HUMMER ESSAY 2003年5月
     
石飛毅氏、友野京氏よりの E-mail より抜粋    to  大井康之

  2003年4月  

2003.5.27.    石飛 毅氏

残念な事に、突然の事情で丸山さんがHUMMERを手放す事になりました。
つい先日まで、キーレスエントリーを直したりタービン交換もして絶好調であったのに残念です。年式は96年のT-DIESELで車検は年末だと聞いています。オプションはDカットリングブッシュバー、ルーフキャリア、ガス缶キャリアー付きスペア-タイヤキャリアー、純正16.5インチ1ピースアルミホィール、PJタイヤ、ウッドインテリア、コンピュータチューン(カタログ上では230馬力)等色々手を加えてあります。この他のものは記憶に無いので不明ですが色々ついています。そう言えばミラーは最新のドデカイ物が着いていました。色はメタリックグリーンで形状はWAGONです。価格は未定ですが現状で大体500万円程度と考えているみたいです。一番大切な価格が決定次第更に詳しい事を後報します。
走行距離はオリジナルと交換してKm表示にしていますが、交換前のものはそのまま保管していますので、実走行はこれの合計で実証できます。消耗の激しいステアリング周りのパーツは確か交換済みです。この辺はランドマップで作業していますので確認できます。外観に凹み等は有りませんでしたが、オフロードで付いた枝でこすれた痕と、下回りに若干のこすりがありました。エンジンルームは寒冷地走行のため品質の悪いメッキ部分はさびが出ていますが機能上は問題無いようです。価格的にはお手ごろなので、この辺のところを気にしない方なら一見の価値はあるでしょう。近い内にYahoo!オークションに出展させる前にランドマップで全体的なチェックをするために入庫の予定です。この時に掛かる費用は価格に上乗せされます。ご興味のある方は、ご住所お名前連絡先を明記の上red-hummer@hummer-club.jp にメールください。尚、当方とランドマップは一切マージンはとりませんので価格交渉、金銭、車両の受け渡し等は、当事者間で行って頂く事になります。
友野さんからインターネット常時接続可能なDDIの「H"」(PHS回線)をお借りしました。ガレージでのネット環境はいままで携帯電話で行って居ましたのでメールの送受信位しかコスト的に不可能でした。友野さんのH"の契約内容は32kですが、固定料金使い放題なので色々楽しめます。同時にWEBカメラと、ヘッドセットを頂けたので、ガレージでの作業風景をオンタイムで配信可能になりました。ヘッドセットもあるのでテレビ電話も可能です。本日、大井先生と友野さんでテストを行いましたが32kでも中々順調です。なぜか、大井先生の画面に笹本さんが登場して当方もビックリでした。(モチロン笹本さんもビックリ)使用ソフトは今のところ無料である事と、使いやすさでyahoo! メッセンジャーを使用しています。yahoo!のIDをお持ちの方は当方にメール下されば当方で承認しますので週末のガレージの風景を見ることが出来ます。友野さんがうちらを監視する為に貸してくれたのかどうかは解りませんけど、余り悪い事を考えないで、面白いので貸していただいている期間は気が向いた時に画像公開します。これの応用としては、ミーティングの時に使うと、ミーティングに参加できなくても様子を見たりも出来ます。一昔前では考えられない時代になってしまいビックリですが、意固地にならないで時代の波には乗っていこうと思っています。いけない事ですが、このH”の魅力はもう1つあって、制限と監視下にある会社のイントラに乗らないで仕事中に使えることで当方のような不良サラリーマンには必須アイテムです。長く使いたいから友野号の作業をゆっくりやろうとは全く思っていませんからご安心下さい。
「HUMMERの人気が上がっているんだってねぇ」と沢山の方から言われます。少し前に朝日新聞に出たのがきっかけで、テレビでも報道された様です。同時に有名人のテリー伊藤さんが HUMMER JAPANで黄色いHUMMERを御買いになったことも言われます。今までにHUMMERに乗っていた有名人の方は岩城滉一、曙がオーナーになった事がありますけど、お二人とも現在は手放されているようです。テリー伊藤さんに関しては個人的にはプチフアンです。ニッポン放送で毎日やっているテリー伊藤さんの昼間のラジオはよく聞きますが、テレビの時より絶対面白いと思います。以前オーストラリアに行った時の話と、大雪で近所の雪かきをしたときの話は忘れられない話です。従ってテリー伊藤さんがオーナーになったことは大歓迎で、HUMMER JAPANが品川に出店した功績でしょう。ぜひ長い間乗り続けて頂きたいと思います。
世間はまだまだ広いと感じました。今まで8年HUMMERに乗っていますが、当方と同じ色形のHUMMERは中古屋サンで5年前に一度見ただけでした。本日のカサハラサンの情報によると、当方のHUMMERと見違えたHUMMERが都内で発見したそうです。足立88ナンバーですからもう7年近く乗られている事になります。都内のHUMMERはオーナーを知らなくても沢山情報が来ますので、色、型で生息地域をかなり掴んでいますが、門間さんのテリトリーの足立の赤は知りませんでした。一体全国に実際に何台のHUMMERが生息しているんでしょう。もし、オーナーで当HPを黙読されている方がいらしたらぜひメールを頂きたいと思います。

