、諸外国からの圧力で変わる事もあるので不明なことは沢山あります。このような事に個人的に腹が立ちますが、決めるのは我々が選らんだ議員ですから文句を言うのは自分に言いましょう。
DIESELの排気ガス規制の話ですが、都内に事業所がある業者さんのトラック等は施工前ですが、施工直前の混乱を避けるためにも既にDPFの装着が始まっているようです。スーパー社員の門間さんの所でも始まっていて排気管にメーカーから取り寄せた触媒を取り付けるだけで良いそうです。門間さんの会社では低硫黄の軽油も使っているので、排気は確かに綺麗になるそうです。エンジン前には全く手を入れないでのDPF装着でOKなのは以外に簡単で、色々なところで作っている高価な箱をつけたり、混ぜ物をしたりして改善しているのがバカバカしくなります。と共にそれだけのことなら早くやっとけと言いたいです。以前はDIESELに触媒は意味が無いと口をそろえていってるし、購入当時雑誌の編集者にも触媒がHUMMERについている話をしても太鼓じゃないのとか言って信じていませんでした。連続再生式のDPFとしては効果がある事は日本以外では常識でゴルフやディスカバリーにも付いていました。このDPFを取り付けるとどうやらステッカーがもらえるようです。先日前を走っていたトラックに張ってありましたけど(門間さん写真下さい)はっきり言ってカッコわりーです。でもこれが無いと・・・しつこいようですがHUMMERには触媒が付いています。くそーっ!!

