2004年6月  HUMMER ESSAY 2004年7月      

2004.7.29.    石飛 毅氏

友野さんからの情報です。
昨年のショーで発表されたHUMMER H1 Alphaですが、その後ズーッと何も発表がありませんでしたので、あくまでもショーモデルではないかと思われてました。所が2006年モデルとして販売されるようです。06モデルと言う事なので実際の販売は来年の秋になるそうです。エクステリアの発表は一切ありませんけど、一番大きな違いはエンジンが6.6LのDuramax (デュラマックス)が搭載される事です。ミッションも Allison 1000(なんだか解りません)になるそうです。DuramaxはISUZU自動車製(確か北海道で作っているはずです)で、2001年からGMのピックアップにオプションエンジンとして採用されています。アメリカでもDIESELエンジンが環境に及ぼす事は日本より前から規制が始まっていました。
このDuramaxエンジンはクリーン度、高燃費、高トルクであるため一気に人気が上がりました。スペックはV8 6.599cc最大出力 :224 kW (300 PS)/3,000 rpm最大トルク : 705 N-m (72 kg-m)/1,800 rpmですから、現行のHUMMERと比較しても100馬力もパワーアップされているので凄さは予想できます。気になるのは最大出力の発生回転が3000rpmと言う事です。DIESELの場合は大抵許容回転数は最大出力回転と同じなので、気持ちよく吹けあがるエンジンと言うよりもトルクでグイグイという感じと予想できます。現行のHUMMERもコンピューター、マフラー、インタークラーでカタログによると250PS程出ますが許容回転数が上がるわけではありません(だからこの手の改造をしても壊れないらしいです)のでギヤ比を変えない限り加速は違いがはっきり出ますが最高速度は上がりません。従ってデュラマックスに単純に積み替えてもトータル減速比をハイギヤードにしないと最高速は下がってしまいます。ですから今回はミッションも変更しているのだと思います。デュラマックスの特徴の一つにクリーンエンジンだと言う事が盛り込まれていますので、日本でもし登録をするとしたら排ガス検査は問題なく通る可能性が高いので発売が楽しみです。価格は現状で現地価格は11万ドルを超えていますからH1は相変わらず価格高騰路線で行きそうです。        Link  NEWS

2004.7.28.    石飛 毅氏

ACのコントローラーの考察を進めました。
以前よりコントローラーの内部の回路図を書いて、それぞれの動作確認をやり始めましたが、トラブルの主原因をもう一度ヨーク考えてみました。コントローラーのトラブルは96.97年前期HUMMERだけで、状態はガスの量は問題が無いのに良く冷えないと言う現象です。冷えない理由は、温水が室内に入っているので、冷房と暖房を同時に行っている事になるからです。温水をエンジンルーム内だけで循環するためのバイパスバルブは流量が多いのでバタフライ型の物で、これは95年までは金属製で、良く腐食して固着しました。それ以降は腐食対策で樹脂製のバルブに変更になっています。このバルブの駆動方法は95年までは電気式のモーターで、それ以降は動力源がバキュームでダイヤフラムアクチェータを引いて駆動します。
このバキュームのON-OFFはコントローラーから電源を貰って電磁弁が行っています。コントローラー内では12Vのプラスが抵抗を通って電磁弁の寿命を伸ばすために少し電圧を下げられて、スイッチを通って電磁弁に接続しています。故障部分はこの抵抗が壊れる事で、回路がオープンになるからです。今まで修理したコントローラーはこの抵抗を交換していますが、交換前の状態で抵抗が焦げているので直ぐに解りました。焦げてしまうと言う事で交換する時は少しワット数の大きいセメント抵抗にしています。大抵はこの抵抗の交換で修理が完了はしますけど、稀に電磁弁も同時に壊れている場合がありました。
今回の場合の事例は抵抗が焦げていないのに抵抗が壊れていました。壊れた抵抗の被服を剥がして状況を見ると抵抗線が衝撃的な状態でプッツリト切れていました。会社の詳しい人に見せた所、大電流ではなくて、高電圧が掛かるとこのような症状になると教えてくれたので、もう一度回路を見直すと、電磁弁の中にはコイルがあってこのコイルが切れた瞬間に、抵抗に逆電流が流れてしまう事がわかりました。これはガソリン車のポイントと同じ原理です。そこで今回は電磁弁と並列にダイオードを入れて万が一大電流が流れたときに電流を逃がすようにしました。このダイオードに、役割は簡単に言うと、電磁弁が壊れた時にコントローラーが壊れないためだけの役目と言う事になります。抵抗が壊れると言うのは、電磁弁のヒューズの役割も兼ねているので、単純にハイワッテージの物と交換しただけでは完璧な修理にはならない事が解りました。
完璧な修理は、電磁弁を信頼性の置ける物と交換して、ハイワッテージの抵抗と入れ替えて、保険でダイオードを入れると言う事になります。この状態にして冷えないと思ったら、電磁弁の状態を見るだけで済みます。従って今回の物は同時に電磁弁も壊れている事が予想できるので、コントローラーを交換しても直りません。こんな時は、エンジンから来ているバキュームホースを電磁弁に通さないで、直接切り替えバルブに接続する事で、温水をカットする必要が出てきます。電磁弁バイパスの方法はエンジンルームの写真の2本の青い線が電磁弁の配線で、ゴムホースが2本差し込んであります。このゴムホースのうちエンジンから来ている方を、もう一本のゴムホースが差し込んである所と入れ替えます。これでエンジンが掛かっている時には温水が室内に入りませんので、無事冷房のみになります。切り替えバルブはタイヤの上に乗って覗かないと良く見えません。それと恐らくこのホースは熱で硬化しているので漏れていそうでしたら、先端をカットするか、オートバックスとかで売っている赤とか、青のバキュームホース(4mm用、2mで1300-1800円程度)と交換する事をお勧めします。
作業前に、エンジンをかけないで切り替えバルブの下の駆動部分を指でゴムホースの接続口方向に押すと動きます。バルブ本体側にこの駆動部がある時が冷房モードです。コントローラーを交換してエンジンを掛けて、ACスイッチを入れてコンプレッサーのクラッチが繋がる事を確認して、切り替えバルブの駆動部分の位置を確認します。このほかにも切り替えバルブのゴムホースを抜いてゴムホースの先端からエアを吸っていれば電磁弁はOKということになりますので、そのままでOKということになります。修理頑張ってください。
最近余り聞かなくなりましたが、先日エアコンユニット内にドレンが貯まってしまう事例がありました、フロント右タイヤの後ろでエアクリーナーのアンダーカバーの裏側にドレンの出口があります。この先端はペッちゃんこに潰れたゴムで、渡河時に外からの水が入らないようになっています。このゴムが張り付いているとドレンが流れません。時々モミモミしてください。


 