2003.5.27.    石飛 毅氏

アルバイトの竹下君が当方の自宅近所の中古屋さんにHUMMERが置いてあるというので、見に行ってきました。
お店はチェーン展開している買取販売をやっているお店でしたが、プライスカードは付いていませんでした。売り物かどうかは不明なのと、夜でお店の方も居ないので一応デジカメは持っていきましたけど撮影は遠慮しました。ボディ形状は4drHTで年式は96年式色は多分グリーンメタだと思います。エンジンはDIESEL-TURBOでした。後日改めて日中にお伺いして詳細は聞いてみます。ここのHPを見ましたが在庫リストには載っていませんでした。ナンバーが未だ他県ナンバーでしたからこれから販売するか、オークションに出すのかもしれません。
当方のガレージは道路を一本挟んで入間川に直ぐ行けます。先日バイクキャリアーに載せたバイクの他に、全く同じナンバー付きのモトクロッサー(トレールバイクではありません)を先日オークションで購入しました。このバイクと4輪バギー(これもナンバー付き)で河川敷を川越方面にダート走行してきました。パワーのあるバイクは扱いが大変でしたが、なかなか楽しめました。ダートバイクをお持ちの方はバイクで来てください。

2003.5.26.    石飛 毅氏

宮当さんが面白い写真を送って下さいましたので紹介します。

以前、フィリッピンでハマー風に改造した車をHPで拝見しましたが、これも同様の車ではないかと思い画像をお送りします。出来は結構良いようです。

マニラ市内で偶然見かけ持ち主をさがし、色々と聞きました。
1.この元になる車はパジェロ、手動ギヤ。
2.マニラで改造したもので、業者は全部8台造ったが儲からないので今はやってない。
3.ボンネットはグラスファイバー製、スリットの部分は残念ながら詰まっています。
4.寸法的には、ほぼハマーを小さくしたとの事です。
5.ハマーは大きすぎるのでマニラには丁度良いとの事。
他にブリキで出来たハマーのボディー(ジープ程度の大きさ)は3-4年前から店頭で見かけています。

自衛隊の高機車がJumveeと言われているので、Filipinoが造ったので勝手にFumveeにしました(笑)。
宮当さんはHUMMERのほかにHUMVEEを手に入れたようです。ガレージの中にはこの他にM151もお持ちのようです。宮当さんはご商売が軍用無線の販売なのでよく海外にいかれるようです。

宮当さんがご自分のHUMMERとHUMVEEの写真と、米国東部メリーランドに行かれたときのの写真を送って下さいました。
大きなトレーラーを引っ張ったHUMMERが上り坂でスタックしたものを、他のハンビー(少し幅広のタイヤつき)で引っ張りっているものです。アメリカではハンビーにHUMMERのドッグハウスをハマー風に改造しているのもありました。日本では逆はありますが、(安価での)需要と供給の関係でしょうか?


