HUMMER ESSAY 2003年7月
     
石飛毅氏、友野京氏よりの E-mail より抜粋    to  大井康之

  2003年6月  

2003.7. 30.   石飛 毅氏

本日、仕事でランドマップの近所に行ったので覗いてきました。
野澤さんのHUMMERが入庫中で、サイドステップ、タイヤ交換、LEDマーカーランプの取付けをしておりました。タイヤは友野さんのスワンパー+2ピースホィールが浅井さんの所に行き、浅井さんのスワンパー+2ピースホイールが野澤さんへと、ところてん式に所有者が移動した物です。そして、野澤さんのGSA+2ピースホイールは当方が代理でyahooオークションに出展します。タイヤの状態は2本は6分山2本は8分山といった感じです。2ピースホィールは人気があるのでスタート価格は25万円です。山が全く無い方は交換工賃も馬鹿にならないので、コレを入手して、また今のをところてん式に売ると言う手もありますが、残念ですが1ピースはあまり人気が無いのでタイヤの山が無いとあまり良い値段では売れないみたいです。一応2〜3日置いてから出展しますので、連絡をいただければHPをご覧の方を優先します。送料は購入者負担です。この場合は当方は一切手数料等は頂きません(yahooは手数料をしっかり取られる)。発送担当はランドマップです。送料は実費でやってくれます。


 

2003.7. 28.   石飛 毅氏

バイパーのスーパーチャジャーの取付けがやっと終わりました。
スーパーチャージャー取り付けそのものは思ったより簡単な事は以前書きましたが、始動してみるとエンジンがバラつきとても乗れたものではありませんでした。電動ファンを2個並べて温度に応じて1個駆動と、2個駆動の2ステージにしましたが、当てが外れて上手く冷却できませんでした。それとオルターネーターが発電不足、水温計は動かなくるしサービスエンジンチェックのランプは点灯したままで、えらい事になってしまいました。このバイパーは8月の上旬にビックサイトで行われるオートギャラリーhttp://www.auto-g.jp/ で那須PSガレージのブースに展示される予定なので、それに間に合わ無くなったら、これまた、えらい事になります。どうにかしなくてはいけないので、火曜日から本業の仕事を徹夜で終わらせ、翌日の水曜日の夕方に古本さんに来ていただきました。ワザワザ来て頂いたのは、新たに出てきた取説の翻訳を古本さんから全て頂いて、それを元に英語版OBDUスキャナーをバイパーに接続してトラブルシューティングをするためです。
ところが、オルタネーターの元気が無いため直ぐにバッテリーが上がってしまい、非常用のバッテリーパックを接続してやっと作業開始。スキャナーに色々データーを取り込みログをチェックした所、やはり水温が高め、回転はバラバラ。スキャナーを監視している古本さんから「オルタネーターが動いてないぞ」と言われ、見ると一応回っているのでなぜ発電していないのか疑問。エンジン始動直後は発電しているのに、20秒ほどで電源ダウンします。いろいろやっている内に、エンジンストール燃料計を見るとガス欠、バッテリーパックも電圧降下。これ以上何も出来ないので、バッテリーを充電器につないでこの日は終了。古本さんと約束のディナーに行き、今後の対策の検討。まず、全ての配線の再チェック、メインプーリーのまし締め、ファンの配線変更を行ってから状況によってはアメリカに問い合わせる事にしました。
金曜日にもう一度マニュアルに従ってエンジン始動を数回試みても結果は同じ。ソフトをノーマルに戻しても症状は変わりませんでした。そのうちまた、バッテリーがパワーダウン。充電器を繋ぎ、今回いじっていない物も含めて一度全ての配線とカプラーの接続を確認し、フロント周りを一度ばらす事にしました。そのため、土曜の夜に人足を2人調達してボンネットを取り外して貰い再作業。弱ったバッテリーも再度充電。マニュアル類は全く無いので大変でしたが、何時ものように「絶対に治る」と言う呪文を唱えながらの作業は宝探しや推理小説の解読のようで、結構楽しい作業です。
それと西埼玉クライスラー(タイガーオート鶴ヶ島別会社)に事情を話して配線図を取り寄せてもらえないか依頼したら快諾していただけてほっと一息。お願いついでに自走が出来ない時にはキャリアカーを・・・・という更なる保険を掛けたらグーンと気が楽になり。落ち込みが振り払えて、新たな気持ちで作業再開。結局修理内容は単純でプーリーの増し締め、ファンを常時2個駆動にしPCM周辺のコネクターを色々さわり、ソフト書き込みユニットは取り外して、怪しそうなボディアースの引きなおしです。全て組み込んでからだとまたバラすのが面倒なのでクリーナーを取ったままエンジンを始動すると、今までの不調がうそのように快調。その後クリーナーを付けてみても快調。あっけなく修理完了。結局、原因はソフト書き換えユニットが上手く働いていないか、書き込みが上手くいってないようでした。
バイパーは最近の車なので全てコンピューター管理されています。その中には色々と保護回路(動作)があって、何か不都合があるとインフォメーションが出たり動きがおかしくなる事があります。今回の場合は書き込みユニットの不都合で、オリジナルのPCMと喧嘩しているようです。本来は、ソフトの書き換えをして、高負荷時に燃料が足らなくなる焼き付をしないためにも燃料を増量したいのですが、本来この部分はキットには入っていないのと、インジェクターが高容量のものに代わっているし、燃圧の調整は戻り配管にレギュレーターが付くタイプではないので(タンクに戻り配管は無い)おそらく燃圧のコントロール制御は良い物が付いていると予想出来ます。マップセンサーはチャージャー前にあるので、負圧が高くなると燃料が濃くなるはずなのでこのままでも不都合はあまり無いようです。
勿論モアパワーにするには、プログラムの書き換えが必要です。上手くプログラムの書き換えが出来ない件については早急にメーカーに文句を言うつもりです。(勿論古本さんが言うのですけど・・・)日曜の夜にタイガーオートの息子さんが心配してメカニックを連れて来てくださり、更にキャリアカーOKと言ってくれましたが、胸を張って「もう自走可能です」と言い切りました。とにかくデカイ プレッシャーから解き放たれた快感はなんともいえません。夏なのに3日も風呂に入っていない事に、さっき気が付きました。あぁ楽しかった!(この分は「ソフト書き換え偏」に続く)
やり直し第2弾、友野号噴射ポンプの噴射タイミングがどうも狂っています。勿論タイミングの調整は多少簡単に出来るのですが、その範囲を大きく外れています。コレを直すにはまた、ウォーターポンプを外して、ギヤの噛みあわせをずらさなければなりません。このままじゃ何れにしろどうにもならないので、再作業を開始しました。何度もやっているのでものすごいスピードで作業終了。熟練は恐ろしいです。本当は直ぐにエンジンを掛けたかったのですが、来週はプレッシャーの無い週にしたいのでエンジンは掛けないで今日の作業は終了としました。

