2004年7月  HUMMER ESSAY 2004年8月      

2004.8.29.    石飛 毅氏

以前、万座でスタータを落として救援して、その後に当方のガレージにお見えなって絶好調だったのですが、先日、ミッションからベルトが擦れるような音がして、変速もままならないと言う状態だと報告がありました。
オーナーはかなり滅入っていましたが、当方のガレージに来た時は不調の片鱗も無く変速もスムースだったので、そう簡単に壊れる訳は無いと当方は思いましたので、電話で色々症状を聞きました。先ずエンジンを掛けて直ぐは良好で少し走ると不調になる。レベルゲージで見る限りではATFはキチンと入っている。色もさほど悪くない。でも匂いは臭いというものでした。先ず、ATFのレベルがOKで変速をしないと言う事は圧力が上がっていないという事が考えられます。油圧が上がらない理由には配管やオイルクーラーの詰まりが考えられますけど、詰まりは大抵オイルクーラーで発生する確率のほうが配管より多いです。でも、もしオイルクーラーが詰まった時でもATFはバイパスバルブを通ってATFは狭い範囲ですが循環されて、そのうち温度が上がってチェックランプが点灯します。ですから不具合が解るのはATの不調よりランプの点灯で状態を発見できます。
今回の場合は、エンジンを掛けて直ぐなので、恐らく配管当の詰まりとは思えません。もっとも、詰まっている場合は圧力が上がりすぎるということになるので変速はします。また、今までの経験ではミッションのOHで壊れる可能性として一番高いのは変速しても滑って走らないと言う場合は無条件でOHしてクラッチプレートの交換が必要です。これらの事から、今回の場合は恐らくATFを吸い上げていないためと予測しました。吸い上げない理由としてはATフィルターの詰まりですが、これは交換して間もない。最初は動くと言う事からATフィルターが脱落していると予想しました。エンジンが回っていない時はATFはミッションのバルブボディは全沈しております。エンジンを掛けてポンプが回るとATの中でレベルが下がり、バルブボディはほぼATFから出てきます。ATフィルターはバルブボディに差し込まれているので、この状態でもATFの中に入っているのでATFを吸い上げる事ができます。しかしATフィルターが脱落していると、ストローで飲み物を飲んだ時に底に残った飲み物を吸う状態と同じく空気とATFが混じった状態になって、油圧が足らなくなって正常動作をしなくなるからです。
本当は長野に行けば直る可能性は高いのですが、ミドリさんもやらなくてはいけないし、HUMMERは自宅にありATFを交換してみるというので単純にATFを変えても原因を特定しないとそれは無駄になるのでどうせなら、少し整備に長けている知人と一緒にオイルパンを外して点検する事をお勧めしました。恐らくこの時点で当方の予想を鵜呑みにはしていないと予想できたので、オイルパンを外す時は必ずミッションのサポートメンバーを外してオイルパンをソーッと真下に下ろして作業するように伝えました。フィルターは先ほど書いた様に、オイルパンの中に漬かっていますのでATのオイルパンを見ると厚みが無いのでそのままメンバーを外さないで取りたくなるのですが、オイルパンを外した時に上手く抜けなくてATFだらけになりますし何よりフィルターの状態が解らなくなると、原因の特定が出来ないので順当な方法をお勧めしました。
お昼過ぎに電話があって、予想どうりATフィルターが脱落していたようです。(この時点で尊敬してくれたはずです)オイルパンとマグネットには金属粉が沢山付いて、底の方のATFは茶色になっていたようです。ATのクラッチは金属のリングプレートと、摩擦材のプレートが互い違いに入っていますので、この両方が摩耗した物が沈殿していたと思われます。量にもよりますけど、賞味期限が無くなるほどの摩耗であればずっしり貯まっているはずなので多少寿命は短くなるでしょうが、そのままでも大丈夫だと思います。暫くしてまた電話で無事直ったと報告がありました。今までに色々ハプニングがあったので仕方がないのですが、最初に連絡が入った時にはミッションの値段ばかり気にしてて呆然としていましたが、不具合、即交換してくれーじゃなくてヨーク考えてみるべきです。商売の方はその症状を聞いて最悪の状態を予測して見積もりを言わないといけないので仕方がありませんけど、当方のも持っている在庫品を安くしてもらおうと思っているのであればそれは心外です。
もちろん最近はそういう人は減って、今回のように自分でチャレンジして解決しているので助かります。故障診断は幾らでもお手伝いしますので、そこの所をご理解していただきたいです。まあ今回はキチンと直って好調になったのでオーナーと同じ位喜べました。実費は1万円ぐらいだと思いますけど、付き合ってくれたお友達にはちゃんと御礼をしましょうね。
そうそう、最近クラブの名前を勝手に使っている人が居るみたいです。万が一何かあったら石飛に聞いてみると相手にお伝えください。当方の事を知っているような訳の解らないメールが来ますので、そういうメールは関わりたくないので削除しています。
気候が良いので、ミドリさん進みました。雨でしたが涼しいのでヒロシもHUMMERの下から中々出てきません。先ず当方担当のエンジン部分ですが、昨日作成した電動ファンに配線を行い、ACの配管も全て一旦仮止めを行いました。段々エンジンルームも配管配線で目一杯になり色々不都合な部分が出てきます。配管の振り方を変えたり、振動で削れそうな配管は接触を避けて配置の微調整をしました。大きく変更したのはエアコンのレシーバータンクです。エアコンの配管はゴム製なのですが、ジョイント部分に曲がり方向の力が掛かるとガス漏れの原因になるからです。オリジナルの位置ですとラジエーターに当たって無理な力が掛かるのでレシーバータンクを少し後方にして上にあげました。パワステのクーラーを取り付けて配管を行い、全ての配置を決め手から本締めを行いました。エアコンの配管はオーリングにはPAGオイルを塗りこんでから取り付けました。
マフラーの取り付けも、やはり一筋縄では行かないようです。太鼓の固定ボルトは外す時よりは楽ですが工具が上手く入らないので、面倒なようでした。テール部分も結局マフラーのステーがパイプに当たり固定できないので分厚いステーをカットしました。
先日、日本ランドローバークラブの方に聞いたところ、純水でクーラントを薄めるとエンジンのウォータージャケット、ラジエーター配管に全くカスが付かないそうです。またクーラント自体も腐らないので、とても長持ちするそうです。今回はミドリさんはリアエアコンのコア以外の殆どの冷却系を新品にしましたので、ぜひトライをしてみたいと思います。純水が手に入らない場合は、精製水は市販されているので薬局で購入できます。当方もエンジン交換したから随分たつのでこの際全量交換してみたいと思います。