2004.7.25.    石飛 毅氏

来週、HUMMERのオーナーになる方がお見えになり、レスキュートレーラー用発電機を持ってきてくださいました。
早速、試運転をし電灯や電気ドリルをつないで確認しましたところ絶好調でした。これで、発電機購入の出費が減りました。親切にメールで発電機を格安で譲ってくださると言う方もいらしたのですけど、出来るだけ安価にしたいので購入には踏み切れていませんでしたのでありがたい事でした。レスキュートレーラーは、佐藤先生が色々助言をしてくださっています。M105A2はブレーキ付ですが、エアブレーキなので、そのままHUMMERで牽引する事は、トレーラーにブレーキが使えない事になります。色々検討した所、トレーラーのホーシングを慣性ブレーキか電磁ブレーキが付いているものと交換して対応しようかと思っています。そうは言っても慣性ブレーキの付いているホーシングで出来たらHUMMERのホイールが使える物を探すのは少し大変です。
ミドリさんのエアコンの配管は全て終了しました。レトロフィットキットは、元々車体に付いている物を流用する様になっていますが、付いていた配管は劣化していたのと、リアエアコンとメインエアコン配管の接続方法が余り良くないので、最新版のブロックで接続するタイプにしました。リアエアコン用のホースを交換しました。これに伴ってリアエアコンの高、低圧の配管も交換しました。ヒーターのラインもバンドで締めすぎて変形している部分をカットして、ホースバンドを品質の高い物と交換してます。このホースバンドは締めこむためのネジ部分はプレスになっているので、締めこむ時に抵抗にならないのと、バンドのヘリが食い込まないようになっているので、ホースにも優しいバンドです。
インタークーラーの配管は毎回悩みます。今回は予め予行演習を行っていましたので少しは楽でしたが、実際に積んだ状態とこれからインタークーラー本体を取り付けた後では少し違うので、未だ本締めはしておりません。ラジエーターを乗せる前に、ブレーキキャリパーが上から見える内にゴージャスブレーキローターとパットの交換を行いました。元々付いていたローターの賞味期限は未だありましたが、摩耗も進んでいますので交換時期としては少し早いかなと言う感じです。来週にはラジエーター、インタークラーも乗せる事ができます。残りは、手配中のリングギアのカバーが来れば下回りの組みつけが出来るので、部品が来ればお盆前には完成する予定です。
暑い日が続いて、体力の消耗は激しいです。作業をしていると、汗が垂れて目の中に入ったり、シャツがビショビショになります。そこで、ガレージに冷房完備の休憩室を作りました。世間ではテントと言うのでしょうが、見栄より快適性を重視しました。中々快適な休憩室です。炎天下でもフライシートを掛ける事で、更に、冷房効率を上げる事ができます。
携帯電話を使いながらの運転の罰則規定が決まったそうです。当方も、ついつい使っちゃう時があるのですけど、どちらかと言うとハンズフリーならOKというのも変な話で、仕事で大損しそうになったり、ガールフレンドにフラれる電話だと注意力が散漫になるので同じような気がします。確かに他の車の流れに乗れて居ない車を抜き際にドライバーをみると電話中ということは多々ありますので、本当は運転中の電話そのものが駄目なんでしょうね。そこで、ハンズフリーのユニットがあったので試してみました。電話本体にプラグを差して、本体に電話を固定をします。シガーライターに差し込む部分にスピーカーがあります。電話をセンターコンソールに置いて使ってみました。使用感は聞くほうは良いのですが、電話機が遠いいとこちらの声が小さいようなので、電話機は出来るだけ近い方がいいようです。これからこの手の需要が増えるので、そのうちもっといい物が出てくると思います。


 

2004.7.26.    石飛 毅氏

石川から上口さんがお見えになりました。
目的は40インチタイヤを採用したHUMMERを見せていただいたのと、ACが利かないというため、ACの故障診断と、ブースト計の取付けを行いました。それとグリルを黒い物からボディ色の物との交換も行いました。ACの修理はボンネットを開けて3秒で終了。内容はソレノイドバルブのバキューム配管が抜けていたのが原因です。タイヤを交換してから力がなくなったと思っていたようですけど、ウエストゲートバルブが開きっぱなしだったので加給が上がらないためだったと思います。配管を繋ぎなおして試乗しまた所エンジンは好調でした。ブースト計を取り付けるために、インテークマニホールドのクロスパイプを取り外す途中、パリパリ音がするのでパッキンの剥がれる音かと思って覗くと、グローリレーのプラス側が接触して、被覆が剥がれていました。恐らく時々此処でスパークしていた模様です。このHUMMERは以前のオーナーの時にグローリレーを送った事があるので、交換しています。その時に端子を止めるナットと端子が共回りして、クロスパイプに当たって止まっていたようです。グローリレーは大電流が流れるので危険な状態を回避できました。ブースト計は例によって時計を潰して取り付けています。コンピューターがノーマルなのでブースト圧は最大加速時で0,7kg/cm2巡航時で0,4kg/cm2位です。
レスキューレッカー用の備品が集まっています。
先ず、アルミ製のジャッキ。これは笠原さんが探してきてくれたもので定格は2tです。特徴は重量が21kgと軽量で持ち運びに便利なのと、アルミ製としては破格である事です。アルミ製なのでガレージで頻繁に使用するには耐久性に不安があるのですが、レスキュー用にはもってこいです。この他に、上口さんがマキタの電動インパクトレンチを寄付してくださいました。電動インパクトレンチの他に、同じバッテリーで使える蛍光灯や、フレキシブルの物と直角に変換できるアダプターなどの小技の効いた物や、ソケットレンチを使えるアダプター等、沢山のアクセサリー付でした。助かりますねぇ。
今日、ガレージに救急車が来ました。ガレージの前で自転車と乗用車の事故があったためです。例え救急車と言えども道路に置くと邪魔なので、ガレージを利用してもらいました。駐車中覗きましたがハイメディック車の装備は中々立派で、次期レスキュートレイラー製作の御手本になりました。