2003.7. 22.   石飛 毅氏

今週は、バイパーのスーパーチャジャーの取付けを行いました。
キット内容が完璧なので、さほど苦労した所は無いと思って取り掛かりましが、そう簡単にはいきませんでした。説明書の翻訳を古本さんが完璧にやってくれていたので、無駄な工程を踏んだり、やり直し部分は全く無かったのですが、交換したアルミラジエターがオリジナルより分厚くて電動ファンが入らなくなって呆然としましたが、友野号取付け予定のファンを拝借して分厚いアルミ板を加工して完璧なファン取付け板を作成して乗り切りました。未だ、燃調関係のユニットを上手く動かせなくて、もう少し勉強が必要です。PCの接続ソフトもあるのですが、未だ理解していません。オンジョブで良い機会なので勉強します。そのうちエンジンコントロールのスペシャリストになったらどうしよう・・・
野澤さんが1年以上ぶりでH2でお見えになりました。H1との入れ替えではなくて、増車です。アメリカではかなりの両車を所有されている方がいましたが、国内ではお一人かもしれないです。お子さんも生まれたばかりで、いくらH1贔屓の当方としても赤ちゃんの事を考えたらH2の方が快適だと思います。

2003.7. 18.   石飛 毅氏

先日、浅井サンのオーシャンブルーを届に行った時に色々話をしました。
そのときに聞いた友野サンからの情報では、アメリカ国内でH1の人気は高いようです。いつも20台近く中古屋をリストしているリンチHUMMERのHPにも今はたったの4台です。それも写真がアップされているのは1台だけという少なさです。友野さんの話では回転が速くてドンドン入れ替わっているそうです。
現在国内でも以前とは異なり、オークションに常時HUMMERの中古車も出ています。今出ているHUMMERは個性的な物で購入ターゲットが限定されるのか、随分長い間繰り返し出品されているようです。それともアメリカみたいにバンバン売れていないのが現実がもしれません。でも、中古の場合はできるだけオリジナルに近い方が売り易い気がします。
当方もYahooのオークションを時々使います。このオークションをやっていると色々なことが解って面白いです。自分で出品していると、その商品を見た人数、「ウォッチリスト」に入れた方の人数が解り商品の人気がわかります。友野さんが常にHUMMER用品を出しているので「ハマー」か「HUMMER」で検索すると結構出品点数が多くて楽しいです。友野さん曰く「こうして常時出していると、みんなが部品の心配をしなくて済む」と言っておりました。出展するだけなら10円取られて、取引すると数パーセントのテラ銭を取られますので沢山売れたと喜んでいたら、結構まとまった額がカードから引き落とされるのでちょいと驚きました。途中で止めると500円取られるのも今回知りました。出した物は絶対売りたいので価格を安めにして、自動延長をしないで、売りたくない価格で出すのは失礼と思い当方は最低落札価格とスタート価格を同じにしています。自動延長もむやみに価格が釣りあがるのでやっていません。一発即決価格の希望落札価格は何時も入れていません。今度からは使いたいと思います。商品の受け渡しや振り込み確認やら、案外面倒なので、まとめて出品した方が良いみたいです。また、そのうち余剰在庫品を出品したいと思います。しかしYahooは大儲けですね。
トルクレンチ、大小を2本買いました。今までもありましたが、イマイチ信用できない気がしたので、今週末行なう作業はHUMMERの汎用エンジンではなくアルミ多用のエンジンなので、ねじ切ったり、トルク不足で締め付けが悪くて性能が出ないとクレームになるので、そういうものには、きちんとトルク管理をしなければいけないとアドバーザーに言われ奥さんに借金して購入、今後は余り使う事が少なそうなので、この作業が終ったらいつかエンジン内部をやるまではお蔵入り確実でしょうが、設備は何時どんな時何が必要に成るか解りません。キッと今後役に立つでしょう。

2003.7. 15.   石飛 毅氏

友野号は着々と進んだり下がったりです。
噴射ポンプのタイミングの変更を行い良好になり、確かに充分体感できるパワーは出ています。日曜日は例によって朝6時から友野さんがお見えになり早速試乗してもらった所、格段に違うと満足されていました。ただし全開にすると、黒鉛が目立ち下品です。全開にしなくても今まで以上のパワーで黒鉛を吐かないで、今まで以上に走る事ができます。
エアコンの配線は悲しい事に従来の配線を色々探りましたがACのシステムそのものが根本的に違うので、配線は引きなおす事にしました。実際新たに引く物は、コンプレッサークラッチ、プレシャースイッチにメイン電源、アクセサリー電源で、コントロール用のリレーを一つ追加します。当方がこの作業している間に室内のパネル張りと、これから取り付ける盛り沢山のアクセサリーの配置の検討をしました。
室内のプラスチックパネルは塗装、ビニール部分は裏面がWフェースになっているレザークロスを張りました。ドアは一枚物で張れるのですがセンターコンソールは継ぎはぎです。ドアの出来は中々でしたがセンターコンソールはもう少し頑張りたい感じです。誰かに、「コレは難しそうですね」と言われて友野さんは「細かい事を気にしないからこれで良いんです」とニコニコしながら答えていました。当方の見解は細かい事?どころか、大きい事も気にしないのではないかと思います。
問題は夜にやって来ました。タコメーターの動作確認をしようと友野さんがエンジンを掛けようとしたところ、中々始動しないのです。当方に変わり始動すると、白い煙がモクモク・・・・DIESEL用のタイミングライトをセットし直して噴射時期を見ると、信じられない事に狂っているんです。これは今までの経験でもない物で思考回路がショートしたので来週に持ち越しにしました。
月曜日は、オーシャンブルー再検査にチャレンジして見事合格!予備検査に合格しました。予備検屋さんには感謝します。予備検屋さんの話では次回は通せるかどうか解らないそうです。希望ナンバーが来るまで、友野さんのところで預かるそうなので、そのまま柏に納車。待ち構えていた柏2人組みは始めてみるオーシャンブルーにニコニコでした。'02モデルは初めて乗りましたがハイギヤードは高速走行にはバッチリです。3速の伸びがとても良く一番高速で使う速度域で快適に走れます。