2004.8.29.    石飛 毅氏

台風の影響で雨が降っていたので湿度が高いはずですけど、凌ぎ易い気候です。
おかげで飲み物を取り過ぎないし、休憩も少なく集中できます。
今日は、ミドリサンの電動ファンの取付けをしました。本当は図面を書いて、金属加工業者にお願いしようと思って図面を書きましたが、インタークーラーの寸法が出ていないので、採寸しても恐らく、斜めになったり、追加工しないと上手く載せられない恐れがあるので、現合で寸法を当たりながら作りながら作成する事にしました。材料は加工性の良さと見栄えが良いのでアルミ材をカインズホームで購入して作成しました。ちなみに材料代は3000円程です。この他に配管の当たりそうな部分をガードする溝ゴムも買いました。ラジエーターユニットの一番上に乗って居るのはエアコンのコンデンサーですが、オリジナルはオイルクーラーにベッタリと載せて取り付くのでコンデンサーをサポートする板金は強度をあまり必要としないため板厚が余りありません。そのため、この部分は既に割れていました。具合の悪い事にインタークーラーを取り付けた場合はコンデンサーの取り付けはインタークーラーに付いている直径20mm程の4本のボスの上に載せる構造になります。
仮止めしてみましたけど、予想通りこの板金の厚みですと強度不足で曲がってしまいます。そこで、ボスとコンデンサーの間に補強材としてアルミのLアングルを挟んで、その上にべったりとコンデンサーを載せました。アルミの板厚は2,0ですが、L型なので強度は十分です。この状態で配管の逃げを作り、電動ファンの設置予定場所を決めてバイスプライヤーで部材を仮止めしながら、罫書き線を入れてきったり張ったりします。インタークーラーに溶接されているボスはネジの深さが浅くて、あまりこの部分に色々な部材をと共締めすると、ボスの材質がアルミなので取り外しのたびにネジを舐める心配があるので、この部分は半永久的に緩める必要が無いように、電動ファンのステーはL金具を足がかりにする事にしました。
次に電動ファンを取り付ける金具を最初につけたL金具の幅に合わせてカットします。電動ファンの上部を固定する位置を決めて片側を固定します。次に同じ側の下の部分を固定して2本が斜めになっていないことを確認して反対側も固定します。と簡単に書くとこれだけの事ですけど、作成が終わったときは24時を過ぎていました。書いている今は2時半です。電動ファンの取付けを考えている方は写真を見て参考にして下さい。Lアングルは40mmX40mmX1mmを2本。20mmX30mmX1mを2本です。
そうだ!ラジコンの色を塗るのを忘れた。


 

2004.8.28.    石飛 毅氏

ラジコン入手しました。
デカイ!とにかくでかいので一通り箱を見て、棄てる事にしました。箱には8歳以上が対象と書いて有あるので、我々が使うのはOKという事です。生産国はマレーシアで、「Fast Lane」と言うトイザラスのブランドで売られています。勿論GMのライセンスを取得しています。さて、購入して早速箱を眺めた後にワクワク箱を開けます。田宮とか京商、を初めとするキットラジコンを経験された方にとって、こんなTOYラジコンあたりでワクワクしている当方をお笑いでしょうが、当方は昔「竹川スペシャル」と言う1/8エンジンバギーで全日本に行った事が2回あります。その頃はラジコンマガジンとかにも出てて・・・昔の話です。まあ一応RCレース経験者です。
要するに、当時は当然この手のラジコンは死んでも買わないと当時は思っていたのですが、今回は特別です。先ず、このラジコンを自分のHUMMERと同じにして走らせると言う事が今回の楽しみです。勿論、形状的に変更するには大掛かりな物は諦めますけど、今回のラジコンは中々出来が良いので、さほど大きな改造をしなくても済みそうです。箱を開けて取り扱い説明書を読みます。販売仕様は日本向けにNIKKOが日本語の取説を入れています。取説にも「Fast Lane」と入っているので、トイザラス専用モデルであると思われます。これを30秒ほどで完読。日本国内専用の保証書が入っていました。お買い上げ後3ヶ月以内は保障期間です。でも改造した場合は駄目と書いてあるのですが、いったいどの程度までが範囲なのか判りません。動力用のニッカドは充電していないので充電しろと書いてあります。本当はしてあるんだけど直ぐに無くなると文句を言う馬鹿がいるから大抵このての説明書には書いてあるんですよね。こんな事を逆らっても仕方が無いので充電を開始しました。
その間、構造がどうなっているか、チェックをしました。フロントサスペンションは実車と同じくWウイッシュボーンでリアはトレーディングアーム。1/8エンジンバギーが2WDから4WDに変わるときにサーキット20とかフランコがこのレイアウトでした。やがて4WDのランドジャンプが出て、その差が大きく2WDの壊滅は2年程で全て4WDになってしまいました。勿論このラジコンは2WDです。ハブリダクションもありません。タイヤを手で回すとリアにはちゃんとデフが付いています。モーターは540だと思います。この部分を分解すると保証が利かなくなると思われるので外から見るだけです。
眺めているとフレームとボディはタッピングビスで止まっていますので試しにボディを外してみました。この程度であれば保証範囲内でしょう。ボディとフレームは前後合計4本のタッピングで止まっているだすが、外す時に天井当たりにコネクターがありますので手で抜いてからビスは緩めた方が良いでしょう。4本のネジを抜いてもウインチが引っ掛かっているので、リアを持ち上げながら外すと簡単にボディが外せます。ザーッと眺めると、ボディのパーツの点数は多くて、それぞれがキチント出来ています。殆どがネジ止めなので簡単に外せます。
ボディを外して色々なパーツを外しているうちに、段々「どうせなら塗装しちゃえ」という悪魔のささやきが聞こえてきて、保証が利かなくなるのが嫌だからと思いましたが、綺麗に剥がして元に戻せは言いカナ?と段々誘惑に負けてばらす事にしました。ボディとウインドウは別部品ですからウインドウを外して塗装すればマスキングの必要がありません。そこでウインドウ部分を取り外すために4本のタッピングビスを緩めても、ヘッドライト、ライトバー、テールの配線が邪魔で外せません。ヘッドライトとテールは、熱溶着して配線を固定しているので、頭の部分を少しいじめると熱で溶けた部分は簡単に取れます。しかしライトバーの配線は組み立て後半田付けらしくどうやっても取れません。暫く考えた後、ライトバーを付けないという結論に達して、配線をチョキン。恐らくこの時点で保証範囲を超える改造となったと自覚しました。
こうなったら徹底的にばらして行きましたが一つだけ残念だったのは、ライトバーとウインドウフレームの固定は熱溶着だと思っていたらM1.5位のメガネのつるを止めている位の細いビスで留めてあるのを分からないでクニペックスでぱちんと切ってしまいました。こうなるとドンドン強気で、サイドステップも撤去、メッキ部品も黒にしたいので取り外してからどうやってメッキを取るか考えた挙句、実車と同じくサンドブラスターでメッキを剥がす事を思いつき、一応目立たない所で試した所、簡単にメッキは剥がれて、尚且つつや消し具合も質感が出て大満足!他のメッキ部分もマスキングしてブラストを当てることにします。このラジコンはやはり細かいミラー、インテークキノコ、燃料キャップ、ドア取っ手、バンパー等のパーツを別部品にして、一体でボディと一緒に成型しなかった所が、全体的な質感向上になった様です。バラバラにしたので天気がいい日に塗装をするつもりです。