2003.1.28.    石飛 毅氏

572は殆ど屋内保管でしたし、フルオープンですからドアのロックは気休めですから気にしていなかったのですが、よく見るとちゃんとドアが閉まっていないので建付けの調整と一緒に修理しました。
元々ワゴンだった572ですが、ドアの内張りにはガラス開閉用のハンドルの穴や、スイッチの跡がありませんので不思議でしたが内装をはがして見ると元々のドアをカットしたのではなくてハーフドアに交換してありました。勿論なかには通常ドアに付帯しているものはありませんのでシンプルです。ロックの機構はキャッチのユニットと一体構造のためロックの棒との距離が離れていてワイヤーで繋がっています。従ってHUMMERのロック棒は動きに腰が無くてヌルっとしています。ドアのたてつけはヒンジを止めている6本のボルトを緩めてドアをキチント閉めて少し上気味しして固定しますとキチンと奥まで閉まるようになります。ロックできない原因はは、ロック棒を力いっぱい下げても、ドアキャッチ部のロックレバーを押し切れないためで、キャッチの消耗かと思いましたが、よく見ると配線されていないオートロック用のソレノイドが付いていいてそれが動きの邪魔をしていたので、取り外し動作を確認した所良好になりました。
浅井さんのHUMMERを予備検査に出すために準備しましたが、長年ウインカーとして使っていた黄色い電球は、経時変化ですっかり黄色いペイント?が取れていて交換しました。最近はクリアレンズが流行しているので、塗り物ではない物も沢山出ているので次回はそちらにしたほうが良いでしょう。浅井さんのHUMMERはすっかり割り切ってビキニトップで一年中と決めたようで、不要なステーも取り払っています。試運転と移動のために乗り回しましたが、軽量でキビキビ走ります。高速走行にはつらい物がありますが、快適でそれほどストレスは感じませんでした。ヒーターもそこそこは効くのですが、防寒着と手袋は必須です。特にウインドウを外しての走行時は目立つのでセンスの悪い物は着れないし、オチオチ鼻くそもほじくれません。しいて欠点を言うなら体重の重い当方にはやはりシートが悪くケツが痛くなります。帰りのアッシー役に浅井さんの義弟さんもお見えになり興味がありそうだったので、まるで詐欺師のようにHUMMERについて洗脳し、一通り体験走行をして蛇の道にお誘いしておきましたので、そのうち・・・・
この日は千客万来で、定例で来て下さる工藤さんや江戸川の方、そして石川県から子供さんがインフルエンザだと言うのにも拘らず、家族で500km以上もレンジローバーで遊びに来てくださりました。このレンジはそろそろ賞味期限が切れそうで時々エンジンが掛からなくなるそうですが、周りは奥さんに対して説得工作の一環である演技では無いかと疑われています。奥さんは厳格で冷静な方です。
一通り作業が終わり風呂に行きかけた頃、ランドマップさんがパワーが無く黒鉛を吹いているHUMMERでやってきました。原因を特定するためにスキャナーのデータを比較しに来たのですが明らかに加給圧が上がっていませんでした。そのた燃ちょうがくるって黒鉛を吐いていました。白い煙よりダメージは少ないので、原因は簡単に特定できます。そもそも加給のコントロールはウエストゲートバルブによって制御されていますので、これの動作確認をし、タービンの状態をチェックしたところタービンに異音がありどうやらお亡くなりになって居るようです。ウエストゲートバルブもシャフトが錆びて心配でしたがこれには問題が無いようでした。そもそもこの車はメーターパネルから推測してカナダ仕様で塩カルの影響で色々と腐食しています。一通りチェックした所一見痛い状態ですが、コネクター類は防水なので問題なく動作していますから思ったよりひどくは無いです。タービン交換で直ぐに復活できるでしょう。ランドマップにはタービンを外さないと良く見ないエンジンのキャスト番号は今後のためにひかえて置くように言っておきました。
結局土曜日はHUMMERが7台レンジローバーが一台集合、就寝は3時でした。
日曜日は朝から勤務先の会長が当方のガレージで預かっているジャガーの錆び落としをしに早朝より起こされ、朝食後作業開始。浅井さんのHUMMERの点検の続きを始めた所、アルバイター2人組が来ましたので、作業を手伝ってもらって終わりがけに、昨日可愛いお嬢さんとお見えになった方がハンドルのブレが激しいので見て欲しいと言われたので、点検するとアイドラーアームのブーツが破れてがたがたになっていました。どうせタイヤを外したのでついでにハブリダクションのギアオイルを点検するとこれまた交換した履歴がなさそうなので交換、各オイル、グリスアップを一通り行いました。この間、松原さんがF社の512BBを初ドライブに来ましたので水平対向12気筒を拝まさせて貰い、おなじみの佐藤画伯、そしてCCV編集長、そして日ごろお世話になっている日本ランドローバクラブの役員の方々とこの日も千客万来でした。
夕方になり浅井さんのHUMMERを五反田に運び、電車で狭山まで帰ってきました。高田馬場からガレージのある「狭山市駅」までは西武線の「小江戸号」を使うと30分ほどで行けるのには驚きです。これを利用するにはエクストラチャージが400円必要ですが座席指定で座って行けるし喫煙は出来るので病み付きになりそうです。