 

2003.7. 13.   石飛 毅氏

今週は忙しかったです。
まず、大井埠頭に付いた浅井さんの01年のHUMMERの引き取りに行きました。コンテナで運んだのですが開封に立ち会うオプションを選んでいたため、引取りの時間は通関業者に決められたらしく、友野さんから言われた時間は道が込んでいる時間帯なので電車で行き、数日前に松原さんのHUMMERを預けてある予備検屋さんと途中で待ち合わせて大井埠頭に行きました。
以前572も高額なので開梱に立ち会いましたけど、毎回、幅広のHUMMERを上手くコンテナに押し込んでくるのには感心します。コンテナにはそのまま車庫のように入れるのではなくきちんと固定されています。固定方法は荒っぽくて板張りの床に木片を釘で固定して車止めにしてロープで固定していました。作業は倉庫会社の方が行うので見ているだけでいいので楽です。コンテナには前から入れてあるので扉を開けた後方のタイダウンを切るのは問題ないのですが、前方のタイダウンはHUMMERの下をホフク前進して移動して外してくれました。
01年のオーシャンブルーは以前HUMMER JAPANで見せていただきましたが、中々綺麗な良い色です。低年式のHUMMERと比べて内装は少し変わっています。目立つはメーターの出来はいいけどHUMMERらしさが少し消えてます。シートには柄が入ってお洒落になっています。登録のための保安基準対応方法を確認して予備検屋さんと現地で別れて、久しぶりにHUMMER JAPANに寄って来ました。リムジンは新しいクライアントのカラーに変えられて、宣伝活動に使われていました。HUMMER JAPANで一番目を引いた物は、95年式の2DrのHUMMERでなんとGASエンジンでした。2Drは作業車に使われることが多いので、GASエンジンの物は希少です。走行距離も短くて下回りも綺麗でした。最近輸入されたのではなくて入荷前から国内登録されていた物だそうです。装備は過剰ではないですから軽量で中々面白いと思います。アメリカならともかくピックアップですからHUMMERに限らず日本では中々買う人が居ないのに、これを新車で買われた前オーナーを尊敬します。でも乗り続けて欲しかったですねぇ。ちなみにこのHUMMERは非売品だそうです。
翌日、浅井さんのHUMMERの予備検が終わっている予定でしたが、予想道り色々な不都合があり検査を通りませんでした。新規登録の時に現在2.5t超えはGAS検査が不要ですが99年の7月以降生産の3.5t超えにはブレーキテストが必要だからです。THE '01 HUMMERはウインチも付いていますし、最近のHUMMERは装備品も多くて大きく3.5tを超えています。そのためにそのままで検査を通る事が出来ませんでした。このHUMMERは柏組が当方の知らないうちに発注していたのですが、以前から99.7月以降のHUMMERはコレを通す事は無理だと言ってあったのにきっとどうにかなると思って輸入したのでしょうがそう簡単にはいきません。昨日、予備検査屋さんに出向き、色々作戦を考えて、どうにか合法的にクリアーできそうな手立てを探し出せたので今回はどうにかなりそうですけど、まだ、不確定です。
輸入車の検査は全て、個別検査ですから同じ様にHUMMERでもアレは良くてコレは何でだめなんだという話は通用しないので今後上手く行くかどうかは運みたいな物です。それぞれの業者さんが、持っているノウハウで書類を作成し、晴れて登録できる物もあれば、どうやってもだめな事もあります。車体の改善する順番とか書類の作り方とか、色々あるみたいですね。これが彼らの飯の種なので、此処では書きません。当方のお付き合いのある予備検屋さんは、決して何時か問題になった「恫喝車検」ではなく、知恵と知識のある頼りに成る方です。ブレーキテストをキチントやれば問題が無いのですが、費用がアルミ+40インチMTRの値段位掛かるし、今は順番待ちで直ぐには出来ないようです。
友野号は外を走れる状態にまで進展しています。先週末エンジンを掛けると白い煙が凄い勢いで出ていたので、今回噴射ポンプのタイミングを調整しました。白い煙が出る原因は噴射タイミングが遅れている時に出るので、タイミングライト(DIESEL用の特殊な物)でまずは0度にして様子を見たら今度は黒い煙が機関車のように出はじめもう少し早めて4度ぐらいにしたら黒鉛もぐーんと減りました。ここでまた問題が一つ発生。タイミングの変更は噴射ポンプを動かすのですが、このときに各ノズルにつながっている配管が緩んだらしく燃料漏れが発生しガックリ。また、3歩後退。
友野号のホィールにはスペーサーが入っています。博君がステンレスで作ったのです。時間が無くて前回3枚しかなかったので一本だけ入っていませんでした。タイヤを外すついでに、MTRの40インチを当方のHUMMERに入れてみました。当方のHUMMERは1.5インチボディーリフトしてあります。この状態で40インチを履くとスキッドプレートを止めているボルトには当たりそうですけど、他に干渉しそうな部分はありませんでした。もしも40インチに交換するときはこのボルトを短くする必要があります。欲しいです。