2004.7.21.    石飛 毅氏

万座ツアーの話、皆さんから労いの電話やメール頂きました。
中古のHUMMERの場合は、以前のオーナーが一体どのような使い方をしていたか解らない場合があるし、日本国内での補修も大きな部品は案外解りやすいのと機能を満たさないために補修されて店頭に並んで居るのですが、細かい部品は端折られたり、解らないままで店頭に並べられる事もあるでしょう。この場合、購入時には問題が無くても、暫くすると不具合が出てきます。ですから専門店以外での中古のHUMMERを購入する時は十分に注意が必要です。まあ、注意しろと言われてもつぶさに調べるのは並大抵な事では無いことは確かです。今回の万座ツアーのHUMMERもスターターのお尻を釣っていないための破損ですが、点検でこれを発見する事は難易度はかなり高いです。今回はボルトとシムの交換で済み、スターターには問題が無かったので助かりました。本日、今後のために少し大目に注文をしました(専用部品なので案外高価でした)のですが、不安な方は一度HUMMERの下にもぐることをお勧めします。
先ほど、友野さんと色々話をしてて、今回のような事を想定して、直ぐに何処かに行ける体制をとっておこうと意見が一致しました。通常遠方で故障した場合は、JAFに連絡するか、ディラーに連絡して提携しているサービス拠点からセルフローダーでお迎えに行き、オーナーはそこからレンタカーや公共交通機関を使って旅行を続けるか帰るしかないでしょう。HUMMERの場合は簡単に乗るローダーはかなり大きな物が必要です。以前エンジン交換をした95HUMMER(その後どうしたかな?)のオーナーはブルトーザーやユンボウを回送する奴で来ましたけど、あれ位無いとHUMMERを安全に運ぶ事は出来ません。当方は、HUMMERを積載する場合は永倉さんに予めお願いしてお借りする事はありますけど、仕事で使っているトラックですから、そう簡単にお借りする事は出来ません。まして、クラブで所有する事は先ず金銭的に不可能です。当方が牽引免許を持っているので、HUMMERを乗せるトレーラーをとも考えた事があるのですけど、これも費用と保管場所の問題で現実化には問題が多いです。従って出来る事ならば現地で修理をする事がベストでしょう。そんな話をしてて、友野サンから所有している軍用のM105A2を登録して、それに色々な装備をして「レスキュートレーラー」を作ったら良いのではないかと提案がありました。
これにコンプレッサー、溶接機、安物工具、ジャッキー、リッジットラック、発電機、バッテリーパック、タープ、水、クーラント、燃料、オイル、グリス、ATF、パーツクリーナー等を常備して、必要に応じて、パーツや工具を積んでお出かけすれば大抵の現地修理が可能になります。スペアータイヤを積んでいない人も多いので、タイヤも一本積んでおいたら良いかも知れません。パンクした時に直ぐに気が付けば良いのですが、CTIS付きのHUMMERは一本抜けると反対側と繋がっているので両方の空気が抜けてパンクしていない方のタイヤに損傷が出ることもあるからタイヤは2本(1本は当方のHUMMERに付いています)必要です。当方のHUMMERは3ナンバーなので高速代金もワンランクアップでも中型で済みます。税金も安いし一番費用対効果が高いと思います。
イラストレーターの佐藤先生にこの話をした所、のりのりでデザインと機能的な構想を考えてくれると提言してくださいました。先生曰く「かっこよさが一番重要だ!」と、おっしゃって居ました。更に、先生は使う状況を想定してプランを建てないといけないと付け加え、今度打ち合わせをしようとも・・・とりあえずトレーラーはあるので先ずは大きな出費をしない身の丈からのスタートにして、段々装備を増やしていく事にします。これって使います?と言うような物がありましたら連絡ください。当方も人間ですからレスキューに出向く気持ちがかなり違いが出ることは間違いありません。。。とここまでプランを練っているうちに「俺の時はどうなるんだ?」と簡単な疑問が沸いてきました。。誰かが牽引免許を取ってくれないと自分にはメリットどころか労務だけが上乗せされるだけです。今度のミーティングまでに出来上がるといいですねぇ。
 

2004.7.20.    石飛 毅氏

月曜日は、子供の野球を応援するためにガレージはお休みでした。
試合から帰ってきて、のんびり昼寝をして夕方、目が覚めて携帯を見ると以前ランドマップに入庫していたつや消しブラックのオーナーから着信履歴があって、掛けなおすと万座温泉にいて、スターターが落ちてしまい困っていたようでした。スターターはエンジンに2本のボルトとスターター後端にスタットがあって、エンジンマウントに固定されています。今までにスターターを固定しているボルトが折れたと言うのは1件聞いたことがあります。症状は駐車して、エンジンを再スタートさせた時に何か金属の物が落ちる音がしてスターターが空回りして始動困難に成った模様です。ボルトは一本は既に無くなっていて、もう一本はネジ部が折れてて、折れたネジ部はエンジン側に残って居るようでした。ランドマップは来客のために直ぐには行けないと言う事で、相談の結果、当方が万座に行く事にしました。
万座まで200Kmあるのでヒロシを誘ったのですが残業中、とりあえずガレージに向かい工具の準備をしました。折れたネジがエンジンブロックに残っているので、それを抜くための専用工具、充電ドライバー、充電ドリル、100V電動ドリル、ガスバーナ、ハンマー、サンダー、LEDライト、蛍光灯、クリーパー、インチスパナフルセット、ソケットセット等を持って万座に向かいました。行きは渋滞と反対側なので、カーナビに従って約4時間で到着。万座プリンスホテルの駐車場に見慣れたHUMMERが止めらて居ました。中からオーナーとご挨拶しましたが、HUMMERは何度かランドマップで見たことがあるのですけど、オーナーとお会いするのは初めてでした。
早速、下を見るとスターターがフレームに引っかかって配線でごろんと落ちないようになっていました。スターターそのものには損傷は無かったのですけど、スターターのプラス側の端子がもう少しでフレームに接触しそうでした。万が一当たってたらバッテリーからの太い線ですから大電流が流れて、最低でも電気溶接状態になって端子が溶けたり、配線が燃えて、最悪な時はバッテリーが破裂する事もありえます。通常この部分はウンコ状に樹脂でモールドされて居るのですけど、このHUMMERはこの部分からウインチの電源を引いた時に排除したようです。エンジンブロックを見るとボルトは2本ともネジが残っています。作業を始める前に先ずバッテリーの端子を外してスターターの配線に触れても大丈夫にしました。スターターがフレームとエンジンの間に挟まったままではドリルが入らないので、邪魔な配線を取り外してアクセスをしやすくします。折れたボルトの抜き方は中に残っているボルトに穴を開けてその中にスプラインを切っている棒を打ち込んで、スプラインに専用のナットを入れてそれをスパナで回してネジを抜きます。
このときに問題なのは硬度の高いボルトのセンターに穴を開けることです。ドリルをいきなり当てても断面が平らでないとドリルの先端が逃げてブロックを損傷します。ポンチを撃っても硬いボルトのセンターには上手く打てません。超鋼のセンタードリルも持って来ましたが上手く行きません。通常立て込みのネジは、面からいきなりネジが建っているのですが、スターターの取り付けタップ(ネジ)は5mmほど若干ネジより太い座グリがしてあってネジが斜めに入らないようになっています。この座グリの径と外径が同じで内径はドリルと同じ直径のパイプが特殊工具のセットの中にあるので、今回はそれを使って地道に穴を開けました。ボルトが噛んでいると、スプラインのシャフトが負けてしまうので、一本目のボルトは30分以上掛けてじっくり穴あけをしました。
スプラインシャフトを打ち込んで、硬いのを覚悟して回そうとした所、期待が外れて殆ど抵抗無くボルトはスルスル抜けました。2本目は学習しているので浅めの穴で済ませても簡単に取る事ができました。これでスターターは問題なくエンジンに取り付きます。しかし、問題が残ってて、スターター後端のスタッドはあるのですが、それを固定する爪がエンジンマウントに付いていないのです。今回の原因は後端の固定が無いために重量のあるスターターが振動で下向きのモーメントが掛かってボルトが破断した事が考えられます。ない物は仕方が無いので、この辺の補修は後日と言う事にしました。ついでにエンジンルームを見るとACコンプレッサーの後端にある筈のステーも付いていませんでした。これも頭だけで止まっているので、良い訳がありません。せっかく新品のコンプレサ-が付いているのに勿体無いです。
今まで路上修理は3回目ですけど、いざ行こうとする時に何を持って行くか悩みます。また、壊れた症状は出来るだけ正確に伝えていただくと助かります。最近はカメラ付きの携帯もあるので、写真を送っていただけると無駄骨にならない可能性が上がります。今後は、持って行くもののリストを作成して当方のHUMMERに常備して直ぐに発進できるようにデモしようかと思います。ACアダプターが有効な事も今回良く解りましたので、HUMMERに仮設ではなく固定しようと思いました。


 