 

2004.8.26.    石飛 毅氏

ここの所、オリンピックをついつい見てしまったのと、仕事も忙しく帰りが遅いし、ガレージから写真を送れないので、報告が遅れています。
オリンピックも後半は前半のメダルダッシュも無いので落ち着きましたし、ガレージにもADSLを引く計画が具体化しているので環境は改善される予定です。先週、オークションを見てビックリ、先月修理の終わったばかりのHUMMERが・・・・事情があってのことでしょうが残念でした。
面白い話としては、牧野さんがトイザラス1/6のHUMMER H1ラジコンを買ってきました。ラジコンと言ってもローテクのTOYラジコンですけど、その大きさとディテールがしっかりしてて楽しそうです。大きさは1/6と言うだけあって一抱えの大きさで、ボディの形状はWAGONです。色は黒でルーフキャリアも付いています。当方が15年以上前にラジコン競技をしていた頃のTOY物は動力源が大抵乾電池だったのですけど、ちゃんと7.2V(単Uサイズ6セル)のニッカドバッテリーパックを使用していました。プロポとかモーターはダサダサですけど、ガレージの駐車場を走らせて見た所それなりに楽しめます。ボディはWAGONなのですけど後部のルーフは取り外しが出来るのでそのまま4DrHTに変身可能です。ホィールは純正の2ピース17インチ アルミホィールを履いています。ミラーは最新のミッキーマウス型ミラーです。走行中はヘッドライト、ルーフライト、テールランプが点灯しています。これで13800円と言うのはお買い得?だと思います。
その後、牧野さんが調べた所メーカーはNIKKO http://www.nikko-group.com/ という亀有に本社がある日本のメーカーで、アメリカにもNIKKOアメリカと言う出先の関連会社があります。少子化やゲームの時代になって恐らくこの手のマーケットも苦戦していると思われますけど、メーカーの真面目さと、我々マニアでも納得する出来には脱帽します。牧野さんが問い合わせた所、このモデルはトイザラス限定専用モデルと言う事で、日米両方のメーカーHPには出ていません。これを皆で走らせたら面白いと思い、周波数を選べるが牧野さんがメーカーに問い合わせた所、大変丁寧で対応も良く、送料は負担しないといけませんけどクリスタル交換を無償でやってくれるそうです。バンドは27M帯で、6チャンネル用意されているそうです。恐らくクリスタル交換式ですが、TX、RX共にケースを開けないと交換できないのでメーカーに送る事になっているようです。恐らく市販されている同形状のクリスタルであれば自分で交換できると思います。早速トイザラスのネット販売を見たところ完売して居ました。
工藤さんがトイザラス入間店に行ったところ残りは一つで、鴻巣店で4台買い占めたそうです。工藤さんが、友野サンに配達したついでに柏店を覗いた所、無かったそうです。残り3台の内2台は当方と松原さんがゲットしたので、残りは1台有ります。トイザラスの話では販売店には来月末、ネットでは10月の頭に出荷可能で予約を受け付けています。次回、これでレースでもしますか?レギュレーションは、基本的にはモーター、プロポ、バッテリーは純正を使用してボディの改造は自由と言う事でやりたいです。それと現役ラジコンマニアの下田ケンは参加させません。彼は外観はそのままでモーターとか巻き直してモンスターにしちゃいそうですから参加させません。第2回は少し改造の範囲を広げましょう。(写真は牧野さん)