2003.7. 9.   石飛 毅氏

またHUMMERに関係ありそうな基準が出ました。
CCVの掲示板の投稿に依りますと、使用過程中の乗用並び総重量3.5t以下の貨物自動車に対して平成17年から適用される保安基準が決まったそうです。
以下に告示のを転記します。

走行中の前方の視界を確保し事故を防止することを目的とし、車高を変更した場合であっても走行中の前方の視界を損なうことがないよう、乗用車及び小型トラックに対して直接視界基準を導入しました。
また、乗用車及び小型トラック、中型トラックを対象とし、発進時、駐車時等における事故を防止することを目的として、自動車の直前及び左側方(左ハンドル車については右側方)の視界を鏡等を用いることなどにより確保する間接視界基準を導入しました。

前方視界基準(新車及び使用過程車に適用する直接視界基準)

対象車種
専ら乗用の用に供する自動車(乗車定員11人以上のものを除く。)
車両総重量が3.5トン以下の貨物自動車
 (いずれも使用過程車を含む。)

適用時期
平成17年1月1日

基準概要(別紙「前方視界基準」(PDF形式)参照。)
(1)要件
 自動車の前方2mにある高さ1m、直径0.3mの円柱(6歳児を模したもの)を鏡等を用いず直接視認できること。
(2)適用除外
 Aピラー(窓枠のうち車両最前にあるもの)、ワイパー及びステアリングホイールにより死角となる部分。

この告示の内容からすると、着座位置の基準は可動部分の中心位置で基準を決められていますので、自分は見えると言い張ってもダメです。ここで気になる部分はHUMMERの場合はスプリットウインドウのためフロントガラスに柱があるわけで、こいつが窓枠として認定されるかどうかが気に成ります。早速、高さ1メートル直径30センチメートルの同じような物を作って調べて見ますが危ないようでしたら、国土交通省に問い合わせてみます。