2004.7.19.    石飛 毅氏

家族の都合で、金曜日に松戸にある長男とご先祖の入っている墓参りに行って来ました。
3連休の前という事で道路は大変混んでいました。トロトロ進んで行く車の列が一ヵ所で列が乱れるのでなんだろうと思ってみると、リアゲートを開けて中年の女性がジャッキを並べて取扱説明書を読んでいました。荷室には車椅子が乗ってて、助手席にその車椅子のオーナーらしい、おばあちゃんが座っていました。HUMMERの助手席の女房に「止まるよ」と言って路肩に寄せてタイヤ交換作業を当方が代わって行いました。そのまま交換して立ち去る時に、おばあちゃんが買ってきたばかりと思われるビールを差し出して下さったのですけど、当方は下戸なので丁重にお断りしたのですが、ノンベイの女房の視線を感じてご好意を頂戴しました。恐らく、当方が到着するまで沢山の車が通ったはずですが誠に残念です。
一方、昨日、最近会話の途絶えている2番の娘から電話が入り何事かと思うと「車が止まった、どうしよう?」と言う物でした。状況を聞いても、中々要領が得られず困っていると、携帯の電池が無くなるので、同乗の友達の携帯に掛けてくれというので、折り返しの電話をすると、通りがかりの男性が電話に出て、バッテリーが上がった様でした。渋滞で、ライト、エアコン、音楽をガンガン鳴らして、「D」のままブレーキを踏んでて弱り気味のバッテリーが上がったようでした。一旦電話を切ってブースターを持って行く準備をしていると、また娘から電話があり「エンジンが掛かったから、電気をあまり使わないで帰る」と言う内容でした。後で話を聞くと、止まっていてボンネットを開けてキャーキャー騒いでいたら人がドンドン集まり、人の輪が出来て何時の間にかエンジンを掛けてくれて、家まで帰る途中の注意事項の説明までしてくれたそうです。この差はあまりにも解り易す過ぎます。
松戸の実家には少しだけ寄って女房はそのまま恵比寿に行くと言うので、当方は柏に少しだけ寄ってカレンちゃんの顔を見ていこうと思ったのですが、カレンちゃんはお昼寝でした。柏からガレージに直行するために高速に乗るとスモールライトのスイッチを入れていないのにメーターパネルのバックライトが点灯しています。おかしいと思い外に出ると、おでこの3連ランプ、スモールランプが点灯しています。おかしいと思いエンジンを切るとライトはちゃんと消えます。どうやら、アクセサリーラインとイルミネーションの配線が何処かでショートしている事が予想されます。
無数にある配線のどこか一箇所だけのショートを探すのは考えると大変な捜索と思われますが、HUMMERの場合は案外簡単です。HUMMERはヒューズの分類が細かいのでヒューズボックスに並んでいるヒューズを片っ端から抜いてスモールが消えたヒューズの回路からの漏れという事が解ります。今回はACのラインからの漏れと言う事が解り今度はそこに絞ってショート部分を探します。イルミネーションのショートなので、ACでイルミネーションを使っている部分はコントローラー近辺なので、コントローラーから配線を追うと直ぐに解りました。解ったのは良いのですが、原因はACコンバージョンの変換コネクターの溶融でした。
当方の95年式のHUMMERはブロアモーターのリレーが無いのとメイン電源はバッテリーから直接です。所がコンバージョンしているACは全ての電源はACC電源なので、元々のリアAC用の電源をACの全ての電源に分配して居ます。容量的にはこれでも十分な筈ですが、変換コネクターの配線が細いために熱を持ってしまいコネクターが解けてACC電源とイルミネーションの配線がショートしていました。配線のゴミの中から同じ形のコネクターを探して(これがあると言うのが当方のガレージのマニアックさです)ピンを抜いて、配線の特定を行ってピンを差し替えて対策しました。その代わり、友野号と同じでキーを切ってもファンが止まりません。リレーを一つ入れると対策できますけど、ミドリさんの作業があるのでひとまずこれまでにしておきました。走行中コネクターに触った所殆ど熱を持っていませんので、再発はしないでしょう。96以降のコンバージョンキットには問題ありません。95でコンバージョンしている場合は注意が必要です。ちなみに友野号は全て配線を作り直しているので大丈夫です。
ミドリさんは、錆びの塊だったブレーキマスターのレストアとハイドロブースターの配管を交換して、エンジンの補器類、Wオイルフィルター、プロペラシャフト、トルコン固定、ATのオイルパンの交換、エアコン配管と盛りだくさんでした。スターターを取り付けるために、ATのアンダーカバーを錆びて穴の開いたものから綺麗な物に交換しようと思い、塗装をしていざ取り付けようとしたら、取り付け位置が合いません。どうやら、これは以前会社の後輩が置いていったTH700用でした。穴の開いたカバーは捨ててしまったので、93年の奴を借りて取り付けようと思い、これもばっちり塗装して取り付けようとしたら、これも穴位置が合いませんでした。と言う事は、502も93の物が使えないので、アンダーカバーは502セット必要な事になります。カバーを付けないとエキパイも付かないので、この部分は部品が来るまでストップです。まあ、インタークーラーの配管は一筋縄では行きませんので、先に上のほうから作業を進めます。
友野さん部品手配よろしくお願いします。部品番号は後ほどメールします。Wオイルフイルターキットの取り付けはプロペラシャフトを取り付ける前なので大変楽です。いつも見慣れたキットですが、何気なく平面度を見るとアルミのダイキャスト品は思いのほか暴れててパッキンの当たる部分はオイルストーンで磨きました。時々Wオイルフィルターでオイル漏れがありますが、これが原因の一つと思われます。写真はオイルストーンで磨いてる途中なので、平面が出ていないのが解ると思います。エンジンからオイルクーラーへの取り出し口は、サイズが2種類あります。すっかりそんな事を忘れてて、出来るだけ程度の良い部品を使うためにネジ箱にあった程度の良い継ぎ手にシール剤を塗って下にもぐるとネジサイズが合わなくてがっかり。結局古いエンジンから汚い奴を取り外して、ワイヤーブラシでしこしこ磨いて(シール目的としているテーパーネジ部分にはブラストで錆び落としをすると漏れの原因となります。)取り付けました。
松原さんが日曜日に来てPOR等の赤錆を黒錆びに代える塗料があるよねと言われましたが、元々古い車で錆が深くて錆を落とすと部品そのものが無くなりそうな物に使う物と思って居ます。確かに外側には強固な塗膜は出来ますけど中に残った錆がその下で増殖してパイみたいになることがあります。その部分はある程度閉塞されているのですけど、逆に湿った状態にもなっているので錆びの進行は早まる事もあります。(鉄板の合わせ目が錆びるのはそのためです。確かにアメ車の場合は鋳物等に表面処理をしていないので、新車の時に表面が赤くなってて慣れていない人は「錆び錆びどうしょう」と慌ててしまうのですけど、もしそこにPORなんぞ塗ったら、今度ネジ類は取れないし手を抜いた分、下から錆が浮いてしまうことがあります。一番いいのは赤く錆びた部分をワイヤーブラシを掛けて簡単に落ちます。アクリルラッカーでも吹いておけば気にならない程度の状態で保てます。
今回のミドリさんも鋳物部分はかなり錆びていましたが、ワイヤブラシで錆をキチンを落として塗装しています。これにPORを塗ったら配管の交換、ギヤボックスの交換時にボルトが取れなくなるでしょう。鋳物部品が錆びて朽ちるには100年ぐらい掛かると思います。ただし、冬季に塩カルをまいた雪道、砂浜(波乗りハイウエー)を走った後は、キチンと洗車しないと表面処理をした部分も腐食して、今回のミドリさんのようになります。
今回パワステの継ぎ手には固着しないように、スレッドグリスを塗って置きました。この部分に油分があれば、今後この部分をばらす時には楽に緩める事ができます。組み立てと言うのは、後を考えないで急げば、簡単ですけどマスプロでは出来ない小技を使うと時間は幾らでも掛かります。特に今回は壊れていないのに交換しているのは今後の事を考えてなので、いい加減な事は出来ないのです。ATのオイルパンを剥がしましたが、パッキンの当たり面を境に腐食の状態が解ります。内部には全く錆びはありませんけど、環境側は腐食が進んでいます。部品をばらす度に一体どんな所で使っていたのだろうと想像が広がります。オルターネーターのプーリーがコストダウンされていました。今までの物と異なり換気用のブレードが簡単な物で表面処理も安いメッキでした。残念なのでこれも塗装しました。下地がメッキなので塗料の付が悪いと思われますが、あまりにもさびしいプーリーなので塗装しました。ラジエーターからのアンダーパイプは新品ですけど塗膜が薄いので塗装しました。塗装は直ぐに組み込むと乾燥していないので強度が低いので、今から塗装しておけば組みつけの頃には塗膜の強度が出ているでしょう。