ミドリさんの報告が遅れていたので報告します。
エンジン周りは補器類の取り付けを行っていますが、電動ファンがACのコンデンサーに直接取り付けていたので、まるでピストルで撃たれたような後が付いていました。このまま組み付ける訳には行きませんので、フィンを修正して、塗装を落としペイントしました。この手のペイントは案外面倒で縦のフィンを両側からそれぞれ塗装して、最後に正面からも塗装します。それでも塗装むらができるので塗料の材料は思ったより沢山使います。コンデンサーの目的が放熱ですから大きさの割には面積が大きいのは当たり前と言う事です。
エアクリーナーケースは元々のものが腐食していたので、良品中古を再生して交換しました。その間ヒロシと竹チャンがリアブレーキの交換とマフラー交換をしていましたが、ボルトの錆による固着には閉口していました。特にマフラーは、ボディーのそこの部分に近い所からゴムバンドで吊られているのですけど、工具が入らない上に、固着しているので涙を呑んでノーマルのマフラーは切断しました。もちろんその気になれば溶接をしてもとに戻せるのですけど、この部分も腐食が激しいので、誰も使わないだろうけど・・・
ブレーキは大変なことになっていました。如何してこうなるのかは解らないのですけど、パッドがプレートから剥がれていました。回転方向に対しての止めはプレートのへこみ部分で受けているだけなので、このまま使っていたら落ちちゃうんじゃないかと思われます。HUMMER以外にも今まで沢山のパットを交換したけど初めてでした。4枚とも剥がれていたので、実ははがれていても良いのかも知れませんけどフロントはOKでした。後輪に大きな熱がかかったのか、汚れの付きやすい後輪のプレートに腐食が進んで接着剤を侵したかのどちらかだと思います。ブレーキも割りのフレームも写真で見るようにかなり腐食しています。この辺も錆を落として塗装します。
こうしてみると錆に対して過酷な条件かで使われていた事が解りますが一体どんな所だったんだろうと想像しますが、当方の頭では思いつきません。リアのプロペラシャフトもマフラーも折角外したので、センター部のフレームにも塗装をしました。今回交換するマフラーはステンレス製のピカピカマフラーでしたが、太平洋を渡ってくる間に損傷していました。国内調達品でしたら返したり、運送屋に文句を言うのですが、どうせ直ぐには物が入らないので、これは板金して修正しました。


 

2004.8.16.    石飛 毅氏

夏休み中に酒田ツアーしたかったのですが、毎日慌しくて酒田ツアーは断念しました。
ガレージからはデジカメのケーブルの調子が悪くてここの所、笠原さんにケーブルを借りていたのですけど、病気療養中でした笠原さんのお父さんが永眠され、休み中は一度もお見えにならなかったので夏休み中の報告が出来ませんでした。休み中の報告は順次行います。
先日、万座でスターターを落とされた方が奥さんと一緒にお見えになりました。スターターの後部を固定していないので気になっていたので、早めの対策を薦めていました。先ず、燃料ポンプに電源が来ていないため応急処置としてマニュアルで電源を供給していたのでこれを修復作業。最近エンジンオイルが大量に漏れてきていました。全体に信頼性が落ちて常に不安を持っているので、今回は、本格的にトータルチェックを行いました。先ず、NA DIESELエンジンの電磁ポンプの動作は、スターターが回っている時は、エンジンルームのリレーを通して電源が供給されます。スターターが止まると電源供給が終わります。エンジンが掛かるとオイルプレッシャーが5PSI以上になると接点がONになるスイッチを通してポンプが動作します。この時はリレーは関係ありません。20Aのヒューズはポンプの直前なので両方のルートで共用しています。
先ず、リレーの健康状態のチェックを行なった所、問題無が無くてスターターを回すとポンプは動作していました。次にオイルスイッチを点検するには、室内のエンジンカバーを取らないと触れない位置にあるために面倒でしたが、センターコンソールを取り外す事にしました。エンジンカバーを開けてビックリ!Vバンクに池が出来ていました。油差しで液体を吸引して、その後ウェスで綺麗に拭き取りました。エンジンを裏側から見ると、少し変な部分が所々ありました。覚えている部分では燃料の戻り配管が固定されていない。大気圧を測定する(BARO)センサーが宙ぶらりんでステーはグンニャリ曲がっていました。噴射ノズルの戻り配管のクランプもずれたまま、コンプレッサーは新しいけど、スターター同様お尻を固定しているステーが欠品、インマニを固定しているボルト配置がいい加減。エンジンや内部の汚れに比較してインマニは案外綺麗でした。センターコンソールには、以前、松原さんの93HUMMERに付いていたものと同じブースト計が付いていました。そういえば以前ランドマップに入庫している時に、なぜかラジエーターのシェラウド上部が切り取られててランドマップが補修していました。その時にラジエーターが傾いてて、修正をしていました。一番のいい加減な部分はボンネットのヒンジピンに割りピンが入っていませんでした。
これらのいい加減要素からこのHUMMERの素性を予想すると、このHUMMERには以前スーパーチャージャーが付いていたのではないかと思います。オイルスイッチの位置は通常、オイルプレッシャーセンサーが付いている位置だし、そこに本来あるべきオイルプレッシャー-センサーはVバンクに付いていました。ここにはメクラ穴は無いので、新たにブロックに穴をあけてセンサーを取り付けたようです。ここまでの改造をするのはかなり高度な作業です。しかし移設の理由は解りません。このHUMMERの履歴は米国でワンオーナー、国内オーナーは2人目で、新車時は白、その後赤、そして現在はその赤を剥がして艶消しの黒です。スーパーチャージャーの取り外した後の作業が雑なので米国のオーナーが手放す時に取り外したのではないかと思われます。
先ず、宙ぶらりんのセンサーのステーを修正して、サンブラを掛けて塗装、インマニのボルトを差し替えて固定。エアコンのお尻のステーは本来2本ですが、片方だけあった在庫品を取り付けました。燃料のリターンホースのクランプを修正してから元の位置に戻しました。肝心のオイルスイッチですが、取り外して点検した所、正常に動作しています。そこで、配線をもう一度確認して、コネクターの清掃とピンの曲がりを修正してエンジンを掛けたところ無事ポンプが動作しました。新車から9年を迎えている車体なので、接触不良が出てくる事は仕方が無い部分かもしれません。エンジンを掛けて何気なくVバンクを見ると短時間の割には大量の液体がたまり始めていました。燃料ホースから漏れているので、クランプを増し締めしても燃料漏れは止まりません。オーナーがホースをあおると燃料ホースの亀裂を発見しました。エンジンハッチを開けた時に貯まっていた液体を抜き取ったペットボトルを見ると、完全に分離しているので雨水と燃料が貯まっていた事が解りました。この燃料漏れの量はかなり多いのでVバンクにたまり、そこでも水分と分離して軽い軽油分がオーバーフローして、それがまるでエンジンオイル漏れと勘違いしていた様でした。
修理後、最初に当方の運転でオーナーを乗せて試乗しましたが、特に問題が有りませんでした。その後に、オーナーにハンドルをお返しして試乗してもらいました所、オーナーの感想は別物のようにエンジンの調子が良くなったようです。ミッションもスロットルポジションセンサーの修理後もシフトアップしないと言う現象がしょっちゅうあったようですが、燃料漏れでエンジンパワーが無いのでPCMがシフトアップ指令を出していなかっただけのようです。そのほかにも色々事故車から細かいパーツを移植したり、ドアのビビリ音を修復したりと盛りだくさんで、オーナーはご満悦でした。スターターのお尻の固定ですけど、オリジナルは複雑な形状の金物ですけど、竹下君が作ったステーはオリジナルよりしっかりし、取り外しの容易な優れものでした。アメリカに長期間あったHUMMERは色々改造されている履歴の物があるので要注意です。
夏休みなので、皆さんHUMMERに乗って居るらしく、マイナートラブルの対処連絡が沢山ありました。ちょっとした勘違いとか、たいした事ではないのですけど休み無しで直接携帯に掛けてくる緊急コールサービスはさほど苦ではありませんけど、遠方とはいえ一度ぐらいは顔を出してもらいたいですね。と、以前もかいた時にきちんとされている方がご自身の事と勘違いされてしまって困った事があるのですが、一度も顔を見たこともない方に対して何時でも休み無くコールして対応しているのって便利すぎると思いません?こちらも一度も顔を見たことが無い人と何度も電話で話をしているのってなんか変です。
今までにこの場に余り出たことが無いHUMMERを扱っているご商売の方から、当方へ訪問したいとのオファーがありました。物事の順番を解っている方ですね。 明日、ミドリさんの苦戦状況を報告します。