2003.1.26.    友野 京氏

海の中

2003.1.20.    石飛 毅氏

572HUMMERですが、リアのパットのエージングが終わり、試運転中に気が付いたのですが、DIESELの場合はアクセルを離すと、燃料カットを行いエンジンブレーキの助けになります。
走行中アクセルを離すとコロコロという音が断続的に途切れますので解ると思います。所が572HUMMERは元々アイドリングが高いのでアクセルをオフにしてもエンジンブレーキにはあまり期待できません。更に止まるまで前に行こうとするぐらいでブレーキには過酷な条件であることが解りました。試運転ではジャターこそ出ませんが、制動性能には不満が残りましたので、フロントのパッドも交換しました。これで大部安心感は増しましたが、これだけの性能向上をしたのですから、アメリカで最近売られている高性能のローター、やパッドにしたほうがこのHUMMERには向いていると思います。
当方のHUMMERですが、整備ミスをしていました。ロアアームの取り付け方向が間違っていました。本来これはロアボルジョイントの上にロアアームが乗って居るのですが、本日平野さんが来て平野さんのHUMMERは片側だけ組み込み違いをしていて直したと言われたので当方のHUMMERを見た所当方のも片側だけ間違っていました。これですとタイヤ一本分の荷重が4本のボルトで支えている事になりますので怖いことです。ボルトを緩めた所、伸びている様子も無く特に異常はありませんでしたが、アライメントが狂ってしまいました。確かにボールジョイントは交換しましたが、無意識にもとどうりにしているので、間違える事は無いのですが。。。。
572HUMMERにはB&Mのアルミフィン付きオイルパンが付いています。重量の重いHUMMERをアレだけの加速をしているのですから、必須アイテムでしょう。更に今は動いていませんが電動のファンがATFクーラーに付いています。ATのみ冷却に気を使っているのかと思いましたが、トランスファーにも電動ファンつきのクーラーが設置されています。オリジナルはATのATFがトランスファーの中を通り冷却しているのですが、これだけでは足らないらしく個別にクーラーが付けられています。トランスファーのクーラーはスペアタイヤの裏側についています。今は冬なので両方ともヒートする事は無いのですが(温度計がそれぞれに付いています)夏場はATFの粘土が下がり、変速ショック等を起こしていました。(ファンが動いていなかったため)。
当方のHUMMERも今まで不都合はありませんでしたが、ATフィルターとATFを交換するついでにアルミ冷却フィン付きの物と交換しました。こんな物はポン付けと思って軽い気持ちで始めましたが、これが大間違いでした。この部品のメーカーは不明。精度は満足のいくもので、フランジ面が厚いので、締め込み過ぎによるオイルパンの変形→オイル漏れは少なそうです。容量も2L以上標準の物より増量されています。この点はB&Mの物より都合はいいようです。
まず、ATFを抜き、オイルパンを外します。ここで最初の試練。すべてのボルトを外してもオイルパンは取れません。ATのマウントが付いているクロスメンバーを外さないと取り外すことが出来ません。次の試練は、ミッションのリンケージのベースがオイルパンを固定しているボルトを利用して止めているのですが、これが邪魔でフロントのプロペラシャフトを外さないとオイルパンは剥がす事が出来ません。フィルターは簡単に引っ張ると抜けます。取り付けも穴に差し込むとコツンと音がしてしっかり固定できます。次の問題はオリジナルの厚さ1mmほどの物から5mm厚以上になったので、マフラーと干渉、更にこのマフラーがフレームとも干渉、そしてATFクーラーへの配管とも干渉、とどめはデフ、ハブリダクションの樹脂製ブリードパイプとも干渉して、これはもう既に解けていました。
マフラーを緩めとにかくオイルパンを押し込み、厚みが増えてねじの頭がキャップボルトでないとネジが入らないのでボルトが付属されているのですが、これがすべて同じ長さでリンケージベースを共締め出来ない。その上、板厚が増えたのでリンケージベースがオイルパンの壁面に当たってそのままでは固定できません。対策はロングボルトを地道にスパナで締め込み、リンケージベースはサンダーでカット。ミッションブロックもオイルパンにあたるのでこれまたサンダーで削りやっと組み込んだ状態でよく見ると、前から来た風は、マフラーのクロスパイプで遮られ、このクロスパイプにも近いので、逆にここからの熱で暖められそうなロケーションです。一体何処がHUMMER用だと売っている奴に問い詰めたい所です。これのメリットは、俺は車通でこんな所まで気を使っているんだという自己満足だけのものです。ですから、お勧めできません。とはいっても外す気は全くありません。