 

2004.7.15.    石飛 毅氏

HPをチェックした所、写真が表示されなくて当方のPCの調子が悪いのかと思っていましたが、皆さんから連絡があってサーバーの容量が一杯になっていたようです。
牧野さんが、300MB増やしてくださって事なきを得ましたが、今後の対策を考えないといけませんね。

2004.7.12.    石飛 毅氏

友野さんへ注文していた特殊工具が2個届きました。
ケント・ムーアー製の物です。ケント・ムーアーはGMのSSTを多く作成しているメーカーです。今回入手した物は燃料噴射ポンプを固定する時に使用するもので、特にNAの燃料噴射タイミングを変更する時に重宝します。ターボの場合は噴射タイミングを電気制御で行うので殆ど合わせマークで大体合わせておく事で済みますけど、NAの場合は噴射タイミングを正確に調整するには、組み上げた状態でタイミングライトを使用して噴射ポンプ本体を回転させて調整します。このときに固定しているナットは3個で標準的な工具では、完全に締め上げる場合は、室内のエンジンフードのハッチを開けて、エンジンの先端まで届くエクステンションを継ぎたして固定します。また、ポンプは金属配管が8本接続されているので微妙に回転させるには大きな力が必要です。固定ボルトを緩めて、エンジンを回転しながらポンプを回す時はプレーバーでこじりながら、固定ボルトを締めています。今回調達したSSTは、ポンプを固定しているボルトにアクセスするために微妙な形をして居ます。回転用のSSTはポンプについているこのSST用の穴に入れて回転できるようになっています。これがあれば噴射ポンプのタイミング調整は一人でも出来ますし、内装を外さなくても増し締めも出来ます。
ミドリさんのエンジン搭載は一人では不可能なので、塗装したブラケット類を取り付け始めました。通常ボンネットの蝶番はメインのフレームに取り付けられている一番先端に有るブラケットの上に載っています。ミドリさんはボディリフトをしているので蝶番の下にこのブラケットより大きなブロックを入れています。取り外す時には気にならなかったのですが、このブラケットの面とフレームの面に段差があって、そのまま取り付けるとブラケットが斜めになってしまい、蝶番に無理な力が掛かてしまいます。このブラケットは太いボルト3本で止まっていて、フロントのバンパーやトウフックを取り付けている内側のブラケットと共締めになっています。この太いボルトを緩めてブラケットの高さを調整しました。
エンジン本体は積み込むときにコンパクトにするため一旦補器類を取り外しました。エンジンを積み込む前に、全てのボルトを部位別に分けて、数量確認と一旦ボルトをねじ込んでサイズ確認もします。今回は、エンジンとミッションを締結していたボルトを2本折ってしまったので、同じボルトを2本ネジ箱をあさって数量を揃えました。念のために新しいエンジンにこのボルトをねじ込むと、緩めで、数回ねじ込んだ時点で手では回らなくなりました。念のためにこのボルトを下ろしたエンジンに差し込むとしっくりしています。ねじ込んでいるボルトのサイズを測るとインチネジでした。ターボエンジンは全てメートルネジだと思っていたのですが、ミドリさんに搭載してたエンジンはインチサイズでした。早々にM10X35のボルトを買いに行ってきました。実際にミッションとエンジンを固定する時はボルトが少し太くなったのが影響してか何時もより苦労しました。未だ測ったことがないので解りませんけど、バカ穴の大きさが違う可能性があります。苦労はしましたけど精度は高くなるのでこの方が良いとは思います。
エンジンマウントの固定は一旦マウントをエンジンに固定してフレーム側は固定しないで、エンジンをソーッと下ろしてマウントのラバーに出来るだけ負担を掛けないようにしてから固定しました。これをやらないとエンジンが傾いて固定されてマフラーが上手く付かなかったりフレームとの間隔が狭くなる事があります。以前当方のHUMMERはマフラーとフレームが少し干渉していました。一旦マウントを緩めてエンジンを吊り上げてエンジンをソーッと下ろして固定するだけでこの干渉は無くなりました。これでも直らない時はエンジンマウントのゴム部分が潰れているのでエンジンマウントの交換が必要です。エンジンを停止した時に異音がする時はこの対策が必要でしょう。ミドリさんはマウントには大きな変形も潰れもないのでまだまだ使えます。
スタータ類の補器類を付けるまえに、せっかく綺麗なオイルパンも錆びやすいので、艶あり黒で塗装の上塗りをして、フレームの裏側もつや消しの黒で塗装しましたので前だけ見ると新車並み!と自画自賛してます。しかし下回りをもう一度点検すると、未交換のATFのオイルパンの錆びが目立って来たので気分が悪いので早々に交換します。この状態になると殆ど一人で作業が出来るので進展が早くなります。後の問題は暑とお腹に溜まった脂肪ですが、ここのところシーケンシャルダイエットも上手く行って体重が順調に落ちているせいか、体の動きは良くなっています。


 