 

2004.8.12.    石飛 毅氏

当方の夏休みは、ガレージが忙しくて酒田には残念ですがどうも行けそうにもありません。
松原さんにはそのかわりミドリさんをキチンと作業しておきますとお伝えください。ミドリさんはエアコンのコンデンサーへの配管以外は終わり、エンジンルームの配線が終わりました。コンデンサーの配管を未だやっていないのは、取り付けてみたら、塗装が白っぽくなっているので、もう一度取り外して再度内部の洗浄と塗装をする事にしたからです。ATFのクーラーはフィンが弱いので新聞紙で包んだままで作業しています。この部分の配管は、オリジナルの配管を切断してATFが下から上に流れるように配管をしてエアの混入を防ぎます。配線、配管は例え金属とはいえ振動で擦れて破れる事が多々ありますので、配管の取り回しと配線の取り回しには十分注意が必要です。配管を止めるホースバンドは例によって全てオリジナルを捨てて、ランドマップから仕入れている、キチンと締め付ける事ができる高級品?(結構高いです)と交換しています。タービンのカバーは全て隠れてしまうのですけども耐熱塗料で塗装しておきました。
先日、工藤さんのHUMMERでラジエーターのアッパーホースが無理なレイアウトがたたって破れてしまったので、ミドリさんはアッパーホースの取り付け方法と形状を変更してストレスが出来るだけかからないようにしました。おおむね配管が終わった状態でレイアウトに試行錯誤をしたために傷だらけになったインタークーラーの配管を再塗装し綺麗になり納得しました。自己満足には塗装は欠かせません。明日はランドマップが切り取った配管に抜け止めを作る工具を借りて配管を抜けないように加工します。
CCV誌が毎年開催している、「Jeepの機能美展http://www.ictv.ne.jp/~ccv/JEEP2004.htmが開催されて居ます。今年で10年目を向かえましたが、当初より石川編集長のお考えで、イベントとしての派手さはありませんけど、清楚で力んでいない趣旨のお陰で、4輪駆動車のブームがさり、景気の悪い現在も従来と全く変わらなく続けて居る事に敬意を持っています。今回は車体の他にも古い無線機、全てハンドメイドの模型も展示されています。驚いた事に、この模型に付属している工具もモンキーはちゃんと動きます。会場は、入間博物館の屋内展示場です。圏央道入間インターからとても近いのでぜひお越しください。入場料は無料です。