2003.7. 7.   石飛 毅氏

友野号エンジンに火が入りました。
昨日から、エアコンの配管接続、ラジエターホース、AT配管、パワステの配管リザーブタンク、オイルクーラーの固定と進めて何度も確認をしながら組み上げました。全ての油脂類を新しい物と交換して、エンジン始動を試みました。エアクリーナーは付けずグローを入れてセルを回しても中々始動はしません。でもこれでいいんです。それは暫く(半年振り)にエンジンをいきなり掛けると各部のオイルが落ちているし、バルブアジャスターのオイルが抜けていたりするとバルブタイミングもダメになっていることもまります。かなり何度もセルを回した後、燃料のエアー抜きを行い始動剤を入れてから始動を行ないました。いつものように暫くぶりのエンジンは、ピストンリングの納まりが悪いせいか、沢山の白煙を吐きながらどうにかボソボソ回り始め、アイドリングがばらついていましたので少しアイドリングをあげて暖気すると段々白煙も少なくなり調子良くなりました。
今回のポンプは250馬力に設定しているそうですし、インジェクションノズルも大きい物にしているのでどの程度の物か楽しみで少しエンジンをあおると明らかに従来と異なったふけあがりをしていました。タイミングチェーンもギヤドライブに交換したのでこの辺も気になっていましたが、エンジン音はかなり小さくなりアイドリング音も低くなっています。アクセルをあおった時もシッカリ回ってる感じで、今までの色々な異音は全く有りません。早く外を走りたくなります。
エアコンもバキュームポンプで真空にして30分以上放置しました。真空度をシッカリ保っていましたので、流路からの漏れは無いようなので、この後コンプレッサー、プレッシャースイッチの配線を探し出してエアコンアクチエター駆動用のバキュームポンプを付ければ一応走るための組み上げは終りですが、実は未だ大きなゾーットする事があります。それは、色々今までに付けていた「やくもの」の配線です。多数のライト、自動ベンチレーター、ウインクするライト、無線、3個のカメラ、セキュリティ。これらの配線は全て運転席周りに集められて一本を追っていくと行ったり来たりしています。一見どうにか収まっていますが、運転席下のパネルを外すと蜘蛛の巣以上のぐちゃぐちゃでやられているので訳が解りません。これらを友野さんの了解をもらって、いったん全て取り出し再配線することにしました。しっかり回路図を書いておかないとあれだけの膨大な量は処理できませんね。これからも色々配線も間違いなく増えるので今後当方が行なう配線には面倒でも一応ルールを作って、配電盤をエンジンルーム内に取り付けることにします。イニシャルコストは掛かりますが後の事を考えると恐ろしい事になります。
夕方に最近HUMMERを購入された方が再度お見えになりました。
購入時に色々リクエストをしたので納車が遅れたそうで、初めてご自分のHUMMERでお見えになりました。一応、初めてのHUMMERなので心配らしく一通りチェックをしたのですがチョット不思議な事がありました。フロントのブレーキパットはベンディックスの新品に交換してありましたが、ピストン側のパットの裏側に貼るすべり易くするプレートがキャリパーからニョッキリ顔を出していました。キャリパーから半分以上出ていたのでもう元には戻らないので、引っ張ったら簡単に抜けました。反対側は程度は少ないけどヤッパリ顔を出していたので、そのまま引き抜きました。原因はキャリパーのピストンとパッドの背中の面が合っていないためにブレーキを踏む都度モミ出したのかキャリパーの磨耗でがたが出たかじゃないかと思います。