2004.7.11.    石飛 毅氏

エアコンの話の続きです。
コントローラーの回路図を描いていて、思ったのですが、ヨーク考えると96年式でもコントローラーが2種類あります。初期モデルは、コントローラー本体にコネクターの付いた物で、プリント基板に小さいコネクターが沢山刺さっています。後期モデルはフレキシブルPC板でプリント基板の一部がコネクターとコントローラー本体に挟まれて導通する様になっています。以前コントローラーを注文した時に、同じ物は無いと言われて驚きましたが、初期モデルと後期モデルはコンバーチブルでした。ただ、パーツリストに依ると「初期モデルのコントローラーから新しい物に交換するときは、同時にコントロールパネルを取り付けている枠も手配しろ」となっています。枠はコントローラーの固定方法が少し違っているだけで形は同じです。
以前、廣田さんのコントローラーは破損していないのに、なぜかたっぷり接着剤が塗ってあったのは枠に固定する目的だったと、今判りました。初期モデルのコントローラーは欠品なので、壊れた時は後期モデルの物と交換が可能です。コントローラーを手配すると変換する配線も付いていきます。これで一つ疑問が溶けました。この変更の時期は明確にはされていませんので発注時は注意してください。後期タイプはファン速度を変えるためのレジスターがエンジンルーム内にあります。それ以外には大きな違いは今のところありません。それと、以前紹介した97年式のAC本体の違いは車体番号が#176477以降で変更になっています。ガスが入っているのに冷えない場合はどちらも抵抗の交換で修理できます。(交換方法は以前紹介していますのでここでは省略します)
ミドリサンの錆びたボルトをサンドブラストをかけていると、ヒロシ君から連絡がありました。「カマロの事故車をローダーに乗せて運んだ所タイヤがモゲてて降ろせなくなった状態で降ろしてくれたら安くすると言う話があるので、もし決まったら宜しくお願いします。」という連絡がありました。乗用車には詳しくないので「エンジンは?」と聴いた所「LT-1らしいです」との答え。LT-1であればヒロシの言っている値段であれば格安!思わず「買え!」事故車でも丸ごと買えば、コンピューターも、配線も丸ごと綺麗に取れるので、バラバラに成った状態より好都合です。外装関係はいらないので外に放置しても良いので気が楽です。
そのまま暫く待つと、ヒロシから商談が成立したと連絡が入って、既に永倉さんには連絡がしてあって、クレーン付きの回送車を夕方以降借りる手配もしてありました。中々の段取りでした。6時に丁度居た笠原さんと3人で松本興業に回送車を借りに行き、クレーンの操作をしてもらうために永倉さんにも同行願い、10kmほど離れた現地に向かいました。ローダーに乗せたのに降ろせなかった理由は載せる時は大型のフォークリフトで載せたようです。このままでは積載車が使えないので急いで降ろしたかったようでした。
残念なことにこのカマロは94年式のZ28カマロですからエンジンは350のTPI(マルチインジェクション)でした。この当時は円高の時で、ヤナセでテレビ宣伝をしてかなり安くカマロを販売していました。一応その中でも確かZ28はハイパワーエンジン版だったと記憶しています。馬力は288hp/5200rpmトルクは44,6kgm/4000rpmです。当初パワー不足で悩んでいるGAS-HUMMER用にドナーとしてストックしておこうと思ったのですが、高回転型のエンジンなので、低回転のトルク発生回転が高くてHUMMERとマッチするか少し不安です。ちなみにHUMMER のオリジナルは190hp/4000rpm 39,8kgm/2400rpmです。こう見るとかなり高回転型のエンジンである事が判ります。性能曲線とかが判らないので、なんとも言えませんけど、松原さんのHUMMERにZZ4を積んだ時にはROMを書き換えて低速重視にしてもらいましたので、同様にすることは可能かと思います。このエンジンは明日掛けてみて様子を見ます。このままだと竹下君のJeepに積むのが一番のような気がします。

2004.7.8.    石飛 毅氏

面白い物で(笑い事ではありません)午前中に名古屋の方からブレーキが抜けたと言う話が来たと思ったら、夕方にも同じ話がきて、偶然にしてはビックリでした。どちらも事なきを得た様です。
ACコントローラーの回路が解りました。一応それぞれの電気部品の用途の解明は実写の配線と比較して行えば完璧です。これでこのタイプのコントローラーの壊れた時の修理は国内調達が可能です。
色々問い合わせがあって、久々にHUMMERの中古車状況を調べた所、HUMMER JAPANもリストにも掲載台数が増えています。インターネットオークションにも出ていますので玉は最近多いみたいですね。クレグレも購入の際は現物をしっかり見ましょう!

2004.7.7.    石飛 毅氏

先週の火曜日はトムラガレージにお邪魔していたので、スナップオンは久々です。
今回は注文していたワイヤーツイスターを購入しました。さし当たっての使用目的はディスクブレーキとハーフシャフトを共締めしているボルトを予め穴の開いたハイグレードな物に交換した時に使います。今回購入した物は右回転左回転切り替え式で、丁度キャンペーン品でしたので、財布への負担は少し軽くなりました。今まで持ってた物はワイヤー直径が#032(0.8mm)まででしたが今回購入した物は#041(1.0mm)まで使用可能です。先端もアンパンマンの口のようになっているのでワイヤーを傷つけません。ワイヤーの在庫は#032だけでしたが、先日、平野さんが#041うを譲ってくださったので、今までよりしっかりとワイヤーリングが出来ます。もう一つ買ったのはラチェットハンドルです。特徴はハンドルの柄の部分を回転させるとヘッドが回転して、普通のレンチとしても使えます。もちろん左右の切り替えも通常通り可能です。
HUMMERの場合はエンジン横の作業をする時に、ラチェットレンチのハンドルが振れなくて苦労します。また、ラチェットの抵抗がネジの抵抗を上回るとハンドルを回てもネジが締まらない事があります。このような場合は指で予め硬くなるまで締めてからラチェットハンドルを使いますが、こんな時にこれがあれば大変便利です。弱点はヘッドが重いこととヘッドが大きい事です。これは噴射ノズルの締めつけにももってこいなのですが、ノズル用のソケットの差込サイズが1/2です。当方の持っている変換アダプターは全長が3cmほど長くなってしまうのでメリットが生かせません。そんな不満をスナップオンディラーにいうとばっちりなアダプターを紹介してくれました。これであれば全長を伸ばさないで大きいサイズのソケットが使えます。
今回は落合さん、前回は広田さん、その前はミドリさん、大井先生、林さん・・・と96-97(前期まで)のACコントローラは良く壊れます。大抵は抵抗がパンクする事が多いので、この修理は簡単ですけど、それ以外の部分が壊れると今までお手上げでした。マニュアルにはコントローラー本体はブラックボックスなので抵抗のパンク以外は諦めていました。部品としては出るのですが、価格は信じられないぐらい高価です。
今回、手元にあるリンク品をバラバラにして回路図の作成を行いました。抵抗、ダイオードは規格を簡単に解明できるのですけど、トランジスター規格は調査が必要です。スイッチ(アルプス電気製)の回路は基盤から外して調べないと解明できません。現在、基盤のパターンを追いかけて先ずラフに基盤そのものの図面を書きました。スイッチも一つの中に可変抵抗と単にON/OFFするスイッチが入っていました。風路切り替えのモーターは電圧変動回路だったり、電流変動回路だったりと簡単な部品ですが、高度な要求をしている部分も見られます。我々の会社ですと、一つのICで済ませる回路も安価な部品を使っています。そのお陰で今回回路解析を行う気になったのですが、負荷側が良く解らないので、未だ十分な解析は出来ていませんが、そのうち出来ると思います。今のところこれ以外の年式(93年を除く)で壊れた事はありませんのでこの年式以外の方は余り気にする事ではないでしょう。
先日、スカイオートに行った時に見つけたのですが、カナダ仕様の給油口にはフランス語?(DUって書いてあるからフランス語と勝手に思っています)が書かれていました。カナダにはフランスからの移民が多いからでしょうか?知らなかったです。それと、ACですが97年式でもコンバージョンではないオリジナルでバキュームコントロール式のACが付いている場合がありました。97年のマニュアルには両タイプのエアコンが出ていました。判別はコントローラーのダイヤルが3個だけの物がバキューム式3個の間に2個小さいプッシュスイッチがあるものは旧タイプとなります。旧タイプは駄目と言う訳ではありませんが、コントローラー、ソレノイドバルブにトラブルがあります、ヒーターの水路のバルブは樹脂なので信頼性は高いです。それ以外の部分はACガスのホースを前後で分配する部分の破れと、ホース交換時にエバポレーターを壊すリスクが大きい事です。以前にも書いたように、当方はエバポレーターを壊してしまいACユニットを交換しました。元々95年の場合はエバポレーターが小さいため効きが悪かったので、現在ひえひえなのでこれでよかったと自分には言い聞かせています。