先日の書き込み分の写真です。2ピースアルミホイールの内部です。

2003.1.18.    石飛 毅氏

572HUMMERの修復プロジェクト・ブレーキ編が終了しましたので、総括します。
元々ブレーキは通常のブレーキングでは問題なかったのですが、強く踏むとアンマ器に掛かったような振動が出ていました。納車整備済みという事と、それほど走行距離が無く、あらゆる所に手が入っているので、ブレーキもハイパホーマンス?の硬い物が入っていて、ジャターはその副作用では無いかと思っていました。しかし先日、運転席側後方にブレーキ液のおもらしがあり、キャリパーを外した所ピストンからの液漏れを確認して、オーバーホールしました。困った事にこのキャリパーには乱暴な補修歴がありこれを補修しての継続使用は危険と判断してキャリパーをアッセイで交換しました。ついでにブレーキ液の汚れが激しいので、全てを抜いて新しいブレーキ液と交換もしておきました。
気分新たにテスト走行をした所、困った事に今度は反対側のキャリパーからの液漏れを発見しました。これは恐らく元々両方とも損傷があって、たまたま最初に耐圧が低い方が漏れて、それを補修した後、全体の圧が上がって今度は少しマシな方が耐え切れずに漏り始めた様です。新たに漏れ始めた方のキャリパーは更に劣悪な補修がしてあったのでこれも交換しました。再度エア抜きを行いテスト走行を行った所、実は漏れていた所はブレーキの配管のジョイント部分で、先端の状態を見るとフレアが潰れていてフレア部分の補修が必要でした。補修工具が無いので、これも交換。3度目のエア抜きを行いテスト走行した所、液漏れはピタッと止まりましたが、ジャターは収まりませんでした。
原因究明のためもう一度整理して考えて以下の予想をたてました。ジャターの原因には以下のパーツが挙げられます。キャリパー、パッド、ローター。キャリパーは交換したのでOK、ロータは磨耗も無いし大きな傷も無い。となるとパットが原因と思いパットを点検したところ、残り量は充分ですが当たり面は片減りしてあまりいい状態でありませんでした。しかし、これがアンマ器状態になる程の物とは思えなかったのですが、新品にする事で、要因を潰せるので交換することにしました。交換したパットは純正の物ではなく社外の物でバックプレートには滑りやすいように、テフロンのようなコーティングした板を貼り付けるタイプです。困った所がこの4枚一組のパットは2枚が大きな物、残りの2枚が小ぶりな物でした。
今まで自分のHUMMERには純正を使っていたし、基本的にブレーキの修理は専門の方にお任せしていますので、この手のパッドは触った事がありません。色々ネットワークを使い、調べた所ピストン側に小さい物を付ける事にしました。理由は、シングルピストンの場合は、パッドが大きいとパッドそのものが微小にたわんで、パッドの荷重が等分布荷重にはならないので、パッド面を小さくする事で、均一な当たりに出来るようです。
結論を先に書きます。パッドを取り付けているときキャリパーを取り付けているボルト(9/1インチ六角頭)を仮止めしたとき上部のブラインドになっている方のボルトは手で簡単に入る部分が少なく、その後、工具で締めた所異常に硬く一見締め込んだと思われる所では締めこみきれていないのを発見。裏側で見えないところなので、小さいハンマ―で叩いて音を聞いても締まっていないことが確認できたので、もう一度キャリパーを外して鏡でこの部分のネジを点検したところ、驚いた事にネジが奥くまで切れていませんでした。タップを使ってネジを新たに切って取り付けて作業終了。近所を一回りした所バッチリでした。再度下回りを点検しても特に新たな異常は無いので、今日はガレージに泊まらず(本当は財布を忘れて身動きが取れないから)572HUMMERを家に持ち帰る事にし、走り出すと燃料メーターは限りなく「E」。先日の連続多発不幸が頭をヨギリましたので、ガソリンスタンドに行き、50Lだけハイオクを給油。メータを見るとなぜか「振り切りF」。訳の解らないメータである事を確信して、未だ残りがありそうな振りをしているメータを信じないで給油を行った事に満足。ランドマップに借りていた工具を返してから鶴ヶ島インターから乗ったところ、絶好調でした。財布を持っていないので不携帯なので大丈夫ですから(まさか!)チョット多目のスピードで走りましたが、ブレーキがきちんとしているので以前より安心感があります。
結局、この572HUMMERは信じられないけど、新車の時から8年間キャリパーがボルト一本で付いていた事になります。ハンドルもフロントのアライメントをいじりましたのでブレが無くなっています。グリスアップでギシギシ音も無くなって以前のようなじゃじゃ馬的な風合いが無くなっています。家までの往復で問題がなければもう大丈夫でしょう。でもあのブレーキの修理の仕方を見ると、一通り見たほうがいい気もしますが取り合えず、残りはアンダーガードの取り付けと、タイヤのエア漏れが後2本ちょースローリークしていますので、これは腰に良くないので外注に出します。