そもそもキャリパーの裏にあんなもの張るのは如何かなと思いますが、当方も貼っています。更に気休めかもしれませんがその上に高温でも垂れないグリスを塗っています。そのお陰で未だプレートがはがれた事はありません。それとベンディックスのパットは大きさが2種類あって一応配置が決まっていますが、このHUMMERは右は小さい方がピストン側で左はピストン側に大きい物が付いていたので直しました。下回りを一通り見たところ年式なりの部分と少し気に成る事がありましたが、それが直ぐにダメになるものかというわけではありませんが当方は嫌です。特にビックリなのはマフラーが直管でした。
オーナーはHUMMERがウルサイといってましたが、当たり前です。フロントパイプのATFのパンの遮熱版は先日当方も泥道をゴリゴリやってた時に溶接が外れてどこかに行ってしましましたが、このHUMMERも取れていました。取れやすいみたいです。でもこのHUMMERにアンダープロテクターが付いているのに取れていましたから、振動で溶接が取れてた可能性もあります。でも572HUMMERと同じようにクロスパイプとアンダーガードは親密な関係だったので走行中にごつごつ音が出そうです。アンダーガードの修正は以前572で試みましたが、フォークリフトで踏んでも直らないので諦めて外したままなのを思い出しました。572のアンダーガードは機械加工屋さんにある「猫プレス」を借りて直そうと思います。
Wオイルフィルターが付いていましたが、オイル漏れしてました。当方のも何度も締めましたが、工具が上手く入らないのでプロペラシャフトを外して、思いっきり締めても漏れていましたが、よく見たらエンジンとミッションの間からの漏れで直すのはえらく面倒でした。ATから後ろは良い感じでしたがそろそろ、ATF流路のゴム部品は交換した方が良さそうです。以前平野サンのも当方のもいきなりパーンでしたが、直ぐに修理できて事なきを得ました。出先でパーンとなった時は、CTISポンプのエアークリーナーからポンプの間のゴムホースが使えますので、緊急時には思い出してください。エンジンルームの点検をしようとしたら大きなグリルガードを止めているピンが抜けない!オーナーがタイアに乗り背筋力のテストをしたり乗ったり、色々やってやっとピンを抜きひと汗かいてからボンネットを開けることができました。
以前笹本さんが同じグリルガードを付けた時もピンを付ける金具の位置がどう考えてもおかしかったので、金具の位置を変更した事がありました。このHUMMERも金具の位置が変なのとボンネットとの隙間も狭いので、あのカッコ良いT型のピンを使いたいので、次回来た時に竹下君に溶接を仕直してもらう事にしました。このグリルガードを作っているメーカーは一体どういうつもりなんでしょう?いつも間違えていて。エンジン関係は表面的な事しか出来ませんでしたが、ヒーターのソレノイドバルブが壊れていると聞いたので、夏は暑いだろうと思って、電磁弁のブーストコントロールバルブからきている配管をニューマチックバルブに直結して何時でも冷房状態にしたら、ニューマチックバルブからクーラントがピュ―!!!慌ててバキュームホースを抜きました。どうやらソレノイドもニューマチックの両方とも要交換です。
こう書くと、色々整備が必要ですが、新車から7年経過しているのでどんな車でも色々出てきて当たり前です。高い買い物なので購入時にどこまで整備してあるかを充分聞いてから購入した方がいいと思います。個人売買の場合は、購入後自分でジャッジしないで消耗品を思い切ってドーンと交換したらいいと思います。じゃあ何を交換したらいいのか教えろと言われますが、誰も教えてくれません。修理屋さんにそう依頼してもやてくれないと思います。それはもしそれ以外のところがすぐに壊れたら、「ちゃんと見ろと言ったのに壊れたじゃないか」と言われるからです。当方がココにかいても壊れていない物を誰も交換しないでしょうから書いても無駄な気もします。ですから修理やとオーナーでシッカリ話し合った方が良い訳です。でも確かなのは一つ一つ不具合がでてから修理するより一度にやった方が工賃は間違いなく安いと言う事と、交換によって統計学上信頼度は確実に上がります。たった10cmのホース一本で100万円の修理代になる事もあります。