今週は先週修理したブレーザーを見て、最近自分のHUMMERに全く触れていないので、手遅れにならない様に、一通り点検しました。エンジンオイルは前回より3000マイル走行していますので少し神経質ですが、同じオイルでフラッシングしました。フラッシングはドレンアウトした後にオイルフィルターを緩めて古いオイルを抜いてそのまま、また取り付け、オイルを1ガロン入れて暫くアイドリングした後にドレンアウトしそのままの状態で少しエンジンを回します。この後再びドレンアウトフイルターを交換して、新油を規定量いれて終わります。絶対にここまでやる必要性は無いのですが、安いオイルが買えるし、時間も充分取れるので毎回やっています。ついでにATFの確認をした所レベルが下がっていました。補充する前に漏れを確認しましたが、多少にじみは有るけれど、それほど大量の漏れは無いので少し気になります。漏れ以外に考えられる原因は、トランスファーに一回入るATFの配管がトランスファーの中で破損して中に漏れることがあります。トランスファーのチェック窓を開ければトランスファー内のATFの量が増えているので解ります。この他に最近始動直後に少し息付きがあります。走り出すと消えるのでが、今日は全開にすると少し息付きが出ます。この原因は燃料ラインの漏れ、電磁ポンプの劣化が考えられます。燃料ラインを調べても漏れは無いので恐らく電磁ポンプが劣化して吐出量が落ちているようです。記憶では、エンジン交換する少し前に交換した筈なので15000マイル程で寿命が来たようです。止まってしまう前にこれは来週にでも交換します。
カーナビも少しおかしくなっています。停止しているのにナビ上ではそのまま車は走っている表示なのです。パイオニアのDVDナビは「その他の操作」→「走行状態」を選ぶと速度パルスのモニターが出来きるので、HUMMERを停止した状態で確認するとどうやら止まっているのにナビでは35K/hで走行中となっていました。そのまま本当に発進すると表示の速度が下がりやがて正しい速度を表示します。停止中にもうひとつおかしいのはクルマの姿勢表示は下り坂を表しています。恐らく速度が出ててもGPSの測定位置が変わらないので、落し穴に落ちたとカーナビは判断しているようです。この表示から判断するとナビ本体は特に問題は無く、HUMMERの方もスピードメーターが振れないので、正常であると判断できます。更に、実走行中にナビもスピードメータも正しく表示しますので、原因は速度パルスのラインに微弱なノイズが乗っていると考えられます。恐らくアースの取る位置を変更すれば治るでしょう。
ACは今のところ、そこそこ冷えていますがピリッと冷えないのでレシーバータンクを見ると泡が多いので一本ガスをチャージしました。HUMMERの場合は、レシーバータンクの覗き穴から泡がなくなるほどガスを入れるとオバーチャージになり、コンプレッサーの破損や配管の破損(繋ぎ目に漏れる道を作ってしまう)する事があるので注意してください。当方のコンプレッサーは少し漏れていますがガスの消費は1年に一缶分ぐらいです。
土曜日に、ランドマップと笹本さん博君で「中村オートパーツの工具展?」に行って来ました。笹本さんは現在横浜インター近傍に何か面白い物を作っています。一体何を造っているのかご本人もイマイチ決まっていないのか当方の理解力が無いためか「こんなもの」と明快な回答が出来ません。そこには車やバイクを修理するスペースも作るよらしく、今回はそこで使うガレージ設備の購入をしに行きました。未だ何も揃っていないらしく、大量に購入されていましたが、当方から見るとよだれ物をポンポン買う購買力は羨ましい限りです。当方も、ホースバンドリム-バーと溶接後の仕上げ用にベルトサンダー、溶接棒のコイル、そして作業用のツナギを買いました。