2003.1.15.    友野 京氏

Photos by John Lammons 

 

2003.1.15.    石飛 毅氏

572 HUMMERの修復作業は、追いかけっこ状態です。
リアブレーキキャリパーは両方交換しました。リアのキャリパーには修復履歴があるのですが、その方法は非常に雑で、ピストンのキャップ等は、ドライバーでこじ開けられたりしていて再利用は躊躇しました。また、配管もフレアーが痛んでいて、漏れの原因になるので、切断してフレアーを作り直しの補修が必要でした。これは交換部品があったので交換しました。これでリアのキャリパーは一新、ブレーキ関係のおもらしは解消しました。
完熟走行で試走後、各部のおもらし状態を確認したところ、異常は無くなり、まずは一安心。その後ブレーキの方が気になったのでブレーキング中心の試走を行った所、以前からあった止まり間際の激しいジャターは収まらず修理前と殆ど変化無し、振動の大きさは車体を揺するほどで、震源地はリアのブレーキの模様です。元々HUMMERのブレーキは利きがいいのですが、どうも572 HUMMERのブレーキは不安があります。振動しているのがリアなのでリアが異常と考えるのがオーソドックスですが、フルタイムのHUMMERの場合はもしかするとフロントのブレーキの利きが甘い為に止まり際にリアのブレーキが頑張りすぎて容量が足らないで、ジャターを起こして居るような感じです。
以前リアーブレーキの壊れている車に乗ったことがありますが、ノーズダイブが激しく止まり際に蛇行しましたので、今回の止まり方は、フロントが大変怪しいです。来週はフロントのキャリパーのチェックとパットの当たりの確認並びに前後のパットの交換を行おうと思います。
2ピースのエア漏れは当方のガレージでは分割出来ませんでしたので、大型トラックを扱うタイヤ屋さんに分割を依頼しました。料金は1050円でしたが、運搬の方が大変でした。ホールのエア漏れの部分はガスケットの状態があまり良くなく、痩せているので、この部分にシリコンガスケットを塗布して締め込んでチェックした所エア漏れはとりあえず止まりました。他の2本もこの方法での修復が必要です。色々行ったためか、以前より全体的にスムーズになり乗りやすさは向上しました。これは、アンダーガードを取り外して干渉部分が無くなったので、異常な接触音や振動がなくなったからでしょう。これで後、エア漏れと、ブレーキが直れば・・・