2003.7. 6.   大井 格   from Australia

2003.7. 5.   石飛 毅氏

先週、友野さんが持ち帰った内装をご自分で張替えを始めました。
この材料は裏面が両面テープになているビニールレザーで、多少伸びチヂミをする素材です。友野さんのHUMMERはエアコンを古いものから新しいユニットにするレトロフィットキットを採用するため、メーターパネル、ドッグハウス(センターコンソール)とリアエアコンの追加のためにエアコンカバーを交換しなければならないため、新品の価格を調べた所、そりゃあ無いだろうというほど高価でした。そこで当方が以前使っていたこれらのパーツを流用しようと思いましたが、色が異なるので、思い切って張替えをする事にしました。恐らくプロに任せれば出来はいいのでしょうが、一度やってみる事はいい経験です。それに、自分のものであれば妥協点が明確ですから助かります。羨ましいのは奥さんがお手伝いしている事ですね。当家では絶対に考えられません。

2003.7. 1.   石飛 毅氏

友野号の室内は劇的に変化しています。
リアエアコンも無事取り付き配管も終了しました。後は内装を友野さんが持ち帰り自分で張替えをするために持ち帰りました。ロールバーもパットが巻かれてカッコよくなりました。パットは発泡ウレタンみたいな奴をロールバーに巻いてその上からウエットスーツの布にベルクロが縫い付けてある奴で包んで仕上がりです。この布はハサミで切っても端っこがぼろぼろにならないので自由にカットできて便利です。ココまで包むとあそこまで苦労して塗装したのがなんだったんだと思いますが、実は案外ムラもあって包んでもらってホッとしています。これからこのロールバーにセンターコンソールをつけたり、2段メーターパネルにしたりと進化します。シートも友野サンの体格と、ポジションをオーダーどうりに竹下君がバッチリ作りました。エンジン周りも概ね完成に近づきました。
人数が多かったのと天気が良かったので、友野号を外に引っ張り出して、作業を行い、ついでにガレージの中も久々に掃除しました。ガレージは若干の勾配が付いているので押し込むのは大変ですが、絶好のタイミングで白石、佐藤両先生のがいらしたので手を借りましたので楽でした。朝はいつものように小奇麗だった友野サンも帰る頃には汗だくで小汚くなっていました。恐らく翌日はぐったりの筈ですが久し振りに自分のHUMMERがいじれて幸せそう!!付き合わされた浅井サンもぐったりでした。ご苦労様。