2004.8.9.    石飛 毅氏

ミドリさん順調に作業が進んでいます。
ミッションのカバースターターのボルトも来ましたので、下回りの作業と、ラジエターユニットの作業とを平行して行いました。スターターの状態は全体的に錆が浮かんでいますけどピニオンの摩耗も無くまだまだ使えます。外観を塗装してしまったので、新品同様です。排気管は全体的に酷いさびの様ですが、部材に深く錆が進行していないので、これは交換にまでは至らないと判断し、錆を落としてから耐熱塗料で塗装して取り付けました。完成に近づいて来たから見ると新車のようには行きませんが、小奇麗になっています。ミドリさんはカナダで使われていたために道路にまいた塩カルが原因で、年式の割りに腐食が酷くて特に助手席側が運転席側に比べて錆が酷い原因として、路肩に塩カルがたまりやすいか、路肩の塩カルが混じった泥を巻き上げる為でしょうか?
以前ランドマップに入庫した時にスチーム洗浄をかなりしたのですが、あそこまで酷いとこうして部品をひとつひとつ取り外して掃除しないと駄目ですね。今回の作業で前半分は気にならない程度に仕上がってきていますが、ミッションより後ろは以前のままなので、その差がハッキリしています。作業の後半でマフラー交換、ブレーキローター交換を行いますので、最終的には全体が綺麗になるでしょう。ラジエーター周りは、やはり予想どうりインタークーラーの配管には閉口しました。以前は金属パイプ部分を曲げ加工して、ツナギ目はストレートのパイプでした。今回の物は、曲がった金属パイプもあればゴムパイプも曲がってて、更にこのゴムパイプに金属パイプを差し込むとあまりにもピッタリすぎて簡単に抜く事ができません。全体の仮配管をしていたので以前のように一体どうやって組んでいいのかさっぱり解らないと言う事はありませんので少しは楽です。抜いたり入れたり何度もやっているうちに折角の塗装も部分的に剥げてしまいました。これは組みあがった後に補修する事にします。
インタークラーを取り付けると3段重ねのラジエーターユニットのどれかが邪魔になるので、ATFクーラーと、エンジンオイルクーラーはファンシェラウドの中に移されます。エンジンオイルクーラーはこれで十分なのですが、ATFクーラーは不十分なためにラジエーターの下の部分に追加されます。以前のモデルには無かったので、何か問題があったのでしょうか?牽引とか激しいオフロードを走行する機会の多いアメリカではあの容量では不足な場合があるのかもと思います。恐らくこれは後からでも追加できると思いますので、心配性の方は友野サンにしらべて貰うと良いでしょう。この追加しているクーラーのタイプはパイプの周りにフィンが付いているものですから、ラジエータータイプと異なりつまりが無くて、配管抵抗も少ない物です。冷却効率は落ちますけど値段によっては当方も着けても良いかな?と思っています。
土曜日に、工藤さんが94年式の方のHUMMERを手放すのでスカイオートさんに販売をお願いするために両名がガレージに来ました。工藤さんは2台体制で行くつもりでしたが、やはり時間的に無理があるので94を手放す事にした様です。何時も、昼間ばかり見ているので気が付きませんでしたが、メーターの色が少し変わっているので、あれ?と思って聞いたところ、電球をブルーに替えて居るそうです。慌てて写真を撮ったのでピンボケですが、綺麗でした。細かい所に手を入れて可愛がっていたのが良く解ります。スカイオートさんも自前のHUMMERでお見えになりました。「自分で持っていないと立場が無い」との事で手に入れたばかりだそうですけど、ザーッと見たところ欠品だらけ!オイルキャップ、ホィールナット、リモコン・・・結局、お客さんが直ぐ欲しいといわれた時に自分のを外してしまうそうです。とは言ってもホイールナットまで・・・は・・・ねえ。中古品ですけど差し上げました。オイルフィーラーキャップも、友野サンが捨てた93年式の金属製のものが工具箱に転がっていたので、これもガムテープよりましなので進呈。バキバキに割れていたファンシェラウドも・・・どんな物でもHUMMERの部品は取っておくと有効に利用できるので一見ゴミに見えてもお宝なので捨てられません。
先週、当方のHUMMERに友野サンのお嬢さんを乗せた所、ファンモーターから時々キュルキュル音がしているので「何か居るよ?」と言われてしまいました。「ねずみだろ!?」と言った所「ミッキー?」と言ってました。要するに、フアンがケースに当たっているか軸受けの摩耗と思いファンモーターを外しました。コンバージョンしたACはとユニットは正面にファンモーターがあるのでとても簡単に外せます。取り外した所、フアンには当たったり擦れた後が無いので、モーターのケツに付いているゴムパイプを外して中を見ると薄っすらと錆びていました。以前ドレンが閉塞してモーターを水没させた事があるのでそれの後遺症の様でした。ファンそのものは良く回っているので、このゴムホースの穴からスプレーグリスのノズルを入れてカウンター軸受けにひと吹きしたところ、なおりませんでした。足らないのかと今度はしこたま吹いたところまったく変化なし。面倒なのでそのまま取り付けて、買い物に出かけた所、途中から嘘のように音が止まりました。温度が上がってグリスがしみこんだようです。CRCとかWD-40とかだと即効力があるけど長持ちしないので、やはり軸受けはグリスがいいと思っています。