2003.1.6.    石飛 毅氏

本日、HUMMER JAPAN 東京本社を訪問しました。
特に個人的に行く理由は見当たらないので何で?とお思いでしょうが、共通の問題解決のために正規代理店である HUMMER JAPAN の協力が必要なので当方がお願いに行きました。内容は電話でも済む事ですが、お願いする立場なので訪問する事が礼儀と思いお伺いさせて頂きました。本題の共通の問題点は色々誤解を招くといけませんので時期がきましたら、きちんと説明しますのでこの場では「内緒」ですが、決して HUMMER JAPN に就職するわけでも、販売協力をするわけでもありませんのでご心配なく、ただ協力して現HUMMERオーナー、そしてこれからのオーナーに不利益をもたらさないための共闘です。
今までの当クラブの活動はあくまでも個人ベースですから、決して HUMMER JAPAN にとって利益をもたらす奴らではないのですが、当方の提案に快諾してしただき、対応も紳士的であったことは、(ちゃんとコーヒーも出ました)感謝します。一通り打ち合わせた後、社屋を岩井社長が案内してくださりましたが、喉から手が出るものが、、ザクザク・・・・スナップオンの山、岩井社長はスナップオンを集めるのが趣味だそうで、殆ど新品未開封。でも地味なシールインサートとかもあるので単純に集めているというのは多少謙遜もあるようです。当方もチョットオタクですから使わずに飾っている部分も理解できるので、素直にうらやましい限りです。でも当方の使いこんだスナップオンの方が工具は喜んでいると一応負け惜しみをココでは言っておきます。
スナップオンがかなりお気に入りらしくピットスペースは白い壁天井に剥き出しの配管類は赤で塗り分けて腹が立つほどきれい。生活感溢れる何処かのガレージとは大違い。都内でも高価な地代の品川ですからスペースは決して広いわけではないけど、自社ビルなので気兼ねなく中をいじれるので、工夫して効率的に使われています。東京に出してから未だ時間がたっていないので、メカニックは大阪と行ったり来たりの状態で、現在メカニックを募集しているそうです。やばい博くんと竹ちゃんにはこんな所は見せられない。あいつらの待遇改善とか借金で縛るかをしておく対応が当方に迫られるほどキレイな所です。ショールームはHUMMERが縦列に平置きで、2台そして奥に床をぶち抜いて4柱リフトを置き、それを上手く利用して車をショールームに押し込んでいます。よく見なかったけど建物の横に喫茶店のようにテーブルと椅子が置かれて、もしそれが商談用であるとしたら、社長の当て外れと思ったところ、お客さんの遊び場にしたいとのことでした。幾らなんでもHUMMERの商談用にしては多すぎます。そうそうリムジンも年末まで真っ赤にラッピングされていましたが、元の白に戻されてピットに入っていました。

2003.1.6.    石飛 毅氏

本日、プラモデルの箱絵を書かれている佐藤先生がお見えになり、面白い話を聞かせてくださいました。
ハンビーが湾岸戦争で使われた時、オリジナルのグッドイヤーのバイアスタイヤはサイドが硬くて砂漠でもぐってしまい、ミシュランのサイドウォールの柔らかいタイヤを使っていたそうです。かなり空気圧を落として標準の1.5倍ぐらいのフットプリントで運用し、走行中の写真を見るとサイドにしわがよっているそうです。このタイヤを売り込んだのは当時ミシュランUSAのカルロス・ゴーンさんだったようです。しかし当方は今まで全くこのタイヤを見たことがありません。ミリタリーコンベンションでも HOME COMMING でも見ませんでした。湾岸に行ったハンビーは帰ってこなかったのかな?見てみたいです。米軍のハンビーの調達予定ですが2007年までは確定。で、その後は無くなるかどうかは軍の調達予定表では?が付いているそうです。ですから未だその先にも伸びる可能性はあります。工場の設備からしてハンビーの生産が終わると絶対にH1の生産はなくなるでしょう。ただ、米軍以外の受注があれば生産は続行されるでしょうが、一番の大口が無くなれば終わりでしょうね。