2004.7.6.    石飛 毅氏

落合さんがHUMMERを引取りにきました。
ガレージに着いて早速試乗すると、今までのショックが嘘のように治って居るのに感激されていました。PCMのコネクターが破損しているために、再発の恐れがありますので一応配線にストレスが来ないようにPCMの固定は行わずに運用してもらうようにしてそのままお帰りになりましたが、川越インターに向かう途中に再発して引き返してきました。配線にストレスが来ないようにPCMをソーッと置いたのですがグローボックスを押し込んだ時にまた接触不良を起こしたようです。ガレージに引き返してコネクターを抜いて、ピンを少しあおって、再度コネクターをい差し込んでグローボックスを押し込まないでそのままにして帰ってもらいました。途中で電話を入れたところ順調だと言う事なので一安心です。

2004.7.5.    石飛 毅氏

土曜日は、息子の「高校野球夏の大会」の予選が始まるので激励会に行って来たために夕方からの作業となりました。
ミドリさんのフレームへの塗装を行いながら、落合さんのHUMMERのバックランプ不動、燃料タンクの固定、ACの修理、ブースト計の取り付けをしました。バックランプのスイッチは電源を直接シフトレバーの下にあるスイッチでON/OFFでしています。従って順番に電源ラインを辿って行けばトラブル箇所の特定は可能です。今回のトラブル箇所はシフトレバー下にあるコネクターがキチンとはまっていませんでした。燃料タンクの固定はボディリフトした時に燃料タンクとボディの隙間に挟んだスペーサーが落下したようです。狭山ハウジングの置き場に丁度良い角材があったので2個頂き、それを黒で塗装して挟みました。
ACは先ずヒーターバルブのコントロールバルブに電源が来ていなかったので、コントローラーの配線を改造してバルブに電源が流れるようにして配管を元のように繋ぎ直してACのスイッチを入れても電源が来て居るのにソレノイドバルブは動作しません。新しいソレノイドバルブに交換したところ動作しましたので、コントローラーとソレノイドバルブの両方とも壊れていたようです。壊れたバルブをテスターで点検した所、抵抗値は新品と同じなので故障はコイルの断線ではなくて、バルブボディの固着と思われます。これは非分解なので修理は出来ません。夜間だったのでガスは追加していませんけど良く冷えていました。また、バキュームホースが硬化してて漏れるのも時間の問題だと思われるので交換しておきました。この部分がもれているとウエストゲートバルブの動作不良になって、過給圧が下がります。今回も余りエンジンが調子がよくなかったのはこれが原因だと思われます。
ターボエンジンのHUMMERはエンジンの調子の悪さは過給圧不足が原因の場合があります。元々ブースト不足でもそこそこ走ってしまうので気が付かない事があります。そこでドライバーがエンジンの調子を把握するために当方はブースト計の取り付けをお勧めしています。HUMMERの純正の時計は正確ではないし、夜間の照明用ランプが熱を持ってメーター本体を焦がす事もあります。その駄目時計を諦めて時計と同じ大きさのブース時計を取り付けます。タコメーターの照明も切れていたのでついでにテスターを当てて点検した所抵抗値はゼロでした。球切れです。所がタコメーターは非分解なのでランプが切れたら本体ごと交換になります。試乗した所エンジンパワーもモリモリで気持ちよくドライブできるようになりました。所が突然エンジンチェックのランプが点等。慌ててガレージに戻って点検すると、PCMのコネクターの接触不良が原因でした。このコネクターはオーナーがご自身でチューンドPCMに交換したときにコネクターを壊してしまい壊れたまま差し込んであるので定位置に取り付けると配線しストレスが掛かって振動が重なると緩んでしまいます。パーツリストで調べるとこのコネクターはパーツで出るので要交換です。
金曜日にスカイオートに行った時に、栃木の方がお買いになったHUMMERで調達に時間の掛かる部品をお貸しして出来るだけ納車を早める協力を提言しておいたので、日曜日にスカイオートの村上さんが部品の引き取りにおいでになりました。それも、お土産に昨日紹介したHUMMER自転車をお土産に持ってきてくれたので、大喜びです。狭いガレージですが、HUMMERが好きな村上さんには当方のガレージの濃さを喜んでもらえました。スカイオートでも部品の在庫は沢山有るのですが、やたらと在庫を増やしても無駄な部分があるし、長期在庫の効かない物もあるので、お互いに必要な部品が出たらトレードし会う事にしました。現物返しであればお互いのリスクも無いし、部品待ちで長い時間工場の作業場を占領する事も無くなるので皆が得する事です。既にランドマップさんともこの協定を結んで居るので、当方の部品ネットワークが広がりました。また、トラブルの事例の情報交換も有意義です。
その中でも当クラブでは今まで1件と少ないのですが、ウインカーの故障(結構多いそうです)の修理方法(通常はアッセイ交換)は価値のある情報でした。当方からはACコントローラーの修理を紹介していますが、コントローラーの回路図は当方の頭の中なので解りやすい回路図を描いてから紹介したいと思います。以前は村上さん自身もHUMMERをお持ちでしたが、在庫の少ない時に商売柄お客さんに切望されて売却してしまった様です。近いうちに自分用を用意しないとカッコが付かないので自分用を準備しているといってました。お店としてはH1について今後も力を入れていくそうで、他店で買ったHUMMERでも修理は行うようです。自転車を頂いたからといって援護するわけではありませんけど、当方としては自分のお客さんのために素人の当方の所に来て色々情報収集して関係を良好に保とうとしているいる努力は評価します。
インターネットの発達で来店されるお客さんの殆どが当方のHPを見ているそうです。そうなると、お店としても無視する事が大きなマイナスになるので、「仲良くしています」と言うメリットの方が大きいと思います。当方の立場は中立ですが好意的な人には傾くのは仕方が無いです。あれ?もしかしてコロッとだまされているのかな?まあ悪い気はしませんでした。
ミドリさんは、ラジエーターが無いうちにデフカバーの塗装をして置きました。エンジンの積み込みの準備を行い、来週からエンジン積み込みを行います。ボルト類は出来るだけ新しい物を使う予定ですけど、ボルト類は腐食しやすいので出来るだけ表面処理をしながら組みつけていきます。ヘリコプターフックはエンジンを積み込んでからでも行えるので、部品を待たずにエンジンを載せます。


 