2004.8.4.    石飛 毅氏

そちらに向かった松原さんは、もうくつろいでいますか?
今日は長〜い一日でした。先生も射撃でご存知の岩城滉一さんが、雑誌の取材で那須PSガレージを扱うために、我々も多少お手伝いをするために那須に向かいました。どうせな行くなら普段ガレージ漬けで娯楽の無い竹下君と博君も誘いガレージの慰安旅行も兼ねました。朝7:30に2人がお迎えに来てくれまた。日頃、小汚い洋服ばかりなので松原さんに辱をかかせてはいけないので、何時もより小奇麗にしてJeepからHUMMERに乗り換えて那須へ向かいました。他の友野サン、浅井サン、工藤さんとは何時ものように佐野パーキングで待ち合わせることにしています。
30分ほど走ると、工藤さんから電話。「圏央道から関越に乗り換える途中でクーラントが噴いたのでボンネットを開けてみるとアッパーホースが破れちゃっています。」と言う内容。オイオイ出発早々に進路変更して部品を取りにガレージに向かいました。8:45川越インター到着、ガレージで先ず50%のクーラントを20L作成し、当方がそのうち交換する予定の在庫品のアッパーホース、と念のためにロアーホースも積み込み各種ホースバンドを入れてある箱も積み込んだ所で工藤さんにもう一度破損箇所を確認。色々質問しても間違いなくアッパーホースが破損している事に確信を持って出発。もちろん小奇麗な洋服からつなぎに着替えました。狭山インターから圏央道に乗り工藤さんが止まっている所に到着したのは9:20。ボンネットを開けて既にホースバンドを外して置いてくれましたので作業は直ぐ出来るのですが、先ずは原因を調査。
破損しているのはラジエーターのアッパーホースで、ラジエーターから20cm位のところの上部に10cm位のカッターで切ったように裂けていました。これはエンジンからJ型に設置されているアッパーホースのラジエーター側がホースに付いている型のままでは接続できないので無理に配管されていました。工藤さんのHUMMERはアルミラジエーターに交換しています。アルミのラジエーターはオリジナルより接続口が下に向いているので配管にストレスがたまっていたようです。今後は、対策が必要です。またエンジン側の接続口はインタークーラーの配管が邪魔で上手くホースが入りません。これも対策した方がいいです。少しでも配管にストレスが無いように途中にあるサーポートは抜きました。ちなみに20l作っていったクーラントは殆ど全部飲み込みました。
外環に乗ったのは10:16で那須インターに着いたのは11:51でした。到着して先ず、皆さんに挨拶をして友野サンと顔を合わせると「燃料が漏れているの!」オイオイまたかよ。と思い、先ずお昼ご飯。ここのカレーは2種類の味が楽しめて大好きです。食後HUMMERの下を見るとかなりの量が漏れています。漏れている場所は左バンク付近なのと、走行に問題が無いと言う事からインジェクションポンプのリターン配管はゴムなので怪しい所は把握しました。取材を先ず終わらせてから修理をする事にしました。
取材は、中々面白かったです。岩城氏のイメージは良い意味で不良オヤジですが、ご本人はとても丁寧な方で我々にも気を使ってくださって、合間の待ち時間でも遠巻きの我々に色々飽きないようにHUMMERの話を聞いてくれたりして、さすがは人気商売のプロと感心しました。最も我々素人ごときにむきになるわけ無いですけどね。現在TJにかなりご執心だったので竹ちゃんのTJをドーンと見せたかったです。そういえば気が付いたら衣装はズーッと、ツナギのままでした。本が出たら報告します。
PSガレージに戻り、友野号の修理を開始しました。エンジンハッチを開けて左バンクを見ると漏れているのは予想どうり戻り配管でした。でも今までここが破損しているのは見たことがありません。とりあえず配管を短くして固定してからエンジンをかけると、良好。内装を元に戻して、今度はウインカーが出ないと言うのでこれのチェック。LEDのランプに交換しているのでワット数が低いとウインカーが早く点滅するので、オートバイ用のウインカーを追加して点滅回数の調整をしています。ウインカーとハザードの両方とも動作しないので、状況から追加したウインカーのアースが不良だと思い、アース線を追加しようとウインカーの固定ネジをいじると突然正常動作を開始しました。単純に追加したウインカーの信頼性が低かっただけでした。
工藤さんと、慰安旅行隊は最近知り合いになった方に合うため、日光サーキットに行くので柏組みとは那須で解散しました。日光サーキットにはそんな訳でお約束より遅れての到着で申し訳ないことをしてしまいました。到着早々「HUMMERで走ってコース見学をしたらどうですか?」と薦められ御好意を甘んじて受けて、工藤さんと2台で走らさせていただきました。コースは想像してたよりとてもよく整備されてて、コース巾も広くてレイアウトも高速コーナー、タイトコーナー、クランクと多岐に渡って取り入れられています。最初はゆっくり回って次は少し自分なりに速度を上げて走りましたが、グリップがいいのでタイヤが直ぐに悲鳴を上げます。後でタイヤを見るとサイドウォールまで後がついていました。楽しいけどタイヤが勿体無いというのが正直な感想です。一般道ではありえないグリップとカーブはHUMMERには酷です。ここを何度か走っている博は色々能書きを言ってますが、俺には出来ねー・・・
コースを走った後お茶を頂いていると京チャンから電話。また漏れているそうです。でもそう簡単に漏れるのか自分の知識の中では整理できません。折角でしたが早々に日光サーキットを後にして佐野へ向かいました。またエンジンハッチを開けてみるとさっき塞いだプラグが外れています。今度は抜けないようにタイラップでガチガチにしてエンジンを始動したところ全く問題ありません。しかしこのままでは心配なので、ヒロシを人質にして、浅井さんと工藤さんを友野号のお供にして、外環の「新倉」までゆっくり行って貰い。当方と竹ちゃんがガレージに部品を取りに行き、そのまま「新倉」へ行く、という事にしました。
当方は東北道、外環、関越と乗り継ぎ20:33川越インター到着。竹ちゃんと手際よく部品を集めて関越にまた引き返して、今日4回目の所沢インターを通過して21:20に新倉着。少し前に皆は着いたみたいでした。浅井さんは途中で燃料のドレンランプが点灯して水抜きをしながらトボトボ帰ったた様子。途中は友野号は順調だったようです。新品のパーツと交換してこれで一安心。エアコンのガスも足らないのでついでにここで注入。その間にエンジンハッチを締めると、工藤さんが「また漏れてます!」まさかと思いまたエンジンハッチを開けると、確かに漏れていました。もう当方の知識ではどうなっているのか解りません。ただ余り関係無いようですがエンジンハッチをすると漏れるので、漏れている付近でハッチが押しそうな部分を点検していると、ヒロシがリターンホースのメインが蓋をすると閉塞してしまう事を発見。この部分をカットして、ハッチが当たらないように修復。そんなときに新倉パーキングにスナップオンのバンが入ってきました。そうです。今日は火曜日なのでスナップオンの日です。スナップオンのバンはテリトリー内であれば何処にでも来てくれます。結局、ガレージ用にインパクト用のショートソケット、ディープソケット。お出かけ用(レスキュー)にラチェットハンドルとドライバーセットを購入。皆はノベルティーのキーホルダーを頂きました。
今日は、本当にながーい楽しい充実した。一日で結果オーライなので、結構楽しかったです。
本日の走行距離400km(120L)高速代13250円オイル消耗1L、タイヤ消耗少々でした。