新年に入り、天候が悪く寒い毎日が続いています。
天気が良いと自動二輪免許を取得した高校2年生の娘が一緒に近所を徘徊しようと誘うのでたっぷり着込んでバイクに乗っています。娘のバイクはスズキのボルティーという250CCの小ぶりなバイクですが、このバイクは全く知らなかったので、娘がチョイスした後、購入を先送りにして、まず松原さんスポンサーの茂木耐久レーサーに聞いても「何それ?」と言われるぐらいの稀なバイクで、ネットで色々検索した所、当HPの様な個人のページを見つけ出し、検討した所女の子が乗るには適当と考え購入しました。当方も借りて乗りましたが、今まで速いバイクしか乗ったことが無かったので、この肩に力を入れないで乗れる不思議なバイクを気に入って来ています。でも当方が乗るとサーカスの熊状態です。
年末から取り掛かっている572(9.5L)HUMMERの作業を4日から再開しました。オイルパンの増量加工しているのでオイルを買い足し、結局入ったオイルの量は15L入ったことになります。オイルフィルターはアルミのフィンが付いた特殊で高価そうな物が付いておりましたが、そんなもんの在庫はありませんのでねじ径とパッキンの位置が合っていたので、在庫のフィルターと交換しました。オイル量を確認後エンジンを始動したところ不思議なことにオイルプレッシャーが上がりません。ポルシェなんかはドライサンプでオイル交換時はエアー抜きが必要と聞いたことがあるので、572 HUMMERもオイルのラインはオイルクーラーの他に、フィルターのリロケーションキットも付いているので、アールズの配管は迷路のようなのでポルシェにちょっと似ていると判断してクランキングしてジョイントを緩めて一応エアー抜きをしました。しかしオイルプレッシャーゲージはゼロ。左バンクのカムカバーのキャップを明けると一応オイルはヘッドに溜まっているのですが、ちょっと少なめなので、ウエスでふき取り、再始動してから確認すると全くオイルが来ていない。通常オイルがきちんと回っている場合はこの部分にオイルが据え切り状に溜まるります。おそらくオイルラインが閉塞されて回っていない。オイルはたっぷり入っている。こういう場合はセオリーとして変えた部分を疑うことが解決の早道で、オイルフィルターを戻しエンジンを再始動したところ、ゲージはきっちり動作しました。原因はオイルフィルターのねじ込みのニップルが長くて、フィルターを固定しているブラケット内の流路を閉塞してしまったようです。フィルターは早急に手配します。
クーラントの漏れはホースバンドを交換しましたが、漏れは止まりませんでした。漏れている部分は、一番漏れやすいラジエーターのロアーホースが繋がっている金属製の二股パイプのサージタンクに行っている配管の繋ぎ目です。補修するには、一旦クーラントを抜いてホースを外し、パイプ部分のザビと汚れを取りテフロンシールを巻いて、ホースを慎重に差込み、しっかり丸く締まる高価なホースバンドを念のため2個使用しました。
572 HUMMERはデモカーとして全米を回って各地のオフロードコースを走っていたため、下回りにダメージを受けています。しかしさすがにオフロードアメリカだけあって、各プロテクターはキチント要所を抑えてガードが施されて居ますので、致命的な物はありません。その代わり各ガード類はボコボコで再使用するには修正が必要です。このガードは一見オリジナルのようですが全く別物のワンオフですから作り直すより修正したほうが楽なので一応油圧プレスで修正しましたが、一部プレスが入らない所があるので、ネコプレスがある所に行って修正が必要です。交換を要する部分はミッションを固定しているクロスメンバーが大きく曲がっているので交換が必要です。これはボルトオンなので交換は簡単です。そのほかのロアーアーム、スキッドプレートはそれぞれオリジナルと異なる補強があるのでばっちりです。特にスキッドプレートは1cmぐらいのデルリン(黒色の樹脂)板が張られてスキッド効果を上げているのには驚きました。各部は擦り傷があり錆が出ているのでアメリカの土を清掃後塗装して仕上げています。
デフのオイル漏れはフロントはカバーからリアはピニオンのシールから漏っています。フロントは簡単なので済ませていますが、今回はリアのピニオンシールを交換します。アンダーガードを外して本来は燃料タンクの有る所にはマフラーしかないのでぺラシャフトの取り外しは楽です。先にも申したとおり下回りは泥だらけなので、外す前に掃除、部品を塗装、つける前に掃除と言うパターンで作業を進めます。