2004.7.3.    石飛 毅氏

本日、スカイオートに行って来ました。
行った理由は、最近知り合いになった方がHUMMERを探してて、スカイオートで購入する事がほぼ決まったので、事前に見せてもらうために行きました。スカイオートは以前HUMMERの専用店舗を持っていましたが、店舗間の移動が大変なのと、本店の2階にあった「モデルガンショップ」が駅から遠いので、店舗の入れ替えを行いました。ここのところH2のお陰でH1の知名度が上がったので以前より販売は好調のようです。今回店舗には3台のH1が置いてありその内GAS HUMMERが2台有りました。ボディの形状はワゴンと4HDで両方とも赤でした。夕方の日が暮れてからの訪問だったので良く解りませんでしたが、95年式なので当方のHUMMERと同じ赤なのですが良く見ると一台はパールの入った赤でした。
どちらも95年式で4HTの方はACがレトロフィットキットが組まれています。ワゴンの方は排気管を作り直しをしているようで、テールパイプにはかっこいいマフラーカッターが付いています。既に生産されてから9年間たって居ますがマダマダ行けます。中古車と言うのは面白い物で今まで使っていたオーナーの工夫が見ることが出来て、中には成るほどと思うような部分もあります。
今回は4HTの方に面白い工夫がありました。先ずウインチですけどフロントにヒッチメンバーを取り付けて、配線にはきちんとしたコネクターを使いワンタッチで取り外せるようになっていました。このままリアにも配線がしてあってリアのヒッチメンバーに差し込んでも使えるようになっていました。もう一つはワイパーです。HUMMERのワイパーはスプリングの力が弱目なのてブレードの中心に十分な力が伝わらないので拭き残しが出ます。ブレードを新品に換えても拭き残しが出て来るとワイパーアームを交換しないと直りません。ワイパー駆動軸とガラス面の作る角度が悪い上、平面ガラスなので、これは構造的問題です。今回見たものは長年使ってへたったスプリングを手助けするために絶妙な形をしたバネを根元に付けていました。
スカイオートは最近価格表示方法を変更して総額表示にしています。これはいわゆる任意保険を抜いた乗れるまでの「コミコミ」費用です。ただし、これは経費の安い1ナンバーでの物で、3ナンバーにした場合は、税金、自賠責などの差額だけ上乗せすれば良いそうです。店舗内はHUMMERの部品の他、ショーケース一杯にHUMMERのミニカーが展示されていました。
お目当てのHUMMERは別の場所にある工場に置いてあるので、店舗の方はソコソコに工場に案内してもらいました。工場は店舗から5分ぐらいの所にあって、広さはかなりな物で、そこには2台のリフトと社長のコレクションがズラーッと並んでいます。中には購入当時のまま新車で保管されている物もあります。ヘッドを修理中のダッチラム(自作内装!)がありましたけど、修理もしっかりやっているようです。スキャナーも日本語版のテック2が使い込まれていました。
本題のHUMMERは既に納車整備を始められててフロントガラスの片側が外されています。このHUMMERは97年式でエアコンが最新バージョンなので後期型で、メーター類を見るとカナダ仕様です。本来フロントガラスは、両方とも熱戦入りの物ですが、なぜかこのHUMMERにはそれが付いていなくて、上部のぼかしも入っていない透明の物が付いていました。
スカイオートは最近、長年の経験上納車後に短いスパンで交換する事の多いボールジョイントやアイドラーアーム、ブレーキパット、ベルト全油脂等はクレーム修理で行うとトータルで工数アップになるのと、これらを交換することで商品価値も上がるので、契約が決まった時点で全て交換しているようです。ウインドウも熱線入りの物を注文中ですが納車時に間に合わないといけないので、とりあえず当方手持ちの透明ガラスとスカイオート所有のぼかし付きガラスを交換して透明な物を取り付けることにしました。(この交換は当方が得しました)部品を事前に交換しておけばいのではないかと思ったのですが、明らかに悪い所は展示前に交換するのですが、早急に交換が必要ない賞味期限の残っているものは展示中の消耗分が勿体無いので契約後に一気にもれなくやる方が効率も良いし、同じ費用でお客のために成るという考えらしいです。その考えは賛成ですね。
このHUMMERもそれらのパーツ交換されるというので、今回見る所がぐんと減ってしまうのですが、一通り見させてもらいました。エンジンルームは年式の割りに小奇麗でACのコンプレッサーは新品が付いていました。ACの配管も通常はこの年式であれば多少の錆が付いているのが当たり前ですが、綺麗でした。スカイオートの方とエンジンが対策済みかどうか色々見ましたけど、これという積み替えの形跡は無いのですが、スターターは一回外した事があるようです。下回りは全体的に腐食があります。これらの殆どは少し擦ると取れるようなもので排気管以外い特に深い物はありません。排気管はどうにかするとスカイオートさんは言ってます。ボルト類は絶対に交換したほうがいいでしょう。オイル漏れは当方のHUMMERと全く同じで、エンジンとミッションの間がほんのりにじむ程度、トランスファーから少したれる程度です。トランスファーは走行中にはにじむけど、置いてある状態の時は滲まないので、車体の下に漏れあとが来ません。大抵ゴムホースの交換で一時的に直りますので、この部分のゴムホースの交換をお勧めしておきました。
おおむね見た後、納車時にはしっかり仕上げるのでまた見てくださいと言われました。一つ驚いたのはこのHUMMERが履いているMTです。このHTには明らかに手作業と思われるサイプがまるでスタッドレスタイヤのように入っていました。カナダ仕様ということで単純な予想ですが、オーナーが少しでも雪道を快適に走るように行ったと考えられます。以前タイヤメーカーの人に聞きましたが、この手のサイプには効果があるそうです。確かにサイプの他にもゴム質とかが対アイスバーン性能に影響しますが、こんな手彫りは大量生産できませんからやらないだけで、テストでは同じような方法を使っているそうです。アイスバーンで試してみたいです。
工場に大きなHUMMERと書かれた箱があったので興味本位で中身を効くとHUMMERの折りたたみ式MTBでした。「見ますか?」といわれて好意に甘えさせて頂きまして開梱した所、中々の自転車が出てきました。アルミのフレームでフロントサス付きメカはシマノのLXでした。フロントはディスク、リアーはVブレーキです。リアはディスクよりタイヤの取り外しはVブレーキの方が楽チンですから使い分けはいい選択だと思います。スカイオートさんでは2台仕入れれてもう1台は売れたそうです。
車を点検した後に色々話をした所、現在仕事で全米を回っている人にお願いしてHUMMERを集めているそうですが、ハンティントンビーチHUMMERもGMとの契約が継続できずに(H2の販売権も取れなくてH1の契約期間が満了)閉店したので、カリフォルニアだけでは中々状態の良いH1を見つけられないそうです。そこで新車販売するためにスカイオートでは03モデルの新車を注文したそうです。これは販売目的ではなく、新車を登録するために必要なブレーキテストを行い、認証を取るためです。ブレーキテストが上手く行ったらニコニコですが、失敗したら無駄になるので少しでも出費を抑える為に04ではなくて03を買ったようです。更に話を聞くと勝算はあるようなので今後の行方が楽しみです。
本日スカイオートに行ってHUMMERに掛ける情熱は感じることが出来ました。もう個人のレベルでは出来ない事で、誰からやらないと今後H1の新車は入ってきませんので、このチャレンジは賞賛します。


 

 2004年6月