2004.8.2.    石飛 毅氏

現在、Yahooオークションに、H1の余剰と思われるパーツが出ています。
ワイパーモータ、シフトレバーユニット、サイドマーカー(2色2個づつ計4個)CTISのホース、ACコンプレッサーの4点です。
Yahooオークション URL
内容が少し面白いのと代理出品なのでコメントが不十分な所があるので補足します。ワイパーユニット、シフトレバーユニットは特に問題は無いです。殆ど壊れた事がないパーツなのですが、買うと高いので現在の価格であれば問題は無いでしょう。サイドマーカーは鋳物のタイプと樹脂の物の混在時期なので材質は微妙です。案外水の入るところなので消耗品と考えて持ってても良いんじゃないかなと思います。CTISのホースは長さが入っていないのですが本数が16本も入っています。このホースはタイヤの部分では無くてハブリダクションから左右の振り分け部分のホースと思われます。一台に4本です。96年式以降のHUMMERはこのメッシュタイプが使われています。それ以前のHUMMERはゴムホースなので当方も欲しいと思いましたが既に知人が入札されている模様なのでどうしようか悩んでいます。オークションなので談合はルール違反ですからもう一度ヨーク考えて見ます。後で1台分を分けてくれるなら・・・コンプレッサーは97式で使うために購入したと書いてありますが、写真の物はガスエンジン以外の94・95年式用です。せっかくの出品なので流れてしまっては勿体無いので当方が入札しておきました。必要な方はご遠慮無く入札してください。余剰品らしいので価格が安いので殆ど入札が入っていました。我々にはありがたい出品ですね。写真の現品票はAM Generalが発行している物で、そこには日本の住所が書いてありましたので、元々の所有者は直接AM Generalにオーダーしたみたいですね。もっと出てくると良いですねぇ。
ガレージにエアコンが付きました。業務用ですが面積に対しては非力なので、熱帯夜にシャッターを開けて置くと虫が入るので夜間だけ使うだけになりそうです。エアコン本体はもう4年ほど前に中古品を入手してて、家庭用のエアコンを取り付けている業者の方に何度か付けて貰おうと思ったのですけど、配管のサイズが違うので材料が無いために取り付けを断念していました。そんな折、勤務先に来ている業者さんに取り付けが出来るか聞いたところ、直ぐに来てくださいました。4年間も放置してた物なので室内機もやつれててみすぼらしいので掃除をしたのですが、結局全塗装してしまいました。塗りあがって設置しましたが中々の仕上がりで、まるでフェラーリのテールのようです。テスト運転は良好でしたがやはり能力は足りません。作業が終わっての団らんの時はとても快適で、帰るときに外に出ると今日は外も涼しかったのでちょっと、あれ?と言う感じでした。日中はやはりテントです。
ミドリさんは以前平野さんに教えて頂いたノウハウでワイヤーリングを行いました。ワイヤーは今まで使っていた物より太い1.0mmなので扱いが大変で失敗しながら何度か練習してコツを掴んだ後はバッチリです。ワイヤーリングは元々レースの時に周り止めや部品の脱落防止に使われています。面倒な事を除けば、本来全てのボルト・ナットにやりたいぐらいです。平野さんの会社は航空機関係ので、新人は先ずワイヤーリングの練習をするそうです。社内基準では1インチに何ターンと言うのが決まっているそうですが、熟練者は捩れ具合の形で覚えているそうです。
今回ワイヤーリングしたのは、ブレーキローターとハーフシャフトを友締めしているボルトに行いました。ボルトは通常6角ボルトですが、ミドリさんは「穴あきゴールド!」ロータと同時にハイテンションの6角穴付きボルトに交換しています。ワッシャーもただの平板ではなくて、2枚一組になっているこれまた立派な物で、平野さんは知っていましたけど、当方は始めてみました。これも緩んではしゃれにならない航空機ではよく使われているそうです。ワイヤーリングは基本的に締まり方向に引っ張るように張ります。ボルトが縦に2本並んでいる場合はネジ同士を逆S字にワーヤリングします。最初上のボルトにワイヤーを掛けて隣のボルトに近い方の穴を中心にしてワイヤーツイスターを右回りに撚ります。こうする事で反対側の穴から来たワイヤーをワッシャー方向に押し付ける事ができます。次にワイヤーを逆S字にしてボルトの穴に一本通します。そしてもう一本をボルトを半周させて、ワイヤーが出てきた穴を中心に今度は反時計回りにワイヤーツイスターを切り替えて(買う時には良く解らなかったのですけど切り替え式ツイスターの意味がやっとわかりました)捩ります。適当な長さにカットして先端から2mmほど折り曲げて邪魔にならないようにボルトにワイヤを巻きつけるようにして終了です。
ボルトの締め付けトルクの大きさに対してワイヤーが引っ張れる強さは1/100以下ですが、緩んだ場合には十分効果を発揮できます。中々カッコが良いので当方のHUMMERにもやりたいのですが、一番大変なのはボルトに穴を開ける事です。硬度の高いボルトに穴を開けるには、コバルトドリルを使うそうです。未だ、買ったことがないのですが、超鋼ドリルは買った事があるのですが、こんな物が何でこんなに高いんだ!といつも思いますので、なんとなく高そう・・・穴も小さいので、折る可能性が高いです。売っているなら穴の開いたボルトを買ったほうがドリルの消耗の事を考えると安いかも。もっともツイスターはこれだけのために4万円ですから・・・
ラジエーターを組み立てました。アルミラジエーター、ファンシェラウドは、今回別々で来ています。シェラウド内には前回浅井さんのHUMMERのときに痛い目にあった、ATF、オイルクーラーが内蔵されています。アルミラジエーターは容量を大きくするために厚みがあるのでシェラウドを止めているボルトをオリジナルの物を使うとラジエーターを突き破ってしまいます。おまけにシェラウドとラジエーターのネジ穴はあっていません。中を覗いてもらいながら慎重に締めこみます。組み付けたラジエーターをHUMMERに乗せて配管の向きを確認した所、殆ど問題が無いのですが、前回浅井さんのHUMMERでオイルが漏れたジョイントは向きがあっていませんでした。もう少し締めこむと丁度いいのすがここで締めこんでしまうと恐らく浅井サンのHUMMERと同じ不幸を招きます。この部分のシール剤は生乾きのタイプでは無くて、硬化方のシール剤なので例え締め込み方向でも動かすと漏れる可能性があります。これは一旦外してシールをしなおして取り付けることにします。
浅井さんの一件が無ければ、当方も同じ間違いをする所でした。これはメーカーの作業法に間違いがあると思われます。今回初めて気が付いたのですけど、ラジエーターには製造年月日と溶接をした人のサインが入っていました。これは責任の所在をハッキリさせて、責任を持った仕事をするためのようです。インタークーラーの接続口は浅井さんの時のように口径を間違えているかと思いましたけど、こちらのほうは無事でした。あとATのカバーとセルモーター取り付けボルトがもう来ましたので、今のところ欠品はエアコンのプレッシャースイッチだけです。そーだオイルが無い。

 2004年7月