此処で問題は一体何色で塗装しているかでこれは内緒。ぺラシャフトを外しヨークを固定しているナットを外します。この状態でオイル漏れはシールの軸部分ではなく、シールケースの方から漏っていることを確認できました。ヨークを止めているナットは脱落防止の「つぶしナット」なのでインパクトで地道にまわします。ナットを外すとインナーシールにシリコンが塗りこまれて居ることから、この部分のOHの履歴がわかります。シール抜きでケーシングをいためないようにシールを取り、清掃した所シールケースに出っ張り傷を発見。小さいものですが、これは漏れの原因になりやすいものです。このイボを取り除き。シールを打ち込みます。このシールはアウターが金属でその周りにケーシング用のシールが塗布されている物です。これをケースに打ち込むには専用の工具が必要です。直接シールを叩くとシールが変形して高い確率で再度漏れます。ヨークとシールのリップにグリスを塗り慎重にヨークをスプラインに差込み、前後運動をして馴染ませてからヨークを奥まで差し込みます。この後の組み込みはオフロードアメリカの実績を頂いて組み込みました。いい部分は邪道かなと思っても先方のほうが上手ですから、真似します。今後サイドのシールを組み込む時も使える技なので良いことを知ったと思います。(詳細は写真でわかってる人には解ります)
楽しみながらやっていますのでぺラシャフトは見事な色に塗られてしまいましたが、外からは見えないのが残念です。ピニオンのシールは漏れても、ブレーキローターにかかることは無いのでそれほど早急に行う作業ではありませんが、集中工事の時はついでですからやっておきました。おおむねOKと思い汚れたデフだまを掃除していると未だキャリパーにオイルが・・・腰が痛かったので、先日のキャリパー交換のとき直接見ていなかったのですが、反対側のキャリパーにも若干のオイル漏れ・・・サイドベアリングかと思いましたが、もれていたのはブレーキ液ですから作業はいくらか楽ですが片側がおかしかったら反対側もやるのが基本と言うことを思い知りました。折角エアー抜きしたのに・・・・
そのエアー抜きですが、今ひとつブレーキの踏み代が出ていないので納得していませんでした。Jeepレストアラーの白石さんが、丁度遊びに来てくださったので相談すると、以前XR311でいくらやってもエアーが抜けないで結局一斗カンつかってやっと抜けた経験を教えて下さり、その通り行った所5分でバッチリ!さすがです。デフオイルを入れる手段が無いので、来週この辺の用具を揃えてキャリパー交換、タイヤのエア漏れ対策が終われば何処でも走れる状態になります。
前回のミーティングにいらした北陸の方がご家族で遊びに来てくださいました。HUMMERの購入を真剣に考えているのですが、中々お気に入りが見つからないようです。どうせ実用車ではないのでしょうから、じっくり探すのも楽しみだと思います。この家族、母ちゃんは怖いけど子供たちが素直で良い子でした。みんなの感想ではあの家族で誰が一番偉いか手に取るように解るといってました。

2003.1.1.    石飛 毅氏

年を重ねる毎に一年の速さが体に感じます。
当クラブも丸々3年経ち4年目に突入しました。石の上にも3年と言われるように3年間継続できたと言うことは、ひとつのハードルを越えることが出来たという事と思います。環境問題を初めとする我々にとって向かい風の時代に成ってきますが、純粋に機械としてのHUMMERを今後とも愛し続けることを目的として、続けて行きますので・・・今後ともよろしくお願いいたします。
当HPの新しいURLは1月中旬より www.hummer-club.jp となり、再出発します。新たにJPドメインが最近取れるようになって当クラブのURLが解りやすい物になりました。先日読んだ雑誌の広告で知ったのですがhummer.jpはスカイオートさんが取得されたようです。ちょいと見たのですが、中々面白いHPで作りこみはしっかりしていました。HUMMER JAPAN のHPも最近一新されてきれいなものになりました。我々を初めとするHP閲覧者は最初の立ち上がりは良いのですがその後更新されないと、飽きてしまうので、ぜひHPの更新をお願いしたいと思います。今年一年メンバーの皆さんには本当にお世話に成りました。

 

 2002年12月