当方は何時もアルバイト2人組に比べて汚いツナギを着ています。これは2人は毎回家に持ち帰って洗濯してもらえるからであって、当方の場合は奥さんに「完全拒否」されていますので、自分で隣りの狭山ハウジングに置いてある洗濯機で洗濯する事にしていますが、勤務日数と天候の都合でツイツイ後回しになって何も着るため汚れすぎて汚れが取れなくなっています。別にケチっているわけではなくて買いに行くのが面倒なのと当方の体に合うものが無いのです。サイズだけ見て買って帰り着てみたら体が入らなくてそのまま竹下君に行ってしまった事もありました。一応「よそ行き用」の赤白のHONDAのツナギはあるんですけど勿体無くて着てないし、これはバイクに乗るときに使おうと思っています。そこでやっとキレイなツナギを買えましたので、気持ちよく仕事できます。誰か油で汚れたツナギをキレイに洗える方法を教えてください。手持ちのツナギは安物ではないので布は丈夫ですし気に入ってるので未だ使いたいんです。
展示会の話に戻りますが、やはりATFのチェンジャーとクーラーガス用のメーター、真空ポンプは欲しいですねぇ。ATFのチェンジャーは自動のものもあるようですが、当方は修理屋さんとは違って、手を掛ける事は惜しまないし、やるなら完璧にと思うので原始的なチェンジャーで充分です。通常ATFはATの中に収まっている他に、コンバーター、オイルクーラーとその配管にも通常溜まっています。エンジンが掛かるとチェンジレバーの位置がどこでもATFのポンプが回る為に、ATFはぐるぐる回ります。チェンジャーはこのラインの一部をカットして古いATFを回収しながら同量のATFをラインに戻します。その時に回収しているATFの汚れが無くなると交換完了となります。しかし当方にとってこの方法は「甘い」のです。この循環式は、ATのオイルパンに溜まったスラッジが十分に取れないのです。また、停車中にオイルクーラー内で沈殿した物もそのままになる事も多々あります。特にHUMMERの場合は思い車体を案外?ぐいぐい加速しますのでATやATFには過酷です。
そこで何時も当方が行っている方法は、先ず暖気してATのオイルパンからドレンアウトします。次にオイルパンを剥がし底に溜まったスラッジとマグネットについた金属片を交換します。新しいフィルターと交換してオイルパンを塞ぎレベルゲージ穴から新ATFをレベルまで注ぎます。次にオイルクーラーの配管を外してATFを抜いてエアブローします。その後に今は返還して手元に無いのですがオイルクーラークリナーで洗浄します。その後エンジンを回してエア抜きを行いまたATFのレベルまでATFを足してそのまま修理工場でチェンジャーを使ってATF交換を行います。
絶対ここまでやる意味はエンジンオイルと同様、やる必要はないのですが、長期間交換していない場合にいきなりATFを交換するとそれまで溜まっていたスラッジが新しい洗浄能力の高いATFのお陰で流れ出して、バルブを詰まらせたりフィルターを詰まらせてトラブルを起こす事があります。ですからATを壊して多額の修理費は痛いけどペール缶一本位使うだけで気分よく乗れるのは精神衛生上もよろしいので、当方は惜しまずやっています。とは言っても今まで8万キロ以上使って3回程度ですから差ほど苦痛ではありません。でも修理屋さんにこんなオーダーしたら笑われるか嫌がられるので受けてもらえないと思います。気になる人はチェンジャー以外の部分は自分でやりましょう。ランドマップが安物チェンジャーから吸引式自動チェンジャーに買い換えてくれれば当方が下取り出来るので、ランドマップに皆さんが「こんな物でやってんのー」と言ってくださるとありがたいです。