今週は柏組みでしたが到着は7時で助かりました。
土曜の夜に博士(本当はこれが本名です)と作業した後に早めに銭湯に行き汗を流して柏組みの襲撃準備のつもりでしたが、銭湯からの帰りに16号で大きな事故があり引っかかってしましました。事故は当方が通過直前で正面衝突でした。なぜか人が外で倒れていて両方とも運転手は乗ったままでした。以前HUMMERの事故でぶつかった時点では特に命には影響が無くても車両事故の場合は突然燃え出す事もあるので、慌ててHUMMERに常備している消火器をもって事故現場に行きました。事故に合われたのは4人でしたが1人だけ全く外傷がありませんでしたが、残り3人は血まみれで昼間でしたら直視できなかったと思います。外傷の無い方も実は無傷ではなくて搬送先の病院で内蔵に障害があって即手術だったそうです。この方は助手席でしたが、同じクルマの運転手さんは膝のお皿をポッキリでした。事故で車は大破でしたが、この方は周りから見るとボロ車でしたが、かなり手を入れているらしく事故にあった日も日光サーキットに走りに入った帰り道だったそうです。
何でこんなに詳しく知っているかと言うと、このクルマのオーナーは恐らくそのまま病院に運ばれる事は間違いな状況で思い入れのある車が放置される事をかなり気にしていたので、当方が預かるから心配するなと、つい言ってしまい事故処理のレッカー屋さんに頼んでガレージまで運んでもらいました。翌日みんなその車を見てあきれていましたが、バイパーも車検で空いているしチョット位預かっても問題ありませんし、事故車を見て自分達の運転をもう一度反省するのにもいい材料と思いました。実際明るい所で見たときはゾーットしたのは本音です。翌日はオーナーの友達も見に来て、月曜日には業者が引き取りに来ました。お陰で近所のレッカー屋サンと仲良くなれたし、引取りにきた業者もドラッグレース の世界で超有名なTAKAHASHIレーシングでした。早速以前TJ用に買ったガソリンタンクの解らない事を聞いた所、直ぐに調べてくださいました。その方の話では、エンジンルーム内のメッシュ配管をバッチリやれるところもご存知で紹介して頂ける事に成りました、これで572HUMMERの配管も安心です。
そこでこじつけですが、事故に遭わないためにはブレーキは大切です。そこで、友野号の穴明きローターの紹介です。金色に輝くローターは5m走ると元の色になりますが、穴明きはパットが押し付けられているときの放熱に有利だと思います。HUMMERの場合はどうもブレーキのキャパーは余り余裕が無いような気がします。実はやってしましましたローター研磨を。金曜日に笹本さんの新しく横浜にオープンするお店を見学に行った帰りにほんの少しブレーキを踏んだ時にガリガリ音がしたんです。リアのパッドが少ないのは知ってたのですが、いかんせん交換する時間が取れなくて。。。。幸い、友の号から外したローターがあるし少しでも傷の付いたローターはお釈迦ですからそのまま帰りました。帰る途中にこのガリガリ音は酷くなり通常の状態より摩擦が大きくなるのでリアの利きが強くてフロントがプアになるので、ブレーキを踏んで止まる20Mぐらいからリアから以前572で経験したのと同じようなダダダダ・・・と壊れる位車体が触れるようになりました。
外したローターを見るときれいにレコード状態で厚さは19mm使用限界は20.7mmですからブレーキのピストンが抜けていないか心配でしたが大丈夫でした。反対側のローターは21mm位ありましたが、そろそろ交換時期です。ちなみに友野さんが捨てたローターは22mmもありましたので、今自分が使っているどのローターよりも厚かったのがサビシーです。当方の使用距離は6万km以上です。走行距離の長いかたはノギスで測りましょう。パットも3mmは交換限界です。リアのパット交換は特殊工具があると、ブレーキ配管を外さないで交換できます。当方は毎度ランドマップに借りていますが申し訳ないので次期採用工具順位の筆頭にします。
 


友野さんのNEWタイヤが到着しました。
当方の37インチタイヤと比較して二周りぐらい大きく感じます。ホイールもゴージャスなビードロックアルミホィールです。CTISもステンレスメッシュ、センターキァップもアルミの削り出しで、これにステンレスの12mmのスペサーを入れて総額3桁万円を超えるそうです。モチロン送料込みですがそう簡単には手が出ませんね。ランフラットが入っていないので脱肛にならないで済む位の重量ですし、バランスウエイトの量は信じられない程少しでした。タイヤのバランスとホィールのバランスが良好で、今まで履いていたスワンパーとは大違いです。これだけ大きくても今までより全ての面で性能向上は見込めます。残念ながら17インチ用しかありませんが今後高年式のハイウエークルージング用に注目されそうです。余裕が出たら当方のHUMMERに験し履きして車体との干渉をチェックします。


 

 2003年6月