2003.5.19.    石飛 毅氏

先週の頭に北陸の4駆ショップの方から連絡があり、バンクスターボの付いている6.2L DIESELエンジンを搭載したブレーザーの修理依頼がありました。
本当は面倒なのですが、HUMMERと同じエンジンにどうやってターボを載せているのかとても興味があったのと、ガレージへのお布施があるので受けました。
修理内容は噴射ポンプからの燃料漏れでしたが、一応修理をやろうとしたらしく燃料はふき取られていたので現象を確認できないので、緩められたままのマニホールドを締め直して、オイル、冷却水を確認して博君と試乗しました。まず、排気は白煙が多くあきらかにオイルがシリンダーに混入して燃えています。(オイル下がり)アクセルを踏むと思ったより加速は緩慢でターボ付き?と思えるほどでしたが回転が上がると当方のブレーザーとは異なる加速をし、ターボの恩恵があるようです。また、坂道でもさほどアクセルを踏まなくても加速しますので、負荷が大きい時にメリットがあるようです。ガレージに戻り、フードを開けると殆ど漏れている様子は無かったのですが、現にポンプの回りは燃料だらけでしたし、エンジンの下にはふき取る前の軽油が滴っていましたのでポンプの交換作業にとり掛かりました。
作業内容は何時もと同じようなことなので省きますが、この車両の管理がひどかったので手を抜くとこうなると言う見本として報告します。まず、エアフィルターブローバイガスの量が多いのかどうかはわかりませんが、オイルでべっとりでした。通常ブローバイガスはエアフィルターの後なのでエアフィルターがこんなことに成る事は考えられないのですが現実です。フィルターはK&Nの物なので洗浄剤に暫く漬けて置く事にしました。エアフィルターボックスの中も外もオイルだらけで、いくらポンプだけとは言っても、嫌な気分で作業するのは精神衛生上よくないのと、見ない振りをするのは責任逃れになりますのでこの際解る範囲での悪い部分は点検しなおせる所は直すようにしました。とにかく見える所はそうでもなかったのですが、エンジンの陰とか漏れたブローバイガスでどろどろ。外せる部分は全て外して洗浄剤に漬け置き洗いしました。
一通り作業条件を良くしてサビサビのウォーターポンプを外すと中のオイルはヘドロ状態、オイルがただ汚れているのではなく、粒々入りの飲み物みたいに変な固まりが混じっていました。依頼先に連絡するとオイル交換したばかりらしいけど、その前はかなりひどかったことが予想できます。ブローバイガスの量は確認していませんが、白煙の問題を解決しようとして、何か添加剤でも入れてそれが固まったような感じです。作業は掃除しながら行うので予定より時間が掛かりましたし、ツナギは洗濯しても落ちない汚れで悲惨でしたが(作業中に来た工藤さんがその後ランドマップに行ってその悲惨な状況を語っていたそうです。)綺麗なエンジンルームになって満足です。
ただしそれは右側だけで左側は悲惨です。コレの原因はブレーキオイルの漏れです。我々の試運転中もたびたびブレーキの警告灯とエンジンチェックがなぜか点くので気にしましたが、マスターの蓋とブースターの根元からにじんでいました。マスターの蓋は合わせ目が腐食していたのでオイルストーンで磨き、ゴムパッキンも傷が付いているのでパッキンを上げ底して潰し台を増やした所漏れは止まりました。以前笹本さんのHUMMERのブレーキブースターも漏れていましたが、即座に交換したため周りの被害はありませんでしたが、この車はフレームとインナーフェンダーは塗装が浮きケロイド上に錆が深く進攻していました。錆び取りを始めたらレストア作業になってしまうのでこの部分は目をつぶりました。
ランクルのようにいくらメンテナンスしても錆びてしまう物は仕方がありませんが(それでもエンジンルームは案外綺麗なものが多いです)これほど酷くなるまでには何年も掛かっているはずですし、その間に何回も車検だって受けているはずなのにそれを行った方の資質が問われる惨状です。もし、オーナーが金が掛かるからやらなくても良いと言われたら整備士のプライドで作業を断るべきです。オーナーも常に洗浄するとかの努力をするべきでしょうね。ちなみに低速で加給しないのはタービンのガタが大きくてタービンの回転の立ち上がりが悪いからと判明しました。あんなオイルの状態であればタービンのガタがあっても当然でしょう。ガタの大きさから固着もしない感じです。ケーシングに傷が付く前にオーバーホールしてあげたいですね。
ところでバンクスターボの構造ですが、タービンは左バンクの前方に配置されてマニホールドに取り付けられています。一見左バンクの排気管のみについているように見えますが、右バンクのマニホールドは一旦後方に出されUターンしてエンジン前方まで戻されてエンジンの前を横切ってタービンにつながっています。コンプレッサー側はそのままメッキされたS型の鍍金された配管でインテークマニホールドに接続されます。軸受けのオイルラインは別に引かれていますけど細いのでつまりが心配です。HUMMERの場合は10mmぐらいです。作業が終わり試運転してエンジンの下に漏れのにじみがない事を確認して作業は終了しました。
おそらく、GM DIESELエンジンの噴射ポンプ交換を日本で一番数多くやっているんじゃないかと最近思っています。

2003.5.18.    石飛 毅氏

ここの所忙しくて書き込みが遅れて申し訳ありませんでした。
まずお知らせですが、CCVビデオが発売になりました。(3000円)このビデオは3月に一回発行されるCCV誌で取り上げられた車両のテスト走行をまとめた物です。おまけとして巻末に、色々なイベントの風景等も収録されています。その中に前々回のミーティングの時、河野さんのご高配で「穴」を走行したとき笠原さんが撮影した映像が収録されています。載せてくれるなら572のジャンプしている画像を提供すれば良かったと思っています。このほかに当クラブ関連ではPSガレージのピンツガウワーが収録されています。ぜひ購入してください。購入先は、ランドマップまたは http://www.ictv.ne.jp/~ccv/CCV47-50PAGE.htm で通信販売可能です。
さて、先々週は、ガレージのガラクタとごみを、また河野さんのスーパー社員の門間さんが2t車で来てくださいました。皆さんの持ち込んだ部品の入ったダンボール、外した部品、オイル缶、ボトル、油のしみたウエス、ペットボトル、弁当の容器・・・色々回収してくださいます。心当たりのある方は、河野さんの方面に向かってお礼をしてください。もし、来てくださらなければ、当方のガレージはごみの山か、予想を超える費用がかかります。
春先になって、暖かくなり当ガレージにもバイクのシーズンがやってきました。と、勝手に思っている今日この頃です。当方はオークションでバイクを購入しましたが、燃料タンクが7Lしか入らない混合燃料、クロスミッションで最高速は低い、タイヤがターマックだとやたら減りが早い事からツーリングには向かないバイクを買ってしまいました。そこでなんだかの運搬方法は無いかと探していた所、丸山さんがHUMMERに取り付け可能なバイクのラックを探してきて、当方に貸してくださったので紹介します。
メーカーはアメリカ製で「MOATO JACK LACK」と言います。国内調達価格は約10万円で、開発コンセプトは一人で乗せられる。オフロード走行が可能と言う事です。そのために、上げ下ろしは油圧ジャッキを使用し、リアバンパーより高い位置に上げられる構造です。取り付けは2インチヒッチホールに差し込むだけで完了。(当方のHUMMERはスペアータイヤがあるのでエクステンションを入れています) 油圧ジャッキを降ろしてステージを下げて、この上にバイクを載せます。バイクの固定はバイクのステップにJ型のロッドを差込み、ステップだけで固定します。次に油圧ジャッキで持ち上げて一番上まで来たら構造物の重なっている所にピンを入れて終わりです。走行中の荷重はジャッキで受けるのではなくこのピンで受ける事になります。ここまでの作業にジャッキの棒以外は全く工具を必要としません。念のため、ハンドルが動かないようにと、ラックに多少のガタがあるのでタイダウンベルトで固定しました。ヒッチの強度は500Lbですから、ラックの重量が20kgでバイクが100Kgなので重量的には充分です。
作業中に見学していた社員をバイクに乗せて基準重量ぎりぎりにして見ましたがラックにもHUMMERにもスタテックな状態では全く問題ありませんでした。バイクを載せた状態でも殆ど気になりませんが、リアオーバーハングの重量なので道路のでこぼこでは多少ゆれが緩慢になります。降ろす時の注意点はジャッキの油圧を急激に抜くと勢い良く降りるので危険です。竹下君がこのラックをみて創作意欲を持っていましたが、現地価格を見ると輸入したほうが安いような気がします。

2003.5.6.    石飛 毅氏

連休後半に友野号の追い込み作業でぐんと進みました。
まずは、先日タイミングチェーンをギヤドライブに変更が終わって、エンジン周りは冷却水のクロスパイプを残してほぼ部品も揃いましたので先が見えてきました。室内は、先日竹下君が溶接のやりすぎで目を悪くしましたが、一瞬にして覗き窓が真っ暗になる高級LCD式溶接面がカインズホームで安く売っていたので買い求めました。コレのおかげで溶接作業がぐんぐん進んでいます。先日は前部分だけでしたが後ろの方も斜めに2本その前にX型にパイプを配置しました。この部分はパイプをT型に接続するには直角に輪切りをしただけでは隙間が開くので、この部分を現合で削りながら合わせていきます。直角の場合は未だ楽ですが、斜めに付ける場合と、クロスにする場合は気が遠くなるほど、合わせては削り、また合わせては削りと、根気の要る仕事です。クロス部分の出来栄えは竹下君の自信作です。
元々、93年式にレトロフィットのACの設定はありません。サービスマニュアルも高年式の物のような立派な物が無く、致命的なのは回路図が無い事です。それ以外にも友野号は訳の解らない配線が多いので混乱しています。レトロフィットキットの取り付けは、当方のHUMMERを含めて数回経験があるので、段取りが解っているのでAC本体は案外大きな問題も無く取り付きました。勿論ダクト類を98年の物と交換してありましたので、デフロスターや運転席側への接続もピッタリでした。当初ボディパネルが異なるので物理的に入らないのではないかと心配しましたが、大きな問題が無くて拍子抜けした感じです。強いて言うなら、取り付け上の問題は外気取り入れ口でコレはそのままにしておくと雨が入るので撤去しました。個々に塗装したアルミ板を裏から当てて、シール剤を塗ってからリベットで固定しました。外から見るとスリットの隙間からチラッと赤い部分が見えておしゃれです。電気的な配線はこれから手持ちの年式の違うHUMMERの回路図と現物の配線を追いかけて無理やり取り付けます。レトロフィットACの取り付けは、金具の取り付けが全てリベットで行います。毎回、ハンドリベッターを握る手がしびれて、握力が無くなり気が重かったのですが、今回からエアー駆動のリベッターを入手しましたので楽チンです。やはり道具は重要です。このほかにもハンドグラインダーを3種類購入したので、ガスケット取りや清掃、磨きが綺麗に早くできるようになりました。この手のものは本体より、先端のブラシや、スコッチスポンジ、バフなどの消耗品の値段が高いのが少々気になりますが仕事は速く終わります。

2003.5.5.    石飛 毅氏

2003.5.4.    石飛 毅氏

GWはいかがお過ごしでしょうか?当方は、基本的に友野号進行中です。
昨日は、何時ものように朝6時に友野さんもお見えになりツナギに着替えて作業を共にしました。作業は竹下君が室内、博君がエンジン周りを作業し、さすがにオーナーが居ると、ご意向を聞きながら出来るので進みが速いようです。まず、室内は最後部のロールバーとセンターのロールバーは終わっていますが、本日はまずフロントを作成しました。
フロントは基本的に松原さん所有のORA572を大いに参考にして作成しました。構造はウインドウとボディを接続しているボルト3本使用しこの金具をアンカーにしてダッシュパネル上部に横棒一本。屋根とボディーとを接続しているボルトにフラットバーをねじ止めしてそれをアンカーにしてフロントウインドウ上端の位置に横棒を配置ました。この2本を両Aピラーとスプリットウインドウの柱の位置に縦棒を配置して梯子状にしました。ピラーを縦方向のバーで繋いで、ロールバーの体裁を作ります。ハードトップの室内用ということで、溶接作業をキチント室内では行えないので、基本は内部で組み立て可能な構造としています。室内での溶接は耐熱繊維の風呂敷みたいな物で養生して位置決め程度で留めています。最終的に塗装をしますので室外に出せる事は必須事項でもあります。朝からズーッと溶接をしていた竹下君は帰る頃には目が真っ赤になっていました。以前液晶タイプ(溶接光で一瞬に暗くなるもの)の溶接マスクを買うと言ったら、プロはそんな物使っていないと断れましたが、当方たちはアマですから、こんな事で体を壊すのはバカバカしいので強制採用します。
エンジンのほうは、タイミングチェーン駆動をギア駆動にしてポンプの取り付け、大容量噴射ノズルとの配管までを当方が行い、博君にその後をお願いしました。この部分は今回博君がばらしていますので、お願いしました。今回のリクエストにアルミラジエーターへの交換があり今まで使っていたラジエーターを見てびっくりです。HUMMERのラジエーター群は、重量バランスと最低地上高を稼ぐために、エンジンは後退させてフロントミッドシップにしています。またローシルエットを確保するために車体そのものの高さは低くしています。そのため車体前部には縦方向に広く、厚さの薄いスペースが出来ています。この部分に効率的に配置するには、風の抵抗が少ない薄いラジエーターを斜めに配置すると、冷却水量の確保と低い風圧で大量の冷却風を通す事が出来ます。一見取り外しに面倒な気がしますが、うまくACガスを抜く事が出来るのであれば作業性は抜群に向上します。
今回は冷却効率が悪いので電動ファンとアルミラジエーターの採用を決断されたようです・・・が、ラジエーター、オイルクーラー、ACコンデンサーで一体となっているユニットをばらして今まで一度も見た事が無い光景に出会いました。友野さんの車庫は、神社の前でケヤキの大木を初めとして沢山の植物で覆われています。友野さんというと、ライオンと生活をしていたり、プールを作って80匹?(頭?)もワニを買っていたりと動物のイメージが強いのですが、最近は植物のほうに力を入れていますので車庫はジャングル状態です。その植物の、枯葉や種子と舞い上がる砂ホコリが隙間にたまり無類の洗車好きも手伝って、ラジエターで腐葉土を作ってしまったようです。コアの穴は80%ほど埋まっていました。
思ったより早く作業が終わったので、今日は予定を変更して帰宅しました。GWもあと2日。。明日はACを最新式に交換します。カメラを忘れてきましたので、写真は後日送ります。

2003.5.3.    松原 義明氏

日テレが、改装した、イラク仕様のハマーの写真です。

 

 2003年4月